JPH08113869A - 衣料のドライクリーニング方法およびそれに用いるドライクリーニング用組み合わせ溶液 - Google Patents

衣料のドライクリーニング方法およびそれに用いるドライクリーニング用組み合わせ溶液

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JPH08113869A
JPH08113869A JP6252394A JP25239494A JPH08113869A JP H08113869 A JPH08113869 A JP H08113869A JP 6252394 A JP6252394 A JP 6252394A JP 25239494 A JP25239494 A JP 25239494A JP H08113869 A JPH08113869 A JP H08113869A
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JP
Japan
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dry cleaning
cleaning
dry
cleaning solution
water
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JP6252394A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Moriya
仁 森谷
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】油溶性,不溶性および水溶性のよごれを洗浄除
去することができ、しかも衣料に小じわ、縮みおよび色
泣き等の不具合が生じない衣料のドライクリーニング方
法を提供する。 【構成】下記に示す2種類の異なるドライクリーニング
溶液A,Bを用いて衣料のドライクリーニングを行う方
法であって、まず、上記ドライクリーニング溶液Aを用
いて衣料を洗浄し、続いて、これを、ドライクリーニン
グ溶液Bを用いて洗浄する2段階洗浄工程のドライクリ
ーニング方法。 (A)水分含有率が、溶液中の有機溶剤に対して5重量
%以下に設定されたドライクリーニング溶液。 (B)水分含有率が、溶液中の有機溶剤に対して10〜
30重量%の範囲に設定されたドライクリーニング溶
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣料のドライクリーニ
ング方法およびそれに用いるドライクリーニング用組み
合わせ溶液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衣料のクリーニング方法として
は、大別して、ドライクリーニング方法と水洗(ウェッ
トクリーニング方法)とがあげられる。
【0003】上記ドライクリーニング方法は、一般に、
つぎのようにして行われる。まず、テトラクロロエチレ
ン、1,1,1−トリクロルエタン、1,1,2−トリ
クロロ−1,2,2−トリフルオロエタン,石油系炭化
水素を溶剤として用い、これに1.0重量%(以下
「%」と略す)未満のドライクリーニング洗剤を添加し
て調製したドライクリーニング溶液を準備する。つい
で、このドライクリーニング溶液に、衣料を投入して、
1回洗浄、または同じドライクリーニング溶液を用いて
2回洗浄を行う、さらには同じドライクリーニング溶液
を用いて3回洗浄が行われる。このようなドライクリー
ニング方法において、上記ドライクリーニング溶液中に
含有される上記溶剤は、水との相溶性が悪く、洗浄時、
ドライクリーニング溶液中に、水分が0.5%以上混入
すると、ドライクリーニング溶液が乳化,白濁したり、
分離したりして、ドライクリーニング溶液を循環,清浄
するフィルターを目詰まりさせるという問題がある。ま
た、衣料に水分のみが吸着されて、衣料に小じわ,縮
み,色泣きが発生し易いという問題が生じる。このた
め、通常のドライクリーニング方法では、ドライクリー
ニング溶液に水を添加せずに5〜15分間洗浄する方法
が採られている。
【0004】一方、上記ウエットクリーニング方法は、
背広,スカート,セーター等、本来、ドライクリーニン
グ方法を採るべき衣料を、例えば、40℃以下の温水を
用い、中性洗剤等を使用して、衣料を動かさずに、また
は軽くゆすって洗浄する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のドライクリーニング方法は、油溶性の汚れ
および不溶性(埃,すす等)の汚れは良好に除去するこ
とができるが、水溶性の汚れに関しては、除去し難い。
このため、ドライクリーニング溶液に、水を添加して水
溶性汚れの除去を向上させようとしても、やはりその除
去の度合いは不充分であり、しかもドライクリーニング
溶液中の含有水分が増加するため、上記問題(フィルタ
ーの目詰まり、衣料の小じわ,縮み,色泣き等)が発生
することになる。
【0006】また、上記ウエットクリーニング方法は、
ドライクリーニング方法とは逆に、水溶性の汚れの除去
に関しては良好であるが、油溶性の汚れおよび不溶性の
汚れに関してはその除去の度合いは不充分なものであ
る。しかも、衣料を水に浸漬するため、衣料に小じわ,
縮みが生じ易く、乾燥時間も長くかかるという問題があ
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、油溶性,不溶性および水溶性の全てのよごれを
良好に洗浄除去することができ、しかも衣料に小じわ、
縮みおよび色泣き等の不具合が生じない衣料のドライク
リーニング方法およびそれに用いるドライクリーニング
用組み合わせ溶液の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下記に示す2種類の異なるドライクリー
ニング溶液A,Bを用いて衣料のドライクリーニングを
行う方法であって、まず、上記ドライクリーニング溶液
Aを用いて衣料を洗浄し、続いて、このドライクリーニ
ング溶液Aを用いて洗浄された衣料を、上記ドライクリ
ーニング溶液Bを用いて洗浄する衣料のドライクリーニ
ング方法を第1の要旨とする。 (A)水溶性有機溶剤を含有するドライクリーニング溶
液であって、水分含有率が、ドライクリーニング溶液中
の有機溶剤に対して5%以下に設定されたドライクリー
ニング溶液A。 (B)水溶性有機溶剤を含有するドライクリーニング溶
液であって、水分含有率が、ドライクリーニング溶液中
の有機溶剤に対して10〜30%の範囲に設定されたド
ライクリーニング溶液B。
【0009】さらに、下記に示す2種類の異なるドライ
クリーニング溶液A,Bからなるドライクリーニング用
組み合わせ溶液を第2の要旨とする。 (A)下記に示す(a)および(b)成分を含有するド
ライクリーニング溶液A。 (a)水溶性有機溶剤。 (b)界面活性剤。 〔ただし、上記ドライクリーニング溶液A中の水分含有
率が、ドライクリーニング溶液A中の有機溶剤に対して
5%以下に設定されている。〕 (B)下記に示す(a)および(b)成分を含有するド
ライクリーニング溶液B。 (a)水溶性有機溶剤。 (b)界面活性剤。 〔ただし、上記ドライクリーニング溶液B中の水分含有
率が、ドライクリーニング溶液B中の有機溶剤に対して
10〜30%の範囲に設定されている。〕
【0010】
【作用】すなわち、本発明は、水分含有量の異なる2種
類のドライクリーニング溶液A,Bを準備し、まず、水
分含有量の少ないドライクリーニング溶液Aを用いて衣
料を洗浄する。そして、上記水分含有量の少ないドライ
クリーニング溶液Aを用いて洗浄された衣料を、引続
き、水分含有量の多いドライクリーニング溶液Bを用い
て洗浄する2段階の洗浄工程からなるドライクリーニン
グ方法である。このため、油溶性および不溶性の汚れ
を、上記ドライクリーニング溶液Aによって洗浄除去
し、ついで、水溶性の汚れを上記ドライクリーニング溶
液Bによって洗浄除去することができる。このように、
2種類のドライクリーニング溶液A,Bを用いた2段階
の洗浄工程を経由することにより、上記性質の異なる汚
れ全てを良好に洗浄除去するこが可能となる。しかも、
水溶性有機溶剤を用いることから、溶剤と水との相溶性
が良好となるため、衣料に水分のみが吸着されることが
なく、衣料の縮み、小じわ、色泣きの発生を抑制するこ
とができる。
【0011】なお、本発明に用いるドライクリーニング
用組み合わせ溶液の構成成分の一つである水溶性有機溶
剤における、上記水溶性とは、本発明において、水が有
機溶剤中に5%以上溶解し、かつ、水の溶解した溶液が
均一で透明状になっているものをいう。
【0012】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0013】本発明である衣料のドライクリーニング方
法には、ドライクリーニング用組み合わせ溶液が用いら
れる。このドライクリーニング用組み合わせ溶液は、2
種類の異なるドライクリーニング溶液(ドライクリーニ
ング溶液A,ドライクリーニング溶液B)からなる。
【0014】まず、上記2種類の異なるドライクリーニ
ング溶液のうちの一方の溶液、ドライクリーニング溶液
Aについて述べる。
【0015】上記一方のドライクリーニング溶液である
ドライクリーニング溶液Aは、水溶性有機溶剤(a成
分)と、界面活性剤(b成分)を用いて得られるもので
あり、液状を示す。
【0016】上記水溶性有機溶剤(a成分)としては、
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール,イソプロ
ピルアルコール,イソブチルアルコール等のアルコール
類、エチレングリコール,プロピレングリコール,ジプ
ロピレングリコール等のグリコール類、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル,ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル,プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル,プロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリ
コールエーテル類等があげられる。これらは単独でもし
くは2種以上併せて用いられる。
【0017】上記水溶性有機溶剤(a成分)のなかで
も、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、プロ
ピレングリコール、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルを用い
ることが好ましい。そして、洗浄効率という観点から、
特に3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールを用い
ることが好ましい。
【0018】上記水溶性有機溶剤(a成分)とともに用
いられる界面活性剤(b成分)は、従来からドライクリ
ーニング時に用いられるドライクリーニング洗剤を構成
する必須成分である。
【0019】上記界面活性剤(b成分)としては、アニ
オン界面活性剤,カチオン界面活性剤,非イオン界面活
性剤等が用いられる。上記アニオン界面活性剤として
は、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エス
テル塩、アルキルリン酸塩等があげられる。また、上記
カチオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアン
モニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩等があ
げられる。そして、上記非イオン界面活性剤としては、
例えば、ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸
エステル,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル等があげられ
る。そして、特に、衣料に柔軟性,帯電防止性を付与す
るという点から、アルキルトリメチルアンモニウム塩を
用いることが好ましい。
【0020】このドライクリーニング溶液Aには、上記
a成分およびb成分以外に、必要に応じて、水,希釈溶
剤,カップリング剤を添加してもよい。
【0021】上記希釈溶剤としては、前記水溶性有機溶
剤(a成分)と同様のものがあげられる。
【0022】上記カップリング剤は、ドライクリーニン
グ洗剤を透明で、かつ耐寒性を良好なものにし、さらに
液状とするために用いられるものであり、特に限定する
ものではなく従来公知のものが用いられる。例えば、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチレング
リコールモノブチルエーテル,ヘキシレングリコール等
があげられる。特に、沸点が低く、乾燥し易いという点
から、ヘキシレングリコールを用いることが好ましい。
【0023】そして、上記各成分からなるドライクリー
ニング溶液Aは、その水分含有率が、溶液A中の全有機
溶剤成分に対して5%以下に設定する必要がある。すな
わち、水分含有率が、5%を超えると、油溶性および不
溶性の各汚れ除去効果が低下するからである。このよう
に、ドライクリーニング溶液Aにおいては、水分含有率
が5%以下となるよう配合成分を調整しなければならな
い。
【0024】上記ドライクリーニング溶液Aは、例えば
つぎのようして作製される。すなわち、まず、必須成分
である前記b成分ならびに必要に応じて水,希釈溶剤,
カップリング剤を配合し混合することによりドライクリ
ーニング洗剤を調製する。ついで、このドライクリーニ
ング洗剤と、前記a成分である水溶性有機溶剤を配合す
ることによりドライクリーニング溶液Aが作製される。
この際、上述のように、ドライクリーニング溶液A中の
水分含有率が、溶液A中の有機溶剤成分に対して5%以
下となるよう調製される。
【0025】つぎに、上記各成分の配合割合について述
べる。まず、b成分については、従来から用いられるド
ライクリーニング洗剤と同様の配合割合となる。具体的
には、b成分である界面活性剤の配合量は、ドライクリ
ーニング洗剤全体の10〜50%の範囲に設定され、ま
た、必要に応じて配合されるカップリング剤の配合量
は、ドライクリーニング洗剤全体の30%以下となるよ
う設定することが好ましい。
【0026】そして、上記水溶性有機溶剤(a成分)の
配合量は、ドライクリーニング溶液A全体の94〜9
9.5%の範囲内となるよう設定することが好ましい。
すなわち、a成分の配合量が、94%未満では、油溶
性,不溶性の汚れの除去効果は低下し、逆に99.5%
を超えると、衣料の柔軟性,帯電防止性が弱くなる傾向
がみられるからである。
【0027】つぎに、ドライクリーニング用組み合わせ
溶液のもう一つの溶液、ドライクリーニング溶液Bにつ
いて述べる。
【0028】上記ドライクリーニング溶液Bは、水溶性
有機溶剤(a成分)と、界面活性剤(b成分)を用いて
得られるものであり、液状を示す。
【0029】上記水溶性有機溶剤(a成分)および界面
活性剤(b成分)としては、前記ドライクリーニング溶
液Aの構成成分であるaおよびb成分と同様のものが用
いられる。そして、ドライクリーニング溶液Bを構成す
る各成分であるaおよびb成分において、特に好ましい
成分としては、いずれも、ドライクリーニング溶液Aを
構成する際の好ましい成分と同様のものが用いられる。
すなわち、ドライクリーニング溶液Bの場合において
も、水溶性有機溶剤としては、3−メトキシ−3−メチ
ル−1−ブタノールが、界面活性剤としては、アルキル
トリメチルアンモニウム塩が特に好ましく用いられる。
【0030】このドライクリーニング溶液Bには、前記
ドライクリーニング溶液Aと同様、上記aおよびb成分
以外に、必要に応じて、水,希釈溶剤,カップリング剤
を添加してもよい。これら水、希釈溶剤,カップリング
剤も、前記ドライクリーニング溶液Aと同様のものが用
いられる。そして、必要に応じてカップリング剤を用い
る場合は、ヘキシレングリコールが特に好ましく用いら
れる。
【0031】そして、上記各成分からなるドライクリー
ニング溶液Bは、その水分含有率が、溶液B中の全有機
溶剤成分に対して10〜30%の範囲となるよう設定す
る必要がある。すなわち、水分含有率が、10%未満で
は、水溶性汚れの除去効果が低く、逆に30%を超える
と、衣料の小じわ,縮みが発生し易くなり、しかも乾燥
性が悪くなる傾向がみられるからである。このように、
ドライクリーニング溶液Bにおいては、水分含有率が上
記範囲内となるよう配合成分を調整しなければならな
い。
【0032】上記ドライクリーニング溶液Bは、例え
ば、前記ドライクリーニング溶液Aの場合と同様にして
作製される。すなわち、まず、必須成分である前記b成
分ならびに必要に応じて水,希釈溶剤,カップリング剤
を配合し混合することによりドライクリーニング洗剤を
調製する。ついで、このドライクリーニング洗剤と、前
記a成分である水溶性有機溶剤を配合することによりド
ライクリーニング溶液Bが作製される。この際、上述の
ように、ドライクリーニング溶液B中の水分含有率が、
溶液B中の全有機溶剤成分に対して10〜30%の範囲
となるよう調製される。
【0033】つぎに、上記各成分の配合割合について述
べる。まず、b成分については、ドライクリーニング溶
液Aで述べたのと同様、従来から用いられるドライクリ
ーニング洗剤と同様の配合割合となる。具体的には、b
成分である界面活性剤の配合量は、ドライクリーニング
洗剤全体の10〜50%の範囲に設定され、また、必要
に応じて配合されるカップリング剤の配合量は、ドライ
クリーニング洗剤全体の30%以下となるよう設定する
ことが好ましい。
【0034】そして、上記水溶性有機溶剤(a成分)の
配合量は、ドライクリーニング溶液B全体の69〜90
%の範囲内となるよう設定することが好ましい。すなわ
ち、a成分の配合量が、69%未満では、乾燥性が悪く
なり、逆に90%を超えると、水溶性汚れの除去効果が
低下する傾向がみられるからである。
【0035】本発明における衣料のドライクリーニング
は、上記ドライクリーニング溶液Aおよびドライクリー
ニング溶液Bを用いて、例えば、つぎのようにして行わ
れる。すなわち、まず、図1に示す洗浄装置において、
各弁5,6,10,11を開け、予め、第1タンク1,
第1フィルター付槽2および洗浄処理槽3の間を、ドラ
イクリーニング溶液Aを循環させる。この循環により、
第1タンク1および第1フィルター付槽2内にドライク
リーニング溶液Aを充填させる。そして、洗浄処理槽3
内に、洗浄対象となる衣料を投入して密閉し、第1タン
ク1から、ポンプ4によりドライクリーニング溶液A
を、第1フィルター付槽2を通して汲み上げ洗浄処理槽
3内に充填する。ドライクリーニング溶液Aにより衣料
を充分に浸漬した後、このドライクリーニング溶液A
を、洗浄処理槽3から第1タンク1を通過して第1フィ
ルター付槽2、そして第1フィルター付槽2から洗浄処
理槽3内と循環させながら3〜10分間洗浄する(第1
の洗浄工程)。あるいは、上記洗浄工程時に、上記ドラ
イクリーニング溶液Aの循環を、弁5,6を閉めること
により、第1タンク1を通過させずに、洗浄処理槽3か
ら第1フィルター付槽2を経て、再び洗浄処理槽3内と
循環させてもよい。このようにして、上記第1の洗浄工
程の終了後、洗浄処理槽3内からドライクリーニング溶
液Aの脱液を行い、脱液したドライクリーニング溶液A
を第1タンク1に戻す。
【0036】ついで、上記第1洗浄工程と同様、各弁1
2,13,15,16を開け、予め、第2タンク7,第
2フィルター付槽8および洗浄処理槽3の間を、ドライ
クリーニング溶液Bを循環させる。この循環により、第
2タンク7および第2フィルター付槽8内にドライクリ
ーニング溶液Bを充填させる。そして、第2タンク7か
ら、ポンプ9によりドライクリーニング溶液Bを、第2
フィルター付槽8を通して汲み上げ洗浄処理槽3内に充
填する。このドライクリーニング溶液Bにより洗浄処理
槽3内の衣料(第1の洗浄工程済み)を充分に浸漬した
後、このドライクリーニング溶液Bを、洗浄処理槽3か
ら第2タンク7を通過して第2フィルター付槽8、そし
て第2フィルター付槽8から洗浄処理槽3内と循環させ
ながら3〜10分間洗浄する(第2の洗浄工程)。ある
いは、上記洗浄工程時に、上記ドライクリーニング溶液
Bの循環を、弁12,13を閉めることにより、第2タ
ンク7を通さずに、洗浄処理槽3から第2フィルター付
槽8を経て、再び洗浄処理槽3内と循環させてもよい。
上記第2の洗浄工程の終了後、洗浄処理槽3内からドラ
イクリーニング溶液Bの脱液を行い、脱液したドライク
リーニング溶液Bを第2タンク7に戻す。そして、ドラ
イクリーニング溶液Bの脱液終了後に、洗浄処理槽3内
から衣料を取り出し、従来の方法に従い乾燥機に移して
衣料の乾燥を行う。このような方法により衣料のドライ
クリーニングが行われる。
【0037】上記ドライクリーニング方法は、2浴式
(第1タンク1と第2タンク7)の洗浄機を用いて行う
場合について述べたが、これに限定するものではなく、
例えば、1浴式(一つのドライクリーニング溶液タンク
のみ)の洗浄機を用いてもよい。この場合、第1の洗浄
工程の終了後、溶液タンクからドライクリーニング溶液
Aを抜き取り、新たにドライクリーニング溶液Bを充填
し第2の洗浄工程を行う。
【0038】このように、本発明の衣料のドライクリー
ニング方法は、2種類の異なるドライクリーニング溶液
A,Bを用いて、2段階の洗浄工程(第1の洗浄工程お
よび第2の洗浄工程)を経由させることを特徴とする。
しかも、上記第1の洗浄工程では、水分含有率の低い
(5%以下)ドライクリーニング溶液Aを用いて衣料を
洗浄し、ついで、ドライクリーニング溶液Aにより洗浄
した衣料を、水分含有率の高い(10〜30%)ドライ
クリーニング溶液Bを用いて洗浄する。このことによ
り、第1の洗浄工程で、油溶性および不溶性の汚れを洗
浄除去し、第2の洗浄工程で、水溶性の汚れをそれぞれ
洗浄除去することが可能となる。この場合、ドライクリ
ーニング溶液A,Bの使用順序を逆に、すなわち、上記
第1の洗浄工程と第2の洗浄工程を逆にして行うと、つ
ぎのような問題が生じるため本発明の衣料のドライクリ
ーニング方法による効果が得られない。まず、水分含有
率の高い(10〜30%)ドライクリーニング溶液Bを
用いて衣料を洗浄し、ついで、水分含有率の低い(5%
以下)ドライクリーニング溶液Aを用いて衣料を洗浄す
ると、先のドライクリーニング溶液Bの洗浄工程の際に
衣料に多くの水分が含有されて、ドライクリーニング溶
液Aを用いる後の洗浄工程で、油溶性および不溶性汚れ
の除去効果が大幅に低下する。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明は、水分含有率の
低い(5%以下)ドライクリーニング溶液Aを用いて衣
料を洗浄し(第1の洗浄工程)、ついで、ドライクリー
ニング溶液Aにより洗浄した衣料を、水分含有率の高い
(10〜30%)ドライクリーニング溶液Bを用いて洗
浄する(第2の洗浄工程)という2段階のドライクリー
ニング方法である。このため、まず、第1の洗浄工程
で、油溶性および不溶性の汚れを洗浄除去し、第2の洗
浄工程で、水溶性の汚れをそれぞれ洗浄除去することが
可能となる。したがって、従来のように、いずれか一方
のみの汚れ(油溶性および不溶性の汚れ、もしくは水溶
性の汚れ)の洗浄除去しかできなかったクリーニング方
法に比べて全ての汚れに対して優れた洗浄効果を発揮す
る。そして、洗浄した衣料の、小じわ,縮み,色泣き等
の発生が抑制されるため、優れた衣料のドライクリーニ
ング方法であるといえる。
【0040】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0041】まず、実施例に先立って、洗浄用評価布と
して、下記に示す各汚染布〜を準備し、これら汚染
布と清浄白布(ウール,綿,ポリエステル,アクリル,
絹)とを併せて合計20kgの洗浄用布を準備した。
【0042】油溶性汚染布として、人工皮脂とクリー
ナーダストが付着したウールを準備した。 油溶性汚染布として、人工皮脂とクリーナーダストが
付着したポリエステル布を準備した。 不溶性汚染布として、油化学協会に準じたウールのカ
ーボン汚染布を準備した。 水溶性汚染布として、醤油を水で5倍に希釈した溶液
に、ウールを浸漬し、マングルで絞り風乾したウール汚
染布を準備した。 水溶性汚染布として、醤油を水で5倍に希釈した溶液
に、ポリエステル布を浸漬し、マングルで絞り風乾した
ポリエステル汚染布を準備した。
【0043】〔ドライクリーニング洗剤の調製〕つぎ
に、ドライクリーニング洗剤を、下記の各成分および各
配合量に従って調製した。
【0044】 ラウリルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート 20部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 20部 水 10部 3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール 50部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100部
【0045】
【実施例1】洗浄機として、2浴式ドライクリーナー
(三晃洗機社製)を準備した。一方、上記ドライクリー
ニング洗剤に、水溶性有機溶剤として3−メトキシ−3
−メチル−1−ブタノールを400リットル添加し、ド
ライクリーニング洗剤の濃度が0.3%となるようドラ
イクリーニング溶液Aを調製した。そして、図1に示す
2浴式ドライクリーナーにおいて、各弁5,6,10,
11を開け、予め、第1タンク1,第1フィルター付槽
2および洗浄処理槽3の間を、上記調製したドライクリ
ーニング溶液Aを循環させた。この循環により、第1タ
ンク1および第1フィルター付槽2内にドライクリーニ
ング溶液Aを充填させた。そして、洗浄処理槽3内に、
洗浄用布を投入して密閉し、第1タンク1から、ポンプ
4によりドライクリーニング溶液Aを、第1フィルター
付槽2を通して汲み上げ洗浄処理槽3内に充填した。こ
のドライクリーニング溶液Aにより洗浄用布を充分に浸
漬した後、このドライクリーニング溶液Aを、洗浄処理
槽3から第1タンク1を通過して第1フィルター付槽
2、そして第1フィルター付槽2から洗浄処理槽3内と
循環させながら5分間洗浄した(第1の洗浄工程)。こ
のときの水分含有率は1%であった。なお、この水分含
有率は洗浄用布に含まれる水分とドライクリーニング洗
剤中に含まれる水分の合計量に対する値である。上記第
1の洗浄工程の終了後、洗浄処理槽3内からドライクリ
ーニング溶液Aの脱液を行い、脱液したドライクリーニ
ング溶液Aを第1タンク1に戻した。。
【0046】つぎに、上記第1洗浄工程と同様、各弁1
2,13,15,16を開け、予め、第2タンク7,第
2フィルター付槽8および洗浄処理槽3の間を、前記ド
ライクリーニング洗剤の濃度が0.3%となるよう調製
したドライクリーニング溶液B(水溶性有機溶剤として
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールを使用)を
循環させた。この循環により、第2タンク7および第2
フィルター付槽8内にドライクリーニング溶液Bを充填
させた。そして、第2タンク7から、ポンプ9によりド
ライクリーニング溶液Bを、第2フィルター付槽8を通
して汲み上げ洗浄処理槽3内に充填した。このドライク
リーニング溶液Bにより洗浄処理槽3内の洗浄用布(第
1の洗浄工程済み)を充分に浸漬した後、このドライク
リーニング溶液Bを、洗浄処理槽3から第2タンク7を
通過して第2フィルター付槽8、そして第2フィルター
付槽8から洗浄処理槽3内と循環させながら5分間洗浄
した(第2の洗浄工程)。このときの水分含有率は15
%であった。上記第2の洗浄工程の終了後、洗浄処理槽
3内からドライクリーニング溶液Bの脱液を行い、脱液
したドライクリーニング溶液Bを第2タンク7に戻し
た。そして、ドライクリーニング溶液Bの脱液終了後
に、洗浄処理槽3内から洗浄用布を取り出し、乾燥機に
移して洗浄用布の乾燥を行った(乾燥温度60℃×乾燥
時間25分間)。
【0047】
【実施例2〜4】第1洗浄工程時の水分含有率、および
第2洗浄工程時の水分含有率を後記の表1に示す値に変
えた。それ以外は実施例1と同様にしてドライクリーニ
ングを行った。
【0048】
【比較例1〜4】後記の表1に示す洗浄時間に設定し
た。そして、実施例1の第1洗浄工程に使用したドライ
クリーニング溶液Aを用いて第1洗浄工程のみによるド
ライクリーニングを行い、洗浄用布を乾燥機に移して衣
料の乾燥を行った(乾燥温度60℃×乾燥時間25分
間)(比較例1,3)。また、実施例1の第2洗浄工程
に使用したドライクリーニング溶液Bを用いて第2洗浄
工程のみによるドライクリーニングを行い、ドライクリ
ーニングした洗浄用布を乾燥機に移して乾燥を行った
(乾燥温度60℃×乾燥時間25分間)(比較例2,
4)。
【0049】
【比較例5〜6】後記の表1に示すような、第1洗浄工
程および第2洗浄工程に設定した。すなわち、第1洗浄
工程における水分含有率を第2洗浄工程の水分含有率よ
り高くなるよう設定した。このような設定にしてドライ
クリーニングを行い、ドライクリーニングした洗浄用布
を乾燥機に移して乾燥を行った(乾燥温度60℃×乾燥
時間25分間)。
【0050】
【従来例1】従来の石油系炭化水素(パラフィンとナフ
テンの混合物)を溶剤として用い、これにドライクリー
ニング洗剤(ゲンブ社製、ゲンブクリーンK2)を上記
溶剤に対して0.5%配合したドライクリーニング溶液
による通常のドライクリーニングを行った。洗浄時間は
10分間で、水分含有率は0.05%に設定した。
【0051】
【従来例2】中性洗剤(ゲンブ社製,モノゲンウエッ
ト)を0.2%配合した40℃の温水による通常のウエ
ットクリーニングを行った。洗浄時間は10分間で、軽
い回転式洗浄工程で行った。
【0052】
【表1】
【0053】このようにしてクリーニングが行われた洗
浄用布について、洗浄効率,再汚染率,縮み率を測定し
評価した。その結果を下記に表2および表3に示す。な
お、上記測定はつぎにようにして行った。
【0054】〔洗浄効率〕清浄白布と、洗浄前および洗
浄後の各汚染布〜の白度を東京電色社製のTC−1
500MCにより測定した。そして、下記に示す式によ
り洗浄効率(%)を算出した。
【0055】
【数1】
【0056】〔再汚染率〕各汚染布〜とともに洗浄
した清浄白布(ウール,綿,ポリエステル,アクリル,
絹)について、洗浄前の白度(元の白度)、および洗浄
後の白度を東京電色社製のTC−1500MCにより測
定した。そして、下記に示す式により再汚染率(%)を
算出した。
【0057】
【数2】
【0058】〔縮み率〕50cm×50cmの大きさの
ウール布に、30cm×30cmの枠をクリーニングペ
ンで書き、洗浄および乾燥を行った後、取り出して上記
枠の長さを、縦および横ともそれぞれ測定した。そし
て、下記に示す式により縮み率(%)を算出した。
【0059】
【数3】
【0060】
【表2】
【0061】上記表2の結果から、比較例1および3で
は、油溶性,不溶性の汚染布である汚染布〜に関し
ては、洗浄効率に優れているが、水溶性汚染布である汚
染布およびに対して洗浄効率が低い。また、比較例
2および4では、逆に水溶性汚染布である汚染布およ
びに対しては洗浄効率に優れているが、油溶性,不溶
性の汚染布である汚染布〜において洗浄効率が極端
に低い。これに対して、全実施例では、全ての汚染布
〜に関して洗浄効率に優れていることがわかる。
【0062】
【表3】
【0063】上記表3の結果から、比較例2および4で
は縮み率が高い。これに対して、実施例は、再汚染率も
低く、しかも縮み率も低いものであった。
【0064】
【実施例5〜7】水溶性有機溶剤として、3−メトキシ
−3−メチル−1−ブタノールに代えてジエチレングリ
コールジメチルエーテルを用いた。それ以外は、実施例
1と同様にしてドライクリーニングを行った。なお、洗
浄時間,ドライクリーニング洗剤,水分含有率を後記の
表4に併せて示す。
【0065】
【比較例7,8】後記の表4に示す洗浄時間に設定し
た。そして、実施例5の第1洗浄工程に使用したドライ
クリーニング溶液を用いて第1洗浄工程のみによるドラ
イクリーニングを行い、洗浄用布を乾燥機に移して衣料
の乾燥を行った(乾燥温度60℃×乾燥時間25分間)
(比較例7)。また、実施例5の第2洗浄工程に使用し
たドライクリーニング溶液を用いて第2洗浄工程のみに
よるドライクリーニングを行い、洗浄用布を乾燥機に移
して衣料の乾燥を行った(乾燥温度60℃×乾燥時間2
5分間)(比較例8)。
【0066】
【比較例9,10】後記の表4に示すような、第1洗浄
工程および第2洗浄工程に設定した。すなわち、第1洗
浄工程における水分含有率を第2洗浄工程の水分含有率
より高くなるよう設定した。このような設定にしてドラ
イクリーニングを行い、洗浄用布を乾燥機に移して衣料
の乾燥を行った(乾燥温度60℃×乾燥時間25分
間)。
【0067】
【表4】
【0068】このようにしてクリーニングが行われた洗
浄用布について、前記と同様の方法に従って、洗浄効
率,再汚染率,縮み率を測定し評価した。その結果を下
記に表5および表6に示す。
【0069】
【表5】
【0070】上記表5の結果から、比較例7では、油溶
性,不溶性の汚染布である汚染布〜に関しては、洗
浄効率に優れているが、水溶性汚染布である汚染布お
よびでは洗浄効率が極端に低い。また、比較例8で
は、逆に水溶性汚染布である汚染布および対する洗
浄効率に優れているが、油溶性,不溶性の汚染布である
汚染布〜に対する洗浄効率が低い。これに対して、
全実施例5〜7では、全ての汚染布〜に関して洗浄
効率に優れていることがわかる。
【0071】
【表6】
【0072】上記表6の結果から、実施例は比較例に比
べて僅かに再汚染率が低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるドライクリーニング用の2
浴式洗浄機を示す構成図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示す2種類の異なるドライクリー
    ニング溶液A,Bを用いて衣料のドライクリーニングを
    行う方法であって、まず、上記ドライクリーニング溶液
    Aを用いて衣料を洗浄し、続いて、このドライクリーニ
    ング溶液Aを用いて洗浄された衣料を、上記ドライクリ
    ーニング溶液Bを用いて洗浄することを特徴とする衣料
    のドライクリーニング方法。 (A)水溶性有機溶剤を含有するドライクリーニング溶
    液であって、水分含有率が、ドライクリーニング溶液中
    の有機溶剤に対して5重量%以下に設定されたドライク
    リーニング溶液A。 (B)水溶性有機溶剤を含有するドライクリーニング溶
    液であって、水分含有率が、ドライクリーニング溶液中
    の有機溶剤に対して10〜30重量%の範囲に設定され
    たドライクリーニング溶液B。
  2. 【請求項2】 上記ドライクリーニング溶液A,Bとも
    に含有される水溶性有機溶剤が、3−メトキシ−3−メ
    チル−1−ブタノールである請求項1記載の衣料のドラ
    イクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 下記に示す2種類の異なるドライクリー
    ニング溶液A,Bからなるドライクリーニング用組み合
    わせ溶液。 (A)下記に示す(a)および(b)成分を含有するド
    ライクリーニング溶液A。 (a)水溶性有機溶剤。 (b)界面活性剤。 〔ただし、上記ドライクリーニング溶液A中の水分含有
    率が、ドライクリーニング溶液A中の有機溶剤に対して
    5重量%以下に設定されている。〕 (B)下記に示す(a)および(b)成分を含有するド
    ライクリーニング溶液B。 (a)水溶性有機溶剤。 (b)界面活性剤。 〔ただし、上記ドライクリーニング溶液B中の水分含有
    率が、ドライクリーニング溶液B中の有機溶剤に対して
    10〜30重量%の範囲に設定されている。〕
  4. 【請求項4】 上記ドライクリーニング溶液A,Bとも
    に含有される(a)成分の水溶性有機溶剤が、3−メト
    キシ−3−メチル−1−ブタノールである請求項3記載
    のドライクリーニング用組み合わせ溶液。
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