JPH0811267A - 多層フィルム及びそれを積層した多層シート及び容器 - Google Patents

多層フィルム及びそれを積層した多層シート及び容器

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JPH0811267A
JPH0811267A JP6148114A JP14811494A JPH0811267A JP H0811267 A JPH0811267 A JP H0811267A JP 6148114 A JP6148114 A JP 6148114A JP 14811494 A JP14811494 A JP 14811494A JP H0811267 A JPH0811267 A JP H0811267A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層フィルム及びそれを積層した多層シート
及び容器を得る。 【構成】 ポリエステル系樹脂及びポリカーボネート系
樹脂から選択される1種以上の樹脂からなる樹脂層
(A)、接着性樹脂層(B)、エチレン−酢酸ビニル共
重合体鹸化物樹脂層(C)及び接着性樹脂層(D)を有
し、(A)、(B)、(C)及び(D)の順に構成され
たことを特徴とする多層フィルム及びそれを賦形性樹脂
シート(E)に積層した多層シート及びそれを熱加工に
より成形した容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリプロピレン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂等からなる賦形性樹脂シートに対し
熱接着性を有し、低臭性、保香性及び酸素バリアー性に
優れた熱接着用多層フィルム、その多層フィルムと賦形
性樹脂シートとを熱接着した多層シート及びそれを成形
した容器に関するものである。主な利用分野は、食品包
装材分野であり、これを用いることによってプラスチッ
ク臭気の食品への吸着防止、食品の香気成分の保持、食
品の酸素による劣化の防止が可能になる。より具体的に
は、常温流通可能な無菌加工米飯や、レトルト食品向け
の包装材料として使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、レトルト食品等酸素バリアー性の
必要な素材の包装材料としては、ポリプロピレン系樹脂
(以下PPと略記する)とエチレン−酢酸ビニル共重合
体鹸化物(以下EVOHと略記する)との複合シートが
主にPP/接着材層(以下ADと略記する)/EVOH
/AD/PPといった構成のシートとして、幅広く使用
されている。しかし、この食品包装材の欠点は、食品と
接触する面がPPであることから、PP中に存在する臭
気成分(製造時の分解生成物、PP中に含まれる炭化水
素類、添加剤等)が包装後に食品に移行したり、食品の
持つ香気成分がPPに吸着されるといった問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来より低
臭性、保香性及び酸素バリアー性に優れ、且つ、簡便に
作製することのできる多層シートがなく、これら特性を
有する包装材料が強く望まれていた。本発明者らは、低
臭性、保香性、酸素バリアー性、熱接着性及び成形性等
の特性を向上すべく鋭意検討した結果、PET等のポリ
エステル系樹脂ないしはポリカーボネート系樹脂層、酸
素バリアー性の高いEVOH樹脂層、任意の賦形性樹脂
シートと熱接着可能な接着材層を有する熱接着用多層フ
ィルムを作成し、このフィルムを賦形性樹脂シートに簡
便な方法で熱接着することにより、かかる問題点を解決
できることを見いだし、本発明に至った。よって、本発
明の目的は、低臭性、保香性、酸素バリアー性、熱接着
性及び成形性等の特性に優れた包装材を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
ポリエステル系樹脂及びポリカーボネート系樹脂から選
択される1種以上の樹脂からなる樹脂層(A)、接着性
樹脂層(B)、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物樹
脂層(C)及び接着性樹脂層(D)を有し、(A)、
(B)、(C)及び(D)の順に構成されたことを特徴
とする熱接着用多層フィルムであり、第2の発明は、第
1の発明の多層フィルムの接着性樹脂層(D)面を、賦
形性樹脂シート(E)の片面ないしは両面に接着させて
なる多層シートであり、第3の発明は、第2の発明の多
層シートを熱加工により成形した容器である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
樹脂層(A)を構成する樹脂としては、ポリエステル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂といった低臭性、保香性
に優れた樹脂が用いられる。ポリエステル系樹脂として
は、高分子鎖にエステル結合を有する、テレフタル酸と
エチレングリコールを重縮合して得られるポリエチレン
テレフタレート(以下PETと略記する)やテレフタル
酸とブチレングリコールを重縮合して得られるポリブチ
レンテレフタレート(以下PBTと略記する)が具体的
に挙げられる。また、加工特性を向上させる目的等で上
記ポリエステル中のジカルボン酸成分のコモノマーとし
てイソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン
酸等を用いることができ、グリコール成分のコモノマー
として、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等を共重合成
分として導入したPET、PBTも用いることができ
る。また、前記に挙げたポリエステル系樹脂を1種また
は、2種以上混合した樹脂組成物や結晶化促進材、熱安
定剤、各種フィラーを添加した樹脂組成物も好適に用い
られる。
【0006】ポリカーボネート系樹脂としては、高分子
鎖中にカーボネート結合を有するものが使用でき、ビス
フェノールAとホスゲンとの反応で得られるもの等が挙
げられる。また、加工特性を向上させる目的等でビスフ
ェノールA以外の他の2価フェノールとしてハイドロキ
ノン、4,4−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)アルカン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エー
テル等の化合物をコポリマーとして共重合させたものも
好適に用いられる。また、前記に挙げたポリカーボネー
ト系樹脂を1種または、2種以上混合した樹脂組成物や
熱安定剤、各種フィラーを添加した樹脂組成物も好適に
用いられる。さらに、加工性能向上の為に前記ポリエス
テル系樹脂及びポリカーボネート樹脂から選ばれた1種
または2種以上を混合したものも好適に用いれられる。
【0007】本発明の樹脂層(A)において、性能やコ
スト面からポリエステル系樹脂のなかではPETが、ポ
リカーボネート系樹脂の中では、ビスフェノールA以外
の2価フェノ−ルをコモノマーとして反応し加工適性を
向上させたものが特に好適に用いられる。
【0008】次に接着性樹脂層(B)及び接着性樹脂層
(D)は、樹脂層(A)、樹脂層(C)及び賦形性樹脂
シートとの接着性を有する物であれば特に限定するもの
では無く、無水マレイン酸、アクリル酸等の重合反応性
を有する酸含有ビニルモノマー、ビニルアクリレート、
メタメチルアクリレート等の重合反応性を有するエステ
ル含有ビニルモノマー、分子内にエポキシ基を含有する
ビニルモノマーとオレフィンとの共重合体等が用いられ
る。
【0009】具体的には、無水マレイン酸と共重合した
直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−アクリル酸共重
合体(EAA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体
(EMAA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重
合体(EMMA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)等が挙げられる。またこれらの共重合体の混合物
及び、グラフト共重合体も好適に用いる事が出来る。特
に熱接着、即ち、熱ラミネート、押出しラミネート等で
の賦形性樹脂シートとの接着性から、接着性樹脂として
は、ビカット軟化点が80℃未満のEVA系樹脂及び無
水マレイン酸変性PE樹脂を主成分として含有するもの
が好適に用いられる。樹脂層(B)及び樹脂層(D)
は、それぞれ異なった樹脂種を用いても良いが、後述す
る多層フィルムの製造工程を簡便にする為に、同一の樹
脂を用いたものが好ましい。
【0010】次に樹脂層(C)としては、酸素バリアー
性の高いエチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物が用いら
れる。具体的には、エチレン比が20〜60mol%で
酢酸ビニルの鹸化率が90%以上のものが好適に用いら
れる。またその中でもエチレン比が30〜50mol%
で酢酸ビニルの鹸化率が95%以上の物が、フィルム製
膜時の熱安定性に優れることから特に好ましい。
【0011】多層フィルムの厚み比は、特に限定するも
のでは無く、任意の厚み比をとることが出来る。多層フ
ィルムの厚み比は、樹脂層(A)/樹脂層(B)/樹脂
層(C)/樹脂層(D)=(2〜10)/(1)/(2
〜10)/(1〜3)が好ましく、低臭性、保香性、酸
素バリアー性、接着性及び成形性の面で良好な結果が得
られる。 さらに酸素バリアー性を考慮すると樹脂層
(C)の厚みが5μ以上であることが好ましい。多層フ
ィルムの総厚みは、特に限定するものでは無いが、前述
の樹脂層の最小厚みと賦形性樹脂シートとの接着性を考
慮すると20〜500μの範囲が好ましく、特に好まし
くは20〜250μの範囲である。総厚みが500μを
越えた場合は、熱圧着時の熱伝導が不良になり接着性が
低下する為に好ましくない。
【0012】多層フィルムは、公知の手法により作成す
る事が出来るが、共押し出し法が好ましい。具体的に
は、3台以上の押出し機に各層を構成する樹脂を供給
し、ダイ内で積層するマルチマニホールドダイや、フィ
ードブロックを設置したコートハンガーダイでのキャス
ト法が挙げられる。また他の方法としては、各樹脂層を
単独でキャスト製膜やインフレーション製膜により作成
後、各樹脂層を規定の順番で熱圧着することによって作
成する事も出来る。
【0013】尚、多層フィルムの表面は、フィルム巻き
取り後に生じる、接着性樹脂層の粘着により、ポリエス
テル系樹脂ないしはポリカーボネート系樹脂層とのブロ
ッキング防止の為に、荒れていた方が好ましい。表面を
荒らす手法としては、樹脂層に無機フィラーを添加する
方法、及びフィルムを冷却固化させるキャストロール、
タッチロールの表面を粗面化したものを使用する方法等
が挙げられる。
【0014】本発明の賦形性樹脂シート(E)を構成す
る樹脂は、多層フィルムと熱接着で接着後、真空成形や
圧空成形出来るものであれば、各種のものが使用出来
る。成形性の観点及び燃焼しても有害ガスを発生しない
点からポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂及び
ポリエチレンテレフタレート系樹脂が好適に使用され
る。
【0015】シート(E)を構成するポリプロピレン系
樹脂としては、モノマーがプロピレン単独のプロピレン
ホモポリマー、エチレン等の他のオレフィンとのブロッ
クあるいはランダム共重合体や、ポリエチレン等他のポ
リオレフィン樹脂との混合物等が挙げられる。また、前
記ポリプロピレン系樹脂50〜80重量%とタルク、炭
酸カルシウム等の無機フィラーを20〜50重量%から
なる組成物が耐熱性良好であることから特に好適に使用
される。
【0016】シート(E)を構成するポリスチレン系樹
脂としては、スチレン単独ポリマー、ゴム補強されたハ
イインパクトポリスチレン(以下HI−PSと略記す
る)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体等が挙げられる。また、スチレンと共重合性のあるメ
タクリル酸メチルやアクリロニトリル、n−ブチルアク
リレート等の共重合体も好適に使用される。これらポリ
スチレン系樹脂は、1種あるいは2種以上混合した形で
使用することも出来る。また、ポリスチレン系樹脂50
〜80重量%と無機フィラーを20〜50重量%からな
る組成物も使用する事が出来る。
【0017】シート(E)を構成するポリエチレンテレ
フタレート系樹脂としては、具体的にはエチレングリコ
ールとテレフタル酸を重縮合して得られる一般的なポリ
エチレンテレフタレートや、成形時の結晶化抑制、加工
性改良等の為に、他のコモノマー成分を共重合させたコ
ポリマー型の物が挙げられる。コモノマー成分の具体例
としては、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸、セバ
シン酸、アジピン酸、アゼライン酸等のもの、グリコー
ル成分として、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ブタ
ンジオール等のものが挙げられる。
【0018】本発明における、賦形性樹脂シート(E)
の厚さは50〜1500μmが好ましい。多層フィルム
と賦形性樹脂シート(E)との接着は、多層フィルムの
接着性樹脂層(D)面を賦形性樹脂シートの片面ないし
は両面に熱接着すれば特に限定されるものでは無い。具
体的には、多層フィルムとシート状の賦形性樹脂を同時
に給紙して加熱・圧着する熱ラミネート法や、賦形性樹
脂をシート状に製膜する段階で多層フィルムを供給−熱
接着する押出しラミネート法が好適に使用される。さら
に多層シートを容器に成形する直前に、容器寸法幅まで
にスリットした多層フィルムと賦形性樹脂シートを熱ラ
ミネート機に供給して熱接着し容器成形する方法が、再
使用困難な耳屑の発生量が少なくすみ、製造コストも低
く抑えられて特に好ましい。
【0019】尚、本発明においては、該多層フィルムが
賦形性樹脂シートの少なくとも片面に接着していれば良
く、酸素バリアー性の向上や包装体の外面に対する低臭
性、保香性を期待して同一面に同一多層フィルムを2層
以上接着することや、賦形性樹脂層の両面に多層フィル
ムを接着することを制限するものでは無い。多層シート
中の多層フィルムと賦形性樹脂シートの厚み比及び総厚
みは、特に限定されるものでは無いが、多層シートを真
空成形や圧空成形で賦形する際の成形性を考慮すると、
多層フィルム/賦形性樹脂シートの比=(1)/(1以
上)、特に好ましくは(1)/(1.5以上)である。
又、総厚みは、100〜2000μが好ましい。総厚み
が100μ未満及び2000μを越えると、容器を成形
する成形条件幅が非常に狭くなり、良好な容器を得るこ
とが困難になる。
【0020】本発明における容器とは、該多層シートを
熱加工して成形出来る各種のものが挙げられる。成形方
法は特に限定するものでは無く、具体的には熱、圧、負
圧を利用した真空成形や圧空成形等のものが挙げられ
る。またこれら成形によって作製される容器としては、
カップ、トレイ等のものが挙げられる。尚、最終的な容
器形態としては、樹脂層(A)が容器内面(被包装物と
接触する面)に配置された形態が望ましい。しかし、賦
形性樹脂層にPET等の保香性樹脂を用いれば、樹脂層
(A)を容器の内・外面どちらに用いても同等の効果が
得られることから、樹脂層(A)の位置を特に限定する
ものでは無い。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述する。尚、各
実施例及び比較例に記載の樹脂特性評価方法及び多層フ
ィルム、積層体シート及び容器の各種測定方法について
は後述する。
【0022】実施例1 樹脂層(A)としてIV=0.75のポリエチレンテレ
フタレート(PETと略記する)、樹脂層(B)及び樹
脂層(D)としてEVA樹脂(三菱化成(株)社製、商
品名「AX143E」)、樹脂層(C)としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体鹸化物(EVOHと略記する、ク
ラレ(株)社製、商品名「E−151B」、MI=1.
6、エチレン含量44mol%)を用いた。
【0023】(製膜)3台の40mmφ押出し機と3種
4層積層用のフィードブロック及びコートハンガーダイ
を備えた共押出設備を用い、前記の樹脂を供給し、キャ
スト法により樹脂層(A)/樹脂層(B)/樹脂層
(C)/樹脂層(D)の順に構成され、構成比が20μ
/10μ/30μ/10μである3種4層の多層フィル
ムを作成した。尚、製膜の際表面になる樹脂層(A)を
荒らす為に、キャストのタッチロールは粗面化したもの
を用いた。
【0024】(各種評価)表1に得られた多層フィルム
の各種評価結果をしめす。本発明品が十分な酸素バリア
ー性、層間接着強度、賦形性樹脂接着強度、低臭性、保
香性を示していることがわかる。
【0025】実施例2 樹脂層(B)として酸変性PE(ポリエチレン)(三井
石油化学(株)社製、商品名「SF600」)を使用し
た以外は、実施例1と同様の樹脂及び構成比となる様に
製膜し、多層フィルムを作成した。実施例1と同様の評
価を行い、結果を表1に記載した。各種特性で良好な結
果が得られた。
【0026】実施例3 樹脂層(A)として変性PC(ポリカーボネート)(日
本GEプラスチック(株)社製、商品名「のSP101
0」)を使用した以外は実施例1と同様の樹脂及び構成
比となる様に製膜し、多層フィルムを作成した。実施例
1と同様の評価を行い、結果を表1に記載した。各種特
性で良好な結果が得られた。
【0027】実施例4 樹脂層(A)としてIV=0.75のPETが80重量
%及びIV=0.7のPBTが20重量%のブレンド物
を用いた以外は、実施例1と同様の樹脂及び構成比とな
る様に製膜し、多層フィルムを作成した。実施例1と同
様の評価を行い結果を表1に記載した。各種特性で良好
な結果が得られた。
【0028】実施例5 樹脂層(A)としてIV=0.75のPETが80重量
%及び変性PC(SP1010)20重量%のブレンド
物を用いた以外は、実施例1と同様の樹脂及び構成比と
なる様に製膜し、多層フィルムを作成した。実施例1と
同様の評価を行い結果を表1に記載した。各種特性で良
好な結果が得られた。
【0029】実施例6 樹脂層(B)及び樹脂層(D)として、EVA樹脂(三
菱化成(株)社製、商品名「AX143E」)が80重
量%と酸変性PE(SF600)が20重量%のブレン
ド物を用いた以外は、実施例1と同様の樹脂及び構成比
となる様に製膜し、多層フィルムを作成した。実施例1
と同様の評価を行い結果を表1に記載した。各種特性で
良好な結果が得られた。
【0030】比較例1 樹脂層(A)としてPP(MI=1、ホモポリマー型)
を使用した以外は実施例1と同様の樹脂及び構成比とな
る様に製膜し、多層フィルムを作成した。実施例1と同
様の評価を行い結果を表1に記載した。本フィルムは、
保香性、低臭性の面で実施例に比較し劣っていた。
【0031】比較例2 樹脂層(B)及び樹脂層(D)としてPP(MI=1、
ホモポリマ−型)を使用した以外は実施例1と同様の樹
脂及び構成比となる様に製膜し、多層フィルムを作成し
た。実施例1と同様の評価を行い結果を表1に記載し
た。本フィルムは層間接着性及びPP以外の賦形性樹脂
層(E)との接着性が劣っていた。
【0032】実施例7 実施例1で得られた多層フィルムの樹脂層(D)面をタ
ルク30%充填PPからなる形性樹脂シート(E)と熱
ラミネートし多層シートを得た。これを用いた成型容器
は外観上問題無かった。また、該多層シートを熱加工し
て得られた容器は、十分な酸素バリアー性を有し、低臭
性、保香性に優れていた。
【0033】実施例8 実施例3に記載の多層フィルムを用いた事以外は、実施
例7と同様に行い、表2に記載した評価結果を得た。本
実施例で得られた容器も成形性、低臭性、保香性が優れ
ていた。
【0034】実施例9 実施例5に記載の多層フィルムを用いた事以外は、実施
例7と同様に行い、表2に記載した評価結果を得た。本
実施例で得られた容器も成形性、低臭性、保香性が優れ
ていた。
【0035】比較例3 タルク30%添加PP(以下PP−Fと略記する)、E
VA樹脂及びEVOH樹脂を使用し、層構成PP−F/
EVA/EVOH/EVA/PP−F(構成比250/
20/30/20/250μ)からなるシートを3種5
層のキャスト法共押出し設備にて作成し、実施例7に記
載の方法にて同形状の容器の成形及び評価を実施し、評
価結果を表2に記載した。本比較例は実施例 7,8,
9に比較し保香性、低臭性が極めて劣っていた。
【0036】比較例4 20μ厚の無延伸PETフィルムを比較例3に記載の総
厚さ0.57mmで、PP−F/EVA/EVOH/E
VA/PP−Fの構成からなる多層シートにポリウレタ
ン系の接着剤でドライラミネートした。無延伸PETフ
ィルムが容器の内側になるように実施例7に記載の方法
にて同形状の容器の成形を行い、評価した。評価結果を
表2に記載した。本比較例は実施例 7,8,9に比較
し低臭性が劣っている。
【0037】(樹脂特性評価方法) (1)固有粘度(IV) 固有粘度(IV)とは、溶媒としてフェノール/テトラ
クロロエタン(重量比:50/50)を用い、その溶液
濃度が0.5g/10ミリリットルにて、30℃の恒温
槽でウベローデ粘度計を用いて測定した粘度を示す。 (2)MI MIは、JIS K 7210に準じて、190℃ 荷
重2.16kgの条件で、10分間当りに流動した樹脂
の重量を示す。 (多層フィルム、多層シート及び容器の各種測定方法) (3)酸素バリアー性 酸素透過率測定機(モコン社 OXTRAN−10/5
0A)にて、23℃50%RH下で酸素透過率を測定す
る。 (4)層間接着性 3種4層フィルムの樹脂層(A)/樹脂層(B)/樹脂
層(C)/樹脂層(D)の樹脂層(B)と樹脂層(C)
の間を引き剥し、2種2層フィルムを得た。この2層フ
ィルムの接着界面を引き剥し、剥離強度を測定した。剥
離角180゜、15mm幅、引張り速度 200mm/
minの条件で剥離試験を実施し、その時の値を層間接
着強度とした。層間接着強度の単位は、g/15mmで
ある。
【0038】(5)賦形性樹脂シートの接着性 ロール表面温度80℃の熱ラミネート機にて、多層フィ
ルム(接着性樹脂層が接着面とする)と、賦形性樹脂シ
ート(E)として0.5mm厚で、タルク30%添加P
P(ホモポリマー型PPにタルク30%添加)、0.5
mm厚のHI−PS、0.5mm厚のPETシートを用
い、それぞれ2m/分のライン速度で供給し熱ラミネー
トを行った。熱ラミネートを実施したシートを15mm
幅で取り出し、多層フィルムと賦形性樹脂シートとの接
着界面を剥離界面として、剥離角180゜、引張り速度
200mm/minで剥離試験を実施し、その時の剥
離強度を多層フィルムと賦形性樹脂シート(E)との接
着強度とした。対賦形性樹脂シートとの接着強度は、g
/15mmである。 (6)低臭性 多層フィルムを用い、内面に樹脂層(A)が来るように
し、内容積200ccの袋を作成し、中に空気を詰めた
まま袋を封じて、80℃のオーブンに1時間入れる。1
時間経過後に、袋内部の臭気を官能評価する。 (7)保香性 多層フィルムを用い、内面に樹脂層(A)が来るように
し、内容積200ccの袋を作成し、中にオレンジジュ
ースをヘッドスペースを生じないように入れて密封す
る。このオレンジシュースを10℃で1ケ月保存。この
オレンジジュ−スの風味を官能評価を行う。
【0039】(成形性及び容器評価方法) (8)成形性 多層フィルムと賦形性樹脂シート(E)を熱ラミネート
して得られる多層シートを用い、それぞれ開口部95m
mφ、高さ45mmの丸型カップを真空成形機で成形
し、カップの外観を観察し成形性を評価した。 (9)酸素バリアー性 前記成形容器の内、賦形性樹脂層(E)としてPP−F
シートを用いた成形品の開口部をステンレス箔にエポキ
シ樹脂で貼り付ける。容器外部環境を23℃ 50%R
Hの空気とし、酸素透過率測定機[モコン社 OXTR
AN−10/50A]にてこの容器の酸素透過率を測定
した。 (10)低臭性 前記成形容器の内、賦形性樹脂シート(E)としてPP
−Fシートを用いて得た成形品に0.03mmのアルミ
ホイルで蓋をして80℃のオーブンにいれて、30分間
加熱した。加熱後に取り出し、容器内部の臭気を官能評
価した。 (11)保香性 前記成形容器の内、賦形性樹脂シート(E)としてPP
−Fシートを用いて得た成形品にオレンジジュースをヘ
ッドスペースが無いように充填して、0.03mmのア
ルミホイルを蓋材として、EVA系ホットメルト接着剤
で密封し、10℃で1ケ月間保存する。1ケ月後に開
封、オレンジジュースの風味を官能評価した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】以上のとおり、本発明はポリプロピレン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂等からなる賦形性樹脂シー
トに対し熱接着性を有し、低臭性、保香性及び酸素バリ
アー性に優れた熱接着用多層フィルム、その多層フィル
ムと賦形性樹脂シートとを熱接着した多層シート及びそ
れを成形した容器を提供するものであり、常温流通可能
な無菌加工米飯や、レトルト食品向けの包装材料として
使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 102 8413−4F B65D 65/40 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂及びポリカーボネー
    ト系樹脂から選択される1種以上の樹脂からなる樹脂層
    (A)、接着性樹脂層(B)、エチレン−酢酸ビニル共
    重合体鹸化物樹脂層(C)及び接着性樹脂層(D)を有
    し、(A)、(B)、(C)及び(D)の順に構成され
    たことを特徴とする熱接着用多層フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多層フィルムの接着性樹
    脂層(D)面を、賦形性樹脂シート(E)の片面ないし
    は両面に接着させてなる多層シート。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の多層シートを熱加工に
    より成形した容器。
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JP2008155385A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Yamato Esuron Kk 食品貯蔵用容器及び積層フィルム

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