JPH08122705A - 光通信用光学系装置 - Google Patents

光通信用光学系装置

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JPH08122705A
JPH08122705A JP6253731A JP25373194A JPH08122705A JP H08122705 A JPH08122705 A JP H08122705A JP 6253731 A JP6253731 A JP 6253731A JP 25373194 A JP25373194 A JP 25373194A JP H08122705 A JPH08122705 A JP H08122705A
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JP
Japan
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wavelength
light
beam splitter
laser light
section
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Withdrawn
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JP6253731A
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English (en)
Inventor
Seiji Toyama
精二 遠山
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の偏光分光特性を有するビームスプリッ
タ部に対して出力レーザ光の入射角度を30°以上60°以
下とし、該出力レーザ光の偏波面をこのビームスプリッ
タのS偏光面に対して1°以上30°以下とすることによ
り、比較的小さな波長差の送信光と受信光を用いても、
送信光の波長のバラツキあるいは温度の変化に伴なう送
信光の波長の変化に対して、ビームスプリッタ部から出
力される送信光のモニタ光の光量を一定とする。 【構成】 出力レーザ光は、ダイクロイックミラーから
なるビームスプリッタ105 に対し、45°の入射角で、ま
たその偏波面がこのビームスプリッタ105 のS偏光面に
対し、1°以上30°以下の角度を有するようにして入射
される。このビームスプリッタ105 は、出力レーザ光の
波長位置でP偏光透過率が略100 %、S偏光透過率が略
0%となるような偏光分光透過特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光を使用した光通
信に用いられる光通信用光学系装置に関し、詳しくはビ
ームスプリッタを用いて送受信光を互いに分離するとと
もに送信光のモニタ光も分離し、このモニタ光を用いて
送信光の出力内容をモニタする光通信用光学系装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人工衛星間や人工衛星と地上との
間でレーザ光を用いて光通信を行なうための光通信光学
系装置が知られている。
【0003】このような光通信光学系装置としては、望
遠鏡を通じて通信対象に向けて送出する送信光と、該望
遠鏡を通じて通信対象から入射された受信光をビームス
プリッタにより分離し、該ビームスプリッタからの受信
光を光検出器において検出するとともに該送信光の一部
を該ビームスプリッタにより分離してなるモニタ光を該
検出器により検出し、送信モードにおける送信光の内容
をモニタするようにしたものが知られている。
【0004】図4は、従来の光通信光学系装置の一例を
示す概略図である。半導体レーザ401 とコリメータレン
ズ402 からなるレーザ光源部403 から出力されたレーザ
光は、ステアリングミラー404 よってその方向を制御さ
れ、ビームスプリッタ405 によってその大部分を反射さ
れ、望遠鏡406 によって光束径を拡大されて、光通信を
行なおうとする対象装置(図示せず)の方向に送出され
る。
【0005】一方、前記対象装置から送信された受信光
束は、前記望遠鏡406 によって光束径を縮小され、前記
ビームスプリッタ405 を透過し、集光レンズ407 によっ
て検出器408 に集光される。この検出器408 により受信
光の強度が受信信号として、また検出位置が前記対象装
置の方向信号として光電的に変換され、出力される。
【0006】また、前記ビームスプリッタ405 を透過し
た送信光の一部は、再帰反射装置409 によって反射さ
れ、該ビームスプリッタ405 で反射され、前記集光レン
ズ407によってモニタ光として前記検出器408 に集光さ
れる。これにより、検出器408からは、受信のときに出
力された対象装置の方向信号に対応する送信方向の信号
が出力される。
【0007】対象装置までの距離が遠い場合、特に宇宙
空間に配された人工衛星間での通信のように非常に遠距
離の対象装置と通信を行なう場合には、送信光のビーム
方向は厳密に対象装置の方向を向いていなければならな
い。したがって、前記ステアリングミラー404 を制御す
ることによってあるいは図示していない装置全体の方向
を制御可能な装置を用いて制御することによって、送信
方向信号を対象装置の方向信号に合致させるようにして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような光通信用光
学系装置においては、送信光と受信光は互いに異なる波
長を使用することによってレーザ光源より射出された光
の利用効率を高めているが、この両者の波長差を大きく
すると、前記望遠鏡406 の色収差が大きくなり、送信光
の波面精度が劣化し対象装置に到達する送信光の光量が
低下してしまう。逆に、前記波長差を小さくすると前記
ビームスプリッタ405 において送信光と受信光を効率良
く分離できない。
【0009】したがって、従来の光通信用光学系装置で
は、例えば受信光のレーザ波長を820nm 、送信光のレー
ザ波長を850nm とし、前記ビームスプリッタ405 として
図5に示すような分光透過率を有するダイクロイックミ
ラー(透過光以外の光は略反射光とすることができる)
を使用して、効率よく、受信光を透過するとともに送信
光を反射している。
【0010】ところが、送信光のレーザ波長の850nm 付
近における前記ビームスプリッタ405 の分光透過率は、
図6(図5の一部を拡大している)に示すように波長に
よる変化が大きく、またレーザ波長自体も光源401 の製
造のバラツキに伴ない±5nm程度のバラツキがあるた
め、前記ビームスプリッタ405 を透過する送信光(モニ
タ光)の量を一定にすることが困難であった。さらに、
半導体レーザの波長は0.3 nm/℃程度の温度特性を有す
るので、温度の変化により透過光量が変化してしまうと
いう問題があった。
【0011】また、従来の光通信用光学系装置では、再
帰反射装置409 としてコーナ・キューブを用いている
が、前記ビームスプリッタ405 を透過する送信光は偏光
しているため、該コーナ・キューブにより反射された送
信光は、その断面内で6つの偏光状態の異なる光束とな
ることから、該ビームスプリッタ405 の反射率が偏光状
態によって異なり、前記集光レンズ407 によって前記検
出器408 に集光したときに、結像状態が劣化して検出位
置の精度を低下させる原因となる。
【0012】本願発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、比較的小さな波長差の送信光と受信光を用
いても、送信光の波長のバラツキあるいは温度の変化に
伴なう送信光の波長の変化に対して、ビームスプリッタ
からの送信光のモニタ光の光量を一定とすることができ
る光通信用光学系装置を提供することを目的とする。
【0013】また、ビームスプリッタを透過し、モニタ
光再帰反射装置により反射された送信光のモニタ光を光
検出器に集光し結像させたときに、その結像状態の劣化
を防止して検出位置の精度の低下を防止することができ
る光通信用光学系装置を提供することを他のを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本願発明の光通信用光学系装置は、
出力レーザ光を所定の割合で透過してモニタ光とすると
ともに残りを通信対象への送信光として反射し、さらに
通信対象からの入力レーザ光を透過するビームスプリッ
タ部を備え、このビームスプリッタ部の偏光分光透過特
性が、P偏光においては、送信光の波長よりもやや大き
い波長値を境として波長増加方向に向かって略100 %か
ら略0%に減少し、S偏光においては、送信光の波長と
この送信光の波長よりも小さい受信光の波長との間に位
置する波長値を境として波長増加方向に向かって略100
%から略0%に減少するように構成され、前記ビームス
プリッタ部の透過/反射面への前記出力レーザ光の入射
角を30°以上60°以下に設定し、該透過/反射面に入射
する該出力レーザ光の偏波面を前記ビームスプリッタ部
のS偏光面に対して1°以上30°以下に設定するように
構成されてなることを特徴とするものである。
【0015】また、請求項2に係る本願発明は、出力レ
ーザ光を所定の割合で反射してモニタ光とするとともに
残りを通信対象への送信光として透過し、さらに通信対
象からの入力レーザ光を反射するビームスプリッタ部を
備え、このビームスプリッタ部の偏光分光透過特性が、
S偏光においては、送信光の波長よりもやや小さい波長
値を境として波長増加方向に向かって略100 %から略0
%に減少し、P偏光においては、送信光の波長とこの送
信光の波長よりも小さい受信光の波長との間に位置する
波長値を境として波長増加方向に向かって略100 %から
略0%に減少するように構成され、前記ビームスプリッ
タ部の透過/反射面への前記出力レーザ光の入射角を30
°以上60°以下に設定し、該透過/反射面に入射する該
出力レーザ光の偏波面を前記ビームスプリッタ部のP偏
光面に対して1°以上30°以下に設定するように構成さ
れてなることを特徴とするものである。
【0016】また請求項3に係る本願発明は、送信光の
波長が受信光の波長よりも小さい値に設定され、また、
ビームスプリッタ部の光透過特性が、P偏光において
は、送信光の波長よりもやや小さい波長値を境として波
長増加方向に向かって略0%から略100 %に増加し、S
偏光においては前記送信光の波長と前記受信光の波長と
の間に位置する波長値を境として波長増加方向に向かっ
て略0%から略100 %に増加するように構成されている
点において上記請求項1に係る本願発明と異なる。
【0017】また、請求項4に係る本願発明は、送信光
の波長が受信光の波長よりも大きい値に設定され、ビー
ムスプリッタ部の光透過特性が、S偏光においては、送
信光の波長よりもやや大きい波長値を境として波長増加
方向に向かって略0%から略100 %に増加し、P偏光に
おいては前記送信光の波長と前記受信光の波長との間に
位置する波長値を境として波長増加方向に向かって略0
%から略100 %に増加するように構成されている点にお
いて上記請求項2に係る本願発明と異なる。
【0018】また、請求項5に係る本願発明の光通信用
光学系装置は、レーザ光源部とビームスプリッタ部の間
に1/2波長板を配設し、該1/2波長板の光学軸の方
向を調整して、該ビームスプリッタ部に入射するレーザ
光の偏波面を、該ビームスプリッタ部のS偏光面に対し
て1°以上30°以下としたことを特徴とするものであ
る。
【0019】さらに、請求項6に係る本願発明の光通信
用光学系装置は、ビームスプリッタ部から出力されたモ
ニタ光を再びこのビームスプリッタ部に再帰せしめる再
帰反射部を偏光保存型コーナ・キューブとし、該コーナ
・キューブと該ビームスプリッタ部の間に1/4波長板
を配設したことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】請求項1に係わる本願発明の光通信用光学系装
置によれば、前記ビームスプリッタ部に入射する出力レ
ーザ光の入射角を30°以上60°以下としており、これに
より該ビームスプリッタ部の分光透過率は図2に示す如
く、P偏光とS偏光の透過率変化位置の波長差を大きく
することができる。
【0021】また、この装置においては該ビームスプリ
ッタ部に入射する出力レーザ光の偏波面を、該ビームス
プリッタ部のS偏光面に対して1°以上30°以下に設定
している。
【0022】すなわち、レーザ光の偏波面を、ビームス
プリッタ部のS偏光面に対して1°以上30°以下とすれ
ば、このビームスプリッタ部に入射する光のうちS偏光
の大部分とP偏光の一部がこのビームスプリッタ部の偏
光作用により透過されることとなる。ところが、上記出
力レーザ光の波長位置付近ではこのビームスプリッタ部
の透過/反射面に施されたダイクロイックミラー膜の作
用により、図2に示す如くS偏光透過成分は略0%とな
り、P偏光透過成分は略100 %となるので、結局これら
両作用によりビームスプリッタ部からの最終透過光は、
元の出力レーザ光に対し所定の割合(極めて0%に近い
所定値〜25%程度であって、例えば数%程度)の光量を
有するP偏光のみとなる。
【0023】しかも、図2に示す如く、この出力レーザ
光の波長位置付近の波長領域ではP偏光の透過率が略一
定となっており、しかも前述したように出力レーザ光の
ビームスプリッタ部への入射角を所定範囲の値とするこ
とにより上記P偏光の透過率が略100 %でS偏光の透過
率が略0%となる波長領域を広げているから、最終出力
とされる上記所定の割合のP偏光は出力レーザ光の波長
付近の広い範囲で一定となる。これにより比較的小さな
波長差の送信光と受信光を用いても、送信光の波長のバ
ラツキあるいは温度の変化に伴なう送信光の波長の変化
に対して、前記ビームスプリッタ部を透過する出力レー
ザ光の光量を一定とすることが可能となる。
【0024】また、請求項2〜4に係る本願発明装置に
おいても、上記請求項1に係る本願発明装置と略同様の
作用効果を得ることができる。
【0025】次に、請求項5に係る本願発明の光通信用
光学系装置によれば、前記レーザ光源部と前記ビームス
プリッタ部間に1/2波長板を配設し、該1/2波長板
の光学軸の方向を調整しており、これにより、該ビーム
スプリッタ部に入射するレーザ光の偏波面を、該ビーム
スプリッタ部のS偏光面に対して容易に1°以上30°以
下の所望する角度とすることが可能となり、出力レーザ
光のモニタ光の該ビームスプリッタ部での透過率を所望
の値とすることが可能となる。
【0026】さらに、請求項6に係る本願発明の光通信
用光学系装置によれば、前記再帰反射部を偏光保存型コ
ーナ・キューブとすることによって、前記ビームスプリ
ッタ部を透過し、該偏光保存型コーナ・キューブにより
反射される出力レーザ光のモニタ光を、その断面内で同
一の偏光状態とすることができる。その結果、このモニ
タ光は前記ビームスプリッタ部の反射率がその断面内で
一定となり、集光レンズによって検出器に集光されたと
きに、結像状態が劣化して検出位置の精度を低下させる
ような事態を防止できる。また、このような偏光保存型
コーナ・キューブを用いた場合、該偏光保存型コーナ・
キューブと前記ビームスプリッタ部の間に1/4波長板
を配設しない場合には、前記ビームスプリッタ部を透過
する出力レーザ光のモニタ光はほとんどP偏光であり、
その偏光状態は該偏光保存型コーナ・キューブで反射さ
れるときに変化しないため、該ビームスプリッタ部に再
び戻ってきたときに反射されず、大部分の光量を透過し
てしまって、集光レンズの方向に反射されない。しかる
に、本願発明装置では前記偏光保存型コーナ・キューブ
と前記ビームスプリッタ部の間に1/4波長板を配設し
たので、出力レーザ光のモニタ光が該ビームスプリッタ
部に戻るときにはS偏光成分も有することになり、該ビ
ームスプリッタ部は適宜な反射率で該モニタ光を集光レ
ンズの方向に反射することが可能になる。
【0027】
【実施例】以下添付図面によって、本願発明の実施例に
ついて説明する。図1は本願発明の実施例における機能
構成を示すブロック図である。図1において、レーザ光
源部103 は半導体レーザ101 とコリメータレンズ102 か
ら構成され、該半導体レーザ101 より射出された送信光
は該コリメータレンズ102 によって平行光となり、ステ
アリングミラー104 によってその方向を制御されて、ビ
ームスプリッタ105に入射する。
【0028】前記ビームスプリッタ105 は偏光方向によ
ってその特性が異なり、前記半導体レーザ101 は偏光し
たレーザ光を出力するので、該半導体レーザ101 は、そ
の偏光方向を調整して取り付けられなければならない。
しかし、半導体レーザ101 はそのサイズが小さいことか
ら、調整が容易でないので、本実施例に示すように1/
2λ板110 を前記ビームスプリッタ105 の前段に配設
し、1/2λ板110 を回転調整することによって該ビー
ムスプリッタ105 に入射するレーザ光の偏光方向を調整
するのが好ましい。
【0029】前記ビームスプリッタ105 は、入射角を45
°としてあるのでPならびにS偏光の分光透過率は例え
ば図2に示すようになる。該ビームスプリッタ105 は、
ガラスなどの透明基板上に互いに屈折率の異なる透明膜
を交互に積層コーティングしたダイクロイックミラーで
あるので、透過しない光はほぼ反射される。したがっ
て、受信光の波長を810nm とすれば、望遠鏡106 から前
記ビームスプリッタ105に入射する受信光は、図2に示
すように、どのような偏光状態であっても90%以上の高
い透過率で該ビームスプリッタ105 を透過し、送信光は
偏光状態を調整することによって所望の反射率で反射あ
るいは透過させることができる。
【0030】ここで、この入射角を60°よりも大きくす
ると、前記ビームスプリッタ105 を大きくする必要があ
り、また装置全体のサイズも大きくなってしまうので好
ましくなく、また30°未満の例えば図4に示す従来技術
において採用されている22.5°の角度では、P偏光とS
偏光の透過率変化位置の波長差が図3に示す如く小さく
なり、受信光と送信光を有効に分離することができない
ので好ましくない。
【0031】前記ビームスプリッタ105 で反射された送
信光は、前記望遠鏡106 によって光束径を拡大されて送
信される一方、受信光は前記望遠鏡106 によって光束径
を縮小されて、前記ビームスプリッタ105 を透過し、集
光レンズ107 によって検出器108 に集光される。
【0032】送信光のうち前記ビームスプリッタ105 を
透過したモニタ光は、再帰反射装置109 によって再帰反
射され、さらに前記ビームスプリッタ105 で反射されて
集光レンズ107 により検出器108 に集光される。しか
し、通常よく用いられるコーナ・キューブプリズムを再
帰反射装置109 として用いると、この反射面はガラスの
全反射作用を利用しているので、再帰反射された光束は
6つの異なる偏光状態の光束となり、前記ビームスプリ
ッタ105 で反射されるときの反射率がその偏光状態によ
って異なることから、前記集光レンズ107 に入射すると
きには強度の異なる光束断面となり、前記検出器108 へ
集光したときに、その結像状態が劣化して検出位置の精
度を低下させてしまう。
【0033】本実施例では、前記再帰反射装置109 とし
てコーナ・キューブプリズムの反射面に例えば銀のコー
ティングを施した偏光保存型のものを用いているので偏
光状態が変化することはなく、前記ビームスプリッタ10
5 で反射されて集光レンズ107 によって検出器108 に集
光する送信光の光束内の強度分布も一様となり、検出位
置の精度の低下を生じない。
【0034】しかし、再帰反射装置109 として偏光保存
型のものを用いた場合には、前記ビームスプリッタ105
に再帰反射された送信光の偏光方向はP偏光であり、該
ビームスプリッタ105 のP偏光の反射率は低いことか
ら、前記集光レンズ107 の方向に反射される送信光の光
量はわずかなものとなってしまうという問題がある。そ
こで本実施例においては、1/4λ板111 を前記ビーム
スプリッタ105 と再帰反射装置109 の間に配設して、偏
光面を適宜回転することによって前記集光レンズ107 の
方向に反射される送信光の光量が適当なものとなるよう
にしている。
【0035】なお、本願発明の光通信用光学系装置とし
ては上記実施例のものに限られるものではなく、種々の
態様の変更が可能である。
【0036】例えば、上記実施例においてはビームスプ
リッタ105 によって送信光を分離する際に、一部を透過
してモニタ光とし、残りを望遠鏡106 方向に反射させて
外部に送出しているが、図7に示す如く、ビームスプリ
ッタ105aによってその送信光の一部を1/4λ板111aお
よび再帰反射部109aの方向に反射してモニタ光とし、残
りを望遠鏡106a方向に透過するようにしてもよい。
【0037】この場合には、ビームスプリッタ105 の透
過/反射面に入射する送信光の偏波面をビームスプリッ
タ105 のP偏光面に対して1°以上30°以下に設定す
ることにより、レーザ光の波長変動や波長のバラツキが
あっても安定した小光量の反射モニタ光が得られるよう
にすることが必要となる。
【0038】また、上記実施例においては送信光の波長
を受信光の波長よりも大きい値としているが、受信光の
波長を送信光の波長よりも大きい値とすることも可能で
ある。ただしこの場合には、上記ビームスプリッタ105
の偏光分光透過特性を、図8に示す如く、P偏光、S偏
光のいずれにおいても、波長増加方向に向って、所定の
波長位置を境にして略0%から略100 %に増加するよう
な特性のものとする必要がある。
【0039】この場合にも、ビームスプリッタ105 によ
って送信光を分離する際に、送信光の一部を反射してモ
ニタ光とし、残りを望遠鏡106 方向に透過するように構
成することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、比較的
小さな波長差の送信光と受信光を用いても、出力レーザ
光のモニタ光波長のバラツキあるいは温度の変化に伴な
う該モニタ光波長の変化に対して、検出器に集光される
該モニタ光の光量を一定とすることが可能となる。
【0041】また、ビームスプリッタ部に入射される出
力レーザ光の偏波面を、該ビームスプリッタ部のS偏光
面に対して容易に1°以上30°以下の所望する角度とす
ることが可能となり、出力レーザ光の該ビームスプリッ
タ部での透過率もしくは反射率を所望の値とすることが
可能となる。
【0042】さらに、ビームスプリッタ部を透過し、該
偏光保存型コーナ・キューブにより反射される出力レー
ザ光のモニタ光を、その断面内で同一の偏光状態とする
ことができる。その結果、該モニタ光は前記ビームスプ
リッタ部の反射率がその断面内で一定となり、集光レン
ズによって検出器に集光したときに、結像状態が劣化し
て検出位置の精度を低下させるというような事態が防止
される。該ビームスプリッタ部は適宜な反射率でモニタ
光を集光レンズの方向に反射することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例に係る光通信用光学系装置の
構成を示すブロック図
【図2】図1に示すビームスプリッタの偏光分光透過率
を示す特性図
【図3】従来技術に係るビームスプリッタの偏光分光透
過率を示す特性図
【図4】従来技術に係る光通信用光学系装置の構成を示
すブロック図
【図5】図4に示すビームスプリッタの分光透過率を示
す特性図
【図6】図5の特性図の一部を拡大して示す図
【図7】本願発明の別の実施例に係る光通信用光学系装
置の構成を示すブロック図
【図8】本願発明のさらに別の実施例装置で使用される
ビームスプリッタの偏光分光透過率を示す特性図
【符号の説明】 101 ,401 半導体レーザ 102 ,402 コリメータレンズ 103 ,403 レーザ光源部 104 ,404 ステアリングミラー 105 ,105a,405 ビームスプリッタ 106 ,106a,406 望遠鏡 107 ,407 集光レンズ 108 ,408 光検出器 109 ,109a,409 再帰反射装置 110 ,110a 1/2λ板 111 ,111a 1/4λ板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の波長を有する、直線偏光とされた
    レーザ光を発生するレーザ光源部と、 該発生されたレーザ光の出力方向を制御する光出力方向
    制御部と、 該出力方向を制御された出力レーザ光の光束径を拡大す
    るとともに、通信対象から入力された、前記第1の波長
    よりも微かに小さい第2の波長を有する入力レーザ光の
    光束径を縮小する光束径変換部と、 前記光出力方向制御部からの出力レーザ光を所定の割合
    で透過してモニタ光とするとともに残りを前記光束径変
    換部の方向に反射し、さらに該光束径変換部からの入力
    レーザ光を透過するビームスプリッタ部と、 該ビームスプリッタ部を透過したモニタ光を該ビームス
    プリッタ部に再帰させる再帰反射部と、 前記ビームスプリッタ部を透過した入力レーザ光および
    前記再帰反射部から再帰され該ビームスプリッタ部によ
    り反射された前記モニタ光の強度および/または位置を
    検出する光検出器を備え、 前記ビームスプリッタ部の偏光分光透過特性が、P偏光
    においては、前記第1の波長よりもやや大きい第3の波
    長値を境として波長増加方向に向かって略100%から略
    0%に減少し、S偏光においては、前記第1の波長と前
    記第2の波長との間に位置する第4の波長値を境として
    波長増加方向に向かって略100 %から略0%に減少する
    ように構成され、 前記ビームスプリッタ部の透過/反射面への前記出力レ
    ーザ光の入射角を30°以上60°以下に設定し、該透過/
    反射面に入射する該出力レーザ光の偏波面を前記ビーム
    スプリッタ部のS偏光面に対して1°以上30°以下に設
    定するように構成されてなることを特徴とする光通信用
    光学系装置。
  2. 【請求項2】 第1の波長を有する、直線偏光とされた
    レーザ光を発生するレーザ光源部と、 該発生されたレーザ光の出力方向を制御する光出力方向
    制御部と、 該出力方向を制御された出力レーザ光の光束径を拡大す
    るとともに、通信対象から入力された、前記第1の波長
    よりも微かに大きい第2の波長を有する入力レーザ光の
    光束径を縮小する光束径変換部と、 前記光出力方向制御部からの出力レーザ光を所定の割合
    で反射してモニタ光とするとともに残りを前記光束径変
    換部の方向に透過し、さらに該光束径変換部からの入力
    レーザ光を反射するビームスプリッタ部と、 該ビームスプリッタ部により反射されたモニタ光を該ビ
    ームスプリッタ部に再帰させる再帰反射部と、 前記ビームスプリッタ部から反射された入力レーザ光お
    よび前記再帰反射部から再帰され該ビームスプリッタ部
    を透過した前記モニタ光の強度および/または位置を検
    出する光検出器を備え、 前記ビームスプリッタ部の偏光分光透過特性が、S偏光
    においては、前記第1の波長よりもやや小さい第3の波
    長値を境として波長増加方向に向かって略100%から略
    0%に減少し、P偏光においては、前記第1の波長と前
    記第2の波長との間に位置する第4の波長値を境として
    波長増加方向に向かって略100 %から略0%に減少する
    ように構成され、 前記ビームスプリッタ部の透過/反射面への前記出力レ
    ーザ光の入射角を30°以上60°以下に設定し、該透過/
    反射面に入射する該出力レーザ光の偏波面を前記ビーム
    スプリッタ部のP偏光面に対して1°以上30°以下に設
    定するように構成されてなることを特徴とする光通信用
    光学系装置。
  3. 【請求項3】 第1の波長を有する、直線偏光とされた
    レーザ光を発生するレーザ光源部と、 該発生されたレーザ光の出力方向を制御する光出力方向
    制御部と、 該出力方向を制御された出力レーザ光の光束径を拡大す
    るとともに、通信対象から入力された、前記第1の波長
    よりも微かに大きい第2の波長を有する入力レーザ光の
    光束径を縮小する光束径変換部と、 前記光出力方向制御部からの出力レーザ光を所定の割合
    で透過してモニタ光とするとともに残りを前記光束径変
    換部の方向に反射し、さらに該光束径変換部からの入力
    レーザ光を透過するビームスプリッタ部と、 該ビームスプリッタ部を透過したモニタ光を該ビームス
    プリッタ部に再帰させる再帰反射部と、 前記ビームスプリッタ部を透過した入力レーザ光および
    前記再帰反射部から再帰され該ビームスプリッタ部によ
    り反射された前記モニタ光の強度および/または位置を
    検出する光検出器を備え、 前記ビームスプリッタ部の偏光分光透過特性が、P偏光
    においては、前記第1の波長よりもやや小さい第3の波
    長値を境として波長増加方向に向かって略0%から略10
    0 %に増加し、S偏光においては、前記第1の波長と前
    記第2の波長との間に位置する第4の波長値を境として
    波長増加方向に向かって略0%から略100 %に増加する
    ように構成され、 前記ビームスプリッタ部の透過/反射面への前記出力レ
    ーザ光の入射角を30°以上60°以下に設定し、該透過/
    反射面に入射する該出力レーザ光の偏波面を前記ビーム
    スプリッタ部のS偏光面に対して1°以上30°以下に設
    定するように構成されてなることを特徴とする光通信用
    光学系装置。
  4. 【請求項4】 第1の波長を有する、直線偏光とされた
    レーザ光を発生するレーザ光源部と、 該発生されたレーザ光の出力方向を制御する光出力方向
    制御部と、 該出力方向を制御された出力レーザ光の光束径を拡大す
    るとともに、通信対象から入力された、前記第1の波長
    よりも微かに小さい第2の波長を有する入力レーザ光の
    光束径を縮小する光束径変換部と、 前記光出力方向制御部からの出力レーザ光を所定の割合
    で反射してモニタ光とするとともに残りを前記光束径変
    換部の方向に透過し、さらに該光束径変換部からの入力
    レーザ光を反射するビームスプリッタ部と、 該ビームスプリッタ部により反射されたモニタ光を該ビ
    ームスプリッタ部に再帰させる再帰反射部と、 前記ビームスプリッタ部により反射された入力レーザ光
    および前記再帰反射部から再帰され該ビームスプリッタ
    部を透過した前記モニタ光の強度および/または位置を
    検出する光検出器を備え、 前記ビームスプリッタ部の偏光分光透過特性が、S偏光
    においては、前記第1の波長よりもやや大きい第3の波
    長値を境として波長増加方向に向かって略0%から略10
    0 %に増加し、P偏光においては、前記第1の波長と前
    記第2の波長との間に位置する第4の波長値を境として
    波長増加方向に向かって略0%から略100 %に増加する
    ように構成され、 前記ビームスプリッタ部の透過/反射面への前記出力レ
    ーザ光の入射角を30°以上60°以下に設定し、該透過/
    反射面に入射する該出力レーザ光の偏波面を前記ビーム
    スプリッタ部のP偏光面に対して1°以上30°以下に設
    定するように構成されてなることを特徴とする光通信用
    光学系装置。
  5. 【請求項5】 前記透過/反射面に入射する該出力レー
    ザ光の偏波面の角度を設定する操作が、前記レーザ光源
    部と前記ビームスプリッタ部との間に配された1/2波
    長板の光学軸の方向を調整することにより行なわれるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の
    光通信用光学系装置。
  6. 【請求項6】 前記再帰反射部が偏光保存型のコーナ・
    キューブにより構成され、 該再帰反射部と前記ビームスプリッタ部との間に1/4
    波長板が配設されてなることを特徴とする請求項1〜5
    のうちいずれか1項記載の光通信用光学系装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004505529A (ja) * 2000-07-28 2004-02-19 テラビーム・コーポレーション ホログラフィック光学要素をワイヤレス遠隔通信システム受信器で使用するためのシステムおよび方法
JP2006146223A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Eads Astrium Sas 光学スプリッタ装置およびそのような装置を有する光通信端末
WO2006096190A3 (en) * 2004-06-03 2007-02-08 Bae Systems Information Laser beam steering system and method for use in a directional infrared countermeasures system
CN109120341A (zh) * 2018-10-30 2019-01-01 宁波光舟通信技术有限公司 一种信号传输系统
CN109412678A (zh) * 2018-11-30 2019-03-01 宁波光舟通信技术有限公司 一种机载信号接收系统
CN110855368A (zh) * 2019-11-29 2020-02-28 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种高隔离度收发同偏振态的同频空间激光通信光路

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