JPH08110311A - アモルファス評価方法及びその評価に用いる評価装置 - Google Patents
アモルファス評価方法及びその評価に用いる評価装置Info
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- JPH08110311A JPH08110311A JP6296255A JP29625594A JPH08110311A JP H08110311 A JPH08110311 A JP H08110311A JP 6296255 A JP6296255 A JP 6296255A JP 29625594 A JP29625594 A JP 29625594A JP H08110311 A JPH08110311 A JP H08110311A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成膜中の膜のアモルファス状態を実時間で評
価する。 【構成】 成膜装置の真空容器11に取付けた電子銃2
5から電子線26を試料22に入射させ、試料22によ
り回折されてくる電子線の像を真空容器11に取付けた
螢光スクリーン27によって可視像に変換する。この可
視像をテレビカメラ29で撮像して電気信号に変換し、
その電気信号を電子計算機31に入力して、螢光スクリ
ーン27上の像を動径分布解析法に基づき解析し、アモ
ルファス状態を評価する。
価する。 【構成】 成膜装置の真空容器11に取付けた電子銃2
5から電子線26を試料22に入射させ、試料22によ
り回折されてくる電子線の像を真空容器11に取付けた
螢光スクリーン27によって可視像に変換する。この可
視像をテレビカメラ29で撮像して電気信号に変換し、
その電気信号を電子計算機31に入力して、螢光スクリ
ーン27上の像を動径分布解析法に基づき解析し、アモ
ルファス状態を評価する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は試料のアモルファス状
態を、動径分布解析法に基づき解析して評価するアモル
ファス評価装置に関する。
態を、動径分布解析法に基づき解析して評価するアモル
ファス評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より動径分布解析法としてアモルフ
ァス状態を評価する方法は知られている。しかし従来の
アモルファス評価装置は成膜中の膜のアモルファス状態
をその場で評価することができず、従ってその評価を成
膜装置に帰還して成膜条件を制御することはできなかっ
た。
ァス状態を評価する方法は知られている。しかし従来の
アモルファス評価装置は成膜中の膜のアモルファス状態
をその場で評価することができず、従ってその評価を成
膜装置に帰還して成膜条件を制御することはできなかっ
た。
【0003】つまり従来のアモルファス評価装置は、試
料により回折されたX線もしくは電子線の像(パター
ン)を写真に取り、その明暗像をミクロフォトメータで
電気信号に変え、回折強度の曲線を得、これを解析する
ものであった。一方軟X線用光学素子のための多層反射
膜あるいはアモルファス超格子など超高精度のアモルフ
ァス多層膜に対する必要性が近年高まって来ている。
料により回折されたX線もしくは電子線の像(パター
ン)を写真に取り、その明暗像をミクロフォトメータで
電気信号に変え、回折強度の曲線を得、これを解析する
ものであった。一方軟X線用光学素子のための多層反射
膜あるいはアモルファス超格子など超高精度のアモルフ
ァス多層膜に対する必要性が近年高まって来ている。
【0004】この発明の目的は成膜中の膜のアモルファ
ス状態をその場で評価することができ、従ってその評価
結果に基づき成膜条件に帰還してより厳密に成膜条件を
制御することができ、超高精度のアモルファス膜を得る
ことを可能とするアモルファス評価装置を提供すること
にある。
ス状態をその場で評価することができ、従ってその評価
結果に基づき成膜条件に帰還してより厳密に成膜条件を
制御することができ、超高精度のアモルファス膜を得る
ことを可能とするアモルファス評価装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によると線源か
らの電子線もしくはX線が、保持部に保持された試料に
入射され、その試料により回折されて来る電子線もしく
はX線の像が螢光スクリーンで可視像に変換され、その
可視像がテレビカメラで撮像されて螢光スクリーン上の
像は電気信号に変換される。その電気信号が電子計算機
に入力されて螢光スクリーン上の像が動径分布解析法に
基づき解析され、試料のアモルファス状態が評価され
る。
らの電子線もしくはX線が、保持部に保持された試料に
入射され、その試料により回折されて来る電子線もしく
はX線の像が螢光スクリーンで可視像に変換され、その
可視像がテレビカメラで撮像されて螢光スクリーン上の
像は電気信号に変換される。その電気信号が電子計算機
に入力されて螢光スクリーン上の像が動径分布解析法に
基づき解析され、試料のアモルファス状態が評価され
る。
【0006】このようにこの発明の装置によれば実時間
でアモルファス状態が評価されるため、成膜中の膜のア
モルファス状態を評価し、その結果を成膜条件に帰還し
て精密に制御された膜を作成することが可能となる。
でアモルファス状態が評価されるため、成膜中の膜のア
モルファス状態を評価し、その結果を成膜条件に帰還し
て精密に制御された膜を作成することが可能となる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す。これは電子
線を用いた場合である。真空容器11は排気系12によ
り真空引きされる。真空容器11内の蒸発源13からの
電子ビーム14,15が物質16,17に入射され、こ
れら物質16,17が加熱蒸発される。これら蒸発物質
18,19は基板21に付着されて試料22となる。基
板21は保持部23で保持され、試料22はX,Y,Z
方向に移動でき、かつ回動できるようにされている。
線を用いた場合である。真空容器11は排気系12によ
り真空引きされる。真空容器11内の蒸発源13からの
電子ビーム14,15が物質16,17に入射され、こ
れら物質16,17が加熱蒸発される。これら蒸発物質
18,19は基板21に付着されて試料22となる。基
板21は保持部23で保持され、試料22はX,Y,Z
方向に移動でき、かつ回動できるようにされている。
【0008】この例では線源として電子銃25が設けら
れ、電子銃25から単色性のよい電子線26が供給さ
れ、これが試料22に入射される。試料22で回折され
た電子線は螢光スクリーン27に入射され、電子線の回
折像が可視像に変換される。螢光スクリーン27は最も
よく回折像が得られる位置、いわゆるエバルト球の位置
に配される。螢光スクリーン27上の可視像は光学系2
8によりテレビカメラ29のCCD上に結像されて、可
視像はテレビカメラ29で撮像されて電気信号に変換さ
れる。この電気信号は電子計算機31に入力されて、動
径分布解析プログラムを実行することにより動径分布解
析法に基づき解析され、動径分布関数が求められ、試料
22のアモルファス状態が定量評価される。
れ、電子銃25から単色性のよい電子線26が供給さ
れ、これが試料22に入射される。試料22で回折され
た電子線は螢光スクリーン27に入射され、電子線の回
折像が可視像に変換される。螢光スクリーン27は最も
よく回折像が得られる位置、いわゆるエバルト球の位置
に配される。螢光スクリーン27上の可視像は光学系2
8によりテレビカメラ29のCCD上に結像されて、可
視像はテレビカメラ29で撮像されて電気信号に変換さ
れる。この電気信号は電子計算機31に入力されて、動
径分布解析プログラムを実行することにより動径分布解
析法に基づき解析され、動径分布関数が求められ、試料
22のアモルファス状態が定量評価される。
【0009】動径分布解析プログラムの動作例を図2に
示す。先ず試料22とテレビカメラ29との間の距離
L,電子線26の波長λなどが入力される(ステップS
1 )。次に電子線26の散乱強度Iob(S)が測定され
る(ステップS2 )。その後ΔS,Smax ,Δr,rma
x が計算される(ステップS3 )。SはS=(4π/
λ)sin (x/2)で定義され、xは入射電子線ビーム
と回折方向とのなす角度、rは原子間距離を表し、回折
パターンを図3に示すようにSとI(強度)とで表し、
データ収集数をNとすると、ΔS=Smax /Nであり、
Δr=rmax /Nである。
示す。先ず試料22とテレビカメラ29との間の距離
L,電子線26の波長λなどが入力される(ステップS
1 )。次に電子線26の散乱強度Iob(S)が測定され
る(ステップS2 )。その後ΔS,Smax ,Δr,rma
x が計算される(ステップS3 )。SはS=(4π/
λ)sin (x/2)で定義され、xは入射電子線ビーム
と回折方向とのなす角度、rは原子間距離を表し、回折
パターンを図3に示すようにSとI(強度)とで表し、
データ収集数をNとすると、ΔS=Smax /Nであり、
Δr=rmax /Nである。
【0010】次にバックグランド曲線Iba(S)が設定
され(ステップS4 )、分子干渉項Jm (S)が次式よ
り求められる(ステップS5 )。 Jm (S)={Iob(S)−Iba(S)}/Iba(S) この分子干渉項Jm (S)から次式により動径分布関数
4πrD(r)が求められる(ステップS6 )。
され(ステップS4 )、分子干渉項Jm (S)が次式よ
り求められる(ステップS5 )。 Jm (S)={Iob(S)−Iba(S)}/Iba(S) この分子干渉項Jm (S)から次式により動径分布関数
4πrD(r)が求められる(ステップS6 )。
【0011】4πrD(r)=∫(2/π)SJz
(S)sin (Sr)dS 但し、∫は0から∞までの積分とする。この動径分布関
数4πrD(r)のピークを分離して原子間距離、隣接
原子数が計算される(ステップS7 )。試料22の動径
分布曲線は例えば図4に示すようになり、この曲線のピ
ークの位置が原子間距離を示し、分解した曲線成分の面
積、つまり点線で囲まれた面積が隣接原子数を与える。
ピークをもたない動径分布曲線は理想的なアモルファス
を示し、通常は2〜3個のピークが存在する。このピー
クの数によりアモルファス状態を評価することができ
る。またピークの山がなだらかな程完全なアモルファス
状態に近づくので隣接ピーク間で隣接原子数が少ない
程、完全なアモルファス状態に近づくことがわかる。こ
の後者の評価はピークの半値幅で行ってもよい。
(S)sin (Sr)dS 但し、∫は0から∞までの積分とする。この動径分布関
数4πrD(r)のピークを分離して原子間距離、隣接
原子数が計算される(ステップS7 )。試料22の動径
分布曲線は例えば図4に示すようになり、この曲線のピ
ークの位置が原子間距離を示し、分解した曲線成分の面
積、つまり点線で囲まれた面積が隣接原子数を与える。
ピークをもたない動径分布曲線は理想的なアモルファス
を示し、通常は2〜3個のピークが存在する。このピー
クの数によりアモルファス状態を評価することができ
る。またピークの山がなだらかな程完全なアモルファス
状態に近づくので隣接ピーク間で隣接原子数が少ない
程、完全なアモルファス状態に近づくことがわかる。こ
の後者の評価はピークの半値幅で行ってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば螢光
スクリーン上の回折パターンをテレビカメラで撮像する
ことにより、動径分布解析法によりアモルファス状態を
実時間で評価することができる。従って例えば成膜中の
膜のアモルファス状態を評価して、その結果に応じて成
膜条件に帰還制御することにより良質なアモルファス膜
を形成することも可能となる。
スクリーン上の回折パターンをテレビカメラで撮像する
ことにより、動径分布解析法によりアモルファス状態を
実時間で評価することができる。従って例えば成膜中の
膜のアモルファス状態を評価して、その結果に応じて成
膜条件に帰還制御することにより良質なアモルファス膜
を形成することも可能となる。
【図1】この発明によるアモルファス評価装置の一例を
示す構成図。
示す構成図。
【図2】動径分布解析プログラムの例を示す流れ図。
【図3】回折パターンの例を示す図。
【図4】動径分布曲線の例を示す図。
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アモルファス評価方法及びその評
価に用いる評価装置
価に用いる評価装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は膜のアモルファス状態
を、定量的に評価する方法及びその評価に用いる評価装
置に関する。
を、定量的に評価する方法及びその評価に用いる評価装
置に関する。
【従来の技術】従来におけるアモルファス膜の評価は、
X線もしくは電子線を試料に照射し、試料により回折さ
れたX線もしくは電子線の像(パターン)を螢光スクリ
ーンに入射させて可視像に変換し、これを写真に取る
か、あるいは直接目視観察し、ハローパターンが見えれ
ばアモルファスであると判断するものであった。従っ
て、アモルファス膜であると言っても、そのアモルファ
ス状態(無定形度)は一定ではなく、ものによって大き
な差が存在していた。一方、軟X線用光学素子のための
多層反射膜あるいはアモルファス超格子など超高精度の
アモルファス多層膜に対する必要性が近年高まって来て
いる。この発明の目的は膜のアモルファス状態の定量的
な評価を可能とする評価方法を提供することにあり、さ
らにその評価方法を用いて、超高精度のアモルファス膜
を得ることを可能とするアモルファス評価装置を提供す
ることにある。
X線もしくは電子線を試料に照射し、試料により回折さ
れたX線もしくは電子線の像(パターン)を螢光スクリ
ーンに入射させて可視像に変換し、これを写真に取る
か、あるいは直接目視観察し、ハローパターンが見えれ
ばアモルファスであると判断するものであった。従っ
て、アモルファス膜であると言っても、そのアモルファ
ス状態(無定形度)は一定ではなく、ものによって大き
な差が存在していた。一方、軟X線用光学素子のための
多層反射膜あるいはアモルファス超格子など超高精度の
アモルファス多層膜に対する必要性が近年高まって来て
いる。この発明の目的は膜のアモルファス状態の定量的
な評価を可能とする評価方法を提供することにあり、さ
らにその評価方法を用いて、超高精度のアモルファス膜
を得ることを可能とするアモルファス評価装置を提供す
ることにある。
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、電子線もしくはX線をアモルファス膜に入射し、そ
のアモルファス膜により回折されて来る電子線もしくは
X線の像を螢光スクリーンに入射させて可視像に変換
し、その可視像をテレビカメラで撮像して電気信号に変
換し、その電気信号を用いて上記可視像を動径分布解析
法に基づき解析して動径分布関数を求め、その動径分布
関数をグラフ化して動径分布曲線を求め、その動径分布
曲線に存在するピークを形成する山のなだらかさを判断
することにより、アモルファス膜のアモルファス状態が
定量的に評価される。請求項2の発明は、密閉容器内の
被成膜体に膜を形成する成膜装置における上記膜のアモ
ルファス状態を評価する装置であって、密閉容器に取付
けられ、上記膜に電子線もしくはX線を入射させる線源
と、被成膜体を固定して移動させることができる保持部
と、密閉容器に取付けられ、上記膜により回折されて来
る電子線もしくはX線の像を可視像に変換する螢光スク
リーンと、その螢光スクリーン上の像を撮像して電気信
号に変換するテレビカメラと、そのテレビカメラからの
電気信号を用いて螢光スクリーン上の像を動径分布解析
法に基づき解析して動径分布関数を求め、その動径分布
関数をグラフ化した動径分布曲線に存在するピークを形
成する山のなだらかさを判断して上記膜のアモルファス
状態を定量的に評価する電子計算機とを具備するもので
ある。
ば、電子線もしくはX線をアモルファス膜に入射し、そ
のアモルファス膜により回折されて来る電子線もしくは
X線の像を螢光スクリーンに入射させて可視像に変換
し、その可視像をテレビカメラで撮像して電気信号に変
換し、その電気信号を用いて上記可視像を動径分布解析
法に基づき解析して動径分布関数を求め、その動径分布
関数をグラフ化して動径分布曲線を求め、その動径分布
曲線に存在するピークを形成する山のなだらかさを判断
することにより、アモルファス膜のアモルファス状態が
定量的に評価される。請求項2の発明は、密閉容器内の
被成膜体に膜を形成する成膜装置における上記膜のアモ
ルファス状態を評価する装置であって、密閉容器に取付
けられ、上記膜に電子線もしくはX線を入射させる線源
と、被成膜体を固定して移動させることができる保持部
と、密閉容器に取付けられ、上記膜により回折されて来
る電子線もしくはX線の像を可視像に変換する螢光スク
リーンと、その螢光スクリーン上の像を撮像して電気信
号に変換するテレビカメラと、そのテレビカメラからの
電気信号を用いて螢光スクリーン上の像を動径分布解析
法に基づき解析して動径分布関数を求め、その動径分布
関数をグラフ化した動径分布曲線に存在するピークを形
成する山のなだらかさを判断して上記膜のアモルファス
状態を定量的に評価する電子計算機とを具備するもので
ある。
【実施例】この発明の実施例を図1を参照して説明す
る。なお、図1は電子線を用いた例を示したものであ
る。真空容器11は成膜装置の密閉容器であり、排気系
12により真空引きされる。真空容器11内の蒸発源1
3からの電子ビーム14,15が物質16,17に入射
され、これら物質16,17が加熱蒸発される。これら
蒸発物質18,19は被成膜体である基板21に付着さ
れて膜を形成し、試料22となる。基板21は保持部2
3で保持され、試料22はX,Y,Z方向に移動でき、
かつ回動できるようにされている。この例では線源とし
て電子銃25が真空容器11の一側に取付けられ、電子
銃25から単色性のよい電子線26が供給され、これが
試料22に入射される。試料22で回折された電子線は
真空容器11の他側に取付けられた螢光スクリーン27
に入射され、電子線の回折像が可視像に変換される。螢
光スクリーン27は最もよく回折像が得られる位置、い
わゆるエバルト球の位置に配される。螢光スクリーン2
7上の可視像は光学系28によりテレビカメラ29のC
CD上に結像され、可視像はテレビカメラ29で撮像さ
れて電気信号に変換される。この電気信号は電子計算機
31に入力され、動径分布解析プログラムを実行するこ
とにより動径分布解析法に基づき解析されて動径分布関
数が求められ、その動径分布関数をグラフ化した動径分
布曲線に存在するピークを形成する山のなだらかさが判
断されて、試料22のアモルファス状態が定量評価され
る。動径分布解析プログラムの動作例を図2に示す。先
ず試料22とテレビカメラ29との間の距離L,電子線
26の波長λなどが入力される(ステップS1 )。次に
電子線26の散乱強度Iob(S)が測定される(ステッ
プS2 )。その後ΔS,Smax ,Δr,rmax が計算さ
れる(ステップS3 )。SはS=(4π/λ)sin (x
/2)で定義され、xは入射電子線ビームと回折方向と
のなす角度、rは原子間距離を表す。回折パターンを図
3に示すようにSとI(強度)とで表し、データ収集数
をNとすると、ΔS=Smax /Nであり、Δr=rmax
/Nである。次にバックグランド曲線Iba(S)が設定
され(ステップS4 )、分子干渉項Jm (S)が次式よ
り求められる(ステップS5 )。 Jm (S)={Iob(S)−Iba(S)}/Iba(S) この分子干渉項Jm (S)から次式により動径分布関数
4πrD(r)が求められる(ステップS6 )。 4πrD(r)=∫(2/π)SJz (S)sin (S
r)dS 但し、∫は0から∞までの積分とする。次にこの動径分
布関数4πrD(r)がグラフ化され、動径分布曲線が
作成される。試料22の動径分布曲線は例えば図4に示
すようになり、この曲線のピークの位置が原子間距離を
示し、分解した曲線成分の面積、つまり点線で囲まれた
面積が隣接原子数を与える。ピークをもたない動径分布
曲線は理想的なアモルファスを示し、通常は2〜3個の
ピークが存在する。このピークを形成する山がなだらか
な程、完全なアモルファス状態に近づくことがわかる。
従って、動径分布曲線に存在するピークを形成する山の
なだらかさを定量評価(ステップS7 )することによ
り、試料22のアモルファス状態を定量的に評価するこ
とができる。なお、山のなだらかさの定量評価は例えば
山の半値幅を用いて行うことができる。
る。なお、図1は電子線を用いた例を示したものであ
る。真空容器11は成膜装置の密閉容器であり、排気系
12により真空引きされる。真空容器11内の蒸発源1
3からの電子ビーム14,15が物質16,17に入射
され、これら物質16,17が加熱蒸発される。これら
蒸発物質18,19は被成膜体である基板21に付着さ
れて膜を形成し、試料22となる。基板21は保持部2
3で保持され、試料22はX,Y,Z方向に移動でき、
かつ回動できるようにされている。この例では線源とし
て電子銃25が真空容器11の一側に取付けられ、電子
銃25から単色性のよい電子線26が供給され、これが
試料22に入射される。試料22で回折された電子線は
真空容器11の他側に取付けられた螢光スクリーン27
に入射され、電子線の回折像が可視像に変換される。螢
光スクリーン27は最もよく回折像が得られる位置、い
わゆるエバルト球の位置に配される。螢光スクリーン2
7上の可視像は光学系28によりテレビカメラ29のC
CD上に結像され、可視像はテレビカメラ29で撮像さ
れて電気信号に変換される。この電気信号は電子計算機
31に入力され、動径分布解析プログラムを実行するこ
とにより動径分布解析法に基づき解析されて動径分布関
数が求められ、その動径分布関数をグラフ化した動径分
布曲線に存在するピークを形成する山のなだらかさが判
断されて、試料22のアモルファス状態が定量評価され
る。動径分布解析プログラムの動作例を図2に示す。先
ず試料22とテレビカメラ29との間の距離L,電子線
26の波長λなどが入力される(ステップS1 )。次に
電子線26の散乱強度Iob(S)が測定される(ステッ
プS2 )。その後ΔS,Smax ,Δr,rmax が計算さ
れる(ステップS3 )。SはS=(4π/λ)sin (x
/2)で定義され、xは入射電子線ビームと回折方向と
のなす角度、rは原子間距離を表す。回折パターンを図
3に示すようにSとI(強度)とで表し、データ収集数
をNとすると、ΔS=Smax /Nであり、Δr=rmax
/Nである。次にバックグランド曲線Iba(S)が設定
され(ステップS4 )、分子干渉項Jm (S)が次式よ
り求められる(ステップS5 )。 Jm (S)={Iob(S)−Iba(S)}/Iba(S) この分子干渉項Jm (S)から次式により動径分布関数
4πrD(r)が求められる(ステップS6 )。 4πrD(r)=∫(2/π)SJz (S)sin (S
r)dS 但し、∫は0から∞までの積分とする。次にこの動径分
布関数4πrD(r)がグラフ化され、動径分布曲線が
作成される。試料22の動径分布曲線は例えば図4に示
すようになり、この曲線のピークの位置が原子間距離を
示し、分解した曲線成分の面積、つまり点線で囲まれた
面積が隣接原子数を与える。ピークをもたない動径分布
曲線は理想的なアモルファスを示し、通常は2〜3個の
ピークが存在する。このピークを形成する山がなだらか
な程、完全なアモルファス状態に近づくことがわかる。
従って、動径分布曲線に存在するピークを形成する山の
なだらかさを定量評価(ステップS7 )することによ
り、試料22のアモルファス状態を定量的に評価するこ
とができる。なお、山のなだらかさの定量評価は例えば
山の半値幅を用いて行うことができる。
【発明の効果】以上述べたように、この発明による評価
方法によれば、膜のアモルファス状態を定量的に評価す
ることができるため、アモルファス膜の品質管理上、極
めて有益であり、さらにこの発明による評価装置によれ
ば、成膜中の膜のアモルファス状態の定量的な評価を実
時間で行うことができるため、その結果を成膜条件に帰
還してより厳密に成膜条件を制御することにより、超高
精度のアモルファス膜を形成することが可能となる。
方法によれば、膜のアモルファス状態を定量的に評価す
ることができるため、アモルファス膜の品質管理上、極
めて有益であり、さらにこの発明による評価装置によれ
ば、成膜中の膜のアモルファス状態の定量的な評価を実
時間で行うことができるため、その結果を成膜条件に帰
還してより厳密に成膜条件を制御することにより、超高
精度のアモルファス膜を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるアモルファス評価装置の一例を
示す構成図。
示す構成図。
【図2】動径分布解析プログラムの例を示す流れ図。
【図3】回折パターンの例を示す図。
【図4】動径分布曲線の例を示す図。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (1)
- 【請求項1】 電子線もしくはX線を発生させる線源
と、その線源よりの電子線もしくはX線が入射される試
料を固定して移動させることができる保持部と、 上記試料により回折されて来る電子線もしくはX線の像
を可視像に変換する螢光スクリーンと、 その螢光スクリーン上の像を撮像して電気信号に変換す
るテレビカメラと、 そのテレビカメラからの電気信号を用いて上記螢光スク
リーン上の像を動径分布解析法に基づき解析して上記試
料のアモルファス状態を評価する電子計算機とを具備す
るアモルファス評価装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6296255A JPH08110311A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | アモルファス評価方法及びその評価に用いる評価装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6296255A JPH08110311A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | アモルファス評価方法及びその評価に用いる評価装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08110311A true JPH08110311A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17831209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6296255A Pending JPH08110311A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | アモルファス評価方法及びその評価に用いる評価装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08110311A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021012198A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | コミサリア ア エナジー アトミック エ オックス エナジーズ オルタネティヴ | 電子顕微鏡分析法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5143987A (ja) * | 1974-07-17 | 1976-04-15 | Max Planck Gesellschaft | |
| JPS61151449A (ja) * | 1984-12-26 | 1986-07-10 | Hitachi Ltd | 電子線回折装置 |
| JPH079074U (ja) * | 1993-07-08 | 1995-02-07 | 株式会社東芝 | 回転電機 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6296255A patent/JPH08110311A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5143987A (ja) * | 1974-07-17 | 1976-04-15 | Max Planck Gesellschaft | |
| JPS61151449A (ja) * | 1984-12-26 | 1986-07-10 | Hitachi Ltd | 電子線回折装置 |
| JPH079074U (ja) * | 1993-07-08 | 1995-02-07 | 株式会社東芝 | 回転電機 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021012198A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | コミサリア ア エナジー アトミック エ オックス エナジーズ オルタネティヴ | 電子顕微鏡分析法 |
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| A02 | Decision of refusal |
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