JPH08120069A - 不飽和ポリエステル樹脂 - Google Patents
不飽和ポリエステル樹脂Info
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- JPH08120069A JPH08120069A JP933095A JP933095A JPH08120069A JP H08120069 A JPH08120069 A JP H08120069A JP 933095 A JP933095 A JP 933095A JP 933095 A JP933095 A JP 933095A JP H08120069 A JPH08120069 A JP H08120069A
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- polyester resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不飽和ポリエステルの合成反応中に生じる二
重結合の損失が少なく、分子量分布が狭く、立体障害が
少ない結合を持った不飽和ポリエステルで、反応性希釈
剤との反応性に優れた不飽和ポリエステル樹脂を得る。 【構成】 酸成分と分子中に少なくとも一つの二級水酸
基を有するグリコールを含むグリコール成分をエステル
化反応して不飽和ポリエステルオリゴマーを得、ついで
該不飽和ポリエステルオリゴマーに残りのグリコール成
分を加えてさらにエステル化反応する。 【効果】 硬化特性が優れ、経時安定性に優れた積層
用、表面性に優れたスプレーアップ用、増粘性に優れた
SMC、BMC等の成形用不飽和ポリエステル樹脂が得
られる。
重結合の損失が少なく、分子量分布が狭く、立体障害が
少ない結合を持った不飽和ポリエステルで、反応性希釈
剤との反応性に優れた不飽和ポリエステル樹脂を得る。 【構成】 酸成分と分子中に少なくとも一つの二級水酸
基を有するグリコールを含むグリコール成分をエステル
化反応して不飽和ポリエステルオリゴマーを得、ついで
該不飽和ポリエステルオリゴマーに残りのグリコール成
分を加えてさらにエステル化反応する。 【効果】 硬化特性が優れ、経時安定性に優れた積層
用、表面性に優れたスプレーアップ用、増粘性に優れた
SMC、BMC等の成形用不飽和ポリエステル樹脂が得
られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子量分布が狭く、反
応性希釈剤に溶解し樹脂として使用する際の硬化の立ち
上がりに優れた不飽和ポリエステルに関する。本発明の
ポリエステルは、特に積層用、スプレーアップ成形用、
ゲルコート用、SMC、BMC等の成形用樹脂として有
用である。
応性希釈剤に溶解し樹脂として使用する際の硬化の立ち
上がりに優れた不飽和ポリエステルに関する。本発明の
ポリエステルは、特に積層用、スプレーアップ成形用、
ゲルコート用、SMC、BMC等の成形用樹脂として有
用である。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂は、ガラス繊維
を配合した繊維強化プラスチック(FRP)や無機物を
配合したレジコン等の成形物等の広い分野で使用されて
いる。不飽和ポリエステル樹脂の歴史は古く、その合成
法は例えば「ポリエステル樹脂ハンドブック」滝山榮一
郎著にあるように、飽和二塩基酸、不飽和二塩基酸とグ
リコール成分を脱水縮合反応する一段反応法、飽和二塩
基酸とグリコール成分を反応し得られた飽和ポリエステ
ルに不飽和二塩基酸を加え、さらにエステル化反応を進
めることにより分子末端に二重結合を配し樹脂としての
反応性、機械的性能、化学的性能を向上させるエステル
化反応方法が知られている。
を配合した繊維強化プラスチック(FRP)や無機物を
配合したレジコン等の成形物等の広い分野で使用されて
いる。不飽和ポリエステル樹脂の歴史は古く、その合成
法は例えば「ポリエステル樹脂ハンドブック」滝山榮一
郎著にあるように、飽和二塩基酸、不飽和二塩基酸とグ
リコール成分を脱水縮合反応する一段反応法、飽和二塩
基酸とグリコール成分を反応し得られた飽和ポリエステ
ルに不飽和二塩基酸を加え、さらにエステル化反応を進
めることにより分子末端に二重結合を配し樹脂としての
反応性、機械的性能、化学的性能を向上させるエステル
化反応方法が知られている。
【0003】また、不飽和ポリエステルの製造において
は、エステル化反応中に種々の副反応を伴うことも知ら
れている。特にプロピレングリコールの様に分子中に二
級水酸基を有するグリコールは、エステル化反応中に無
水マレイン酸の二重結合に付加反応を生じ、枝分かれ構
造をとると共に二重結合を損失する。さらに、エステル
化反応中においては、架橋反応、加水分解反応、エステ
ル交換反応など様々な副反応を生じるため、得られるポ
リエステルの硬化特性は不十分なものである。このた
め、特にグリコール成分として二級水酸基を有するもの
を使用したもので硬化特性の優れた不飽和ポリエステル
の開発が望まれていた。
は、エステル化反応中に種々の副反応を伴うことも知ら
れている。特にプロピレングリコールの様に分子中に二
級水酸基を有するグリコールは、エステル化反応中に無
水マレイン酸の二重結合に付加反応を生じ、枝分かれ構
造をとると共に二重結合を損失する。さらに、エステル
化反応中においては、架橋反応、加水分解反応、エステ
ル交換反応など様々な副反応を生じるため、得られるポ
リエステルの硬化特性は不十分なものである。このた
め、特にグリコール成分として二級水酸基を有するもの
を使用したもので硬化特性の優れた不飽和ポリエステル
の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した副
反応を減らすことで分子量分布を狭くし、分子配列を制
御することで二重結合に対する立体障害を低減し、残存
酸モノマーを低減することで硬化特性の経時安定性を改
善した不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂
を提供することにある。
反応を減らすことで分子量分布を狭くし、分子配列を制
御することで二重結合に対する立体障害を低減し、残存
酸モノマーを低減することで硬化特性の経時安定性を改
善した不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、無水マレ
イン酸及び飽和二塩基酸またはその無水物から成る酸成
分と少なくとも一つの二級水酸基を有するグリコールを
含むグリコール成分からなる不飽和ポリエステルにおい
て、先ず酸成分100モル部と分子中に少なくとも一つ
の二級水酸基を有するグリコールを含むグリコール成分
30〜50モル部をエステル化反応して不飽和ポリエス
テルオリゴマーを得、ついで該不飽和ポリエステルオリ
ゴマーに残りのグリコール成分50〜70モル部を加え
てさらにエステル化反応して得られる不飽和ポリエステ
ルである。
イン酸及び飽和二塩基酸またはその無水物から成る酸成
分と少なくとも一つの二級水酸基を有するグリコールを
含むグリコール成分からなる不飽和ポリエステルにおい
て、先ず酸成分100モル部と分子中に少なくとも一つ
の二級水酸基を有するグリコールを含むグリコール成分
30〜50モル部をエステル化反応して不飽和ポリエス
テルオリゴマーを得、ついで該不飽和ポリエステルオリ
ゴマーに残りのグリコール成分50〜70モル部を加え
てさらにエステル化反応して得られる不飽和ポリエステ
ルである。
【0006】また、本発明の好ましい態様としては、該
不飽和ポリエステル樹脂100重量部、揺変性付与剤
0.1〜3重量部および硬化促進剤0.1〜2重量部か
らなる不飽和ポリエステル樹脂およびさらに無機充填剤
5〜70重量部を含有してなる不飽和ポリエステル樹脂
である。
不飽和ポリエステル樹脂100重量部、揺変性付与剤
0.1〜3重量部および硬化促進剤0.1〜2重量部か
らなる不飽和ポリエステル樹脂およびさらに無機充填剤
5〜70重量部を含有してなる不飽和ポリエステル樹脂
である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明においては不飽和二塩基酸として無水マレイン酸を
用いる。また、飽和二塩基酸もしくはその無水物として
は、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸、無水トリメリット
酸、ピロメリット酸無水物、イソフタル酸、テレフタル
酸、ジメチルテレフタレート、アジピン酸等が挙げられ
る。
発明においては不飽和二塩基酸として無水マレイン酸を
用いる。また、飽和二塩基酸もしくはその無水物として
は、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、無水コハク酸、無水トリメリット
酸、ピロメリット酸無水物、イソフタル酸、テレフタル
酸、ジメチルテレフタレート、アジピン酸等が挙げられ
る。
【0008】無水マレイン酸と飽和二塩基酸もしくはそ
の無水物の割合はモル比で前者:後者が30〜90:1
0〜70が好ましい。無水マレイン酸がこの範囲より少
ないと得られる不飽和ポリエステル中の二重結合が少な
くなり好ましくなく、またこの範囲より多いと硬化時の
成形収縮が大きくなり好ましくない。
の無水物の割合はモル比で前者:後者が30〜90:1
0〜70が好ましい。無水マレイン酸がこの範囲より少
ないと得られる不飽和ポリエステル中の二重結合が少な
くなり好ましくなく、またこの範囲より多いと硬化時の
成形収縮が大きくなり好ましくない。
【0009】一方、分子中に少なくとも一つ以上の二級
水酸基を有するグリコールとしては、例えばプロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,3ーブタン
ジオール、2,3ーブタンジオール、トリプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ビスフェノール
Aプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。またそれ
以外のグリコールとしては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、1,4ーブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、水素化ビスフェノールA、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAエチレン
オキシド付加物等が挙げられる。分子中に少なくとも一
つ以上の二級水酸基を有するグリコールの量は全グリコ
ール成分の20モル%以上であることが好ましい。
水酸基を有するグリコールとしては、例えばプロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,3ーブタン
ジオール、2,3ーブタンジオール、トリプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ビスフェノール
Aプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。またそれ
以外のグリコールとしては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、1,4ーブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、水素化ビスフェノールA、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAエチレン
オキシド付加物等が挙げられる。分子中に少なくとも一
つ以上の二級水酸基を有するグリコールの量は全グリコ
ール成分の20モル%以上であることが好ましい。
【0010】本発明の不飽和ポリエステルは、通常用い
られる反応装置において合成することが可能である。ま
ず第一段として酸成分として無水マレイン酸と飽和二塩
基酸またはその無水物100モル部と分子中に少なくと
も一つの二級水酸基を有するグリコールを含むグリコー
ル成分30〜50モル部を反応温度50〜180℃でエ
ステル化反応する。第一段階におけるグリコール成分は
分子中に少なくとも一つ以上の二級水酸基を有するグリ
コール単独でもそれ以外のグリコールと併用しても差し
支えないが、分子中に少なくとも一つ以上の二級水酸基
を有するグリコールの半分以上は第一段階で反応させる
のが好ましく、特に好ましくは全部を第一段階で反応さ
せることである。
られる反応装置において合成することが可能である。ま
ず第一段として酸成分として無水マレイン酸と飽和二塩
基酸またはその無水物100モル部と分子中に少なくと
も一つの二級水酸基を有するグリコールを含むグリコー
ル成分30〜50モル部を反応温度50〜180℃でエ
ステル化反応する。第一段階におけるグリコール成分は
分子中に少なくとも一つ以上の二級水酸基を有するグリ
コール単独でもそれ以外のグリコールと併用しても差し
支えないが、分子中に少なくとも一つ以上の二級水酸基
を有するグリコールの半分以上は第一段階で反応させる
のが好ましく、特に好ましくは全部を第一段階で反応さ
せることである。
【0011】ついで第二段階として、得られた不飽和ポ
リエステルオリゴマーに残りのグリコール成分50〜7
0モル部を加えて通常のエステル化反応を行う。反応温
度に制限はないが、通常160〜220℃である。また
エステル化に際して、エステル化触媒として例えばジブ
チル錫オキサイド、異性化触媒として例えばトリフェニ
ルフォスフィン等を併用しても構わない。
リエステルオリゴマーに残りのグリコール成分50〜7
0モル部を加えて通常のエステル化反応を行う。反応温
度に制限はないが、通常160〜220℃である。また
エステル化に際して、エステル化触媒として例えばジブ
チル錫オキサイド、異性化触媒として例えばトリフェニ
ルフォスフィン等を併用しても構わない。
【0012】本発明において、二級水酸基0は主として
第一段階で反応させるため飽和二塩基酸と優先的に結合
する。このようにする理由としては以下のとおりであ
る。二級水酸基は、加水分解性、エステル交換性が一級
水酸基と比較し小さいためエステル化反応中においてこ
れらの結合が切断される確率が少なくなる。その結果、
最終的なエステル中に含まれる残存酸モノマーが低減さ
れ、樹脂の硬化特性、貯蔵安定性が改善される効果が得
られる。さらに、本発明の不飽和ポリエステルはその全
エステル結合において一級水酸基の結合がマレイン酸あ
るいは異性化したフマル酸である割合が、通常の不飽和
ポリエステルと比較して高いが、一級水酸基とマレイン
酸あるいは異性化したフマル酸との結合は立体障害が小
さくなるため、樹脂として使用する際、反応性希釈剤と
の架橋反応速度が速く発熱が高くなる効果が得られる。
第一段階で反応させるため飽和二塩基酸と優先的に結合
する。このようにする理由としては以下のとおりであ
る。二級水酸基は、加水分解性、エステル交換性が一級
水酸基と比較し小さいためエステル化反応中においてこ
れらの結合が切断される確率が少なくなる。その結果、
最終的なエステル中に含まれる残存酸モノマーが低減さ
れ、樹脂の硬化特性、貯蔵安定性が改善される効果が得
られる。さらに、本発明の不飽和ポリエステルはその全
エステル結合において一級水酸基の結合がマレイン酸あ
るいは異性化したフマル酸である割合が、通常の不飽和
ポリエステルと比較して高いが、一級水酸基とマレイン
酸あるいは異性化したフマル酸との結合は立体障害が小
さくなるため、樹脂として使用する際、反応性希釈剤と
の架橋反応速度が速く発熱が高くなる効果が得られる。
【0013】本発明における生成物の特徴は、無水マレ
イン酸の二重結合に対するグリコールの付加反応率が通
常の反応方法で得られる不飽和ポリエステルより少なく
15モル%以下である。即ち、エステル化反応において
消失する不飽和二塩基酸の二重結合がエステル化前に対
して15モル%以下である。一般に二重結合への付加反
応は、特にプロピレングリコールを用いた場合に多くみ
られ、エステル化反応の初期に生じ易いとされている
が、本発明においてはエステル化反応を二段階に分けて
行うため二重結合の損失を15モル%に抑えることがで
きる。
イン酸の二重結合に対するグリコールの付加反応率が通
常の反応方法で得られる不飽和ポリエステルより少なく
15モル%以下である。即ち、エステル化反応において
消失する不飽和二塩基酸の二重結合がエステル化前に対
して15モル%以下である。一般に二重結合への付加反
応は、特にプロピレングリコールを用いた場合に多くみ
られ、エステル化反応の初期に生じ易いとされている
が、本発明においてはエステル化反応を二段階に分けて
行うため二重結合の損失を15モル%に抑えることがで
きる。
【0014】また、本発明で得られる不飽和ポリエステ
ルの酸価が、例えば10〜50の範囲にある場合のGP
C(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)による数平
均分子量(MN)と重量平均分子量(MW)の比(MW
/MN)は1.5〜3.0であり、このことはエステル
の分岐構造が少ないことを意味する。一般にビスフェノ
ールAプロピレンオキサイド付加物のような原料そのも
のに分子量分布があるものや、二級水酸基のみを有する
グリコール類を用いる場合、エステル化反応速度が遅く
エステル交換反応による高分子量化を生じたりや反応中
に架橋反応などが生じ分岐構造を取り易いが、本発明の
不飽和ポリエステルは、エステル化反応中に二重結合へ
の付加反応、架橋反応などの副反応をほとんど生じてい
ない。なお、無水マレイン酸は、一般にエステル化反応
中にフマル酸へ異性化を行うが本発明でも例外ではな
い。
ルの酸価が、例えば10〜50の範囲にある場合のGP
C(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)による数平
均分子量(MN)と重量平均分子量(MW)の比(MW
/MN)は1.5〜3.0であり、このことはエステル
の分岐構造が少ないことを意味する。一般にビスフェノ
ールAプロピレンオキサイド付加物のような原料そのも
のに分子量分布があるものや、二級水酸基のみを有する
グリコール類を用いる場合、エステル化反応速度が遅く
エステル交換反応による高分子量化を生じたりや反応中
に架橋反応などが生じ分岐構造を取り易いが、本発明の
不飽和ポリエステルは、エステル化反応中に二重結合へ
の付加反応、架橋反応などの副反応をほとんど生じてい
ない。なお、無水マレイン酸は、一般にエステル化反応
中にフマル酸へ異性化を行うが本発明でも例外ではな
い。
【0015】本発明の不飽和ポリエステルに関して、分
子配列及び異性化率、副反応量を確認するには、13C−
NMR、1H−NMRで定性、定量分析すればよい。
子配列及び異性化率、副反応量を確認するには、13C−
NMR、1H−NMRで定性、定量分析すればよい。
【0016】本発明の不飽和ポリエステルは、必要に応
じ一般に用いられるハイドロキノン、パラキノン等の重
合禁止剤を添加後、分子中に少なくとも一つの不飽和結
合を有する反応性希釈剤に溶解し樹脂として用いられ
る。反応希釈剤としてはスチレンモノマーが一般的であ
るが、それ以外にα−メチルスチレン、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル
酸エステル誘導体を単独でまたは併用しても構わない。
反応希釈剤の量は25〜60重量%である。
じ一般に用いられるハイドロキノン、パラキノン等の重
合禁止剤を添加後、分子中に少なくとも一つの不飽和結
合を有する反応性希釈剤に溶解し樹脂として用いられ
る。反応希釈剤としてはスチレンモノマーが一般的であ
るが、それ以外にα−メチルスチレン、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル
酸エステル誘導体を単独でまたは併用しても構わない。
反応希釈剤の量は25〜60重量%である。
【0017】さらに、必要に応じ無水シリカのような揺
変性付与剤を添加し樹脂の粘性を調整することが可能で
ある。揺変性付与剤の添加量は、上記樹脂100重量部
に対し0.1〜3重量部で好ましくは、0.5〜2.5
重量部である。さらに、必要に応じ多価グリコールのよ
うな揺変性付与助剤を添加しても構わない。また、金属
コバルト等の硬化促進剤を0.1〜2重量部添加しても
よい。この場合、本発明による不飽和ポリエステル樹脂
は、エステル中の未反応酸モノマーが従来のものよりも
少ないため、貯蔵中における硬化時間の遅延(ドリフ
ト)が少なくなるという特徴を有する。
変性付与剤を添加し樹脂の粘性を調整することが可能で
ある。揺変性付与剤の添加量は、上記樹脂100重量部
に対し0.1〜3重量部で好ましくは、0.5〜2.5
重量部である。さらに、必要に応じ多価グリコールのよ
うな揺変性付与助剤を添加しても構わない。また、金属
コバルト等の硬化促進剤を0.1〜2重量部添加しても
よい。この場合、本発明による不飽和ポリエステル樹脂
は、エステル中の未反応酸モノマーが従来のものよりも
少ないため、貯蔵中における硬化時間の遅延(ドリフ
ト)が少なくなるという特徴を有する。
【0018】成形法によっては無機充填剤を添加するこ
とがあるが、本発明の不飽和ポリエステル樹脂において
も従来の樹脂同様無機充填剤を添加してよい。本発明で
の不飽和ポリエステルは、数平均分子量が大きく分子量
分布が狭いため、従来のものと比べ、充填剤量の増加に
対する粘度の増加が緩やかになる特徴や温度による粘度
変化が少ないという特徴を有する。この場合、充填剤の
添加量は不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し5
〜70重量部、好ましくは10〜60重量部である。充
填剤としては、一般に用いられる炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、ガラスフィラー、シリカ、タルク等で
ある。
とがあるが、本発明の不飽和ポリエステル樹脂において
も従来の樹脂同様無機充填剤を添加してよい。本発明で
の不飽和ポリエステルは、数平均分子量が大きく分子量
分布が狭いため、従来のものと比べ、充填剤量の増加に
対する粘度の増加が緩やかになる特徴や温度による粘度
変化が少ないという特徴を有する。この場合、充填剤の
添加量は不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対し5
〜70重量部、好ましくは10〜60重量部である。充
填剤としては、一般に用いられる炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、ガラスフィラー、シリカ、タルク等で
ある。
【0019】以上述べたように本発明の不飽和ポリエス
テルは、従来困難であった副反応を制御することで得ら
れたもので、分子配列を考慮した数平均分子量が大きく
分子量分布の狭い不飽和ポリエステルであり、二重結合
の損失が少ない等の特徴を有する。また二重結合に対す
る立体障害が軽減され、スチレンモノマー等の反応性希
釈剤と架橋反応する際の硬化特性に優れた不飽和ポリエ
ステル樹脂を得ることができ、この樹脂は積層用、スプ
レーアップ用、SMC、BMC等の成形用として有用で
ある。
テルは、従来困難であった副反応を制御することで得ら
れたもので、分子配列を考慮した数平均分子量が大きく
分子量分布の狭い不飽和ポリエステルであり、二重結合
の損失が少ない等の特徴を有する。また二重結合に対す
る立体障害が軽減され、スチレンモノマー等の反応性希
釈剤と架橋反応する際の硬化特性に優れた不飽和ポリエ
ステル樹脂を得ることができ、この樹脂は積層用、スプ
レーアップ用、SMC、BMC等の成形用として有用で
ある。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例にて具体的に説明する。
不飽和ポリエステル構造については13C−NMRを用い
て解析した。
不飽和ポリエステル構造については13C−NMRを用い
て解析した。
【0021】実施例1 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
プロピレングリコール76g、無水フタル酸166g、
無水マレイン酸98gを仕込み、反応温度130℃で1
時間付加反応後、エチレングリコール70gを仕込み、
160℃〜220℃にて6時間エステル化反応を行い、
酸価30の不飽和ポリエステルを得た。これに、粘度が
5ポイズになるようにスチレンを加えて不飽和ポリエス
テル樹脂を得た。
プロピレングリコール76g、無水フタル酸166g、
無水マレイン酸98gを仕込み、反応温度130℃で1
時間付加反応後、エチレングリコール70gを仕込み、
160℃〜220℃にて6時間エステル化反応を行い、
酸価30の不飽和ポリエステルを得た。これに、粘度が
5ポイズになるようにスチレンを加えて不飽和ポリエス
テル樹脂を得た。
【0022】比較例1 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
プロピレングリコール76g、エチレングリコール70
g、無水フタル酸166g、無水マレイン酸98gを仕
込み、反応温度160℃〜220℃にて6時間エステル
化反応を行い、酸価30の不飽和ポリエステルを得た。
これに、粘度が5ポイズになるようにスチレンを加えて
不飽和ポリエステル樹脂を得た。
プロピレングリコール76g、エチレングリコール70
g、無水フタル酸166g、無水マレイン酸98gを仕
込み、反応温度160℃〜220℃にて6時間エステル
化反応を行い、酸価30の不飽和ポリエステルを得た。
これに、粘度が5ポイズになるようにスチレンを加えて
不飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0023】実施例2 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
KB280(三井東圧化学株式会社(株)製ビスフェノ
ールAプロピレンオキシド付加物)を385g、無水マ
レイン酸176.4g、イソフタル酸33.2gを仕込
み、反応温度170℃で3時間反応後、ネオペンチルグ
リコール104gを仕込み、180℃〜220℃にて1
0時間エステル化反応を行い、酸価15の不飽和ポリエ
ステルを得た。これに、粘度が5ポイズになるようにス
チレンを加えて不飽和ポリエステル樹脂を得た。
KB280(三井東圧化学株式会社(株)製ビスフェノ
ールAプロピレンオキシド付加物)を385g、無水マ
レイン酸176.4g、イソフタル酸33.2gを仕込
み、反応温度170℃で3時間反応後、ネオペンチルグ
リコール104gを仕込み、180℃〜220℃にて1
0時間エステル化反応を行い、酸価15の不飽和ポリエ
ステルを得た。これに、粘度が5ポイズになるようにス
チレンを加えて不飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0024】比較例2 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
KB280を385g、ネオペンチルグリコール104
g、無水マレイン酸176.4g、イソフタル酸33.
2gを仕込み、180℃〜220℃にて10時間エステ
ル化反応を行い、酸価15の不飽和ポリエステルを得
た。これに、粘度が5ポイズになるようにスチレンを加
えて不飽和ポリエステル樹脂を得た。
KB280を385g、ネオペンチルグリコール104
g、無水マレイン酸176.4g、イソフタル酸33.
2gを仕込み、180℃〜220℃にて10時間エステ
ル化反応を行い、酸価15の不飽和ポリエステルを得
た。これに、粘度が5ポイズになるようにスチレンを加
えて不飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0025】実施例3 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
プロピレングリコール38g、無水マレイン酸49g、
オルソフタル酸74gを仕込み、130℃で0.5時間
付加反応後、さらにプロピレングリコール42gを加え
160℃〜220℃にて8時間エステル化反応を行い、
酸価30の不飽和ポリエステルを得た。これに、粘度が
5ポイズになるようにスチレンを加えて不飽和ポリエス
テル樹脂を得た。
プロピレングリコール38g、無水マレイン酸49g、
オルソフタル酸74gを仕込み、130℃で0.5時間
付加反応後、さらにプロピレングリコール42gを加え
160℃〜220℃にて8時間エステル化反応を行い、
酸価30の不飽和ポリエステルを得た。これに、粘度が
5ポイズになるようにスチレンを加えて不飽和ポリエス
テル樹脂を得た。
【0026】比較例3 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
プロピレングリコール80g、無水マレイン酸49g、
オルソフタル酸74gを仕込み160℃〜220℃にて
8時間エステル化反応を行い、酸価30の不飽和ポリエ
ステルを得た。これに、粘度が5ポイズになるようにス
チレンを加えて不飽和ポリエステル樹脂を得た。
プロピレングリコール80g、無水マレイン酸49g、
オルソフタル酸74gを仕込み160℃〜220℃にて
8時間エステル化反応を行い、酸価30の不飽和ポリエ
ステルを得た。これに、粘度が5ポイズになるようにス
チレンを加えて不飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0027】実施例4 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
プロピレングリコール76g、無水フタル酸166g、
無水マレイン酸98gを仕込み、130℃で0.5時間
付加反応後、ジエチレングリコール106gを仕込み、
160℃〜220℃にて6時間エステル化反応を行い、
酸価30の不飽和ポリエステルを得た。これに、粘度が
5ポイズになるようにスチレンを加えて不飽和ポリエス
テル樹脂を得た。
プロピレングリコール76g、無水フタル酸166g、
無水マレイン酸98gを仕込み、130℃で0.5時間
付加反応後、ジエチレングリコール106gを仕込み、
160℃〜220℃にて6時間エステル化反応を行い、
酸価30の不飽和ポリエステルを得た。これに、粘度が
5ポイズになるようにスチレンを加えて不飽和ポリエス
テル樹脂を得た。
【0028】比較例4 攪拌装置、脱水装置のついたガラス製4つ口フラスコに
プロピレングリコール76g、ジエチレングリコール1
06g、無水フタル酸166g、無水マレイン酸98g
を仕込み反応温度160℃〜220℃にて6時間エステ
ル化反応を行い酸価30の不飽和ポリエステルを得た。
これに、粘度が5ポイズになるようにスチレンを加えて
不飽和ポリエステル樹脂を得た。
プロピレングリコール76g、ジエチレングリコール1
06g、無水フタル酸166g、無水マレイン酸98g
を仕込み反応温度160℃〜220℃にて6時間エステ
ル化反応を行い酸価30の不飽和ポリエステルを得た。
これに、粘度が5ポイズになるようにスチレンを加えて
不飽和ポリエステル樹脂を得た。
【0029】実施例5および比較例5 実施例4、及び比較例4で得られた樹脂100重量部に
対しアエロジル#200を2.0重量部加え調整用スチレン
モノマーを加え、さらに炭酸カルシウム50部を加えス
プレーアップ用樹脂を得た。
対しアエロジル#200を2.0重量部加え調整用スチレン
モノマーを加え、さらに炭酸カルシウム50部を加えス
プレーアップ用樹脂を得た。
【0030】評価例1 得られた不飽和ポリエステルについて、GPCを用い分
子量の測定を行ない、結果を表−1に示した。その結
果、同じ原料仕込比で同じ酸価のエステルを比較すると
実施例で示した不飽和ポリエステルは、対応する比較例
で得られる不飽和ポリエステルに比べ、数平均分子量、
重量平均分子量とも小さくその分布も狭くなることが判
る。これは、従来の不飽和ポリエステルと比較して副反
応が少ないことを示唆しており、より高分子量化が可能
であることを示している。
子量の測定を行ない、結果を表−1に示した。その結
果、同じ原料仕込比で同じ酸価のエステルを比較すると
実施例で示した不飽和ポリエステルは、対応する比較例
で得られる不飽和ポリエステルに比べ、数平均分子量、
重量平均分子量とも小さくその分布も狭くなることが判
る。これは、従来の不飽和ポリエステルと比較して副反
応が少ないことを示唆しており、より高分子量化が可能
であることを示している。
【0031】
【表1】
【0032】評価例2 得られた不飽和ポリエステル樹脂についてJISK69
02に従い、ゲル化時間(GT)、硬化時間(CT)、
硬化立ち上がり時間(CT−GT)、硬化発熱(ET)
を測定し、結果を表−2に示した。
02に従い、ゲル化時間(GT)、硬化時間(CT)、
硬化立ち上がり時間(CT−GT)、硬化発熱(ET)
を測定し、結果を表−2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】評価例3 実施例1及び比較例1で得られた不飽和ポリエステルに
ついて硬化特性の違いを見るために13C−NMRで構造
解析を行った。
ついて硬化特性の違いを見るために13C−NMRで構造
解析を行った。
【0035】全ての結合ピークについて同定し、解析を
行ったところ、無水マレイン酸がフマル酸転移してプロ
ピレングリコールの二級水酸基と結合したもの(表3に
おいて結合状態MA−SecPGで示す)のプロピレン
グリコールに関する全エステル結合数に対する割合は、
比較例1において57.0%、実施例1において48.
4%であった。このことは、比較例1の方が二重結合周
りの立体障害が多い結合状態をとる確率が高いことを示
しており、スチレンモノマーとの硬化反応においてCT
−GTが長くなったり、ETが低くなる原因の一つであ
ることを示唆している。同様にフマル酸とプロピレング
リコールの一級水酸基との結合(MA−PrimPG)、フ
マル酸とエチレングリコールとの結合(MA−EG−M
A)は立体障害が少なく、スチレンモノマーとの反応が
容易であることを示唆している。すなわち、この様な結
合状態を多くすることで硬化特性を改善することが可能
となる。
行ったところ、無水マレイン酸がフマル酸転移してプロ
ピレングリコールの二級水酸基と結合したもの(表3に
おいて結合状態MA−SecPGで示す)のプロピレン
グリコールに関する全エステル結合数に対する割合は、
比較例1において57.0%、実施例1において48.
4%であった。このことは、比較例1の方が二重結合周
りの立体障害が多い結合状態をとる確率が高いことを示
しており、スチレンモノマーとの硬化反応においてCT
−GTが長くなったり、ETが低くなる原因の一つであ
ることを示唆している。同様にフマル酸とプロピレング
リコールの一級水酸基との結合(MA−PrimPG)、フ
マル酸とエチレングリコールとの結合(MA−EG−M
A)は立体障害が少なく、スチレンモノマーとの反応が
容易であることを示唆している。すなわち、この様な結
合状態を多くすることで硬化特性を改善することが可能
となる。
【0036】さらに、オルソフタル酸とプロピレングリ
コールの二級水酸基との結合(PA−secPG)は、実
施例の方が高く50%を越えていることが判る。また、
不飽和基の損失については、前記した様にマレイン酸の
二重結合にプロピレングリコールが付加する反応が知ら
れており、この反応が多く起こると二重結合の損失が生
じるとともに枝分かれ構造をとるため、樹脂粘度が高く
なったり硬化特性を悪くする要因となる。表中、二重結
合の損失は仕込み無水マレイン酸のモル数に対する損失
モル%として表している。本発明で得られる不飽和ポリ
エステルは、この反応が生じる確率も低いため、前記表
ー2に示したように硬化特性も改善されたと考えられ
る。
コールの二級水酸基との結合(PA−secPG)は、実
施例の方が高く50%を越えていることが判る。また、
不飽和基の損失については、前記した様にマレイン酸の
二重結合にプロピレングリコールが付加する反応が知ら
れており、この反応が多く起こると二重結合の損失が生
じるとともに枝分かれ構造をとるため、樹脂粘度が高く
なったり硬化特性を悪くする要因となる。表中、二重結
合の損失は仕込み無水マレイン酸のモル数に対する損失
モル%として表している。本発明で得られる不飽和ポリ
エステルは、この反応が生じる確率も低いため、前記表
ー2に示したように硬化特性も改善されたと考えられ
る。
【0037】
【表3】
【0038】評価例4 実施例3、比較例3で得られた不飽和ポリエステルにつ
いて評価例3同様の構造解析を行ったところ、マレイン
酸がフマル酸転移してプロピレングリコールの一級水酸
基と結合した割合は、仕込み無水マレイン酸換算で、実
施例3では72%と高い値を示した。これに対し比較例
3では48.5%となりエチレングリコールを併用した
場合と変わらない平均的な値を示した。また、二重結合
の損失は、実施例3の場合、比較例の約半分であること
から前記したように硬化特性の改善が行われたと考えら
れる。
いて評価例3同様の構造解析を行ったところ、マレイン
酸がフマル酸転移してプロピレングリコールの一級水酸
基と結合した割合は、仕込み無水マレイン酸換算で、実
施例3では72%と高い値を示した。これに対し比較例
3では48.5%となりエチレングリコールを併用した
場合と変わらない平均的な値を示した。また、二重結合
の損失は、実施例3の場合、比較例の約半分であること
から前記したように硬化特性の改善が行われたと考えら
れる。
【0039】
【表4】
【0040】評価例5 実施例1、2、4及び比較例1、2、4の各樹脂100
重量部に、8%オクチル酸コバルト0.5重量部、55
%メチルエチルケトンパーオキサイ1.0重量部濡配合
した。3mmのスペーサーをはさみ離型処理を施した二
枚のガラス板の間にこれらの配合した樹脂を流し込み、
25℃で硬化後、60℃硬化炉にて3時間後硬化を行い
透明な成形板を得た。この成形板を用いてJISーK6
911に従い硬化物の強度測定を行った。結果を第5表
に示した。その結果、強度面においても従来の物と比較
し同等かそれ以上の結果が得られ、特にシャルピー衝撃
値については改善されていることが判る。
重量部に、8%オクチル酸コバルト0.5重量部、55
%メチルエチルケトンパーオキサイ1.0重量部濡配合
した。3mmのスペーサーをはさみ離型処理を施した二
枚のガラス板の間にこれらの配合した樹脂を流し込み、
25℃で硬化後、60℃硬化炉にて3時間後硬化を行い
透明な成形板を得た。この成形板を用いてJISーK6
911に従い硬化物の強度測定を行った。結果を第5表
に示した。その結果、強度面においても従来の物と比較
し同等かそれ以上の結果が得られ、特にシャルピー衝撃
値については改善されていることが判る。
【0041】
【表5】
【0042】評価例6 実施例4及び比較例4で得られたスプレーアップ用樹脂
についてFRP型にて成形テストを行ったところ、本発
明によって得られる不飽和ポリエステル樹脂は、スプレ
ーアップ成形後の表面性に優れており、従来の樹脂を用
いた場合と比較して良好な結果が得られた。
についてFRP型にて成形テストを行ったところ、本発
明によって得られる不飽和ポリエステル樹脂は、スプレ
ーアップ成形後の表面性に優れており、従来の樹脂を用
いた場合と比較して良好な結果が得られた。
【0043】調整樹脂特性 実施例4:粘度0.54Pa/揺変度4.27 比較例4:粘度0.50Pa/揺変度4.20 スプレー条件(スプレー機:東技研(株)製) コンパウンド吐出圧:2bar ガラスチョップ圧 :2.5bar 有機過酸化物吐出圧:0.5bar *樹脂浮き−−−スプレー後の樹脂表面平滑性 *硬化後の表面性−−−硬化した成形品表面平滑性
【0044】
【発明の効果】本発明で得られる不飽和ポリエステル
は、従来の不飽和ポリエステルと比較して、分子量分布
が狭く立体障害が少ない結合を多く有するために反応性
希釈剤との架橋反応性が優れた不飽和ポリエステル樹脂
である。さらに用途に応じ経時安定性に優れた積層用、
表面性に優れたスプレーアップ用、増粘性に優れたSM
C、BMC等の成形用樹脂として有用である。
は、従来の不飽和ポリエステルと比較して、分子量分布
が狭く立体障害が少ない結合を多く有するために反応性
希釈剤との架橋反応性が優れた不飽和ポリエステル樹脂
である。さらに用途に応じ経時安定性に優れた積層用、
表面性に優れたスプレーアップ用、増粘性に優れたSM
C、BMC等の成形用樹脂として有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 無水マレイン酸及び飽和二塩基酸または
その無水物から成る酸成分と少なくとも一つの二級水酸
基を有するグリコールを含むグリコール成分からなる不
飽和ポリエステルにおいて、先ず酸成分100モル部と
分子中に少なくとも一つの二級水酸基を有するグリコー
ルを含むグリコール成分30〜50モル部をエステル化
反応して不飽和ポリエステルオリゴマーを得、ついで該
不飽和ポリエステルオリゴマーに残りのグリコール成分
50〜70モル部を加えてさらにエステル化反応して得
られる不飽和ポリエステル。 - 【請求項2】 請求項1の不飽和ポリエステルと分子中
に少なくとも一つ以上のエチレン性不飽和結合を有する
反応性希釈剤によりなる不飽和ポリエステル樹脂。 - 【請求項3】 請求項2の不飽和ポリエステル樹脂10
0重量部、揺変性付与剤0.1〜3重量部および硬化促
進剤0.1〜2重量部からなる不飽和ポリエステル樹
脂。 - 【請求項4】 さらに無機充填剤5〜70重量部を含有
してなる請求項3の不飽和ポリエステル樹脂。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP933095A JPH08120069A (ja) | 1994-09-02 | 1995-01-24 | 不飽和ポリエステル樹脂 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-209470 | 1994-09-02 | ||
| JP20947094 | 1994-09-02 | ||
| JP933095A JPH08120069A (ja) | 1994-09-02 | 1995-01-24 | 不飽和ポリエステル樹脂 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08120069A true JPH08120069A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=26344029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP933095A Pending JPH08120069A (ja) | 1994-09-02 | 1995-01-24 | 不飽和ポリエステル樹脂 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08120069A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003212979A (ja) * | 2002-01-22 | 2003-07-30 | Bridgestone Corp | 不飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いた熱硬化性成形材料 |
| WO2015045618A1 (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-02 | 松本油脂製薬株式会社 | 強化繊維用サイジング剤及びその用途 |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP933095A patent/JPH08120069A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003212979A (ja) * | 2002-01-22 | 2003-07-30 | Bridgestone Corp | 不飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いた熱硬化性成形材料 |
| WO2015045618A1 (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-02 | 松本油脂製薬株式会社 | 強化繊維用サイジング剤及びその用途 |
| JP5730457B1 (ja) * | 2013-09-27 | 2015-06-10 | 松本油脂製薬株式会社 | 強化繊維用サイジング剤及びその用途 |
| KR20160061319A (ko) * | 2013-09-27 | 2016-05-31 | 마쓰모토유시세이야쿠 가부시키가이샤 | 강화섬유용 사이징제 및 그 용도 |
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