JPH08128388A - 油冷式圧縮機の油分離器 - Google Patents

油冷式圧縮機の油分離器

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JPH08128388A
JPH08128388A JP27118794A JP27118794A JPH08128388A JP H08128388 A JPH08128388 A JP H08128388A JP 27118794 A JP27118794 A JP 27118794A JP 27118794 A JP27118794 A JP 27118794A JP H08128388 A JPH08128388 A JP H08128388A
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昇 壷井
Hideo Utsuno
秀夫 宇津野
Yoshitaka Morisawa
▲吉▼孝 森沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 騒音の低減を可能とした油冷式圧縮機の油分
離器を提供する。 【構成】 圧縮機からの油を伴った吐出ガスが流入する
ガス流入部21を有するとともに、この流入したガス
を、油分離エレメント25を通過させた後、流出させる
ガス流出部22を有する容器23と、ガス流入部21の
容器内側の開口部28を包囲するとともにガス出口29
を有するケーシング30、およびこの開口部28に対し
て対向する位置に通気性、耐熱性のある吸音材層31を
備えた消音部24とを設けて形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷凍装置に用い
られる油冷式圧縮機の油分離器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図10,図11に示す油冷式圧縮
機の油分離器が公知である(特開平1−210011
号,特開昭60−184984号各公報)。図10に示
す油分離器の場合、円筒形胴体1内の軸方向の一方の側
と他方の側とを仕切る第1,第2デミスタ2,3と、胴
体1の一方の側の上部にガス入口接手4と、胴体1の他
方の側の下部にガス出口接手5とが設けてあり、ガス入
口接手4から胴体1内に流入したガスを鏡板6に衝突さ
せるようにしてある。
【0003】また、図11では、メインケーシング7を
高圧部と低圧部とに区画し、高圧部をメインケーシング
7の下部に設けるとともに、この高圧部に連通する油分
離器8をメインケーシング7に結合した油冷式スクリュ
圧縮機が開示されている。この圧縮機では、吐出ポート
9に連通する内部流路開口部10から上方に油分離器8
の内周面に向けて吐出するように形成してあり、吐出ガ
スはこの内周面に衝突した後、油分離エレメントにより
油分離され、吐出口11から図示しない吐出流路に送り
出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置の内、
図10に示す油分離器の場合、ガス入口接手4から流入
してきたガスは、直接、入口側鏡板6に衝突する。一
方、圧縮機がスクリュ圧縮機の場合、雄ロータの歯数に
より決まる基本周波数とその倍数の脈動を発生させ、そ
れが圧縮機から油分離器に至る吐出管内を伝わって、油
分離器内に進む。そして、それが鏡板6に衝突し、胴体
1の振動を惹起する結果、大きな騒音が発生するという
問題が生じる。
【0005】また、図11に示す油分離器の場合、圧縮
機から吐出されたガスは、直接、胴体、即ち油分離器8
の内周面に衝突するため、この胴体を振動させることに
なり、図10に示す油分離器の場合と同様な問題が生じ
る。本発明は、斯る従来の問題点を課題としてなされた
もので、騒音の低減を可能とした油冷式圧縮機の油分離
器を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、圧縮機からの油を伴った吐出ガスが流
入するガス流入部を有するとともに、この流入したガス
を、油分離エレメントを通過させた後、流出させるガス
流出部を有する容器と、上記ガス流入部の上記容器内側
の開口部を包囲するとともにガス出口を有するケーシン
グ、およびこの開口部に対して対向する位置に通気性、
耐熱性のある吸音材層を備えた消音部とを設けて形成し
た。
【0007】第2発明は、上記ケーシングの内部空間の
ガスの流れ方向に沿った寸法をa,上記開口部からこれ
に対して対向する内周面に向かう方向の距離をb,上記
両方向に直交する方向の距離をc,消音対象の最低周波
数の波長をλ0(m)とすると、上記ケーシングを、 a>λ0/4 b>λ0/10 c>λ0/10 の関係が成立する大きさに形成した。
【0008】第3発明は、上記ケーシングを上記容器の
内周壁から離して形成した。
【0009】第4発明は、上記ガス出口を上記容器の下
部に設けて形成した。
【0010】第5発明は、上記吸音材層を断面L字形に
形成するとともに、このL字形の一方の端部に向き合う
位置に上記ガス流入部の開口部を、他方の端部に向き合
う位置に上記ガス出口を設けて形成した。
【0011】
【作用】上記発明のように構成することにより、圧縮機
から吐出され、油分離器内に流入してきたガスが直接容
器の内周面に衝突することはなくなる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1,2は、第1,第2発明に係る油冷式圧
縮機、例えばスクリュ圧縮機の油分離器を示し、ガス流
入部21およびガス流出部22を有する容器23と、こ
の内部に配置した消音部24とを備えている。ガス流入
部21には、図示しない圧縮機からの油を伴った吐出ガ
スが流入する。そして、容器23の油分離エレメント2
5にて吐出ガスは、油と分離され、ガス流出部22から
出てゆき、分離された油は一旦下方の油溜まり部26に
溜められる。なお、この油溜まり部26の油は、油流出
口27から図示しない油供給路を経て、上記圧縮機のロ
ータ室、軸受,軸封部に供給され、循環使用される。
【0013】一方、消音部24には、ガス流入部21の
容器内側の開口部28を包囲するとともにガス出口29
を有するケーシング30と、およびこの開口部28に対
して対向する位置に通気性、耐熱性のある吸音材層31
とが設けてある。本実施例では、開口部28はケーシン
グ30の下部に位置し、ガス出口29はケーシング30
の上部に位置するように形成してある。また、吸音材層
31の材料としては、例えば繊維状のステンレス鋼群が
好適であるが、本発明はこれに限定するものではない。
なお、ケーシング30の下部には、この内部でガスから
分離した油が油溜まり部26に滴下するための図示しな
い油落とし孔が設けられている。
【0014】そして、斯る消音部24を設けることによ
り、ガス流入部21から容器23内に入ってきたガス
を、まず最初に、容器23の内周面ではなく、吸音材層
31に衝突させるようになっている。このガスの一部は
吸音材層31内を通過し、残りのガスは吸音材層31外
で、ケーシング30の内周面、および吸音材層31に衝
突を繰り返し、ガス出口29からケーシング30外に出
てゆく。このように、容器23内に流入してきたガスの
エネルギは、吸音材層31内を通過する間に、或は吸音
材層31外で衝突を繰り返す間に消音部24に吸収さ
れ、結果的に容器23外に放出される騒音は抑制され
る。
【0015】第2発明に係る油分離器の場合、図1,2
に示すように、ケーシング30の内部空間のガスの流れ
方向に沿った寸法をa,開口部28からこれに対して対
向する内周面に向かう方向の距離をb,上記両方向に直
交する方向の距離をc,消音対象の最低周波数の波長を
λ0(m)とすると、ケーシング30を、a>λ0/4,
b>λ0/10,c>λ0/10の関係が成立する大きさ
に形成してある。なお、スクリュ圧縮機の場合、雄ロー
タの回転数をn(rpm)、雄ロータの歯数をz、冷媒
ガス中での音速をC(m/s)とするとλ0=60C/
(nz)(m)で表され、例えばn=3600,z=
4,C=170とすると、λ0=0.708(m)とな
り、a>177mm,b>71mm,c>71mmとな
る。
【0016】ケーシング30内の空間部は、吸音材層3
1とともに消音部24の重要な構成要素となっている。
もしも、この空間部がないと、圧損が大き過ぎて冷媒ガ
スが流れなくなる。また、副次的な効果として油を伴っ
た吐出ガスが吸音材と衝突して油と分離される。一般
に、消音器の消音特性は、消音器の容積と比例関係にあ
り、この容積を大きくすることにより消音性能を向上さ
せることができる。しかしながら、消音部24は油分離
器に内蔵させるため、現実的な処理として必要最小限の
寸法を上式のように定めている。
【0017】なお、上式のように定めた根拠は、以下の
通りである。ガス流入部21から流入したガスにより生
じた音の内、ケーシング30内の下方に伝播して、底面
で反射した音の位相と、直接上方に向かう音の位相とを
異ならせる必要がある。もしも、aの大きさをλ0/2
とすると、上記両位相が同一となり、音波の振幅を増大
するように作用することになる。これに対して、aの大
きさをλ0/4とすると、上記両位相が180゜、即ち
半波長だけずれて、音波同志が互いに打ち消し合うよう
に作用することになる。したがって、aの大きさをλ0
/4より大きくすることにより、上記両位相をずらすと
ともに、ガスがガス流入部21からガス出口29に至る
間に吸音材によるエネルギの吸収ができるだけ大きくな
るようにようにしてある。また、bおよびcの大きさに
ついては、テスト結果より、消音効果の大きいのはλ0
/10より大きい場合であることが確認されたことによ
る。
【0018】図3は、油冷式スクリュ圧縮機の油分離器
について行った周波数分析の結果を示し、実線による曲
線が消音部24を取り付けた油分離器の場合で、破線に
よる曲線が消音部24を取り付けない油分離器の場合を
示している。この図3より、騒音の最も支配的な周波数
500Hzの部分(騒音の2次のピーク部)で、かなり
騒音が低減されていることが分かる。
【0019】図4,5は、第3発明に係る油冷式圧縮機
の油分離器を示し、図1,2に示す油分離器とは、ケー
シング30を容器23の内周壁から離して設けた点を除
き、他は実質的に同一であり、互いに共通する部分につ
いては、同一番号を付して説明を省略する。このよう
に、ケーシング30を容器23の内周壁から離すことに
より、圧縮機からの吐出ガスによる振動が容器23に伝
わるのを少なくし、騒音をより一層低減するようになっ
ている。
【0020】図6,7は、第4発明に係る油冷式圧縮機
の油分離器を示し、図1,2に示す油分離器とは、ガス
流入部21とガス出口29の位置関係を上下逆にした点
を除き、他は実質的に同一であり、互いに共通する部分
については、同一番号を付して説明を省略する。この油
分離器の場合、騒音の低減については、図1,2に示す
油分離器とほぼ同じであるが、ガス出口29を下方に位
置させることによりガスと油との分離効率は向上する。
【0021】図8,9は、第5発明に係る油冷式圧縮機
の油分離器を示し、図1,2に示す油分離器とは、吸音
材層31を断面L字形とし、ケーシング30内の上部
で、吸音材層31の下方にガス出口29を設けた点を除
き、他は実質的に同一であり、互いに共通する部分につ
いては、同一番号を付して説明を省略する。この油分離
器の場合、吸音材層31を断面L字形とすることによ
り、ガスが流れる吸音材層31中の距離を長くすること
により、吸収するガスのエネルギの量を増大させ、より
一層、騒音を低減するようにしてある。
【0022】なお、図6〜図9では、容器23に直接ケ
ーシング30を取り付けた例を示したが、第4,5発明
はこれに限定するものでなく、容器23の内周壁から離
してケーシング30を設けたものであってもよい。ま
た、図4,5および図8,9では、ガス流入部21を下
方にガス出口29を上方に設けた例を示したが、第3,
第5発明はこれに限定するものでなく、ガス流入部21
とガス出口29の位置関係を上下逆にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、圧縮機からの油を伴った吐出ガスが流入す
るガス流入部を有するとともに、この流入したガスを、
油分離エレメントを通過させた後、流出させるガス流出
部を有する容器と、上記ガス流入部の上記容器内側の開
口部を包囲するとともにガス出口を有するケーシング、
およびこの開口部に対して対向する位置に通気性、耐熱
性のある吸音材層を備えた消音部とを設けて形成してあ
る。このため、圧縮機から吐出され、油分離器内に流入
してきたガスが直接容器の内周面に衝突することはなく
なり、消音部内の吸音材層によりガスのエネルギが吸収
され騒音の低減が可能になるという効果を奏する。
【0024】また、第2発明によれば、上記ケーシング
の内部空間のガスの流れ方向に沿った寸法をa,上記開
口部からこれに対して対向する内周面に向かう方向の距
離をb,上記両方向に直交する方向の距離をc,消音対
象の最低周波数の波長をλ0(m)とすると、上記ケー
シングを、 a>λ0/4 b>λ0/10 c>λ0/10 の関係が成立する大きさに形成してある。このため、第
1発明による効果に加えて、消音部内で発生した音波の
内、ケーシングの内周面で反射した音波と、直接ガス出
口側に向かう音波とが、その位相が重なり合うことな
く、互いに弱め合うことにより、或は一定の寸法より吸
音材層を大きくして、吸音材層によるガスエネルギの吸
収を増大させることにより、より一層、騒音が低減され
るという効果を奏する。
【0025】さらに、第3発明によれば、上記ケーシン
グを上記容器の内周壁から離して形成してある。このた
め、第1、或は第2発明による効果に加えて、ケーシン
グの振動が容器に伝わるのが抑制され、さらに騒音が低
減されるという効果を奏する。
【0026】さらに、第4発明によれば、上記ガス出口
を上記容器の下部に設けて形成してある。 このため、
第1、第2或は第3発明による効果に加えて、消音部内
でのガスと油の分離が促進されるという効果を奏する。
【0027】さらに、第5発明によれば、上記吸音材層
を断面L字形に形成するとともに、このL字形の一方の
端部に向き合う位置に上記ガス流入部の開口部を、他方
の端部に向き合う位置に上記ガス出口を設けて形成して
ある。このため、第1,第2,第3、或は第4発明によ
る効果に加えて、吸音材層中のガスの移動距離が長くな
り、吸収されるガスエネルギが増大することにより、さ
らに騒音が低減されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1,第2発明に係る油冷式圧縮機の油分離
器の断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1,2に示す油分離器、および消音部を有
さない油分離器を油冷式圧縮機に適用して行った周波数
分析の結果を示す図である。
【図4】 第3発明に係る油冷式圧縮機の油分離器の断
面図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 第4発明に係る油冷式圧縮機の油分離器の断
面図である。
【図7】 図6のVII−VII線断面図である。
【図8】 第5発明に係る油冷式圧縮機の油分離器の断
面図である。
【図9】 図8のIX−IX線断面図である。
【図10】 従来の油冷式圧縮機の油分離器の断面図で
ある。
【図11】 従来の別の油冷式圧縮機の油分離器の断面
図である。
【符号の説明】
21 ガス流入部 22 ガス流出部 23 容器 24 消音部 25 油分離エレメント 28 開口部 29 ガス出口 30 ケーシング 31 吸音材層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機からの油を伴った吐出ガスが流入
    するガス流入部を有するとともに、この流入したガス
    を、油分離エレメントを通過させた後、流出させるガス
    流出部を有する容器と、上記ガス流入部の上記容器内側
    の開口部を包囲するとともにガス出口を有するケーシン
    グ、およびこの開口部に対して対向する位置に通気性、
    耐熱性のある吸音材層を備えた消音部とを設けて形成し
    たことを特徴とする油冷式圧縮機の油分離器。
  2. 【請求項2】 上記ケーシングの内部空間のガスの流れ
    方向に沿った寸法をa,上記開口部からこれに対して対
    向する内周面に向かう方向の距離をb,上記両方向に直
    交する方向の距離をc,消音対象の最低周波数の波長を
    λ0(m)とすると、上記ケーシングを、 a>λ0/4 b>λ0/10 c>λ0/10 の関係が成立する大きさに形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の油冷式圧縮機の油分離器。
  3. 【請求項3】 上記ケーシングを上記容器の内周壁から
    離して形成したことを特徴とする請求項1または2に記
    載の油冷式圧縮機の油分離器。
  4. 【請求項4】 上記ガス出口を上記容器の下部に設けて
    形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の油冷式圧縮機の油分離器。
  5. 【請求項5】 上記吸音材層を断面L字形に形成すると
    ともに、このL字形の一方の端部に向き合う位置に上記
    ガス流入部の開口部を、他方の端部に向き合う位置に上
    記ガス出口を設けて形成したことを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の油冷式圧縮機の油分離器。
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