JPH08120694A - コンクリートブロックと擁壁 - Google Patents

コンクリートブロックと擁壁

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JPH08120694A
JPH08120694A JP25533694A JP25533694A JPH08120694A JP H08120694 A JPH08120694 A JP H08120694A JP 25533694 A JP25533694 A JP 25533694A JP 25533694 A JP25533694 A JP 25533694A JP H08120694 A JPH08120694 A JP H08120694A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 擁壁形成工事の作業能率の向上を可能にする
コンクリートブロックとそれを用いた擁壁を提供する。 【構成】 コンクリートブロック10は、板状に形成さ
れた壁面構成部12と、該壁面構成部12の裏面から後
方へ延設された後方延設部18とから成る。前記後方延
設部18には上下方向へ透孔20が形成されている。ま
た、上記コンクリートブロック10において、前記壁面
構成部12の勾配角度を調整するための角度調整手段2
4を設けてもよい。本発明に係る擁壁は、上記コンクリ
ートブロック10を積層して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートブロックと
擁壁に関し、一層詳細には板状に形成された壁面構成部
と、壁面構成部の裏面から後方へ延設された後方延設部
とから成る自立式のコンクリートブロックと、それを用
いた擁壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリートブロックと、それを
用いた擁壁について図7と共に説明する。コンクリート
ブロック102は、板状に形成された壁面構成部104
と、壁面構成部104の裏面から後方へ延設された後方
延設部106とから形成されている。L字に形成されて
いるため自立することができる。擁壁100は、コンク
リートブロック102を法面108に沿って上方へ積層
して形成されている。法面108と壁面構成部104の
裏面との間の空間110には裏込めコンクリート112
が打設、充填され、コンクリートブロック102が固定
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のコンクリートブロック102と擁壁100には次
のような課題がある。擁壁100を形成する場合、下段
のコンクリートブロック102を設置した後、空間11
0内に裏込めコンクリート112を打設する。その後、
上段のコンクリートブロック102を設置し、空間11
0内に裏込めコンクリート112を打設する作業を繰り
返して擁壁100が形成される。この作業において、上
段のコンクリートブロック102を設置する際、下段の
裏込めコンクリート112層の上面が、壁面構成部10
4の上端面と面一、かつ水平平滑面に形成する必要があ
る。
【0004】下段の裏込めコンクリート112層の上面
が、壁面構成部104の上端面と面一、かつ水平平滑面
に形成されないと、上段のコンクリートブロック102
の後方延設部106底面との間に隙間が空き、上段のコ
ンクリートブロック102と下段のコンクリートブロッ
ク102との連結が不完全になる。また、上段のコンク
リートブロック102が持ち上がり、下段のコンクリー
トブロック102と勾配角度が一致しなくなるという課
題も有る。そのため、裏込めコンクリート112層の上
面を精密に仕上げることで当該課題は解決されたもの
の、仕上作業に時間がかかるため、擁壁100形成工事
の作業能率が低下するという課題が有る。従って、本発
明は擁壁形成工事の作業能率の向上を可能にするコンク
リートブロックとそれを用いた擁壁を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、板状に形成
された壁面構成部と、該壁面構成部の裏面から後方へ延
設された後方延設部とから成るコンクリートブロックに
おいて、前記後方延設部には上下方向へ透孔が形成され
ていることを特徴とする。また、上記コンクリートブロ
ックにおいて、前記壁面構成部の勾配角度を調整するた
めの角度調整手段を設けてもよい。本発明に係る擁壁
は、上記コンクリートブロックを積層して形成されたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】作用について説明する。コンクリートブロック
を上下に積層した状態で、上段のコンクリートブロック
の壁面構成部と法面との間の空間へ裏込めコンクリート
を充填すると、裏込めコンクリートは透孔を経由して下
段のコンクリートブロックの壁面構成部と法面との間の
空間内へ充填されている裏込めコンクリート層へ達し、
両裏込めコンクリート層を連結可能となる。特に、角度
調整手段を設けると、コンクリートブロックの設置場所
の状態に関わらずコンクリートブロックの壁面構成部の
勾配角度を調整可能になる。
【0007】
【実施例】本発明の好適な実施例について添付図面と共
に詳述する。まず、図1および図2と共に本実施例のコ
ンクリートブロック10の構成について説明する。図1
はコンクリートブロック10の実施例を示した部分破断
側面図であり、図2は平面図である。12は壁面構成部
であり、コンクリートで板状に形成されている。壁面構
成部12の表面は、後述する方法で自然石様の装飾が施
されている。壁面構成部12の上端面には連結用の凸部
14が幅方向へ連続的(断続的でもよい)に突設されて
いる。一方、壁面構成部12の底面には下段のコンクリ
ートブロック10aの凸部14aが嵌合可能な凹部16
が幅方向へ連続的(断続的でもよい)に凹設されてい
る。なお、凸部14および凹部16の断面形状は半円形
に形成されている。これは、上段のコンクリートブロッ
ク10の壁面構成部12の勾配角度を調整するために矢
印A、B方向へ揺動させ易くするためである。また、上
記の壁面構成部12の上端面には、コンクリートブロッ
ク10を吊り下げるため、或いはキャットウォークの基
礎金具取付のための(インサート)螺子を埋設しておく
とよい。さらに、図2に示すように、壁面構成部12の
一方の側端面には連結用の凸部15aが連続的(断続的
でもよい)に突設されており、壁面構成部12の他方の
側端面には前記凸部15aが嵌合可能な凹部15bが連
続的(断続的でもよい)に凹設されている。これによ
り、コンクリートブロック10を順次幅方向へ好適に接
続できる。
【0008】18は後方延設部であり、壁面構成部12
の裏面から後方へ延設されている。後方延設部18は、
コンクリートで壁面構成部12と一体に形成されてい
る。後方延設部18は、壁面構成部12の下端より若干
上方の部分から後方へ延設されている。後方延設部18
を壁面構成部12の下端より若干上方の部分から延設す
ることにより、後述する角度調整手段による壁面構成部
12の勾配角度の調整が可能になっている。本実施例で
は、図2に示すように後方延設部18の幅は壁面構成部
12と同幅に形成されている。なお、後方延設部の形状
は、擁壁におけるコンクリートブロックの配設位置等を
勘案して、その寸法を設定すればよい。例えば、砂防ダ
ムの基礎に近い部分(法下部)では後方延設部の延設長
が長いものを用い、法上部では短いものを用いてもよ
い。
【0009】20は透孔であり、後方延設部18に上下
方向へ透設されている。透孔20は上下方向の中央部内
径が、上下端部の内径より小径に形成され、内周面には
アンダーカット部22が形成されている。このように透
孔20の内周縁が形成されることにより、コンクリート
ブロック10は型枠で形成するが、型枠のパーティング
面を透孔20の上下方向の中央部に設定すれば、型枠外
しを容易にできる。さらに、充填コンクリートが透孔2
0の内周縁に上下から付着できるため、コンクリートブ
ロック10を確実に固着できる。また、図2に示すよう
に、20aは切欠部であり、隣合うコンクリートブロッ
ク10との間で、上記の透孔20と同様の透孔を形成す
る。ところで、コンクリートブロック10に透孔20お
よび切欠20aを形成することで、上記の効果の他に、
その自重を軽減できるため、材料コストの低減できると
共に、運搬し易くなる。
【0010】24は角度調整手段の一例であるボルトで
あり、後方延設部18内に埋設、固定されているナット
26へ螺挿されている。下段のコンクリートブロック1
0の裏込めコンクリート28層の上面(最下段のコンク
リートブロック10の場合は地面)へボルト24の下端
を当接させた状態で、ボルト24の後方延設部18底面
に対する突出量を調整することにより、壁面構成部12
の勾配角度が調整可能になっている。角度調整手段を用
いることにより、下段のコンクリートブロック10の裏
込めコンクリート28層の上面(最下段のコンクリート
ブロック10の場合は地面)など、設置場所がラフな状
態でも勾配角度を簡単な操作で調整することができる。
27はベースプレートであり、ボルト24の突出量を調
整する際に、ボルト24の先端が裏込めコンクリート層
28にめり込まないように、ボルト24の先端を受けて
いる。なお、38はアンカー鉄筋であり、一端が壁面構
成部12に埋設されており、他端が裏込めコンクリート
層28の打設される側に突出し、その先端が鍵状に折り
曲げられている。このアンカー鉄筋38によってコンク
リートブロック10を裏込めコンクリート層28に剥が
れることのないように確実に固着することができる。
【0011】続いて図3を参照して本実施例の擁壁30
の形成方法について説明する。まず、下段のコンクリー
トブロック10aを地面32上の所定位置に設置し、ボ
ルト24aの下方への突出量を調整してコンクリートブ
ロック10aの壁面構成部12aの地面32に対する傾
斜角度(勾配角度)を所定の角度に合わせる。コンクリ
ートブロック10aの設置が完了したら、壁面構成部1
2aと法面34との間の空間36a内へ裏込めコンクリ
ート28を打設する。このとき、後方延設部18a底面
と地面32との間に空間36cが存在するが、裏込めコ
ンクリート28は透孔20aを通って空間36c内にも
充填される。裏込めコンクリート28は、壁面構成部1
2aの上端と略同一高さまで打設、充填される(図3の
状態)。
【0012】裏込めコンクリート28が凝固したら、上
段のコンクリートブロック10bをコンクリートブロッ
ク10aへ積層する。その際、コンクリートブロック1
0aの凸部14aとコンクリートブロック10bの凹部
16とを嵌合させて位置を決める。続いて、ボルト24
bの下端を裏込めコンクリート28層の上面へ当接させ
つつボルト24bの下方への突出量を調整してコンクリ
ートブロック10bの壁面構成部12bの傾斜角度(勾
配角度)を、コンクリートブロック10aの壁面構成部
12aの傾斜角度(勾配角度)と一致させる。
【0013】このように、角度が一致したら、壁面構成
部12bと法面34との間の空間36b内へ裏込めコン
クリートを打設する。このとき、後方延設部18b底面
と下段のコンクリートブロック10aの裏込めコンクリ
ート28層との間に空間36dが存在するが、裏込めコ
ンクリートは矢印Cに示すように透孔20bを通って空
間36d内にも充填される。この裏込めコンクリートの
充填の際にコンクリートブロック10が浮き上がること
を防止するには、図1に示すように、下段の裏込めコン
クリート28に予め埋設して上方に突起してアンカー4
0(鉄筋)等に、ボルト24を溶接等で固着すればよ
い。
【0014】裏込めコンクリートが空間36b、36d
内に打設、充填されると、下段のコンクリートブロック
10aの裏込めコンクリート28層と連結され、かつ透
孔20bにはアンダーカット部22が形成されているの
で上段のコンクリートブロック10bが外れるのも確実
に防止可能になり、安全性を向上できる。また、特に上
段と下段の裏込めコンクリートが好適に一体化できるの
で、コンクリート自体の荷重によるコンクリートブロッ
ク10の前方(表面側)への滑り出しも確実に防止でき
る。このように、コンクリートブロック10を複数層積
層させることにより擁壁30を形成することができる。
この際、従来の下層の裏込めコンクリートの天端を水平
かつ平滑に仕上げる作業は必要なく、施工効率を向上で
きる。むしろ、下段の裏込めコンクリートの天端に凹凸
或いは骨材が露出していることで、上段の裏込めコンク
リートとの密着性が向上し、施工継目が発生せず、コン
クリートの一体化によい。また、幅方向にも図2に示し
た凸部15aおよび凹部15bを利用してコンクリート
10を順次つなぐことができ、コンクリート10を用い
た擁壁を延長できる。
【0015】また、コンクリートブロック10の表面に
修景用加工を行うこともできる。例えば、コンクリート
ブロック10の表面側を成形型によって石材を並べた表
面のように凹凸状に形成すると共に、そのコンクリート
ブロック10の表面に、石粉又は結晶片類等の硬質耐久
性物質からなる粒状物を、塗料によって付着された前記
成形型の型面からその塗料と共に転写させて固着させる
ことにより、コンクリートブロック10の表面を天然石
材が段積された表面のような美しい外表面を得ることが
できる。上記成形型の型面がシリコーンゴムによって形
成されれば、塗装によって付着された粒状物が容易に剥
離してコンクリートブロック10の表面に転写できる。
上記塗料が透明アクリル塗料であれば、粒状物自体の艶
のある色彩を表出できる。また、このように外表面を形
成したコンクリートブロック10も成形型を使用して工
場製作できるため、使用用途(施設、場所)により好適
に対応することが可能であり、有効である。
【0016】次に本発明に係る他の実施例について図4
の側断面図および図5の平面図に基づいて説明する。図
4に示すように、壁面構成部52から後方延設部54が
直角に延設されており、補強鉄筋56が芯材として透孔
58および切欠58a内を含めてコンクリートブロック
50の全面に埋め込まれている。他の構成は図1の実施
例と同一である。このように、壁面構成部52の面と、
後方延設部54の面とが交わる角度(壁面構成部52の
勾配角度)は、使用用途に応じて設定できる。また、補
強鉄筋56を透孔58および58a内に露出するように
配設することで、コンクリートブロック50と裏込めコ
ンクリートとをより完全に一体化できる。
【0017】また、本発明に係るコンクリートブロック
よれば、法面を覆う擁壁30を形成することに限らず、
図6に示すように、コンクリートブロックを両側で積層
して用いれば、砂防ダム60を容易に形成することがで
きる。図6は砂防ダム60の側面図であり、地盤61上
の一方(下流側)には表面に修景用加工されたコンクリ
ートブロック62が積層され、他方(上流側)には壁面
構成部の勾配の緩いコンクリートブロック64が積層さ
れる。これにより、景観のよい下流側面66を形成でき
ると共に、土砂の圧力を好適に受ける勾配を有する上流
側面68を形成できる。なお、70は裏込めコンクリー
トであり、72は裏込めコンクリート70の継ぎ目であ
る。以上、本発明の好適な実施例について種々述べてき
たが、本発明は上述の実施例に限定されるのではなく、
例えば擁壁30は、特に法面34の保護または砂防ダム
60のためでなく、床固、一般土留、修景用壁体などに
も採用することができる等、発明の精神を逸脱しない範
囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るコンクリートブロックを用
いると、コンクリートブロックを上下に積層した状態
で、上段のコンクリートブロックの壁面構成部と法面と
の間の空間へ裏込めコンクリートを充填すると、裏込め
コンクリートは透孔を経由して下段のコンクリートブロ
ックの壁面構成部と法面との間の空間内へ充填されてい
る裏込めコンクリート層へ達し、両裏込めコンクリート
層を連結可能となるので、両層の連結のために下段の裏
込めコンクリート層の上面を仕上げる処理は不要となる
ので、擁壁形成にかかる時間を短縮でき、擁壁形成の作
業効率を大幅に向上させることが可能になる。特に、角
度調整手段を設けると、コンクリートブロックの設置場
所の状態に関わらずコンクリートブロックの壁面構成部
の勾配角度を容易に調整可能になるので、設置場所の調
整作業を不要にし、擁壁形成の作業効率をさらに向上さ
せることが可能になる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートブロックの一実施例
を示した部分破断側面図。
【図2】図1の実施例のコンクリートブロックの平面
図。
【図3】図1のコンクリートブロックを用いて形成され
た擁壁の側断面図。
【図4】本発明に係るコンクリートブロックの他の実施
例を示した側断面図。
【図5】図4の実施例のコンクリートブロックの平面
図。
【図6】本発明に係るコンクリートブロックの使用例を
示した側面図。
【図7】従来のコンクリートブロックを用いて形成され
た擁壁の側断面図。
【符号の説明】
10、10a、10b コンクリートブロック 12、12a、12b 壁面構成部材 18、18a、18b 後方延設部 20、20a、20b 透孔 24、24a、24b ボルト 26 ナット 28 裏込めコンクリート 30 擁壁 32 地面 34 法面 36a、36b、36c、36d 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に形成された壁面構成部と、 該壁面構成部の裏面から後方へ延設された後方延設部と
    から成るコンクリートブロックにおいて、 前記後方延設部には上下方向へ透孔が形成されているこ
    とを特徴とするコンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 前記壁面構成部の勾配角度を調整するた
    めの角度調整手段を具備することを特徴とする請求項1
    記載のコンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコンクリートブ
    ロックを積層して形成されたことを特徴とする擁壁。
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