JPH0811607A - ショックアブソーバの減調機構 - Google Patents

ショックアブソーバの減調機構

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JPH0811607A
JPH0811607A JP17036894A JP17036894A JPH0811607A JP H0811607 A JPH0811607 A JP H0811607A JP 17036894 A JP17036894 A JP 17036894A JP 17036894 A JP17036894 A JP 17036894A JP H0811607 A JPH0811607 A JP H0811607A
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lever
damping force
link
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Kojiro Nagata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストローク量に応じた減衰力を確保可能とす
るとともに、着座者による減衰力の任意の切り換えも可
能とする。 【構成】 ショックアブソーバ14の減調レバー62が、着
座者の任意操作の可能なマニュアルノブ70に、第1の連
結手段66を介して連動可能に連結されるとともに、リン
ク20の可動端(前端)20F が減調レバーに、第2の連結
手段68により、特定範囲のクリアランスを介して連動可
能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートサスペンショ
ン装置に設けられて、シートに作用する衝撃、振動等を
減衰させるショックアブソーバの減調機構に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車床等に伝達された衝撃、振
動等から着座者を隔離するとともに、着座者に起因する
衝撃、振動等を減衰させるシートサスペンション装置
が、車両のシート等に装着されている。
【0003】このようなシートサスペンション装置は、
シートの載置される上枠(アッパーフレーム)と、車床
等に取り付けられる下枠(ロアフレーム)とを備え、略
X 形状に組み立てられた伸縮自在のリンクを介して、上
枠が下枠に取り付けられている。そして、圧縮コイルば
ね等からなるサスペンション手段が、上枠を上昇方向に
偏倚するように配設されるとともに、衝撃、振動等を減
衰するショックアブソーバが、たとえば、シートサスペ
ンション装置の上枠、下枠間に架設されている。
【0004】ショックアブソーバは、たとえば、相対的
に移動可能な同心のピストンロッド、シリンダを備え、
シリンダのチャンバ内での作動媒体(オイル)の流れの
制限のもとでのピストンスピードの抑制により、緩衝力
を発生させて衝撃、振動等を減衰するように構成されて
いる。
【0005】このようなショックアブソーバを備えたシ
ートサスペンション装置によれば、車床等に伝達された
衝撃、振動等の減衰がショックアブソーバによって行わ
れるため、着座者に不快感等を与えることもなく、着座
者の快適性が確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄型のシー
トサスペンション装置においては、ショックアブソーバ
が前後方向に傾斜した状態で枢着され、上枠のストロー
ク、つまりは下枠に対する上枠の昇降に追従した揺動、
伸縮によって、衝撃、振動等の減衰が可能になってい
る。つまり、上枠が下降するにつれて、ショックアブソ
ーバの傾斜は確実に大きくなる。
【0007】ここで、ショックアブソーバは、同心軸上
でのピストンロッド、シリンダの相対的な移動によっ
て、その減衰力を得る構成であるため、傾斜が大きくな
ると、減衰力を上下方向に作用させることが難しくな
る。つまり、シートサスペンション装置が下方に大きく
ストロークすると、ショックアブソーバの傾斜の程度に
よっては、減衰力が十分に伝達されず、シートサスペン
ション装置のストロークの全範囲にわたる衝撃、振動等
の減衰が十分に行えなくなる虞れがある。
【0008】特に、シートサスペンション装置のフルス
トローク付近においては、ショックアブソーバが水平に
近い状態まで傾斜することもあるため、衝撃、振動等の
不十分な減衰により、着座者に底づき感を与える虞れが
ある。シートサスペンション装置における底づき感は、
着座者に不快感、不安感等を与えるため、着座者の快適
性を低下させる原因になりやすい。
【0009】このようなフルストローク付近等における
底づき感は、ショックアブソーバ自体の減衰力を高くす
ることで解消できる。しかし、ショックアブソーバの減
衰力を高くすると、走行時の小刻みな振動が十分に吸収
に難くなるため、振動吸収効率の低下は避けられない。
【0010】そこで、たとえば、発生される減衰力を高
減衰力(ハード)、低減衰力(ソフト)に切り換え可能
なショックアブソーバ(アジャスタブルショックアブソ
ーバ)を利用し、上枠のストロークに連動した減衰力の
切り換えによって、ストロークに応じた減衰力を確保可
能とする構成が知られている。このような構成において
は、ショクアブソーバの減調レバーが、通常、リンクに
連結され、リンクの伸縮に連動した減調レバーの回動等
により、ショックアブソーバの減衰力の切り換えが行わ
れる。
【0011】しかしながら、公知の構成においては、リ
ンクとショックアブソーバの減調レバーとが直結される
ため、リンクの伸縮が生じるたびに、ショックアブソー
バの減衰力の切り換えが行われる。つまり、走行時の小
刻みな振動等においても、リンクの伸縮が生じると、そ
の都度、減衰力がソフトからハードに切り換えられるた
め、振動の程度によっては振動の吸収が十分に行えなく
なる場合もある。
【0012】また、公知の構成においては、シートサス
ペンション装置のストロークに応じた減衰力の切り換え
のみを可能としているため、着座者の好み等による減衰
力の切り換えは、任意に得られない。従って、この点に
おいても、着座者の快適性を低下させる虞れがある。
【0013】この発明は、ストローク量に応じた減衰力
を確保可能とするとともに、着座者による減衰力の任意
の切り換えも可能とするショックアブソーバの減調機構
の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明においては、ショックアブソーバの減調レ
バーが、着座者の任意の操作の可能なマニュアルノブ
に、第1の連結手段を介して連動可能に連結されるとと
もに、リンクの可動端が減調レバーに、第2の連結手段
により、特定範囲のクリアランスを介して連動可能に連
結されている。
【0015】
【作用】この構成によれば、マニュアルノブに連動した
減調レバーの回動のもとで、ショックアブソーバの減衰
力がソフトからハードに切り換えられるため、着座者に
よる低減衰力のキャンセルが任意に行える。
【0016】また、クリアランスを越えたリンクの縮小
のもとで、ショックアブソーバの減衰力を通常のソフト
からハードに自動的に切り換えるため、ストロークに応
じた減衰力が十分に確保できる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0018】図1、図2に示すように、この発明に係る
ショックアブソーバの減調機構10は、シートサスペンシ
ョン装置12に設けられたショックアブソーバ14の減衰力
を調整可能に構成されている。ショックアブソーバ14
は、ピストンロッド14a 、シリンダ14b の相対的な移動
のもとで伸縮可能に形成され、シートサスペンション装
置10に減衰力を付与するように、たとえば、シートサス
ペンション装置12の上枠(アッパーフレーム)16、下枠
(ロアフレーム)18間に架設されている。
【0019】シートサスペンション装置の上枠16、下枠
18は、たとえば、伸縮自在なリンク20を介して連結さ
れ、リンクの伸縮のもとで、上枠が下枠に対して昇降可
能となっている。リンク20は、たとえば、一対の内方リ
ンクアーム20a 、外方リンクアーム20b のほぼ中央を枢
支ピン22で枢着して、上下方向に伸縮可能な略X 形状に
組み立てられている。そして、左右に離反して配設され
たリンクアーム20a、20bの前端間、後端間が、たとえ
ば、フロントのコネクティングロッド24、25 、リヤのコ
ネクティングロッド28、29 によって、連動可能に連結さ
れている。
【0020】ここで、このようなリンク20は、たとえ
ば、上枠16、下枠18にそれぞれ枢着された基端と、基端
に対して前後移動可能に各枠に取り付けられた可動端と
を有して形成されている。図1、図2に示すように、こ
の実施例においては、リンクの後端20R が、上枠16、下
枠18へのコネクティングロッド28、29 の端末の枢着によ
って、基端として形成されている。
【0021】また、これに対して、リンクの前端20F
は、コネクティングロッド24、25 の端末に、たとえば、
回転自在なローラからなる転動子32を有して形成され、
対応するローラガイド34の内部へのローラの配設によっ
て、上枠、下枠にそれぞれ取り付けられている。
【0022】このような構成では、リンクの前端20F
が、リンクの基端(後端)20R に対する可動端として形
成されている。そして、ローラガイド34の内部におけ
る、ローラ32の転動によって、リンクの伸縮に伴う、上
枠16のコネクティングロッド24、29 間、および、下枠18
のコネクティングロッド25、28 間の間隔の変化が、それ
ぞれ保障される。
【0023】なお、実施例においては、断面略コ字形状
の枠の内部自体が、上枠16、下枠18のローラガイド34と
して、それぞれ利用されている。しかし、これに限定さ
れず、たとえば、別体のローラガイドを上枠16、下枠18
にそれぞれ設けて、ローラ32の転動を得る構成としても
よい。
【0024】また、実施例において、リンク20は、後端
20R を基端、前端20F を可動端として具体化されている
が、これとは逆に、前端を基端、後端を可動端として、
リンクを形成してもよい。また、リンク20は、上枠16を
昇降可能に支持すれば足りるため、上枠、下枠18の前後
方向への可動端の移動に限定されず、たとえば、リンク
アーム20a、20b を各枠の前後に離間して配設し、各枠の
左右方向への可動端の移動のもとで伸縮可能に、リンク
を構成してもよい。
【0025】そして、図1、図2を見るとわかるよう
に、たとえば、圧縮コイルばねからなるサスペンション
手段36が、上枠16の前端とリンクの可動端20F のコネク
ティングロッド24との間に張設され、偏倚力(サスペン
ション力)のもとで、リンクの可動端が弾性支持されて
いる。
【0026】なお、参照符号38は、コネクティングロッ
ドサイドでサスペンション手段(圧縮コイルばね)36の
端末を支持するキャップを示す。
【0027】サスペンション手段36は、リンク20の伸長
方向に偏倚力を付与するように配設され、図示のような
初期状態からのリンクの縮小に伴う押圧のもとで、その
偏倚力をコネクティングロッド24からリンクに作用させ
るように構成されている。なお、ここでは、上枠16の前
端とコネクティングロッド24との間で張設された圧縮コ
イルばねが、サスペンション手段36として利用されてい
る。しかし、上枠16に上昇方向の偏倚力を付与可能であ
れば足りるため、ばね部材の種類、配置箇所等はこれに
限定されない。
【0028】そして、図1、図2に示すように、上枠16
の左右サイド間に架設、固定されたサポートロッド40の
ブラケット42、および、下枠18に枢着されたコネクティ
ングロッド28のブラケット44への各端末の枢着によっ
て、ショックアブソーバ14が上枠、下枠間に架設されて
いる。
【0029】図3を見るとよくわかるように、ショック
アブソーバ14は、たとえば、ピストンヘッド46を一体的
に有するピストンロッド14a と、2重筒体として形成さ
れたシリンダ14b とを備え、シリンダの内方筒内へのピ
ストンヘッドの挿着によって、ピストンロッド、シリン
ダが同心軸上を相対的に移動可能に組み立てられてい
る。そして、ピストンヘッド46によって規定されたチャ
ンバ48、49 に、作動媒体(オイル)が充填され、大小の
バルブ52、53 を介した各チャンバ間でのオイルの流動に
伴う、シリンダ内におけるピストンヘッド46の摺動速度
の抑制のもとで減衰力を発生可能に、ショックアブソー
バ14が構成されている。
【0030】ショックアブソーバ14は、通常、縮小に対
する戻り、つまりは伸長の際の速度を抑制するように構
成されている。たとえば、縮小方向への圧力の作用の際
においては、チャンバ48のオイルが、大径バルブ52を介
して他方のチャンバ49に流動するため、速いピストンス
ピードにより、ショックアブソーバ14が速やかに縮小さ
れる。そして、伸長方向への戻りの際においては、通
常、小径バルブ53のみを介した流動により、オイルがチ
ャンバ49からチャンバ48に流動するため、ピストンスピ
ードが遅くなり、ショックアブソーバ14の緩やかな戻り
動作により、衝撃等が減衰される。
【0031】ここで、この発明において使用されるショ
ックアブソーバ14は、たとえば、作動時のオイルの流動
量を変化させることで、減衰力を切り換え可能に構成さ
れている。このような減衰力の切り換え可能なショック
アブソーバ14は、たとえば、アジャスタブルショックア
ブソーバと称される。
【0032】図3に示すように、たとえば、開口56a、56
b を介してチャンバ48、49 を相互に連通させる中空部56
を有するロータリーロッド58が、ピストンロッド14a に
回動可能に内蔵されるとともに、開口56b に整列可能な
オリフィス60が、ピストンロッド14a に穿設されてい
る。
【0033】ロータリーロッド58は、回り止め等によっ
て一体的に回動可能に連結された減調レバーと称する操
作片62を有して形成されている。図3に加えて図4を見
るとわかるように、減調レバー(操作片)62は、たとえ
ば、ピストンロッドサイドの取り付け片64の開口64a を
介して外部に露出され、外部における減調レバーの操作
のもとで、ロータリーロッド58の回動を得るように構成
されている。
【0034】このような構成では、減調レバー62による
ロータリーロッド58の回動のもとで、中空部の開口56b
とオリフィス60との開閉が切り換え可能となっている。
たとえば、図5(A) に示すような開口56b との整列によ
るオリフィス60の開放時が、減調レバー62、つまりはロ
ータリーロッド58の初期状態として設定され、図4の矢
印方向、つまりは下方への減調レバーの回動に伴う開口
56b のずれによって、オリフィスが閉鎖可能となってい
る(図5(B) 参照)。
【0035】図5(A) に示すオリフィス60の開放時にお
いては、通常の小径バルブ53に加え、中空部56において
もチャンバ48、49 間でのオイルの流動が行われるため、
特に戻りの際におけるオイルの流動量が増し、戻りの際
におけるピストンロッド14aの移動速度、つまりはピス
トンスピードが速くなる(図3参照)。つまり、オリフ
ィス60の開放時においては、ピストンロッド14a の戻り
が速やかになるため、得られる減衰力は低くなる。
【0036】また、これに対し、図5(B) に示すオリフ
ィス60の閉鎖時においては、中空部56を介したオイルの
流動が生じないため、小径バルブ53のみでのオイルの流
動のもとで、ピストンロッド14a が戻される(図3参
照)。つまり、ピストンスピードが十分に遅くなり、ピ
ストンロッド14a が緩やかに戻されるため、ショックア
ブソーバ14によって生じる減衰力は、十分に高くなる。
【0037】上記のようなショックアブソーバ14におい
ては、通常、オリフィス60の開放のもとで低減衰力、つ
まりはソフトに設定され、減調レバーの回動に伴うオリ
フィスの閉鎖によって、その減衰力がソフトからハード
(高減衰力)に切り換えられる。
【0038】通常のソフトの減衰力に設定されたショッ
クアブソーバ14においては、ピストンロッド14a の戻り
が速やかであるため、小刻みな振動等の吸収が効率よく
得られる。また、ハードな減衰力に切り換えられたショ
ックアブソーバ14においては、ピストンスピードの抑制
により、大きな衝撃等を緩衝する高い減衰力が十分に得
られる。
【0039】なお、上記のショックアブソーバ(アジャ
スタブルショックアブソーバ)14の動作原理や切り換え
メカニズム等は公知であり、市販品等に広く採用されて
いるため、市販品をベースにして、このような構成のシ
ョックアブソーバを得ることが容易にできる。たとえ
ば、カヤバ工業株式会社製のアジャスタブルショックア
ブソーバをベースとすることによって、この発明のショ
ックアブソーバ14が容易に得られる。
【0040】ここで、図1、図2に示すように、この発
明のショックアブソーバの減調機構10においては、ショ
ックアブソーバの減調レバー62が、第1、第2の連結手
段66、68 を介して、マニュアルノブ70、リンクの可動端
20F にそれぞれ連動可能に連結されている。
【0041】図4に示すように、たとえば、本体となる
カバー66a、68a に対してワイヤ66b、68b の摺動可能なケ
ーブルワイヤが、第1、第2の連結手段66、68 としてそ
れぞれ利用される。
【0042】図1、図2に示すように、マニュアルノブ
70は、着座者の操作可能な位置、たとえば、上枠16の前
端に、ブラケット72によって設けられ、係止片74、75 へ
のカバー66a の係止を伴う、ワイヤ66b の端末の係止に
よって、減調レバー62、マニュアルノブ間が第1の連結
手段(ケーブルワイヤ)66を介して連動可能に連結され
る。
【0043】マニュアルノブ70は、たとえば、牽引した
状態で保持される保持型の牽引式ノブとして形成され、
牽引のもとで、減調レバー62を図4の下方に回動させる
ように構成されている。
【0044】ここで、たとえば、減調レバー62は、リタ
ーンばね77によって初期位置方向に偏倚されている。リ
ターンばね77として、たとえば、圧縮コイルばねが利用
でき、減調レバー62、係止片74間におけるワイヤ66b へ
の巻装によって、減調レバーに、初期位置方向への偏倚
力を付与している。
【0045】このような構成において、マニュアルノブ
70を牽引すると、第1の連結手段66を介して、ショック
アブソーバの減調レバー62が回動され、これに伴うオリ
フィス60の閉鎖により、ショックアブソーバ14の減衰力
がソフトからハードに切り換えられる。そして、マニュ
アルノブ70は、保持型の牽引式ノブとして形成されてい
るため、ショックアブソーバ14の減衰力のハード状態
は、マニュアルノブの戻し操作まで継続され、マニュア
ルノブの戻し操作に伴う、オリフィス60の開放によっ
て、その減衰力はハードからソフトに戻される。
【0046】また、図1、図2に示すように、係止片7
4、78 へのカバー68a の係止、および、減調レバー62、
係止片80へのワイヤ68b の端末の係止によって、減調レ
バー62、リンクの可動端20F が、第2の連結手段(ケー
ブルワイヤ)68によって、連動可能に連結されている。
【0047】ここで、この発明においては、第2の連結
手段68に特定のクリアランスが設けられ、クリアランス
に相当する範囲を越えて、リンク20が縮小したとき、減
調レバー62の回動のもとでショックアブソーバ14の減衰
力をソフトからハードに切り換えるように構成されてい
る。
【0048】図4に示すように、クリアランスは、たと
えば、減調レバー62、ワイヤ68b の端末間への圧縮ばね
手段82の介在によって形成されている。圧縮ばね手段82
として、たとえば、ワイヤ68b に巻装された圧縮コイル
ばねが利用できる。
【0049】このような構成では、圧縮ばね手段(圧縮
コイルばね)82の介在によって離反されたワイヤ68b の
端末、減調レバー62間の距離が、クリアランスとして形
成され、リンク20の縮小に伴ってワイヤ68b が移動する
と、圧縮ばね手段がワイヤの端末によって押圧、圧縮さ
れる。このときのワイヤ68b の移動量は、圧縮ばね手段
82の圧縮によって吸収されるため、この時点において
は、減調レバー62の回動は生じない。
【0050】そして、ワイヤ68b の移動量が圧縮ばね手
段82の有効長を越えると、ワイヤの移動力が端末、圧縮
ばね手段を介して減調レバー62に伝達され、以降のリン
ク20の縮小に追従した減調レバーの回動のもとで、オリ
フィス60が閉鎖されるため、ショックアブソーバ14の減
衰力が、ソフトからハードに自動的に切り換えられる。
【0051】つまり、この発明では、クリアランスに相
当するリンクの伸縮範囲内においては、ショックアブソ
ーバ14の減衰力の切り換えが生じないため、小さな範囲
での伸縮、つまりは小刻みな振動等に対しては、ソフト
な減衰力を発生させる。そして、クリアランスの範囲以
上にリンク20が縮小したとき、以降の縮小に伴う減調レ
バー62の回動により、減衰力がソフトからハードに切り
換えられるため、クリアランスの範囲以上にリンクを縮
小させる衝撃等に対しては、ハードな減衰力が発生され
る。
【0052】そのため、この発明のショックアブソーバ
の減調機構10によれば、シートサスペンション装置12の
ストローク量に応じた減衰力が自動的に得られる。
【0053】そして、シートサスペンション装置12のス
トローク量が、クリアランスの範囲を越えると、ショッ
クアブソーバ14の減衰力はハードに切り換わるため、高
い減衰力がシートサスペンション装置に付与される。つ
まり、シートサスペンション装置12のストロークが大き
くなっても、高い減衰力の発生により、衝撃等を確実に
減衰するため、着座者に底づき感等を与えることがな
く、着座者の快適性が確実に向上される。
【0054】更に、ショックアブソーバ14の減衰力は通
常ソフトであり、クリアランスの範囲内においてはその
ソフトの状態が維持されるため、小刻みな振動等が確実
に吸収できる。従って、振動等の吸収効率が高く維持で
き、振動等を吸収することで、着座者の快適性が一層向
上される。
【0055】また、この発明においては、マニュアルノ
ブ70の操作のもとで、ショックアブソーバのオリフィス
60を強制的に閉鎖することができる。つまり、着座者に
よるショックアブソーバ14の減衰力の切り換えのキャン
セルが、マニュアルノブ70の操作のもとで任意に可能と
なっている。
【0056】そのため、ショックアブソーバの減衰力を
常時ハードに保つことが可能となり、着座者の好みに応
じた減衰力の選択により、着座者の快適性の向上が一層
はかられる。
【0057】ここで、実施例においては、第2の連結手
段のワイヤ68b の端末、減調レバー62間に圧縮コイルば
ね82を介在し、圧縮コイルばねの偏倚力でのワイヤ端末
の保持によって、所定範囲のクリアランスを設けている
が、減調レバーに対する連結サイドに限定されず、たと
えば、他方のリンクの可動端20F に対する連結サイド
で、クリアランスを設ける構成としてもよい。
【0058】また、上枠のコネクティングロッド24に、
第2の連結手段68の他方の端末を連結しているが、リン
クの可動端20F であれば足りるため、これに限定され
ず、下枠のコネクティングロッド25とショックアブソー
バの減調レバー62との間を、第2の連結手段で連結して
もよい。
【0059】更に、リターンばね77は、ショックアブソ
ーバの減調レバー62を初期位置方向に偏倚すれば足りる
ため、図示の位置に限定されず、たとえば、第2の連結
手段のワイヤ68b にリターンばねを巻装する構成として
もよい。また、圧縮コイルばねに限定されず、他のばね
手段、たとえば、竹の子ばね、ねじりばね、引張コイル
ばね等を、リターンばね77として利用してもよい。
【0060】そして、実施例においては、第1、第2の
連結手段66、68 として、ケーブルワイヤを例示している
が、ショックアブソーバの減調レバー62をマニュアルノ
ブ70、リンクの可動端20F のそれぞれに連動可能に連結
できれば足りるため、連結手段はケーブルワイヤに限定
されない。しかしながら、第1、第2の連結手段66、68
としてケーブルワイヤを利用すれば、ショックアブソー
バの減調レバー62、マニュアルノブ70間、および、減調
レバー、リンクの可動端20F 間のいずれもが確実に連結
でき、マニュアルノブ、リンクの可動端の動作が的確に
伝達されるため、確実性に優れた連結が容易に得られ
る。
【0061】また、マニュアルノブ70として、保持型の
牽引式ノブを例示している。しかし、着座者による操作
力が、第1の連結手段66を介してショックアブソーバの
減調レバー62に伝達可能であれば足りるため、牽引式ノ
ブに限定されず、他の構成のノブをマニュアルノブとし
て利用してもよい。そして、マニュアルノブを保持型と
すれば、簡単な構成にも拘らず、ショックアブソーバ14
のハード状態が継続して維持できるため、着座者の操作
を煩雑化させることもなく、操作性の低下が確実に防止
できる。
【0062】更に、着座者の操作可能な位置であれば足
りるため、マニュアルノブ70の配設位置は、図示の位置
に限定されない。
【0063】なお、この発明のショックアブソーバの減
調機構は、自動車、電車、飛行機、船舶等のいずれのシ
ートサスペンション装置においても利用できる。
【0064】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るショック
アブソーバの減調機構によれば、シートサスペンション
装置のストロークに応じた減衰力の自動的な切り換えに
よって、ショックアブソーバの大きな傾斜の際に高い減
衰力が得られるため、ショックアブソーバの傾斜取り付
けにも拘らず、着座者への底づき感の付与が確実に防止
できる。そのため、シートサスペンション装置の厚型化
を招くことなく、着座者の快適性を確保することができ
る。
【0066】そして、クリアランスを設けることによっ
て、特定の範囲内における減衰力の切り換えが規制され
る。つまり、クリアランスに対応する範囲内において
は、リンクの伸縮のもとでの減衰力の切り換えは行われ
ず、減衰力がソフトのまま維持されるため、小刻みな振
動等に対する吸収が十分に得られる。そのため、着座者
への振動等の伝達が十分に抑制でき、この点からも、着
座者の快適性が確実に向上される。
【0067】また、マニュアルノブの操作のもとで、着
座者が、ショックアブソーバの減衰力の切り換えを任意
にキャンセルすることができるため、ショックアブソー
バの減衰力を常時ハードに保つことが可能となり、着座
者の好みに応じた減衰力の選択により、着座者の快適性
の向上が一層はかられる。
【0068】そして、マニュアルノブを保持型の牽引式
ノブとすれば、簡単な構成にも拘らず、ショックアブソ
ーバのハード状態が継続して維持できるため、着座者の
操作を煩雑化させることもなく、操作性の低下が確実に
防止できる。
【0069】また、カバーに対してワイヤの摺動される
ケーブルワイヤを第1、第2の連結手段として利用すれ
ば、ショックアブソーバの減調レバー、マニュアルノブ
間、および、減調レバー、リンクの可動端間のいずれも
が確実に連結でき、マニュアルノブ、リンクの可動端の
動作が減調レバーに的確に伝達されるため、確実性に優
れた連結が容易に得られる。
【0070】更に、ケーブルワイヤの端末とショックア
ブソーバの減調レバーとの間でワイヤに巻装された圧縮
コイルばねによって、第2の連結手段におけるクリアラ
ンスを設定すれば、構成を複雑化することなく、一定の
クリアランスが十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るショックアブソーバの減調機構
の設けられた、シートサスペンション装置の概略縦断面
図である。
【図2】ショックアブソーバの減調機構の設けられたシ
ートサスペンション装置の概略斜視図である。
【図3】ショックアブソーバの概略縦断面図である。
【図4】減調レバーの初期位置における、ショックアブ
ソーバの減調レバー部分の部分拡大正面図である。
【図5】オリフィスの開放時、閉鎖時における、図3の
線A-A に沿った各縦断面図である。
【符号の説明】
10 ショックアブソーバの減調機構 12 シートサスペンション装置 14 ショックアブソーバ(アジャスタブルショックアブ
ソーバ) 14a ピストンロッド 14b シリンダ 20 リンク 20F リンクの可動端(前端) 60 オリフィス 62 減調レバー(操作片) 66、68 第1、第2の連結手段(ケーブルワイヤ) 70 マニュアルノブ 82 圧縮ばね手段(圧縮コイルばね)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮自在なリンクの介在されたシートサ
    スペンション装置の上枠、下枠間に架設され、上枠の昇
    降に追従した、同心のシリンダ、ピストンロッドの相対
    的な移動による伸縮のもとで、シートに作用する衝撃、
    振動等を減衰させるショックアブソーバにおいて、 ショックアブソーバが、外部に露出した減調レバーの回
    動操作のもとで減衰力を切り換え可能に形成され、 ショックアブソーバの減調レバーが、着座者の任意操作
    の可能なマニュアルノブに、第1の連結手段を介して連
    動可能に連結されるとともに、リンクの可動端が、第2
    の連結手段により、特定範囲のクリアランスを介して減
    調レバーに連動可能に連結され、 マニュアルノブに連動した減調レバーの回動のもとで、
    ショックアブソーバの減衰力がソフトからハードに切り
    換えられるとともに、 リンクの縮小が、第2の連結手段のクリアランスに相当
    する量を越えたとき、以降のリンクの縮小に追従したシ
    ョックアブソーバの減調レバーの回動のもとで、ショッ
    クアブソーバの減衰力をソフトからハードに自動的に切
    り換え可能としたことを特徴とするショックアブソーバ
    の減調機構。
  2. 【請求項2】 伸縮自在なリンクの介在されたシートサ
    スペンション装置の上枠、下枠間に架設され、上枠の昇
    降に追従した、同心のシリンダ、ピストンロッドの相対
    的な移動による伸縮のもとで、シートに作用する衝撃、
    振動等を減衰させるショックアブソーバにおいて、 ショックアブソーバが、外部に露出した減調レバーの回
    動操作のもとで減衰力を切り換え可能に形成され、 ショックアブソーバの減調レバーが、着座者の任意操作
    の可能なマニュアルノブに、第1の連結手段を介して連
    動可能に連結されるとともに、第2の連結手段のいずれ
    かの端末への圧縮ばね手段の介在によって設けられた特
    定範囲のクリアランスを介して、リンクの可動端が、第
    2の連結手段によって減調レバーに連動可能に連結さ
    れ、 マニュアルノブに連動した減調レバーの回動のもとで、
    ショックアブソーバの減衰力がソフトからハードに切り
    換えられるとともに、 リンクの縮小が、第2の連結手段のクリアランスに相当
    する量を越えたとき、以降のリンクの縮小に追従したシ
    ョックアブソーバの減調レバーの回動のもとで、ショッ
    クアブソーバの減衰力をソフトからハードに自動的に切
    り換え可能としたことを特徴とするショックアブソーバ
    の減調機構。
  3. 【請求項3】 マニュアルノブは、着座者の操作可能な
    位置に配置された保持型の牽引式レバーであり、マニュ
    アルノブの牽引のもとで、ショックアブソーバの減衰力
    をソフトからハードに切り換え可能とした請求項1また
    は2記載のショックアブソーバの減調機構。
  4. 【請求項4】 第1、第2の連結手段が、カバーに対す
    るワイヤの摺動によって、ワイヤの一方での牽引力を他
    方に伝達するケーブルワイヤである請求項1ないし3の
    いずれか記載のショックアブソーバの減調機構。
  5. 【請求項5】 圧縮ばね手段が、ケーブルワイヤのワイ
    ヤの端末とショックアブソーバの減調レバーとの間でワ
    イヤに巻装された圧縮コイルばねである請求項4記載の
    ショックアブソーバの減調機構。
  6. 【請求項6】 伸縮自在なリンクの介在されたシートサ
    スペンション装置の上枠、下枠間に架設され、上枠の昇
    降に追従した、同心のシリンダ、ピストンロッドの相対
    的な移動による伸縮のもとで、シートに作用する衝撃、
    振動等を減衰させるショックアブソーバにおいて、 ショックアブソーバが、外部に露出した減調レバーの回
    動操作のもとで減衰力を切り換え可能に形成され、 ショックアブソーバの減調レバーが、着座者の任意操作
    の可能なマニュアルノブに、ケーブルワイヤからなる第
    1の連結手段を介して連動可能に連結されるとともに、
    ケーブルワイヤからなる第2の連結手段のいずれかの端
    末への圧縮コイルばねの介在によって設けられた特定範
    囲のクリアランスを介して、リンクの可動端が第2の連
    結手段によって減調レバーに連動可能に連結され、 マニュアルノブに連動した減調レバーの回動のもとで、
    ショックアブソーバの減衰力がソフトからハードに切り
    換えられるとともに、 リンクの縮小が、圧縮コイルばねの押圧のもとで第2の
    連結手段のクリアランスに相当する量を越えたとき、以
    降のリンクの縮小に追従したショックアブソーバの減調
    レバーの回動のもとで、ショックアブソーバの減衰力を
    ソフトからハードに自動的に切り換え可能としたことを
    特徴とするショックアブソーバの減調機構。
  7. 【請求項7】 外部に露出された一体的な減調レバー
    と;ピストンヘッドによって規定された一対のチャンバ
    を連通させる中空部と;を有する内蔵のロータリーロッ
    ドをピストンロッドに備えて、ショックアブソーバが形
    成され、ロータリーロッドの回動に伴う、中空部の開口
    に整列するオリフィスの閉鎖により、減衰力をソフトか
    らハードに切り換え可能に形成された請求項1ないし6
    のいずれか記載のショックアブソーバの減調機構。
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