JPH08122371A - 電子式電力量計 - Google Patents

電子式電力量計

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JPH08122371A
JPH08122371A JP6282448A JP28244894A JPH08122371A JP H08122371 A JPH08122371 A JP H08122371A JP 6282448 A JP6282448 A JP 6282448A JP 28244894 A JP28244894 A JP 28244894A JP H08122371 A JPH08122371 A JP H08122371A
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行宏 星野
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眞一 五十嵐
Kazutoshi Suzuki
和敏 鈴木
Hisaaki Kataoka
久明 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り外した複数の定格銘板の中から該当する
定格銘板を容易に判別する。 【構成】 外部設定手段に接続される通信用端子16
と、外部設定手段から送られた計器番号を記憶する不揮
発性記憶手段29と、該不揮発性記憶手段に記憶された
計器番号を読み出すための操作手段20と、外部設定手
段から通信用端子を経て送られる計器番号を受信し、不
揮発性記憶手段に記憶させると共に、操作手段の操作に
応じて不揮発性記憶手段から計器番号を読み出し、電力
量表示用の表示手段3に表示させる制御手段28とを設
け、以て、定格銘板が取り外された状態で、操作手段の
計器番号読み出しのための操作により、電力量表示用の
表示手段に計器番号が表示されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用電力量を管理する
ために需要家内などに設置される電子式電力量計の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力量計では、相線式、定格電圧、定格
電流が異なれば、当然のことながら電力量計が一定時間
に計量する電力量が異なる。また、変成器付電力量計の
JIS規格では、精密級計器の場合、定格電流の2.5
%〜120%の範囲の計量における誤差を保証し、か
つ、最低15mAから負荷電流の計量が可能であること
とされている。さらに、瞬間的過負荷を考慮すると、定
格電流の300%程度までは計量動作を行う必要があ
る。すなわち、定格電流が5Aの電力量計は、15mA
/5A=0.3%から300%までの広範囲にわたる計
量動作を行わなければならない。
【0003】したがって、マイクロコンピュータを使用
した電子式電力量計を設計するに当たっては、電力をそ
れに比例した周波数のパルス信号に変換する電力−周波
数変換回路の出力、すなわちマイクロコンピュータの入
力である電力に比例したパルス信号を、あらゆる相線
式、定格電圧、定格電流の電力量計において略同程度の
値にしておく必要がある。さもないと、計量する定格値
が変わる毎にマイクロコンピュータのソフトウエアの構
造や動作速度を変えない限り、その処理が追いつかない
ことになる。
【0004】たとえば、100V用計器に対して200
V用計器では2倍の電力量となるためパルス信号は2倍
の周波数となる。同様に単相2線式に対して三相4線式
では3倍となり、さらに、1A計器に対して5A計器で
は5倍となるから、単相2線式100V1A計器に対し
て三相4線式200V5A計器では、パルス信号の周波
数は30倍となる。
【0005】そこで、マイクロコンピュータの入力パル
スの周波数を、考えられる如何なる定格でも略同程度と
するために、変流器や電圧変換回路において定格に応じ
た大きさの信号に調整している。
【0006】一方、受電盤や配電盤の設置工事などにお
いて、変成器付電子式電力量計が使用される場合には、
該電力量計に変成比の設定および出力パルスの設定を行
う必要があり、変成比および出力パルスの設定を行うた
めには、電子式電力量計前部の定格銘板を一旦取り外し
て、設定スイッチにより行うこととなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電子式電力量計の出力
パルスは、1kWh/p、10kWh/p、100kW
h/pのように一定の電力量当たりのパルス出力である
ため、該電力量計のマイクロコンピュータ内部では、入
力パルスを定格に応じて分周値を変えることにより出力
パルスを出力しなければならないが、電力量計が扱うあ
らゆる定格を考えると、この分周値は30種類程度とな
る。
【0008】さらに、電子式電力量計からの発信パルス
信号を受信する受量器の性能に応じて要求される出力パ
ルス幅が異なり、通常パルス幅として120ms、20
0ms、1sを用意しているから、これらの条件を併せ
て、電子式電力量計としては定格による分周値と出力パ
ルス幅の区別を組み合わせた各種類を考慮しなければな
らなくなり、このような多種類の組み合わせ毎にハード
ウエア(回路定数)を変更したり、別々のソフトウエア
を作成することでは、価格面でも製造上の工程管理面で
も実用的ではない。
【0009】一方、同時に複数の変成器付電子式電力量
計の設定作業を行おうとする場合、一般に電力量計は分
電盤や配電盤に取り付け穴を開けて取り付けられてお
り、その表面部分だけが前面に現れていて、設定器は定
格銘板の裏側に設けられている。そこで、設定作業のた
めにカバーを外すと、通常はカバーに定格銘板が差し込
まれるようにして一体とされているため、定格銘板も一
緒に外れてしまう。一旦取り外した定格銘板は、それが
どの電力量計から取り外されたものかを正確に区別して
おく必要があるが、この状態では該電力量計の定格銘板
記載事項が一斉に不明となってしまうことになり、電力
量計が複数台並んで設置されている場合には、どの定格
銘板がどの電力量計のものか分からなくなってしまうの
で、作業上の不注意から、時として取り外した定格銘板
を他の変成器付電子式電力量計の定格銘板と混同するこ
ととなり、これを混同した場合は、定格銘板を容易に特
定することが困難となってしまう。
【0010】本発明の第1の目的は、上述の課題を解決
し、取り外した複数の定格銘板の中から該当する定格銘
板を容易に判別可能な電子式電力量計を提供することで
ある。
【0011】本発明の第2の目的は、製造工程の最終段
階において、定格銘板の記載項目である計器固有の固有
値データを容易にチェックすることができる電子式電力
量計を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、計量された電力量
を表示する表示手段を備えた電子式電力量計において、
外部設定手段に接続される通信用端子と、前記外部設定
手段から送られた計器番号を記憶する不揮発性記憶手段
と、該不揮発性記憶手段に記憶された計器番号を読み出
すための操作手段と、前記外部設定手段から前記通信用
端子を経て送られる計器番号を受信し、前記不揮発性記
憶手段に記憶させると共に、前記操作手段の操作に応じ
て前記不揮発性記憶手段から計器番号を読み出し、前記
表示手段に表示させる制御手段とを設けたことを特徴と
し、請求項2記載の本発明は、操作手段として、変成比
を設定する内部設定手段を兼用し、計器番号を読み出す
ための設定値として、変成比設定には用いられない特定
の値を割り当てるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、計量された電力量を表示する
表示手段と、変成比を設定する内部設定手段とを備えた
電子式電力量計において、外部設定手段に接続される通
信用端子と、前記外部設定手段から送られる計器番号、
相線式、定格電圧、定格電流を含む固有値データを記憶
する不揮発性記憶手段と、前記外部設定手段から前記通
信用端子を経て送られる固有値データを受信し、前記不
揮発性記憶手段に記憶させると共に、前記内部設定手段
に固有値データを読み出すために割り当てられた特定の
値が設定されることに応じて、前記不揮発性記憶手段か
ら固有値データを読み出し、前記表示手段に表示させる
制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の本発明においては、定格銘板が
取り外された状態で、操作手段を計器番号読み出しのた
めに操作すれば、表示手段に計器番号が表示される。よ
って、表示された計器番号と一致する計器番号が記載さ
れた定格銘板を捜せばよい。
【0015】請求項3記載の本発明においては、製造工
程の最終段階で内部設定手段に固有値データを読み出す
ために割り当てられた特定の値を設定する操作を行え
ば、表示手段に固有値データが表示される。よって、表
示された固有値データを定格銘板に記載されたデータと
対比チェックすればよい。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である電子式電力
量計の外観図であり、図1(a)は正面図、図1(b)
は側面図である。また、図2(a),(b)は同じく電
子式電力量計の分解図である。さらに、図3は、カバー
および定格銘板が取り外された状態の正面図である。
【0017】図1(b)に示すように、電子式電力量計
1のケース2はプラスチックモールドなどにより成形さ
れ、図1(a)に示すように、電子式電力量計1の正面
上部には、液晶などの表示素子を用いた表示器3が設け
られ、図2(a)に示すように、正面全体には、定格銘
板4がカバー5に差し込まれ、カバー5は封印ネジ6に
より計器本体に固定される。電子式電力量計1の裏面に
は、端子ブロック7が設けられる。
【0018】図2(a),(b)に示すように、電子式
電力量計1は基板サポート8に主基板9が固定され、そ
れに、前部から内部カバー10、設定部ステッカー11
が取り付けられ、また、後部からトランス基板12が取
り付けられて計器本体の装置ブロックとされ、基板サポ
ート8に金具13(装置ブロックをケース2に固定する
内部固定ネジ15に対応)および金具14(カバー5を
固定する封印ネジ6に対応)が取り付けられた状態でケ
ース2に挿入され、後部から4本の内部固定ネジ15に
よりケース2に固定される。
【0019】そして、最後に前面から、定格銘板4が差
し込まれたカバー5が封印ネジ6により取り付けられ
て、電子式電力量計1として完成される。
【0020】16は主基板9に取り付けられる通信用端
子であり、外部のパーソナルコンピュータから後述の不
揮発性メモリ29に格納される各種の電子式電力量計固
有の固有値データを通信により設定するためのインタフ
ェース端子である。
【0021】なお、図2(b)に示される上下2個の固
定金具17および固定ネジ18は、電子式電力量計1を
受電盤や配電盤などに取り付けるための金具である。ま
た、ケース2の後部には端子ステッカー(結線図)19
が貼りつけられる。
【0022】主基板9上には回転型スイッチおよび摺動
型スイッチによる設定器20が設けられる。設定器20
は、設定値A、設定値B、設定値C、および、出力パル
ス選択を設定する回転型または摺動型スイッチにより構
成され、主基板9の表面にそれぞれ実装されるが、普段
は内部カバー10および設定器ステッカー11に覆われ
ている。図3に示されるように、設定値Aは3個の回転
型スイッチ20Aにより3桁の変成比(000〜99
9)を設定し、設定値Bは1個の摺動型スイッチ20B
により変成比倍率(×1,×0.1)を設定し、設定値
Cは1個の回転型スイッチ20Cにより出力パルスの重
み(10/1,1/1,1/10,1/100)を設定
する。そして、出力パルス選択は1個の摺動型スイッチ
20Dにより、第1発信パルス信号出力回路21および
第2発信パルス出力回路22の発信パルス信号の種類を
設定する。発信パルス信号の種類には、1次側換算パル
スで10n kWh/pulseと、変成比に関係なく電
力量計に印加された電力に応じた固有パルス(puls
e/kWh)とがある。
【0023】図4は、同じく電子式電力量計のブロック
図である。変流器23は電流入力端子Cからの線電流を
降流するものであり、定格電流の1例は5A/2mAで
ある。保護回路24はサージアブソーバおよびコイルに
より構成され、電圧入力端子Pに侵入する異常電圧から
内部回路を保護する。電流−電圧変換回路25は変流器
23の負担抵抗であり、電流を電圧に変換する。電圧変
成回路26は入力となる相間電圧を降圧する。電力−周
波数変換回路27は電流−電圧変換回路25の出力電圧
と電圧変成回路26の出力電圧とを高速時分割乗算し、
有効電力に比例した周波数のパルス信号を出力する。
【0024】マイクロコンピュータ(CPU)28は本
システムの制御手順に従い、次の動作を行う。 (1) 外部設定手段としてのパーソナルコンピュータ(図
5参照)から通信用端子16に入力される電力量計固有
の固有値データを不揮発性メモリ29に記憶させ、ま
た、外部のパーソナルコンピュータからのデータ読み取
り命令に従って、不揮発性メモリ29に記憶されている
該データを読み取って、通信用端子16から外部のパー
ソナルコンピュータに送出する。 (2) 電力−周波数変換回路27のデータ(パルス信号)
に基づき、有効電力量の積算を行う。 (3) 液晶(LCD)などの表示素子による表示器3を制
御して、表示を行う。 (4) 設定器20から入力される設定信号を判断し、その
内容に応じた処理を行う。 (5) 第1、第2発信パルス信号を所定の定数、信号形態
に変換し、出力する。 (6) 計量パルス信号を所定の定数、信号形態に変換し、
出力する。 (7) 停電時に停電検出回路30から出力される停電信号
を判断し、データを退避する。
【0025】第1水晶発振回路31は、停電時の低消費
電流モードのクロックである一定のクロック信号(1例
として、32,768Hz)を発生する。また、第2水晶発振回
路32は一定のクロック信号(1例として8MHz)を発生
する。
【0026】不揮発性メモリ29は、分周値、パルス
幅、パルス種類、計器番号、計量値、有効/無効、検定
満期年月/製造年月などの計器固有の固有値データを格
納する記憶装置である。
【0027】バッファ回路33は、水銀接点リレーまた
はフォトカプラを駆動する半導体回路である。変圧器3
4は入力される相間電圧を電子回路の主電源用として降
圧する。整流回路35は変圧器34の2次側出力電圧を
整流器により整流し、後段の定電圧回路36に供給す
る。定電圧回路36は整流された直流電圧を平滑安定化
し、各部に供給する。そして、停電補償回路37は停電
時に数分間大容量コンデンサにより上記各回路に供給さ
れる電源を補償する回路である。
【0028】38は計量パルス信号出力回路であり、T
1 〜T3 は第1発信パルス信号、第2発信パルス信号、
計量パルス信号の出力端子である。計量パルス信号は工
場や検定所での検査に用いられるもので、短時間で検査
ができるように、第1、第2発信パルス信号より周波数
が高い。
【0029】図5は、同じく電子式電力量計の製造工程
の初期段階などにおいて、該計器固有の固有値データを
電子式電力量計の不揮発性メモリ29に書き込み、また
は、読み取りを行う外部設定手段としてのパーソナルコ
ンピュータとの接続を示すブロック図である。また、図
6は、同じく電子式電力量計の計器本体を、主基板9を
基板サポート8に取り付けた状態で示す図であり、主基
板9および基板サポート8をケース2から取り出し、カ
バー5、定格銘板4、設定部ステッカー11、および、
内部カバー10を取り外すと、主基板9の表面に通信用
端子16が現れる。
【0030】図5において、電子式電力量計には、パー
ソナルコンピュータ39およびインタフェース装置40
がRS−232Cインタフェースケーブル41、通信ケ
ーブル42、および、コネクタ43により接続され、通
信ケーブル42の先端に具備されるコネクタ43を、図
6に示す電子式電力量計1の通信用端子16に挿入する
ことにより、各種の計器固有値データの書き込み、また
は、読み取りが行われる。
【0031】図7は、上述のパーソナルコンピュータ3
9による計器固有の固有値データの書き込み、および、
読み取り手順を示すフローチャートであり、図8は、図
7のフローチャートのうち、書き込み、および、読み取
り動作部分の詳細を示すフローチャートである。さら
に、図9は、書き込み、および、読み取り動作に当たっ
てパーソナルコンピュータ39と電子式電力量計1(マ
イクロコンピュータ28)との間で通信されるデータの
内容、および、データフォーマットの1例を示す図であ
って、図9(a)はデータの内容の1例であり、図9
(b)はデータフォーマットの1例である。
【0032】図7〜図9を用いて、電子式電力量計1の
製造工程の初期段階などにおいて、計器固有の固有値デ
ータの書き込み動作、および、書き込まれている該デー
タの読み取り動作の手順について説明する。
【0033】まず、図7のステップ1で、パーソナルコ
ンピュータ39、インタフェース装置40の電源を投入
し、さらに、設定器20で設定値Aを「992」として
電子式電力量計1の電源を投入する。次に、ステップ2
で、通信ケーブル42のコネクタ43を電子式電力量計
1の通信用端子16に接続する。
【0034】ステップ3で、データの書き込み、また
は、読み取りが区別され、書き込み動作の場合は、ステ
ップ4〜ステップ6で、図9(a)に示すデータコード
A〜Gの、分周値、パルス幅、パルス種類、計器番号、
計量値、有効/無効、検定満了年月の各データが対話形
式により電子式電力量計1の不揮発性メモリ29に、マ
イクロコンピュータ28を介して順次入力される。ステ
ップ5で、もし入力誤りがあれば、ステップ4へ戻って
入力動作が繰り返される。なお、分周値は、パーソナル
コンピュータ39で演算されたものが送られる。
【0035】以上の後、ステップ7で、先に入力した各
データを電子式電力量計1の不揮発性メモリ29から読
み取り、ステップ8で読み取った各データをパーソナル
コンピュータ39のディスプレイ(図5に不図示)に表
示して正しいデータが投入されたことを確認する。
【0036】作業が終了すれば、ステップ9で、通信ケ
ーブル42のコネクタ43を電子式電力量計1の通信用
端子16から抜取り、パーソナルコンピュータ39、イ
ンタフェース装置40、および、電子式電力量計1の電
源を切断して、一連の作業が終了する。
【0037】対話形式で行われるパーソナルコンピュー
タ39と電子式電力量計1(マイクロコンピュータ2
8)間のデータの書き込み動作、および、読み取り動作
について、図8および図9(b)により説明する。
【0038】まず、データの書き込み動作は、図8
(a)に示すように、パーソナルコンピュータ39から
電子式電力量計1に対してSTX(スタート・オブ・テ
キスト)が送信され、次にデータの種別を示すデータコ
ード(A〜G)が送信され、引き続いて1桁乃至8桁の
データが送信される。データの送出が終了すればETX
(エンド・オブ・テキスト)が送信され、最後に、パー
ソナルコンピュータ39はBCC(ブロックチェックコ
ード)を算出して電子式電力量計1に送信することで一
連の書き込み動作を終了する。なお、ブロックチェック
コードは、各伝送フレームのスタートビット、パリティ
ビット、および、ストップビットを除くSTXの次から
ETXまでのデータについて、排他的論理和をとること
により生成される。
【0039】次に、電子式電力量計1からパーソナルコ
ンピュータ39に書き込まれているデータを読み取る場
合は、パーソナルコンピュータ39から図9(b)に示
すデータ部分の内容を特定の命令(たとえばX)とする
ことで、電子式電力量計1のマイクロコンピュータ28
が、そのデータコードに従って不揮発性メモリ29に記
憶されているデータの内容を読み取って、パーソナルコ
ンピュータ39に送信する。図9(b)に示すように、
この場合の送信データフォーマットは、データの書き込
み時のデータフォーマットと同様であり、STX、デー
タコード、データ、ETX、BCCから成るデータを受
信してパーソナルコンピュータ39のディスプレイに表
示することにより、電子式電力量計1の不揮発性メモリ
29に書き込まれている計器固有の固有値データの内容
が読み取られ、確認される。
【0040】図10は、同じく電子式電力量計の設定器
20の操作により、表示器3に固有値データの表示を行
わしめるための設定値Aの指定の1例、および、表示内
容を示す図であり、図11は、同じく電子式電力量計
の、図10の設定値Aの特定の値による固有値データの
表示器3上の表示状態を示す図であり、両図において記
号(a)〜(h)は、それぞれ設定値Aの特定の値と合
致している。なお、992,993〜999,000
は、変成比を設定する設定値Aとしては絶対用いられな
い値である。
【0041】図2に示すように、変成比および出力パル
スの設定をするためには、カバー5に差し込まれた定格
銘板4を取り外し、露出した設定器20(回転型スイッ
チおよび摺動型スイッチ)により設定し、設定作業終了
後、たとえば、設定値Aを「994」とすることによ
り、図11(b)に示すように、表示器3に「3311
05」と表示されるので、この計器が三相3線式110
V5Aの電力量計であると直ちに判明する。また、図1
1(c)に示すように、設定値Aを「995」とするこ
とにより、表示器3に「123456」と表示され、こ
の計器の計器番号が直ちに判明することから、それらの
表示内容を定格銘板4上の表示と照らし合わせて、常に
正しい定格銘板4を再び取り付けることが容易に可能と
なる。
【0042】さらに、図11(d)〜図11(g)に示
すように、設定値Aを「996」〜「999」と設定す
ることにより、それぞれ、該電子式電力量計1の不揮発
性メモリ29に記憶されている各種の計器固有の固有値
データである、出力パルス種類、10n パルス幅、固有
パルス幅、検定満了年月が表示器3に表示される。
【0043】なお、図11(a)は、設定器7で設定値
Aを「993」とすることにより、表示器3に「tES
t−P」と表示され、電力量計設置時の無負荷の状態に
おいても、電源電圧が印加されていれば、設置された電
力量計と受量器との間での接続および動作確認試験を行
うための2Hzの有電圧および無電圧パルス信号を、第
1、第2発信パルス信号に代わるテストパルス信号とし
て出力する機能を示し、また、図11(h)は、液晶素
子などによる表示器3の表示テストパターンモードを示
す。
【0044】以上の説明によって明らかなように、パー
ソナルコンピュータ39のような外部設定手段により、
定格毎の分周値や各出力のパルス幅、パルス種類などを
あらかじめ電子式電力量計1の不揮発性メモリ29に記
憶させる方法を採用することにより、同一のハードウエ
アで多種類の電力量計を実現することができ、経済的に
電力量計を提供することが可能となる。
【0045】また、電子式電力量計1の製造工程の最終
段階において、設定器20の操作により、不揮発性メモ
リ29に記憶されている計器固有の固有値データを表示
器3上に表示させる機能を利用することにより、定格銘
板4の記載項目である計器固有の固有値データを容易に
チェックすることが可能となるなど、製品の工程管理お
よび品質管理に大いに有効となる。
【0046】なお、図示実施例においては、固有値デー
タを読み出すための操作手段として、設定器20の回転
型スイッチ20Aを兼用しているが、専用の操作手段を
別に設けるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、外部設定手段に接続される通信用端子
と、外部設定手段から送られた計器番号を記憶する不揮
発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段に記憶された計器
番号を読み出すための操作手段と、外部設定手段から通
信用端子を経て送られる計器番号を受信し、不揮発性記
憶手段に記憶させると共に、操作手段の操作に応じて不
揮発性記憶手段から計器番号を読み出し、表示手段に表
示させる制御手段とを設け、以て、定格銘板が取り外さ
れた状態で、操作手段を計器番号読み出しのために操作
すれば、表示手段に計器番号が表示されるようにしたか
ら、取り外した複数の定格銘板の中から該当する定格銘
板を容易に判別することができる。
【0048】また、請求項2記載の本発明によれば、操
作手段として、変成比を設定する内部設定手段を兼用
し、計器番号を読み出すための設定値として、変成比設
定には用いられない特定の値を割り当てるようにしたか
ら、計器番号を読み出すための専用の操作手段を設けず
に済み、コストを低減することができる。
【0049】また、請求項3記載の本発明によれば、外
部設定手段に接続される通信用端子と、外部設定手段か
ら送られる計器番号、相線式、定格電圧、定格電流を含
む固有値データを記憶する不揮発性記憶手段と、外部設
定手段から通信用端子を経て送られる固有値データを受
信し、不揮発性記憶手段に記憶させると共に、内部設定
手段に固有値データを読み出すために割り当てられた特
定の値が設定されることに応じて、不揮発性記憶手段か
ら固有値データを読み出し、表示手段に表示させる制御
手段とを設け、以て、製造工程の最終段階で内部設定手
段に固有値データを読み出すために割り当てられた特定
の値を設定する操作を行えば、表示手段に固有値データ
が表示されるようにしたから、製造工程の最終段階にお
いて、定格銘板の記載項目である計器固有の固有値デー
タを容易にチェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である、電子式電力量計の外
観図である。
【図2】同じく電子式電力量計の分解図である。
【図3】同じく電子式電力量計のカバーおよび定格銘板
を取り外した状態を示す正面図である。
【図4】同じく電子式電力量計のブロック図である。
【図5】同じく電子式電力量計と外部設定手段との接続
を示すブロック図である。
【図6】同じく電子式電力量計の計器本体を、主基板を
基板サポートに取り付けた状態で示す図である。
【図7】計器固有値データの書き込み、および、読み取
り手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートのうち、書き込み、およ
び、読み取り動作の詳細を示すフローチャートである。
【図9】外部設定手段と電子式電力量計との間で通信さ
れるデータの内容、および、データフォーマットの1例
を示す図である。
【図10】本発明の一実施例である電子式電力量計の設
定器において、表示器に固有値データの表示を行わしめ
るための設定値Aの指定の1例、および、表示内容を示
す図である。
【図11】同じく電子式電力量計の、図10における設
定値Aの指定の1例に対応する表示器上の表示状態を示
す図である。
【符号の説明】
1 電子式電力量計 2 ケース 3 表示器(表示手段) 4 定格銘板 5 カバー 6 封印ネジ 7 端子ブロック 8 基板サポート 9 主基板 10 内部カバー 11 設定器ステッカー 12 トランス基板 13 金具 14 金具 15 内部固定ネジ 16 通信用端子 17 固定金具 18 固定ネジ 19 端子ステッカー 20 設定器(操作手段、内部設定手段) 21 第1発信パルス信号出力回路 22 第2発信パルス信号出力回路 23 変流器 24 保護回路 25 電流−電圧変換回路 26 電圧変成回路 27 電力−周波数変換回路 28 マイクロコンピュータ(制御手段) 29 不揮発性メモリ 30 停電検出回路 31 第1水晶発振回路 32 第2水晶発振回路 33 バッファ回路 34 変圧器 35 整流回路 36 定電圧回路 37 停電補償回路 38 計量パルス信号出力回路 39 パーソナルコンピュータ(外部設定手段) 40 インタフェース装置 41 RS−232Cインタフェースケーブル 42 通信ケーブル 43 コネクタ T1 第1発信パルス信号出力端子 T2 第2発信パルス信号出力端子 T3 計量パルス信号出力端子 C 電流入力端子 P 電圧入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和敏 埼玉県入間郡三芳町北永井871−5 三芳 団地3−510 (72)発明者 片岡 久明 東京都足立区江北4−5−2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計量された電力量を表示する表示手段を
    備えた電子式電力量計において、外部設定手段に接続さ
    れる通信用端子と、前記外部設定手段から送られた計器
    番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手
    段に記憶された計器番号を読み出すための操作手段と、
    前記外部設定手段から前記通信用端子を経て送られる計
    器番号を受信し、前記不揮発性記憶手段に記憶させると
    共に、前記操作手段の操作に応じて前記不揮発性記憶手
    段から計器番号を読み出し、前記表示手段に表示させる
    制御手段とを設けたことを特徴とする電子式電力量計。
  2. 【請求項2】 操作手段として、変成比を設定する内部
    設定手段を兼用し、計器番号を読み出すための設定値と
    して、変成比設定には用いられない特定の値を割り当て
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子式電
    力量計。
  3. 【請求項3】 計量された電力量を表示する表示手段
    と、変成比を設定する内部設定手段とを備えた電子式電
    力量計において、外部設定手段に接続される通信用端子
    と、前記外部設定手段から送られる計器番号、相線式、
    定格電圧、定格電流を含む固有値データを記憶する不揮
    発性記憶手段と、前記外部設定手段から前記通信用端子
    を経て送られる固有値データを受信し、前記不揮発性記
    憶手段に記憶させると共に、前記内部設定手段に固有値
    データを読み出すために割り当てられた特定の値が設定
    されることに応じて、前記不揮発性記憶手段から固有値
    データを読み出し、前記表示手段に表示させる制御手段
    とを設けたことを特徴とする電子式電力量計。
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