JPH08117835A - NiTi系合金線材とその製造方法 - Google Patents

NiTi系合金線材とその製造方法

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JPH08117835A
JPH08117835A JP25843094A JP25843094A JPH08117835A JP H08117835 A JPH08117835 A JP H08117835A JP 25843094 A JP25843094 A JP 25843094A JP 25843094 A JP25843094 A JP 25843094A JP H08117835 A JPH08117835 A JP H08117835A
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JP
Japan
Prior art keywords
niti
wire
alloy wire
based alloy
electrolytic solution
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Pending
Application number
JP25843094A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Matsuo
明 松尾
Yuji Ito
祐爾 伊東
Naritoshi Gotou
整勇 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tungsten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 服飾用あるいは織物用として好適であって、
白色の衣類に使用しても表面被膜による汚染が生じるこ
とのないNiTi系合金線材の提供。 【構成】 NiあるいはTiの酸化物以外の異物が存在
しないNiTi系合金線材であって、線径が0.08m
m以上の線材を電解処理して表面層を電解液中に溶出せ
しめ、さらに、水素雰囲気のような還元性雰囲気中又は
大気中で500〜800℃に加熱による焼鈍冷却のの
ち、油潤滑を用て加工率が20%未満で伸線加工し、付
着した油は、加熱処理により除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、服飾用あるいは寝具用
として好適なNiTi系合金線材とその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】NiTi系合金は、例えば特公平1−3
7481号公報、特開平4−241133号公報等に記
載されているように、超弾性線材あるいは形状記憶線材
として整体型用として、ブラジャー、コルセット、カー
ドル、ボディスーツ等の服飾用として、さらには、床ず
れ防止用のシーツに用いられている。
【0003】ところが、このNiTi系合金の線材は金
属間化合物を形成しており、またTiを含むために、雰
囲気中の酸素、炭素等との反応においてきわめて活性で
あり、また、材質的にも加工硬化し易いために、伸線用
ダイスに焼付けが起こり、ダイス寿命を短命化する恐れ
がある。そのために、例えば特公平1−16303号公
報に記載されているように、伸線に際してはステアリン
酸カルシウムあるいは黒鉛粉末等の乾式潤滑剤を用いて
いる。そのため、得られたNiTi系合金線材には、カ
ルシウム、黒鉛粒等の潤滑剤に起因する不純物が付着あ
るいは化学的に結合して存在することになる。
【0004】この加工工程での潤滑剤に起因する不純物
が付着又は化学的に結合して存在しているNiTi系合
金線材は、服飾用あるいは寝具用として使用する場合に
は、適用に際して違和感があるばかりではなく、とくに
服飾、織物でその中でも身体にふれる可能性のあるもの
については、この不純物が汚れの一因をなし、衛生面や
心理的な面から好ましくない。
【0005】この被膜を取り除くためには、線材製造の
最終段階で線材を加熱して線材上の不純物を燃焼または
還元する手段、あるいはヤスリとかサンドブラスト等の
物理的処理手段がある。
【0006】しかしながら、何れの手段も経済的ではな
く、とくに、最終工程での燃焼・還元手段は、NiTi
系合金の超弾性あるいは形状記憶特性、さらには、機械
的な特性に悪影響をもたらす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、線材
表面に不純物が存在しては不都合な用途、とくに服飾用
あるいは織物用として好適であって、白色の衣類に使用
しても被覆剤による汚染が生じることのないNiTi系
合金線材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のNiTi系合金
線材は、表面にNiTi合金又はNiあるいはTiの酸
化物が存在する以外は実質的に異物の存在しないことを
特徴とする。
【0009】本発明が適用できるNiTi系合金は、N
iの含有量が30wt%以上の合金線である。
【0010】このNiTi系合金線材は、表面層を電解
液中で電気分解して溶出することによって、線材の特性
に悪影響を与えることなく、製造工程中に形成された潤
滑剤に基づく表面の不純物を除去することによって製造
できる。
【0011】表面層が電解処理によって溶出されたNi
Ti系合金線材の表面には、表面層が電解処理によって
溶出されたNiTi合金又はNiあるいはTiの酸化物
のみが存在する。
【0012】その際の電解液としてHF2 +H2 SO4
+H2 Oを使用し、また、線径0.01mmに対し電流
10〜20Aの電解条件の下で電解する。
【0013】線材への通電手段としては、長い線材の場
合には、電極と処理線材の摺動接触により線材を送る手
段を採用するのが経済的である。
【0014】電解処理後の加工を大気雰囲気中で500
〜800℃に加熱による焼鈍及びNiTi酸化膜形成の
のち、油を用いてダイスにより、断面減少率を加工率と
した場合、加工率が20%未満で加工することによって
細線が得られる。ダイス線引後に大気中又は非酸化性雰
囲気中で加熱することにより油分は除去される。
【0015】加工率を20%未満とするのは、細線の線
引を室温で行なった場合の加工率を20%以上に大きく
すると断線の恐れがあるからである。
【0016】
【作用】電解液中にNiTi合金線を浸漬して、線材に
通電することにより表面の不純物を溶出させて、線材表
面層が除去されるので線材表面の不純物が除去されてN
iTi系合金の基材が直接現出した線材が得られ、以後
は線材表面がNiTi基材又はNiTi酸化膜のみであ
る。電解処理後の加工に油潤滑剤を用いても最終的に加
熱処理することにより油分は除去され、NiとTi又は
それらの酸化物以外の異物は実質的に存在しない線材が
得られる。
【0017】
【実施例】56重量%Niと44重量%Tiの組成から
なるNiTi合金線材を、黒鉛粒と水の混合液からなる
潤滑剤を用いてスエージ加工とダイス線引加工により線
径が0.1mmの線材にした。この線材の表面には、N
iとTiの酸化物と黒鉛粒との不純物が、約3μmの程
度付着しており、その表面状態は、黒く光沢のあるもの
であった。
【0018】この線径0.1mmの線材を両極が摺動性
のある構造を持った+電極と電気的に接触させ、水10
0Kgに対し、HF2 を1.5Kg、75%H2 SO4
を10kgの割合からなる電解液を用いて、線径0.0
1mmに15アンペアの電流を3秒間流すという電解条
件下で、線材を連続的に20m/minの速度で送りな
がら電解した。この電解処理後の線材の表面状態は、に
ぶい黒白色であった。つぎに、大気中で700℃にて焼
鈍・表面酸化され、空冷し油潤滑剤を用いて線引を5回
繰り返して線径0.072mmのNiTi合金線材を製
造した。付着した油成分は200℃以上に加熱すること
によって除去された。
【0019】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0020】(1)本発明の線材の表面には、主として
加工時の塗布潤滑剤による不純物が付着されていないの
で、衣料、寝具類の使用に適したものが得られる。
【0021】(2)NiTi合金線材としての特性は何
等失われることがなく、全表面にわたって基材酸物以外
の不純物が除去された線材となり、その用途は制限され
ない。 (3)電解処理に際しては連続処理が可能であるので、
効率よく電解処理を行なうことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21C 9/00 M 9347−4E 37/04 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にNiTi合金又はNiあるいはT
    iの酸化物が存在する以外は実質的に異物の存在しない
    表面を有することを特徴とするNiTi系合金線材。
  2. 【請求項2】 NiTi系合金線材の表面層を電解液中
    で電気分解して溶出せしめることを特徴とするNiTi
    系合金線材の製造方法。
  3. 【請求項3】 NiTi合金線材を電解処理して表面層
    を電解液中に溶出せしめたのち、500〜800℃に加
    熱焼鈍し、冷却したのち、黒鉛粒含有の潤滑剤を用いず
    に加工率が20%未満で冷間において伸線加工すること
    を特徴とするNiTi系合金線材の製造方法。
  4. 【請求項4】 加熱焼鈍を非酸化性雰囲気中で行うこと
    によって酸化被膜の形成を抑えることを特徴とする請求
    項3に記載のNiTi系合金線材の製造方法。
JP25843094A 1994-10-24 1994-10-24 NiTi系合金線材とその製造方法 Pending JPH08117835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254963A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Olympus Corp 内視鏡用可撓管、内視鏡用可撓管の網状管、及び、内視鏡

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JP2006254963A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Olympus Corp 内視鏡用可撓管、内視鏡用可撓管の網状管、及び、内視鏡

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