JPH08127689A - 塩化ビニル系プラスチゾル組成物 - Google Patents

塩化ビニル系プラスチゾル組成物

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JPH08127689A
JPH08127689A JP26702994A JP26702994A JPH08127689A JP H08127689 A JPH08127689 A JP H08127689A JP 26702994 A JP26702994 A JP 26702994A JP 26702994 A JP26702994 A JP 26702994A JP H08127689 A JPH08127689 A JP H08127689A
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JP
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vinyl chloride
rubber
plastisol composition
weight
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JP26702994A
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Mamoru Hiei
守 樋江井
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Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐シャワー性を向上し、温水シャワー洗浄時
の飛散を防止する。 【構成】 鋼板接合部のシーリング用等として使用され
る塩化ビニル系樹脂及び可塑剤を主剤する塩化ビニル系
樹脂プラスチゾル組成物において、針状フィラと、部分
架橋型または未架橋型のゴムとを配合する。ゴムの配合
割合は、多すぎると接着性が低下するため、3〜10重
量%が好ましい。針状フィラによって剪断強さが高めら
れると共にゴムによって粘性が高められるため、温水シ
ャワーに対する抵抗性が増し、塗布後のプラスチゾル組
成物の飛散が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車車体の鋼板接合部
のシーリング用組成物、接着剤等として使用される塩化
ビニル系プラスチゾル組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体は鋼板を溶接や接着剤等で
接合して組立られ、また、その接合部や継目部には一般
にシーリング用組成物が塗布、充填される。そして、特
にこのシーリング用組成物としては、防錆性に優れ、ま
た厚塗りが可能で、鋼板接合部等の隙間を良好に充填す
る等の理由から、塩化ビニル系のプラスチゾル組成物が
従来から一般に使用されている。
【0003】この塩化ビニル系のプラスチゾル組成物
は、塩化ビニルの単独重合体、または酢酸ビニル等との
共重合体からなる塩化ビニル系樹脂と可塑剤とを主剤と
し、これに充填剤、接着性を向上するための接着性付与
剤、及びその他の添加剤等を配合して形成される。
【0004】ところで、例えば、ドア、ボンネット等の
車体パネルはヘミング構造に組立られ、シーリング用組
成物はそのアウタパネルとインナパネルの継目部分に沿
って帯状に塗布されるが、このようなシーリング用組成
物の塗布は、車体を電着塗装した後に行う場合と、組立
後の車体パネルに直接行う場合とがある。そして、後者
の場合には、シーリング用組成物を塗布した車体パネル
等は、アルカリ溶液への浸漬処理と温水シャワー洗浄と
を数回繰返して行う防錆油の脱脂処理工程と、化成処理
とシャワー洗浄工程を経て、電着塗装される。このた
め、塗布されたシーリング用組成物は何度も温水シャワ
ー洗浄を受け、その際、衝突する温水シャワーの飛沫に
よって組成物が飛び散ることがある。このようなシーリ
ング用組成物の飛散は、車体を汚すだけでなく、処理液
を汚染する。
【0005】そこで、近年では、この温水シャワー洗浄
時のシーリング用組成物の飛散を防止するために、塗布
後の組成物を予備硬化することが検討され、その予備硬
化に近赤外線加熱装置等を用いたプレキュア工法が採用
されつつある。そして、このように塗布後の組成物が予
備硬化されることによって、温水シャワー洗浄時の組成
物の飛散が防止される。ただ、このシーリング用組成物
の予備硬化には、工程上、十分な加熱温度と時間とをか
けることができないため、組成物を十分硬化しその飛散
を防止することにも自ずと限界がある。
【0006】これとは別に、シーリング用組成物等自体
の耐シャワー性を向上するために、ゴムを配合すること
が知られている。例えば、特開平2−84477号公報
には、ヘミング部の接着に使用するマスチック接着剤に
関するものであるが、合成ゴムを比較的多く含み、ま
た、塩化ビニル系樹脂を可塑剤と共に含む組成物が開示
されている(なおここでの技術的特徴は、プレキュア時
の炭化、発泡を防止するために、酸化チタン顔料を配合
することにある)。また、特開平3−68673号公報
には、エポキシ樹脂系の接着剤組成物に関するが、合成
ゴムを含む耐シャワー性等を向上した組成物が開示され
ている。
【0007】なお、耐シャワー性の向上に関するもので
はないが、特開平2−219846号公報には、自動車
の床裏等に耐チッピング塗料として使用される塩化ビニ
ル系プラスチゾル組成物において、塗膜の耐チッピング
性を向上するために、ワラストナイト(針状カルシウム
メタシリケート)等の針状粒子の充填剤、即ち、針状フ
ィラを配合することが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、自動車
車体の鋼板接合部のシーリング用組成物等としては塩化
ビニル系プラスチゾル組成物が用いられるが、このよう
な組成物の耐シャワー性を向上し、温水シャワー洗浄時
の飛散を防止するために、ゴムを配合することが知られ
ている。そしてこれによれば、組成物の粘性が高めら
れ、また弾性も増加するため、温水シャワーの飛沫に対
する組成物の抵抗性が高められ、その飛散が防止され
る。
【0009】しかしながら、このように塩化ビニル系プ
ラスチゾル組成物にゴムを配合することによって耐シャ
ワー性は向上されるものの、十分ではなく、特に、この
プラスチゾル組成物が例えば2mm程度に厚塗りされた
場合や、温水シャワーがこの組成物の塗布膜に対して直
角方向から吹付けられるような場合には、温水シャワー
洗浄時の飛散が生じる傾向があった。また、ゴムの配合
割合を増量すれば耐シャワー性をより向上することがで
きるが、ゴムを多く配合すると、可塑剤もその分多く必
要であるためにプラスチゾル組成物の塗膜の接着性が低
下する傾向があり、また、塩化ビニル系樹脂の防錆性等
の特性を相対的に低下させるので、ゴムの配合割合を増
量することには限度があった。そのため、シーリング用
等に使用されるこの塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成
物については、その耐シャワー性のなお一層の向上が望
まれていた。
【0010】そこで、本発明は、耐シャワー性に優れた
塩化ビニル系プラスチゾル組成物の提供を課題とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の針状
フィラに着目して検討を重ねた結果、塩化ビニル系プラ
スチゾル組成物に、ゴムと共にこの針状フィラを配合す
ることによって、その耐シャワー性をより一層向上する
ことができることを見出し、また確認した。
【0012】即ち、本発明にかかる塩化ビニル系プラス
チゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂及び可塑剤と、針状
フィラと、部分架橋型または未架橋型のゴムとを必須成
分とするものである。
【0013】以下、この塩化ビニル系樹脂プラスチゾル
組成物について詳細に説明する。
【0014】ここで、針状フィラとしては、炭酸カルシ
ウムウィスカ(針状炭酸カルシウム)、セラミック短繊
維またはウィスカ、ガラス短繊維、チタン酸カリウム短
繊維、ケイ酸カルシウム短繊維、或いはロックウ−ル短
繊維、ワラストナイト、セピオライト等の鉱物繊維、カ
ーボン短繊維、アラミド短繊維等の有機短繊維等を挙げ
ることができる。なお、これらの繊維は比較的長い繊維
であることもできるが、プラスチゾル組成物の塗布性、
形成される塗膜の仕上り性等から、十分に短く、しかも
十分に細いことが好ましく、繊維長は一般に5mm程度
以下であることが好ましい。そして、これらはその任意
の1種または2種以上を使用することができるが、中で
も、炭酸カルシウムウィスカが針状フィラとして代表的
なものでもあり、特に好ましい。
【0015】この針状フィラは、塩化ビニル系樹脂及び
可塑剤を主剤とする塩化ビニル系樹脂プラスチゾル組成
物中で網目構造を形成して、これに剪断強度を与える。
そのため、この針状フィラの配合は多い程好ましく、組
成物全体に対して一般に3重量%以上の割合で配合する
ことが好ましい。ただし、余り多い配合は組成物の流動
性を低下させ、塗布作業性を悪くするので好ましくな
く、一般に50重量%以下の割合で配合することが好ま
しい。なお、より好ましい配合割合は、10〜25重量
%である。
【0016】また、本発明の塩化ビニル系樹脂プラスチ
ゾル組成物に必須成分として配合されるゴムは、この組
成物の粘度を高め、温水シャワー洗浄時にその塗布膜に
衝突する温水飛沫に対して抵抗性を与える。そして、こ
のようなゴムとしては、可塑剤によって十分に溶解され
る部分架橋型または未架橋型のゴムが用いられ、具体的
には、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(N
BR)、アクリロニトリル−イソプレン共重合体ゴム、
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)等のジエ
ン系の合成ゴムを使用することができる。中でも、NB
RやSBRが、耐熱性等に優れているため好ましい。
【0017】このようなゴムの配合は、組成物の耐シャ
ワー性を向上する上では、多い程好ましい。しかし、余
り多い配合は、組成物の塗膜の接着性を低下させる傾向
があり、また、主剤である塩化ビニル系樹脂の防錆性等
の特性を相対的に低下させる。そのため、ゴムの配合割
合は、組成物全体の1〜20重量%が実用上好ましい。
より好ましいのは、3〜10重量%である。そして、こ
のような比較的少ない配合によっても、針状フィラの配
合と相俟って、十分に耐シャワー性を向上することがで
きる。
【0018】なお、本発明にかかる塩化ビニル系プラス
チゾル組成物のその他の成分については、従来と同様で
ある。
【0019】塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルの単独重
合体または酢酸ビニル等の他のビニル系モノマとの共重
合体であり、これらはそれぞれ単独で、或いは混合して
用いることができる。また、この塩化ビニル系樹脂とし
てはそのペーストレジンを一般に使用することができる
が、これにブレンド用レジン或いは更にその他のレジン
を併用することもできる。そして、その具体的組成また
は配合は、所望の塗膜性能を得るために適宜に定めるこ
とができるが、ペーストレジンとブレンド用レジンとを
混合して使用する場合、その比率は重量比で3/1〜1
/3が一般に好ましい。なお、この塩化ビニル系樹脂の
組成物全体における配合割合は、それの防錆性等の特性
を十分に発揮させるために、10〜40重量%が好まし
く、更には20〜40重量%がより好ましい。
【0020】可塑剤としては、塩化ビニル系樹脂のプラ
スチゾルを形成するために一般に使用されている任意の
ものを用いることができる。そのような可塑剤として
は、例えば、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸
ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル(DI
NP)等のフタル酸エステル、ジ−2−エチルヘキシル
アジペート(DOA)、トリオクチルトリノリテート
(TOTN)、セバチン酸エステル、アゼライン酸エス
テル等の芳香族及び脂肪族のジ及びトリカルボン酸エス
テル、或いはポリエステル、リン酸トリフェニル、リン
酸トリクレシル等のリン酸エステル、エポキシ化大豆油
等のエポキシ系可塑剤、等が挙げられる。そしてこれら
の可塑剤は、所望のプラスチゾルの粘度、硬化性等の物
性に応じて適宜選択して、また適宜な量で使用すること
ができる。なお、可塑剤は、その一部を有機溶剤等に変
えることができる。そのような溶剤としては、芳香族系
溶剤等、可塑剤と同程度の高沸点の溶剤が好ましい。
【0021】充填剤としては、上記の針状フィラと共に
通常の充填剤を使用することができ、それによって、プ
ラスチゾル組成物を増量し、またその流動性を調整する
と共に、形成される塗膜に適度な強度等の物性を与える
ことができる。そして、このような充填剤としては、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム等のア
ルカリ土類金属の炭酸塩及び硫酸塩、マイカ、シリカ、
タルク、珪藻土、カオリン等を挙げることができ、これ
らは、単独で、または適宜組合わせて使用することがで
きる。また、セルロース粉、粉末ゴム等の有機質の充填
剤も、必要に応じて使用することができる。
【0022】また、本発明の塩化ビニル系樹脂プラスチ
ゾル組成物には、形成される塗膜の被塗物に対する接着
性(密着性)を向上するために、接着付与剤を配合する
ことが好ましい。そして、そのような接着付与剤として
は、ポリアミド系、ブロックイソシアネート系等のもの
も使用することができるが、エポキシ樹脂とその硬化剤
からなるエポキシ樹脂系接着付与剤が特に好ましい。こ
のエポキシ樹脂系接着付与剤は、特に防錆油等が付着し
た油面鋼板に対して、優れた接着性向上効果を有してい
る。
【0023】このエポキシ樹脂としては、分子中に2以
上のエポキシ基を含むものであればどのようなものでも
よく、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹
脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、線状脂肪族エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。また、このエポキシ樹脂
は、例えば、可撓性を付与するためにNBR等のゴムで
変性した各種変性タイプのものであることもできる。
【0024】これらのエポキシ樹脂の硬化剤としては、
この種の硬化剤として一般的なポリアミン、ポリアミノ
アミド等の任意のものを使用することができる。しかし
その中でも、例えば、ジシアンジアミド、グアニジン誘
導体、トリアジン誘導体、ピリミジン誘導体、4,4´
−ジアミノジフェニルスルホン、酸ヒドラジド化合物、
イミダゾール系化合物、等の潜在性硬化剤として一般に
用いられているものが好ましい。この硬化剤は、エポキ
シ樹脂100重量部に対して一般に5〜50重量部の割
合で使用することができる。そして、このようなエポキ
シ樹脂系接着付与剤は、プラスチゾル組成物全体に対し
て、一般に2〜20重量%の割合で配合することができ
る。
【0025】更に、本発明の塩化ビニル系プラスチゾル
組成物には、従来と同様に、タレ止め剤、レベリング
剤、顔料、その他の添加剤を適宜に添加し、配合するこ
とができる。
【0026】タレ止め剤は、他の成分とのバランスを取
りながら組成物の粘度(チキソ性)を調整して、塗布膜
のタレを防止するために使用され、超微粒子炭酸カルシ
ウム、微粒子シリカ等を、充填剤を兼ねて好適に使用す
ることができる。他方、レベリング剤は塗布膜のレベリ
ング性を向上するために使用され、例えばシリコン樹
脂、或いは、高粘度型または低粘度型のダイマー酸変性
エポキシ樹脂等を使用することができる。ただし、これ
を余り多く添加するとタレ性が悪化する。また、顔料と
しては、任意の顔料を使用することができるが、酸化チ
タン、カーボンブラック等の体質顔料を兼ねた着色顔料
を特に好ましく用いることができる。更に、その他の添
加物としては、エポキシ系安定剤、金属石ケン類、無機
酸塩類、有機金属化合物等のプラスチゾル安定剤、有機
ベントナイト等の増粘剤等が挙げられ、これらも必要に
応じて使用することができる。更にまた、本発明の組成
物ではゴムが配合されるため、老化防止剤等を添加する
ことができる。
【0027】そして、このような塩化ビニル系プラスチ
ゾル組成物は、例えば、鋼板接合部の継目等のシーリン
グ用組成物として、スプレーガン、吐出ガン等を使用し
て塗布することができる。また、このプラスチゾル組成
物を塗布した後は、これを予備硬化しまたは予備硬化す
ることなく温水シャワー洗浄等の処理を施し、次いで電
着下塗塗装、中塗塗装、上塗塗装等を行うことができ、
これらの塗装の焼付乾燥時にそのプラスチゾル組成物も
焼付硬化される。
【0028】
【作用】自動車車体の鋼板接合部の継目等にシーリング
用として塩化ビニル系プラスチゾル組成物を塗布し、こ
れを予備硬化しまたは予備硬化することなく、次いで温
水シャワー洗浄する場合、その塗布されたプラスチゾル
組成物が、それに温水シャワーの飛沫が当たることによ
って飛び散ることがある。
【0029】本発明にかかる塩化ビニル系プラスチゾル
組成物においては、針状フィラと部分架橋型または未架
橋型のゴムとが含まれているので、針状フィラにより組
成物の剪断強さが高められると共に、ゴムにより組成物
の粘性が高められる。したがって、温水シャワーに対す
る組成物の抵抗性が高められので、耐シャワー性が向上
し、温水シャワー洗浄時の飛散が防止される。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって更
に具体的に説明する。
【0031】〔組成物の調製〕図1に示す配合により、
本発明の実施例1及び実施例2の塩化ビニル系プラスチ
ゾル組成物を調製した。また、比較のために、比較例1
乃至比較例4の塩化ビニル系プラスチゾル組成物も、合
わせて調製した。なお、このプラスチゾル組成物は、具
体的には、自動車車体のドア等のヘミング加工部のシー
リング用組成物として適用されるものである。
【0032】〈実施例1,2〉図1のように、本発明の
実施例1及び実施例2の塩化ビニル系プラスチゾル組成
物は、配合量は異なるが、いずれも塩化ビニリデン系樹
脂、可塑剤、充填剤としての炭酸カルシウム及び針状フ
ィラ、ゴム、接着付与剤としてのエポキシ樹脂及びその
硬化剤、及び安定剤からなっている。
【0033】ここで、塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル
の単独重合体からなるペーストレジン(「ゼオン121 」
日本ゼオン(株)製)50重量部と、塩化ビニルと酢酸
ビニルとの共重合体からなるブレンド用レジン(「ゼオ
ン51」日本ゼオン(株)製)50重量部の混合物からな
る。そして、この塩化ビニル系樹脂100重量部が、各
実施例において同じ分量で使用されている。
【0034】可塑剤としては、DOP(ジオクチルフタ
レート)を使用した。この可塑剤の配合量は、実施例1
では70重量部、実施例2では100重量部である。
【0035】充填剤としては、通常の充填剤である粒径
2〜10μmの重質炭酸カルシウム(竹原化学工業
(株)製)と、針状フィラとが使用され、この針状フィ
ラとしては炭酸カルシウムウィスカ(矢橋工業(株)
製)を用いた。そして、これらの重質炭酸カルシウムと
針状フィラとを、60重量部の等量で各実施例において
配合した。
【0036】ゴムとしては、NBR(ブタジエン−アク
リロニトリル共重合体ゴム)(「ニポール1042」日本ゼ
オン(株)製)を用い、実施例1では15重量部、実施
例2では30重量部配合した。
【0037】接着付与剤としてのエポキシ樹脂は、ビス
フェノールAジグリシジルエーテル型(「Ep−1042」
旭電化工業(株)製)であり、その硬化剤はジシアンジ
アミド(日本カーバイド工業(株)製)である。これら
は、それぞれ20重量部及び2重量部ずつ、各実施例に
おいて配合されている。また、安定剤は二塩基性亜硫酸
鉛(堺化学工業(株)製)からなり、各実施例において
5重量部配合されている。
【0038】したがって、実施例1の塩化ビニル系プラ
スチゾル組成物の配合は、塩化ビニル系樹脂100重量
部、可塑剤70重量部、重質炭酸カルシウム60重量
部、針状フィラ60重量部、ゴム15重量部、接着付与
剤及び安定剤27重量部(計332重量部)からなって
いる。そして、針状フィラの配合割合は全組成物の18
重量%であり、また、ゴムの配合割合は4.5重量%で
ある。
【0039】また、実施例2の塩化ビニル系プラスチゾ
ル組成物の配合は、可塑剤が100重量部、ゴムが30
重量部である他は、実施例1と同じである(計377重
量部)。つまり、実施例2ではゴムが増量され、それに
応じて可塑剤も増量されている。そして、針状フィラの
配合割合は全組成物の16重量%であり、また、ゴムの
配合割合は8.0重量%である。
【0040】〈比較例1,2,3〉これらの実施例に対
して、針状フィラを配合しない塩化ビニル系プラスチゾ
ル組成物を比較例1として調製した。即ち、比較例1の
プラスチゾル組成物は、実施例2の組成物から針状フィ
ラの配合をなくし、その分重質炭酸カルシウムを120
重量部としたものである。したがって、ゴムの配合割合
は、実施例2と同じく、組成物全体の8.0重量%であ
る。
【0041】また、比較例2の塩化ビニル系プラスチゾ
ル組成物はゴムの配合をなくしたものであり、そのた
め、可塑剤の配合は40重量部に減量されているが、そ
の他は実施例1及び実施例2と同じである(計287重
量部)。なお、この比較例2のプラスチゾル組成物にお
いては、針状フィラの配合割合は組成物全体の21重量
%となっている。
【0042】更に、比較例3の塩化ビニル系プラスチゾ
ル組成物は、ゴムを過剰に150重量部配合したもので
ある。このため、可塑剤も大幅に増量して340重量部
配合している。その他の成分の配合は実施例1及び実施
例2と同じである。そして、この比較例3では、ゴムの
配合割合は、組成物全体(計737重量部)の20重量
%である。
【0043】なお、各実施例及び比較例のプラスチゾル
組成物の調製は、先ずゴムを可塑剤に十分溶解混合させ
た後、他の材料を加えニーダによって均一に混合し、次
いで60分間真空脱泡撹拌することによって行った。
【0044】〔評価試験〕次いで、調製した実施例1及
び実施例2、比較例1乃至比較例3の塩化ビニル系プラ
スチゾル組成物について、その耐シャワー性の評価試験
を行った。また、それらの組成物の接着性についても合
わせて試験した。なお、それぞれの試験は、具体的に次
のように行った。
【0045】〈耐シャワー性〉冷間圧延された25×1
00×1.6mmのSPCD鋼板(冷延鋼板)に、予め
防錆油(メタルガード831T モービル社製)を2g
/m2 の量で塗布して、試験用油面鋼板を用意した。そ
して、この油面鋼板に、実施例及び比較例の各塩化ビニ
ル系プラスチゾル組成物を幅10mm、厚さ2mm、長
さ100mmで塗布した。
【0046】次いで、このプラスチゾル組成物を塗布し
た試験板を垂直に吊し、その塗布膜の中心に横方向か
ら、即ち、塗布膜の表面に対して90度の角度から温水
を吹付け、その耐シャワー性を試験した。ここで、温水
の温度は50℃であり、水圧0.3MPaで、1mの距
離からその温水をシャワー状に吹付けた。なお、この温
水の吹付けには拡散ノズルを使用した。
【0047】そして、この温水の吹付けを1分間行い、
この時のプラスチゾル組成物の飛び散りの有無を調べ
た。その結果を図1に合わせて示す。なお、この耐シャ
ワー性の評価の基準は次のとおりである。
【0048】○:組成物の飛散が全くない。 ×:組成物の飛散が僅かにでもある。
【0049】〈接着性〉上記の試験用油面鋼板に、実施
例及び比較例の各塩化ビニル系プラスチゾル組成物を、
その端部から幅10mmにわたって、厚さ2mm、長さ
50mmで塗布した。次いで、このプラスチゾル組成物
の塗布面に、もう一枚の上記の試験用油面鋼板を重ね合
わせて接合し、180℃で20分の加熱処理によってプ
ラスチゾル組成物を熱硬化させた。
【0050】そして、このように接着した各試験用油面
鋼板を、引張り試験機(島津製作所製)を用いて破断す
るまで長手方向に引張り、破断面を目視で観察して、プ
ラスチゾル組成物の破壊の状態から接着性の評価を行っ
た。その接着性の評価の基準は次のとおりである。
【0051】○:完全な凝集破壊。 ×:界面破壊部分も含まれる。
【0052】この評価試験の結果についても、図1に合
わせて示す。
【0053】〔試験結果〕図1のように、塩化ビニル系
樹脂及び可塑剤と、針状フィラとゴムとを含む実施例1
及び実施例2の塩化ビニル系プラスチゾル組成物は、良
好な耐シャワー性を有し、その塗布膜に温水を吹付けて
も組成物が飛散することがないものであった。また、こ
れらのプラスチゾル組成物は、防錆油が付着した油面鋼
板に対する接着性も良好であった。
【0054】これらの実施例の組成物に対して、針状フ
ィラが配合されていない比較例1の塩化ビニル系プラス
チゾル組成物では、耐シャワー性がなく、その塗布膜に
温水を吹付けた際に組成物の飛散が生じるものであっ
た。また、針状フィラは配合されているが、ゴムが配合
されていない比較例2のプラスチゾル組成物についても
同様であり、耐シャワー性がないものであった。
【0055】そこで、これらの試験結果から、十分な耐
シャワー性を得るためには、針状フィラとゴムのいずれ
か一方だけでなく、両方を配合することが好ましいこと
が分かる。
【0056】また、ゴムの配合割合が多く、組成物全体
の20重量%である比較例3の塩化ビニル系プラスチゾ
ル組成物では、耐シャワー性は有するが、接着性が悪化
し、油面鋼板との間で界面破壊が生じるようになってい
る。そこで、この比較例3の結果から、ゴムを余り多く
配合すると接着性が低下すること、そのため、ゴムの配
合割合は20重量%以下であることが好ましいことが分
かる。
【0057】なお、本発明の塩化ビニル系プラスチゾル
組成物を、自動車車体の鋼板接合部のシーリング用組成
物として適用した実施例を比較例と共に説明したが、本
発明を実施する場合には、この例に限定されるものでは
なく、塩化ビニル系樹脂、可塑剤、充填剤等の成分の種
類と配合割合は種々に変更することができる。また、シ
ーリング用組成物としてだけでなく、鋼板接合部の接着
剤、或いはアンダーコート用組成物、耐チッピング塗料
組成物等としても、好適に適用することができる。更
に、これらのプラスチゾル組成物は自動車車体だけでな
く、例えば、鉄道等の自動車以外の車両、或いは家電機
器等にも有利に適用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる塩化ビニ
ル系プラスチゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂及び可塑
剤と、針状フィラと、部分架橋型または未架橋型のゴム
とを必須成分とするものである。
【0059】そのため、このプラスチゾル組成物によれ
ば、針状フィラと部分架橋型または未架橋型のゴムとが
含まれているので、針状フィラにより組成物の剪断強さ
が高められると共に、ゴムにより組成物の粘性が高めら
れる。したがって、温水シャワー洗浄時の温水シャワー
に対する組成物の抵抗性が高められるため、耐シャワー
性が向上し、温水シャワー洗浄時の飛散を防止すること
ができる。即ち、耐シャワー性に優れた塩化ビニル系プ
ラスチゾル組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例及び比較例の塩化ビニル
系プラスチゾル組成物の配合(重量部)と、耐シャワー
性及び接着性に関する評価試験結果とを示す表図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂及び可塑剤と、 針状フィラと、 部分架橋型または未架橋型のゴムとを必須成分とするこ
    とを特徴とする塩化ビニル系プラスチゾル組成物。
JP26702994A 1994-10-31 1994-10-31 塩化ビニル系プラスチゾル組成物 Pending JPH08127689A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023547934A (ja) * 2020-11-05 2023-11-14 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン アンチフラッター接着剤組成物

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JP2023547934A (ja) * 2020-11-05 2023-11-14 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン アンチフラッター接着剤組成物
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