JPH08130331A - 熱電変換装置 - Google Patents

熱電変換装置

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JPH08130331A
JPH08130331A JP6266533A JP26653394A JPH08130331A JP H08130331 A JPH08130331 A JP H08130331A JP 6266533 A JP6266533 A JP 6266533A JP 26653394 A JP26653394 A JP 26653394A JP H08130331 A JPH08130331 A JP H08130331A
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JP
Japan
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heat transfer
transfer tube
thermoelectric conversion
gap
conversion element
Prior art date
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Application number
JP6266533A
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English (en)
Inventor
Shigeo Hatamiya
重雄 幡宮
Koichi Chino
耕一 千野
Mitsuo Hayashibara
光男 林原
Harumi Wakana
晴美 若菜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱応力による熱電変換素子の破損を防いで、伝
熱管の熱を電気に変換する熱電変換装置を提供する。 【構成】内部に流体が流れる伝熱管と、前記伝熱管を囲
むように配置される熱電変換素子とを備え、前記伝熱管
の外周面と、前記外周面に対向する前記熱電変換素子の
内面との間に間隙を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼーベック効果やペル
チェ効果などの熱電効果を有する熱電変換素子を用い
て、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する熱電
変換装置に係り、特に伝熱管を囲むように熱電変換素子
を配置した熱電変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、特開平2−151087 号公報に示さ
れるように、伝熱管の外側に熱電変換素子をリング状に
交互に配置し、電気的に直列に接続させていた。
【0003】また、「クラスターイオンビーム(IC
B)法による新型熱電材料としてのアモルファスFeS
2 薄膜の製作」第6回熱電エネルギー変換国際会議論
文集1986年 松原、高木ら(“AMORPHOUS FeSi2 FIL
MS AS A NEW THERMOELECTRICMATERIAL PREPARED BY ION
IZED−CLUSTER BEAM (ICB) TECHNIQUE”Proc.6th Int.C
onf.Thermoelectric Energy Convers,1986 K.Matsubar
a,T.Takagi et al.)に述べられているように、リング
形の絶縁板の両面に熱電変換素子を形成し、リングの内
側と外側を電極とした熱電変換素子モジュールをパイプ
に接合していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、線膨張率の小
さいセラミックスの熱電変換素子と線膨張率の大きい金
属管とを直接に接合する、従来の熱電変換装置では、熱
応力によって、熱電変換素子が破損されることがあっ
た。熱電変換素子の破損を防ぐために、熱源の温度差を
小さくすること、および伝熱管を小型にすることによっ
て伝熱管の熱膨張を小さく抑えると、熱起電力が低下す
る。
【0005】また、特開昭62−189774号公報に示される
ような、熱応力を減少させるために移動可能な保護板を
熱電変換素子の周囲に設けることは、適用範囲の広い円
管の伝熱管には適用できない。
【0006】これら従来の熱電変換装置は、その構造や
使用条件によって、利用範囲が限定されていた。
【0007】本発明の目的は、熱応力による熱電変換素
子の破損確率を低減できる、伝熱管の熱を電気に変換す
る熱電変換装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、熱電変換効率をより
高くできる熱電変換装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、種々の熱源流体に適
用可能な熱電変換装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
する請求項1の特徴は、伝熱管と、前記伝熱管を囲むよ
うに配置される熱電変換素子とを備え、前記伝熱管の外
周面と前記熱電変換素子の内面との間に間隙を形成した
ことにある。
【0011】上記本発明の目的を達成する請求項2の特
徴は、伝熱管と,前記伝熱管の外側を取り囲むように配
置される熱電変換素子と,隣接する熱電変換素子間に配
置された絶縁体と,隣接する前記熱変換電素子を接続す
る導電部材と,外周面から前記熱電変換素子を支持する
熱電変換素子支持手段とを備えることにある。
【0012】上記本発明の他の目的を達成する請求項3
の特徴は、伝熱管と、前記伝熱管を囲むように配置され
る熱電変換素子とを備え、前記伝熱管の外周面と前記熱
電変換素子の内面との間に間隙を形成し、前記間隙に熱
媒体を封入したことにある。上記本発明の他の目的を達
成する請求項4の特徴は、前記熱媒体が電気的に絶縁性
物質であることにある。
【0013】上記本発明の他の目的を達成する請求項5
の特徴は、前記間隙の半径方向における幅の増減に応じ
て前記熱媒体を前記間隙に出し入れする手段を含むこと
にある。
【0014】上記本発明の目的を達成する請求項6の特
徴は、第一の伝熱管と,前記第一の伝熱管を取り囲む第
二の伝熱管と,第一の伝熱管と前記第二の伝熱管との間
で前記第一の伝熱管を取り囲むように配置される熱電変
換素子とを備え、前記第一の伝熱管の外周面と前記熱電
変換素子の内面との間に、第一の間隙を形成し、およ
び、前記熱電変換素子の外周面と、前記第二の伝熱管の
内面との間に、第二の間隙を形成したことにある。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、伝熱管内に熱源
である流体が流れ、伝熱管を囲うように配置される熱電
変換素子が伝熱管の熱を電気に変換する際、伝熱管の外
周面と、外周面に対向する熱電変換素子の内面との間に
形成された間隙において、熱膨張によって伝熱管の外周
面が移動しても、伝熱管と熱電変換素子とは接触しない
ので、熱応力による熱電変換素子の破損確率を低減でき
る。
【0016】請求項2記載の発明によれば、伝熱管内に
熱源である流体が流れ、導電部材によって電気的に直列
に接続される熱電変換素子が、伝熱管の熱を電気に変換
する際、伝熱管の外周に固着された熱電変換素子支持手
段が、伝熱管の外周面から熱電変換素子を支持するの
で、伝熱管の外周面と、外周面に対向する熱電変換素子
の内面との間に間隙が形成され、間隙において、熱膨張
によって伝熱管の外周面が移動しても、伝熱管と熱電変
換素子とは接触しないので、熱応力による熱電変換素子
の破損確率を低減できる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、請求項1と
同様な作用を生じるとともに、間隙を熱媒体で満たすこ
とができ、伝熱管と熱電変換素子との間での熱伝達が増
大するので、熱電変換効率をより高くすることができ
る。
【0018】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の作用が得られるとともに、電気的に絶
縁性である熱媒体により、伝熱管と熱電変換素子との間
に絶縁層が形成されて絶縁性がより高まるので、熱源と
して導電性の流体を用いることができ、種々の熱源流体
に適用が可能になる。
【0019】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の作用が得られるとともに、伝熱管熱膨
張によって間隙の幅が狭くなった場合に、間隙の半径方
向における幅の増減に応じて熱媒体を間隙に出し入れす
る手段が、間隙からの熱媒体収容によって間隙内の圧力
上昇を防止するので、熱電変換素子の破損確率をさらに
低減でき、かつ、伝熱管の収縮によって間隙の幅が広く
なった場合に、上記の熱媒体を間隙に出し入れする手段
が、間隙に熱媒体を供給するので、伝熱管と熱電変換素
子との間での熱伝達が増大して熱電変換効率がより増大
する。
【0020】請求項6記載の発明によれば、第一の伝熱
管内に熱源である流体が流れ、第一の伝熱管を囲むよう
に配置された熱電変換素子を囲う第二の伝熱管に熱源で
ある温度の異なる流体が流れ、熱電変換素子が温度差を
電気に変換する際、第一の伝熱管の外周面と、外周面に
対向する熱電変換素子の内面との間に形成された第一の
間隙において、熱膨張によって第一の伝熱管の外周面が
移動しても、および、熱電変換素子の外周面と、熱電変
換素子の外周面に対向する第二の伝熱管の内面との間に
形成された第二の間隙において、熱膨張によって第二の
伝熱管の内面が移動しても、第一の伝熱管および第二の
伝熱管と熱電変換素子とはそれぞれ接触しないので、熱
応力による熱電変換素子の破損確率を低減できる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例1に係る熱電変換装
置を図1により説明する。図1は、本実施例の熱電変換
装置の縦断面図(軸方向の断面図)である。
【0022】本実施例の熱電変換装置は、伝熱管の内部
に高温熱源の流体を通す。
【0023】伝熱管10の外表面には、電気的に絶縁性
の高い物質(例えばAl23)の薄膜11が形成されて
いる。
【0024】絶縁体リング3を挾んで、リング形のN型
素子1とリング形のP型素子2との内側の一部を接合し
て得られた熱電変換素子のリングを熱電素子モジュール
4と呼ぶ。N型素子1とP型素子2との接続部は、絶縁
体リング3と薄膜11との間に位置する。複数の熱電素
子モジュール4は、伝熱管10を取り囲んで伝熱管10
の軸方向に配置される。リング状の絶縁体リング7が熱
電素子モジュール4の間に配置される。
【0025】円環状の電極リング8は、絶縁体リング7
を介して隣合うN型素子1とP型素子2を一周に渡って
覆い、絶縁体リング7と熱電素子モジュール4との中心
軸を一致させる。隣合う熱電素子モジュール4のN型素
子1とP型素子2は、電極リング8で電気的に接続され
ている。このように電気的に接続された熱電素子モジュ
ール4の集合体の一端に位置する電極リング8がリード
線9に接続され、その他端に位置する電極リング8がリ
ード線(図示せず)に接続される。
【0026】熱電素子モジュール4の集合体と伝熱管1
0の両端には、リング形の端板30がそれぞれ取り付け
られる。端板30の小径側は伝熱管10に、大径側は電
極リング8に溶接される。端板30の外径と内径の差、
すなわち、伝熱管10からの高さは、熱電素子モジュー
ル4の内面から電極リング8の外面までの長さより大き
い。従って、このような構成において端板30は、熱電
素子モジュール4を伝熱管10から支持して間隙5を形
成する。
【0027】伝熱管10は通常、銅,ステンレス,アル
ミ合金等の金属である。金属の線膨張率は1.5×10
-5[1/K] 程度の値であり、例えば300℃の温度
上昇の場合これらの金属は熱膨張により直径が0.5%
程度増加する。伝熱管10の半径が20mmの場合、熱膨
張による半径の変化は0.1mm になる。しかし、熱電変
換素子の材料はケイ化鉄のようなセラミックスで、線膨
張率がごく小さいので、温度変化があっても、熱電変換
素子はほぼ同じ形を保つ。従って、本実施例は、熱電素
子モジュール4が半径方向における伝熱管10の熱膨張
によって、破損されないように、常温でのリング形の熱
電素子モジュール4内径と伝熱管10の外径との差、す
なわち、伝熱管10と熱電素子モジュール4との間に形
成された間隙5の半径方向における幅を、熱膨張による
伝熱管10の半径の変化量より大きくしている。
【0028】間隙5は液体の熱媒体6(例えば、変圧器
に利用する絶縁油や、機械部品に利用する耐熱性の高い
潤滑油等)で満たされている。熱媒体6は端板30に取
り付けられた熱媒体供給管31から注入される。熱媒体
の注入後にバルブ32が閉じられる。
【0029】伝熱管10の端部、すなわち端板30と端
板30の最も近くに位置する絶縁体リング7との間に、
容積変化装置40、および熱媒体6の液室43がある。
液室43内に設けられた容積変化装置40は、伝熱管1
0の熱膨張による間隙5の容積変化に伴う熱媒体の移動
を吸収する。容積変化装置40は、ピストン41および
ピストン41を押圧するバネ42を備える。ピストン4
1の高さは、間隙5の幅より大きい。液室43および容
積変化装置40は、図9に示されるのと同様に、伝熱管
10端部の4ヵ所に設けられる。
【0030】本実施例の伝熱管10の内部に高温熱源の
流体を流したときの伝熱管10の外表面の移動を図2で
説明する。図2は、図1の縦断面の一部を拡大したもの
である。
【0031】伝熱管10の内部に、高温の流体を流すこ
とにより、常温ではAの位置にあった伝熱管10の外表
面が、熱膨張によりBの位置に移動する。しかし、熱膨
張による伝熱管10の半径方向の変化量は、半径方向に
おける元々の間隙5の幅よりも小さいので、伝熱管10
の外表面と熱電素子モジュール4が接触することはな
い。
【0032】そして、間隙5内に満たされている熱媒体
6が、その伝熱管10の外表面の外側への移動による間
隙5の容積の減少量だけ端部の液室43に押し出され
る。この熱媒体6は、電極リング8側へピストン41を
押して液室43の容積を増大させる。ピストン41の電
極リング8側への移動によって圧縮され、バネ42がピ
ストン41を押す力は、熱媒体6の圧力とつり合う。容
積変化装置40は、間隙5の容積減少に伴う間隙5内の
圧力の異常上昇を防止できるので、熱媒体6による熱電
素子モジュール4への熱応力を低減できる。
【0033】伝熱管10内を流れる流体の温度が下がっ
て、収縮により伝熱管10の外表面が伝熱管10の中心
側に移動して間隙5の幅が拡大した場合は、バネ42が
ピストン41を伝熱管10の中心側に押して、液室43
内の熱媒体6を間隙5内に供給する。
【0034】上記のように間隙5の容積が拡大しても、
容積変化装置40により間隙5は、熱媒体6によって満
たされるので、伝熱管10と熱電素子モジュール4との
間で伝達される熱の損失がより少なく、熱電変換効率を
より高くすることができる。伝熱管10の内部に高温流
体が流れ、電極リング8の外側はその流体よりも温度の
低い液体に接しているので、熱電素子モジュール4の内
部において、温度勾配が生ずる。このため、熱起電力が
発生し、一端部のリード線9と他端部のリード線(図示
せず)との間に電位差が発生する。
【0035】本実施例の熱電素子モジュール4を備えた
伝熱管10によれば、次のような効果が得られる。
【0036】(1)伝熱管10と熱電素子モジュール4
との間に間隙5を設けることにより、伝熱管10の熱膨
張による熱電素子モジュール4への熱応力を低減でき、
熱電変換素子の破損確率を著しく低減できる。
【0037】(2)間隙5に熱媒体6を満たすことによ
り、伝熱管10と熱電素子モジュール4との間で熱の損
失がより少なくなるので、熱電変換効率をより高くする
ことができる。
【0038】(3)容積変化装置40により、間隙5の
幅の拡大時においても間隙5内を熱媒体6で満たすこと
ができるので、熱電変換効率をさらに高くすることがで
きる。また、容積変化装置40により、間隙5の容積減
少に伴う間隙5内の圧力の異常上昇を防止できるので、
熱媒体6による熱電素子モジュール4への熱応力を低減
できる。これによって、熱電変換素子の破損確率をさら
に低減できる。また、電気的に絶縁の熱媒体6を用いれ
ば、容積変化装置40によって、常に、間隙5に熱媒体
6が満たされて、熱電素子モジュール4と伝熱管10の
間の絶縁性がより高まり、高温熱源として導電性の流体
を伝熱管10に流すことができる。
【0039】(実施例2)本発明の実施例2に係る熱電
変換装置を図3により説明する。図3は、本実施例の熱
電変換装置の縦断面図である。
【0040】本実施例は、実施例1と同様に、伝熱管1
0内に高温熱源の供給する。
【0041】本実施例において、実施例1と同様な間隙
5が形成されるように、熱電素子モジュール4が、伝熱
管10の外側に、小径のシールリング16と大径の絶縁
体リング7bとを介して複数個並べられる。シールリン
グ16は弾性体で、半径方向に弾性限度内で伸びること
ができる。
【0042】実施例1と同様に、端板30がそれぞれ設
けられる。端板30の小径側は伝熱管10に、大径側は
電極リング8に溶接される。
【0043】本実施例は、端板30と端板30に最も近
い絶縁体リング7bとの間に、スプリング等の弾性体5
1からなる、長さ調節装置50を設けている。長さ調節
装置50は、弾性体51が端部の絶縁体リング7bを押
すことにより、熱電素子モジュール4と絶縁体リング7
bとの接続、および熱電素子モジュール4とシールリン
グ16との接触を保つ。
【0044】本実施例の他の構成は、容積変化装置40
を備えていない点を除き、実施例1と同じである。
【0045】常温中に置かれている伝熱管10内に、高
温熱源の流体を供給すると、実施例1と同様に、間隙5
内で熱膨張により伝熱管10の外表面が移動するので、
伝熱管10の外表面と熱電素子モジュール4が接触する
ことはない。
【0046】伝熱管10の外表面が外側に向かって移動
することによって、圧力が増加した熱媒体6がシールリ
ング16を伝熱管10の半径方向に押し、シールリング
16の内径を増加させる。シールリング16は、弾性体
である。
【0047】伝熱管10内の流体の温度が下がり、収縮
により伝熱管10の外表面が内側に向かって移動して間
隙5の幅が拡大した場合は、間隙5内の圧力が低下する
ことによりシールリング16が内側に向かって膨張する
ので、隣接する熱電素子モジュール4間に存在する熱媒
体6が、広くなった間隙5に押し出される。
【0048】間隙5の半径方向の幅が変化しても、シー
ルリング16の収縮または膨張により、伝熱管10と熱
電素子モジュール4との間で伝達される熱の損失がより
少なく、熱電変換効率をより高くすることができる。
【0049】また、伝熱管10に高温熱源の流体を流す
と、伝熱管10は軸方向にも熱膨張する。伝熱管10の
軸方向の熱膨張のために、熱電素子モジュール4と端板
30との間の距離が拡大しても、常に長さ調整装置50
の弾性体51が端部の絶縁体リング7bを常に押すの
で、熱電素子モジュール4と絶縁体リング7bとの接
続、および熱電素子モジュール4とシールリング16と
の接触は保たれる。これにより、熱媒体6が間隙5から
漏洩することはない。
【0050】そして、実施例1と同様に、熱電素子モジ
ュール4の内部に熱起電力が生じ、一端部のリード線9
と他端部のリード線(図示せず)との間に電位差が発生
する。
【0051】本実施例によれば、実施例1の効果(1)
および(2)と同様の効果を得られるとともに、次の効
果が得られる。
【0052】(1)シールリング16によって、常に間
隙5に熱媒体6で満たすことができるので、熱電変換効
率をより高くすることができる。
【0053】(2)長さ調節装置50が、熱電素子モジ
ュール4と絶縁体リング7bとの接続を保ち、熱媒体6
を間隙5からの漏洩を防止するので、常に間隙5に熱媒
体6が満たされ、熱電変換効率をより高くすることがで
きる。
【0054】(実施例3)本発明の実施例3に係る熱電
変換装置を図4および図5により説明する。
【0055】本実施例は、実施例1と同様に、伝熱管1
0の内部に高温熱源の流体を供給する。
【0056】本実施例において、複数の熱電素子モジュ
ール4は、実施例2と同様に、伝熱管10との間に間隙
5を形成するように伝熱管10の外側に配置される。小
径のシールリング16bと大径の絶縁体リング7bとが
隣接する熱電素子モジュール4間に配置される。
【0057】本実施例の熱電素子モジュール4は、一端
面でシールリング16bと接触する部分を削りとってな
る傾斜面を有する。シールリング16bは弾性体であ
る。半径方向に弾性限度内で伸びることができる。シー
ルリング16bは、内側に、伝熱管10と接する6個の
突起をもつ。この突起は、3個以上あれば良い。
【0058】本実施例は、傾斜面を有する熱電素子モジ
ュール4およびシールリング16bを除いて、実施例2
と同じ構成である。
【0059】常温中に置かれている伝熱管10に、高温
熱源の流体を流すと、伝熱管10の外表面が熱膨張によ
り移動する。しかし、実施例1と同様に、間隙5内で外
表面が移動するので、伝熱管10の外表面と熱電素子モ
ジュール4が接触することはない。
【0060】伝熱管10の外表面の移動によって、熱媒
体6がシールリング16bを半径方向に押し、シールリ
ング16bの直径を増加させる。実施例2のシールリン
グ16と同様に、シールリング16bは、弾性力で熱媒
体6を押してつり合う。
【0061】伝熱管10の内部の流体の温度が下がり、
収縮により伝熱管10の外表面が移動して間隙5の幅が
拡大した場合、シールリング16bは、熱媒体6を押し
出して、拡大した間隙5に供給するとともに、シールリ
ング16bの突起が伝熱管10を押して、間隙5を周方
向に一定に保つ。
【0062】シールリング16bにより、間隙5の幅が
変化しても、常に熱媒体6が満たされるので、伝熱管1
0の外表面の熱が熱電素子モジュール4の内側面に効率
よく伝わる。
【0063】また、伝熱管10は軸方向に熱膨張した場
合、実施例2と同様に、長さ調節装置50が熱電素子モ
ジュール4を押して、熱電素子モジュール4の集合体の
形状を保つ。
【0064】そして、熱電素子モジュール4の内部に温
度勾配が生じると、実施例1と同様に、熱起電力を生
じ、一端部のリード線9と他端部のリード線(図示せ
ず)との間に電位差が発生する。
【0065】本実施例によれば、実施例1の(1),
(2)および実施例2の(2)と同様の効果を得られる
とともに、次の効果が得られる。
【0066】(1)シールリング16bにより、実施例
2の効果(1)と同様の効果を得られるとともに、突起
により間隙5の幅を周方向に一定に保つので、伝熱管1
0と熱電素子モジュール4との非接触を保って、熱電変
換素子の破損確率をさらに低減することができる。さら
に、伝熱管10の外表面から熱電素子モジュール4へ、
熱の伝導が周方向に一様となり、熱電変換効率をより高
くできる。
【0067】(実施例4)本発明の実施例4に係る熱電
変換装置を図6,図7および図8により説明する。
【0068】本実施例の熱電変換装置は、二重円管の環
状部分に熱電素子モジュール4を組み込んだもので、内
側の伝熱管の内部に高温熱源の流体を、外側の伝熱管の
内部に低温熱源の流体を供給して用いる。
【0069】本実施例は、実施例1と同様に、絶縁性の
薄膜11が外面に形成された伝熱管10を中心にして、
伝熱管10との間に間隙5aを形成するように、熱電素
子モジュール4が、軸方向に絶縁体リング7を介して複
数個並べられる。実施例1と同様に、隣合う熱電素子モ
ジュール4のが電極リング8で電気的に直列に接続され
る。一端部の電極リング8にリード線9が接続され、他
端部の電極リング8にリード線(図示せず)が接続され
る。
【0070】絶縁性の薄膜21を内面に設けた伝熱管2
0が、熱電素子モジュール4の集合体を取り囲むように
設けられる。熱電素子モジュール4と伝熱管20との間
に、間隙5aと同様の間隙5bが形成される。
【0071】熱電素子モジュール4の一端部には、実施
例1と同様に、伝熱管10の半径方向の熱膨張による液
体の熱媒体6の移動を吸収する容積変化装置40が、お
よび他端部には、実施例2と同様に、軸方向の熱膨張を
吸収する長さ調節装置50が備えられる。長さ調節装置
50の弾性体51は、図10に示すように、一周に渡る
リング状である。一端の端板30と絶縁リング7との間
に設けられた弾性体51は、端板30と絶縁リング7に
密着して、間隙5aと間隙5bを独立に保つ。
【0072】熱電素子モジュール4の集合体と、伝熱管
10および伝熱管20との両端には、リング形の端板3
0がそれぞれ取り付けられる。端板30の小径側は伝熱
管10に、大径側は伝熱管20に接合される。
【0073】間隙5aおよび間隙5bは、独立して、そ
れぞれ、一端の容積変化装置40と、他端の長さ調節装
置50とに接続している。これらの間隙5a,5b内に
は、それぞれ液体である熱媒体6が満たされる。熱媒体
6は端板30に設けられた供給管31,31Aから注入
される。熱媒体6を注入後、バルブ32,32Aはそれ
ぞれ閉じられる。
【0074】本実施例の熱電変換装置をシエルアンドチ
ューブ型の熱交換器の伝熱管として複数本を並列に組み
合わせて利用する、あるいは単位長さに製作した本実施
例の熱電変換装置を複数本直列に接続して利用すること
も可能である。本実施例の熱電変換装置を直列に接続す
る場合は、例えば端板30をフランジ状あるいは接続継
手状の端板に替えるとよい。
【0075】伝熱管10の内部に高温の流体を、伝熱管
20の内部にノズル22から低温の流体をそれぞれ流
す。
【0076】熱膨張により、伝熱管10の外表面が移動
しても、実施例1と同様に、間隙5a内でその外表面が
移動するので、伝熱管10の外表面と熱電素子モジュー
ル4が接触することはない。同様にして、熱膨張により
伝熱管20の内面が移動しても、間隙5b内でその内面
が移動するので、伝熱管20の内面と熱電素子モジュー
ル4が接触することはない。
【0077】実施例1と同様に、間隙5a,5bの大き
さが変化しても、容積変化装置40a,40bにより、常
に熱媒体6がそれらの間隙内に満たされる。
【0078】また、伝熱管10は軸方向に熱膨張した場
合、実施例2と同様に、長さ調整装置50の弾性体51
が端部の絶縁体リング7を押すことにより、熱電素子モ
ジュール4と絶縁体リング7bとの接続を保ち、熱媒体
6を間隙5からの漏洩を防止するので、常に間隙5に熱
媒体6が満たされ、熱電変換効率をより高くすることが
できる。長さ調節装置50の弾性体51は、一周に渡っ
て連続なリング形であり、一端の熱電素子モジュール4
に沿って設けられ、間隙5aと間隙5bを独立に保つ。
【0079】そして、熱電素子モジュール4の内部に温
度勾配が生じると、実施例1と同様に、熱起電力を生
じ、一端部のリード線9と他端部のリード線(図示せ
ず)との間に電位差が発生する。
【0080】本実施例によれば、実施例1の効果(1),
(2),(3)および実施例2の(2)と同様の効果を得ら
れるとともに、次の効果が得られる。
【0081】(1)二つの伝熱管10,20を通る熱源
流体の温度差を大きくすれば、熱電素子モジュール4の
内部の温度勾配を大きくできるので、発生する熱起電力
をより大きく、かつ熱変換効率をより高くできる。
【0082】また、図11に示すように、本実施例の伝
熱管に設けられる各端板30に供給管31,31Aをそ
れぞれ設け、供給管31,31Aを外部に設けられた液
供給装置(図示せず)に接続すれば、使用条件に適する
熱媒体6を交換することができる。
【0083】(実施例5)本発明の実施例5に係る熱電
変換装置を図12により説明する。
【0084】本実施例の熱電変換装置は、外部を熱電変
換装置に直交して高温熱源の気体が流れ、伝熱管10内
を低温流体が流れ、電極リング8の外側を、高温の気体
が低温流体の流れる方向と直行する方向に流れる。
【0085】本実施例は、実施例2における電極リング
8の外側にフィン18を設けたものである。本実施例の
他の構成は、実施例2と同じである。
【0086】一般に、気体の熱伝達率は液体の熱伝達率
より小さい、すなわち熱抵抗が大きいので、高温熱源の
気体から熱電素子モジュール4への熱伝導は小さい。そ
こで、気体側の電極リング8に熱回収用のフィン18を
設け、熱電素子モジュール4の外側の有効伝熱面積を大
きくする。高温熱源の気体から熱電素子モジュール4へ
の熱伝導がフィン18の作用により大きくなる。従っ
て、熱電素子モジュール4の内部の温度勾配が大きくな
るので、熱電素子モジュール4はより大きな熱起電力を
生じ、熱変換効率をより高くできる。
【0087】本実施例によれば、実施例1の効果(1),
(2),(3)と同様の効果を得られるとともに、次の効
果が得られる。
【0088】(1)フィン18により、熱抵抗が大きい
高温熱源の気体からの熱伝導を増大することができるの
で、熱変換効率をより高くできる。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、熱応力に
よる熱電変換素子の破損確率を低減することができる。
【0090】請求項2記載の発明によれば、熱応力によ
る熱電変換素子の破損確率をより低減することができ
る。
【0091】請求項3記載の発明によれば、熱応力によ
る熱電変換素子の破損を防ぐことができるとともに、熱
電変換効率をより高くすることができる。
【0092】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られるとともに、種々の熱源
流体に適用可能である。
【0093】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られるとともに、熱応力によ
る熱電変換素子の破損確率をより低減でき、かつ、熱電
変換効率をより高くすることができる。
【0094】請求項6記載の発明によれば、熱応力によ
る熱電変換素子の破損確率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である、熱電変換装置
の半径方向の断面図である。
【図2】図1の伝熱管10の半径方向での移動を示す説
明図である。
【図3】本発明の他の実施例の半径方向の断面図であ
る。
【図4】図3のV−V断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の半径方向の断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の半径方向の断面図であ
る。
【図7】図6の熱電発電装置の斜視図である。
【図8】図6の熱電発電装置の局部拡大図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】図8のX−X断面図である。
【図11】本発明の他の実施例の半径方向の断面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例の半径方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…N型素子、2…P型素子、3,7,7b…絶縁体リ
ング、4…熱電素子モジュール、5,5a,5b…空
隙、6,6a,6b…液体熱媒体、8…電極リング、9
…リード線、10,20…伝熱管、11,21…絶縁用
薄膜、15…フィン、16,16b…シールリング、2
2…ノズル、30…端板、31,31A…熱媒体供給
管、32…バルブ、40,40a,40b…容積変化装
置、41…ピストン、42…バネ、43…液室、50…
長さ調節装置、51…弾性体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若菜 晴美 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に流体が流れる伝熱管と,前記伝熱管
    を囲むように配置される熱電変換素子とを備え、前記伝
    熱管の外周面と,前記外周面に対向する前記熱電変換素
    子の内面との間に間隙を形成したことを特徴とする熱電
    変換装置。
  2. 【請求項2】内部に流体が流れる伝熱管と,前記伝熱管
    の外側を取り囲むように配置される熱電変換素子と,隣
    接する熱電変換素子間に配置された絶縁体と,隣接する
    前記熱電変換素子を接続する導電部材と,前記伝熱管の
    外周面に固着され、前記外周面から前記熱電変換素子を
    支持する熱電変換素子支持手段とを備えることを特徴と
    する熱電変換装置。
  3. 【請求項3】内部に流体が流れる伝熱管と,前記伝熱管
    を囲むように配置される熱電変換素子とを備え、前記伝
    熱管の外周面と,前記外周面に対向する前記熱電変換素
    子の内面との間に間隙を形成し、前記間隙に熱媒体を封
    入したことを特徴とする熱電変換装置。
  4. 【請求項4】前記熱媒体が電気的に絶縁性物質である請
    求項3の熱電変換装置。
  5. 【請求項5】前記間隙の半径方向における幅の増減に応
    じて前記熱媒体を前記間隙に出し入れする手段を含む請
    求項3の熱電変換装置。
  6. 【請求項6】内部に流体が流れる第一の伝熱管と,前記
    第一の伝熱管を取り囲み外周面が前記流体と温度の異な
    る流体に接する第二の伝熱管と,第一の伝熱管と前記第
    二の伝熱管との間で前記第一の伝熱管を取り囲むように
    配置される熱電変換素子とを備え、前記第一の伝熱管の
    外周面と前記熱電変換素子の内面との間に、第一の間隙
    を形成し、および、前記熱電変換素子の外周面と,前記
    第二の伝熱管の内面との間に、第二の間隙を形成したこ
    とを特徴とする熱電変換装置。
JP6266533A 1994-10-31 1994-10-31 熱電変換装置 Pending JPH08130331A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013012597A (ja) * 2011-05-31 2013-01-17 Imasen Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2016219710A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社豊田中央研究所 熱電発電モジュール及び太陽光熱電発電装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013012597A (ja) * 2011-05-31 2013-01-17 Imasen Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2016219710A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社豊田中央研究所 熱電発電モジュール及び太陽光熱電発電装置

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