JPH08122000A - 焼尽性容器 - Google Patents

焼尽性容器

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JPH08122000A
JPH08122000A JP28454694A JP28454694A JPH08122000A JP H08122000 A JPH08122000 A JP H08122000A JP 28454694 A JP28454694 A JP 28454694A JP 28454694 A JP28454694 A JP 28454694A JP H08122000 A JPH08122000 A JP H08122000A
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潤一 木村
Katsuhiro Arai
且浩 新井
Katsuhiko Shimizu
勝彦 清水
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Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
Japan Steel Works Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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    • F42—AMMUNITION; BLASTING
    • F42B—EXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B5/00—Cartridge ammunition, e.g. separately-loaded propellant charges
    • F42B5/38—Separately-loaded propellant charges, e.g. cartridge bags

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的分離手段を用いたとき、分離装置によ
って損傷することなく確実に分離でき、人力による運搬
等の取り扱い、及び結合、分離が容易に行えるモジュー
ル化された発射装薬用焼尽性容器を提供する。 【構成】 連結可能なモジュール化された発射装薬に用
いられる焼尽性ケースと焼尽性キャップとよりなる焼尽
性容器であって、焼尽性ケースは縮径端部とリング状端
部を有し、焼尽性キャップは焼尽性ケースのリング状端
部内に挿入され、且つ焼尽性ケースの両端は夫々他の焼
尽性ケースの端部に嵌合させる手段を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾丸を発射するための
発射薬や点火薬を収納するための焼尽性容器に関し、特
にモジュール化された火砲用発射装薬に使用される焼尽
性容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火砲用発射装薬は発射薬、点火薬
等を布製の薬のうに収容して構成している。しかし、布
薬のうは破れや縫目のほつれの問題が発生しやすいう
え、布薬のう内に収容した発射薬や点火薬がずれて型崩
れが起きやすく、人力で取り扱う上でも注意を払う必要
があった。そこで、発射装薬の取り扱い性を改善する目
的で、特公昭62−31276号公報に示されるよう
に、ニトロセルロース、クラフトパルプ及び合成樹脂を
主原料として成形加工した発射装薬用焼尽性容器が提案
された。
【0003】又、火砲の射撃スピードの向上や操作する
人員の削減を目的として、火砲への弾丸と発射装薬の供
給を機械装置により自動的に行う研究がなされている。
この目的に適合する発射装薬として、複数個の基本単位
からなるモジュール化された発射装薬がある。モジュー
ル化された発射装薬は、最大射距離での射撃に必要な複
数のモジュールを予め連結して準備しておき、射撃時に
目標とする射距離に応じたモジュール数に機械的に分離
し装填するものである。このモジュール化された発射装
薬を作る上で焼尽性容器は必要不可欠であり、連結可能
なものとする方法が問題である。焼尽性容器の連結方法
については、公表特許平2−500772号公報には、
図7に示すようにプラグ型連結部材73を用いてモジュ
ール化された発射装薬71,72を連結することが、又
特開平4−347500号公報には、図8に示すように
モジュール化された発射装薬81,82に夫々連結部8
5,86を設けることによって、モジュールを薬室内で
一体化し、一斉着火を可能にする発明が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(焼尽性容器の製造)焼尽性容器はニトロセルロース、
クラフトパルプ及び合成樹脂を主原料として用いている
ため金属材料に比して脆弱であり、寸法においても湿度
等の気候、環境の変化に左右され易く、製造環境及び製
造工程の時間を厳密にコントロールしても寸法精度を高
めることは非常に困難である。前述のプラグ型連結部材
を用いたり、焼尽性容器の一端に連結部を設けることに
よってモジュール化された発射装薬を連結する方法で
は、連結部の結合力はリング状の雌部と縮径の雄部のは
め合いと摩擦抵抗で決まるため、全てのモジュールを一
定の結合力とすることは不可能である。
【0005】(機械装置での分離)モジュール化された
発射装薬を機械的に分離する方法は、焼尽性容器の外周
を分離装置の鋸歯状のクランプ爪で挟むように押えて、
長軸方向に引き抜く方法が一般的である。モジュールの
結合力が一定していない場合、結合力が最も高いモジュ
ールを分離できるように、モジュールの分離力及びクラ
ンプ爪の押え力を設定しなければならない。このように
モジュールの分離力及びクランプ爪の押え力を大きく設
定した場合には、焼尽性容器が変形し分離不可能になっ
たり、更に大きな力で分離しようとした場合には、焼尽
性容器が破壊するといった問題があった。
【0006】(人力による取り扱い)モジュールを分離
する機械装置が故障した場合には、人力でモジュールを
組替えて火砲へ供給できる操用性が必要である。そこ
で、人力によって発射装薬を火砲に供給する際、連結し
たモジュールの両端を支持しても、発射装薬の自重で中
心付近がたわんでモジュールが分離する事のない結合力
を持つ必要がある。更に、連結されたモジュールを人力
で長軸方向に引き抜いて分離することは困難であるた
め、分離するモジュールへ短軸方向の力を加えて、結合
部分を割るように外す方法が取られている。連結したモ
ジュールの両端を支持しても分離する事のない結合力と
した場合には、前記の人力による分離の際に、焼尽性容
器の結合部分が変形又は破損し、再度結合する事が困難
となる問題があった。
【0007】(焼尽性)焼尽性容器は火砲で使用した際
に燃え残りの発生しないこと(焼尽性)が要求される。
モジュール化された発射装薬では、最大射程を得るとき
のモジュール数から1個のモジュールまで全てで燃え残
りが在ってはならない。機械による分離及び、人力によ
る取扱性を考慮すると、焼尽性容器は強固にする必要性
があるが、このような強固な焼尽性容器を火砲で使用す
ると、特に1個のモジュールで使用した場合には、燃え
残りが発生するといった問題があった。本発明の目的は
機械的分離手段を用いた場合に確実に分離でき、かつ人
力での取り扱いが容易に行える焼尽性容器を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達するため本
発明は、焼尽性ケースと焼尽性キャップとよりなる連結
可能なモジュール化された発射装薬用の焼尽性容器にお
いて、焼尽性ケースは縮径端部とその反対側のリング状
端部とを有し、縮径端部は連結すべき他の焼尽性容器の
焼尽性ケースのリング状端部と、リング状端部は連結す
べき他の焼尽性容器の焼尽性ケースの縮径端部と夫々嵌
合させる手段を有し、焼尽性キャップは焼尽性ケースの
リング状端部内に挿入されていることを特徴とする焼尽
性容器に関する。
【0009】図1は本発明の焼尽性容器の第1例の断面
図である。円筒状の焼尽性容器11は焼尽性ケース12
と焼尽性キャップ13とから構成される。焼尽性ケース
12は外径を細くした縮径端部15とその反対側のリン
グ状端部16とを有している。夫々の端部は、図4に示
されるように他の焼尽性容器の端部、即ち縮径端部はリ
ング状端部と、リング状端部は縮径端部と夫々嵌合しう
る。即ち容器は連結可能である。縮径端部15には突起
18が、リング状端部16には突起18に対応する位置
に孔19が設けられており、これらにより夫々の端部に
隣接する焼尽性容器の端部が固定される。焼尽性キャッ
プ13は、焼尽性ケース12のリング状端部16の内径
より僅かに小さい外径を持つ円筒部と発射薬等を収容す
るための端面部を持ち、円筒部が焼尽性容器の内部に収
められるように焼尽性ケース12内に挿入され、円筒部
で焼尽性ケースと接着される。焼尽性キャップの固定位
置は、焼尽性ケースのリング状端部16の長さが、縮径
端部15の長さと同じになる位置が望ましい。
【0010】縮径端部15における突起18の位置は特
定されないが、実用的には縮径端部15の中央の円周を
3あるいは4等分する位置に設けることが望ましい。
又、突起18の形状は円形、四角形等任意の形状にする
ことが可能である。焼尽性ケース12及び焼尽性キャッ
プ13の厚みは、通常、焼尽性容器を火砲で使用した場
合の焼尽性と落下等の衝撃に耐える強度の2つの因子を
考慮して適宜決定されるが、好ましい範囲は、焼尽性ケ
ース12の円筒部外径の1/150〜1/50である。
焼尽性ケース及び焼尽性キャップの厚みが焼尽性ケース
の円筒部外径の1/150未満とした場合には、寸法精
度を高めてもモジュール化された発射装薬とした場合の
強度が乏しく、一方、厚みが1/50をこえる場合には
火砲で使用した場合の燃え残りが発生する。尚、図1に
おいて、焼尽性容器11には、必要に応じクランプ溝1
4を取り付けることができる。クランプ溝14は必ずし
も設ける必要はないが、分離装置のクランプ爪をクラン
プ溝に引っかける構造とした場合、焼尽性ケース12の
円周に沿って設ける事により効果的な構造となる。クラ
ンプ溝14は、焼尽性ケース12の外表面の任意の位置
に配置することが可能であるが、焼尽性キャップ13の
固定位置に設けることにより、発射薬等の収納部17の
容積、形状を一定に保つことができる利点がある。又、
クランプ溝14は焼尽性ケース12の円周に沿って全周
にわたって配置する必要はないが、任意の位置でクラン
プ爪が係合するためには全周にわたっていることが望ま
しい。又、クランプ溝14の形状は断面が半円、台形
等、クランプ爪の形状に対応させることも可能である。
更に、クランプ溝14は焼尽性ケース12の短軸方向へ
の力に対する強度も向上させる。
【0011】図2は本発明の焼尽性容器の第2例の断面
図である。焼尽性ケース22の縮径端部25の中央付近
には、円周に沿って結合溝28が設けられ、リング状端
部26には結合溝28に対応する位置に円周に沿って突
起29が設けられている。本例は必要に応じ図1に示す
第1例と同様のクランプ溝24をつけることが可能であ
る。尚、21は焼尽性容器を、23は焼尽性キャップを
示す。図5に図2に示す本発明の焼尽性容器を二個連結
した例を示す。
【0012】結合溝28の形状は断面が半円、台形、三
角形等任意の形状にすることが可能であるが、スムース
な結合、分離のために半円であることが望ましい。又、
突起29の断面は結合溝28に対応する形状とし、やは
り半円であることが望ましい。加えて、結合溝28の長
さは、任意の位置で結合が可能であるよう全周にわたっ
ていることが望ましいが、突起29の長さは必ずしも全
周にわたる必要はなく、その長さを変えることによって
結合強度を調節することが可能である。
【0013】図3は本発明の焼尽性容器の第3例の片側
断面図である。焼尽性ケース32の縮径端部35には長
手方向の線形突起38が設けられており、線形突起38
の各頂点を結んだ円の直径はリング状端部36の内径よ
りも若干大きくなっている。縮径端部を他の焼尽性容器
のリング状端部に押し込んだとき、この線形突起がつぶ
れ、縮径端部の外径とリング状端部の内径が同一になる
ことによって夫々の端部に隣接する焼尽性容器の端部が
固定される。本例も必要に応じ図1に示すものと同様の
クランプ溝34をつけることが可能である。尚、31は
焼尽性容器を、33は焼尽性キャップを示す。図6は図
3に示す本発明の焼尽性容器を二個連結した例を示す。
【0014】縮径端部35における線形突起38の位置
は特定されないが、適当な数で円周を等分する位置に設
けることが望ましい。又、線形突起38の形状は半円、
台形、三角形等任意の形状にすることが可能である。更
に、長さや幅も任意であるが、長さは縮径端部35の直
線部分にわたっていることが望ましく、線形突起38の
長さ、幅、高さ、本数などを変えることによって結合強
度を調節することが可能である。
【0015】本発明で使用する焼尽性容器の組成はニト
ロセルロース、クラフトパルプ、合成樹脂を主成分とす
る。野戦砲用の発射装薬に使用する場合の焼尽性容器の
好ましい組成は、ニトロセルロースが重量部で40〜8
0%、合成樹脂が重量部で5〜15%、それ以外をクラ
フトパルプとすることが望ましいが、更に、クラフトパ
ルプに対するニトロセルロースの重量比を1〜4とする
ことが望ましい。クラフトパルプに対するニトロセルロ
ースの割合が高い場合には機械的強度が低下するため、
合成樹脂を多く添加する必要がある。逆にクラフトパル
プに対するニトロセルロースの割合が低い場合には火砲
で使用した場合の燃え残りが発生するため、合成樹脂を
少なくする必要がある。他にニトロセルロースの自然分
解を抑制する安定剤としてエチルセントラリットやジフ
ェニルアミンを配合することもできる。これらの配合割
合は使用する火砲の要求とする性能から適宜選ばれる。
【0016】
〔実施例 1〕
(焼尽性容器の製作)焼尽性容器の組成は、重量部でニ
トロセルロース60%、クラフトパルプ30%、合成樹
脂10%からなる。製造方法は特開平1−188484
号公報に開示された方法であり、前記原材料を水に懸濁
したスラリーより吸引抄造法により製造した粗筒体を、
加熱可能な雌金型に入れ、粗筒体内部に膜製袋体を挿入
した後、袋体内に加熱した水を送り、粗筒体を内外両面
から加熱しつつ、雌金型に押しつけて加熱かつ圧搾して
脱水固化させたものである。焼尽性容器は図1に示すよ
うに、焼尽性ケースと焼尽性キャップとよりなる。焼尽
性ケースは外径155mm、縮径端部外径150mm、
縮径端部の長さ30mm、リング状端部の長さ30m
m、長軸方向全長180mm、クランプ溝の断面は半円
型、クランプ溝深さ6mmであり、縮径端部の円周を4
等分する位置にφ10mm、高さ2.0mmの円形突起
を、リング状端部にはφ10mmの孔を設けた。焼尽性
キャップは外径150.5mm、円筒部長さ30mmで
あり、焼尽性ケースのリング状端部内に挿入される。こ
こで、焼尽性容器の肉厚は2.0mmであり、焼尽性ケ
ースの円筒部外径に対する肉厚は1/78.5となる。
【0017】(モジュール化された発射装薬の製作)焼
尽性ケースと焼尽性キャップとより形成される発射装薬
の収納部には発射薬と点火薬を装填し、モジュール化さ
れた発射装薬とした。発射薬にはトリプルベース組成の
19孔発射薬2.2kgと、点火薬にはフレーク状のシ
ングルベース組成と黒色火薬の重量比2:1の混合物2
0gを使用した。点火薬は、布製の円盤状の薬のうに入
れ、焼尽性キャップ側の端面に配置し、発射薬は焼尽性
容器内で点火薬で形成される空間に装填した。このモジ
ュール化された発射装薬は火管により点火薬側から着火
される。このようにして作られたモジュールの1つの重
さは以下の実施例及び比較例で全て同じ2.4kgであ
り、6モジュールで14.4kgとなる。
【0018】(人力による操用性試験)モジュールを6
個連結したものについて、水平な状態で両端のモジュー
ルを支持しても、結合が外れることはなかった。更に、
このモジュールを鉛直な状態とし、上端のモジュールを
持って、全体を持ち上げ、上下、左右に揺すっても結合
が外れることはなく、人力による取扱が問題ないことを
確認した。
【0019】(射撃試験)この焼尽性容器を用いたモジ
ュール化された発射装薬を155mm試験砲により射撃
した。このモジュール化された発射装薬を6個連結した
ものを試験砲によって射撃した際の薬室内の最大圧力は
350MPaであり、1個で射撃した際の薬室内の最大
圧力は50MPaであった。1個のモジュールを射撃し
た場合にも燃え残りは発生しておらず、実用上問題はな
かった。
【0020】(長軸方向への引き離し試験)図9に示す
実験装置を製作し長軸方向に引き離す際の力を測定し
た。図9において、2つの焼尽性容器91と92は連結
されている。一方の焼尽性容器91は焼尽性容器のリン
グ状端部93を残して固定具94によって固定されてい
る。焼尽性容器91に連結された焼尽性容器92の円周
を等分する位置に配置された4つのクランプ爪95で挟
むように押えて、連結された焼尽性容器91及び92を
長軸方向に引き離す試験を行った。4つのクランプ爪9
5はクランプ爪固定部96に固定されており、クランプ
爪固定部96と連結されたバネ秤97を引くことにより
焼尽性容器91と92の結合が外れるまでの最大の力を
測定した。そしてその焼尽性容器の分離力F1 の測定を
10回行い、そのときの平均値(丸印)と範囲を図10
に示した。
【0021】(短軸方向への引き離し試験)図11に示
す実験装置を製作し焼尽性容器を短軸方向に力を加え、
焼尽性容器が撓んで結合が外れる際の力を測定した。図
11において、2つの焼尽性容器111と112は連結
されている。一方の焼尽性容器111は本焼尽性容器の
縮径端部113を残して固定具115によって固定され
る。焼尽性容器111に連結された焼尽性容器112の
縮径端部114中心に金属リング116を固定し、バネ
秤117を取付けた。バネ秤117を引くことにより焼
尽性容器の短軸方向に力を加え、その力をバネ秤117
で測定し、焼尽性容器111と112の結合が外れるま
での最大の力を測定した。そしてその分離力F2 の測定
を10回行い、そのときの平均値(丸印)と範囲を図1
2に示した。
【0022】〔実施例 2〕実施例1と同様の組成及び
方法で、図2に示す焼尽性ケースと焼尽性キャップより
なる連結可能なモジュール化された焼尽性容器を製造
し、焼尽性容器の内部には実施例1と同様の発射薬及び
点火薬を装填し、モジュール化された発射装薬とした。
焼尽性ケースは外径155mm、縮径端部外径150m
m、縮径端部の長さ30mm、リング状端部の長さ30
mm、長軸方向全長180mm、クランプ溝の断面は半
円型、クランプ溝深さ6mmであり、縮径端部には半円
形、深さ3mmの結合溝を、リング状端部には半円形、
高さ3mmの突起を設けた。焼尽性キャップは外径15
0.5mm、円筒部長さ30mmであり、焼尽性ケース
のリング状端部内に挿入される。焼尽性容器の肉厚は実
施例1と等しい。このようにして製作したモジュールを
使用して実施例1と同様の人力による操用性試験と射撃
試験を行い、問題無いことを確認した。同じく、実施例
1と同様の長軸方向への引き離し試験及び短軸方向への
引き離し試験を行った結果を夫々図10及び図12に示
した。
【0023】〔実施例 3〕実施例1と同様の組成及び
方法で、図3に示す焼尽性ケースと焼尽性キャップより
なる連結可能なモジュール化された焼尽性容器を製造
し、焼尽性容器の内部には実施例1と同様の発射薬及び
点火薬を装填し、モジュール化された発射装薬とした。
焼尽性ケースは外径155mm、縮径端部外径150m
m、縮径端部の長さ30mm、リング状端部の長さ30
mm、長軸方向全長180mm、クランプ溝の断面は半
円型、クランプ溝深さ6mmであり、縮径端部には円周
を48等分する位置に縮径端部基端から長さ20mm、
高さ0.5mm、幅1.0mmの半円状線形突起を設け
た。焼尽性キャップは外径150.5mm、円筒部長さ
30mmであり、焼尽性ケースのリング状端部内に挿入
される。焼尽性容器の肉厚は実施例1と等しい。このよ
うにして製作したモジュールを使用して実施例1と同様
の人力による操用性試験と射撃試験を行い、問題無いこ
とを確認した。
【0024】同じく、実施例1と同様の長軸方向への引
き離し試験及び短軸方向への引き離し試験を行った結果
を夫々図10及び図12に示した。
【0025】〔比較例 1〕実施例1と同様の組成及び
方法で、図7に示すケース部、キャップ部、及びプラグ
型連結部材よりなる連結可能なモジュール化された焼尽
性容器を製造し、焼尽性容器の内部には、実施例1と同
様の発射薬及び点火薬を装填し、モジュール化された発
射装薬とした。ケース部は外径155mm、縮径部外径
150mm、縮径部長さ30mm、縮径結合部30m
m、全長105mmであり、キャップ部は外径155m
m、縮径部外径150mm、縮径部長さ30mm、全長
75mmである。キャップ部はケース部の縮径結合部と
の結合が可能であり、連結後の長さが150mmの容器
となる。プラグ型連結部材は外径155mm、内径15
1mm、長さ60mmとし、このプラグ型連結部材によ
ってケース部の縮径部と他の容器のキャップ部の縮径部
が連結される。このようにして製作したモジュールを使
用して実施例1と同様の人力による操用性試験を行った
ところ、モジュールを6個連結したものについて、水平
な状態で両端のモジュールを支持した場合、モジュール
の連結部分が緩み、中心付近のモジュールが撓んで結合
が外れて落下した。更に、このモジュールを鉛直な状態
とし、上端のモジュールを持って、全体を持ち上げよう
とした時、持ち上げたモジュールの真下の結合部で結合
が外れ持ち上げることはできなかった。同じく、実施例
1と同様の長軸方向への引き離し試験及び短軸方向への
引き離し試験を行った結果を夫々図10及び図12に示
した。
【0026】〔比較例 2〕実施例1と同様の組成及び
方法で、図8に示すケース部、キャップ部よりなる連結
可能なモジュール化された焼尽性容器を製造し、焼尽性
容器の内部には、実施例1と同様の発射薬と点火薬を装
填し、連結可能なモジュール化された発射装薬とした。
ケース部は外径155mm、縮径部外径150mm、縮
径部長さ30mm、連結部長さ30mm、全長180m
mである。ケース部の連結部では他の発射装薬の縮径部
と連結可能であるが、嵌合のための手段を持たない。キ
ャップ部は外径150.5mm、長さ30mmであり、
実施例1と同様にケース部の内部に挿入され、連結部の
長さが30mmとなる位置で接着される。このようにし
て製作したモジュールを使用して実施例1と同様の人力
による操用性試験を行ったところ、比較例1と全く同じ
結果となり、問題のあることが分かった。同じく、実施
例1と同様の長軸方向への引き離し試験及び短軸方向へ
の引き離し試験を行った結果を夫々図10及び図12に
示した。
【0027】〔比較例 3〕実施例1と同様の組成及び
方法で、比較例2より薄肉のケース部、キャップ部より
なる図8に示す連結可能なモジュール化された焼尽性容
器を製造した。焼尽性容器の内部には、実施例1と同様
の発射薬及び点火薬を装填し、連結可能なモジュール化
された発射装薬とした。ケース部は外径155mm、縮
径部外径153mm、縮径部長さ30mm、連結部長さ
30mm、全長180mmであり、結合部には嵌合のた
めの手段を持たない。焼尽性キャップは外径152.5
mm、長さ30mmであり、実施例1と同様にケース部
の内部に挿入され、連結部の長さが30mmとなる位置
で接着される。焼尽性容器の肉厚は1.0mmであり、
焼尽性ケースの円筒部外径に対する肉厚は1/155と
なる。このようにして製作したモジュールを使用して実
施例1と同様の人力による操用性試験を行ったところ、
比較例1と全く同じ結果となり、問題のあることが分か
った。更に、連結した発射装薬を人力で分離する目的で
短軸方向に力を加えたところ、リング状端部が破れて結
合が外れる事態が発生し、問題があることが分かった。
【0028】〔比較例 4〕実施例1と同様の組成及び
方法で、比較例2より厚肉のケース部、キャップ部より
なる図8に示す連結可能なモジュール化された焼尽性容
器を製造した。焼尽性容器の内部には、実施例1と同様
の発射薬及び点火薬を装填し、連結可能なモジュール化
された発射装薬とした。ケース部は外径155mm、縮
径部外径148mm、縮径部長さ30mm、連結部長さ
30mm、全長180mmであり、結合部には嵌合のた
めの手段を持たない。焼尽性キャップは外径147.5
mm、長さ30mmであり、実施例1と同様にケース部
の内部に挿入され、連結部の長さが30mmとなる位置
で接着される。焼尽性容器の肉厚は3.5mmであり、
焼尽性ケースの円筒部外径に対する肉厚は1/44とな
る。このようにして製作したモジュールを使用して実施
例1と同様に射撃試験を行ったところ、6個のモジュー
ルを使用した場合には燃え残りは発生しなかったが、1
個のモジュールを射撃した場合に燃え残りが発生し、問
題のあることが確認された。
【0029】(まとめ)射撃試験の結果から、比較例
1,2,3及び実施例1,2,3では、射撃による燃え
残りの問題は発生しなかったが、容器が厚肉の比較例4
では、1個のモジュールで使用した場合に焼尽性容器の
燃え残りが発生した。長軸方向の引き離し試験から、分
離力の平均値は、比較例1が11kgf/cm2 、比較
例2が13kgf/cm2 、実施例1が46kgf/c
m2 、実施例2が54kgf/cm2 、実施例3が30
kgf/cm2 であった。実施例1,2,3は比較例1
又は2に比べ3〜5倍の分離力を持つことが分かった。
使用した焼尽性容器は、火砲用発射装薬と同じ重量にす
るために発射薬が装填されており、モジュールの重量は
1個当り2.4kgである。本焼尽性容器は6個のモジ
ュールを連結して使用することを目的としているが、こ
の場合6個のモジュールを鉛直方向の向きに連結した状
態で置き、上端の1モジュールを持ち上げた場合、持ち
上げたモジュールの真下の結合箇所に残りの5個のモジ
ュールの重量12.0kgが働く。通常、発射装薬はこ
のような取り扱いをする事が多いが、比較例1及び2で
は、この取り扱いでも分離することが分かる。一方、実
施例1,2及び3ではこの取り扱いでは分離しないレベ
ルにある。
【0030】短軸方向への引き離し試験から、分離力の
平均値は、比較例1が26kgf/cm2 、比較例2が
27kgf/cm2 、実施例1が34kgf/cm2 、
実施例2が37kgf/cm2 、実施例3が31kgf
/cm2 であった。実施例1,2及び3の焼尽性容器に
短軸方向の力を加えた場合には、長軸方向に力を加えた
場合に比べて同等もしくはそれ以下の小さな力で分離で
きることが確認された。更に、実施例1,2及び3に短
軸方向の力を加えた場合の分離力は比較例1及び2の分
離力の1.2〜1.4倍となっており、長軸方向に力を
加えた場合の比率より小さくなっている。実施例2で
は、比較例1に比べて1.4倍の分離力となっており、
他の実施例と比べて最大であった。しかし、本発明者ら
が人力により連結された発射装薬を分割する目的で短軸
方向に力を加えたところ、実施例2のモジュールであっ
ても分離することができ、尚かつリング状端部が破損す
る事もなかった。
【0031】
【発明の効果】焼尽性ケースの肉厚を厳密に決めて一定
の結合力を得ようとする従来の焼尽性容器に比べて、本
発明の焼尽性容器は、他の焼尽性容器との結合部に嵌合
される手段を設けて連結しており、焼尽性ケースの肉厚
を厳密にコントロールしなくても、安定した高い結合力
が得られるため、焼尽性容器の製造工程を簡略化するこ
とができる。又、本発明の焼尽性容器は、安定した高い
結合力が得られるために、従来から懸念されていた機械
装置による分離操作における不分離の恐れがなくなると
共に、人力での運搬、装填等の取り扱い、結合、分離も
容易に行うことができ、火砲システムの信頼性を高める
ことができる。更に、本発明の焼尽性容器を使用したモ
ジュール化された発射装薬は結合部の嵌合構造の寸法や
配置によって機械装置による分離力が異なるため、火砲
システムに適合する最適なものを採用することができ
る。又、従来の焼尽性容器では人力での取扱性を増すた
めに焼尽性容器を厚くしたり、硬くする必要があり、こ
の場合にはモジュール化された発射装薬を1個で使用し
た場合の燃え残りの問題があったが、本発明の焼尽性容
器では、安定した高い結合力を持つため、従来よりも薄
いものや脆弱なものでも使用することができ、燃え残り
の発生の恐れもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼尽性容器の第1例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の焼尽性容器の第2例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の焼尽性容器の第3例を示す片側断面図
である。
【図4】図1に示す本発明の焼尽性容器を二個連結した
例を示す図である。
【図5】図2に示す本発明の焼尽性容器を二個連結した
例を示す図である。
【図6】図3に示す本発明の焼尽性容器を二個連結した
例を示す図である。
【図7】公表特許平2−500772号公報によるプラ
グ型連結部材により、モジュール型発射装薬を二個連結
した図である。
【図8】特開平4−347500号公報によるモジュー
ル化された発射装薬を二個連結した図である。
【図9】焼尽性容器の長軸方向への分離力の測定方法を
示す図である。
【図10】焼尽性容器の長軸方向への分離力を示す図で
ある。
【図11】焼尽性容器の短軸方向への分離力の測定方法
を示す図である。
【図12】焼尽性容器の短軸方向への分離力を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 焼尽性容器 12 焼尽性ケース 13 焼尽性キャップ 14 クランプ溝 15 縮径端部 16 リング状端部 17 発射薬等の収納部 18 突起 19 孔 21 焼尽性容器 22 焼尽性ケース 23 焼尽性キャップ 24 クランプ溝 25 縮径端部 26 リング状端部 27 発射薬等の収納部 28 結合溝 29 突起 31 焼尽性容器 32 焼尽性ケース 33 焼尽性キャップ 34 クランプ溝 35 縮径端部 36 リング状端部 37 発射薬等の収納部 38 線形突起 71 モジュール化された発射装薬 72 モジュール化された発射装薬 73 プラグ型連結部材 74 ケース部 75 キャップ部 76 縮径部 77 縮径部 78 縮径結合部 81 モジュール化された発射装薬 82 モジュール化された発射装薬 83 ケース部 84 キャップ部 85 連結部 86 連結部 87 縮径部 88 縮径部 91 焼尽性容器 92 焼尽性容器 93 リング状端部 94 固定具 95 クランプ爪 96 クランプ爪固定部 97 バネ秤 111 焼尽性容器 112 焼尽性容器 113 縮径端部 114 縮径端部 115 固定具 116 金属リング 117 バネ秤
フロントページの続き (72)発明者 新井 且浩 愛知県知多郡武豊町字西門8 (72)発明者 清水 勝彦 埼玉県川越市的場2003−3

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼尽性ケースと焼尽性キャップとよりな
    る連結可能なモジュール化された発射装薬用の焼尽性容
    器において、焼尽性ケースは縮径端部とその反対側のリ
    ング状端部とを有し、縮径端部は連結すべき他の焼尽性
    容器の焼尽性ケースのリング状端部と、リング状端部は
    連結すべき他の焼尽性容器の焼尽性ケースの縮径端部と
    夫々嵌合させる手段を有し、焼尽性キャップは焼尽性ケ
    ースのリング状端部内に挿入されていることを特徴とす
    る焼尽性容器。
  2. 【請求項2】 焼尽性ケースの縮径端部には突起を、リ
    ング状端部には孔を有する請求項1の焼尽性容器。
  3. 【請求項3】 焼尽性ケースの縮径端部は外表面に溝
    を、リング状端部内面には突起を有する請求項1の焼尽
    性容器。
  4. 【請求項4】 焼尽性ケースの縮径端部の外表面に長手
    方向の線形突起を有する請求項1の焼尽性容器。
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