JPH08130337A - 磁気抵抗素子及びその製造方法 - Google Patents
磁気抵抗素子及びその製造方法Info
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- JPH08130337A JPH08130337A JP7159563A JP15956395A JPH08130337A JP H08130337 A JPH08130337 A JP H08130337A JP 7159563 A JP7159563 A JP 7159563A JP 15956395 A JP15956395 A JP 15956395A JP H08130337 A JPH08130337 A JP H08130337A
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-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N50/00—Galvanomagnetic devices
- H10N50/10—Magnetoresistive devices
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y25/00—Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01F10/00—Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
- H01F10/32—Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気抵抗変化率(MR比)が大きく、磁界感
度の高い磁気抵抗素子を得る。 【構成】 磁性体層3と非磁性体層2の界面に凹凸が形
成されていることを特徴としている。
度の高い磁気抵抗素子を得る。 【構成】 磁性体層3と非磁性体層2の界面に凹凸が形
成されていることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気媒体からの情報信
号を読み出すための磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘ
ッド)や磁気センサ(MRセンサ)等の磁気抵抗素子
(MR素子)に関するものであり、特に磁性体層と非磁
性体層とを積層させた磁性膜を備える磁気抵抗素子に関
するものである。
号を読み出すための磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘ
ッド)や磁気センサ(MRセンサ)等の磁気抵抗素子
(MR素子)に関するものであり、特に磁性体層と非磁
性体層とを積層させた磁性膜を備える磁気抵抗素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗素子は、磁場印加による磁性体
の電気抵抗の変化を検出して磁界強度やその変化を測定
するものであり、一般に磁気抵抗変化率(MR比)が大
きく、かつ磁界感度が良い、すなわち動作磁界が小さい
ことが要求される。
の電気抵抗の変化を検出して磁界強度やその変化を測定
するものであり、一般に磁気抵抗変化率(MR比)が大
きく、かつ磁界感度が良い、すなわち動作磁界が小さい
ことが要求される。
【0003】近年、巨大磁気抵抗変化、すなわち、大き
なMR比を示す磁気抵抗素子として、磁性体層と非磁性
体層とを積層させた磁性膜を備える磁気抵抗素子が知ら
れている。
なMR比を示す磁気抵抗素子として、磁性体層と非磁性
体層とを積層させた磁性膜を備える磁気抵抗素子が知ら
れている。
【0004】このような巨大磁気抵抗変化を示す磁気抵
抗素子の1つとして、Co層とCu層とを交互に積層さ
せ、Co−Co層間に反強磁性結合を形成させた磁気抵
抗素子が知られている。このような磁気抵抗素子では、
非磁性体層であるCu層を挟み、同じ組成で同じ保磁力
を有する磁性体層であるCo層が存在している。このよ
うな磁気抵抗素子は、一般に人工格子型と呼ばれてい
る。
抗素子の1つとして、Co層とCu層とを交互に積層さ
せ、Co−Co層間に反強磁性結合を形成させた磁気抵
抗素子が知られている。このような磁気抵抗素子では、
非磁性体層であるCu層を挟み、同じ組成で同じ保磁力
を有する磁性体層であるCo層が存在している。このよ
うな磁気抵抗素子は、一般に人工格子型と呼ばれてい
る。
【0005】また巨大磁気抵抗変化を示す他の磁気抵抗
素子として非磁性体層であるCu層を挟み、異なる保磁
力の磁性体層を両側に設けたサンドイッチ構造のものが
知られている。このような磁性膜では、非磁性体層を挟
む両側の磁性体層間に磁性結合が存在していない。この
ような磁気抵抗素子は、一般にスピンバルブ型と呼ばれ
ている。
素子として非磁性体層であるCu層を挟み、異なる保磁
力の磁性体層を両側に設けたサンドイッチ構造のものが
知られている。このような磁性膜では、非磁性体層を挟
む両側の磁性体層間に磁性結合が存在していない。この
ような磁気抵抗素子は、一般にスピンバルブ型と呼ばれ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の巨大磁気
抵抗変化を示す磁気抵抗素子では、ある程度大きなMR
比及び良好な磁界感度を示すものの、未だ不十分であ
り、さらに高いMR比及び磁界感度を有する磁気抵抗素
子の開発が求められている。
抵抗変化を示す磁気抵抗素子では、ある程度大きなMR
比及び良好な磁界感度を示すものの、未だ不十分であ
り、さらに高いMR比及び磁界感度を有する磁気抵抗素
子の開発が求められている。
【0007】本発明の目的は、このような従来からの要
望を満たし、MR比が大きく、磁界感度の高い磁気抵抗
素子の新規な構造を提供することにある。
望を満たし、MR比が大きく、磁界感度の高い磁気抵抗
素子の新規な構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気抵抗素子
は、磁性体層と非磁性体層とを積層させた磁性膜を備え
る磁気抵抗素子であり、磁性体層と非磁性体層の界面に
凹凸が形成されていることを特徴としている。
は、磁性体層と非磁性体層とを積層させた磁性膜を備え
る磁気抵抗素子であり、磁性体層と非磁性体層の界面に
凹凸が形成されていることを特徴としている。
【0009】本発明において、非磁性体層は導電性を有
しており、金属または合金から形成される。本発明の第
1の局面に従えば、磁性体層と非磁性体層の界面に原子
レベルの凹凸が形成されている。
しており、金属または合金から形成される。本発明の第
1の局面に従えば、磁性体層と非磁性体層の界面に原子
レベルの凹凸が形成されている。
【0010】原子レベルの凹凸は、例えば幅3〜30Å
程度、高さは原子1個分、例えば3Å程度であり、例え
ばステップ状の凹凸として形成される。また結晶格子を
利用してほぼ規則正しいステップ状に形成することがで
きる。
程度、高さは原子1個分、例えば3Å程度であり、例え
ばステップ状の凹凸として形成される。また結晶格子を
利用してほぼ規則正しいステップ状に形成することがで
きる。
【0011】本発明の第1の局面に従う実施態様の1つ
では、基板としてその表面に原子レベルの凹凸が形成さ
れた基板を用い、該基板上に磁性体層と非磁性体層とを
積層させて磁性膜を形成することにより、磁性体層と非
磁性体層の界面に原子レベルの凹凸が形成される。
では、基板としてその表面に原子レベルの凹凸が形成さ
れた基板を用い、該基板上に磁性体層と非磁性体層とを
積層させて磁性膜を形成することにより、磁性体層と非
磁性体層の界面に原子レベルの凹凸が形成される。
【0012】上記のような表面に原子レベルの凹凸が形
成された基板としては、{100}などの低指数格子
面、いわゆるジャスト面から所定角度傾斜した面でカッ
ティングされた単結晶のオフ基板などを用いることがで
きる。例えば、GaAs基板の(100)面から2°〜
15°傾斜したオフ基板などを用いることができる。ま
た、同様のシリコン基板なども用いることができる。
成された基板としては、{100}などの低指数格子
面、いわゆるジャスト面から所定角度傾斜した面でカッ
ティングされた単結晶のオフ基板などを用いることがで
きる。例えば、GaAs基板の(100)面から2°〜
15°傾斜したオフ基板などを用いることができる。ま
た、同様のシリコン基板なども用いることができる。
【0013】本発明の第2の局面に従えば、基板とし
て、その表面に凹凸が形成された基板を用い、該基板上
に磁性膜を形成することにより、磁性体層と非磁性体層
の界面に凹凸が形成される。好ましくは、前記凹凸は異
方性エッチングにより形成される。
て、その表面に凹凸が形成された基板を用い、該基板上
に磁性膜を形成することにより、磁性体層と非磁性体層
の界面に凹凸が形成される。好ましくは、前記凹凸は異
方性エッチングにより形成される。
【0014】第2の局面における基板表面の凹凸は、好
ましくは傾斜面を有する凹凸である。すなわち、傾斜面
を有する凹凸が表面に形成された基板と、基板の凹凸が
形成された表面上に設けられる磁性体層と非磁性体層と
を積層させた磁性膜とを備え、磁性体層と非磁性体層の
界面に基板の表面形状による凹凸が形成されている。
ましくは傾斜面を有する凹凸である。すなわち、傾斜面
を有する凹凸が表面に形成された基板と、基板の凹凸が
形成された表面上に設けられる磁性体層と非磁性体層と
を積層させた磁性膜とを備え、磁性体層と非磁性体層の
界面に基板の表面形状による凹凸が形成されている。
【0015】第2の局面においては、基板として単結晶
基板を用い、この単結晶基板の結晶格子を利用してエッ
チングすることにより基板表面に凹凸を形成することが
できる。このような単結晶基板としては、シリコン基
板、及びGaAs基板などを用いることができる。
基板を用い、この単結晶基板の結晶格子を利用してエッ
チングすることにより基板表面に凹凸を形成することが
できる。このような単結晶基板としては、シリコン基
板、及びGaAs基板などを用いることができる。
【0016】本発明の製造方法は、本発明の第2の局面
に従う磁気抵抗素子を製造することができる方法であ
る。本発明の製造方法は、基板上に所定のパターンを有
するマスク層を形成する工程と、マスク層が設けられて
いない基板の表面領域をエッチングし基板表面に凹凸を
形成する工程と、凹凸が形成された基板上に磁性体層と
非磁性体層とを積層させた磁性膜を形成する工程とを備
えている。
に従う磁気抵抗素子を製造することができる方法であ
る。本発明の製造方法は、基板上に所定のパターンを有
するマスク層を形成する工程と、マスク層が設けられて
いない基板の表面領域をエッチングし基板表面に凹凸を
形成する工程と、凹凸が形成された基板上に磁性体層と
非磁性体層とを積層させた磁性膜を形成する工程とを備
えている。
【0017】基板として単結晶基板を用いる場合、基板
表面のエッチングにより、基板の結晶格子面に沿った傾
斜面を有する凹凸を形成することができる。好ましい実
施態様の1つにおいては、マスク層を形成する工程が、
基板としてシリコン基板を準備する工程と、シリコン基
板の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
と、酸化膜の上にレジスト膜を形成する工程と、レジス
ト膜をフォトリソグラフィ法によりパターン化する工程
と、レジスト膜が設けられていない領域の酸化膜をエッ
チングしてパターン化しマスク層とする工程とを備えて
いる。従って、マスク層を規則的なパターンで形成する
ことにより、基板表面の凹凸を規則的なパターンで形成
することができる。
表面のエッチングにより、基板の結晶格子面に沿った傾
斜面を有する凹凸を形成することができる。好ましい実
施態様の1つにおいては、マスク層を形成する工程が、
基板としてシリコン基板を準備する工程と、シリコン基
板の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
と、酸化膜の上にレジスト膜を形成する工程と、レジス
ト膜をフォトリソグラフィ法によりパターン化する工程
と、レジスト膜が設けられていない領域の酸化膜をエッ
チングしてパターン化しマスク層とする工程とを備えて
いる。従って、マスク層を規則的なパターンで形成する
ことにより、基板表面の凹凸を規則的なパターンで形成
することができる。
【0018】エッチングの方法は、特に限定されるもの
ではなく、ウェットエッチング、ドライエッチング、あ
るいは反応性イオンエッチング(RIE)などを用いる
ことができる。基板としてシリコン基板などの単結晶基
板を用いる場合には、ウェットエッチングにより結晶格
子面に沿った結晶面を有する凹凸を形成させることがで
きる。
ではなく、ウェットエッチング、ドライエッチング、あ
るいは反応性イオンエッチング(RIE)などを用いる
ことができる。基板としてシリコン基板などの単結晶基
板を用いる場合には、ウェットエッチングにより結晶格
子面に沿った結晶面を有する凹凸を形成させることがで
きる。
【0019】本発明において形成される磁性膜は、磁性
体層と非磁性体層とを積層させた磁性膜であれば特に限
定されるものではないが、例えば、従来の技術において
述べたような非磁性体層を挟み第1の磁性体層と第2の
磁性体層とを積層した構造を有する巨大磁気抵抗変化を
示す磁性膜を用いることができる。
体層と非磁性体層とを積層させた磁性膜であれば特に限
定されるものではないが、例えば、従来の技術において
述べたような非磁性体層を挟み第1の磁性体層と第2の
磁性体層とを積層した構造を有する巨大磁気抵抗変化を
示す磁性膜を用いることができる。
【0020】人工格子型と呼ばれる磁性膜においては、
第1の磁性体層と第2の磁性体層とが同じ組成で同じ保
磁力を有する磁性体で形成される。またスピンバルブ型
と呼ばれる磁性膜においては、第1の磁性体層と第2の
磁性体層とが異なる保磁力を有する磁性体で形成され
る。
第1の磁性体層と第2の磁性体層とが同じ組成で同じ保
磁力を有する磁性体で形成される。またスピンバルブ型
と呼ばれる磁性膜においては、第1の磁性体層と第2の
磁性体層とが異なる保磁力を有する磁性体で形成され
る。
【0021】本発明に従う磁気抵抗素子において、界面
の凹凸が特定の方向に形成される場合には、その磁気特
性は異方性を示す。すなわち、界面の凹凸を横切る方向
に測定電流を流すことにより、もっとも大きなMR比を
得ることができる。
の凹凸が特定の方向に形成される場合には、その磁気特
性は異方性を示す。すなわち、界面の凹凸を横切る方向
に測定電流を流すことにより、もっとも大きなMR比を
得ることができる。
【0022】
【作用】本発明に従う磁気抵抗素子が、大きなMR比を
示し、高い磁気感度を有する理由について詳細は明らか
ではないが、磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形成
されることにより、非磁性体層中の伝導原子が磁性体層
からの影響を強く受けるようになり、磁気散乱が大きく
なるものと思われる。
示し、高い磁気感度を有する理由について詳細は明らか
ではないが、磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形成
されることにより、非磁性体層中の伝導原子が磁性体層
からの影響を強く受けるようになり、磁気散乱が大きく
なるものと思われる。
【0023】本発明の製造方法によれば、基板上にマス
ク層を形成し、マスク層をマスクとして基板表面をエッ
チングすることにより基板表面に凹凸を形成している。
従って、マスク層のパターンを所定の形状にパターニン
グすることにより、所望の平面形状のパターンで凹凸を
基板表面に形成することができる。
ク層を形成し、マスク層をマスクとして基板表面をエッ
チングすることにより基板表面に凹凸を形成している。
従って、マスク層のパターンを所定の形状にパターニン
グすることにより、所望の平面形状のパターンで凹凸を
基板表面に形成することができる。
【0024】また基板として単結晶基板を用いる場合に
は、基板の結晶格子面に沿った傾斜面を有する凹凸を形
成することができる。
は、基板の結晶格子面に沿った傾斜面を有する凹凸を形
成することができる。
【0025】
【実施例】まず本発明の第1の局面に従う実施例につい
て説明する。図1に示すように、基板1の上に、非磁性
体層としてのCu層2を形成し、このCu層2の上に磁
性体層としてのCo層3を形成した。Cu層2及びCo
層3は、共に蒸着により形成した。Cu層2の膜厚は約
20Åとし、Co層3の膜厚は約15Åとした。このC
u層2及びCo層3の積層を15回繰り返し、Cu層2
及びCo層3のユニットを15ユニット形成した。
て説明する。図1に示すように、基板1の上に、非磁性
体層としてのCu層2を形成し、このCu層2の上に磁
性体層としてのCo層3を形成した。Cu層2及びCo
層3は、共に蒸着により形成した。Cu層2の膜厚は約
20Åとし、Co層3の膜厚は約15Åとした。このC
u層2及びCo層3の積層を15回繰り返し、Cu層2
及びCo層3のユニットを15ユニット形成した。
【0026】基板1としては、GaAs基板を用い、
(100)面から2°傾斜した面でカッティングし、研
摩したオフ基板を用いた。従って、最下層のCu層2
は、基板1の(100)から2°傾斜した面の上に形成
されている。従って、図1に模式的に示すように、基板
1の主面には、格子定数に基づく原子レベルのステップ
状の凹凸が形成されており、このような凹凸が形成され
た面の上にCu層2及びCo層3が積層されている。こ
のため、図1に示すように、Cu層2及びCo層3はこ
の凹凸形状に沿って形成され、Cu層2とCo層3の界
面には、基板1の表面の凹凸に基づく凹凸が形成された
状態となっている。
(100)面から2°傾斜した面でカッティングし、研
摩したオフ基板を用いた。従って、最下層のCu層2
は、基板1の(100)から2°傾斜した面の上に形成
されている。従って、図1に模式的に示すように、基板
1の主面には、格子定数に基づく原子レベルのステップ
状の凹凸が形成されており、このような凹凸が形成され
た面の上にCu層2及びCo層3が積層されている。こ
のため、図1に示すように、Cu層2及びCo層3はこ
の凹凸形状に沿って形成され、Cu層2とCo層3の界
面には、基板1の表面の凹凸に基づく凹凸が形成された
状態となっている。
【0027】この実施例の積層磁性膜では、Cu層2を
挟む両側のCo層間に反強磁性結合が存在しており、従
って、いわゆる人工格子型の積層磁性膜となっている。
以上のようにして得られた積層磁性膜について、MR比
及び動作磁界(Hs)を測定した。また比較として、G
aAs基板の(100)面の上に上記実施例と同様にし
て、Cu層2及びCo層3を1ユニットとし、これを1
5ユニット積層した積層磁性膜を作製し、MR比と動作
磁界を測定した。測定方向は、基板の凹凸を横切る方向
とした。これらの結果を表1に示す。
挟む両側のCo層間に反強磁性結合が存在しており、従
って、いわゆる人工格子型の積層磁性膜となっている。
以上のようにして得られた積層磁性膜について、MR比
及び動作磁界(Hs)を測定した。また比較として、G
aAs基板の(100)面の上に上記実施例と同様にし
て、Cu層2及びCo層3を1ユニットとし、これを1
5ユニット積層した積層磁性膜を作製し、MR比と動作
磁界を測定した。測定方向は、基板の凹凸を横切る方向
とした。これらの結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示されるように、本発明に従う実施
例の積層磁性膜のMR比は、比較例の積層磁性膜のMR
比に比べ飛躍的に高くなっている。また動作磁界につい
ては不飽和なため定量的に評価できないが、MR比が増
大した分間接的に磁界感度が向上した。
例の積層磁性膜のMR比は、比較例の積層磁性膜のMR
比に比べ飛躍的に高くなっている。また動作磁界につい
ては不飽和なため定量的に評価できないが、MR比が増
大した分間接的に磁界感度が向上した。
【0030】次に、図2に示すように、上記実施例で用
いたのと同じGaAs基板1の上にCo層4(膜厚40
Å)、Cu層5(膜厚40Å)、Fe層6(膜厚60
Å)を順次イオンビームスパッタ法により形成し積層し
た。この積層磁性膜においては、非磁性体層であるCu
層5の両側に異なる保磁力を有する第1の磁性体層であ
るCo層4と、第2の磁性体層であるFe層6が存在し
サンドイッチ構造を形成している。従って、この積層磁
性体膜は、いわゆるスピンバルブ型の磁性膜を構成して
いる。
いたのと同じGaAs基板1の上にCo層4(膜厚40
Å)、Cu層5(膜厚40Å)、Fe層6(膜厚60
Å)を順次イオンビームスパッタ法により形成し積層し
た。この積層磁性膜においては、非磁性体層であるCu
層5の両側に異なる保磁力を有する第1の磁性体層であ
るCo層4と、第2の磁性体層であるFe層6が存在し
サンドイッチ構造を形成している。従って、この積層磁
性体膜は、いわゆるスピンバルブ型の磁性膜を構成して
いる。
【0031】この実施例においても、図1に示す実施例
と同様に、Co層4、Cu層5、Fe層6が、基板1の
表面の凹凸に沿うように形成されており、Cu層5とC
o層4の界面、並びにCu層5とFe層6の界面に原子
レベルの凹凸が形成されている。
と同様に、Co層4、Cu層5、Fe層6が、基板1の
表面の凹凸に沿うように形成されており、Cu層5とC
o層4の界面、並びにCu層5とFe層6の界面に原子
レベルの凹凸が形成されている。
【0032】この実施例の積層磁性膜の上に、図3に示
すように、電流端子10及び電圧端子11を配置し、M
R比の磁場依存性を測定した。電流端子10及び電圧端
子11は、図3に示されるように、Cu層5とCo層4
の界面の凹凸及びCu層5とFe層6の界面の凹凸を横
切る方向に配置されている。従って、測定電流は界面の
凹凸を横切る方向に流れる。
すように、電流端子10及び電圧端子11を配置し、M
R比の磁場依存性を測定した。電流端子10及び電圧端
子11は、図3に示されるように、Cu層5とCo層4
の界面の凹凸及びCu層5とFe層6の界面の凹凸を横
切る方向に配置されている。従って、測定電流は界面の
凹凸を横切る方向に流れる。
【0033】比較として、図4に示すように、図3と垂
直方向になるように電流端子10及び電圧端子11を配
置したものを作製した。従って、Cu層5とCo層4の
界面並びにCu層5とFe層6の界面に凹凸が形成され
ていない方向に測定電流が流れる。
直方向になるように電流端子10及び電圧端子11を配
置したものを作製した。従って、Cu層5とCo層4の
界面並びにCu層5とFe層6の界面に凹凸が形成され
ていない方向に測定電流が流れる。
【0034】図5は、図3及び図4に示す端子の配置状
態でMR比の磁場依存性を測定した結果を示す図であ
る。図5に示す「本実施例」は図3に示す端子の配置状
態で測定しており、「比較例」は図4に示す端子の配置
状態で測定している。
態でMR比の磁場依存性を測定した結果を示す図であ
る。図5に示す「本実施例」は図3に示す端子の配置状
態で測定しており、「比較例」は図4に示す端子の配置
状態で測定している。
【0035】図5から明らかなように、電流端子及び電
圧端子を界面の凹凸を横切る方向に配置することによ
り、高いMR比が得られている。同じ積層磁性膜であっ
ても、端子の配置方向及び磁場の印加方向の違いにより
MR比が大きく異なっており、この積層磁性膜が磁気抵
抗効果特性において異方性を有することがわかる。ま
た、このようなことからも、非磁性体層内の伝導電子
が、界面の凹凸の影響を受け、磁性体層による磁気散乱
が生じていることがわかる。
圧端子を界面の凹凸を横切る方向に配置することによ
り、高いMR比が得られている。同じ積層磁性膜であっ
ても、端子の配置方向及び磁場の印加方向の違いにより
MR比が大きく異なっており、この積層磁性膜が磁気抵
抗効果特性において異方性を有することがわかる。ま
た、このようなことからも、非磁性体層内の伝導電子
が、界面の凹凸の影響を受け、磁性体層による磁気散乱
が生じていることがわかる。
【0036】なお、GaAs基板の(100)面の上に
図2に示すような積層膜を形成した場合も、図5に示す
比較例と同様のMR比の磁場依存性を示した。図2に示
す実施例では、Co層4、Cu層5、及びFe層6から
なるユニットが1つ形成されているが、このユニットを
複数積み重ねた構造のものにも本発明を適用することが
できる。
図2に示すような積層膜を形成した場合も、図5に示す
比較例と同様のMR比の磁場依存性を示した。図2に示
す実施例では、Co層4、Cu層5、及びFe層6から
なるユニットが1つ形成されているが、このユニットを
複数積み重ねた構造のものにも本発明を適用することが
できる。
【0037】図6は、図1及び図2に示す実施例と同様
のGaAs基板1の上に他のタイプの積層磁性膜を形成
した実施例を示している。GaAs基板1の上に、Co
層7(膜厚40Å)、Cu層8(膜厚40Å)、NiF
e層9a(膜厚60Å)、及びMnFe層9b(膜厚8
0Å)を順次イオンビームスパッタ法により形成した。
この実施例では、Co層7が第1の磁性体層を構成して
おり、NiFe層9a及びMnFe層9bが第2の磁性
体層を構成している。このような積層磁性膜において
は、MnFe層が反強磁性体であるため、NiFe層と
の間で構成される第2の磁性体層が、第1の磁性体層で
あるCo層7と磁化過程に差を生じ、磁場強度により磁
気モーメントが反平行となる領域が存在する。従って、
この積層磁性膜もスピンバルブ型磁性膜として機能す
る。このような積層磁性膜においても、磁性体層と非磁
性体層の界面に凹凸を形成することにより、大きなMR
比が得られた。
のGaAs基板1の上に他のタイプの積層磁性膜を形成
した実施例を示している。GaAs基板1の上に、Co
層7(膜厚40Å)、Cu層8(膜厚40Å)、NiF
e層9a(膜厚60Å)、及びMnFe層9b(膜厚8
0Å)を順次イオンビームスパッタ法により形成した。
この実施例では、Co層7が第1の磁性体層を構成して
おり、NiFe層9a及びMnFe層9bが第2の磁性
体層を構成している。このような積層磁性膜において
は、MnFe層が反強磁性体であるため、NiFe層と
の間で構成される第2の磁性体層が、第1の磁性体層で
あるCo層7と磁化過程に差を生じ、磁場強度により磁
気モーメントが反平行となる領域が存在する。従って、
この積層磁性膜もスピンバルブ型磁性膜として機能す
る。このような積層磁性膜においても、磁性体層と非磁
性体層の界面に凹凸を形成することにより、大きなMR
比が得られた。
【0038】図6に示す実施例では、Co層7、Cu層
8、NiFe層9a及びMnFe層9bからなるユニッ
トが1つ形成されているが、このユニットを複数積み重
ねた構造のものにも本発明を適用することができる。
8、NiFe層9a及びMnFe層9bからなるユニッ
トが1つ形成されているが、このユニットを複数積み重
ねた構造のものにも本発明を適用することができる。
【0039】図7は、本発明に従う磁気抵抗素子の一例
を示す平面図である。図7を参照して、積層磁性膜20
には、本発明に従いステップ状の凹凸が形成されてい
る。20aはステップの段差部分を示している。このよ
うな凹凸を横切る方向Aの両端に電極21及び22が設
けられている。従って、測定電流は磁性膜20の界面の
凹凸を横切る方向に流れる。本実施例では、電極21及
び22の間の距離を約3μmとしており、磁性膜20の
幅は2〜4μmの範囲内としている。
を示す平面図である。図7を参照して、積層磁性膜20
には、本発明に従いステップ状の凹凸が形成されてい
る。20aはステップの段差部分を示している。このよ
うな凹凸を横切る方向Aの両端に電極21及び22が設
けられている。従って、測定電流は磁性膜20の界面の
凹凸を横切る方向に流れる。本実施例では、電極21及
び22の間の距離を約3μmとしており、磁性膜20の
幅は2〜4μmの範囲内としている。
【0040】図1〜図3及び図6に示す実施例において
は、凹凸部分を拡大して示しており、基板の一方端部と
基板の他方端部において高さが異なるように図示されて
いるが、凹凸は原子レベルの凹凸であるので、基板の一
方端部と基板の他方端部とでその高さが大きく異なるも
のではない。図8は、図1に示す実施例を模式的に示し
た断面図であるが、図8に示すように、実際には基板1
の一方端部と他方端部の高さはほぼ同じであり、基板1
表面の基準面はほぼ水平である。
は、凹凸部分を拡大して示しており、基板の一方端部と
基板の他方端部において高さが異なるように図示されて
いるが、凹凸は原子レベルの凹凸であるので、基板の一
方端部と基板の他方端部とでその高さが大きく異なるも
のではない。図8は、図1に示す実施例を模式的に示し
た断面図であるが、図8に示すように、実際には基板1
の一方端部と他方端部の高さはほぼ同じであり、基板1
表面の基準面はほぼ水平である。
【0041】次に、本発明の第2の局面に従う実施例に
ついて説明する。図9及び図10は、本発明の第2の局
面に従う一実施例を製造する工程を示す模式的断面図で
ある。図9(a)に示すように、まず基板洗浄を行った
シリコン基板31を用意する。次に図9(b)に示すよ
うに、基板31の表面を熱酸化することにより、表面に
SiO2 からなる酸化膜32を形成する。
ついて説明する。図9及び図10は、本発明の第2の局
面に従う一実施例を製造する工程を示す模式的断面図で
ある。図9(a)に示すように、まず基板洗浄を行った
シリコン基板31を用意する。次に図9(b)に示すよ
うに、基板31の表面を熱酸化することにより、表面に
SiO2 からなる酸化膜32を形成する。
【0042】次に図9(c)に示すように、酸化膜32
の上にレジスト膜33を塗布して形成する。図9(d)
に示すように、レジスト膜を電子線露光し、これを現像
することにより、パターニングし、レジスト膜33aと
する。次にレジスト膜33aをマスクとして、HF及び
アセトンにより、酸化膜32をエッチングし、パターン
化する。
の上にレジスト膜33を塗布して形成する。図9(d)
に示すように、レジスト膜を電子線露光し、これを現像
することにより、パターニングし、レジスト膜33aと
する。次にレジスト膜33aをマスクとして、HF及び
アセトンにより、酸化膜32をエッチングし、パターン
化する。
【0043】図10(a)は、このようにしてパターン
化した後の酸化膜32aを示している。次に、図10
(b)に示すように、酸化膜32aをマスク層として、
KOH溶液により基板31の表面をエッチングし、凹部
31aを形成する。次に、HFでエッチングすることに
より、酸化膜32aを除去し、図10(c)に示すよう
に、凹部31aの形成により、凹凸が形成された基板3
1とする。本実施例では、基板31の表面がシリコン基
板の(100)面となるように配置されている。従っ
て、凹部31aの傾斜面は(111)面となるように形
成されている。
化した後の酸化膜32aを示している。次に、図10
(b)に示すように、酸化膜32aをマスク層として、
KOH溶液により基板31の表面をエッチングし、凹部
31aを形成する。次に、HFでエッチングすることに
より、酸化膜32aを除去し、図10(c)に示すよう
に、凹部31aの形成により、凹凸が形成された基板3
1とする。本実施例では、基板31の表面がシリコン基
板の(100)面となるように配置されている。従っ
て、凹部31aの傾斜面は(111)面となるように形
成されている。
【0044】次に、図11に示すように、表面に凹凸が
形成された基板31の上に、Cu層34とCo層35を
交互に積層し磁性膜を形成する。この磁性膜は、例えば
図1に示す実施例の磁性膜と同様にして形成することが
できる。
形成された基板31の上に、Cu層34とCo層35を
交互に積層し磁性膜を形成する。この磁性膜は、例えば
図1に示す実施例の磁性膜と同様にして形成することが
できる。
【0045】以上のように、本発明の第2の局面に従え
ば、第1の局面における原子レベルの凹凸よりも大きな
凹凸を形成することができる。また本発明の製造方法に
従えば、このようにして形成される凹凸の大きさをマス
ク層のパターニングにより任意の平面形状及び寸法で形
成することができる。
ば、第1の局面における原子レベルの凹凸よりも大きな
凹凸を形成することができる。また本発明の製造方法に
従えば、このようにして形成される凹凸の大きさをマス
ク層のパターニングにより任意の平面形状及び寸法で形
成することができる。
【0046】第2の局面における基板表面の凹凸の大き
さは、図10(c)に示す凸部の中心間の距離λで表せ
ば、λは10μm以下が好ましく、さらに好ましくは2
μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
一般にλの値は、小さければ小さいほど大きなMR比が
得られるものと考えられるが、フォトリソグラフィ法な
どの技術上の面から、λを0.1μmより小さくするこ
とは一般的に困難である。従って、λとしては、0.1
〜10μmが好ましく、より好ましくは0.1〜2μ
m、さらに好ましくは0.1〜1μmである。
さは、図10(c)に示す凸部の中心間の距離λで表せ
ば、λは10μm以下が好ましく、さらに好ましくは2
μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
一般にλの値は、小さければ小さいほど大きなMR比が
得られるものと考えられるが、フォトリソグラフィ法な
どの技術上の面から、λを0.1μmより小さくするこ
とは一般的に困難である。従って、λとしては、0.1
〜10μmが好ましく、より好ましくは0.1〜2μ
m、さらに好ましくは0.1〜1μmである。
【0047】本発明の第2の局面においても、第1の局
面と同様に、磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形成
されるので、大きなMR比を得ることができる。図12
は、図10(a)に示すマスク層である酸化膜32aの
平面形状を示す平面図である。図12に示されるよう
に、ここではストライプ状のマスク層として酸化膜32
aが形成されている。従って、図11に示すように、凹
凸はストライプ状に形成されている。
面と同様に、磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形成
されるので、大きなMR比を得ることができる。図12
は、図10(a)に示すマスク層である酸化膜32aの
平面形状を示す平面図である。図12に示されるよう
に、ここではストライプ状のマスク層として酸化膜32
aが形成されている。従って、図11に示すように、凹
凸はストライプ状に形成されている。
【0048】図11に示す実施例のように、凹凸が矢印
A方向にのみ形成され矢印B方向に形成されない場合に
は、図3〜図5を参照して説明した第1の局面の実施例
と同様に、MR特性に異方性が生じる。すなわち、矢印
A方向に電流が流れるように電極を配置した場合には高
いMR比が得られるが、矢印B方向に電流が流れるよう
に電極を配置した場合には高いMR比が得られない。
A方向にのみ形成され矢印B方向に形成されない場合に
は、図3〜図5を参照して説明した第1の局面の実施例
と同様に、MR特性に異方性が生じる。すなわち、矢印
A方向に電流が流れるように電極を配置した場合には高
いMR比が得られるが、矢印B方向に電流が流れるよう
に電極を配置した場合には高いMR比が得られない。
【0049】本発明における凹凸は、上記実施例のよう
な形状に限定されるものではなく、ピラミッド状やその
他の形状でもよい。図13〜図16は、他の実施例にお
けるマスク層のパターンの平面形状を示す平面図であ
る。
な形状に限定されるものではなく、ピラミッド状やその
他の形状でもよい。図13〜図16は、他の実施例にお
けるマスク層のパターンの平面形状を示す平面図であ
る。
【0050】図13に示すマスク層41のパターン形状
で凹凸を形成すると、縦方向及び横方向の両方にほぼ同
じような凹凸形状を形成することができる。この場合ピ
ラミッド形状であり、凸部の先端が平坦であるような台
形のピラミッド形状の凹凸が縦方向及び横方向に並んで
形成される。
で凹凸を形成すると、縦方向及び横方向の両方にほぼ同
じような凹凸形状を形成することができる。この場合ピ
ラミッド形状であり、凸部の先端が平坦であるような台
形のピラミッド形状の凹凸が縦方向及び横方向に並んで
形成される。
【0051】図14に示すマスク層42においても、同
様に縦方向及び横方向に凹凸が形成される。図13及び
図14に示すマスク層のパターンで形成した場合には、
縦方向及び横方向にほぼ同じ凹凸が形成されるので、電
極の配置方向を縦方向としても横方向としても、ほぼ同
様のMR特性が得られる。
様に縦方向及び横方向に凹凸が形成される。図13及び
図14に示すマスク層のパターンで形成した場合には、
縦方向及び横方向にほぼ同じ凹凸が形成されるので、電
極の配置方向を縦方向としても横方向としても、ほぼ同
様のMR特性が得られる。
【0052】図15に示すマスク層43においては、縦
方向及び横方向のいずれにも凹凸が形成されるが、横方
向における凹凸と縦方向における凹凸とで凹凸の度合い
が異なる。従って、電極の配置方向によって異なるMR
特性を示す磁気抵抗素子とすることができる。
方向及び横方向のいずれにも凹凸が形成されるが、横方
向における凹凸と縦方向における凹凸とで凹凸の度合い
が異なる。従って、電極の配置方向によって異なるMR
特性を示す磁気抵抗素子とすることができる。
【0053】図16に示すマスク層44においても、図
15のマスク層43と同様に、縦方向及び横方向におい
て異なるMR特性を示す磁気抵抗素子とすることができ
る。図9〜図11に示す実施例では、凹部の底部が複数
の傾斜面が突き合わされた鋭角な部分として形成されて
いるが、本発明は必ずしもこのような形状に限定される
ものではなく、例えば底部に平坦部分が形成された断面
が略台形状の凹部であってもよい。
15のマスク層43と同様に、縦方向及び横方向におい
て異なるMR特性を示す磁気抵抗素子とすることができ
る。図9〜図11に示す実施例では、凹部の底部が複数
の傾斜面が突き合わされた鋭角な部分として形成されて
いるが、本発明は必ずしもこのような形状に限定される
ものではなく、例えば底部に平坦部分が形成された断面
が略台形状の凹部であってもよい。
【0054】図11に示す実施例においては、基板31
の上に、図1に示す実施例と同様に人工格子型と呼ばれ
る磁性膜を形成しているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば図2及び図6に示したようなスピ
ンバルブ型磁性膜を基板31の上に形成してもよい。さ
らには、その他のタイプの磁性膜を基板31の上に形成
してもよい。
の上に、図1に示す実施例と同様に人工格子型と呼ばれ
る磁性膜を形成しているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば図2及び図6に示したようなスピ
ンバルブ型磁性膜を基板31の上に形成してもよい。さ
らには、その他のタイプの磁性膜を基板31の上に形成
してもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明に従えば、従来の磁気抵抗素子に
比べ、すなわち磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形
成されていない磁性膜を用いた磁気抵抗素子に比べ、大
きなMR比を得ることができ、これによって磁界感度を
向上させることができる。
比べ、すなわち磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形
成されていない磁性膜を用いた磁気抵抗素子に比べ、大
きなMR比を得ることができ、これによって磁界感度を
向上させることができる。
【0056】従って、本発明の磁気抵抗素子は、再生磁
気ヘッドや磁気センサなどに有効に用いられるものであ
る。
気ヘッドや磁気センサなどに有効に用いられるものであ
る。
【図1】本発明の第1の局面に従う一実施例を示す模式
的断面図。
的断面図。
【図2】本発明の第1の局面に従う他の実施例を示す模
式的断面図。
式的断面図。
【図3】図2に示す積層磁性膜においてその界面の凹凸
を横切る方向に電流端子及び電圧端子を配置した状態を
示す模式的断面図。
を横切る方向に電流端子及び電圧端子を配置した状態を
示す模式的断面図。
【図4】図2に示す積層磁性膜において界面の凹凸を横
切る方向に対し垂直方向に電流端子及び電圧端子を配置
した状態を示す模式的断面図。
切る方向に対し垂直方向に電流端子及び電圧端子を配置
した状態を示す模式的断面図。
【図5】図3に示す端子の配置状態で測定したMR比の
磁場依存性を示す図。
磁場依存性を示す図。
【図6】本発明の第1の局面に従うさらに他の実施例を
示す模式的断面図。
示す模式的断面図。
【図7】本発明の第1の局面に従う磁気抵抗素子の一例
を示す平面図。
を示す平面図。
【図8】図1に示す実施例のより広い領域を模式的に示
す断面図。
す断面図。
【図9】本発明の第2の局面に従う一実施例の製造工程
を示す模式的断面図。
を示す模式的断面図。
【図10】本発明の第2の局面に従う一実施例の製造工
程を示す模式的断面図。
程を示す模式的断面図。
【図11】本発明の第2の局面に従う一実施例の磁気抵
抗効果素子を示す斜視図。
抗効果素子を示す斜視図。
【図12】本発明の第2の局面に従う一実施例のマスク
層のパターン形状を示す平面図。
層のパターン形状を示す平面図。
【図13】本発明の第2の局面に従うマスク層のパター
ン形状の他の例を示す平面図。
ン形状の他の例を示す平面図。
【図14】本発明の第2の局面に従うマスク層のパター
ン形状のさらに他の例を示す平面図。
ン形状のさらに他の例を示す平面図。
【図15】本発明の第2の局面に従うマスク層のパター
ン形状のさらに他の例を示す平面図。
ン形状のさらに他の例を示す平面図。
【図16】本発明の第2の局面に従うマスク層のパター
ン形状のさらに他の例を示す平面図。
ン形状のさらに他の例を示す平面図。
1…基板 2…Cu層 3…Co層 4…Co層 5…Cu層 6…Fe層 7…Co層 8…Cu層 9a…NiFe層 9b…MnFe層 10…電流端子 11…電圧端子 20…積層磁性膜 20a…積層磁性膜の界面の段差部 21,22…電極 31…基板 31a…凹部 32…酸化膜 32a…パターン化した酸化膜 33…レジスト膜 33a…パターン化したレジスト膜 34…Cu層 35…Co層 41,42,43,44…マスク層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 10/08 (72)発明者 黒木 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (21)
- 【請求項1】 磁性体層と非磁性体層とを積層させた磁
性膜を備える磁気抵抗素子において、 前記磁性体層と非磁性体層の界面に原子レベルの凹凸が
形成されていることを特徴とする磁気抵抗素子。 - 【請求項2】 前記界面の凹凸がステップ状に形成され
ている請求項1に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項3】 前記界面の凹凸が結晶格子を利用してほ
ぼ規則正しいステップ状に形成されている請求項1に記
載の磁気抵抗素子。 - 【請求項4】 基板上に磁性体層と非磁性体層とを積層
させて形成した磁性膜を備える磁気抵抗素子において、 前記基板として、その表面に原子レベルの凹凸が形成さ
れた基板を用い、該基板上に前記磁性膜を形成すること
を特徴とする磁気抵抗素子。 - 【請求項5】 前記基板が低指数格子面から所定角度傾
斜した面を有する基板である請求項4に記載の磁気抵抗
素子。 - 【請求項6】 磁性体層と非磁性体層とを積層させた磁
性膜を備える磁気抵抗素子において、 前記磁性体層と非磁性体層の界面に凹凸が形成されてい
ることを特徴とする磁気抵抗素子。 - 【請求項7】 基板上に磁性体層と非磁性体層とを積層
させて形成した磁性膜を備える磁気抵抗素子において、 前記基板として、その表面に凹凸が形成された基板を用
い、該基板上に前記磁性膜を形成することを特徴とする
磁気抵抗素子。 - 【請求項8】 前記基板表面の凹凸が傾斜面を有する請
求項7に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項9】 傾斜面を有する凹凸が表面に形成された
基板と、 前記基板の凹凸が形成された表面上に設けられる磁性体
層と非磁性体層とを積層させた磁性膜とを備え、 前記磁性体層と非磁性体層の界面に前記基板の表面形状
による凹凸が形成されている磁気抵抗素子。 - 【請求項10】 前記基板が単結晶基板である請求項
4、5、及び7〜9のいずれか1項に記載の磁気抵抗素
子。 - 【請求項11】 前記基板がGaAs基板またはシリコ
ン基板である請求項4、5及び7〜9のいずれか1項に
記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項12】 前記基板表面の凹凸が基板の結晶格子
を利用してエッチングにより形成された凹凸である請求
項7〜11のいずれか1項に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項13】 前記基板表面または界面の凹凸が規則
的なパターンで形成されている請求項1〜12のいずれ
か1項に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項14】 前記磁性膜が、非磁性体層を挟み第1
の磁性体層と第2の磁性体層を積層した構造を有する請
求項1〜13のいずれか1項に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項15】 前記第1の磁性体層と第2の磁性体層
とが同じ組成で同じ保磁力を有する磁性体で形成されて
いる請求項14に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項16】 前記第1の磁性体層と第2の磁性体層
とが、異なる保磁力を有する磁性体で形成されている請
求項14に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項17】 測定電流が前記界面の凹凸または前記
基板の凹凸を横切る方向に流されることを特徴とする請
求項1〜16のいずれか1項に記載の磁気抵抗素子。 - 【請求項18】 基板上に形成した磁気抵抗素子を製造
する方法であって、 前記基板上に所定のパターンを有するマスク層を形成す
る工程と、 前記マスク層が設けられていない前記基板の表面領域を
エッチングし、前記基板表面に凹凸を形成する工程と、 前記凹凸が形成された基板上に磁性体層と非磁性体層と
を積層させた磁性膜を形成する工程とを備える磁気抵抗
素子の製造方法。 - 【請求項19】 前記基板表面のエッチングにより、基
板の結晶格子面に沿った傾斜面を有する凹凸が形成され
る請求項18に記載の磁気抵抗素子の製造方法。 - 【請求項20】 前記マスク層を形成する工程が、 前記基板としてシリコン基板を準備する工程と、 前記シリコン基板の表面を酸化することにより酸化膜を
形成する工程と、 前記酸化膜の上にレジスト膜を形成する工程と、 前記レジスト膜をフォトリソグラフィ法によりパターン
化する工程と、 前記レジスト膜が設けられていない領域の前記酸化膜を
エッチングしてパターン化し、前記マスク層とする工程
とを備える請求項18または19に記載の磁気抵抗素子
の製造方法。 - 【請求項21】 前記マスク層が規則的なパターンで形
成される請求項18〜20のいずれか1項に記載の磁気
抵抗素子の製造方法。
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