JPH0810930A - 加圧鋳造装置 - Google Patents

加圧鋳造装置

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JPH0810930A
JPH0810930A JP14980094A JP14980094A JPH0810930A JP H0810930 A JPH0810930 A JP H0810930A JP 14980094 A JP14980094 A JP 14980094A JP 14980094 A JP14980094 A JP 14980094A JP H0810930 A JPH0810930 A JP H0810930A
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JP
Japan
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pressure
pressurizing
pin
molten metal
sensor
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JP14980094A
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English (en)
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Mikinari Nozaki
美紀也 野崎
Mitsuhiro Karaki
満尋 唐木
Mitsuru Inui
満 乾
Tsutomu Ezaki
勉 江崎
Akira Saito
明 斎藤
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Toyota Motor Corp
Gifu Seiki Kogyo KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Gifu Seiki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加圧手段の作動とは別個に溶湯の凝固状態を
検出することによって、適切な加圧を確実に行うことが
できる加圧鋳造装置を提供する。 【構成】 加圧鋳造装置2を用いた鋳造の開始時には加
圧用油圧シリンダ18の油圧ピストン16は図1の後退
位置にあり、加圧用油圧シリンダ18への油圧の供給は
停止されている。まず図示しない射出プランジャが前進
してキャビティ8内に溶湯が充填され、温度センサ22
によってセンサピン先端部20a付近の溶湯の温度が測
定される。この測定温度が設定温度に達したときに、圧
力油が加圧用油圧シリンダ18の後室に供給されて、油
圧ピストン16とともに加圧ピン10が前進して溶湯の
加圧が行われる。加圧ピン10が予め設定された加圧ス
トロークだけ移動するまで加圧が続行され、一定時間経
過後に圧力油が加圧用油圧シリンダ18の前室に供給さ
れ、加圧ピン10が後退して加圧が終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャビティ内に充填
された溶湯が凝固する段階において、充填された溶湯を
加圧する手段を備えた加圧鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト法等の鋳造技術においては、
溶湯の凝固収縮に伴って発生する引け・巣の発生を防止
するために、キャビティ内に充填された溶湯が凝固する
段階において、充填された溶湯を加圧する加圧鋳造が行
われる。かかる加圧鋳造において効果的な加圧を行うた
めには、加圧ピン等の加圧手段を作動させるタイミング
を適切に設定することが極めて重要でなる。そこで、加
圧のタイミングを適切に設定するための方法が開発され
ており、その一例が特開平4−182053号公報に開
示されている。この公報に記載された技術においては、
溶湯の充填後に加圧ピン駆動用油圧シリンダによって、
まず加圧ピンを微速前進させる。そして、油圧シリンダ
の受ける反発力が所定の圧力を越えたときに、溶湯が所
定の凝固状態になったものと判定して、加圧ピンを高速
で前進させて加圧を行う。このようにして、微速前進す
る加圧ピンの受ける反発力によって加圧のタイミングを
決定して、加圧鋳造を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の技術においては加圧ピンが凝固状態の検出手段を
兼ねていることから、実際に加圧の効果が得られる溶湯
内部の状態を直接検出することができない。すなわち、
加圧ピンが溶湯の外周部分から受ける反発力によって溶
湯内部の凝固状態を間接的に検出しているのみであり、
溶湯内部の凝固状態を正確に検出するものではない。こ
のため、適切な加圧タイミングを確実に設定できない。
また、加圧ピンが凝固状態の検出手段を兼ねているた
め、加圧中(加圧ピンの高速前進時)には溶湯の凝固状
態を知ることができない。このため、加圧条件(加圧
力,加圧速度等)が不適切でも修正されずに、そのまま
加圧が行われてしまう。さらに、このような適切でない
加圧タイミング,加圧条件によって加圧が実施されるこ
とによって、溶湯の位置によって加圧効果のムラが生ず
るという問題点があった。
【0004】そこで、本出願の請求項1から請求項3に
係る発明においては、実際に加圧される溶湯内部の凝固
状態を加圧手段としての加圧ピンの作動とは別個に直接
測定することによって、適切な加圧を確実に行うことが
できる加圧鋳造装置を提供することを目的とする。ま
た、請求項2に係る発明においては、凝固状態検出手段
の検出部を加圧ピンで囲繞することによって、凝固状態
検出手段の検出部の跡が残ることを防止して良好な形状
の鋳造品を得ることができる加圧鋳造装置を提供するこ
とを目的とする。さらに、請求項3に係る発明において
は、溶湯が受ける加圧力を直接測定して状況に応じて加
圧条件の修正を行うことによって、溶湯全体を均一に加
圧することができる加圧鋳造装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで上記の課題を解決
するために、請求項1に係る発明においては、キャビテ
ィ内に充填された溶湯が凝固する段階で前記充填された
溶湯を加圧する加圧手段を有する加圧鋳造装置におい
て、前記加圧手段は、その先端が前記キャビティに臨ん
で設けられた加圧ピンと該加圧ピンを前記キャビティ方
向へ前進させる駆動手段とを有し、前記溶湯の凝固状態
を検出する凝固状態検出手段が前記加圧ピンとは独立し
て設けられ、前記凝固状態検出手段の検出部が前進する
前の状態における前記加圧ピンの先端よりも前記キャビ
ティ内に突出して設けられていることを特徴とする加圧
鋳造装置を創出した。
【0006】ここで、「キャビティ内に臨んで」とは、
加圧ピンの先端面がキャビティ内に突出し又は面してい
ることをいう。また、「駆動手段」としては、エアシリ
ンダ,油圧シリンダ等の流体シリンダ機構や油圧モータ
等、あるいは電動モータ等の電気的な駆動機構等が含ま
れる。さらに、「凝固状態検出手段」とは、キャビティ
内に充填された溶湯の凝固状態を検出する手段をいい、
具体的には温度センサ,圧力センサ,超音波センサ等が
含まれる。また、「独立して設けられ」とは、加圧手段
が凝固状態検出手段を兼用せず、凝固状態検出手段によ
る凝固状態の検出が加圧手段の作動とは別個に行われる
ことを意味し、部材として離れているという意味ではな
い。従って、凝固状態検出手段が加圧手段に近接して設
けられている場合や、相対的に摺動可能に嵌合して設け
られているような場合も含まれる。さらに、「加圧ピン
の先端よりキャビティ内に突出して」とは、凝固状態検
出手段の先端が、加圧ピンの先端よりも、キャビティ内
に充填された溶湯の内部に近接するように設けられてい
ることを意味する。また、溶湯をキャビティ内に充填す
る方式としては、重力鋳造,減圧鋳造,差圧鋳造,ダイ
カスト鋳造等の種々の鋳造法が含まれる。
【0007】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1に記載された加圧鋳造装置において、前記加圧ピ
ンは前記凝固状態検出手段の検出部を囲繞して設けられ
ていることを特徴とする加圧鋳造装置を創出した。ここ
で、「囲繞して」とは、加圧ピンが凝固状態検出手段の
検出部を取り囲んでいることを広く意味し、複数本の加
圧ピンで凝固状態検出手段の検出部を取り囲んでいる場
合のみならず、加圧ピンが一本であって、その軸方向に
設けられた貫通孔に凝固状態検出手段の検出部が嵌合し
ているような場合も含まれる。
【0008】さらに、請求項3に係る発明においては、
請求項2に記載された加圧鋳造装置において、前記凝固
状態検出手段は圧力センサであることを特徴とする加圧
鋳造装置を創出した。ここで、「圧力センサ」として
は、圧電センサ,ロードセル,歪みセンサ等の種々の圧
力検出装置が含まれる。
【0009】
【作用】さて、請求項1の発明に係る加圧鋳造装置は、
キャビティ内に充填された溶湯が凝固する段階で、加圧
手段によって充填された溶湯を加圧する加圧鋳造装置で
ある。ここで、溶湯の凝固状態を検出するための手段が
設けられており、この凝固状態検出手段は加圧手段とは
別個のものとして、独立して設けられている。そして、
加圧手段として、その先端面がキャビティに臨んで設け
られた加圧ピンと、加圧ピンをキャビティ方向へ前進さ
せる駆動手段とを有している。また、凝固状態検出手段
の先端が、前進する前の加圧ピンの先端よりもキャビテ
ィ内に突出している。従って、凝固状態検出手段は加圧
ピンよりも、実際に加圧される溶湯内部に近接してお
り、溶湯内部の凝固状態を直接測定することができる。
このため、溶湯内部の凝固状態に応じて、適切な加圧タ
イミングを設定できる。このように、実際に加圧される
溶湯内部の凝固状態を直接測定することによって、確実
に適切な加圧タイミングを設定できる加圧鋳造装置とな
る。
【0010】また、請求項2の発明に係る加圧鋳造装置
においては、キャビティ内に突出して設けられた凝固状
態検出手段の検出部が、加圧ピンによって囲繞された構
造を有している。従って、鋳造品に凝固状態検出手段の
検出部の跡が残ることが防止され、良好な形状の鋳造品
を得ることができる。すなわち、後加工の工数が増える
こともなく、製品形状が制約されることもない。このよ
うにして、凝固状態検出手段の検出部を加圧ピンで囲繞
することによって、良好な形状の鋳造品を得ることがで
きる加圧鋳造装置となる。
【0011】また、請求項3の発明に係る加圧鋳造装置
は、請求項2の発明に係る加圧鋳造装置において、凝固
状態検出手段として圧力センサが用いられている。従っ
て、加圧ピンよりも溶湯内部に近接して設けられた圧力
センサによって溶湯が受ける加圧力を直接測定でき、状
況に応じて加圧条件を修正しながら加圧を行うことがで
きる。これによって、溶湯全体を均一に加圧することが
できる。このように、溶湯が受ける加圧力を直接測定し
て状況に応じて加圧条件の修正を行うことによって、溶
湯全体を均一に加圧できる加圧鋳造装置となる。
【0012】
【実施例】
実施例1 次に、本発明を具現化した実施例1について図1〜図3
を参照して説明する。まず、本実施例の加圧鋳造装置の
基本的な構成について、図1を参照して説明する。図1
は、本実施例の加圧鋳造装置2の主要部の構成を示す断
面図である。加圧鋳造装置2の主要部は、可動型4,可
動入子6及び図示しない固定型,固定入子によって金型
が構成され、可動入子6とこれに対向する固定入子の間
に製品形状に対応したキャビティ8が形成されている。
これらの可動型4及び可動入子6に設けられた貫通孔内
に、加圧ピン10がスライド可能に設けられている。こ
の加圧ピン10は、その先端部分において可動入子6に
固定された加圧ピンブッシュ12に摺動可能に取り付け
られている。さらに、後端のフランジ部10aにおい
て、カップリング14によって油圧ピストン16の先端
のフランジ部16aに固定されている。
【0013】油圧ピストン16は、加圧用油圧シリンダ
18内にスライド可能に嵌合しており、図示しない油圧
供給源から加圧用油圧シリンダ18内に油圧が供給され
ることによって、図1の左右方向に前後進する。これに
伴って、加圧ピン10も一体に前後進する。なお、可動
型4内には空間部4aが穿設され、油圧ピストン16が
前進する際のカップリング14の移動スペースが確保さ
れている。加圧ピン10内には、先端部20aが一段細
くなった円筒形状のセンサピン20が、スライド可能に
取り付けられている。センサピン20の先端部20a
は、加圧ピン10が図1に示される原位置(ストローク
の後端)にあるときには、加圧ピン10の先端面から突
出している。このセンサピン20の突出量は、加圧ピン
10がストロークの前端まで前進したときに、加圧ピン
10の先端面がセンサピン20の先端部20aとほぼ一
致するように設定されている。
【0014】このセンサピン20の後端のフランジ部2
0bはダイベース28に設けられた貫通孔に嵌合してお
り、センサピン固定部材26によってダイベース28に
固定されている。従って、油圧ピストン16が前進する
ことによって、加圧ピン10は固定されたセンサピン2
0に対して前方へスライドすることになる。なお、セン
サピン20はダイベース28に固定する以外に、図示し
ない支持ブロックを用いて可動型4あるいは加圧用油圧
シリンダ18の外壁等に固定することもできる。このセ
ンサピン20内には、後端のフランジ部20bから先端
部20aの近傍まで有底孔が設けられており、この有底
孔内には温度センサ22が挿入されている。温度センサ
22の測温部22aは、有底孔の最深部すなわちセンサ
ピン20の先端部20aの近傍にある。センサピン20
のフランジ部20bからは 温度センサ22の信号線2
4が取り出され、図示しない外部の制御ユニットに接続
されている。
【0015】次に、加圧鋳造装置2の全体構成につい
て、図2を参照して説明する。加圧鋳造装置2の加圧用
油圧シリンダ18の油圧系は、図2に示されるように構
成されている。すなわち、油圧発生源30から油圧配管
32A,電磁方向弁40,油圧配管32B,電磁開閉弁
50,油圧配管32Cを介して、前記加圧用油圧シリン
ダ18の後室18Aに圧力油が導かれる。一方、加圧用
油圧シリンダ18の前室18Bには油圧配管34が接続
されており、前記電磁方向弁40,油圧配管36を介し
て、油タンク38に戻る油圧経路が形成されている。こ
こで、電磁方向弁40の作動は、図示しない制御ユニッ
トからの制御信号によって行われる。また、電磁開閉弁
50の開閉は、図示しない制御ユニットの一部を構成す
る比較器60からの制御信号によって行われる。この比
較器60は、制御ユニットのメモリ装置に記憶された設
定温度(T℃)のデータ62と、信号線24によって入
力される温度センサ22による測定温度とを比較する。
そして、測定温度が設定温度に達したときに、電磁開閉
弁50を開く制御信号を出力する。
【0016】一方、電磁開閉弁50は二つの弁室54
A,54Bを有しており、電磁ソレノイド52の非作動
時においては、スプリング56の反発力によって、閉状
態の弁室54Bが配管10Cに接続されている(図2に
示される状態)。この場合には、電磁方向弁40の状態
に関わらず圧力油は移動せず、油圧ピストン16は停止
状態に保たれる。一方、電磁ソレノイド52が作動する
と、弁室54A,54Bがスプリング56の反発力に抗
して移動して、開状態の弁室54Aが配管32B,32
Cに接続される。これによって、電磁方向弁40と加圧
用油圧シリンダ18の前室18Bが連通した状態とな
り、以下に述べる電磁方向弁40の作動によって、油圧
ピストン16が前後進しあるいは停止する。
【0017】電磁方向弁40は三つの弁室44A,44
B,44Cを有しており、電磁ソレノイド42の非作動
時には、スプリング46の付勢力によって弁室44Cが
各配管に接続され、油圧配管32Aと34、油圧配管3
2Bと36が接続された状態となる。従って、電磁開閉
弁50が開いている場合には、加圧用油圧シリンダ18
の前室18Bに油圧が供給されて油圧ピストン16が後
退し、後室18A内の圧力油は、配管32C,32B,
36を経て油タンク38に戻される。一方、図示しない
制御ユニットからの制御信号によって電磁ソレノイド4
2が励磁されると、弁室44A,44B,44Cがスプ
リング46の付勢力に抗して移動する。励磁力が低い状
態に制御された場合には、中央の弁室44Bが各配管に
接続された、図2に示される状態となる。これによっ
て、各配管32A,32B,34,36はいずれも閉状
態のポートに接続され、加圧用油圧シリンダ18は油圧
発生源30から遮断されるため、油圧ピストン16は停
止する。さらに励磁力が高く制御されると、弁室44A
が各配管に接続され、油圧配管32Aと32B、油圧配
管34と36が接続された状態となる。従って、加圧用
油圧シリンダ18の後室18Aに油圧が供給されて油圧
ピストン16が前進し、前室18B内の圧力油は、配管
34,32Aを経て油タンク38に戻される。
【0018】さて、以上のような構造を有する加圧鋳造
装置2を用いた鋳造工程について、図3を参照して説明
する。図3は、本実施例の加圧鋳造装置2における加圧
鋳造の手順を示すフローチャートである。加圧鋳造の開
始時点においては、加圧用油圧シリンダ18の油圧ピス
トン16は、図1に示される後退位置にある。また、電
磁方向弁40は弁室44Aが各配管に接続された状態に
あり、配管32Bまで圧力油が供給されている。ステッ
プS10において制御が開始されると、まず図示しない
射出プランジャが前進して、鋳造金型の湯口,ランナ,
ゲートを通じてキャビティ8内に溶湯が充填される(ス
テップS12)。続いて、温度センサ22によってセン
サピン先端部20a付近の溶湯の温度が測定される。そ
して、この測定温度が図2の比較器60において設定温
度(T℃)と比較され、測定温度が設定温度に達したか
否かが判定される(ステップS14)。この判定結果が
NOの場合には、YESとなるまでステップS14の判
定が繰り返される。
【0019】測定温度が設定温度T℃に達してステップ
S14の判定がYESとなったときには、制御ユニット
から電磁開閉弁50を開く制御信号を出力する。これに
よって、圧力油が加圧用油圧シリンダ18の後室18A
に流入し、油圧ピストン16とともに加圧ピン10が前
進して溶湯の加圧が行われる(ステップS16)。そし
て、加圧ピン10が予め設定された加圧ストロークL1
だけ移動したか否かが判定され(ステップS18)、こ
の判定結果がYESとなるまで加圧が続行される。な
お、本実施例では加圧ストロークL1を加圧ピン10の
最大ストローク(すなわち油圧ピストン16の最大移動
長さ)としている。このため、加圧ピン10の移動量を
測定する手段は特に設けず、油圧ピストン16が前端に
達して加圧ピン10が停止したことを圧力油の流量から
検出して、ステップS18の判定を行っている。
【0020】ステップS18の判定がYESとなってか
ら一定時間経過した後に、電磁方向弁40が弁室44C
が各配管に接続された状態に切り替えられる(ステップ
S20)。これによって、油圧ピストン16とともに加
圧ピン10が後退して原位置まで戻され、加圧が終了す
る(ステップS22)。鋳造品が十分に冷却凝固した後
に、可動型4が図示しない駆動機構によって移動して鋳
造型が開かれ、キャビティ8内の鋳造品が取り出され、
一回の鋳造工程が完了する。
【0021】以上のように、本実施例の加圧鋳造装置2
においては、溶湯の凝固状態を検出するためのセンサピ
ン20の先端が加圧ピン10のストローク先端とほぼ一
致しており、実際に加圧される溶湯の凝固状態を直接測
定できる。これによって、確実に適切な加圧タイミング
で加圧を行うことができる。なお、本実施例は主として
請求項2の発明に対応するものであるが、凝固状態検出
手段としてのセンサピン20の先端が加圧ピン10のス
トローク先端と一致していることは、請求項2の発明の
必須要件ではない。また、本実施例においては加圧ピン
10の駆動手段として加圧用油圧シリンダ18及びピス
トン16を使用しているが、その他の駆動手段を用いて
も良い。さらに、温度センサ22としても、熱電対を始
めとして、種々の方式の温度検出手段を用いることが可
能である。
【0022】実施例2 次に、本発明を具現化した実施例2について図4を参照
して説明する。図4は、本発明に係る加圧鋳造装置の実
施例2の主要部の構成を示す断面図である。図4に示さ
れるように、本実施例の加圧鋳造装置72も、可動型7
4,可動入子76、これらと図示しない固定型,固定入
子との間に形成されるキャビティ78、加圧ピン80、
加圧ピン80を前進させるための油圧ピストン86と加
圧用油圧シリンダ88、ダイベース98等を中心に構成
されている。これらの構造は実施例1と同様であり、詳
しい説明は省略する。実施例1と異なるのは、図4に示
されるように、加圧ピン80を軸方向に貫通するセンサ
ピン90の後方に、圧力センサ92が設けられているこ
とである。すなわち、本実施例は主として請求項3の発
明に対応するものであり、溶湯の凝固状態および加圧状
態を圧力によって検出することを特徴としている。
【0023】センサピン90の外形は実施例1のセンサ
ピン10とほぼ同様であるが、内部にはセンサ挿入孔は
なく、ダイベース98内に固定された圧力センサ92に
後端のフランジ部90bが接している。これによって、
センサピン90の先端部90aに対して軸方向に加わる
圧力が、圧力センサ92において測定される。圧力セン
サ92の信号線94は外部に取り出され、図示しない制
御ユニットに接続されている。また、本実施例の加圧鋳
造装置72においては、実施例1と異なり、差動トラン
ス140を設けて加圧ピン80の移動量を測定してい
る。すなわち、加圧用油圧シリンダ88の側面に差動ト
ランス本体140を取り付け、この差動トランス本体1
40に対してスライドする測定部材140aの先端を油
圧ピストン86に取り付けている。これによって、油圧
ピストン86の移動量すなわち加圧ピン80のストロー
ク量が差動トランス140によって測定され、その測定
信号が信号線142を通じて図示しない外部の制御ユニ
ットに伝送される。
【0024】次に、加圧鋳造装置72の全体構成につい
て、図5を参照して説明する。図5に示されるように、
加圧鋳造装置72の油圧系の構成は、図2の実施例1と
ほぼ同様である。実施例1と異なるのは、圧力センサ9
2で測定される圧力値が、図示しない制御ユニットの一
部を構成する比較器130において、設定下限圧力P1
及び設定上限圧力P2の二つの設定値と比較される点で
ある。比較器130から信号線134を通じて出力され
る制御信号によって、電磁開閉弁120が開閉される。
これによって、本実施例では圧力センサ92で測定され
る部分の溶湯に加えられる加圧力が、常に一定の範囲内
に保たれるように制御される。なお、設定圧力P1,P
2は、制御ユニットのメモリ装置に記憶されている。ま
た、前述の如く、加圧鋳造装置72においては差動トラ
ンス140によって加圧ピン80の移動量が測定され
る。この測定値は、図示しない制御ユニットの一部を構
成する比較器144において、設定ストローク値L2と
比較される。比較器144から信号線148を通じて出
力される制御信号によって、電磁方向弁110の動作が
制御される。
【0025】さて、以上のような構造を有する加圧鋳造
装置72を用いた鋳造工程について、図6を参照して説
明する。図6は、本実施例の加圧鋳造装置72における
加圧鋳造の手順を示すフローチャートである。加圧鋳造
の開始時点においては、加圧用油圧シリンダ18の油圧
ピストン16は、図4に示される後退位置にあり、電磁
方向弁110は弁室114Aが各配管に接続された状態
にあり、配管102Bまで圧力油が供給されている。ス
テップS30で制御が開始されると、図示しない射出プ
ランジャが前進してキャビティ78内に溶湯が充填され
(ステップS32)、続いて、充填完了から設定時間t
が経過したか否かが判定される(ステップS34)。こ
のように待ち時間tを設けるのは、溶湯が凝固収縮して
加圧を行う状態になるまで時間がかかるためである。設
定時間tの経過後に、センサピン90を介して圧力セン
サ92の受ける圧力によって、センサピン先端部90a
付近の溶湯内部の圧力が測定される。そして、この測定
圧力が設定下限圧力P1以下であるか否かが判定され
(ステップS36)、判定結果がNOの場合には、YE
SになるまでステップS36の判定が繰り返される。
【0026】溶湯の凝固収縮に伴って内部圧力が下がり
設定下限圧力P1以下となれば、制御ユニットから電磁
開閉弁120を開く制御信号が出力され、油圧ピストン
86とともに加圧ピン80が前進して溶湯の加圧が行わ
れる(ステップS38)。次に、加圧ピン80が設定ス
トロークL2だけ移動したか否かが判定され(ステップ
S40)、この判定結果がNOの場合には、続いて測定
圧力が設定上限圧力P2に達したか否かが判定される
(ステップS42)。この判定結果がNOの場合には、
YESになるまでステップS38〜S42の処理が繰り
返され、加圧が続行される。測定圧力が設定上限圧力P
2に達してステップS42の判定がYESとなれば、制
御ユニットから電磁開閉弁120を閉じる制御信号が出
力され、加圧ピン80が停止して加圧は中断される(ス
テップS44)。
【0027】そして、ステップS36に戻り、加圧の中
断によって測定圧力が設定下限圧力P1以下に下がった
か否かが判定される(ステップS36)。この判定結果
がNOの場合には、YESとなるまでステップS36の
判定が繰り返される。測定圧力が設定下限圧力P1とな
ってステップS36の判定がYESとなれば、溶湯の加
圧が再開される(ステップS38)。このようにして、
測定圧力を設定下限圧力P1〜P2の範囲内に保ちなが
ら、段階的に加圧が行われる。そして、加圧ピン80が
設定ストロークL2だけ移動してステップS40の判定
がYESになればステップS46に進み、一定時間経過
した後に電磁方向弁110が弁室114Cが各配管に接
続された状態に切り替えられる。これによって、油圧ピ
ストン86とともに加圧ピン80が後退して原位置まで
戻され、加圧が終了する(ステップS48)。鋳造品が
冷却凝固した後にキャビティ78内から取り出されて、
一回の鋳造工程が完了する。
【0028】先に述べた実施例1では、温度センサによ
って溶湯の内部の温度を測定し、これによって溶湯の凝
固状態を検知し、加圧タイミングを計っている。しか
し、溶湯の内部に実際に加えられる加圧の効果を測定す
るものではないため、本当に適切な加圧が行われている
かどうかを知ることはできない。これに対して、本実施
例の加圧鋳造装置52においては、圧力センサによって
溶湯の内部の圧力を測定しており、加圧ピンによる加圧
の実行中において、溶湯の内部に実際に加えられる加圧
力をも検出できる。従って、適切な加圧が実際に行われ
ているかどうかを知ることができる。また、加圧ピンの
全ストロークを一度に加圧するのではなく、溶湯の内部
圧力が一定範囲内に保たれるように段階的に加圧を行う
ため、溶湯全体が均一に加圧されるという長所がある。
【0029】上記の各実施例においては、凝固状態検出
手段として、温度センサあるいは圧力センサを用いた場
合について説明したが、凝固状態検出手段として超音波
センサ等の他の検出手段を用いても良い。また、上記の
各実施例では、温度センサあるいは圧力センサの先端位
置が加圧ピンの先端面の加圧終了位置と一致するように
設定されているが、必ずしも一致していなくても良い。
すなわち、温度センサ,圧力センサの先端が、加圧終了
時点において加圧ピンの先端面より突出していても引っ
込んでいても構わない。加圧鋳造装置のその他の部分の
構成,形状,大きさ,材料,数,接続関係等について
も、上記の各実施例に限定されるものではない。
【0030】さらに上記の各実施例における固有の効果
として、温度センサ,圧力センサの先端位置が加圧終了
時点における加圧ピンの先端の位置と一致しているた
め、最も加圧を必要とする部位の溶湯の凝固状態に応じ
て加圧のタイミング等が決定される。これによって、当
該部位において最高の加圧状態が得られるという利点が
ある。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、加圧手
段の作動とは別個に溶湯の凝固状態を検出する凝固状態
検出手段を有し、凝固状態検出手段の先端を前進する前
の加圧ピンの先端位置よりもキャビティ内に突出させて
いるため、実際に加圧される溶湯内部の凝固状態を直接
測定することができる。これによって、溶湯内部の凝固
状態に応じて適切な加圧タイミングを確実に設定できる
実用的な加圧鋳造装置となる。
【0032】また、請求項2に係る発明においては、キ
ャビティ内に突出して設けられた凝固状態検出手段の検
出部が加圧ピンによって囲繞された構造を有する加圧鋳
造装置を創出したために、鋳造品に凝固状態検出手段の
検出部の跡が残ることが防止される。従って、後加工の
工数が増えることもなく、製品形状が制約されることも
ない。このようにして、後加工の負担や製品形状の制約
なく良好な形状の鋳造品を得ることができる加圧鋳造装
置となる。
【0033】さらに、請求項3に係る発明においては、
凝固状態検出手段として圧力センサを用いた加圧鋳造装
置を創出したために、溶湯が受ける加圧力を直接測定す
ることができ、状況に応じて加圧条件を修正しながら加
圧を行うことができる。これによって、溶湯全体を均一
に加圧することができる、極めて実用的な加圧鋳造装置
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加圧鋳造装置の実施例1の主要部
の構成を示す断面図である。
【図2】加圧鋳造装置の実施例1の全体的な構成を示す
図である。
【図3】加圧鋳造装置の実施例1における加圧鋳造の手
順を示すフローチャートである。
【図4】加圧鋳造装置の実施例2の主要部の構成を示す
断面図である。
【図5】加圧鋳造装置の実施例2の全体的な構成を示す
図である。
【図6】加圧鋳造装置の実施例2における加圧鋳造の手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2,72 加圧鋳造装置 8,78 キャビティ 10,80 加圧手段(加圧ピン) 20,22 凝固状態検出手段(温度センサ) 90,92 凝固状態検出手段(圧力センサ) 16,18,86,88 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 満 岐阜県岐阜市六条南1−9−6 岐阜精機 工業株式会社第1事業部内 (72)発明者 江崎 勉 岐阜県岐阜市六条南1−9−6 岐阜精機 工業株式会社第1事業部内 (72)発明者 斎藤 明 岐阜県岐阜市六条南1−9−6 岐阜精機 工業株式会社第1事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内に充填された溶湯が凝固す
    る段階で前記充填された溶湯を加圧する加圧手段を有す
    る加圧鋳造装置において、 前記加圧手段は、その先端が前記キャビティに臨んで設
    けられた加圧ピンと該加圧ピンを前記キャビティ方向へ
    前進させる駆動手段とを有し、 前記溶湯の凝固状態を検出する凝固状態検出手段が前記
    加圧ピンとは独立して設けられ、前記凝固状態検出手段
    の検出部が前進する前の状態における前記加圧ピンの先
    端よりも前記キャビティ内に突出して設けられているこ
    とを特徴とする加圧鋳造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された加圧鋳造装置にお
    いて、 前記加圧ピンは前記凝固状態検出手段の検出部を囲繞し
    て設けられていることを特徴とする加圧鋳造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された加圧鋳造装置にお
    いて、前記凝固状態検出手段は圧力センサであることを
    特徴とする加圧鋳造装置。
JP14980094A 1994-06-30 1994-06-30 加圧鋳造装置 Pending JPH0810930A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042446A (ja) * 2008-07-15 2010-02-25 Ahresty Corp キャビティ内圧力計測装置
JP2012121070A (ja) * 2010-03-18 2012-06-28 Direct 21 Corp 金型内部情報計測センサー
WO2023145060A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 株式会社ダイエンジニアリング キャビティ内鋳造圧力測定装置

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