JPH08111124A - 異方導電性接着剤フィルム - Google Patents

異方導電性接着剤フィルム

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JPH08111124A
JPH08111124A JP6245030A JP24503094A JPH08111124A JP H08111124 A JPH08111124 A JP H08111124A JP 6245030 A JP6245030 A JP 6245030A JP 24503094 A JP24503094 A JP 24503094A JP H08111124 A JPH08111124 A JP H08111124A
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curing agent
layer
adhesive film
conductive adhesive
curing
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JP6245030A
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Yasuhiro Suga
保博 須賀
Takashi Ando
尚 安藤
Yukio Yamada
幸男 山田
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Sony Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 異方導電性接着剤フィルムを、熱硬化性樹脂
を主成分とする主剤層1と、硬化剤を主成分とする硬化
剤層2とが、隔離層3を介して積層され、主剤層1,硬
化剤層2または隔離層3のいずれかに導電性粒子4が含
有された構成とする。 【効果】 このような異方性導電性接着剤フィルムは、
硬化剤や熱硬化性樹脂として速硬化性のものを用いた場
合でも製造工程や保存中に硬化反応が進行してしまうと
いったことがない。したがって、硬化剤,熱硬化性樹脂
として速硬化性のものを用いることが可能であり、その
ような材料を用いることにより、例えば100℃以下の
比較的低い圧着温度範囲でも高速圧着がなされ、圧着温
度による配線基板や電子部品へのダメージを抑えながら
圧着時間の短縮化を図ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液晶ディスプレ
イと回路基板とを電気的,機械的に接続するための異方
導電性接着剤フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板に液晶ディスプレイ等の電子部
品を接続する方法としては、半田付け法や異方導電性接
着剤フィルムを用いる方法等が挙げられる。しかし、回
路がファインピッチである場合、半田付けだと選択性が
悪く接続部同士でブリッジが生じてしまう虞れがあるこ
とから、異方導電性接着剤フィルムを用いる方法の方が
有利である。
【0003】異方導電性接着剤フィルムとは、ウレタ
ン,ポリエステル,クロロプレン等の熱可塑性樹脂ある
いはエポキシ等の熱硬化性樹脂に、導電性粒子としてニ
ッケル,金,ハンダ等の金属粒子、またはプラスチック
ポリマ球状粒子に金等の導電層をコーティングした金属
被覆プラスチック粒子を均一に分散混入させ、この混合
物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の剥離
フィルム上に、フィルム形成してなるものである。
【0004】この異方性導電性樹脂によって配線基板と
電子部品とを接続するには、当該異方導電性接着剤フィ
ルムを、配線基板と電子部品の接続端子同士の間に介在
させ、熱を印加しつつ上下から圧力をかける。すると、
フィルム内の導電性粒子が上下につぶれ、接続端子に対
して面接触したかたちになる。その結果、配線基板と液
晶ディスプレイの接続端子同士が電気的に接続された状
態で一体固定されることになる。
【0005】このような異方導電性接着剤フィルムのう
ちでは、樹脂に熱硬化性樹脂を用いる熱硬化性タイプの
ものが接続信頼性に優れることから、主流を占めている
のが現状である。
【0006】この熱硬化性タイプの異方導電性樹脂は、
樹脂及び導電性粒子の他に、樹脂を硬化させるための硬
化剤が含有される。この硬化剤としては、保存中に硬化
反応が進行してしまうのを抑える都合上、硬化剤として
潜在性硬化剤を用いることが例えば特開昭62−141
083号公報に提案されている。
【0007】潜在性硬化剤とは、硬化剤が被膜で被覆さ
れてマイクロカプセル状になされているものであり、常
温では不溶であるが、熱を加えることにより被膜内から
硬化剤が溶出し、瞬時に硬化反応が開始されるようにな
されたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な熱硬化性タイプの異方導電性接着剤フィルムで接続を
行う場合、樹脂を短時間で硬化させ、接続に要する時間
を節約するには、熱圧着温度を160〜200℃と比較
的高い温度に設定する必要がある。
【0009】しかし、熱圧着温度をこのように高く設定
すると、その温度による液晶ディスプレイや回路基板へ
与えるダメージが問題になってくる。また、熱膨張等に
よって寸法精度も損なわれ、特に回路がファインピッチ
である場合、影響が大きい。
【0010】このため、比較的低い圧着温度でも硬化反
応が進行する速硬化性の硬化剤や樹脂の検討もなされて
いる。しかし、一般に知られている速硬化性の硬化剤や
樹脂は、混合すると5分以内でゲル化する。このため、
この樹脂と硬化剤の混合物を、剥離フィルム上に塗布,
乾燥してフィルム化しようとしても、乾燥のための熱に
よって、硬化反応が進行し製品とすることができない。
【0011】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、速硬化性の硬化剤や樹脂
を用いることが可能であり、熱圧着温度を比較的低く設
定した場合でも、短時間で接続が行える異方導電性接着
剤フィルムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の異方導電性接着剤フィルムは、熱硬化性
樹脂を主成分とする主剤層と、硬化剤を主成分とする硬
化剤層とが、隔離層を介して積層され、主剤層,硬化剤
層または隔離層のいずれかに導電性粒子が含有されてい
ることを特徴とするものである。
【0013】また、隔離層の厚みが、0.5〜30μm
であることを特徴とするものである。
【0014】さらに、隔離層は、その圧着温度よりもガ
ラス転位点Tgの低い樹脂層であることを特徴とするも
のである。
【0015】本発明の異方導電性接着剤フィルムは、図
1に示すように、熱硬化性樹脂を主成分とする主剤層1
と、硬化剤を主成分とする硬化剤層2とが、隔離層3を
介して積層され、主剤層1,硬化剤層2または隔離層3
のいずれかに導電性粒子4が含有されて構成されてい
る。
【0016】このような構成の異方導電性接着剤フィル
ムを製造するには、例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)等の剥離フィルム上に、熱硬化性樹脂よりな
る主剤塗料を塗布,乾燥して主剤層を形成し、次いで樹
脂を主成分とする隔離塗料を塗布,乾燥して隔離層を形
成する。そして、この隔離層上に、さらに、硬化剤を主
成分とする硬化剤塗料を塗布,乾燥して硬化剤層を形成
する。
【0017】このように、この異方性導電性接着剤フィ
ルムは、熱硬化性樹脂と硬化剤とを混合する工程なしで
製造され、製品となる前に熱硬化性樹脂と硬化剤とが接
触することがない。このため、硬化剤や熱硬化性樹脂と
して速硬化性のものを用いても、製造工程で硬化反応が
進行し、製品が製造できなくなるといった事がない。ま
た、熱硬化性樹脂と硬化剤とが隔離層によって隔離され
た構成であるので、保存中に硬化反応が進行してしまう
こともなく、十分な保存性が得られる。したがって、速
硬化性の硬化剤や熱硬化性樹脂を用いることが可能であ
る。
【0018】このような構成の異方導電性接着剤フィル
ムによって配線基板と電子部品とを接続するには、当該
異方導電性接着剤フィルムを、配線基板と電子部品の接
続端子同士の間に介在させ、熱を印加しつつ上下から圧
力をかける。すると、異方導電性接着剤フィルムの隔離
層が溶融し、ここで初めて主剤層と硬化剤層とが接触す
る。そして、これら主剤層の熱硬化性樹脂と硬化剤層の
硬化剤とが熱溶融し、硬化反応が進行する。一方、フィ
ルム内の導電性粒子は、圧着力によって上下につぶれ、
接続端子に対して面接触したかたちになる。その結果、
配線基板と液晶ディスプレイの接続端子同士が電気的に
接続された状態で一体固定されることになる。
【0019】ここで、この異方導電性フィルムでは、硬
化剤や熱硬化性樹脂として速硬化性のものを用いること
が可能であり、そのような材料を用いることにより、例
えば100℃以下の比較的低い圧着温度でも硬化反応が
速やかに進行し、圧着温度による配線基板や電子部品へ
のダメージを抑えながら圧着時間の短縮化が図れるよう
になる。
【0020】なお、主剤層に用いる熱硬化性樹脂として
は、エポキシ樹脂が用いられる。エポキシ樹脂には、E
P1009(油化シェルエポキシ社製,商品名)、DT
613(大都産業社製,商品名)があり、このうちDT
613は速硬化性のエポキシ樹脂である。これらエポキ
シ樹脂はそれ単独で用いても2種類以上を混合して用い
ても良い。
【0021】また、硬化剤層に用いる硬化剤には、速硬
化性硬化剤としてAF020(BF3 系硬化剤;大都産
業社製,商品名)、D101(ポリアミン系硬化剤;大
都産業社製,商品名)、DSX1460(ポリアミン系
硬化剤;ヘンケル社製,商品名)、バーサミンF19
(変成アミン系硬化剤;ヘンケル社製,商品名)、バー
サミン368(変成アミン系硬化剤;ヘンケル社製,商
品名)、QX20(芳香族チオエーテル系硬化剤;油化
シェルエポキシ社製,商品名)、QX11(芳香族チオ
エーテル系硬化剤;油化シェルエポキシ社製,商品
名)、B002W(芳香族チオエーテル系硬化剤;油化
シェルエポキシ社製,商品名)等が挙げられる。これら
硬化剤も単独使用,混合使用のいずれでも良い。
【0022】なお、硬化剤層と主剤層の厚さは、0.5
〜30μmが適当である。これら各層の厚さが余り薄過
ぎると接続強度が不足し、逆に、厚過ぎると接続部分か
らフィルムがはみ出してしまう。
【0023】一方、主剤層と硬化剤層とを隔離する隔離
層としては、(1)成膜性があること、(2)100℃
以下の圧着温度によって溶融するように、ガラス転位点
Tgがその圧着温度よりも低いこと、(3)主剤層と硬
化剤層とを一体化でき、主剤層や硬化剤層に対する相溶
性が良いこと、といった条件を満たす樹脂を用いるのが
望ましい。そのような樹脂としては、例えばポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ、
これらは単独あるいは2種類以上を混合して用いてもい
ずれでも良い。
【0024】この隔離層の厚さも、0.5〜30μmが
適当である。隔離層の厚さが0.5μm未満では、フィ
ルムに少しの応力がかけられただけでも当該隔離層が破
断し、十分な保存性が得られない。また、隔離層の厚さ
が30μmより厚い場合には、圧着した時に当該隔離層
が破断せず、エポキシ層と硬化剤層との接触、反応が生
じなくなる。
【0025】本発明の異方性導電性樹脂において、導電
性粒子が含有されるのは、主剤層,硬化剤層または隔離
層のいずれであっても良い。導電性粒子としては、ニッ
ケル,半田等の金属粒子、樹脂粒子に金,合金等の導電
性材料を被覆したもの等が挙げられる。
【0026】また、以上のような異方導電性接着剤フィ
ルムの製造方法は、その一例を先に説明したがこれに限
らない。たとえば、塗布の順序を、先の説明とは逆に硬
化剤塗料,隔離塗料,主剤塗料の順にしても良い。ま
た、PET等のフィルム上にそれぞれ主剤層,隔離層,
硬化剤層を形成しておき、ラミネート法によって1シー
トにしても良い。
【0027】
【作用】熱硬化性樹脂を主成分とする主剤層と、硬化剤
を主成分とする硬化剤層とが、隔離層を介して積層さ
れ、主剤層,硬化剤層または隔離層のいずれかに導電性
粒子が含有されている異方導電性接着剤フィルムは、熱
硬化性樹脂と硬化剤とを混合する工程なしで製造され、
製品となる前に熱硬化性樹脂と硬化剤とが接触してしま
うことがない。このため、硬化剤や熱硬化性樹脂として
速硬化性のものを用いても、製造工程で硬化反応が進行
し、製品が製造できないといった事がない。また、熱硬
化性樹脂と硬化剤とが隔離層によって隔離された構成で
あるので、保存中に硬化反応が進行してしまうこともな
く、十分な保存性が得られる。
【0028】したがって、硬化剤や熱硬化性樹脂として
速硬化性のものを用いることが可能であり、そのような
材料を用いることにより、例えば100℃以下の比較的
低い圧着温度範囲でも硬化反応が速やかに進行し、圧着
温度による配線基板や電子部品へのダメージを抑えなが
ら圧着時間の短縮化が図れるようになる。
【0029】
【実施例】本発明の好適な実施例について実験結果に基
づいて説明する。
【0030】本実施例では、3層構成の異方導電性接着
剤フィルムを作成し、その保存性,熱圧着性を評価し
た。
【0031】まず、2種類のエポキシ樹脂,EP100
9(油化シェルエポキシ社製,商品名)とDT613
(大都産業社製,商品名)を50重量部ずつ混合し、こ
れに粒径5μmの樹脂粒子にニッケル、金を被覆した導
電粒子を、5重量部添加することで主剤塗料を調製し
た。そして、この主剤塗料をPET(ポリエチレンテレ
フタレート)上に塗布,乾燥することで厚さ15μmの
主剤層を形成した。
【0032】次に、この主剤層上に、ガラス転位点Tg
が45℃のポリエステル樹脂(ユニチカ社製,商品名U
E3210)を100重量部含有する隔離塗料を塗布,
乾燥して厚さ3μmの隔離層を形成した。
【0033】そして、この隔離層上に、フィルム形成剤
となるYP50(フェノキシ樹脂;東都化成社製,商品
名)と、硬化剤となるAF020(BF3 系硬化剤;大
都産業社製,商品名)を混合した硬化剤塗料を塗布,乾
燥することで厚さ15μmの硬化剤層を形成し、異方導
電性接着剤フィルム(実施例フィルム)を作成した。
【0034】以上のようにして作成された異方導電性接
着剤フィルムについて保存性を調べるとともに、温度1
00℃、圧力40kgf/cm2 の条件で、熱圧着を2
0秒間行い、硬化度,ピール強度及びはみ出し性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0035】なお、保存性は、熱圧着前の異方導電性接
着剤フィルムを温度40℃のオーブン中に20日間放置
した後、メチルエチルケトン(MEK)に対する溶解性
を調べることで評価した。表中、◎,○,△,×はそれ
ぞれ以下の場合を表す。
【0036】◎:フィルムがMEKによって完全に溶解
する場合 ○:フィルムがMEKによってほぼ溶解する場合 △:溶解は生じないが、フィルムがポロポロくずれる状
態になる場合 ×:フィルムが溶解せず、フィルム状を維持する場合
(ゲル化) 硬化度は、異方導電接着剤フィルムを熱圧着した後、M
EKに対する溶解性を調べることで評価した。表中、
◎,○,△,×はそれぞれ以下の場合を表す。
【0037】◎:フィルムが溶解せず、フィルム状を維
持する場合 ○:フィルムがほとんど溶解せず、フィルム状をほぼ維
持する場合 △:溶解は生じないが、フィルムがポロポロくずれる状
態になる場合 ×:フィルムが溶解し、MEKが白濁する場合 ピール強度は、引張り試験機(オリエンチック社製,商
品名UCT−2.5T)を用い、以下の条件で測定し
た。
【0038】被着体:25μmユーピレックス基材 1
8μmCu 0.2mmピッチ150本パターン/IT
Oベタガラス 測定方法:90°ピール 測定条件:25℃ また、表中、◎,○,△,×はそれぞれ以下の場合を表
す。
【0039】◎:ピール強度が1000g/cm以上で
ある場合 ○:ピール強度が500g/cm以上1000g/cm
未満である場合 △:ピール強度が200g/cm以上500g/cm未
満である場合 ×:ピール強度が200g/cm未満である場合 はみ出し性は、圧着部からはみ出したフィルムのはみ出
し量xを測定することで評価した。表中、◎,○,△,
×はそれぞれ以下の場合を表す。
【0040】◎:はみ出し量xがx=0mmである場合 ○:はみ出し量xが0mm<x≦1mmである場合 △:はみ出し量xが1mm<x≦3mmである場合 ×:はみ出し量xが3mm<xである場合 また、比較として1層中に熱硬化性樹脂,硬化剤,導電
性粒子が含有されている,従来のタイプの異方導電性接
着剤フィルム〔CP7131(膜厚25μm);比較例
フィルム〕についても同様にして、保存性及び熱圧着後
の硬化度,ピール強度,はみ出し性を調べた。その結果
も表1に併せて示す。なお、比較例フィルムについて
は、参考のため温度170℃、圧力40kgf/c
2 、圧着時間20秒間の条件で熱圧着を行った場合に
ついても評価を行った。
【0041】
【表1】
【0042】表1からわかるように、単層構成の比較例
フィルムは、熱圧着温度が170℃であれば良好な熱圧
着が行えるが、熱圧着温度が100℃と低くなると、硬
化度,ピール強度が不十分になり良好な圧着が行われな
い。
【0043】一方、3層構成の実施例フィルムは、速硬
化性の硬化剤を用いているが十分な保存性が得られてお
り、また熱圧着温度が100℃であっても、十分な硬化
度,ピール強度が得られる。
【0044】このことから、異方導電性接着剤フィルム
を、熱硬化性樹脂よりなる主剤層,隔離層,硬化剤層の
3層で構成すると、硬化剤として速硬化性のものを用い
ることが可能になり、100℃程度の圧着温度であって
も十分に圧着が行えるようになることがわかった。
【0045】3層構成の異方導電性接着剤フィルムの層
厚の検討 主剤層,隔離層,硬化剤層の厚さを表2に示すように変
えたこと以外は実施例フィルムと同様にして異方導電性
接着剤フィルム(実験例フィルム1〜実験例フィルム
9)
【0046】
【表2】
【0047】以上のようにして作成された異方導電性接
着剤フィルムについて、上述と同様にして保存性を調べ
るとともに、温度100℃、圧力40kgf/cm2
条件で熱圧着を20秒間行い、硬化度,ピール強度及び
はみ出し性を調べた。評価結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3からわかるように、まず主剤層や硬化
剤層の厚さが比較的薄い実験例フィルム8ではピール強
度が不足する。逆にこれらの厚さが比較的厚い実験例フ
ィルム9では、硬化度やピール強度は優れているが圧着
部分からフィルムがはみ出してしまう。圧着部分からの
フィルムのはみ出しを抑えながら、十分な接続強度を得
るには、主剤層や硬化剤層の厚さは0.5〜30μmが
適当である。
【0050】一方、隔離層の厚さが比較的薄い実験例フ
ィルム6では、保存中に硬化反応が進行してしまい保存
性が悪い。逆に、この厚さが比較的厚い実験例フィルム
7では、圧着に際して硬化反応が十分に進行せず、硬化
度,ピール強度が不足する。保存性を確保しながら、十
分な接着強度を確保するには、隔離層の厚さは0.5〜
30μmが適当である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の異方導電性接着剤フィルムは、熱硬化性樹脂を主成
分とする主剤層と、硬化剤を主成分とする硬化剤層と
が、隔離層を介して積層され、主剤層,硬化剤層または
隔離層のいずれかに導電性粒子が含有されているので、
硬化剤や熱硬化性樹脂として速硬化性のものを用いた場
合でも製造工程や保存中に硬化反応が進行してしまうと
いったことがない。
【0052】したがって、硬化剤,熱硬化性樹脂として
速硬化性のものを用いることが可能であり、そのような
材料を用いることにより、例えば100℃以下の比較的
低い圧着温度範囲でも高速圧着がなされ、圧着温度によ
る配線基板や電子部品へのダメージを抑えながら圧着時
間の短縮化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した異方導電性接着剤フィルムの
1例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 主剤層 2 硬化剤層 3 隔離層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂を主成分とする主剤層と、
    硬化剤を主成分とする硬化剤層とが、隔離層を介して積
    層され、 主剤層,硬化剤層または隔離層のいずれかに導電性粒子
    が含有されていることを特徴とする異方導電性接着剤フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 隔離層の厚みが、0.5〜30μmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の異方導電性接着剤フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 隔離層は、その圧着温度よりもガラス転
    位点Tgの低い樹脂層であることを特徴とする請求項1
    記載の異方導電性接着剤フィルム。
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