JPH08124872A - 薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents
薄膜半導体装置の製造方法Info
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- JPH08124872A JPH08124872A JP28135194A JP28135194A JPH08124872A JP H08124872 A JPH08124872 A JP H08124872A JP 28135194 A JP28135194 A JP 28135194A JP 28135194 A JP28135194 A JP 28135194A JP H08124872 A JPH08124872 A JP H08124872A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マスクにレジスト膜を使用しても暴爆が起き
ないようにすると共に、不純物導入部を活性化するため
の水素がゲート電極の深部やチャネル部にまで到達しな
いようにすること。 【構成】 絶縁性基板1上に多結晶シリコン膜2,ゲー
ト絶縁膜3,ゲート電極5を形成する。そして、一方の
領域を覆うようにレジスト膜7を形成した後、導入時の
基板発熱量が少ない質量分離型イオン導入装置を用い、
レジスト膜7及びゲート電極5をマスクにして、多結晶
シリコン膜2のソース・ドレイン領域6にリンを導入す
る。次に、レジスト膜7を除去し、先にリンを導入した
領域を覆うようにレジスト膜9を形成した後、質量分離
型イオン導入装置を用いてソース・ドレイン領域8にほ
う素を導入する。そして、レジスト膜9を除去した後、
ソース・ドレイン領域6,8に低エネルギーで水素を導
入する。
ないようにすると共に、不純物導入部を活性化するため
の水素がゲート電極の深部やチャネル部にまで到達しな
いようにすること。 【構成】 絶縁性基板1上に多結晶シリコン膜2,ゲー
ト絶縁膜3,ゲート電極5を形成する。そして、一方の
領域を覆うようにレジスト膜7を形成した後、導入時の
基板発熱量が少ない質量分離型イオン導入装置を用い、
レジスト膜7及びゲート電極5をマスクにして、多結晶
シリコン膜2のソース・ドレイン領域6にリンを導入す
る。次に、レジスト膜7を除去し、先にリンを導入した
領域を覆うようにレジスト膜9を形成した後、質量分離
型イオン導入装置を用いてソース・ドレイン領域8にほ
う素を導入する。そして、レジスト膜9を除去した後、
ソース・ドレイン領域6,8に低エネルギーで水素を導
入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイやイ
メージセンサ等に用いられる薄膜半導体装置の製造方法
に関するものである。
メージセンサ等に用いられる薄膜半導体装置の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プレーナ型薄膜トランジスタのソ
ース・ドレイン電極の形成は、ゲート電極をマスクにし
て多結晶シリコン膜に不純物を導入した後、高温の熱処
理を施すことにより不純物を活性化し、抵抗率を下げる
といった方法で行われていた。しかし、その方法では、
熱処理の温度として 600℃以上の温度が必要であり、熱
に弱いガラス基板を用いた薄膜トランジスタに適用する
ことができなかった。そこで、不純物の導入を、非質量
分離型イオン導入装置を用い、かつ、水素希釈のドーピ
ングガスを用いて行うことにより、不純物と同時に水素
も導入することによって、高温度の熱処理を行うことな
く不純物を活性化する方法が提案された(1994年 1月26
日開催,応用電子物性分科会研究例会「ジャイアントマ
イクロエレクトロニクス」(TFT関係)予稿集,P30-
35)。
ース・ドレイン電極の形成は、ゲート電極をマスクにし
て多結晶シリコン膜に不純物を導入した後、高温の熱処
理を施すことにより不純物を活性化し、抵抗率を下げる
といった方法で行われていた。しかし、その方法では、
熱処理の温度として 600℃以上の温度が必要であり、熱
に弱いガラス基板を用いた薄膜トランジスタに適用する
ことができなかった。そこで、不純物の導入を、非質量
分離型イオン導入装置を用い、かつ、水素希釈のドーピ
ングガスを用いて行うことにより、不純物と同時に水素
も導入することによって、高温度の熱処理を行うことな
く不純物を活性化する方法が提案された(1994年 1月26
日開催,応用電子物性分科会研究例会「ジャイアントマ
イクロエレクトロニクス」(TFT関係)予稿集,P30-
35)。
【0003】(第1従来例)図4は、第1従来例の工程
概略図である。図4において、1はガラス基板等の絶縁
性基板、2は多結晶シリコン膜、3はゲート絶縁膜、4
はゲート電極膜、5はゲート電極、6はソース・ドレイ
ン領域である。
概略図である。図4において、1はガラス基板等の絶縁
性基板、2は多結晶シリコン膜、3はゲート絶縁膜、4
はゲート電極膜、5はゲート電極、6はソース・ドレイ
ン領域である。
【0004】(イ)絶縁性基板1上に、アモルファス・
シリコン膜約 100nmをCVD(化学気相成長)法等によ
り堆積した後、固相成長法,レーザビーム照射等により
結晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを用い
たRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)若しく
はCDE(ケミカル・ドライ・エッチング)等のドライ
・エッチングによりパターンニングして、島状の多結晶
シリコン膜2を形成する。
シリコン膜約 100nmをCVD(化学気相成長)法等によ
り堆積した後、固相成長法,レーザビーム照射等により
結晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを用い
たRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)若しく
はCDE(ケミカル・ドライ・エッチング)等のドライ
・エッチングによりパターンニングして、島状の多結晶
シリコン膜2を形成する。
【0005】(ロ)次に、例えば、CVD法により酸化
シリコン(SiO2 )膜を約 100nm堆積してゲート絶縁
膜3を形成し、さらにその上に、例えば、スパッタ法に
よりタンタル(Ta)を約 300nm着膜してゲート電極膜
4を形成する。
シリコン(SiO2 )膜を約 100nm堆積してゲート絶縁
膜3を形成し、さらにその上に、例えば、スパッタ法に
よりタンタル(Ta)を約 300nm着膜してゲート電極膜
4を形成する。
【0006】(ハ)続いて、CF4 ,SF6 等のガスを
用いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングに
より、ゲート電極膜4をパターンニングして、ゲート電
極5を形成する。
用いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングに
より、ゲート電極膜4をパターンニングして、ゲート電
極5を形成する。
【0007】(ニ)その後、ゲート電極5をマスクにし
て、非質量分離型イオン導入装置を用い、100keV,ドー
ズ量1E16cm-2の条件で、多結晶シリコン膜2へのP+ ,
H+イオンの導入を行って、ソース・ドレイン領域6を
形成する。その際、ドーピングガスとしては、ホスフィ
ン(PH3 )ガスを水素(H2 )ガスで希釈したもの
で、PH3 の濃度を5.0mol%程度にしたものを用いる。
て、非質量分離型イオン導入装置を用い、100keV,ドー
ズ量1E16cm-2の条件で、多結晶シリコン膜2へのP+ ,
H+イオンの導入を行って、ソース・ドレイン領域6を
形成する。その際、ドーピングガスとしては、ホスフィ
ン(PH3 )ガスを水素(H2 )ガスで希釈したもの
で、PH3 の濃度を5.0mol%程度にしたものを用いる。
【0008】以下図示しないが、欠陥準位を水素でパッ
シベートするための水素プラズマ処理を約 350℃で2時
間行った後、層間絶縁膜となるSiO2 膜約 800nmをC
VD法等で形成し、アルミニウム合金等の配線層をスパ
ッタ法等で着膜,パターンニングして薄膜トランジスタ
を完成させる。
シベートするための水素プラズマ処理を約 350℃で2時
間行った後、層間絶縁膜となるSiO2 膜約 800nmをC
VD法等で形成し、アルミニウム合金等の配線層をスパ
ッタ法等で着膜,パターンニングして薄膜トランジスタ
を完成させる。
【0009】この方法であれば、不純物の活性化のため
の熱処理を別途行わずとも、あるいは、導入水素量を少
なくした場合は、 500℃以下の低温度で熱処理を行うこ
とにより、ソース・ドレイン領域6に導入した不純物
(P)は活性化されるため、ガラス基板を用いた薄膜ト
ランジスタに適用できる。
の熱処理を別途行わずとも、あるいは、導入水素量を少
なくした場合は、 500℃以下の低温度で熱処理を行うこ
とにより、ソース・ドレイン領域6に導入した不純物
(P)は活性化されるため、ガラス基板を用いた薄膜ト
ランジスタに適用できる。
【0010】(第2従来例)次に、CMOSプレーナ型
薄膜トランジスタを製造する場合を説明する。図5は、
第2従来例の工程概略図である。符号は、図4のものに
対応し、8はソース・ドレイン領域、13,14はモリ
ブデン膜である。
薄膜トランジスタを製造する場合を説明する。図5は、
第2従来例の工程概略図である。符号は、図4のものに
対応し、8はソース・ドレイン領域、13,14はモリ
ブデン膜である。
【0011】(イ)絶縁性基板1上に、アモルファス・
シリコン膜約 100nmをCVD法等により堆積した後、結
晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを用いた
RIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパタ
ーンニングして島状の多結晶シリコン膜2,2を形成す
る。
シリコン膜約 100nmをCVD法等により堆積した後、結
晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを用いた
RIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパタ
ーンニングして島状の多結晶シリコン膜2,2を形成す
る。
【0012】(ロ)次に、例えば、CVD法等によりS
iO2 膜を約 100nm堆積してゲート絶縁膜3を形成し、
さらにその上に、例えば、スパッタ法等によりTaを約
300nm着膜し、続いて、CF4 ,SF6 等のガスを用い
たRIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパ
ターンニングして、ゲート電極5,5を形成する。
iO2 膜を約 100nm堆積してゲート絶縁膜3を形成し、
さらにその上に、例えば、スパッタ法等によりTaを約
300nm着膜し、続いて、CF4 ,SF6 等のガスを用い
たRIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパ
ターンニングして、ゲート電極5,5を形成する。
【0013】(ハ)続いて、その上にモリブデンを着膜
し、フォトリソグラフィー法によりCMOS薄膜トラン
ジスタのpチャネル領域を覆うようにパターンニングし
て、モリブデン膜13を形成する。そして、モリブデン
膜13と他方のゲート電極5とをマスクとして、非質量
分離型イオン導入装置を用い、100keV,ドーズ量1E16cm
-2の条件で、多結晶シリコン膜2へのP+ ,H+ イオン
の導入を行って、ソース・ドレイン領域6を形成する。
その際、ドーピングガスとしては、PH3 ガスをH2 ガ
スで希釈したもので、PH3 の濃度を5.0mol%程度にし
たものを用いる。
し、フォトリソグラフィー法によりCMOS薄膜トラン
ジスタのpチャネル領域を覆うようにパターンニングし
て、モリブデン膜13を形成する。そして、モリブデン
膜13と他方のゲート電極5とをマスクとして、非質量
分離型イオン導入装置を用い、100keV,ドーズ量1E16cm
-2の条件で、多結晶シリコン膜2へのP+ ,H+ イオン
の導入を行って、ソース・ドレイン領域6を形成する。
その際、ドーピングガスとしては、PH3 ガスをH2 ガ
スで希釈したもので、PH3 の濃度を5.0mol%程度にし
たものを用いる。
【0014】(ニ)モリブデン膜10を除去した後、再
びモリブデンを着膜し、フォトリソグラフィー法により
CMOS薄膜トランジスタのnチャネル領域を覆うよう
にパターンニングしてモリブデン膜14を形成する。そ
して、モリブデン膜14ともう一方のゲート電極5とを
マスクとして、非質量分離型イオン導入装置を用い、10
0keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多結晶シリコン膜2
へのB+ ,H+ イオンの導入を行って、ソース・ドレイ
ン領域8を形成する。その際、ドーピングガスとして
は、ジボラン(B2 H6 )ガスをH2 ガスで希釈したも
ので、B2 H6 の濃度を5.0mol%程度にしたものを用い
る。
びモリブデンを着膜し、フォトリソグラフィー法により
CMOS薄膜トランジスタのnチャネル領域を覆うよう
にパターンニングしてモリブデン膜14を形成する。そ
して、モリブデン膜14ともう一方のゲート電極5とを
マスクとして、非質量分離型イオン導入装置を用い、10
0keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多結晶シリコン膜2
へのB+ ,H+ イオンの導入を行って、ソース・ドレイ
ン領域8を形成する。その際、ドーピングガスとして
は、ジボラン(B2 H6 )ガスをH2 ガスで希釈したも
ので、B2 H6 の濃度を5.0mol%程度にしたものを用い
る。
【0015】以下図示しないが、欠陥準位を水素でパッ
シベートするための水素プラズマ処理を約 350℃で2時
間行った後、層間絶縁膜となるSiO2 膜約 800nmをC
VD法等で形成し、アルミニウム合金等の配線層をスパ
ッタ法等で着膜,パターンニングしてCMOS薄膜トラ
ンジスタを完成させる。
シベートするための水素プラズマ処理を約 350℃で2時
間行った後、層間絶縁膜となるSiO2 膜約 800nmをC
VD法等で形成し、アルミニウム合金等の配線層をスパ
ッタ法等で着膜,パターンニングしてCMOS薄膜トラ
ンジスタを完成させる。
【0016】このように、CMOS薄膜トランジスタに
おいても、第1従来例と同様に、不純物の活性化のため
の熱処理を別途行わずとも、あるいは、導入水素量を少
なくした場合は、 500℃以下の低温度で熱処理を行うこ
とにより、ソース・ドレイン領域6,8に導入した不純
物(P,B)は活性化される。
おいても、第1従来例と同様に、不純物の活性化のため
の熱処理を別途行わずとも、あるいは、導入水素量を少
なくした場合は、 500℃以下の低温度で熱処理を行うこ
とにより、ソース・ドレイン領域6,8に導入した不純
物(P,B)は活性化される。
【0017】なお、このような薄膜半導体装置の製造方
法に関連する従来の文献としては、例えば、特開平 5−
129202号公報がある。
法に関連する従来の文献としては、例えば、特開平 5−
129202号公報がある。
【0018】
(問題点)しかしながら、前記した各従来例には、次の
ような問題点があった。
ような問題点があった。
【0019】第1の問題点は、不純物活性化のために不
純物と共に導入する水素イオンが、トランジスタのチャ
ネル部まで、あるいはゲート電極5の深部まで到達して
しまい、トランジスタの特性を劣化させるという点であ
る。
純物と共に導入する水素イオンが、トランジスタのチャ
ネル部まで、あるいはゲート電極5の深部まで到達して
しまい、トランジスタの特性を劣化させるという点であ
る。
【0020】第2の問題点は、CMOS薄膜トランジス
タを製造する際に、pチャネル,nチャネルの打ち分け
のマスクとしてレジスト膜を使用することができず、第
2従来例のようにモリブデン膜10を使用していたた
め、マスクの形成工程が複雑化すると共に、トランジス
タの信頼性が低下するという点である。
タを製造する際に、pチャネル,nチャネルの打ち分け
のマスクとしてレジスト膜を使用することができず、第
2従来例のようにモリブデン膜10を使用していたた
め、マスクの形成工程が複雑化すると共に、トランジス
タの信頼性が低下するという点である。
【0021】(問題点の説明)まず第1の問題点につい
て説明する。上記各従来例では、不純物の導入を、非質
量分離型イオン導入装置を用い、不純物の導入と同時に
水素も導入するため、水素イオンも不純物イオンと同じ
高エネルギーで導入される。そのため、粒子が小さい水
素は、トランジスタのチャネル部、あるいはゲート電極
5の深部まで到達してしまう。
て説明する。上記各従来例では、不純物の導入を、非質
量分離型イオン導入装置を用い、不純物の導入と同時に
水素も導入するため、水素イオンも不純物イオンと同じ
高エネルギーで導入される。そのため、粒子が小さい水
素は、トランジスタのチャネル部、あるいはゲート電極
5の深部まで到達してしまう。
【0022】水素イオンがトランジスタのチャネル部に
まで到達すると、多結晶シリコン膜2に結晶欠陥を発生
させる。また、水素イオンがトランジスタのチャネル部
にまで到達しなくても、ゲート電極5の深部にまで到達
すると、その影響がボンバードエネルギーとして伝達し
ていって、多結晶シリコン膜2とゲート絶縁膜3との界
面にまで届き、界面準位を発生させる。それら結晶欠
陥,界面準位が発生すると、トランジスタの特性に、し
きい電圧の上昇,サブスレッショルド領域の立ち上がり
のなまり,移動度の低下,オフ電流の増加等が生じる。
そのため、例えば、トランジスタが液晶ディスプレイの
画素スイッチとして用いられた場合、各画素に書込むべ
き電荷量を十分に伝送できず、また各画素でのデータの
保持が十分にできず、画像表示特性が劣悪となる。ま
た、トランジスタをシフトレジスタに用いた場合、駆動
速度の低下等を引き起こす。
まで到達すると、多結晶シリコン膜2に結晶欠陥を発生
させる。また、水素イオンがトランジスタのチャネル部
にまで到達しなくても、ゲート電極5の深部にまで到達
すると、その影響がボンバードエネルギーとして伝達し
ていって、多結晶シリコン膜2とゲート絶縁膜3との界
面にまで届き、界面準位を発生させる。それら結晶欠
陥,界面準位が発生すると、トランジスタの特性に、し
きい電圧の上昇,サブスレッショルド領域の立ち上がり
のなまり,移動度の低下,オフ電流の増加等が生じる。
そのため、例えば、トランジスタが液晶ディスプレイの
画素スイッチとして用いられた場合、各画素に書込むべ
き電荷量を十分に伝送できず、また各画素でのデータの
保持が十分にできず、画像表示特性が劣悪となる。ま
た、トランジスタをシフトレジスタに用いた場合、駆動
速度の低下等を引き起こす。
【0023】次に第2の問題点について説明する。基板
にイオンを注入すると、そのエネルギーが熱に変わる
が、非質量分離型イオン導入装置では、一度に多量のイ
オンを注入するため多量の熱が発生し、不純物導入時に
基板温度が 300℃程度まで上昇する。そのため、マスク
としてレジスト膜を使用すると、レジスト中の溶剤が蒸
発して、レジストが暴爆してしまい、CMOS薄膜トラ
ンジスタを製造する際に、pチャネル,nチャネルの打
ち分けのマスクとしてレジスト膜を使用することはでき
ない。
にイオンを注入すると、そのエネルギーが熱に変わる
が、非質量分離型イオン導入装置では、一度に多量のイ
オンを注入するため多量の熱が発生し、不純物導入時に
基板温度が 300℃程度まで上昇する。そのため、マスク
としてレジスト膜を使用すると、レジスト中の溶剤が蒸
発して、レジストが暴爆してしまい、CMOS薄膜トラ
ンジスタを製造する際に、pチャネル,nチャネルの打
ち分けのマスクとしてレジスト膜を使用することはでき
ない。
【0024】一方、そのようなマスクに第2従来例のよ
うにモリブデン膜13,14を使用すると、暴爆のおそ
れはなくなる。しかし、モリブデン膜13,14を形成
する際に、モリブデンの着膜,レジスト膜の形成・パタ
ーンニング,モリブデン膜のエッチング等の工程が必要
になって、レジスト膜をマスクに用いる場合と比較し
て、モリブデンの着膜・エッチングの工程が余計にかか
ってしまい、マスクの形成工程が複雑化する。また、モ
リブデンの着膜工程において、所謂、ノックオン、すな
わち、モリブデン粒子がゲート電極5に衝突すると、そ
のエネルギーが玉突き状に伝わってゲート電極5の材料
がゲート絶縁膜3の中に入り込んでしまうという現象に
より、絶縁耐圧が低下する等、トランジスタの信頼性が
低下してしまう。本発明は、以上のような問題点を解決
することを課題とするものである。
うにモリブデン膜13,14を使用すると、暴爆のおそ
れはなくなる。しかし、モリブデン膜13,14を形成
する際に、モリブデンの着膜,レジスト膜の形成・パタ
ーンニング,モリブデン膜のエッチング等の工程が必要
になって、レジスト膜をマスクに用いる場合と比較し
て、モリブデンの着膜・エッチングの工程が余計にかか
ってしまい、マスクの形成工程が複雑化する。また、モ
リブデンの着膜工程において、所謂、ノックオン、すな
わち、モリブデン粒子がゲート電極5に衝突すると、そ
のエネルギーが玉突き状に伝わってゲート電極5の材料
がゲート絶縁膜3の中に入り込んでしまうという現象に
より、絶縁耐圧が低下する等、トランジスタの信頼性が
低下してしまう。本発明は、以上のような問題点を解決
することを課題とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の薄膜半導体装置の製造方法では、絶縁性基
板上に半導体層を所定の形状に形成する工程と、該半導
体層が形成された絶縁性基板上にゲート絶縁膜を形成す
る工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する
工程と、質量分離型イオン導入装置を用い、前記ゲート
電極をマスクにして、前記半導体層に不純物を導入する
工程と、前記不純物が導入された半導体層に非質量分離
型イオン導入装置を用いて水素を導入する工程とを具え
ることとした。
め、本発明の薄膜半導体装置の製造方法では、絶縁性基
板上に半導体層を所定の形状に形成する工程と、該半導
体層が形成された絶縁性基板上にゲート絶縁膜を形成す
る工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する
工程と、質量分離型イオン導入装置を用い、前記ゲート
電極をマスクにして、前記半導体層に不純物を導入する
工程と、前記不純物が導入された半導体層に非質量分離
型イオン導入装置を用いて水素を導入する工程とを具え
ることとした。
【0026】また、絶縁性基板上に半導体層を所定の形
状に形成する工程と、該半導体層が形成された絶縁性基
板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁
膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極が
形成された絶縁性基板上の一部を覆うようにレジスト膜
を形成する工程と、質量分離型イオン導入装置を用い、
前記レジスト膜をマスクにして、前記半導体層に不純物
を導入する工程と、前記不純物が導入された半導体層に
非質量分離型イオン導入装置を用いて水素を導入する工
程とを具えることとした。
状に形成する工程と、該半導体層が形成された絶縁性基
板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁
膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極が
形成された絶縁性基板上の一部を覆うようにレジスト膜
を形成する工程と、質量分離型イオン導入装置を用い、
前記レジスト膜をマスクにして、前記半導体層に不純物
を導入する工程と、前記不純物が導入された半導体層に
非質量分離型イオン導入装置を用いて水素を導入する工
程とを具えることとした。
【0027】
【作 用】絶縁性基板上に半導体層を所定の形状に形
成し、該半導体層が形成された絶縁性基板上にゲート絶
縁膜を形成する。そして、該ゲート絶縁膜上にゲート電
極を形成した後、質量分離型イオン導入装置を用い、前
記ゲート電極をマスクにして、前記半導体層に不純物を
導入する。その後、前記不純物が導入された半導体層に
非質量分離型イオン導入装置を用いて水素を導入する。
成し、該半導体層が形成された絶縁性基板上にゲート絶
縁膜を形成する。そして、該ゲート絶縁膜上にゲート電
極を形成した後、質量分離型イオン導入装置を用い、前
記ゲート電極をマスクにして、前記半導体層に不純物を
導入する。その後、前記不純物が導入された半導体層に
非質量分離型イオン導入装置を用いて水素を導入する。
【0028】そのようにして、不純物と水素とを分離し
て半導体層に導入するため、水素の導入は不純物導入時
より低いエネルギーで行える。そのため、粒子が小さい
水素でもトランジスタのチャネル部あるいはゲート電極
の深部まで到達するのを防止することができ、トランジ
スタの特性を劣化させることはなくなる。
て半導体層に導入するため、水素の導入は不純物導入時
より低いエネルギーで行える。そのため、粒子が小さい
水素でもトランジスタのチャネル部あるいはゲート電極
の深部まで到達するのを防止することができ、トランジ
スタの特性を劣化させることはなくなる。
【0029】また、絶縁性基板上に半導体層を所定の形
状に形成し、該半導体層が形成された絶縁性基板上にゲ
ート絶縁膜を形成し、その上にゲート電極を形成する。
そして、前記ゲート電極が形成された絶縁性基板上の一
部を覆うようにレジスト膜を形成した後、質量分離型イ
オン導入装置を用い、前記レジスト膜をマスクにして、
前記半導体層に不純物を導入する。その後、前記不純物
が導入された半導体層に非質量分離型イオン導入装置を
用いて水素を導入する。
状に形成し、該半導体層が形成された絶縁性基板上にゲ
ート絶縁膜を形成し、その上にゲート電極を形成する。
そして、前記ゲート電極が形成された絶縁性基板上の一
部を覆うようにレジスト膜を形成した後、質量分離型イ
オン導入装置を用い、前記レジスト膜をマスクにして、
前記半導体層に不純物を導入する。その後、前記不純物
が導入された半導体層に非質量分離型イオン導入装置を
用いて水素を導入する。
【0030】そのように、レジスト膜をマスクにして
も、不純物の導入に質量分離型イオン導入装置を用いれ
ば、ビームをスキャンしながら不純物のイオンを導入す
ることになって、単位時間当たりのイオン数が少なくな
り、絶縁性基板の温度上昇があまり大きくならないの
で、レジスト膜に暴爆は起きない。そのため、CMOS
薄膜トランジスタ等を製造する際に必要なマスクとして
レジスト膜を使用することができ、マスクの形成工程が
簡単化すると共に、モリブデン・マスクを使用する場合
のようなトランジスタの信頼性低下は起きない。
も、不純物の導入に質量分離型イオン導入装置を用いれ
ば、ビームをスキャンしながら不純物のイオンを導入す
ることになって、単位時間当たりのイオン数が少なくな
り、絶縁性基板の温度上昇があまり大きくならないの
で、レジスト膜に暴爆は起きない。そのため、CMOS
薄膜トランジスタ等を製造する際に必要なマスクとして
レジスト膜を使用することができ、マスクの形成工程が
簡単化すると共に、モリブデン・マスクを使用する場合
のようなトランジスタの信頼性低下は起きない。
【0031】さらに、前記水素の導入は非質量分離型イ
オン導入装置を用いて行うため、別途、加熱を行わなく
ても、非質量分離型イオン導入装置によるイオン導入に
伴う温度上昇により、不純物導入領域の活性化に必要な
高温度が得られるので効率がよくなる。
オン導入装置を用いて行うため、別途、加熱を行わなく
ても、非質量分離型イオン導入装置によるイオン導入に
伴う温度上昇により、不純物導入領域の活性化に必要な
高温度が得られるので効率がよくなる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明第1実施例の工程概略図で
ある。符号は、図4のものに対応している。
に説明する。図1は、本発明第1実施例の工程概略図で
ある。符号は、図4のものに対応している。
【0033】(イ)まず、ガラス基板等の絶縁性基板1
上に、アモルファス・シリコン膜約100nmをCVD法等
により堆積した後、固相成長法,レーザビーム照射等に
より結晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを
用いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングに
よりパターンニングして、島状の多結晶シリコン膜2を
形成する。
上に、アモルファス・シリコン膜約100nmをCVD法等
により堆積した後、固相成長法,レーザビーム照射等に
より結晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを
用いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングに
よりパターンニングして、島状の多結晶シリコン膜2を
形成する。
【0034】(ロ)次に、例えば、CVD法によりSi
O2 膜を約 100nm堆積してゲート絶縁膜3を形成し、さ
らにその上に、例えば、スパッタ法によりTaを約 300
nm着膜してゲート電極膜4を形成する。
O2 膜を約 100nm堆積してゲート絶縁膜3を形成し、さ
らにその上に、例えば、スパッタ法によりTaを約 300
nm着膜してゲート電極膜4を形成する。
【0035】(ハ)続いて、CF4 ,SF6 等のガスを
用いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングに
より、ゲート電極膜4をパターンニングして、ゲート電
極5を形成した後、質量分離型イオン導入装置(イオン
・インプラ)を用い、ゲート電極5をマスクにして、10
0keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多結晶シリコン膜2
へのP+ イオンの導入を行う。その際、ドーピングガス
は、前記各従来例のものと同様の、PH3 ガスをH2 ガ
スで希釈したもので、PH3 の濃度を5.0mol%程度にし
たものを用いる。なお、この状態では、ソース・ドレイ
ン領域6は、P+ イオンのみが打ち込まれているので、
アモルファス化していて、抵抗値は高い。
用いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングに
より、ゲート電極膜4をパターンニングして、ゲート電
極5を形成した後、質量分離型イオン導入装置(イオン
・インプラ)を用い、ゲート電極5をマスクにして、10
0keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多結晶シリコン膜2
へのP+ イオンの導入を行う。その際、ドーピングガス
は、前記各従来例のものと同様の、PH3 ガスをH2 ガ
スで希釈したもので、PH3 の濃度を5.0mol%程度にし
たものを用いる。なお、この状態では、ソース・ドレイ
ン領域6は、P+ イオンのみが打ち込まれているので、
アモルファス化していて、抵抗値は高い。
【0036】(ニ)その後、非質量分離型イオン導入装
置を用い、水素ガスをドーピングガスとして、20keV ,
ドーズ量1E16cm-2の条件で、H+ イオンの導入を行う。
これにより、ソース・ドレイン領域6は、結晶化が起こ
り抵抗値が低下する。また、ゲート電極5に打ち込まれ
るH+ イオンは、低エネルギーであるため多結晶シリコ
ン膜2チャネル部へのダメージは起こらない。
置を用い、水素ガスをドーピングガスとして、20keV ,
ドーズ量1E16cm-2の条件で、H+ イオンの導入を行う。
これにより、ソース・ドレイン領域6は、結晶化が起こ
り抵抗値が低下する。また、ゲート電極5に打ち込まれ
るH+ イオンは、低エネルギーであるため多結晶シリコ
ン膜2チャネル部へのダメージは起こらない。
【0037】以下図示しないが、従来例と同様に、欠陥
準位を水素でパッシベートするための水素プラズマ処理
を約 350℃で2時間行った後、層間絶縁膜となるSiO
2 膜約 800nmをCVD法等で形成し、アルミニウム合金
等の配線層をスパッタ法等で着膜,パターンニングして
薄膜トランジスタを完成させる。
準位を水素でパッシベートするための水素プラズマ処理
を約 350℃で2時間行った後、層間絶縁膜となるSiO
2 膜約 800nmをCVD法等で形成し、アルミニウム合金
等の配線層をスパッタ法等で着膜,パターンニングして
薄膜トランジスタを完成させる。
【0038】(第2実施例)次に、本発明をCMOS薄
膜トランジスタの製造に適用した実施例を示す。図2
は、本発明第2実施例の工程概略図である。符号は、図
5のものに対応し、7,9はレジスト膜、8はp型のソ
ース・ドレイン領域である。
膜トランジスタの製造に適用した実施例を示す。図2
は、本発明第2実施例の工程概略図である。符号は、図
5のものに対応し、7,9はレジスト膜、8はp型のソ
ース・ドレイン領域である。
【0039】(イ)絶縁性基板1上に、アモルファス・
シリコン膜約 100nmをCVD法等により堆積した後、結
晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを用いた
RIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパタ
ーンニングして島状の多結晶シリコン膜2,2を形成す
る。
シリコン膜約 100nmをCVD法等により堆積した後、結
晶化させる。その後、CF4 ,SF6 等のガスを用いた
RIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパタ
ーンニングして島状の多結晶シリコン膜2,2を形成す
る。
【0040】(ロ)次に、例えば、CVD法等によりS
iO2 膜を約 100nm堆積してゲート絶縁膜3を形成し、
さらにその上に、例えば、スパッタ法等によりTaを約
300nm着膜し、続いて、CF4 ,SF6 等のガスを用い
たRIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパ
ターンニングして、ゲート電極5,5を形成する。
iO2 膜を約 100nm堆積してゲート絶縁膜3を形成し、
さらにその上に、例えば、スパッタ法等によりTaを約
300nm着膜し、続いて、CF4 ,SF6 等のガスを用い
たRIE若しくはCDE等のドライエッチングによりパ
ターンニングして、ゲート電極5,5を形成する。
【0041】(ハ)続いて、CMOS薄膜トランジスタ
のpチャネル領域を覆うように、フォトリソグラフィー
法によりパターンニングしてレジスト膜7を形成する。
そして、レジスト膜7と他方のゲート電極5とをマスク
にして、質量分離型イオン導入装置(イオン・インプ
ラ)を用い、100keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多結
晶シリコン膜2へのP+ イオンの導入を行って、n型の
ソース・ドレイン領域6を形成する。その際、ドーピン
グガスは、第1実施例のものと同様の、PH3 ガスをH
2 ガスで希釈したもので、PH3 の濃度を5.0mol%程度
にしたものを用いる。この際、質量分離型イオン導入装
置(イオン・インプラ)では、ビームをスキャンしなが
らP+ イオンを導入することになるので、非質量分離法
の場合と比べて単位時間当たりのイオン数が少なくな
り、絶縁性基板の温度上昇はあまり大きくならない。
のpチャネル領域を覆うように、フォトリソグラフィー
法によりパターンニングしてレジスト膜7を形成する。
そして、レジスト膜7と他方のゲート電極5とをマスク
にして、質量分離型イオン導入装置(イオン・インプ
ラ)を用い、100keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多結
晶シリコン膜2へのP+ イオンの導入を行って、n型の
ソース・ドレイン領域6を形成する。その際、ドーピン
グガスは、第1実施例のものと同様の、PH3 ガスをH
2 ガスで希釈したもので、PH3 の濃度を5.0mol%程度
にしたものを用いる。この際、質量分離型イオン導入装
置(イオン・インプラ)では、ビームをスキャンしなが
らP+ イオンを導入することになるので、非質量分離法
の場合と比べて単位時間当たりのイオン数が少なくな
り、絶縁性基板の温度上昇はあまり大きくならない。
【0042】(ニ)レジスト膜7を除去した後、再びフ
ォトリソグラフィー法によりCMOS薄膜トランジスタ
のnチャネル領域を覆うようにパターンニングしてレジ
スト膜9を形成する。そして、レジスト膜9ともう一方
のゲート電極5とをマスクにして、質量分離型イオン導
入装置を用い、100keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多
結晶シリコン膜2へのB+ イオンの導入を行って、p型
のソース・ドレイン領域8を形成する。その際、ドーピ
ングガスは、ジボラン(B2 H6 )ガスをH2ガスで希
釈したもので、B2 H6 の濃度を5.0mol%程度にしたも
のを用いる。この際も上記(ハ)の工程と同様に、絶縁
性基板の温度上昇はあまり大きくならない。なお、この
状態では、各ソース・ドレイン領域6,8は、P+ イオ
ン,B+イオンのみが打ち込まれていて、アモルファス
化しているため、まだ抵抗値は高い。
ォトリソグラフィー法によりCMOS薄膜トランジスタ
のnチャネル領域を覆うようにパターンニングしてレジ
スト膜9を形成する。そして、レジスト膜9ともう一方
のゲート電極5とをマスクにして、質量分離型イオン導
入装置を用い、100keV,ドーズ量1E16cm-2の条件で、多
結晶シリコン膜2へのB+ イオンの導入を行って、p型
のソース・ドレイン領域8を形成する。その際、ドーピ
ングガスは、ジボラン(B2 H6 )ガスをH2ガスで希
釈したもので、B2 H6 の濃度を5.0mol%程度にしたも
のを用いる。この際も上記(ハ)の工程と同様に、絶縁
性基板の温度上昇はあまり大きくならない。なお、この
状態では、各ソース・ドレイン領域6,8は、P+ イオ
ン,B+イオンのみが打ち込まれていて、アモルファス
化しているため、まだ抵抗値は高い。
【0043】(ホ)レジスト膜9を除去した後、非質量
分離型イオン導入装置を用い、水素ガスをドーピングガ
スとして、20keV ,ドーズ量1E16cm-2の条件で、H+ イ
オンの導入を行う。これにより、ソース・ドレイン領域
6,8は、結晶化が起こり、抵抗値が低下する。また、
ゲート電極5に打ち込まれるH+ イオンは、低エネルギ
ーであるために多結晶シリコン膜2チャネル部へのダメ
ージは起こらない。
分離型イオン導入装置を用い、水素ガスをドーピングガ
スとして、20keV ,ドーズ量1E16cm-2の条件で、H+ イ
オンの導入を行う。これにより、ソース・ドレイン領域
6,8は、結晶化が起こり、抵抗値が低下する。また、
ゲート電極5に打ち込まれるH+ イオンは、低エネルギ
ーであるために多結晶シリコン膜2チャネル部へのダメ
ージは起こらない。
【0044】以下図示しないが、従来例及び第1実施例
と同様に、欠陥準位を水素でパッシベートするための水
素プラズマ処理を約 350℃で2時間行った後、層間絶縁
膜となるSiO2 膜約 800nmをCVD法等で形成し、ア
ルミニウム合金等の配線層をスパッタ法等で着膜,パタ
ーンニングしてCMOS薄膜トランジスタを完成させ
る。
と同様に、欠陥準位を水素でパッシベートするための水
素プラズマ処理を約 350℃で2時間行った後、層間絶縁
膜となるSiO2 膜約 800nmをCVD法等で形成し、ア
ルミニウム合金等の配線層をスパッタ法等で着膜,パタ
ーンニングしてCMOS薄膜トランジスタを完成させ
る。
【0045】(第3実施例)次に、本発明をLDD(lig
htly Doped Drain) 構造の薄膜トランジスタの製造に適
用した実施例を示す。図3は、本発明第3実施例の工程
概略図である。符号は、図1のものに対応し、10,1
2は不純物低濃度領域、11はレジスト膜である。
htly Doped Drain) 構造の薄膜トランジスタの製造に適
用した実施例を示す。図3は、本発明第3実施例の工程
概略図である。符号は、図1のものに対応し、10,1
2は不純物低濃度領域、11はレジスト膜である。
【0046】重複するので図示はしないが、まず、図1
(イ),(ロ)と同様な工程により、絶縁性基板1上に
多結晶シリコン膜2,ゲート絶縁膜3及びゲート電極膜
4を形成する。
(イ),(ロ)と同様な工程により、絶縁性基板1上に
多結晶シリコン膜2,ゲート絶縁膜3及びゲート電極膜
4を形成する。
【0047】(イ)次に、CF4 ,SF6 等のガスを用
いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングによ
り、ゲート電極膜をパターンニングして、ゲート電極5
を形成した後、質量分離型イオン導入装置(イオン・イ
ンプラ)を用い、ゲート電極5をマスクにして、多結晶
シリコン膜2へ低濃度でP+ イオンの導入を行って、不
純物低濃度領域10を形成する。
いたRIE若しくはCDE等のドライ・エッチングによ
り、ゲート電極膜をパターンニングして、ゲート電極5
を形成した後、質量分離型イオン導入装置(イオン・イ
ンプラ)を用い、ゲート電極5をマスクにして、多結晶
シリコン膜2へ低濃度でP+ イオンの導入を行って、不
純物低濃度領域10を形成する。
【0048】(ロ)続いて、ゲート電極5及びゲート絶
縁膜3の一部を覆うように、フォトリソグラフィー法に
よりパターンニングしてレジスト膜11を形成する。そ
して、レジスト膜11をマスクにして、質量分離型イオ
ン導入装置を用い、100keV,ドーズ量1E16cm-2の条件
で、多結晶シリコン膜2へのP+ イオンの導入を行っ
て、P+ イオンが高濃度で導入されたソース・ドレイン
領域6を形成する。その際、前記不純物低濃度領域10
の内、レジスト膜11の陰になる部分は、不純物低濃度
領域12として残る。この際、質量分離型イオン導入装
置では、ビームをスキャンしながらP+ イオンを導入す
ることになるので、非質量分離法の場合と比べて単位時
間当たりのイオン数が少なくなり、絶縁性基板の温度上
昇はあまり大きくならない。
縁膜3の一部を覆うように、フォトリソグラフィー法に
よりパターンニングしてレジスト膜11を形成する。そ
して、レジスト膜11をマスクにして、質量分離型イオ
ン導入装置を用い、100keV,ドーズ量1E16cm-2の条件
で、多結晶シリコン膜2へのP+ イオンの導入を行っ
て、P+ イオンが高濃度で導入されたソース・ドレイン
領域6を形成する。その際、前記不純物低濃度領域10
の内、レジスト膜11の陰になる部分は、不純物低濃度
領域12として残る。この際、質量分離型イオン導入装
置では、ビームをスキャンしながらP+ イオンを導入す
ることになるので、非質量分離法の場合と比べて単位時
間当たりのイオン数が少なくなり、絶縁性基板の温度上
昇はあまり大きくならない。
【0049】(ハ)その後、非質量分離型イオン導入装
置を用い、水素ガスをドーピングガスとして、20keV ,
ドーズ量1E16cm-2の条件で、H+ イオンの導入を行う。
これにより、ソース・ドレイン領域6は、結晶化が起こ
り抵抗値が低下する。そのようにして、ソース・ドレイ
ン領域6とチャネル領域との間に不純物低濃度領域12
が存在するLDD構造が形成される。
置を用い、水素ガスをドーピングガスとして、20keV ,
ドーズ量1E16cm-2の条件で、H+ イオンの導入を行う。
これにより、ソース・ドレイン領域6は、結晶化が起こ
り抵抗値が低下する。そのようにして、ソース・ドレイ
ン領域6とチャネル領域との間に不純物低濃度領域12
が存在するLDD構造が形成される。
【0050】以下図示しないが、従来例及び第1,第2
実施例と同様に、欠陥準位を水素でパッシベートするた
めの水素プラズマ処理を約 350℃で2時間行った後、層
間絶縁膜となるSiO2 膜約 800nmをCVD法等で形成
し、アルミニウム合金等の配線層をスパッタ法等で着
膜,パターンニングして薄膜トランジスタを完成させ
る。
実施例と同様に、欠陥準位を水素でパッシベートするた
めの水素プラズマ処理を約 350℃で2時間行った後、層
間絶縁膜となるSiO2 膜約 800nmをCVD法等で形成
し、アルミニウム合金等の配線層をスパッタ法等で着
膜,パターンニングして薄膜トランジスタを完成させ
る。
【0051】なお、上記各実施例では、質量分離型イオ
ン導入装置としてイオン・インプラを例にあげている
が、ビームスキャンを行わない方式のイオン導入装置で
も、磁場の印加により質量分離が可能であり、また、絶
縁性基板1の背面にヘリウムガスを循環させることによ
り、基板温度を 100℃程度にコントロールすることがで
きるので、同様な効果が得られる。さらに、上記各実施
例では、水素の導入を非質量分離型イオン導入装置を用
いて行っているが、基板温度を 350℃程度に維持しなが
ら行えば、イオン・インプラによっても同様な効果が得
られる。しかし、非質量分離型イオン導入装置を用いた
方が、ソース・ドレイン領域6,8の活性化に必要な基
板加熱を行わずとも、基板の表面温度が上昇するので、
効率がよい。
ン導入装置としてイオン・インプラを例にあげている
が、ビームスキャンを行わない方式のイオン導入装置で
も、磁場の印加により質量分離が可能であり、また、絶
縁性基板1の背面にヘリウムガスを循環させることによ
り、基板温度を 100℃程度にコントロールすることがで
きるので、同様な効果が得られる。さらに、上記各実施
例では、水素の導入を非質量分離型イオン導入装置を用
いて行っているが、基板温度を 350℃程度に維持しなが
ら行えば、イオン・インプラによっても同様な効果が得
られる。しかし、非質量分離型イオン導入装置を用いた
方が、ソース・ドレイン領域6,8の活性化に必要な基
板加熱を行わずとも、基板の表面温度が上昇するので、
効率がよい。
【0052】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の薄膜半導体装
置の製造方法によれば、不純物と水素とを分離して導入
するため、水素の導入は不純物導入時より低いエネルギ
ーで行える。そのため、粒子が小さい水素でもトランジ
スタのチャネル部あるいはゲート電極の深部まで到達す
るのを防止することができ、トランジスタの特性を劣化
させることはなくなる。
置の製造方法によれば、不純物と水素とを分離して導入
するため、水素の導入は不純物導入時より低いエネルギ
ーで行える。そのため、粒子が小さい水素でもトランジ
スタのチャネル部あるいはゲート電極の深部まで到達す
るのを防止することができ、トランジスタの特性を劣化
させることはなくなる。
【0053】また、不純物の導入を質量分離法を用い、
ビームをスキャンしながら不純物のイオンを導入するこ
とになるので、非質量分離法の場合と比べて単位時間当
たりのイオン数が少なくなり、絶縁性基板の温度上昇が
あまり大きくならない。そのため、CMOS薄膜トラン
ジスタやLDD構造の薄膜トランジスタを製造する際に
必要なマスクとしてレジスト膜を使用することができ、
マスクの形成工程が簡単化すると共に、モリブデン・マ
スクを使用する場合のようなトランジスタの信頼性低下
は起こらない。
ビームをスキャンしながら不純物のイオンを導入するこ
とになるので、非質量分離法の場合と比べて単位時間当
たりのイオン数が少なくなり、絶縁性基板の温度上昇が
あまり大きくならない。そのため、CMOS薄膜トラン
ジスタやLDD構造の薄膜トランジスタを製造する際に
必要なマスクとしてレジスト膜を使用することができ、
マスクの形成工程が簡単化すると共に、モリブデン・マ
スクを使用する場合のようなトランジスタの信頼性低下
は起こらない。
【0054】さらに、前記水素の導入に非質量分離型イ
オン導入装置を用いたので、別途、加熱を行わなくて
も、非質量分離型イオン導入装置によるイオン導入に伴
う温度上昇により、基板に不純物導入領域の活性化に必
要な高温度が得られるので効率がよくなる。
オン導入装置を用いたので、別途、加熱を行わなくて
も、非質量分離型イオン導入装置によるイオン導入に伴
う温度上昇により、基板に不純物導入領域の活性化に必
要な高温度が得られるので効率がよくなる。
【図1】 本発明第1実施例の工程概略図
【図2】 本発明第2実施例の工程概略図
【図3】 本発明第3実施例の工程概略図
【図4】 第1従来例の工程概略図
【図5】 第2従来例の工程概略図
1…絶縁性基板、2…多結晶シリコン膜、3…ゲート絶
縁膜、4…ゲート電極膜、5…ゲート電極、6,8…ソ
ース・ドレイン領域、7,9,11…レジスト膜、1
0,12…不純物低濃度領域、13,14…モリブデン
膜
縁膜、4…ゲート電極膜、5…ゲート電極、6,8…ソ
ース・ドレイン領域、7,9,11…レジスト膜、1
0,12…不純物低濃度領域、13,14…モリブデン
膜
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に半導体層を所定の形状に
形成する工程と、該半導体層が形成された絶縁性基板上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上
にゲート電極を形成する工程と、質量分離型イオン導入
装置を用い、前記ゲート電極をマスクにして、前記半導
体層に不純物を導入する工程と、前記不純物が導入され
た半導体層に非質量分離型イオン導入装置を用いて水素
を導入する工程とを具えたことを特徴とする薄膜半導体
装置の製造方法。 - 【請求項2】 絶縁性基板上に半導体層を所定の形状に
形成する工程と、該半導体層が形成された絶縁性基板上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上
にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極が形成
された絶縁性基板上の一部を覆うようにレジスト膜を形
成する工程と、質量分離型イオン導入装置を用い、前記
レジスト膜をマスクにして、前記半導体層に不純物を導
入する工程と、前記不純物が導入された半導体層に非質
量分離型イオン導入装置を用いて水素を導入する工程と
を具えたことを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28135194A JPH08124872A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 薄膜半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28135194A JPH08124872A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 薄膜半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08124872A true JPH08124872A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17637907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28135194A Pending JPH08124872A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 薄膜半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08124872A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5888856A (en) * | 1994-11-22 | 1999-03-30 | Nec Corporation | Method of fabricating a top-gate type thin film transistor with dangling bonds of silicon partly combined with hydrogen |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP28135194A patent/JPH08124872A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5888856A (en) * | 1994-11-22 | 1999-03-30 | Nec Corporation | Method of fabricating a top-gate type thin film transistor with dangling bonds of silicon partly combined with hydrogen |
| US6087206A (en) * | 1994-11-22 | 2000-07-11 | Nec Corporation | Method of fabricating a top-gate type thin film transistor with dangling bonds of silicon partly combined with hydrogen |
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