JPH08109595A - 食品盛皿用紙基材 - Google Patents

食品盛皿用紙基材

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JPH08109595A
JPH08109595A JP24131294A JP24131294A JPH08109595A JP H08109595 A JPH08109595 A JP H08109595A JP 24131294 A JP24131294 A JP 24131294A JP 24131294 A JP24131294 A JP 24131294A JP H08109595 A JPH08109595 A JP H08109595A
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JP
Japan
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weight
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food
paper
plate
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JP24131294A
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English (en)
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Kazuhiko Kodama
和彦 児玉
Katsuhiko Kono
克彦 河野
Kazuya Nishikawa
一哉 西川
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 食品盛皿用紙基材 【目的】 ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル等のプラスチック材料を原料とした食品用盛皿基材
を代替することが可能な耐水性および耐油性を有し、ま
た、製造および加工する工程で発生する余剰物および半
端物、さらには盛皿がその目的を果たし終えた後の廃棄
物を再生処理により再利用することが可能な食品盛皿用
紙基材を提供する。 【構成】 木材パルプを主原料とする原紙の片面、また
は両面に、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂が35〜
50重量%、およびパラフィンワックスが35〜50重
量%を主構成成分とする塗被層を、片面あたり絶乾塗被
量で5〜20g/m2設けてなる食品盛皿用紙基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品盛皿用基材に関す
る。さらに詳しく述べるならば、本発明は、主として百
貨店およびスーパーの食品売り場、八百屋、魚屋および
肉屋等の小売食品店等で使用される生鮮食料品、即ち、
野菜、果物、刺身等の生鮮魚介類、焼き魚、佃煮、さら
にはシイタケ等の乾物類の店頭陳列用として供される、
耐水性および耐油性に優れ、さらに古紙とした場合、容
易に再利用できる食品盛皿用紙基材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、百貨店およびスーパーマーケット
の食品売り場、八百屋、魚屋および肉屋等の小売食品店
等で使用される生鮮食料品、即ち、野菜、果物、刺身等
の生鮮魚介類、焼き魚、佃煮、さらにはシイタケ等の乾
物類の店頭陳列用として供される食品盛皿用基材とし
て、用途適性面で耐水性および耐油性に優れ、且つ、環
境や資源保護の観点から、これらの盛皿を製造および加
工する工程で発生する余剰物および半端物、さらには目
的を果たし終えた後の盛皿を再生処理により再利用でき
ることが重要課題となっている。
【0003】古くから盛皿用基材としては、木製の皿が
使用されている。これらは木製のため、容易に回収して
汚染物質を発生させることなく燃料等として利用できる
が、高価である上、耐水性および耐油性が劣る。このた
め、野菜類からにじみでる水分や魚肉類からにじみでる
油分が盛皿に浸透して外面に滴出したり、腐敗して非衛
生的となり易い。また、盛皿自身がかさ高なため、多数
個の商品を収納するのには甚だ非合理的な欠点を有して
いる。
【0004】一方、上記木製盛皿の欠点を補う基材とし
て、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等
のプラスチック材料を発泡成形した盛皿が広く使用され
ている。これらは比較的安価に製造でき、耐水性および
耐油性に優れるため、上記木製盛皿のように、野菜類か
らにじみでる水分や魚肉類からにじみでる油分が盛皿に
浸透して外面に滴出したり、腐敗して非衛生的となり易
い欠点は完全に解消できる。しかし、これらのプラスチ
ック材料を原料とする盛皿は、製造および加工する工程
で発生する余剰物および半端物、さらには盛皿がその目
的を果たし終えた後の廃棄物の再生処理による再利用が
困難である。例え焼却するとしても、汚染物質やばい煙
等が発生し易く、さらに焼却に多大な熱エネルギーを要
するため、焼却費用の増加を招くのみでなく、焼却炉自
体もこれらの焼却に耐え得るよう改造が必要となる。以
上の理由から、これらのプラスチック材料を原料とする
盛皿の廃棄物は、そのほとんどが何等処理されることな
く埋め立てに供されているのが実状である。また、埋め
立てに供された場合も、これらのプラスチック材料を原
料とする盛皿の廃棄物は自然環境下での分解性が乏しい
ため、永く環境を汚染し続ける結果となる。
【0005】近年、製造および加工する工程で発生する
余剰物および半端物、さらには盛皿がその目的を果たし
終えた後の廃棄物を再生処理により再利用することが可
能な盛皿用基材として、紙および板紙基材が注目されて
いる。これら紙および板紙基材は、製造および加工する
工程で発生する余剰物および半端物、さらには盛皿がそ
の目的を果たし終えた後の廃棄物を再生処理により容易
に再利用することができ、焼却するとしても汚染物質や
ばい煙等を発生することなく、さらに焼却に多大な熱エ
ネルギーを要することもない。しかし、これらの皿は耐
水性および耐油性が劣るため、野菜類からにじみでる水
分や魚肉類からにじみでる油分が盛皿に浸透して外面に
滴出したり、腐敗して非衛生的となり易く、盛皿用基材
として使用されているものの、水分や油分を含まないご
く一部の乾物類用にとどまっている。
【0006】上記より、高度の耐水性および耐油性を保
有し、かつ回収利用が可能な食品盛皿用基材が強く求め
られているが、未だこれらの特性を備え、要件を満たし
得るものは提供されていないというのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル等のプラスチック材料を発泡成形した食品盛皿用
基材を代替することが可能な耐水性および耐油性を有す
る食品盛皿用紙基材を提供する。該基材は、製造および
加工する工程で発生する余剰物および半端物、さらには
盛皿がその目的を果たし終えた後の廃棄物を再生処理に
より再利用することが可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、木材パルプを
主原料とする原紙の片面、または両面に、スチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂が35〜50重量%、およびパラ
フィンワックスが35〜50重量%を主構成成分とする
塗被層を、片面あたり絶乾塗被量で5〜20g/m2
けてなる食品盛皿用紙基材である。
【0009】
【作用】本発明者等は、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル等のプラスチック材料を原料とした
食品盛皿用基材を代替することが可能な耐水性および耐
油性を有し、さらに製造および加工する工程で発生する
余剰物および半端物、さらには盛皿がその目的を果たし
終えた後の廃棄物を再生処理により再利用することが可
能な食品用盛皿基材を得るため、原紙上に形成する塗被
層の組成を主体に鋭意研究をおこなった。
【0010】その結果、木材パルプを主原料とする原紙
上に、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂が35〜50
重量%、およびパラフィンワックスが35〜50重量%
を主構成成分とする絶乾塗被量5〜20g/m2の塗被
層を設けることにより、初めて所望の耐水性と耐油性を
ともに付与できると同時に、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル等のプラスチック材料を使用した
食品盛皿用基材の欠点である、製造および加工する工程
で発生する余剰物および半端物、さらには盛皿がその目
的を果たし終えた後の廃棄物を再生処理により再利用す
ることが困難という問題を解決し、本発明を完成するに
至った。
【0011】本発明に用いられる原紙は、広葉樹晒クラ
フトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ等の化学パルプ、
GP、RGP、TMP等の機械パルプを原料として用い
た原紙で、公知の長網多筒型抄紙機、長網ヤンキー型抄
紙機、丸網抄紙機等で抄紙される上質紙、中質紙、片艶
紙及びクラフト紙等の酸性紙、中質紙、アルカリ性紙を
包含するものである。原紙中には紙力増強剤、サイズ
剤、填料、歩留向上剤等の抄紙補助薬品が含まれ、必要
に応じてサイズプレス或いはゲートロールコーターによ
り澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルニトリル
等の薬品が塗布される。なお、本発明で用いられる原紙
の坪量は、350〜450g/m2の範囲であることが
好ましい。ちなみに、坪量が350g/m2に満たない
場合、基材の腰(剛度)が弱く成形加工後、内容物を盛
りつけた際、盛皿が変形するため実用上問題を生じ易
く、一方、坪量が450g/m2を超えると、基材を成
形加工する際、折れ部や曲部に割れを生じ易く、この割
れ部分から、内容物からにじみでた水分や油分が外部に
滴出することとなる。
【0012】本発明の原紙上に設けられる塗被層組成物
は、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂とパラフィンワ
ックスを主成分として構成されるが、両者はともに重要
な役割を果たす。本発明で使用されるスチレン−ブタジ
エン共重合体樹脂は高度の耐水性を有する塗被層の形成
に寄与するもので、単量体としてスチレンとブタジエン
を共重合させることにより得られるものであり、通常、
塗工紙、特殊紙等の紙塗工用に使用されるスチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂とは異なり、メチルメタクリレー
ト、アクリロニトリル等、他の単量体をスチレン、ブタ
ジエンと共重合させていないものである。ちなみに、メ
チルメタクリレート、アクリロニトリル等の単量体を共
重合させたスチレン−ブタジエン共重合体樹脂は耐水性
が著しく低いため、本発明に使用することは困難であ
る。本要件を満たすメチルメタクリレート、アクリロニ
トリル等の単量体を共重合させていないスチレン−ブタ
ジエン共重合体樹脂としては、高度の耐水性を付与する
必要のある人工芝用バインダー等として広く使用されて
いるスチレン−ブタジエン共重合体を用いることがで
き、例えば日本合成ゴム社から市販されている「JSR
−0569」等がこれに相当する。
【0013】このスチレンおよびブタジエンからなるス
チレン−ブタジエン共重合体樹脂の配合量は、塗被液全
成分中絶乾重量として35〜50重量%であることが必
要で、35重量%に満たない場合、所望の耐水性を得る
ことができず、一方、50重量%を超えると、他の重要
品質である耐油性を損なうことになる。
【0014】また、本発明のパラフィンワックスは基材
に高度の耐油性を付与するという重要な役割を果たすも
ので、パラフィン基原油の軽質潤滑油留分から結晶成分
を溶剤脱油またはプレス発汗法により抽出し、これに水
素添加処理等をおこない脱色精製したワックスであり、
例えば荒川化学工業社から市販されている「SPW−1
16H」、互応化学工業社から市販されている「EY」
等がこれに相当する。このパラフィンワックスの配合量
は塗被液全成分中35〜50重量%であることが必要
で、35重量%に満たない場合、所望の耐油性を得るこ
とができず、一方、50重量%を超えると、他の重要品
質である耐水性を損なうことになる。
【0015】また、本発明の塗被液中に上記のスチレン
−ブタジエン共重合体樹脂とパラフィンワックスの他
に、顔料およびバインダーを配合して用いることができ
る。顔料を配合する場合には、食品類からにじみでる水
分および油分の塗被層中への浸透を極力抑制することが
極めて重要な要件となるため、塗被層内で顔料相互が緻
密な構造となるよう板状のカオリンを主成分とする必要
がある。カオリンとしては、例えば、米国のエンゲルハ
ード社、ECC社、ジョージアカオリン社および豪州の
コマルコ社等から市販されている紙塗工用特級カオリ
ン、一級および二級カオリンを適宜単独、および混合し
て使用でき、さらに積層構造からなるカオリン粒子を機
械的に薄片状にしたデラミネートカオリンも配合するこ
とができる。
【0016】一方、緻密な構造の塗被層を形成すること
が重要との理由から、カオリン粒子を900℃で焼成
し、表面が溶融した粒子が再凝集し、塗被層に配合する
と多孔性に富む構造を呈し易い焼成カオリン、また、特
開昭62−267371号公報及び特開昭63−278
986号公報に記載の方法で製造され、4級アンモニウ
ム重合体塩、ジアリルアンモニウムクロライド、ポリア
ミンの中から選ばれたポリ電解質カオリンの重量当り
0.03〜0.15%の範囲の量がカオリンに添加され
て処理され、0.77〜0.95ml/gの沈降容積を
有している、焼成クレーのごときかさ高構造を付与され
たカオリンは、食品からにじみでる水分や油分の塗被層
内部への浸透を抑制することができないため不適であ
る。
【0017】なお、必要に応じて他の顔料を併用するこ
とができ、例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、二酸化チ
タン、プラスチックピグメント等の通常の無機、及び有
機顔料を挙げることができる。
【0018】一方、本発明の要件を満足するスチレン−
ブタジエン共重合体樹脂とパラフィンワックスのほかに
併用できるバインダーとしては、広く塗工紙等の塗被層
用バインダーとして使用されている酸化変性デンプンや
酵素変性デンプン等を任意に選定して配合することがで
きる。
【0019】本発明の要件を満足するスチレン−ブタジ
エン共重合体樹脂とパラフィンワックスに併用する顔料
およびバインダーの量に厳格な制約はなく、耐水性と耐
油性を損なわない範囲で適宜使用することができる。な
お、塗被液には必要に応じて、分散剤、耐水化剤、潤滑
剤、消泡剤、着色剤、防腐剤等の補助薬品を任意に配合
して公知の調製法により塗料とすることができる。
【0020】前記のごとくして得られる塗被液は、サイ
ズプレス、ゲートロールコーター、バーコーター、ロー
ルコーター、エアーナイフコーター、ブレードコーター
等から任意に選定された公知の塗工設備において前記原
紙の片面、あるいは両面に塗工できる。なお、塗被液の
塗被量は所望の品質を得る上で極めて重要であり、片面
塗被量が絶乾重量で5〜20g/m2の範囲で調節され
ることが必要である。ちなみに、塗被量が5g/m2
満たない場合、塗被層が原紙表面を十分被覆し得ず、食
品からにじみでる水分および油分の食品盛皿用基材中へ
の浸透を防止することが困難となる。一方、塗被量が2
0g/m2を超える場合には、塗被層が折り割れを生じ
易くなり、盛皿用に成形加工する際、折り部や曲部の塗
被層が割れを生じ、この部分から、食品からにじみでる
水分および油分が食品盛皿用基材中へ浸透する結果とな
る。
【0021】このようにして塗被された塗被紙は公知の
乾燥機で乾燥された後、そのまま食品用盛皿に成形加工
して使用できるが、必要に応じてスーパーカレンダーの
ような表面仕上げ設備で平滑化処理をおこなってもよ
い。
【0022】本発明の、木材パルプを主原料とする原紙
の片面、または両面に、スチレン−ブタジエン共重合体
樹脂が35〜50重量%、およびパラフィンワックスが
35〜50重量%を主構成成分とする塗被層を、片面あ
たり絶乾塗被量5〜20g/m2設けることにより、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラ
スチック材料を原料とした食品盛皿用基材を代替するこ
とが可能な耐水性および耐油性を有し、さらに製造およ
び加工する工程で発生する余剰物および半端物、さらに
は盛皿がその目的を果たし終えた後の廃棄物を再生処理
により再利用することが可能な食品盛皿用紙基材を提供
できるものである。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部、%とあるのは、すべて
重量部、重量%を示す。
【0024】実施例1 フリーネス470mlcsfの針葉樹晒クラフトパルプ
50%およびフリーネス470mlcsfの広葉樹晒ク
ラフトパルプ50%からなる木材パルプ原料に絶乾パル
プ重量当りでタルク(商標:SPE、荒川化学工業製)
を含有量が10%となるように添加し、さらに強化ロジ
ンサイズ0.3%と硫酸バンド2%を添加し、長網多筒
型抄紙機により坪量360g/m2の原紙を抄造した。
原紙の王研式平滑度は45秒であった。
【0025】次に、顔料として紙塗工用カオリン(商
標:HTクレー、米国エンゲルハード製)100%を用
いて、絶乾顔料重量当りアクリル系分散液(商標:ポイ
ズ520、花王製)2.5%を添加し高速デリッターを
用いて分散した固形分濃度50%のカオリンを塗被液成
分の絶乾固形分重量に対し26重量部、更にバインダー
として、共重合体がスチレンおよびブタジエンからな
り、他にメチルメタクリレート、アクリロニトリル等の
単量体を共重合させていないスチレン−ブタジエン共重
合体(商標:JSR−0569、日本合成ゴム製)を絶
乾固形分重量当り固形分換算37部、パラフィンワック
ス(商標:SPW−116H、荒川化学工業製)を同様
に37重量部添加、混合し、5%濃度の苛性ソーダ溶液
を用いてpH8.5に調整して60%固形分濃度の塗被
液を製造した。この塗被液を前記原紙の上に、エアーナ
イフコーターを用いて片面の乾燥重量が7g/m2にな
るように塗工速度200m/分で塗工し、公知のドライ
ヤーで水分含有量が5.5%になるまで乾燥し、食品盛
皿用紙基材を製造した。
【0026】上記の食品盛皿用紙基材を用いて、耐水
性、耐油性、腰、成形加工後の盛皿の曲部の耐割れ性、
および再離解性を次の方法で測定した。 (1)耐水性 塗工面を外側にして底面が10×10cmの箱型に折
り、水面に24時間浮かべたのち水を拭き取り、基材へ
の水の浸透状況を観察して評価した。 ◎:基材に全く水の浸透が見られない ○:基材にわずかに水が浸透しているが実用上問題ない △:基材への水の浸透がはっきり確認できる ×:基材への水の浸透が著しい
【0027】(2)耐油性 基材の塗工面に、サラダオイルを直径10mm程度滴下
し、24時間後サラダオイルを拭き取り、基材へのサラ
ダオイルの浸透状態を観察して評価した。 ◎:基材に全くサラダオイルの浸透が見られない ○:基材にわずかにサラダオイルが浸透しているが実用
上問題ない △:基材へのサラダオイルの浸透がはっきり確認できる ×:基材へのサラダオイルの浸透が著しい
【0028】(3)腰 塗工面を外側にして底面が10×10cmの箱型に折
り、水面に24時間浮かべたのち水を拭き取り、基材を
手で折り曲げ、腰を評価した。 ◎:水に浮かべる前の基材とほとんど腰に差がない ○:水に浮かべる前の基材に比べて、わずかに腰が低下
したが実用上問題ない △:水に浮かべる前の基材に比べ腰がはっきり低下した ×:水に浮かべる前の基材に比べ腰が著しく低下した
【0029】(4)成形加工後の盛皿の曲部の耐割れ性 基材を加熱押出成形法により盛皿に成形加工し、曲部の
割れ状態を観察して評価した。 ○:塗被層の割れがまったく観察されない △:部分的に塗被層が割れているが実用上問題ない ×:折り割れが著しく実用に耐えない
【0030】(5)再離解性 熊谷理機工業製パルプ離解機(JIS P8209に準
ずる)を用いて行った。1cm四方に断裁したサンプル
を絶乾重量24gとり、2000gの水(20℃)とと
もに離解機の容器に入れて、プロペラを回転させて再離
解を行った。ついで、上記の再離解後のパルプスラリー
を0.6%に希釈し、脱墨剤として花王製DI−610
をパルプに対し絶乾重量で0.3%添加し、共伸産業製
モデルフローテーターFW−1K型を使用して、温度2
0℃にて約15分脱墨処理をおこなった。脱墨処理後の
パルプスラリーを用いて手抄きシートを作成し、以下の
基準により評価した。 ○:再離解性が良い ×:再離解しない
【0031】実施例2 実施例1の原紙の坪量を440g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価
した。
【0032】実施例3 実施例1の塗被層の組成である「HTクレー 26重量
部、JSR−056937重量部、SPW−116H
37重量部」の代わりに、「JSR−056950重量
部、SPW−116H 50重量部」とした以外は、実
施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価し
た。
【0033】実施例4 実施例1の塗被層の組成である、「HTクレー 26重
量部、JSR−056937重量部、SPW−116H
37重量部」の代わりに、「HTクレー 16重量部、
酸化変性デンプン(商標:王子エースA、王子コーンス
ターチ製)10重量部、JSR−0569 37重量
部、SPW−116H 37重量部」とした以外は、実
施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価し
た。
【0034】実施例5 実施例1の塗被層の塗被量を18g/m2とした以外
は、実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、
評価した。
【0035】比較例1 実施例1の塗被層の塗被量を4g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価
した。
【0036】比較例2 実施例1の塗被層の塗被量を22g/m2とした以外
は、実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、
評価した。
【0037】比較例3 実施例1の塗被層の組成である、「HTクレー 26重
量部、JSR−056937重量部、SPW−116H
37重量部」の代わりに、「HTクレー 34重量部、
JSR−0569 33重量部、SPW−116H 33
重量部」とした以外は、実施例1と同様にして食品盛皿
用紙基材を作製し、評価した。
【0038】比較例4 実施例1の塗被層の組成である、「HTクレー 26重
量部、JSR−056937重量部、SPW−116H
37重量部」の代わりに、「JSR−0569 33重
量部、SPW−116H 67重量部」とした以外は、
実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価
した。
【0039】比較例5 実施例1の塗被層の組成である、「HTクレー 26重
量部、JSR−056937重量部、SPW−116H
37重量部」の代わりに、「JSR−0569 67重
量部、SPW−116H 33重量部」とした以外は、
実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価
した。
【0040】比較例6 実施例1の塗被層の組成である、「HTクレー 26重
量部、JSR−056937重量部、SPW−116H
37重量部」のうち、メチルメタクリレート、アクリ
ロニトリル等の単量体を共重合させていないスチレン−
ブタジエン共重合体「JSR−0569」の代わりに、
メチルメタクリレート、アクリルニトリル等の単量体が
共重合されているスチレン−ブタジエン共重合体(商
標:JSR−0692、日本合成ゴム製)を用いた以外
は、実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、
評価した。
【0041】比較例7 実施例1の原紙の坪量を340g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価
した。
【0042】比較例8 実施例1の原紙の坪量を460g/m2とした以外は、
実施例1と同様にして食品盛皿用紙基材を作製し、評価
した。
【0043】比較例9 食品盛皿用紙基材として、高級白板紙(商標:SUN3
60g/m2、新王子製紙製)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、評価した。
【0044】比較例10 食品盛皿用基材として、スーパーダイエーで購入したマ
グロ刺身に使用されていた発泡ポリスチレン製盛皿を用
いた以外は、実施例1と同様にして、評価した。以上の
評価結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明かなように、本発明に係る紙基
材を使用した食品用盛皿は、耐水性、耐油性に優れてい
るため、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル等のプラスチック材料を発泡成形した食品用盛皿を代
替することが可能であり、また、製造および加工する工
程で発生する余剰物および半端物、さらには盛皿がその
目的を果たし終えた後の廃棄物の再生処理による再利用
が可能である。(実施例1〜5)。一方、本発明の要件
を満たさない条件で作製した基材は何等かの問題点が生
じており、実用に供することはできない(比較例1〜
8)。なお、当然のことながら一般的な高級白板紙では
所望の耐水性および耐油性を得ることができない。ま
た、市場で広く使用されている発泡プラスチック製食品
盛皿は、全く離解することができない(比較例9〜1
0)。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る食品盛皿用紙基材は、表1
の結果から明らかなように、耐水性、耐油性に優れ、該
基材を使用した食品用盛皿は、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル等のプラスチック材料を発泡成
形した食品用盛皿を代替することが可能である。また、
製造および加工する工程で発生する余剰物および半端
物、さらには盛皿がその目的を果たし終えた後の廃棄物
を再生処理により再利用することが可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/20 D21H 1/34 D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材パルプを主原料とする原紙の片面、
    または両面に、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂が3
    5〜50重量%、およびパラフィンワックスが35〜5
    0重量%を主構成成分とする塗被層を、片面あたり絶乾
    塗被量で5〜20g/m2設けてなる食品盛皿用紙基
    材。
JP24131294A 1994-10-05 1994-10-05 食品盛皿用紙基材 Pending JPH08109595A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019002098A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 大王製紙株式会社 耐油紙
JP2019073835A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 リンテック株式会社 撥水紙及びその製造方法
JP2022013835A (ja) * 2020-06-29 2022-01-18 明成化学工業株式会社 耐油剤組成物、耐油紙及びその製造方法

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