JPH08113012A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH08113012A JPH08113012A JP7217659A JP21765995A JPH08113012A JP H08113012 A JPH08113012 A JP H08113012A JP 7217659 A JP7217659 A JP 7217659A JP 21765995 A JP21765995 A JP 21765995A JP H08113012 A JPH08113012 A JP H08113012A
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Abstract
に基づいて設定することにより、走行時の騒音を減じ、
不快感を低減しうる。 【解決手段】周方向の長さであるピッチPが互いに異な
る3以上の種類数sの模様構成単位をカオス的関数によ
り得られる数列に基づいて、かつピッチを長さの順に1
つ飛ばしすることなく配列してなる模様構成単位列に、
所定の検定を加えた被検定の模様構成単位列とし、これ
をトレッドパターンの配列に用いている。なおカオス的
関数は、カオス関数を基準としてその変形により見い出
す。
Description
模様構成単位の配列がカオス的関数による数列に基づい
て設定された空気入りタイヤに関する。さらに詳しく
は、ピッチの長さの種類数sが3以上であってかつピッ
チを長さの順に1つ飛ばしすることなく模様構成単位を
配列することを基本として、走行時の騒音による不快感
を低減しうる空気入りタイヤに関する。
に応じて種々なトレッドパターンが用いられる。また多
くのトレッドパターンには、タイヤ軸方向の溝をタイヤ
周方向に間隔を隔てて形成し、またはリブ溝をタイヤ周
方向にジグザグとするなど、ある模様の構成の単位、即
ち模様構成単位をタイヤ周方向に繰り返すことにより、
模様構成単位列とした繰り返しパターンからなるブロッ
クパターン、リブパターン、ラグパターンなどが採用さ
れる。
いては、各模様構成単位列の模様構成単位がタイヤの走
行により路面と順次に接地し、路面との間において繰り
返しの騒音を生じる。この模様構成単位に基づいて生じ
る音(以下ピッチ音という)は通常不快音となり、その
改善が望まれる。
タイヤ周方向の長さ、即ちピッチが異なる複数種類の模
様構成単位をタイヤ周方向に配列することにより、騒音
を広い周波数帯に分散させ、ホワイトノイズ化するいわ
ゆるピッチバリエーション法が採られてきた。
の提案があり、例えば特公昭58−2844号公報(特
開昭55−8904号)、特公平3−23366号公報
(特開昭54−115801号)が提案するように、ピ
ッチの配列を正弦関数的な周期的配列とするものがあ
る。また、特公昭62−41122号公報(特開昭57
−114706号)に記述されているような模様構成単
位のピッチ配列をランダムとするものがある。
いるに過ぎず、具体的に如何に模様構成単位を配列する
かについての具体的な開示に欠けている提案もある。
ピッチの配列を正弦関数的な周期的配列とするものは、
ピッチが連続的に周期的に変化するため、隣り合う模様
構成単位の剛性の変化が小さく異常摩耗が発生しにくい
利点はある。しかしながら、模様構成単位の剛性の変化
がそのピッチ変化に対応して周期的に変化する。このた
め、周期数に一致する特定の次数成分で半径方向のフォ
ースバリエーション(RFV)が大きくなり、異常振動
が生じ、むしろ不快音を増す場合もある。
ムとするものは、周期的配列の場合とはまったく反対
に、周期的規則性がない。このため、フォースバリエー
ションの特定次数成分が大きくなることはなく、異常振
動、騒音を発生する場合は少ない。しかし、隣り合う模
様構成単位のピッチが比較的大きく変化するため、異常
摩耗が発生しやすいという課題がある。
種類数sが増すに従い、一般的にピッチバリエーション
の効果が向上する。従って種類数sは3以上が好ましい
といわれている。
数sを多くすること自体は、製作上、比較的容易となっ
ている。しかし、前記のように、種類数sが3以上の場
合であっても低騒音化の理論が明確とはいえず、新しい
手法が望まれている。
イヤの低騒音のためには、模様構成単位のタイヤ周方向
の長さ(ピッチ)が異なる種類数を3以上とすることと
ともに、隣り合う長さのピッチを1つ飛ばしにすること
なく模様構成単位を配列することを前提として、これら
の模様構成単位列が具えるべき特性、排除すべき特性を
以下のように見出した。 (1)模様構成単位列が具えるべき特性 ・ 不規則性(周期性がない) ・ ピッチ変化の連続性(近傍のピッチ間は関連性があ
る) ・ 類似した並びが発生しにくい (2)模様構成単位列が排除すべき特性 ・ 周期性
るべく、研究、開発を進めた結果、カオス関数の特性に
着目した。
るリズムなど自然界のいたるところに存在する決定論的
方程式が生み出す一見無秩序かつ予測不可能な現象」を
いう。またこのカオス理論とは、このようなカオスの複
雑な現象の背後に隠れた法則乃至それを明かそうとする
理論であり、またカオス関数とは、カオス的な擬似的信
号を発生する関数をいう。
特開平4−86814号公報、及び特開平4−2219
37号公報はカオス発生装置を提案し、また特開平4−
335730号公報はカオス方程式を用いるランダム暗
号化通信方式を、また特開平6−44294号公報はカ
オス関数を用いて実際の現象に近い外乱信号を発生させ
る装置を提案している。
「システム総合研究 No169」の平成5年7月16
日の大阪会場発表用資料の第35頁〜48頁の三洋電機
(株)情報通信システム綜合研究所による「カオス理論
の実用化動向を民生機器への応用」の38頁には、次の
数1のカオス関数が例示されている。なおこの数1によ
り得られる図形を図1(a)に示している。なおカオス
関数を以後X(n+1)=fc(Xn)の形で表す。
ものが知られている。
が変数の場合においても、混乱が生じるおそれがないと
きには、式の簡略化のために、要すれば、変数を囲む
( )を省略している。
は、以下の(a)、(b)、(c)の特性がある。 (a) 近傍の数値間では連続的な変化をする (b) 離れた数値間の関係は無相関になる (c) 初期値が非常に近接していても時間が経過する
に従い、互いに離散する。
列が具えるべき特性は、前記のように「不規則性」、
「ピッチ変化の連続性」である。排除すべき特性は、前
記「周期性」である。
変化すること」が、模様構成単位の配列の前記「ピッチ
長変化の連続性(近傍のピッチ間は関連性がある)に相
応する。またカオス関数の「離れた数値間が無相関であ
ること」が、模様構成単位の配列における前記「不規則
性(周期性がない)」に相応する。さらに「初期値が近
接しても離散すること」は模様構成単位の配列における
「類似した並びが発生しにくいこと」に相当する。これ
は、模様構成単位の配列において、模様構成単位の並び
の繰り返しを予防しうることを意味する。
模様構成単位の配列を定めることにより、前記したピッ
チ音を分散し、ホワイトノイズ化することにより、耳触
りなピーク音を減じうることが考えられる。このよう
に、カオス関数の基本的考えを採用することにより、タ
イヤを低騒音化するための模様構成単位の配列を求めう
ることを予想した。
式をそのまま模様構成単位の配列を決定するのに用いる
ことは得策ではない。例えば、数1のカオス関数は、図
1(a)、(b)にも示したように、横軸の0〜0.5
及び0.5〜1.0の2つの区画で夫々別個に定義され
ている各1つの曲線、直線しか存在していない。このた
め、ピッチの種類数が2の場合には用いうる可能性が存
在するとしても、3以上の種類数のときには0〜1を3
以上の種類で分割しなければならない。そのとき各1つ
の曲線、直線しかないことによって、このカオス関数に
より得られる数列、乃至数列を換算してえた模様構成単
位の配列は好ましいものとはなり難い。
様構成単位の配列において、カオス関数を応用して変形
し、模様構成単位の配列の設定のためのカオス的数列を
発生しうるカオス的数列発生関数(本明細書において、
カオス的関数と呼ぶ)を考え出した。さらに模様構成単
位の配列設定の手順を着想した。これにより、低騒音化
できかつユニフオミテイに優れたタイヤをうることがで
きる。また長さの順番に隣り合うピッチを1つ飛ばしす
ることなく模様構成単位を配列することにより、音変化
を滑らかとしつつタイヤの低騒音化が可能となる。
た数列に基づいて、かつ長さの順のピッチを1つ飛ばし
することなく模様構成単位を配列することを基本とし
て、低騒音化しうる空気入りタイヤの提供を目的として
いる。
であるピッチPの種類数sが3つ以上の模様構成単位が
タイヤ周方向に配列されてなる模様構成単位列により、
タイヤトレッドのトレッドパターンを形成する空気入り
タイヤであって、直角座標において横軸、縦軸を種類数
sに区画し、その各区画に前記原点から模様構成単位
を、ピッチの小さい順番に割り当てるとともに、前記横
軸をXn、前記縦軸をX(n+1)として、X(n+
1)=fc(Xn)で表すカオス的関数fcの、横軸の
各区画ごとの定義領域を、以下の(a)、(b)、
(c)のように設定するととともに、(a) 横軸の最
短のピッチの区画では、横軸のこの最短の区画で縦方向
に並ぶ全ての領域の内、同じピッチの領域とそれに大き
い側で縦方向に隣り合うピッチの領域の縦方向の領域
和、(b) 横軸の最長のピッチの区画では、横軸のこ
の最長の区画で縦方向に並ぶ全ての領域の内、同じピッ
チの領域とそれに小さい側で縦方向に隣り合うピッチの
領域の縦方向の領域和、(c) 横軸のその間の長さの
ピッチの区画では、横軸のこれらの各区画で縦方向に並
ぶ全ての領域の内、同じピッチの領域とそれに長短側で
縦方向に隣り合うピッチの領域の縦方向の領域和、この
定義領域において横軸の各区画ごとに定まるカオス的関
数によりえられる数列に基づいて、しかもピッチの長さ
の順に隣り合うピッチを1つ飛ばしすることなく模様構
成単位を配列した模様構成単位列に、所定の検定を行う
ことによりえられる被検定の模様構成単位列を採用して
いる。
横軸の最短、最長のピッチの区画を除く他の各区画にお
いて、前記定義領域の縦方向中間高さ点を通る横方向仮
想線に、左右で交わって通る左のカオス的関数Fcu
と、右のカオス的関数Fcdとの各2つのカオス的関数
が設定されることを特徴とする。
Fcuは、前記定義領域の縦方向中間高さ点を通る横方
向仮想線に、その区画の横軸方向の中央点Xaよりも原
点側で交わって通り、かつ右のカオス的関数Fcdはそ
の反対側で交わって通るとともに、横軸の同一の区画内
では、先に定められた関数値X(n+1)が、右または
左のカオス的関数Fcu、Fcdで生じるとき、次の関
数値X(n+2)も、前記先に定められた関数値X(n
+1)と同じ右または左のカオス的関数Fcu、Fcd
で生じ、かつ先に定められた関数値X(n+1)が横軸
のピッチの小さい側の区画で生じるとき又は初期値であ
るときには左のカオス的関数Fcuで、先に定められた
関数値X(n+1)が横軸のピッチの大きい側の区画で
生じるときには右のカオス的関数Fcdで、夫々次の関
数値X(n+2)を生じることを特徴としている。
ドが、タイヤ周方向の模様構成単位の総数は同じである
が、模様構成単位の配列が異なる2種以上の模様構成単
位列を具えること、又はタイヤ周方向の模様構成単位の
総数が異なる2種以上の模様構成単位列を具えることを
特徴とする。
カオス関数の特性を利用しつつ、長さの順のピッチを1
つ飛ばしすることなく配列した模様構成単位列を用いる
ことによって、音の分散度合いなどが向上し、かつ音変
化を円滑としている。さらに模様構成単位列を種々な要
素により検定されることによって、カオス的関数による
数列にも含まれることのある不快音因子をなくした被検
定の模様構成単位列とすることにより、耳障りなピッチ
音を低減し、低騒音タイヤとなる。さらにピッチの種類
数が多い場合にも容易にその配列を好ましく設定でき、
タイヤの低騒音化に役立たせうる。
は、周方向の長さであるピッチPが3つ以上異なる複数
の種類数sの模様構成単位が、カオス的関数を用いてえ
られた数列を換算することによってタイヤ周方向に順次
配列された模様構成単位列により、タイヤトレッドのト
レッドパターンが形成される。またこの模様構成単位列
は、検定されて被検定の模様構成単位列として採用され
る。
点0の直角座標においてカオス的関数に適するように、
横軸Xn、縦軸X(n+1)とする。この横軸Xn、縦
軸X(n+1)と各直角かつ原点から正方向に夫々前記
種類数sに区画する縦方向の区画線K0〜Ks、横方向
の区画線K0〜Ks(各K0は、夫々横軸、縦軸を通
る)を設けることにより、横軸Xn、縦軸X(n+1)
を、ピッチの種類数sに夫々区画している。
の正座標面には、前記縦軸、横軸の各区画が交わる部分
に、各縦方向の区画線K0〜Ks、横方向の区画線K0
〜Ksに囲まれる小矩形の多数の領域に区分される。
sが3〜6の場合を示しているが7以上でも同様に区分
しうる。なお種類数sはタイヤの設計に際して予め設定
しうる。
前記区画に、原点Oから、長さが小から大となる順番の
ピッチP1〜Psで、模様構成単位を割り当てる。なお
ピッチとは前記のごとく、模様構成単位の周方向の長さ
をいう。
〜Ps)には、縦軸X(n+1)の方向、即ち縦方向
に、夫々ピッチP1〜Psの区画の領域が並ぶこととな
る。
図2に示すように、長さが小さい順に隣り合うピッチP
1、P2、P3は、横軸Xn、縦軸X(n+1)の各区
画において、区画線K0〜K3により、K0<P1<K
1、K1≦P2<K2、K2≦P3<K3に原点側から
割当られる。
画において、縦方向に存在が許容される定義領域が、以
下の(a)、(b)、(c)のようにそれぞれ定義され
る。(a) 横軸の最短のピッチの区画では、横軸のこ
の最短の区画で縦方向に並ぶ全ての領域の内、縦方向の
同じピッチの領域とそれに大きい側で縦方向に隣り合う
ピッチの領域の縦方向の領域和、(b) 横軸の最長の
ピッチの区画では、横軸のこの最長の区画で縦方向に並
ぶ全ての領域の内、縦方向の同じピッチの領域とそれに
小さい側で縦方向に隣り合うピッチの領域の縦方向の領
域和、(c) 横軸のその間の長さのピッチの区画で
は、横軸のこれらの各区画で縦方向に並ぶ全ての領域の
内、縦方向の同じピッチの領域とそれに長短側で縦方向
に隣り合う各1つのピッチの領域の縦方向の領域和、こ
こで、縦方向に並ぶ全ての領域とは、横軸Xnの各区画
において縦方向に並ぶピッチP1〜Psのs個の領域を
連続させた1本の縦方向の合計領域をいう。
区画では、縦軸のピッチP1の区画からは、区画P1内
又は区画P2にのみ縦方向に変化できる。さらに横軸の
区画P2では、縦軸の区画P2からは、区画P2内、お
よび区画P1、又は区画P3にのみ縦方向に変化でき
る。また横軸の区画P3では、縦軸の区画P3内又は区
画P2にのみ縦方向に変化しうる。従って、ピッチの長
さの順番P1〜Psにおいて1つ飛ばしに配列される模
様構成単位は存在しないこととなる。
ピッチP1〜Psにおいて、隣合う長いピッチP(i+
1)と、短いピッチPiの比P(i+1)/Piは1.
05以上、好ましくは1.10以上、かつ1.50以下
とする。
トレッドにおけるピッチの変化は、隣合う模様構成単位
の剛性の変化を生じ、接地面内のストレスの分布が均等
でなくなり異常摩耗を発生する場合があるからである。
本発明者らはピッチが2種類でタイヤ周方向に交互に変
化するタイヤについて、H/T摩耗(ヒールアンドトウ
摩耗)を測定した。このテストタイヤにおいては、ピッ
チの比を変化させ、かつドラム試験により測定した。そ
の結果を、図6に、2種類のピッチの比と、H/T摩耗
量の比との関係として図示している。なおタイヤサイズ
は205/65R15であって、標準内圧、荷重を負荷
し、かつ基準となる模様構成単位のピッチを30.0mm
とした。
が、引き金となって多角形摩耗等の異常摩耗を発生す
る。図6からは、ピッチの比は1.5以下であるのが好
ましいのが判る。
化が最大であるときにも模様構成単位列において隣合う
模様構成単位のピッチの比を1.5よりも大とはしな
い。これにより、前記H/T摩耗を抑制する。又ピッチ
比が1.05未満ではピッチ音の分散効果に劣り、さら
に好ましくはピッチ比が1.1以上が望まれる。
Psとの比Ps/P1は、3.0以下、好ましくは2.
5以下であって、1.1以上とする。3.0よりも大と
しても音の分散効果は対して変化がなく、異常摩耗を増
大させる傾向となる。またピッチバリエーションの効果
を発揮するためには1.1以上、さらに好ましくは1.
2以上とする。
が3の場合について以下説明する。まず、ピッチを夫
々、次のように設定しておくとする。 P1=24.0mm P2=30.0mm P3=36.0mm
(a)、(b)、(c)のように、横軸のある区画ごと
に設定している。これにより、前記のように、不用意な
1つ飛ばしのピッチ配列を排除して、分かり易く明瞭で
あって、かつ低騒音化に役立つピッチの配列としてい
る。
の配列の設定のために応用し変形した。この変形、応用
により、タイヤの模様構成単位の配列の設定のためのカ
オス的数列を発生しうるカオス的数列発生関数(本明細
書において、既にカオス的関数と呼んでいる)を、模様
構成単位の配列設定の手順とともに着想した。
が具えるべき特性は、以下の通りである。まず第1に各
区画のカオス的関数fc(Xn)が、全ての区画で導関
数f′c(Xn)≧1であること。これはカオス的関数
fc(Xn)が、図7のように、X(n+1)=Xnの
直線と交わる場合がある(最短、最長ピッチの区画では
交わらないときもある)。この交点の付近において、
f′c(Xn)<1であるときには、数列がこの交点で
収束し、無限数列を発生できなくなるためである。
横軸Xnの最短のピッチP1と最長のピッチPsとが定
義されている各区画では、以下の関係を充足することで
ある。即ち、区画における小さい側(即ち原点側)の始
点をXc、大きい側(即ち原点とは反対となる側)の終
点をXeとするとき、 最短のピッチの区画では f′c(Xe)>f′c(Xc) 最長のピッチの区画では f′c(Xc)>f′c(Xe)
は、図8に示すように、f′c(Xe)>f′c(X
c)とするのが最短ピッチP1の区画に数列が滞留する
確率が高くなる。即ち最短ピッチP1の模様構成単位が
連続して並ぶ確率が高くなる。他方、最短ピッチの区画
において、f′c(Xc)>f′(Xe)とするときに
は、図9に示すごとく、最短ピッチP1が連続して並ぶ
確率が小となることによる。
ッチの場合と逆の関係となり、最長ピッチPsでもある
程度連続させるために前記のように、f′c(Xc)>
f′c(Xe)の関係とするのがよい。
模様構成単位を適度に連続させる配列とするのは図10
に示す実験の結果による。図10は、最短ピッチP1と
最長ピッチPsの模様構成単位の総個数に対する、各1
個で連続しない単独の最短ピッチ(単独最短ピッチ)及
び最長ピッチ(単独最長ピッチ)の模様構成単位の総個
数の比を変化させたタイヤについて、ピッチ音を試験し
た結果である。この試験は官能評価によりテストした。
図10に示すごとく、単独のピッチの個数の比率が大き
い程、評点が悪くなるのが判る。但し、後述するよう
に、最短ピッチ或いは最長ピッチの模様構成単位が連続
し過ぎても良くない。
記した条件を満足する関数、即ち前記カオス的関数を求
める。本発明者らは以下の3つのカオス的関数を見出し
ている。なお、カオス関数を基本とし、これらの条件を
満足する他のカオス的関数も本発明のタイヤにおいて採
用することができ、これらを用いる場合も本発明の技術
的範囲に包含される。
は、横軸Xnの最短、最長ピッチの区間を除く、他の各
区画において、左右2つのカオス的関数Fcu、Fcd
を定義している。前記左のカオス的関数Fcuは、定義
領域の縦方向中間高さ点を通る横方向の仮想線Ha(図
14に示す)と、横軸でのその区画の中央点Xaよりも
原点側で交わって通る。又右のカオス的関数Fcdは仮
想線Haと、その反対側(原点とは反対の側)を交わっ
て通る。このように最短、最長ピッチの区画を除く、他
の区画では、左右2つのカオス的関数Fcu、Fcdが
設定されている。なお、中央点Haの両側を通らない
(片側のみを通る)左右のカオス的関数Fcu、Fcd
を採用することもできる。
は次の式で定義される。 A) 横軸Xnの最短ピッチの区間(K0<Xn<K
1)
(sー1)≦Xn<Ks)
の下限値(=Xc)、K(i+1)を上限値(=Xe)
とする)。
1))/2−εgである。又εgは区間の半分の範囲で
任意に定めることができる。なお前記式において、通常
Z1は1.0〜2.0、Zgは1.0〜10.0、εg
の絶対値は、0〜0.5に設定される。本例ではZ1は
1.06〜1.15、Zgは2.0〜5.0、εgの絶
対値は、0.08〜0.20である。末尾の符号gは、
X軸の区間P1〜Psの内、最短、最長の区間を除いた
区間P2〜P(s−1)において、値が定められるz、
εの値の順番であり、2〜が割り当てられる。
右のカオス的関数Fcdにおいて、横軸のその区画の前
記中央点Xa=(Ki+K(i+1))/2よりも曲線
をずらすための値である。原点側を通る左のカオス的関
数Fcuの場合には、εg≧0とし、かつ反対側を通る
右のカオス的関数Fcdのときにはεg≦0とする。さ
らにSGN(Xt)は、Xt≧0のときには、+1、X
t<0のときには、−1をとる。a,Cは、各式の両端
が、各区画の定義領域の格子端点を通るように設定され
る常数である。さらに式において、iとは、横軸Xn上
の区画、即ちピッチの順番であり、原点を0とし、原点
を含んだ区画を1としている。
は次の式で定義される。 A) 横軸Xnの最短ピッチの区間(K0<Xn<K
1)
(sー1)≦Xn<Ks)
の下限値、K(i+1)を上限値とする)。
めることができ、またb,z1も前記のように選択しう
る。前記εgは横軸のその区画の中央点Xa=(Ki+
K(i+1))/2よりも曲線をずらすための値であっ
て、原点側を通る左のカオス的関数Fcuの場合にはε
g≧0とし、かつ反対側を通る右のカオス的関数Fcd
のときにはεg≦0とする。なお末尾の符号gは、最
短、最長の区間P1,Psを除いた区間P2〜P(s−
1)において、値を定めたz、εの順番であり、2〜が
割り当てられる。a,C各式の両端が、各区画の定義領
域の格子端点を通るように設定される。
は次の式で定義される。 A) 横軸Xnの最短ピッチの区間(K0<Xn<K
1)
(s−1)≦Xn<Ks)
〜K(i+1))において、定義領域の原点側下限の格
子点座標を(Ki、K(i−1))、反対側上限の格子
点座標を(K(i+1)、K(i+2))とするとき、 C)−1 前記中央点Xaよりも原点とは反対側を通る
右のカオス的関数Fcdのときには、
通る左のカオス的関数Fcuの場合には、
定しうる。
軸Xnの最短、最長のピッチの区画を除く他の各区画に
おいて、前記定義領域の縦方向中間高さ点を通る横方向
仮想線Haと、横軸のその区画の中央点Xaよりも原点
側を通る左のカオス的関数Fcuと、その反対側を通る
右のカオス的関数Fcdとの各2つのカオス的関数が設
定されている。
数Fcuと、その反対側を通る右のカオス的関数Fcd
とを使い分けることにより、最短ピッチの模様構成単位
から最長ピッチの模様構成単位に、或いは最長ピッチの
模様構成単位から最短ピッチの模様構成単位へと変化し
易くし、ピッチの変動範囲を有効に利用する。
のカオス的関数Fcu、Fcdの一方を選択する。 第1条件 先に定められた関数値X(n+1)が横軸の
同一の区画内で生じたときには、先に定められた関数値
X(n+1)と同じ右または左のカオス的関数Fcu、
Fcdで次の関数値X(n+2)を生じさせる。 第2条件 先に定められた関数値X(n+1)が横軸の
ピッチの小さい側の区画で生じるとき又は初期値である
ときには左のカオス的関数Fcuで次の関数値X(n+
2)を生じさせる。 第3条件 先に定められた関数値X(n+1)が横軸の
ピッチの大きい側の区画で生じるときには右のカオス的
関数Fcdで次の関数値X(n+2)を生じさせる。
の曲線が、X(n+1)=Xnの直線よりも左に偏位
し、X(n+1)>Xnの確率が高いため、ピッチの長
い模様構成単位へ変化させる傾向が強い。一方、右のカ
オス的関数Fcdは逆に、X(n+1)<Xnの確率が
高いため、ピッチの短い模様構成単位へ変化させる傾向
が強いからである。
カオス的関数を用いて数列を発生させ、それを模様構成
単位のピッチ配列に変換する。なお例として、図2の場
合の種類数sが3のときについて、前記(9)−1の数
3、4、5により求めた図11の(a)の場合を採用す
る。なお図11の(a)を拡大して前記図14に示して
いる。
ではKs=K3)において、その区画が等分であるとし
て、図14において、K0を0、K1を1、K2を2と
し、順次K3を3としている。
表、乱数器により発生させる)。これにより、最小ピッ
チの区画における前記数3のカオス的関数によって、
縦軸X(n+1)方向のX2=0.84が得られる。次
にこのX2=0.84を横軸Xnとして、前記数3のカ
オス的関数により、X3=1.52を順次生成する。
め、P2の区画で定義されている左のカオス的関数Fc
u、又は右のカオス的関数Fcdを使うことになる。し
かし、この先の関数値X3が、横軸のピッチの小さい側
の区画P1で生じている。前記第2条件により、左のカ
オス的関数Fcuで次の関数値X(n+1)、即ちX4
=1.66が生じる。又同区画P2では、第1条件によ
って同じ左のカオス的関数Fcuで次の関数値X5=
1.88、X6=2.44が順次生成される。
の区画の前記数4による曲線によって、X7=2.1
6、X8=1.48が生成される。
左のカオス的関数Fcu、又は右のカオス的関数Fcd
を使ってX9を求めることになる。しかし、X8が横軸
のピッチの大きい側の区画で生じるときには右のカオス
的関数Fcdで次の関数値X9を生じさせるという第3
条件により、右のカオス的関数FcdでX9=1.34
をうることができる。さらにX10=1.14、X11
=0.68が生成される。
換するには、各々の区画を各々の異なるピッチに対応さ
せることにより可能となる。図14の例では、前記のよ
うに、0<Xn<1の区画がP1に、1≦Xn<2の区
画がP2に、2≦Xn<3の区画かP3にそれぞれ対応
させている。
2、1.66、1.88、2.44、2.16、1.4
8、1.34、1.14、0.68……という数列は、
P1、P1、P2、P2、P2、P3、P3、P2、P
2、P2、P1……というような模様構成単位のピッチ
配列に変換することができる。
は長さの順に隣合うピッチにしか変化せず、1つ飛ばし
には変化しないのが判る。これは、図2〜図5のカオス
的関数の各定義領域から当然に予想される所である。図
2〜図5において、原点からのびる45°の角度の仮想
2等分線(X(n+1)=Xn)が通る領域を含んで
(起点として)、縦方向上、又は下には2つの領域しか
縦方向に連続しない。その結果、1つ飛ばし以上にピッ
チが変化する模様構成単位の配列は生起されえない。
化させないことにより、配列を明瞭としつつカオス的関
数の数列の採用により、前記周期性などを減じうるので
あり、ピッチ音の分散(ホワイトノイズ化)に役立てる
のである。
いて数列を選び、模様構成単位のピッチ配列を生成しう
る。しかし、これらのことは、タイヤの低騒音化のため
には、必要条件とはいえるが、十分条件を充足している
とはいいえない場合がある。これは、カオス的関数によ
り生成される数列は非常に不規則であり(予測できな
い)、他方、タイヤの模様構成単位列における模様構成
単位の総数、即ちピッチ総数(Np)はそれ程大きくな
いため、生成された数列に偏りが混入している可能性が
ある。タイヤの低騒音化のためには、このような偏りを
排除して最適な配列を選択する必要がある。種々検討し
た結果、つぎの事項について検定するのがよいことが判
明した。
こと(請求項1のに相当)。 ・ 自己相関係数Ruが、u>5のとき0.5よりも小
さいこと(請求項1のに相当)。 ・ 最大分散係数PSDr maxが次の式を充足すること
(請求の範囲1のに相当)。
1)10}×(1/Rn)+5×{(1/Rn)+1}
した値であり、前記のようにRn=Np/60である。 ・ 同一ピッチの模様構成単位が連続するその模様構成
単位の個数SQ maxと、模様構成単位のタイヤ周方向の
前記ピッチ総数Npとの比SQ max/Npが0.15以
下であること(請求項1のに相当)。これらの検定を
充足することによって、カオス性の確認、偏りの排除、
諸性能の最適化ができる。このように、本発明のタイヤ
では、カオス的関数に基づいてえられた模様構成単位列
に、前記した検定を加えた被検定の模様構成単位列をえ
て、これを採用する。
とを確認するものであり、8次の次数まで行う。周期性
のチェックを8次までとしたのは表1に示すように、タ
イヤ転動時の半径方向力変化(RFV)の各次数成分が
原因となって発生する振動、騒音は、概ね8次までであ
る。8次までに特定の周期性がなければ、問題が発生し
ないと考えられるからである。
は、以下の数13〜15において定義される値をいい、
この不規則性指数Vrが2よりも小とする。
目の無次元化されたピッチをいう。 dj=Pj/平均ピッチ Pj:模様構成単位列におけるj番目の模様構成単位の
ピッチ 平均ピッチ:タイヤ全周長さCL/模様構成単位列のピ
ッチ総数Np(図15参照) Xj:j番目のピッチの位置。
成分の周期性の程度を示す指標である。不規則性指数V
rが大きくなるに従って、r次の周期性が大なることを
示す。さらに図16に示すように、不規則性指数Vr
と、前記RFVのr次成分の大きさには正相関がある。
前記RFVに起因する振動、騒音を生じないためには、
不規則性指数Vrが2よりも小とするのがよいと判明し
た。より好ましくは1.7以下、さらに好ましくは1.
5以下がよい。但し、一般には0とはならず、Vrは、
0より大である。
義される係数をいう。
ッチを小さい順番に、P1,P2,……Psとし、これ
らの各ピッチに整数1、2……sを割り当てる。模様構
成単位列におけるピッチ配列をこのような整数で表した
ものを、PQ(j)として定義される。即ち、模様構成
単位のピッチ配列が、P1,P1,P2,P3,P3…
…であったとすると、PQ(1)=1,PQ(2)=
1,PQ(3)=2,PQ(4)=3,PQ(5)=3
……であることを意味する。又変数uは基準となるピッ
チ配列PQ(j)のjからのずれ量である。
る自己相関関数であり、分母は正規化定数である。正規
化定数で除しているのは、一般的な自己相関関数では振
幅の大小により、周期の不規則の度合いを判断しえない
ためである。
化が正弦波的(完全な周期性があること)であって、ず
れ量uが周期長さに一致したときなどの場合、Ruが1
となる。周期性が減じ、不規則さが増し、かつずれ量u
が大きくなるに従い、Ruが0に近づく。これは、離れ
たピッチ間が無相関であり、配列が不規則であることを
意味する。
て求めたRu値におけるその最大値Ruによって判別す
る。本発明者らは、u>5の範囲において最大の自己相
関係数Ru<0.5と設定することによって、好ましい
程度のピッチ配列の不規則さが得られることを見出した
のである。なおさらに好ましくは1/3以下とするのが
よい。なお自己相関係数Ruの最大値は、0以上とな
る。
て 本明細書において、最大分散係数PSDr maxとは、数
18で求められるPSDrの値の内、次数rが150以
下の範囲における最大値として定義している。
目のピッチの位置を示す。
ッチ配列を数18で次数解析したときのPSDrmax
値と関係がある。PSDrmaxが大きくなると、音の
分散が悪くなり、純音的な音に近づくために、図17に
示すように、官能試験の評点(官能評点)が悪くなる。
一方、PSDrmaxは、最短ピッチP1と最長ピッチ
Psの比(Ps/P1)、およびピッチ総個数Npに依
存する。従ってPs/P1を例えば0.1ごとに1.1
〜1.7の範囲、Rn(=Np/60)を例えば0.6
7、1.17、1.67の3種の値とし、その組合わせ
ごとにカオス的関数を用いてピッチ配列を求めた。
ごとに50個のピッチ配列を求めた。又そのピッチ配列
から前記数28によりPSDrmaxを求めた。各組合
わせにおける各50個のピッチ配列のPSDrmaxの
内、最小のPSDrmaxの値を取出して図27に記載
している。この図18には得られた各値と、各値に対し
て好ましい猶予範囲を与えた曲線、、を示してい
る。
ての検定は、例えば前記曲線、、を参酌して定め
た次の式を充足させることにある。この検定により、各
組合わせに応じて、比較的小さいPSDrmaxのピッ
チ配列を選択したことになる。
/60)についてPSDrmaxを以下の式で検定し、
この式を充足させる。 PSDrmax≦{100/(Ps/P1)10}×(1
/Rn)+5×{(1/Rn)+1} ここでRnはピッチ総個数Npを無次元化した値であ
り、Rn=Np/60である。
続するその模様構成単位の個数SQ maxと、模様構成単
位列における模様構成単位のピッチ総数Npとの比SQ
max/Npが0.15以下であること。
して配列するのが良いことを記述した。しかし、過度に
同一ピッチが連続しすぎるとワウ音と呼ばれる「ワウワ
ウワウ」というような脈動音が発生し、耳障りとなる。
ワウ音と同一ピッチの連続数最大値SQ maxとピッチ数
Npの比との関係を図19に示す。SQ max/Npが大
きくなると、ワウ音は悪化して官能評価を低下し、従っ
て、SQ max/Np≦0.15の範囲が良好であるのが
わかった。なお、SQ max/Npは、0よりも大きい。
気入りタイヤは、模様構成単位の配列を、以下の手順で
求める。 カオス的関数により数列を生成する。 数列を模様構成単位のピッチ配列に変換する。 Vr、Ru、PSDr max、SQ max/Npの適合
性を確認し、検定する。
り、異なる初期値で数列を生成させ、工程を繰り返す。
このような手順は、コンピュータを使用し図20のプロ
グラムのフローチャートに従い繰り返し自動計算され
る。なお図20におけるステップ「PSDr max≦Fe
(Rn、Ps/P1)」でのFe(Rn、Ps/P1)
とは、前記した「{100/(Ps/P1)10}×(1
/Rn)+5×{(1/Rn)+1}」式を意味してい
る。
位の数を予期値と一致させるように繰り返し計算するの
もよい。例えば、種類数sが4のピッチを具える場合に
おいて、模様構成単位列の模様構成単位の総数Npを6
4とし、各ピッチP1,P2,P3,P4の数Np1〜
Np4をともに16とするなどの条件が付加されるとき
には、かかる条件を充足するまで計算を繰り返す。その
とき、初期値を順次変化するのもよい。また用いるカオ
ス的関数、定数を変えることもできる。
チ配列への変換に際して、各区画線K0〜Ksに整数値
を割当て、横軸、縦軸の区画を全て同じ長さとした。し
かし最短ピッチの区画、最長ピッチの区画を、他に比し
て例えばともに小さくし、又は大きくするなど、各区画
において長さを変化させるのもよい。かかる作業によっ
て、例えば前記した模様構成単位列のピッチ総数Npを
64とた場合において、本願発明の要件を充足しつつ、
各ピッチP1,P2,P3,P4の模様構成単位の数N
p1=19,Np2=13,Np3=13,Np4=1
9などと調整することが可能となる。これは、前記図2
9のプログラムチャートにおける「パラメータの変更要
否」に相当する。前記のように各ピッチの各配分個数が
最も発生し易いようにK0〜Ksの値を設定するのであ
る。例えば種類数s=3のとき、各ピッチの模様構成単
位がともに21個のとき、K0=0、K1=1.13、
K2=1.87、K3=3.0とする。これに対して個
数が18、27、18のときにはK0=0、K1=1.
05、K2=1.95、K3=3.0とする。
方向の長さであるピッチPが異なる複数の種類数sの模
様構成単位1A,1B,1C(総称するとき模様構成単
位1という)……がタイヤ周方向に配列されてなる模様
構成単位列2A,2A,2B,2B(総称するとき模様
構成単位列2という)を、タイヤトレッドに、かつタイ
ヤ赤道を通るセンタリブ3の両側に対称に配置してい
る。
1B,1C……がブロックからなるブロックパターンと
している。しかし、リブパターン、ラグパターン、乃至
それらの組合せとすることができる。そのとき、ジグザ
グのリブ溝の1つの山部、ラグ溝の間などが模様構成単
位1をなす。また、空気入りタイヤは、ラジアルタイ
ヤ、バイアスタイヤとしても、さらに乗用車用タイヤの
他、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤなどとし
ても構成しうる。
本実施例では、模様構成単位列2A,2A,模様構成単
位列2B,2Bは、ともに模様構成単位の総数、模様構
成単位の配列を同じとし、位相のみを異ならせている。
しかし、タイヤ周方向の模様構成単位の総数は同じとし
て模様構成単位の配列を異ならせることもできる。
列2A,2A,模様構成単位列2B,2Bを、タイヤ周
方向の模様構成単位の総数を異ならせることもできる。
また模様構成単位列2の本数を、1以上で自在に変化し
うるが2〜7本程度が好ましい。
前記したように、コンピユータを用いて、以下の手順の
繰り返しにより最適なピッチ配列として形成され、図示
のように、例えばピッチP1,P2,P3,P2,P
1,P2……のようにその配列が設定されている。
成単位1のタイヤ周方向の長さであり、ブロックパター
ンの場合には、そのブロックと、一方の横溝との合計長
さとして定義している。
であって、図20の模様構成単位列2A,2A,模様構
成単位列2B,2Bが、ともに模様構成単位の総数、模
様構成単位の配列を同じとし、位相のみを平均ピッチの
約1/3 程度異ならせたタイヤを、表2、3に示す仕様に
より本発明に基づいて試作した。また表4に示す比較例
品1、2について、不規則性指数Vr、自己相関係数R
u、最大分散係数PSDr max、SQ max/Npを検定
し、かつRFVの次数解析を行うとともに、ピッチ音に
ついて官能評価を行った。その結果を合わせて表4(な
お各表において模様構成単位をピッチと記載している)
に示している。
4号公報(特開昭55−8904号)の第3図が示すト
レッドパターンのタイヤについて、前記タイヤサイズに
ついての前記タイヤと同じ仕様により試作し、同様な官
能評価、各検定を行った結果を表4の比較例3に示して
いる。また特公平3−23366号公報(特開昭54ー
115801号)に記載の発明に基づくタイヤを比較例
4として表4に記載している。
る繰り返し演算でも、特公昭58−2844号公報(特
開昭55−8904号)の第3図が示す比較例3、特公
平3−23366号公報(特開昭54−115801
号)に記載の発明に基づく比較例4のピッチ列は生じる
ことがなかった。さらに比較例3のタイヤでは、Vrが
2.46と高く従ってRFVの3次成分が1.92kg
であり、不規則度が小さく、かつRuも0.76と大き
い。又比較例4は、Vrが2.16と高く、従ってRF
Vの5次成分も1.72kgと大きく好ましくない。
従来のタイヤとトレッドパターンにおいて判別できる。
列2A,2A,模様構成単位列2B,2Bを、タイヤ周
方向の模様構成単位の総数を同じとし、配列を異ならせ
たことのみが(1)と相違するタイヤを試作し、同様に
検討した結果を表5に示す。
A,2A,模様構成単位列2B,2Bを、タイヤ周方向
の模様構成単位の総数を異ならせたものを試作し、同様
に検討した結果を表6に示す。
が大きくなく、またピッチ音の官能評価も良好である。
を2.5リットルのFR車に装着し、空気圧200kp
aで使用した。車内音の官能評価は5点法を用い3以上
が良好なレベルである。また100kphよりエンジン
オフで惰行させて評価した。RFVの測定はJASO
C607に準じ実施した。
は、ピッチ長さが3種類以上の模様構成単位をカオス的
関数の特性を利用しつつ、その長さの順のピッチを1つ
飛ばしすることなく配列した模様構成単位列を定めてい
る。そのため、まずカオス的配列を具えることとなり、
また1つ飛ばしにピッチを変化させないことにより、配
列を明瞭としつつピッチ音の分散(ホワイトノイズ化)
に役立ち、タイヤの静音化ができる。しかも、不規則性
指数Vr、自己相関係数Ru、最大分散係数PSDr m
ax、SQ max/Npが検定されることにより、カオス的
関数による数列にも含まれることのある不快音因子をな
くし、耳障りなピッチ音を低減して、タイヤの低騒音化
できかつユニフオミテイに優れたタイヤとなる。また、
長さの順のピッチを1つ飛ばしすることなく配列した模
様構成単位列を用いることによって、音の分散度合いな
どが向上し、かつ音変化を円滑とし、かつ分かり易く明
瞭であって、低騒音化に役立つピッチ配列となる。
が多い場合にも容易にその配列を好ましく設定でき、タ
イヤの低騒音化に役立たせうる。さらにカオス的関数に
与えた条件によって、最短ピッチ及び最長ピッチの模様
構成単位を適度に連続させた配列となり、ピッチ音につ
いての官能評価の結果を高める。
左のカオス的関数Fcuと、その反対側を通る右のカオ
ス的関数Fcdとを使い分けることにより、最短ピッチ
の模様構成単位から最長ピッチの模様構成単位に、或い
は最長ピッチの模様構成単位から最短ピッチの模様構成
単位へと変化し易くし、ピッチの変動範囲を有効に利用
できる。
定義領域を示す線図である。
定義領域を示す線図である。
定義領域を示す線図である。
定義領域を示す線図である。
る。
である。
である。
の最長、短ピッチの模様構成単位数との比と、騒音との
関係を示す線図である。
する線図である。
図である。
果を示す線図である。
示す線図である。
PSDrmaxの最小値の関係を例示する線図である。
線図である。
ーチャートである。
平面図である。
す平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】周方向の長さであるピッチPの種類数sが
3つ以上の模様構成単位がタイヤ周方向に配列されてな
る模様構成単位列により、タイヤトレッドのトレッドパ
ターンを形成する空気入りタイヤであって、 直角座標において横軸、縦軸をこの横軸、縦軸と各直角
かつ原点から一方向に夫々前記種類数sに区画すること
により座標面に複数の矩形の領域を形成する縦方向の区
画線、横方向の区画線を設け、 かつ横軸、縦軸の各区画に前記原点から模様構成単位
を、ピッチの小さい順番に割り当てるとともに、 前記横軸をXn、前記縦軸をX(n+1)として、X
(n+1)=fc(Xn)で表すカオス的関数fcの、
横軸の各区画ごとの定義領域を、以下の(a)、
(b)、(c)のように設定するととともに、 (a) 横軸の最短のピッチの区画では、横軸のこの最
短の区画で縦方向に並ぶ全ての領域の内、同じピッチの
領域とそれに大きい側で縦方向に隣り合うピッチの領域
の縦方向の領域和、 (b) 横軸の最長のピッチの区画では、横軸のこの最
長の区画で縦方向に並ぶ全ての領域の内、同じピッチの
領域とそれに小さい側で縦方向に隣り合うピッチの領域
の縦方向の領域和、 (c) 横軸のその間の長さのピッチの区画では、横軸
のこれらの各区画で縦方向に並ぶ全ての領域の内、同じ
ピッチの領域とそれに長短側で縦方向に隣り合うピッチ
の領域の縦方向の領域和、 この定義領域において横軸の各区画ごとに定まり、以下
の、の要件を充足するカオス的関数によって順次え
られる前記X(n+1)の関数値の数列に基づいて、し
かもピッチの長さの順に隣り合うピッチを1つ飛ばしす
ることなく模様構成単位を配列した模様構成単位列に、
以下の〜の検定を行うことによりえられる被検定の
模様構成単位列を具えることを特徴とする空気入りタイ
ヤ。 カオス的関数fcは全ての横軸の各区画で導関数
f′c≧1である。 最短のピッチと最長のピッチとが定義されている区
画では、区画の小さい側の始点(Xc)、大きい側の終
点(Xe)において 最短のピッチの区画では f′c(Xe)>f′c(Xc) 最長のピッチの区画では f′c(Xc)>f′c(Xe) 不規則性指数Vrが2よりも小であること。 自己相関係数Ruが、u>5のとき0.5よりも小
さいこと。 最大分散係数PSDrmaxが次の式を充足するこ
と。 PSDrmax≦{100/(Ps/P1)10}×(1
/Rn)+5×{(1/Rn)+1} ここで、P1は最短のピッチ、Psは最長のピッチ、R
nはNp/60、Npは模様構成単位列での模様構成単
位の総個数 同一ピッチの模様構成単位が連続するその模様構成
単位の個数SQmaxと、模様構成単位のタイヤ周方向
の配列総数Npとの比SQmax/Npが0.15以下
であること。 - 【請求項2】前記カオス的関数は、横軸の最短、最長の
ピッチの区画を除く他の各区画において、前記定義領域
の縦方向中間高さ点を通る横方向仮想線に、左右で交わ
って通る左のカオス的関数Fcuと、右のカオス的関数
Fcdとの各2つのカオス的関数が設定されることを特
徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】前記左のカオス的関数Fcuは、前記定義
領域の縦方向中間高さ点を通る横方向仮想線に、その区
画の横軸方向の中央点Xaよりも原点側で交わって通
り、かつ右のカオス的関数Fcdはその反対側で交わっ
て通るとともに、 横軸の同一の区画内では、先に定められた関数値X(n
+1)が、右または左のカオス的関数Fcu、Fcdで
生じるとき、次の関数値X(n+2)も、前記先に定め
られた関数値X(n+1)と同じ右または左のカオス的
関数Fcu、Fcdで生じ、 かつ先に定められた関数値X(n+1)が横軸のピッチ
の小さい側の区画で生じるとき又は初期値であるときに
は左のカオス的関数Fcuで、 先に定められた関数値X(n+1)が横軸のピッチの大
きい側の区画で生じるときには右のカオス的関数Fcd
で、夫々次の関数値X(n+2)を生じることを特徴と
する請求項2記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】前記タイヤトレッドは、タイヤ周方向の模
様構成単位の総数は同じであるが、模様構成単位の配列
が異なる2種以上の模様構成単位列を具えることを特徴
とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】前記タイヤトレッドは、タイヤ周方向の模
様構成単位の総数が異なる2種以上の模様構成単位列を
具えることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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| JP22564994 | 1994-08-26 | ||
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Publications (2)
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ID=26522149
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6109318A (en) * | 1996-12-04 | 2000-08-29 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire including sequence |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21765995A patent/JP3206868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6109318A (en) * | 1996-12-04 | 2000-08-29 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire including sequence |
| US6409861B1 (en) | 1996-12-04 | 2002-06-25 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Method of determining tread pattern |
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