JPH08121122A - 内燃機関用バルブタイミング調整装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング調整装置

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JPH08121122A
JPH08121122A JP6255483A JP25548394A JPH08121122A JP H08121122 A JPH08121122 A JP H08121122A JP 6255483 A JP6255483 A JP 6255483A JP 25548394 A JP25548394 A JP 25548394A JP H08121122 A JPH08121122 A JP H08121122A
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housing
vane
combustion engine
internal combustion
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Masayasu Ushida
正泰 牛田
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置製造の容易な内燃機関用バルブタイミン
グ調整装置を提供する。 【構成】 第1カムギア1、リアプレート5、シューハ
ウジング3、フロントプレート4はそれぞれ別部材であ
り、第1カムシャフト2の軸方向にこの順番に配設さ
れ、シュー3aおよびシュー3aと180°反対側の位
置においてボルト6およびボルト14により互いに結合
され一体に回転する。ベーンロータ9は、シューハウジ
ング3と相対回動可能にシューハウジング3内に収容さ
れている。第1カムギア1がシューハウジング3と別体
であるため、第1カムギア1の加工が容易にできるとと
もに、第1カムギア1がシューハウジング3よりも小径
であってもボルト6により第1カムギア1をリアプレー
ト5とシューハウジング3とに締付けて固定することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関(以下「内燃
機関」をエンジンという)の吸気弁および/または排気
弁の開弁タイミングを運転条件に応じて変更するための
バルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのクランクシャフトと同
期回転するタイミングプーリを介してカムシャフトを駆
動し、タイミングプーリとカムシャフトとの相対回動に
よる位相差を調整することにより吸気弁または排気弁の
開閉タイミングを制御している。
【0003】このようなバルブタイミング調整装置とし
て、特開平1−92504号公報、特開平5−2149
07号公報に開示されているものが知られている。特開
平1−92504号公報、特開平5−214907号公
報に開示されているものでは、ベーンと相対回動するハ
ウジングとタイミングプーリとがタイミングプーリがハ
ウジングの外周側に設けられる構造で一体に形成され、
クランクシャフトの駆動力がタイミングベルトによりタ
イミングプーリからカムシャフトに伝達される。そし
て、ハウジングの内側に設けられた圧力室によりクラン
クシャフトに対するカムシャフトの位相差を調整するこ
とにより吸気弁または排気弁の開閉タイミングを制御し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−92504号公報、特開平5−214907号公報
に開示されている従来のバルブタイミング調整装置で
は、タイミングプーリに代えてチェーンスプロケットや
カムギア等によりクランクシャフトの駆動力をカムシャ
フトに伝達することも考えられる。しかし、チェーンス
プロケットやカムギアは表面硬度を上げるために熱処理
を行ってから仕上げ加工を行うことが必要であるため、
内側に圧力室を設けたハウジングの外周部にチェーンス
プロケットやカムギアを一体に設けることは加工する上
で困難である。また、チェーンスプロケットやカムギア
だけでなくタイミングプーリの外径が前記ハウジングよ
りも小さい場合、ハウジングと一体に形成する構造はさ
らに加工困難である。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、装置製造の容易なエンジン用バル
ブタイミング調整装置を提供することを目的とする。ま
た本発明の他の目的は、装置を軽量化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の請求項1記載のエンジン用バルブタイミング
調整装置は、エンジンのクランクシャフトと、エンジン
の吸気弁および/または排気弁を駆動するカムシャフト
との間に設けられ、前記クランクシャフトまたは前記カ
ムシャフトのいずれか一方とともに回転する回転伝達部
材と、前記クランクシャフトまたは前記カムシャフトの
他方とともに回動するベーンと、前記回転伝達部材と別
体に形成され、結合部材により前記回転伝達部材に結合
されて前記回転伝達部材とともに回動し、前記ベーンを
所定角度範囲に限って回動可能に収容する収容室を形成
するハウジングと、前記ハウジングに対して前記ベーン
を相対回動駆動することにより、前記クランクシャフト
と前記カムシャフトとの回転位相を変化させる駆動手段
と、を備えることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2記載のエンジン用バルブ
タイミング調整装置は、請求項1記載のエンジン用バル
ブタイミング調整装置において、前記ハウジングは前記
カムシャフトの軸方向において前記回転伝達部材に結合
されることを特徴とする。本発明の請求項3記載のエン
ジン用バルブタイミング調整装置は、請求項1または2
記載のエンジン用バルブタイミング調整装置において、
前記回転伝達部材と前記ハウジングとは、前記ハウジン
グに形成された前記収容室の周方向上において前記結合
部材により結合されることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項4記載のエンジン用バルブ
タイミング調整装置は、請求項1から3のいずれか1項
記載のエンジン用バルブタイミング調整装置において、
前記ベーンと同軸上に設けられる支持部材が前記ハウジ
ングにより軸受けされることを特徴とする。本発明の請
求項5記載のエンジン用バルブタイミング調整装置は、
請求項4記載のエンジン用バルブタイミング調整装置に
おいて、前記ベーンは軽金属製または樹脂製であること
を特徴とする。
【0009】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載のバル
ブタイミング調整装置によると、回転伝達部材と、ベー
ンを回動可能に収容するハウジングとを別体に形成し、
結合部材により回転伝達部材とハウジングとを結合して
いるので、例えば熱処理等による回転伝達部材だけの加
工が容易になる。
【0010】本発明の請求項2または3記載のバルブタ
イミング調整装置によると、ハウジングに比べて回転伝
達部材の外径が小さい場合でも容易に回転伝達部材とハ
ウジングとを結合できるので、部品製造および組付けの
自由度が向上する。本発明の請求項4または5記載のバ
ルブタイミング調整装置によると、ベーンと同軸上に設
けられる支持部材がハウジングに軸受けされることによ
りベーンは外周面において他部材との回転接触部位をも
たない。このため、軽金属または樹脂等でベーンを形成
できるので、ベーンの軽量化、つまり装置の軽量化が可
能である。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用バ
ルブタイミング調整装置を図1〜図6に示す。
【0012】図1において、第2カムシャフト81は図
示しないクランクシャフトと同期して回転し、第2カム
ギア80は第2カムシャフト81とともに回転する。第
1カムギア1は、中空円筒状に形成されて第2カムギア
80と噛み合い、第2カムシャフト81と同期して回転
する。第1カムシャフト2は、回転伝達部材である第1
カムギア1から駆動力を伝達され、第1カムギア1に対
し所定の位相差で回動可能である。第1カムギア1およ
び第1カムシャフト2は、図1に示す矢印X方向から見
て時計方向に回転する。以下この回転方向を進角方向と
する。
【0013】第1カムギア1、リアプレート5、シュー
ハウジング3、フロントプレート4はそれぞれ別部材で
あり、第1カムシャフト2の軸方向にこの順番に配設さ
れている。リアプレート5はボス部5aとフランジ部5
bとからなり円環状に形成されている。第1カムギア1
のインロー部1aはボス部5aの外周壁に同軸に嵌合
し、ボス部5aの内周壁は第1カムシャフト2を軸受け
している。フランジ部5bはシューハウジング3の一方
の側面を覆うとともにシューハウジング3の外周壁の周
縁部に同軸に嵌合している。第1カムギア1、リアプレ
ート5およびシューハウジング3はボルト6により結合
され、一体となって回転可能である。これにより、シュ
ーハウジング3は、第2カムギア80、第1カムギア
1、リアプレート5を介して図示しないクランクシャフ
トの駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回
転する。フロントプレート4はボス部4aとフランジ部
4bとからなり円環状に形成されている。ボス部4aの
内周壁は後述する円筒突出部9dを軸受けし、フランジ
部4bはシューハウジング3の他方の側面を覆うととも
にシューハウジング3の外周壁の周縁部に同軸に嵌合し
ている。フロントプレート4はボルト14によりシュー
ハウジング3と結合され、シューハウジング3と一体に
回転可能である。図4および図5に示すように、ボルト
6およびボルト14はシューハウジング3の径方向内側
に設けられるシュー3aおよび3bの位置で締付けられ
ている。
【0014】以上の構成により、第1カムギア1、リア
プレート5、シューハウジング3、およびフロントプレ
ート4はクランクシャフトと同期して回転する。また、
フロントプレート4およびリアプレート5は、シューハ
ウジング3とともに後述するベーンロータ9を収容する
ハウジングを構成している。図3に示すように、シュー
ハウジング3は互いに対向するように径方向内側に突出
した台形状のシュー3aおよび3bを有している。シュ
ー3aおよび3bのそれぞれの対向面は、断面円弧状に
形成されており、シュー3aおよび3bの周方向の間隙
にはベーン9aおよび9bをそれぞれ収容する収容室と
しての扇状空間部が一対となって形成されている。よっ
て、シュー3a、3bに設けられたボルト穴と、ボルト
6、14とは前記収容室の周方向延長上に位置してお
り、結合部材であるボルト6、14により回転伝達部材
としての第1カムギア1はハウジングとしてのシューハ
ウジング3に結合されている。
【0015】ベーンロータ9は径方向の両端に扇形状の
ベーン9aおよび9bを有し、このベーン9aおよび9
bがシュー3aおよび3bの周方向の間隙に形成されて
いる扇状空間部内に回動可能に収容されている。図4に
示すように、インロー部9cは第1カムシャフト2の先
端部2aに同軸に嵌合し、ベーンロータ9は2本のボル
ト15により第1カムシャフト2の軸方向で第1カムシ
ャフト2に固定され第1カムシャフト2と一体に回動す
る。円筒突出部材9dは、ベーンロータ9に同軸に嵌合
するとともに2本のボルト15によりベーンロータ9に
固定されベーンロータ9と一体に回動する。円筒突出部
材9dはフロントプレート4のボス部4aの内周壁に相
対回動可能に嵌合し、フロントプレート4のボス部4a
の内周壁により軸受けされている。図3に示すように、
ベーンロータ9の外周壁とシューハウジング3の内周壁
との間に微少クリアランス16および17が設けられて
おり、ベーンロータ9はシューハウジング3と相対回動
可能である。シュー3aとベーン9a、シュー3bとベ
ーン9b、シュー3aとベーン9b、シュー3bとベー
ン9aの間にはそれぞれ遅角油圧室10、11、進角油
圧室12、13が形成されている。ベーン9aおよび9
bの軸方向の長さは、フロントプレート4とリアプレー
ト5との間に挟まれたシューハウジング3の軸方向の長
さより僅かに小さく設定されている。
【0016】以上の構成により、第1カムシャフト2お
よびベーンロータ9は、第1カムギア1、シューハウジ
ング3、フロントプレート4およびリアプレート5に対
して同軸に相対回動可能であり、ベーンロータ9は外周
面において他部材と接触する部分が存在しない。図2に
示すように、逆止弁20および30は、ベーンロータ9
のベーン9aおよび9bの内部にそれぞれ収容されてい
る。逆止弁20は、弁本体21、バルブシート22、ガ
イド部23、圧縮コイルスプリング24から構成され、
逆止弁30は、弁本体31、バルブシート32、ガイド
部33、圧縮コイルスプリング34から構成されてい
る。弁本体21および31は有底円筒状に形成され、同
一周上の側壁に複数の油通孔21aおよび31aが形成
されている。弁本体21および31はそれぞれ圧縮コイ
ルスプリング24および34の付勢力により底部に設け
たシート部がバルブシート22および32に設けた弁座
に押圧され、図2に示す状態では閉弁状態を示してい
る。ガイド部23および33は、弁本体21および31
の開口部と逆方向に開口部を有する有底円筒状に形成さ
れている。弁本体21および31は、ガイド部23およ
び33の内壁により第1カムシャフト2の回転軸方向に
摺動可能に支持されている。バルブシート22および3
2には油通孔50aおよび50bが形成されている。
【0017】パイロット弁25および35はそれぞれ逆
止弁20および30に対向して設けられている。パイロ
ット弁25は弁本体26および圧縮コイルスプリング2
7からなり、パイロット弁35は弁本体36および圧縮
コイルスプリング37からなる。弁本体26および36
は第1カムシャフト2の回転軸方向に往復動可能にベー
ン9aおよび9bに収容されている。弁本体26および
36は圧縮コイルスプリング27および37の付勢力に
よりフロントプレート4の内側面に押圧されている。弁
本体26は、ロッド26aおよび摺動部材26bにより
一体に形成され、弁本体36は、ロッド36aおよび摺
動部材36bにより一体に形成されている。ロッド26
aおよび36aはそれぞれバルブシート22および32
の内部を通って弁本体21および31の近傍まで突出し
ている。摺動部材26bおよび36bは、圧縮コイルス
プリング27および37を係止する円板状の係止部と、
この係止部の外周から軸方向に延びる円環状の摺動部と
からなる。ここで逆止弁20およびパイロット弁25は
図6に示すパイロット式逆止弁100aを構成し、逆止
弁30およびパイロット弁35は図6に示すパイロット
式逆止弁100bを構成している。
【0018】弁本体26の前後には油圧室40および4
1が形成され、弁本体36の前後には油圧室45および
46が形成されている。弁本体21の前後には油圧室4
2、43および44が形成され、弁本体31の前後には
油圧室47、48および49が形成されている。油圧室
41および42はバルブシート22内部で連通し、油圧
室46および47はバルブシート32内部で連通してい
る。また、油圧室43と44とは弁本体21に設けられ
た油通孔21aで連通し、油圧室48と49とは弁本体
31に設けられた油通孔31aで連通している。油圧室
42および44は、弁本体21がバルブシート22に当
接することにより遮断され、弁本体21がバルブシート
22から離れることにより油通路43、油通孔21aを
介して連通する。油圧室47および49は、弁本体31
がバルブシート32に当接することにより遮断され、弁
本体31がバルブシート32から離れることにより油通
路48、油通孔31aを介して連通する。油圧室42
は、油通孔50aおよび油通路62aにより油通路61
aと連通し、油圧室47は、油通孔50bおよび油通路
62bにより油通路61bと連通している。また、油圧
室40は油通路63bを介して油通路61bと連通し、
油圧室45は油通路63aを介して油通路61aと連通
している。油圧室43は、図3に示す油通路51aによ
り遅角油圧室10に連通し、油圧室48は、図3に示す
油通路51bにより進角油圧室12に連通している。図
2に示すように、弁本体26および36はそれぞれ、油
圧室40と41との差圧または油圧室45と46との差
圧、すなわち油通路61aと61bとの差圧により圧縮
コイルスプリング27および37の付勢力に抗して逆止
弁20および30の方向へ移動し弁本体21および31
に当接可能である。ロッド26aおよび36aは、それ
ぞれ弁本体21および31に当接後、さらに圧縮コイル
スプリング24および34の付勢力に抗して弁本体21
および31を押圧してバルブシート22および32から
それぞれ弁本体21および31を離座させ、逆止弁20
および30を開弁させる。図3に示すように、パイロッ
ト式逆止弁100aと100bとを結ぶ仮想直線201
と、油通路61aと油通路61bとを結ぶ仮想直線20
2とがほぼ垂直に交わるように、パイロット式逆止弁1
00a、100b、油通路61a、61bはベーンロー
タ9内部の外周側に配設されている。
【0019】図2に示すように、第1カムシャフト2の
ジャーナル部52はシリンダヘッド7に設けられた軸受
部53により回転可能に支持されている。ジャーナル部
52の外周壁の周方向には外周溝54aおよび54bが
設けられている。油タンク55内の油をポンプ56によ
り圧送する供給油通路57と油タンク55内へ油を排出
する排出油通路58とは、切替バルブ59の切替操作に
より外周溝54aおよび54bと選択的に連通または遮
断可能である。本実施例では切替バルブ59は周知の4
ポート案内弁である。
【0020】第1カムシャフト2内部の油通路60aは
外周溝54aと連通するとともに第1カムシャフト2と
ベーンロータ9との軸方向における当接部70でベーン
ロータ9内部の油通路61aに連通し、油通路61aは
油通路62aを介してベーン9aの油圧室42に連通す
るとともに油通路63aを介してベーン9bの油圧室4
5に連通している。第1カムシャフト2内部の油通路6
0bは外周溝54bと連通するとともに当接部70でベ
ーンロータ9内部の油通路61bに連通し、油通路61
bは油通路62bを介してベーン9bの油圧室47に連
通するとともに油通路63bを介してベーン9aの油圧
室40に連通している。図3に示すように、油通路62
a、62bは、バルブシート22、32によりクリアラ
ンス16との連通を遮断されている。ベーンロータ9の
内部には遅角油圧室10と11とを連通する油通路65
a、および進角油圧室12と13とを連通する油通路6
5bが設けられている。以上の構成により、外周溝54
aおよび54bにポンプ56からの圧油を切替バルブ5
9により選択的に供給し、逆止弁20および30の開弁
により遅角油圧室10および11または進角油圧室12
および13へポンプ56からの圧油を供給することがで
きる。
【0021】ここで、パイロット式逆止弁100aと1
00bとを結ぶ仮想直線201と、油通路61aと油通
路61bとを結ぶ仮想直線202とがほぼ垂直に交わる
ように、パイロット式逆止弁100a、100b、油通
路61a、61bがベーンロータ9内部の外周側に配設
されているため、ボルト15、油通路62a、62b、
63a、63b、65a、65bは互いに干渉しないよ
うにベーンロータ9内部に配設されている。
【0022】ベーン9aおよび9bの最外径部のクリア
ランス16を微少に構成することで、遅角油圧室10と
進角油圧室13、遅角油圧室11と進角油圧室12がク
リアランス16を介して連通することを極力防止してい
る。また、シュー3aおよび3bの最内径部にベーンシ
ール73が設けられることにより、遅角油圧室10と進
角油圧室12、遅角油圧室11と進角油圧室13がクリ
アランス17を介して連通することを防止している。
【0023】次に、バルブタイミング調整装置の作動を
図2、図3および図6に基づいて説明する。 (1) 切替バルブ59の第1バルブ59aを選択すると、
ポンプ56の吐出する圧油は、外周溝54a、油通路6
0a、61a、62aを通って油圧室42に圧送され、
圧縮コイルスプリング24の付勢力に抗してバルブシー
ト22から弁本体21を離座させる。そして、圧油は油
圧室43および油通路51aを通って遅角油圧室10に
圧送され、さらに油通路65aを通って遅角油圧室11
へ圧送される。遅角油圧室10および11内の圧油はシ
ュー3aおよび3bに対しベーン9aおよび9bを押し
てベーンロータ9を反時計方向の遅角方向へ回転させる
ように作用する。さらに、油通路61a内の圧油は油通
路63aを通って油圧室45に圧送される。一方、外周
溝54bは排出油通路58と連通しており通常大気圧相
当となる。油通路60b、61b、62bを介して外周
溝54bと連通する油圧室47および46も大気圧相当
となる。油圧室45の油圧は油圧室46の油圧よりも高
いため、弁本体36は圧縮コイルスプリング37の付勢
力に抗して逆止弁30の方向へ移動し、ロッド36aが
弁本体31を押圧し、さらに圧縮コイルスプリング34
の付勢力に抗してバルブシート32から弁本体31を離
座させる。その結果進角油圧室12および13は、圧力
室47、油通路62b、61b、60bを介して排出油
通路58と連通し、ベーンロータ9の遅角側への回転に
伴い進角油圧室12および13内の油が排出油通路58
に排出される。
【0024】(2) 切替バルブ59の第2バルブ59bを
選択すると、ポンプ56の吐出する圧油は、外周溝54
b、油通路60b、61b、62bを通って油圧室47
に圧送され、圧縮コイルスプリング34の付勢力に抗し
てバルブシート32から弁本体31を離座させる。そし
て、圧油は油圧室48および油通路51bを通って進角
油圧室12に圧送され、さらに油通路65bを通って進
角油圧室13へ圧送される。進角油圧室12および13
内の圧油はシュー3aおよび3bに対しベーン9aおよ
び9bを押してベーンロータ9を時計方向の進角方向へ
回転させるように作用する。さらに、油通路61b内の
圧油は油通路63bを通って油圧室40に圧送される。
一方、外周溝54aは排出油通路58と連通しており通
常大気圧相当となる。油通路60a、61a、62aを
介して外周溝54aと連通する油圧室42および41も
大気圧相当となる。油圧室40の油圧は油圧室41の油
圧よりも高いため、弁本体26は圧縮コイルスプリング
27の付勢力に抗して逆止弁20の方向へ移動し、ロッ
ド26aが弁本体21を押圧し、さらに圧縮コイルスプ
リング24の付勢力に抗してバルブシート22から弁本
体21を離座させる。その結果遅角油圧室10および1
1は、圧力室42、油通路62a、61a、60aを介
して排出油通路58と連通し、ベーンロータ9の進角側
への回転に伴い遅角油圧室10および11内の油が排出
油通路58に排出される。
【0025】(3) 切替バルブ59の第3バルブ59cを
選択すると、遅角油圧室10、11、進角油圧室12、
13内の油は流通不可となり第1カムギア1に対するベ
ーンロータ9および第1カムシャフト2の位相差は保持
される。次に、第1カムシャフト2のトルク変動に対す
るバルブタイミング調整装置の作動について説明する。
第1カムシャフト2は図示しない吸気弁または排気弁の
駆動に伴い、第1カムギア1に対しトルクを生じなが
ら、図7の(A)に示すように、時計方向に回転してい
る。
【0026】(1) 切替バルブ59の第2バルブ59bを
選択し、進角油圧室12および13内の圧油がシュー3
aおよび3bに対してベーン9aおよび9bを押してベ
ーンロータ9を時計方向に回転させようとするとき、図
7の(B)に示す正トルクが反発し、進角油圧室12お
よび13は正トルクの反力に応じた油圧を生じる。ポン
プ56が圧送する油圧が進角油圧室12および13の油
圧より大きいとき、すなわち正トルクが小さいかまたは
負トルクのとき、ポンプ56が圧送する圧油の油圧はベ
ーンロータ9をシューハウジング3に対して時計方向へ
回転させるように作用する。また、遅角油圧室10およ
び11は排出油通路58と連通しているため油圧室10
および11内の油を油タンク55へ排出できるので、ベ
ーンロータ9はシューハウジング3に対して時計方向へ
回転する。つまり、第1カムシャフト2は第1カムギア
1に対して進角側に回転する。進角油圧室12および1
3の油圧がポンプ56が圧送する油圧より大きいときす
なわち正トルクが大きいとき、油圧室49の油圧は油圧
室47の油圧よりも大きくなる。この油圧室47と49
との差圧により弁本体31がバルブシート32に着座し
て逆止弁30が閉弁することにより、進角油圧室12お
よび13内の油がポンプ56側へ逆流することが防止さ
れるので、進角油圧室12および13の油圧は低下しな
い。このため、ベーンロータ9はシューハウジング3に
対して反時計方向へ回転することを防止され静止する。
従って、第1カムシャフト2は第1カムギア1に対して
反時計方向に戻ることなく時計方向のみに断続的に回転
し、その結果第1カムシャフト2が駆動する吸気弁また
は排気弁の開閉時期が早められる。
【0027】(2) 切替バルブ59の第1バルブ59aを
選択してベーン9aおよび9bを押してベーンロータ9
をシューハウジング3に対して反時計方向に回転させよ
うとするとき、図7の(B)に示す負トルクが反発して
いる。負トルクが小さいかまたは正トルクのとき、ベー
ンロータ9はシューハウジング3に対して反時計方向へ
回転し、負トルクが大きいときベーンロータ9は静止す
る。従って第1カムシャフト2は第1カムギア1に対し
て反時計方向の遅角方向のみに断続的に回転し、その結
果第1カムシャフト2が駆動する吸気弁または排気弁の
開閉時期が遅められる。
【0028】(3) 切替バルブ59の第3バルブ59cを
選択したとき、遅角油圧室10、11、進角油圧室1
2、13と供給油路57および排出油通路58との連通
が遮断され、遅角油圧室10、11、進角油圧室12、
13内の油は封じ込められてベーンロータ9は任意の位
置で静止する。もし本実施例のパイロット式逆止弁10
0aおよび100bがないと、第1カムシャフト2のト
ルク変動により遅角油圧室10、11、進角油圧室1
2、13に生じる断続的な正油圧または負油圧により、
カムジャーナル部52と軸受部53との間のクリアラン
スから圧油の漏れおよび空気の吸入が発生するので、ベ
ーンロータ9の揺動振動は除々に増巾しながら発生する
ようになる。
【0029】第1実施例では、シューハウジング3の径
方向内側に突出して設けられているシュー3aおよび3
bの位置において、第1カムギア1とリアプレート5と
シューハウジング3とをボルト6で締付けて固定するこ
とにより、第1カムギア1がシューハウジング3よりも
小径であってもボルト6を通すための特別な座面を必要
としない。このため、加工の容易な中空円筒形状のまま
第1カムギア1をリアプレート5とシューハウジング3
とに締付けて固定することができる。さらに、ベーンロ
ータ9と同軸上に設けられベーンロータ9と一体に回動
する第1カムシャフト2および円筒突出部材9dが軸受
けされ、ベーンロータ9自体は直接的に軸受けされない
ため、ベーンロータ9は外周面において他部材と接触す
る部位をもたないので高い面圧を受けることがない。こ
のため、アルミニウム等の軽合金または樹脂等によりベ
ーンロータ9を製造可能となるのでベーンロータ9の大
幅な軽量化が可能となる。
【0030】ベーンロータを軽合金製または樹脂製と
し、シューハウジング3を鉄系材料製とした場合、ベー
ンロータとシューハウジングとの間に形成された必要最
小限の隙間が、線形膨張係数の差のため温度変化により
変化するが、隙間が小さくなる高温時に圧油の粘度は低
くなり、隙間が大きくなる低温時に圧油の粘度は高くな
るので隙間での圧油の漏れに対して温度変化の影響を低
減できる。
【0031】また第1実施例では、パイロット式逆止弁
100aおよび100bをベーンロータ9のベーン9a
および9bに収容することにより、遅角油圧室10、1
1、進角油圧室12、13内の圧油の逆流をベーンロー
タ9内のパイロット式逆止弁100aおよび100bで
防止できるので、圧油の漏れる部位を最小限にすること
ができる。また、弁本体21、26、31および36
は、往復動方向が第1カムシャフト2の回転軸方向と同
一になるようにベーン9aおよび9bに収容されている
ため、ベーンロータ9の回転による遠心力が弁本体2
1、26、31および36の往復動方向に働かないの
で、パイロット式逆止弁100aおよび100bによる
吸気弁または排気弁の開閉制御の精度を向上できる。さ
らに、パイロット式逆止弁100aと100bとを結ぶ
仮想直線201が油通路61aと61bとを結ぶ仮想直
線202とほぼ垂直に交わるようにパイロット式逆止弁
100a、100b、油通路61a、61bがベーンロ
ータ9内部の外周側に配設されているため、油通路62
a、62b、63a、63b、65a、65b、ボルト
15が互いにベーンロータ9内部で干渉しないように配
設可能になっている。さらに、油通路60aと61aと
の連通、および油通路60bと61bとの連通が第1カ
ムシャフト2とベーンロータ9との軸方向における当接
部70で行われているため、特別なシール部材を用いる
ことなく、ベーンロータ9と第1カムシャフト2とを組
付けることにより油通路60aと61aとの連通、およ
び油通路60bと61bとの連通が容易にできるととも
に、部品点数を減少することができる。
【0032】(第2実施例)本発明の第2実施例を図8
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分については
同一符号を付す。チェーンスプロケット90は、図示し
ないローラチェーンにより駆動力を伝達され、図示しな
いクランクシャフトと同期して回転する。チェーンスプ
ロケット90、第1カムギア1、リアプレート5、シュ
ーハウジング3、フロントプレート4は、第1カムシャ
フト2の軸方向にこの順番に配設されている。チェーン
スプロケット90、リアプレート5およびシューハウジ
ング3はボルト6により結合され、一体となって回転可
能である。
【0033】第2実施例でも第1実施例と同様に、シュ
ーハウジング3よりも小径なチェーンスプロケット90
をシューハウジング3に固定可能であるとともに、ベー
ンロータ9の軽量化を図ることができる。以上説明した
本発明の実施例では、回転伝達部材としてカムギアまた
はチェーンスプロケットを用いたが、本発明では、回転
伝達部材としてタイミングプーリを用い、クランクシャ
フトの駆動力をタイミングベルトによりタイミングプー
リに伝達することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタ
イミング調整装置を示す断面図である。
【図2】第1実施例の油路構成を示す断面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】第1実施例のベーンロータと第1カムシャフト
との結合状態を示す断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】第1実施例の油圧回路を示す模式図である。
【図7】(A)は、第1実施例の第1カムシャフトと第
1カムギアとの回転方向を示す模式図である。(B)
は、第1実施例の第1カムシャフトのトルク変動を示す
説明図である。
【図8】本発明の第2実施例によるエンジン用バルブタ
イミング調整装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1カムギア(回転伝達部材) 2 第1カムシャフト(カムシャフト、支持部材) 3 シューハウジング(ハウジング) 3a、3b シュー 4 フロントプレート(ハウジング) 5 リアプレート(ハウジング) 6、14 ボルト(結合部材) 9 ベーンロータ(ベーン) 9a、9b ベーン 9d 円筒突出部材(支持部材) 10、11 遅角油圧室(駆動手段) 12、13 進角油圧室(駆動手段) 56 ポンプ(駆動手段) 90 チェーンスプロケット(回転伝達部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトと、内燃機
    関の吸気弁および/または排気弁を駆動するカムシャフ
    トとの間に設けられ、前記クランクシャフトまたは前記
    カムシャフトのいずれか一方とともに回転する回転伝達
    部材と、 前記クランクシャフトまたは前記カムシャフトの他方と
    ともに回動するベーンと、 前記回転伝達部材と別体に形成され、結合部材により前
    記回転伝達部材に結合されて前記回転伝達部材とともに
    回動し、前記ベーンを所定角度範囲に限って回動可能に
    収容する収容室を形成するハウジングと、 前記ハウジングに対して前記ベーンを相対回動駆動する
    ことにより、前記クランクシャフトと前記カムシャフト
    との回転位相を変化させる駆動手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関用バルブタイミング
    調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングは前記カムシャフトの軸
    方向において前記回転伝達部材に結合されることを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関用バルブタイミング調整
    装置。
  3. 【請求項3】 前記回転伝達部材と前記ハウジングと
    は、前記ハウジングに形成された前記収容室の周方向上
    において前記結合部材により結合されることを特徴とす
    る請求項1または2記載の内燃機関用バルブタイミング
    調整装置。
  4. 【請求項4】 前記ベーンと同軸上に設けられる支持部
    材が前記ハウジングにより軸受けされることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれか1項記載の内燃機関用バル
    ブタイミング調整装置。
  5. 【請求項5】 前記ベーンは軽金属製または樹脂製であ
    ることを特徴とする請求項4記載の内燃機関用バルブタ
    イミング調整装置。
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