JPH0813181B2 - 金属黒鉛質ブラシ - Google Patents

金属黒鉛質ブラシ

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JPH0813181B2
JPH0813181B2 JP1013230A JP1323089A JPH0813181B2 JP H0813181 B2 JPH0813181 B2 JP H0813181B2 JP 1013230 A JP1013230 A JP 1013230A JP 1323089 A JP1323089 A JP 1323089A JP H0813181 B2 JPH0813181 B2 JP H0813181B2
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graphite brush
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伊東  宏
昌幸 斎藤
栄稔 渡辺
昌紀 宮下
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東芝セラミックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は長寿命、低摺動音化が要求されるワイパー
モータ,自動車電装用モータやマイクロモータ等に使用
する金属黒鉛質ブラシに関するものである。
従来の技術 従来、この種の金属黒鉛質ブラシは、例えば、黒鉛原
料に嵩密度の低いものを用いたり、揮発成分の多いバイ
ンダーを加えて焼成時のバインダーの揮発によってブラ
シをやわらかくしたり、あるいは成型圧を低くしたりし
て製造していた。このようにしてブラシの機械的強度を
下げるとともに、ブラシの座乗性を良好にし、しかも低
い摺動音にしようとするものであった。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の金属黒鉛質ブラシに
あっては、摺動音の低減効果が不十分であったり、ある
いは機械的強度が通常品の1/2〜1/3と低下するため、特
にモータに偏心や段差がある場合、ブラシの摩耗が顕著
になる欠点があった。
さらに、最近の金属黒鉛質ブラシに対する要求として
は、摺動音の低減と高速回転での耐摩耗性の向上をあげ
ることができる。とくに、自動車電装用のモータにおい
ては、この種の要求が極めて強くなってきている。
これに対し、従来は機械的強度を低下させ、追従性や
摺動音の改良を行ってきた。
しかし、その反面、多少の整流子の偏心や段差によっ
てブラシの摩耗が増大するなどの新たな問題が生じるよ
うになった。
また、摺動音の低減に対しては従来の対策は不十分で
あった。
さらに、従来の金属黒鉛質ブラシには次のような問題
点もあった。
(1)黒鉛原料に嵩密度の低いものを用いると、ブラシ
の嵩密度が低下し、座乗性は改善されるが、比抵抗が高
くなりやすく、接触抵抗が増大して、出力低下を招く欠
点がある。
(2)揮発分の多いバインダーを用いると、ブラシの機
械的強度が極端に低下し、加工時や使用時に破損しやす
くなる。また、熱膨張が大きくなり、ブラシホルダーへ
の固着問題が生じる。さらに、皮膜が着きやすくなるた
め、接触抵抗が高くなりやすい。
(3)成型圧を低くしただけでは、前述の問題点が少し
改善されるものの、音や摩耗がそれほど改善されない。
発明の目的 この発明は前述のような従来技術の種々の欠点を改善
して、機械的強度を大きく低下させる事なしに摺動音の
小さい金属黒鉛質ブラシを提供することを目的としてい
る。
発明の要旨 この発明は回転数2200rpm以上の高速回転モータ用の
ブラシであって、水銀ポロシメーターによる気孔径分布
の測定で5〜300μmの気孔径の占める気孔量が気孔量
全体の20%〜70%を占め、かつそれらの5〜300μmの
気孔がブラシ組織内に分散されていて、嵩密度が2.53g/
cm3以下であることを特徴とする金属黒鉛質ブラシを要
旨とするものである。
発明の効果 この発明による金属黒鉛質ブラシは、曲げ強さを通常
品と比較して実用上問題となるほど変化させることな
く、嵩密度を2.53g/cm3以下と低くしているにもかかわ
らず、整流子に対するブラシの追従性を良くすることが
でき、その結果、摺動音を大幅に低減できる。しかも、
耐摩耗性も極めて良好である。
したがって、この発明による金属黒鉛質ブラシは回転
数2200rpm以上の高速回転モータの出力低下を招くこと
なく、機械的強度を所望の値に保持しつつ摺動音を大幅
に低減でき、しかも耐摩耗性を改善できるのである。こ
のような効果は特にワイパーモータなど自動車電装用モ
ータやマイクロモータのように、高速回転用であるとと
もに低い摺動音が求められるモータに適用したとき極め
て顕著となる。
実施例 この発明による金属黒鉛質ブラシは、ワイパーモー
タ、自動車電装用モータ、マイクロモータのように2200
rpm以上の高速回転用モータに使用するものである。
本発明では、ブラシ組織内に5〜300μmの気孔を分
散させる。水銀ポロシメーターによる気孔径分布の測定
で5〜300μmの気孔径の占める気孔量が気孔量全体の2
0%〜70%を占めるように設定する。
このような金属黒鉛質ブラシは、例えば、ブラシ原料
に粉末状の揮発性物質例えばPVAまたはセルロースを所
定量加えることによって作る。ワイパーモータの場合、
5〜20重量%のPVAまたは、5〜10重量%のセルロース
を加えるとよい。この揮発性物質は熱処理時に揮発され
て5〜300μmの気孔をブラシ組織内に形成する。
一般に金属黒鉛質ブラシは黒鉛に有機結合剤を加えて
混練し、粉砕後に用途に応じて銅粉等の金属粉末を混合
してから成型および焼成して製造されているが、この発
明においては、これらの工程の中で黒鉛の混練時または
金属粉との混合時に揮発性粉末を原料に対して所定量添
加して、均一に混合した後成型を行って熱処理をし、そ
の熱処理の時に添加した揮発性物質を揮発させ、ブラシ
組織内に5〜300μmの気孔を形成して所望の金属黒鉛
質ブラシを得るものである。
なお、この発明による金属ブラシは各種のものが可能
であり、金属粉を混合しない黒鉛質ブラシにも適用でき
るものである。
実施例1〜3 天然黒鉛粉(日本黒鉛CB−150)100部に対し、フェノ
ール樹脂15部をアルコール30部に溶解したものを結合剤
として加えて、混練後に乾燥および粉砕し、混練粉とし
た。つぎに、その混練粉65部と銅粉35部に対して揮発性
粉末としてPVAを表1の割合で混合し、2.5t/cm2で成型
した後に還元雰囲気500℃で焼成し、金属黒鉛質ブラシ
を得た。
同様にして、従来品1と、比較例1および2について
も、表1に示す条件で金属黒鉛質ブラシを製造した。
従来品1、比較例1および2、本発明の実施例1〜3
について嵩密度、比抵抗、曲げ強さ、摩耗、回転数およ
び摺動音を測定したところ表1に示すとおりであった。
表1から明らかなように、この発明による実施例1〜
3は摩耗および摺動音について従来品1や比較例1およ
び2と比較してすぐれていた。
なお、PVAは粒径が100μmよりも小さいもののみを使
用した。
実施例4および5 粒径100μm以下の人造黒鉛粉100部に対して揮発性粉
末としてセルロース粉を表2の割合で添加・混合し、混
合粉を得た。セルロース粉末の粒径は10〜50μmであっ
た。フェノール樹脂15部をアルコール40部で溶解した結
合剤によって前述の混合粉を混練した後、乾燥および粉
砕し、銅粉40部,混練粉60部の割合で混合し、2t/cm2で
成型した後500℃で焼成して金属黒鉛質ブラシを得た。
同様にして比較例3,4および5も製造した。
これらの実施例4および5と、比較例3,4および5に
ついて嵩密度、比抵抗、曲げ強さ、摩耗および回転数を
測定したところ表2のような結果を得た。
表2から明らかなように、この発明の実施例4および
5は特に摩耗の点で優れていることが判明した。
この発明による金属黒鉛質ブラシをラジエターファン
用モータに適用すると、高速回転において従来品1に比
較して摩耗が1/2〜1/3に低減できるという顕著な効果が
得られたのである。
実施例6〜8 実施例1〜3と同様の方法でPVAを10重量%とし、PVA
の粒径を表3に示す粒径に設定して気孔径による比較を
行った。
表3から明らかなように、気孔径が5μmよりも小さ
いと、摺動音や摩耗が改善されず、300μmよりも大き
い気孔径を形成しようとすると、焼成時にクラックが発
生し、所望のブラシが製造できなかった。
なお、表1について説明を追加すると、この発明によ
る金属黒鉛質ブラシをワイパーモータに用いると、従来
品1に比べてモータの回転数の低下を招くことなく摩耗
および摺動音について顕著な効果が認められ、実用上の
効果が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 昌紀 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番地 東芝セラミックス株式会社小国製造所内 (56)参考文献 特開 昭56−94946(JP,A) 特開 昭54−105704(JP,A) 特公 昭62−45670(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転数2200rpm以上の高速回転モータ用の
    ブラシであって、水銀ポロシメーターによる気孔径分布
    の測定で5〜300μmの気孔径の占める気孔量が気孔量
    全体の20%〜70%を占め、かつそれらの5〜300μmの
    気孔がブラシ組織内に分散されていて、嵩密度が2.53g/
    cm3以下であることを特徴とする金属黒鉛質ブラシ。
JP1013230A 1989-01-24 1989-01-24 金属黒鉛質ブラシ Expired - Fee Related JPH0813181B2 (ja)

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JPH02197238A JPH02197238A (ja) 1990-08-03
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JPS54105704A (en) * 1978-02-08 1979-08-20 Oopatsuku Kk Metallic graphite brush
JPS5694946A (en) * 1979-12-28 1981-07-31 Toshiba Ceramics Co Ltd Metallic graphite brush
JPS6245670A (ja) * 1985-08-22 1987-02-27 Nippon Kayaku Co Ltd 金属蒸着紙のアンダ−コ−ト用樹脂組成物

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