JPH08109591A - 強度を向上した紙および板紙及びその製造方法 - Google Patents

強度を向上した紙および板紙及びその製造方法

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JPH08109591A
JPH08109591A JP24090694A JP24090694A JPH08109591A JP H08109591 A JPH08109591 A JP H08109591A JP 24090694 A JP24090694 A JP 24090694A JP 24090694 A JP24090694 A JP 24090694A JP H08109591 A JPH08109591 A JP H08109591A
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pulp
paper
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highly viscous
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JP24090694A
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Hiroaki Otsuka
弘明 大塚
Terumi Fujimatsu
照美 藤松
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Honshu Paper Co Ltd
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Honshu Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙力増強剤以外の手段として、パルプを用い
て紙の各種強度を向上する方法を提案することを目的と
し、かつ、パルプは通常の製紙工場に存在する手段で容
易に製造できることが望ましい。 【構成】 針葉樹パルプを高度粘状叩解して得られた叩
解度120cc以下のパルプを一般のパルプに1〜8%
添加することを特徴とする、紙および板紙の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度を向上した紙およ
び板紙に関し、特に、包装紙、印刷紙、事務用紙におい
て、平滑性に優れ、かつ、紙力を向上した紙および板紙
に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の強度としては裂断長、破裂、引き裂
き、耐折、層間強度、剛度などがあるが、多くの場合こ
れらの値は高いものが望まれている。包装用紙、包装箱
用の板紙には、特に裂断長、耐折強度、層間強度の向上
が望まれている。一般に紙の強度を向上させるには、紙
の叩解を進めるか、紙力増強剤が使用されているが、叩
解を進めると強度は増加するものの、濾水性が悪くな
り、抄紙速度が低下するので生産性が悪い。そこで濾水
速度を落とさず紙力を向上するために、通常紙力増強剤
を使用するのであるが、紙力増強剤は高価であり、なる
べくその使用量を少なくしたいという要望がある。ま
た、紙力増強剤の種類によっては、裂断長は上がるが、
耐折や層間強度は下がる場合もある。もうひとつ紙力増
強の方法としてパルプにマイクロフィブリル化セルロー
スを添加する方法が特開昭58−197400号に開示
されているが、これはパルプを高圧下でホモジナイザー
に繰り返し通した特殊な微細繊維であって、通常の製紙
工程で得られるものではない。
【0003】一方、印刷紙においては、平滑性が求めら
れ、填料の内添、顔料塗工により平滑性は向上するが、
紙そのものの平滑性が大きく寄与するので、平滑性の出
やすいパルプが望まれている。印刷紙の平滑性あるいは
不透明性を上げるために、微細繊維をパルプに添加する
方法は公知であり、例えば、特公昭56−48639
号、特開平6−136681号などに記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、紙力の
向上をはかるにあたって、できるだけ紙力増強剤を使用
せず、しかもホモジナイザーの如き特殊な装置を使用せ
ずに通常の製紙工程の範囲内で実施でき、且つ平滑性も
向上し得る方法の開発に取り組んだ。その結果、意外な
ことに通常の叩解工程に於いて、できるだけ繊維をカッ
トすることなく、高度に粘状の叩解を進めて得たパルプ
を、通常の叩解パルプに小量添加する事により、濾水性
をそれほど悪化させる事なく、紙力の向上をはかる事が
できた。そこで、本発明は、特殊な微細繊維ではなく、
通常の製紙工程で生成できるパルプにより平滑性を向上
すると同時に、裂断長、耐折、層間強度などの紙力をい
ずれも向上し、紙力増強剤を減少または使用しないよう
にすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成をとる。即ち、本発明は以下の
5つの発明である。 (1)一般のパルプ99〜92重量部に対して、針葉樹
パルプを高度粘状叩解して得られた叩解度120ml以下
のパルプを1〜8重量部添加することを特徴とする紙お
よび板紙の製造方法。 (2)一般のパルプ99〜96重量部に対して、針葉樹
パルプを高度粘状叩解して得られた叩解度120ml以下
のパルプを1〜4重量部添加することを特徴とする紙お
よび板紙の製造方法。 (3)前記(1)または(2)に記載の高度粘状叩解し
て得られたパルプが保水度300%以上であることを特
徴とする紙および板紙の製造方法。 (4)前記(1)(2)(3)のいずれかに記載のパル
プを使用したことを特徴とする紙および板紙 (5)最外層に前記(1)(2)(3)のいずれかに記
載のパルプを使用したことを特徴とする多層抄き板紙。
【0006】本発明に使用する高度粘状叩解用の針葉樹
パルプとしては、いわゆる針葉樹パルプであれば特に制
限は無く、例えば、アカマツ、クロマツ、トドマツ、エ
ゾマツ、カラマツ、モミ、スギ、ヒノキ、ダクラスファ
ー、ヘムロック、ホワイトファー、スプルース、バルサ
ムファー、シーダ、パインなどが使用できる。本発明で
高度粘状叩解に使用する針葉樹パルプはクラフト法によ
り蒸解されたものが好ましく、必要に応じて漂白された
ものでも良い。
【0007】本発明でいう高度粘状叩解とは、当業界で
いうカッティング叩解(繊維を長さ方向に切断しやすい
叩解)と粘状叩解(繊維を長さ方向にあまり切断せず幅
方向に解きほぐす叩解)のうちの粘状叩解を高度に進め
たものである。粘状叩解かカッティング叩解かは叩解機
により一義的に決まるものではなく、使用する刃、ロー
ターまたはデイスクなどの材質、形状、間隙、パルプ濃
度、叩解速度、時間などにより決定される。本発明に使
用できる叩解機としては、ビーター、コニカル型リフィ
ナー、ドラム型リファイナー、ディスク型リファイナー
などであるが、比較的粘状叩解を行い易いのはドラム型
リファイナーとディスク型リファイナーである。ドラム
型において円筒型のローターおよびステーターの材質と
してはストーン製が好ましい。デイスク型の場合は、プ
レートパターンを粘状叩解に適したものを選択すれば良
い。
【0008】いずれにしろ、本発明で有効に効果を発揮
するためには、高度粘状叩解した結果、叩解度120ml
以下もしくは保水度300%以上である必要がある。従
来より紙の不透明度または平滑度を向上するために微細
繊維を配合する技術が知られているが、これらは、いづ
れも形成された紙の繊維間を埋めて平滑にしようとする
発想に基づくものであり、そのためには繊維が微細であ
る方が好ましい。そこでこれまでの微細繊維は乾式ない
しは湿式で粉砕したもので、叩解工程で得たものではな
い。
【0009】本発明に使用する高度粘状叩解パルプは、
従来公知の乾式粉砕法、湿式粉砕法で得られる微細繊維
とは異なり、通常の製紙工程における高度粘状叩解によ
り容易に得られるものである。本発明では、通常の印刷
紙等の叩解に比較してはるかに強度の強い叩解を行い、
いわゆるカナダ標準フリーネスでは最低の水準にまで叩
解を進め、叩解度120ml以下で、しかも、繊維長は極
力長さを維持した叩解を行っている。(なお、本発明の
叩解度はJIS P8112に規定するカナダ標準フリ
ーネスである。) 本発明の高度粘状叩解されたパルプの平均繊維長は0.
4mm〜1.0mmの範囲が好ましい。従って、本発明
の高度粘状叩解に使用するパルプは針葉樹パルプである
必要があり、広葉樹パルプや古紙パルプでは好ましくな
い。また、高度粘状叩解は多大な電力と時間を要するの
で、叩解前または叩解時点でセルラーゼなどの酵素を添
加して、叩解を促進すると、低エネルギー、短時間で叩
解できる。
【0010】このように粘状叩解を高度に進めた針葉樹
パルプを通常のパルプに配合することにより、各種強度
の強い紙が得られるが、粘状叩解されたパルプのフィブ
リル化が高度に促進されているため、抄紙時の濾水性低
下、紙の密度の増大などの問題があるので、配合料は一
般のパルプ99〜92重量部に対して高度粘状叩解パル
プを1〜8重量部が限度であり、好ましくは、一般のパ
ルプ99〜96重量部に対して、高度粘状叩解パルプを
1〜4重量部である。
【0011】本発明に使用する一般のパルプは、針葉樹
パルプ、広葉樹パルプ、古紙パルプのいずれでも良く、
これらを適宜混合したものでも良く、KP、SPなどの
化学パルプまたはSCP、CGP、TMP、RGP、G
Pなどの機械パルプのいずれでも良い。また、必要に応
じて漂白される。包装紙、印刷紙用、事務用紙であれ
ば、一般のパルプの叩解度はカナダ標準フリーネスで1
50〜550cc程度のものが好ましい。
【0012】本発明を使用して製造される紙としては、
米坪30〜100g/m2の包装紙、印刷紙、事務用紙など
の洋紙、米坪100g/m2以上の板紙(ダンボール用ライ
ナー、中芯等)または、積層板紙である。積層板紙はい
わゆる白板紙が代表的なものであり、各種包装箱、本な
どに使用される。積層板紙は、少なくとも表層、中層、
裏層の3層以上からなり、5〜9層構造が普通である。
本発明を積層板紙に適用する場合は、表層または裏層、
即ち、最外層のパルプとして使用すべきであり、中層に
適用してもあまり意味が無い。
【0013】
【実施例】以下、実施例により説明する。高度粘状叩解
用のパルプとして、叩解前の平均繊維長が2.4mmの
NBKPを用い、テストビータにより表1に示す叩解
度、保水度の高度粘状叩解パルプを作成した。
【0014】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 記号 叩解度(ml) 保水度(%) 平均繊維長(mm) 高度粘状叩解パルプ 120 310 0.60 高度粘状叩解パルプ 100 367 0.52 高度粘状叩解パルプ 80 390 0.45 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0015】本実施例で使用する一般のパルプとして
は、北米産スプルースのNBKP(平均繊維長2.12
mm、カナダ標準フリーネス261ccに叩解したも
の)と、南米産ユーカリのLBKP(平均繊維長0.7
2mm、カナダ標準フリーネス234ccに叩解したも
の)とを表1に記載の割合で配合して使用した。
【0016】<抄紙例>表2に示す割合でパルプを混合
し、混合後のパルプの物性値も表2に記載した。テスト
抄紙機にて表3に記載の物性値を有する紙を抄紙した。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】各種測定値は以下により測定した。 <叩解度> JIS P8112 <保水度> JTAPPI No.26−78 <厚さ、密度> JIS P8118 <平滑度> JIS P8119に規定するベック
平滑度。 <裂断長> JIS P8113 <耐折強度> JIS P8115 MIT試験器に
よる。 <層間強度> インターナルボンドテスター(熊谷理
機工業製)による。 <平均繊維長> カヤニー社製FS−100型繊維長測
定機で測定した数平均繊維長
【0020】
【発明の効果】本発明により、従来の微細繊維配合と同
様に平滑度が向上し、なおかつ、紙力が向上するので、
紙力増強剤の量を減少または使用しないことが可能とな
る。裂断長、耐折強度、層間強度が強くなるので包装紙
としての適性が向上し、特に耐折強度は著しく向上する
ので、板紙の外層に使用すれば、表面割れの防止に役立
つ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般のパルプ99〜92重量部に対して、
    針葉樹パルプを高度粘状叩解して得られた叩解度120
    ml以下(カナダ標準法)のパルプを1〜8重量部添加す
    ることを特徴とする紙および板紙の製造方法。
  2. 【請求項2】一般のパルプ99〜96重量部に対して、
    針葉樹パルプを高度粘状叩解して得られた叩解度120
    ml以下(カナダ標準法)のパルプを1〜4重量部添加す
    ることを特徴とする紙および板紙の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の高度粘状
    叩解して得られたパルプが保水度300%以上であるこ
    とを特徴とする紙および板紙の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2、3のいずれかに記載のパル
    プを使用したことを特徴とする紙および板紙。
  5. 【請求項5】最外層に請求項1、2、3のいずれかに記
    載のパルプを使用したことを特徴とする多層抄き板紙。
JP24090694A 1994-10-05 1994-10-05 強度を向上した紙および板紙及びその製造方法 Pending JPH08109591A (ja)

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