JPH08131000A - リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法 - Google Patents

リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法

Info

Publication number
JPH08131000A
JPH08131000A JP6291957A JP29195794A JPH08131000A JP H08131000 A JPH08131000 A JP H08131000A JP 6291957 A JP6291957 A JP 6291957A JP 29195794 A JP29195794 A JP 29195794A JP H08131000 A JPH08131000 A JP H08131000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
plant
plants
rhododendron
alpine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6291957A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Sakurai
昭夫 桜井
Maiyoshi Morikiyo
麻衣美 森清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
House Foods Corp
Original Assignee
House Foods Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by House Foods Corp filed Critical House Foods Corp
Priority to JP6291957A priority Critical patent/JPH08131000A/ja
Publication of JPH08131000A publication Critical patent/JPH08131000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植
物の組織培養による大量増殖方法を提供する。 【構成】 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植
物の組織切片を、特定の植物ホルモンを加えたカルス誘
導固体培地に植えて培養し、誘導したカルスを、特定の
分化用固体培地に移して培養し、カルスから分化した芽
を根と一緒に、特定の幼植物体の誘導及び成長固体培地
に移植し、通気性条件で容器中で培養し、増殖させるこ
とを特徴とするリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高
山植物の大量増殖方法。 【効果】 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植
物を、安定、かつ高収率で増殖することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リシリヒナゲシ、ミヤ
マオダマキ等の高山植物の大量増殖方法に関するもので
あり、さらに詳しくは、リシリヒナゲシ、ミヤマオダマ
キ等の高山植物の植物体の組織の切片を、特定のカルス
誘導固体培地、分化用固体培地を用いて、特定の培養プ
ロセスにより培養することにより、従来、平地では栽培
が困難であり、種子ができにくく、同系統のものを大量
に増殖することが難しく、また局部的にしか生育してい
ないことから、優良交配種を広く普及させることが困難
であったリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物
を、安定、かつ高収率で大量増殖することが可能な組織
培養によるリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植
物の大量増殖方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、植物体の組織の切片を培地上で無
菌的に培養することにより、不定芽、不定根、花芽、カ
ルス等を誘導し、形成させ、成長させることにより当該
植物を増殖させる、植物の組織培養による増殖方法が、
種々の植物を対象に研究され、これまでに、種々の技術
が開発されている。
【0003】このような植物の組織培養技術の進展に伴
い、当該技術を用いた各種植物の作出方法、増殖方法が
開発され、各々の植物に好適な培地組成、培養条件等が
具体的なものとして確立され、すでに、ウイルスフリー
株の生産、大量繁殖方法等として実用化されているもの
もあり、例えば、ダリア、ジャガイモの茎頂組織培養
(生長点培養)による無病固体の再生、ラン(シンビジ
ウム属)の茎頂組織培養によるプロトコームライクボデ
ィ(原塊体様組織塊PLB)の再生、また、分割増殖に
よって遺伝的に均一な苗の大量増殖技術等、様々な技術
が開発され、実用化されている。
【0004】そして、現在では、このような組織培養技
術は、草花、野菜等の草木類から、果樹、花木、樹木等
の木本類に至るまで、様々な分野で応用されつつあり、
特に、我国では、ラン、カーネーション、キク、ユリ、
シュツコンカスミソウ、セントポーリア、ガーベラ、シ
クラメン、イチゴ等のような栄養繁殖される園芸作物の
苗生産技術を中心として定着化しつつある。
【0005】しかしながら、このような植物の組織培養
技術は、いまだ完成された技術ではなく、未知の分野も
多く、むしろ今後の研究に待つべきところも多い技術で
あって、例えば、ラン科植物の栄養繁殖についても、研
究の進んでいるシンビジウム以外は、培地組成や培養技
術がまだ一般化する程には完成されておらず、また、東
洋系と呼ばれるカンラン、シュンラン等の一群のもの
は、いまだ組織培養による増殖体系は確立されていない
状況にある。
【0006】一般の草花や観葉植物についても、増殖組
織の液体震盪培養による多芽体の形成、ホルモン剤添加
培地での多芽体の誘発、苗の大量増殖等の研究、開発が
活発に行われているが、変異発生の危険性が非常に高い
など今後解決すべき問題は多く残されている。
【0007】また、球根類や多年草で、種子繁殖によっ
て育苗されるシクラメンやプリムラ類などは、遺伝的な
分離で成品に均一性の欠けることや、採取量が少なく、
優良系の種子不足の問題などがあることから、優良固体
を組織培養によって増殖する試みがなされている。
【0008】また、採種用母株の保存維持や、種子繁殖
により生産性の高い野菜のF1 固体や、草花のF1 固体
を、組織培養によって増殖し、栄養繁殖系の苗として供
給することも試みられているが、このような従来の種子
繁殖系を栄養増殖とする技術は、一部実用化されている
程度に過ぎない。このように、植物の組織培養技術が、
各種植物の誘導、作出、増殖方法として、広く検討され
る中で、各種観賞用植物の組織培養による誘導、増殖技
術等が提案されている。
【0009】すなわち、例えば、有用一年生植物の茎頂
部を摘出し、これを無機塩類組成物及び植物生長ホルモ
ンを含む人工培地に移植し、これを0.5〜10rpm
の回転数にて回転培養して苗条原基を増殖し、得られた
苗条原基を静置培養して苗化することからなる有用一年
生植物の大量増殖方法が提案されている(特開昭59−
132823号公報)。しかしながら、この方法は、主
として苗条原基(Sho-ot primordia)を利用して色素
体、液胞、油体、貯蔵物質等の二次代謝産物からなる有
用物質を人工的に大量生産するものであり、観賞用植物
の増殖については、ペチュニア、アサガオ等に言及して
いるに過ぎない。
【0010】また、植物の組織片より光照射下でカルス
から発芽、発根させて増殖する植物の再分化方法、及び
そのための増殖用培地として、植物ホルモンであるサイ
トカイニン類0.1〜10ppm、及びオーキシン類
0.01〜10ppmを加えたMS培地が提案されてい
る(特開平3−139224号公報)。しかしながら、
これは、キク科植物を短期間に大量に得るために好適な
キク科植物用の特定の培地組成、培養条件等を検討した
ものである。
【0011】また、植物の組織片よりカルスを誘導せし
め、次いで、当該カルスを培養して不定芽を分化せしめ
た後、当該不定芽を培養して幼植物体を得ることからな
る植物の再生方法、及びその種苗の増殖方法が提案され
ている(特開平4−45730号公報)。しかしなが
ら、この方法は、分化させた不定芽を利用するものであ
り、キキョウ属植物を対象としたものである。
【0012】さらに、顕花植物体の組織切片又はこれを
培養して得られる再生植物体の組織切片を培地にて培養
して再分化せしめて再生植物体を得、次いで当該再生植
物体を再分化時とは異なる組成を有する培地で培養して
開花せしめる顕花植物の培養方法が提案されている(特
開平4−30733号公報)。しかしながら、この方法
は、再分化培養に用いる培地、及び開花培養に用いる培
地の培地組成について検討したものであり、対象とする
植物も、ウマノスグサ科、ナデシコ科、ナス科に属する
植物、特にトレニア属植物が例示されているに過ぎな
い。
【0013】しかして、最近、密閉容器中で植物を栽培
して開花させ、そのまま観賞可能とする容器内開花に関
する技術も提案されている。このような提案の例とし
て、例えば、植物体の茎切片を1次基本培地で無菌的に
培養して不定芽を形成させた後、これを特定の無機塩濃
度にし、かつ矮化剤を加えた2次基本培地に置床して天
然昼光色蛍光灯を短日照射し密閉培養することからなる
栽培方法が提案されている(特開昭60−221020
号公報)。しかしながら、この方法は、不定芽を利用す
るものであり、対象とする植物もトレニア(和名ハナウ
リクサ)に限られるものである。
【0014】また、無菌の幼植物体の全草を透視可能な
容器中の矮化剤として特定の成分を添加したMS培地に
植え付け、光を断続的に長期間照射し無菌的に密閉培養
することからなる栽培方法が提案されている(特開平2
−200121号公報)。しかしながら、この方法は、
幼植物体の全草を用いるものであり、ユリ科に属するセ
ンニチコウの矮化条件を検討したものである。
【0015】このように、植物を密閉容器中で栽培し
て、そのまま観賞可能とする容器内栽培技術を確立する
には、植物を密閉容器内で、安定、かつ高収率で増殖さ
せる技術、密閉容器中で適正に育成させるための矮化技
術、花芽を分化させ、開花させる開花技術等を開発し、
確立することが前提とされるが、そもそも、密閉容器中
で植物を栽培し、開花させることは大変困難であり、こ
れまで、前記のような、矮化トレニアの密閉容器中での
開花、センニチコウの密閉容器中での開花等の報告があ
るものの、現在、密閉容器中で矮化植物を育成し、観賞
用に供されているものは花をつけない観葉植物がほとん
どである。
【0016】このように、一般に、各種植物を組織培養
により増殖させる技術が開発され、広く普及するに伴
い、各種植物に好適な個有の培養条件等が研究、開発さ
れ、確立されつつあるものの、実用化レベルに至ってい
るものはそれほど多くはなく、まして、植物を密閉容器
もしくは通気性容器中で栽培して花芽を分化させて開花
させ、そのまま観賞することが可能な植物の容器内育成
技術については、その研究例も少なく、ほとんど実用化
されていない状況にある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、本発明者らは、容器中で植物を栽培して花芽を分化
させ、開花させ、そのまま観賞することが可能な植物の
容器内育成技術を確立することを最終的な目標として、
その技術上のベースとなる基礎的技術、すなわち植物
を、安定、かつ高収率で増殖させる方法、安定に矮化さ
せるための矮化条件、安定に花芽を分化させ、かつ長期
にわたって開花させるための栽培条件等について種々検
討するためにその基礎的研究に着手した。
【0018】本発明者らの研究及びこれまでの知見によ
ると、このような植物の育成技術を確立するには、その
技術上のベースとなる前記のような各種植物の増殖技
術、矮化技術、開花技術等の基礎的技術の開発が大前提
となることはいうまでもないが、これらの各技術は、実
際上、個々の植物の種類によって全く相違するものであ
り、例えば、前記のトレニア、センニチコウについて
も、その栽培方法、栽培条件を、そのまま他の植物の場
合に転用しても、所期の目的を達成することはほとんど
不可能であり、各植物の種類に応じて、それぞれ固有の
栽培方法、栽培条件を開発し、確立することが必要であ
る。
【0019】このような状況の中で、本発明者らは、各
種植物のうちでも、従来の交配種では種子のバラツキに
より、苗を安定して供給することが難しく、また、交配
種においては外観や色にバラツキが出て均一な植物体を
大量に増殖することが難しく、従って、優良品種を広く
普及させることが難しいことから、これらの点を解決で
きる新しい増殖技術の開発が強く要請されていたリシリ
ヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物に着目し、これ
を安定、かつ高収率で増殖させるための方法を開発する
ことを目標として鋭意研究を積み重ねた結果、特定の培
養プロセスと特定の培地組成、培養条件を組み合わせる
ことによって、所期の目的を達成し得ることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0020】すなわち、本発明は、従来、交配により作
出した優良品種の増殖が難しいとされていたリシリヒナ
ゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物を、大量に増殖する
方法を提供することを目的とするものである。
【0021】また、本発明は、リシリヒナゲシ、ミヤマ
オダマキ等の高山植物の無菌状態の植物体の組織の切片
を利用した組織培養により、当該植物を、安定、かつ高
収率に増殖する方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0022】さらに、本発明は、リシリヒナゲシ、ミヤ
マオダマキ等の高山植物を容器中で無菌的に培養してカ
ルスを誘導させ、再分化させ、そのまま当該容器中で観
賞することが可能な当該植物の大量増殖方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0023】さらに、また、本発明は、特定の培養プロ
セス、特定の培地組成、及び特定の培養条件下で形成さ
せたリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物のカ
ルスを利用して、当該植物を、安定、かつ高収率で大量
に増殖させ、容器内で成長させる方法を提供することを
目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るための本発明の第1の態様は、リシリヒナゲシ、ミ
ヤマオダマキ等の高山植物の植物体の組織の切片を、炭
素源を含有し、pH調整され、無機塩濃度を低減させた
合成培地を基本培地(A)とし、これにオーキシン類と
サイトカイニン類とからなる植物ホルモンを加えたカル
ス誘導固体培地に植えて培養し、誘導したカルスを、
炭素源を含有し、pH調整され、無機塩濃度を低減させ
た合成培地を基本培地(B)とし、これにオーキシン類
とサイトカイニン類とからなる植物ホルモンを加えた分
化用固体培地に移植し、通気性のある条件で容器中で培
養し、分化、増殖させることを特徴とするリシリヒナゲ
シ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法、であ
る。
【0025】また、本発明の他の態様は、ナフタレン酢
酸0.1〜2.0mg/l、ベンジルアデニン1.0〜
10.0mg/lを加えたカルス誘導固体培地を用いる
ことを特徴とする前記のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマ
キ等の高山植物の大量増殖方法、である
【0026】また、本発明の他の態様は、ナフタレン酢
酸0.0〜0.1mg/l、ベンジルアデニン0.1〜
5.0mg/lを加えた分化用固体培地を用いることを
特徴とする前記のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の
高山植物の大量増殖方法、である。
【0027】また、本発明の他の態様は、炭素源として
ショ糖1.0〜3.0重量%を含有し、pH5.0〜
6.0に調整され、無機塩濃度が1/5〜1/2に調整
された合成培地を基本培地(A)としたカルス誘導固体
培地を用いることを特徴とする前記のリシリヒナゲシ、
ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法、である。
【0028】また、本発明の他の態様は、炭素源として
ショ糖1.0〜2.0重量%を含有し、pH5.0〜
6.0に調整され、無機塩濃度が1/5〜1/2に調整
された合成培地を基本培地(B)とした分化用固体培地
を用いることを特徴とする前記のリシリヒナゲシ、ミヤ
マオダマキ等の高山植物の大量増殖方法、である。
【0029】また、本発明の他の態様は、各工程の培養
を、15〜27℃の温度条件、8〜18時間日長の光照
射条件下で行うことを特徴とする前記のリシリヒナゲ
シ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法、であ
る。
【0030】また、本発明の他の態様は、植物体組織の
切片が、葉、又は葉柄の組織切片であることを特徴とす
る前記のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物
の大量増殖方法、である。
【0031】更に、本発明の他の態様は、合成培地が、
MS改変培地であることを特徴とする前記のリシリヒナ
ゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法、で
ある。
【0032】続いて、本発明について更に詳細に説明す
る。リシリヒナゲシ(Papaver fauriei)は、北海道利尻
島の高山帯の岩れき地に特産する多年草であり、短い根
茎から多数の葉がでて、大きな株を作る。葉は根生し、
柄があり、葉身は卵形で、羽状に全裂又は深裂する。花
径は高さ10〜20cmになり、根出葉よりも丈が高
く、頂に1花をつける。一方、ミヤマオダマキ(Aquileg
ia akitensis) は、本州中部地方以北の寒帯に分布し、
高山帯の岩石地にはえる多年草であり、太い地下茎があ
る。茎は高さ10〜20cm、根生葉は束生し長い柄が
ある。花は、普通、1茎に1花が下向きに開く。本発明
は、このようなリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキに代表
される高山植物を対象とするものであり、例えば、リシ
リヒナゲシ、ミヤマオダマキ、シコタンソウ、ウスユキ
ソウ、ヒメシャクナゲが代表的なものとしてあげられ
る。
【0033】これらのリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ
等の高山植物の無菌状態の植物体の組織の切片として
は、茎頂部や新芽の部分が好適に利用されるが、その
他、通常の植物体の適宜の器官の組織切片を滅菌処理し
たもの、あるいは、消毒種子を無菌的に播種して発芽さ
せた無菌幼苗、当該幼苗を生育させた植物体の葉、又は
葉柄の切片等が適宜利用される。この場合、茎頂部や新
芽の部分を殺菌液で処理する。殺菌液としてはアンチホ
ルミンを例示することができるが、アルコール類単独は
好ましくない。殺菌液による処理条件としては、アンチ
ホルミン2%溶液で10〜20分間浸漬する方法を例示
することができる。
【0034】このようなリシリヒナゲシ、ミヤマオダマ
キ等の高山植物の無菌状態の植物体の組織切片を、合成
培地であるMS培地(ムラシゲとスクーグの基本無機塩
培地)をベースとして、炭素源を含有し、pH調整さ
れ、無機塩濃度が1/5〜1/2に調整されたMS改変
培地を基本培地(A)とし、これにオーキシン類とサイ
トカイニン類とからなる植物ホルモンを添加し、含有せ
しめたカルス誘導固体培地に置床し、特定の培養条件下
で培養してカルスを誘導させる。
【0035】前記MS改変培地は、通常のMS培地をベ
ースとして、無機塩濃度が1/5〜1/2に調整され、
葉酸約0.5重量%、ビオチン約0.05重量%添加し
たものが好適に使用され、これに炭素源として、例え
ば、ショ糖を1.0〜3.0重量%添加し、pH5.0
〜6.0、好ましくはpH5.8、に調整し、これを基
本培地(A)とする。この場合、ショ糖の濃度が上記範
囲外の場合、カルス誘導、増殖が困難になってくる。ま
た、培地の濃度が薄くなり過ぎると、カルス誘導、増殖
が困難になってくる。反対に培地の濃度が濃くなり過ぎ
ると、培地の褐変が顕著になり、置床した切片が枯死す
る可能性が高くなってくる。
【0036】このように、当該基本培地(A)は、前記
MS改変培地、炭素源としてのショ糖が、好適なものと
して使用されるが、これに限らず、これと同等の組成、
もしくは成分のものであれば他の同効の合成培地が同様
に利用できることはいうまでもない。他の同効の合成培
地としては、具体的には、MS(Murashige, t. andF.
skoog)培地、LS(Linsmaier, E. M. and F. Skoog
)培地、NN(Nitsch, C. and J. P. Nitsch )培地
等及びこれらの改変培地を例示することができるが、本
発明の場合、MS改変培地が最も好ましい。なお、この
場合、リシリヒナゲシの場合は比較的濃度の高い培地、
すなわち基本合成培地に対して1/2濃度の培地に置床
する方が好ましく、反対にミヤマオダマキの場合は比較
的濃度の低い培地、すなわち基本合成培地に対して1/
5濃度の培地に置床する方が好ましい。
【0037】培地には、植物ホルモンとして、オーキシ
ンを0.1〜2.0mg/l、サイトカイニンを1.0
〜10.0mg/l添加する。すなわち、当該基本培地
(A)に添加される植物ホルモンとしては、ナフタレン
酢酸(NAA)0.1〜5.0mg/l、好ましくは
1.0mg/l、ベンジルアデニン(BA)1.0〜1
0.0mg/l、好ましくは1.0〜5.0mg/l
が、好適に使用されるが、この場合、NAA≦BAの条
件で添加する。また、これらに限らず、これらと同効の
生理活性を有する他のオーキシン類、サイトカイニン類
も、同様に組合せて利用できる。他のオーキシン類とし
ては、インドール酢酸(IAA)、インドール酪酸、
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸等が、サイトカイニン
類としては、カイネチン、ゼアチン、2−イソペンテニ
ルアミノプリン等が、それぞれ挙げられる。
【0038】オーキシンの添加量が多くなり過ぎると、
枯死するという問題が発生することになる。反対に、こ
の添加量が少なくなり過ぎると、カルスが誘導され難く
なり、また誘導されたカルスが枯死するという問題が発
生することになる。サイトカイニンの場合も同様に、そ
の添加量が多くなり過ぎると、枯死するという問題が発
生することになり、反対に、この添加量が少なくなり過
ぎると、カルスが誘導され難くなり、また誘導されたカ
ルスが枯死するという問題が発生することになる。この
ような成分を含有せしめた培地に、支持材料として、例
えば、寒天約0.7〜1.0重量%を添加し、pHを前
記範囲に調整し、常法により殺菌処理した後、適宜の容
器中に無菌的に分注し、固形化させてカルス誘導固体培
地を調製する。前記支持材料としては、寒天に限らず、
それと同効の成分であれば、ジェランガム等、適宜のも
のが利用できる。
【0039】前記のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等
の高山植物の無菌状態の植物体の組織の切片を、当該カ
ルス誘導固体培地に置床し、培養することにより、カル
スを誘導させるが、この場合、15〜27℃、好適には
20℃±1℃の温度条件、及び8〜18時間日長、好適
には16時間日長の光照射条件下で約1ヶ月間培養する
ことにより、安定、かつ高収率でカルスを誘導すること
ができる。
【0040】次に、前記工程により誘導されたカルス
を、炭素源を含有し、pH調整され、無機塩濃度を低減
させた合成培地を基本培地(B)とし、これにオーキシ
ン類とサイトカイニン類とからなる植物ホルモンを加え
た分化用固体培地に置床して培養することにより、誘導
したカルスから芽と根を分化させる。すなわち、カルス
が誘導された後、当該カルスを別途無菌状態下にあるシ
ョ糖の濃度が2.0重量%で、かつ基本合成培地に対し
て1/5〜1/2濃度の培地で培養する。当該培地に
は、オーキシンを0.0〜0.1mg/リットル、サイ
トカイニンを0.1〜5.0mg/リットルで、かつオ
ーキシン<サイトカイニンの条件で添加した培地で再分
化を行う。この場合、オーキシンの添加量が多くなり過
ぎると、カルスは分化せず、場合によっては枯死すると
いう問題が発生することになる。また、サイトカイニン
の添加量が多くなり過ぎると、カルス増殖が盛んにな
り、枯死する可能性が高くなるという問題が発生するこ
とになる。反対に、この添加量が少なくなり過ぎると、
発根のみで茎葉は分化せず植物体を得ることが困難にな
ってくるという問題が発生することになる。さらに、オ
ーキシンの添加量とサイトカイニンの添加量との関係で
は、オーキシン<サイトカイニンとする必要があり、さ
もないと発根のみ盛んとなったり、カルス増殖のみとな
り、植物体を得ることができなくなってくるという問題
が発生することになる。
【0041】当該分化用固体培地としては、前記基本培
地(B)に、ナフタレン酢酸0.0〜0.1mg/l、
好ましくは0.1mg/l、ベンジルアデニン0.1〜
5.0mg/l、好ましくは0.1〜1.0mg/lを
添加した固体培地が好適に使用されるが、添加する植物
ホルモンは、これに限定されず、前記と同様にこれらと
同効の生理活性を有する他のオーキシン類、サイトカイ
ニン類も同様に組合せて利用することができる。培養の
温度条件、及び光照射条件は、前記工程と同様に設定す
る。
【0042】この場合、炭素源を含有し、pH調整さ
れ、無機塩濃度が1/5〜1/2に調整され、低減され
たMS改変培地を基本培地(B)とした分化用固体培地
を用いて培養する。
【0043】当該分化用固体培地としては、例えば、炭
素源としてショ糖2.0重量%を使用し、pH5.8に
調整し、無機塩濃度を1/2に調整したMS改変培地を
基本培地(B)としたものが、好適に使用される。当該
基本培地(B)は、これに限らず、前述のようなこれと
同効の合成培地、であれば同様に利用できるこはいうま
でもない。
【0044】前記誘導したカルスを、適宜の容器中に無
菌的に分注した前記固体培地に移植し、無菌フィルター
で封をして、通気性条件下で、例えば、約20℃で16
時間日長の光照射条件下で培養する。
【0045】この場合の容器としては、試験管、三角フ
ラスコ、ガラスビン、プラスチック容器等が好適に利用
されるが、充分な光透過性を有するものであれば適宜の
ものが利用可能である。培養は、光を断続的に長期間照
射する条件下すなわち、8〜18時間日長、好ましくは
16時間日長、の光照射条件下で行い、温度条件は、1
5〜27℃、特に、20℃±1℃、が好ましい。
【0046】これらの温度、日照時間等の培養環境を正
確に制御することにより、高い再現性で植物体を増殖さ
せることができるが、特に、培養の温度条件は、重要な
要件であり、20℃±1℃の温度条件が、植物体を、均
一、かつ、安定に再生増殖させることができることか
ら、特に好ましい。そして、培養の温度条件を、例え
ば、15℃以下に低下させると、成長が遅くなることが
確認された。さらに、この場合、通気性条件が必須の要
件であり、密栓した密閉容器を用いると、成長が遅くな
り、植物体が徒長してしまう。
【0047】以上のように、本発明は、前記第〜の
工程の培養プロセス、及び各工程における培地組成、培
養条件を必須の要件とするものであり、これらのいずれ
を欠いてもリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植
物を容器内で正常に成長させることはできず、本発明の
所期の目的を達成することはできない。そして、このよ
うな培養プロセス、及び各工程における培地組成、培養
条件は、リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物
に特有のものであって、これらは、各種植物の組織培養
技術、あるいは、前記トレニア、センニチコウ等の密閉
容器内栽培技術等の従来公知の事項をもってしても到底
予期することはできないものである。なお、リシリヒナ
ゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物について、このよう
な誘導したカルスから芽と根を分化させる方法は、本発
明者らによって開発されたものである。
【0048】次に、試験例を示して本発明の特有の効果
について検証する。 試験例1 (カルスの誘導試験)被験植物として、リシリヒナゲシ
(Papaver fauriei) を使用してカルス誘導試験を行っ
た。常法により無菌的に培養して得た無菌植物体の葉柄
組織から5mm〜10mm程度の材料を採取し、切片を
調製した。
【0049】培地としては、MS改変培地を基本培地
(A)とし、これに、ナフタレン酢酸、及びベンジルア
デニンを所定濃度添加した培地を使用した。なお、基本
培地(A)としては、MS培地に、ビオチン0.05重
量%、葉酸0.5重量%添加し、無機塩濃度を1/2に
調整して改変したMS改変培地を使用し、これに、ショ
糖2重量%、寒天0.7重量%を加え、pHを5.8に
調整したものを培地として使用した。常法により加圧蒸
気殺菌した基本培地を、直径25mmの試験管に20m
l分注した。
【0050】次いで、前記リシリヒナゲシの葉柄の切片
を前記試験管内の基本培地上に置床し、室温20℃、照
度3,000Luxの天然昼光色蛍光灯による16時間
日長の照射条件下で25日間培養してカルスを誘導させ
た。その結果を表1に示す。表1から明らかなように、
ナフタレン酢酸0.1〜1.0mg/l、ベンジルアデ
ニン0.1〜1.0mg/lを添加した場合、安定、か
つ高収率でカルスが形成されることが確認された。
【0051】
【表1】
【0052】試験例2 (カルスの誘導試験)被験植物として、ミヤマオダマキ
(Aquilegia flabella var. pumilla) を使用してカルス
誘導試験を行った。常法により無菌的に培養して得た無
菌植物体の葉柄組織から5mm〜10mm程度の材料を
採取し、切片を調製した。
【0053】培地としては、MS改変培地を基本培地
(A)とし、これに、ナフタレン酢酸、及びベンジルア
デニンを所定濃度添加した培地を使用した。なお、基本
培地(A)としては、MS培地に、ビオチン0.05重
量%、葉酸0.5重量%添加し、無機塩濃度を1/2に
調整して改変したMS改変培地を使用し、これに、ショ
糖2重量%、寒天0.7重量%を加え、pHを5.8に
調整したものを培地として使用した。常法により加圧蒸
気殺菌した基本培地を、直径25mmの試験管に20m
l分注した。
【0054】次いで、前記ミヤマオダマキの葉柄の切片
を前記試験管内の基本培地上に置床し、室温20℃、照
度3,000Luxの天然昼光色蛍光灯による16時間
日長の照射条件下で25日間培養してカルスを誘導させ
た。その結果を表2に示す。表2から明らかなように、
ナフタレン酢酸0.1〜1.0mg/l、ベンジルアデ
ニン0.1〜5.0mg/lを添加した場合、安定して
カルスが形成されることが確認された。
【0055】
【表2】
【0056】試験例3 (容器内増殖試験)前記試験例1〜2で誘導したカルス
をピンセットで採取した。一方、MS培地に、ビオチン
0.05重量%、葉酸0.5重量%添加し、無機塩濃度
を1/5に調整して改変したMS改変培地を前記基本培
地(B)とし、対照として、そのまま無機塩濃度1/1
のMS改変培地を使用し、これに、ナフタレン酢酸0.
0〜1.0mg/l、ベンジルアデニン0.0〜1.0
mg/lを添加し、寒天0.7重量%加え、pH5.8
になるように調整した後、容積200mlのガラス容器
に50ml分注して固形培地を形成した。次いで、前記
誘導したカルスを、このガラス容器内の培地に置床し
て、無菌フィルターのミリシール(ミリポア社製テフロ
ンフィルター)で封をした通気性条件下で、室温20
℃、天然昼光色蛍光灯により照度3,000Lux、1
6時間日長の照射条件下で静置培養して、誘導したカル
スの増殖と、カルスから芽と根を分化させた状態を観察
した。その結果を表3〜6に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】表3〜6から明らかなように、基本培地が
MS改変培地を1/5とした場合でナフタレン酢酸0.
0〜1.0mg/l、ベンジルアデニン0.0〜1.0
mg/lを添加した場合、培養開始後30日間で良好な
葉、葉柄の形成、発根が認められ、かつ、葉、葉柄の形
態が良好な植物体が得られた。
【0062】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。 実施例1 リシリヒナゲシ(Papaver fauriei)の培養 前記リシリヒナゲシ植物の植物体の茎頂部を切り取り、
アンチホルミン2%溶液で15分間滅菌処理した後、無
菌水で数回洗浄した。次いで、茎頂部を小さく切断し、
その切片を、ショ糖2重量%、ビオチン0.05重量
%、葉酸0.5重量%を含有し、pH5.8に調整され
たMS改変培地を基本培地(A)とし、これに、ナフタ
レン酢酸1.0mg/l、ベンジルアデニン1.0mg
/lを添加し、さらに、寒天0.7重量%を含有するカ
ルス誘導固体培地に置床し、20℃で3,000Lux
の天然昼光色蛍光灯による16時間日長の光照射条件下
で1ヶ月培養した。
【0063】ショ糖2重量%、pH5.8に調整された
1/2濃度のMS改変培地を、前記基本培地(B)と
し、これにナフタレン酢酸0.1mg/l、ベンジルア
デニン1.0mg/lを添加し、寒天0.7重量%を添
加し、pH5.8に調整して形成した分化用固体培地に
置床し、20℃で3,000Luxの天然昼光色蛍光灯
の16時間日長の光照射条件下で培養して、分裂したカ
ルスから芽と根を分化させた。
【0064】次いで、前記のように誘導したカルスから
分化させた芽を根と一緒に、容器に無菌的に分注した幼
植物体誘導及び成長固体培地に置床し、20℃で3,0
00Luxの天然昼光色蛍光灯の16時間日長の光照射
条件下に培養して、幼植物体誘導させ、成長させた。
【0065】当該幼植物体誘導及び成長固体培地として
は、ショ糖1重量%、寒天0.7重量%添加し、pH
5.8に調整し、無機塩濃度を1/2に調整したMS改
変培地を基本培地とし、これを常法により殺菌し、容積
200mlのガラス製フラスコ容器に分注して形成した
ものを使用した。当該フラスコ容器は、無菌フィルター
のミリシール(ミリポア社製テフロンフィルター)で封
をし、通気性条件下に前記培養を行った。培養開始後2
0〜30日間で、根が伸長し、葉が分化し、発根状態が
良好で、葉、葉柄の形態も良好な植物体が得られた。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、リシリ
ヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の植物体の組織
切片を特定の培養プロセスで、特定の培地組成、及び培
養条件下に組織培養することによって誘導したカルスを
利用して、リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植
物を、安定、かつ高収率で増殖させるものであり、これ
により、本発明は、種子繁殖の困難な高山性のリシリヒ
ナゲシ、ミヤマオダマキ等を季節に関係なく、増殖させ
ることができる。
【0067】また、従来の交配種においては外観や色に
バラツキが出て、均一な植物体を量産することが難しか
ったリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物を、
その優良株のみを選択的に安定、かつ高収率で増殖さ
せ、親株を維持することができる。
【0068】また、本発明は、第2代目以降種子ができ
にくく、その増殖が困難とされていたものでも、1つの
株から均一な植物体を安定、かつ高収率で大量に増殖す
ることを可能にすると共に、通気性のある容器中でリシ
リヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物体を誘導し、
成長させることを可能にしたものであり、容器中で開花
させ、そのまま観賞用とすることができる可能性を有す
る。
【0069】さらに、本発明のリシリヒナゲシ、ミヤマ
オダマキ等の高山植物の大量増殖方法は、材料の採取か
ら植物体の成長に至るまで組織培養により無菌的に培養
するものであることから、親の植物体と遺伝的に同一の
植物体を安定してウイルスフリーの状態で育成させるこ
とが可能であり、従来、特に増殖が困難であった交配優
良種を、簡便、かつ大量に増殖し得ることから、その産
業上の有用性はきわめて高いものである。
【0070】さらに、また、本発明は、植物体の生育に
必要な水分、栄養素等は、固体培地中に添加されている
ので、格別に肥料を与えなくても植物体を生育させるこ
とが可能であることから、水をやる等のメンテナンスを
必要としない。また、容器内であるために、完全に環境
制御を行うことができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の
    高山植物の植物体の組織の切片を、炭素源を含有し、p
    H調整され、無機塩濃度を低減させた合成培地を基本培
    地(A)とし、これにオーキシン類とサイトカイニン類
    とからなる植物ホルモンを加えたカルス誘導固体培地に
    植えて培養し、誘導したカルスを、炭素源を含有し、
    pH調整され、無機塩濃度を低減させた合成培地を基本
    培地(B)とし、これにオーキシン類とサイトカイニン
    類とからなる植物ホルモンを加えた分化用固体培地に移
    植し、通気性のある条件で容器中で培養し、分化、増殖
    させることを特徴とするリシリヒナゲシ、ミヤマオダマ
    キ等の高山植物の大量増殖方法。
  2. 【請求項2】 ナフタレン酢酸0.1〜2.0mg/
    l、ベンジルアデニン1.0〜10.0mg/lを加え
    たカルス誘導固体培地を用いることを特徴とする請求項
    1記載のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物
    の大量増殖方法。
  3. 【請求項3】 ナフタレン酢酸0.0〜0.1mg/
    l、ベンジルアデニン0.1〜5.0mg/lを加えた
    分化用固体培地を用いることを特徴とする請求項1記載
    のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量
    増殖方法。
  4. 【請求項4】 炭素源としてショ糖1.0〜3.0重量
    %を含有し、pH5.0〜6.0に調整され、無機塩濃
    度が1/5〜1/2に調整された合成培地を基本培地
    (A)としたカルス誘導固体培地を用いることを特徴と
    する請求項1記載のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等
    の高山植物の大量増殖方法。
  5. 【請求項5】 炭素源としてショ糖1.0〜2.0重量
    %を含有し、pH5.0〜6.0に調整され、無機塩濃
    度が1/5〜1/2に調整された合成培地を基本培地
    (B)とした分化用固体培地を用いることを特徴とする
    請求項1記載のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高
    山植物の大量増殖方法。
  6. 【請求項6】 各工程の培養を、15〜27℃の温度条
    件、8〜18時間日長の光照射条件下で行うことを特徴
    とする請求項1記載のリシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ
    等の高山植物の大量増殖方法。
  7. 【請求項7】 植物体組織の切片が、葉、又は葉柄の組
    織切片であることを特徴とする請求項1記載のリシリヒ
    ナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法。
  8. 【請求項8】 合成培地が、MS改変培地であることを
    特徴とする請求項1記載のリシリヒナゲシ、ミヤマオダ
    マキ等の高山植物の大量増殖方法。
JP6291957A 1994-11-02 1994-11-02 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法 Pending JPH08131000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6291957A JPH08131000A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6291957A JPH08131000A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08131000A true JPH08131000A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17775656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6291957A Pending JPH08131000A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08131000A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998057536A3 (en) * 1997-06-13 1999-04-15 Univ Saskatchewan Media and methods for culturing plant embryos
CN102934612A (zh) * 2012-11-23 2013-02-20 上海杉一植物科技有限公司 一种耐盐白榆组培苗的继代培养方法
JP2015089886A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 国立大学法人名古屋大学 嵩高い置換基を有する化合物を用いた植物成長調整剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998057536A3 (en) * 1997-06-13 1999-04-15 Univ Saskatchewan Media and methods for culturing plant embryos
CN102934612A (zh) * 2012-11-23 2013-02-20 上海杉一植物科技有限公司 一种耐盐白榆组培苗的继代培养方法
JP2015089886A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 国立大学法人名古屋大学 嵩高い置換基を有する化合物を用いた植物成長調整剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103190347B (zh) 一种茶壶枣组织培养方法
CN108575746A (zh) 一种芍药离体再生体系建立方法
CN116686706B (zh) 一种芫花的组织培养方法
JP3877800B2 (ja) 無菌サツマイモ苗の増殖方法
JPS6411250B2 (ja)
JPH08131000A (ja) リシリヒナゲシ、ミヤマオダマキ等の高山植物の大量増殖方法
HU183433B (en) Process for producing multiplying material of digitalis lanata ehrh in tissue culture
JP3051781B2 (ja) スミレ属植物の大量増殖方法
JP3080784B2 (ja) フウロソウの大量増殖方法
KR100302206B1 (ko) 민두릅나무의 기내 대량생산방법 및 포지 이식방법
CN106605596A (zh) 一种通过体胚发生大量繁殖忽地笑的方法
JP2745179B2 (ja) 矮化植物体の容器内育苗方法
KR20020021448A (ko) 생물공학적인 기술에 의한 산삼 묘목의 대량생산방법
JP3020744B2 (ja) スミレ属植物のカルス誘導方法
JP2908954B2 (ja) スミレ属植物の容器内開花による生産方法
JPH0937666A (ja) エンジュの組織培養法
JP2908937B2 (ja) セントポーリア属植物の矮化植物体の育苗方法
JPH08224051A (ja) 薬用ニンジン苗の大量増殖方法
CN100387113C (zh) 红叶椿的组培快繁方法
KR0170820B1 (ko) 체세포배의 배양에 의한 재분화된 인삼식물체의 생산방법
JP3889064B2 (ja) オタネニンジン苗の大量繁殖方法
JP3051811B2 (ja) ユキノシタ属植物の容器内無菌増殖方法及び開花方法
Sun et al. The Technical System of Rapid Propagation with Photinia frasery Leaves Inducing Calli, First Generation Culture, Increasing Reproduction, Rooting and Training Seedlings to Transplant
JP2846588B2 (ja) フウロソウの容器内開花方法
KR102146795B1 (ko) 체세포배 유도를 이용한 배암나무 증식 방법