JPH0813216A - 接着芯地およびその製造方法 - Google Patents

接着芯地およびその製造方法

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JPH0813216A
JPH0813216A JP16456294A JP16456294A JPH0813216A JP H0813216 A JPH0813216 A JP H0813216A JP 16456294 A JP16456294 A JP 16456294A JP 16456294 A JP16456294 A JP 16456294A JP H0813216 A JPH0813216 A JP H0813216A
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water
group
adhesive
irradiation
intermediate agent
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JP16456294A
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Midori Arakawa
碧 荒川
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Original Assignee
Unix Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性エネルギ−線の照射による中間剤の硬化
の有利性を活かしつつ、芯地の風合いを良くすることと
接着強度の低下を防止することにある。 【構成】 基布にドット状の中間剤と熱接着性粉末が積
層されてなる接着芯地において、硬化性物質と非反応物
質とからなる結合剤に、水を加えた混合物を主成分とす
る水系中間剤が、基布上にドット状に設けられ、これら
のドット状の水系中間剤上に熱接着性粉末が固着され、
前記した水系中間剤が活性エネルギ−線の照射により硬
化されてなるものとその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基布上にドット状または
スポット状(この明細書では以下「ドット状」と称す
る)に熱溶融性合成樹脂製の接着剤を備えた主に衣料用
に利用されるいわゆる接着芯地とその製造方法に関す
る。とりわけ、基布側に塗布される接着剤用の下地とな
る中間剤を活性エネルギ−線の照射による重合反応によ
り硬化させて製造する分野に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例として特開平3−645
05号公報に記載された発明が知られている。この従来
例の芯地の構成は、基材上にスポット状の介在層が設け
られ、その介在層上に粉末状の感熱性接着剤が固着され
ておって、その介在層は液状の硬化性物質および無機粉
末を主成分とする硬化性組成物であって、活性エネルギ
−線照射によって硬化されたものである。
【0003】また、その製造方法は、基材上に液状の硬
化性物質および無機粉末を主成分とする硬化性組成物を
スボット状に塗布させ、その硬化性組成物に粉末状の感
熱性接着剤を散布し、次いで活性エネルギ−線を照射し
て硬化性組成物を硬化させ、その後に余剰な粉末状の感
熱性接着剤を除去する方法である。
【0004】この従来例の発明は、介在層として採用さ
れた硬化性組成物が熱をかけない活性エネルギ−線照射
による硬化であるから、感熱性接着剤が熱変形を起こす
ことがないという点で評価できる。
【0005】しかし、この従来例に採用されている液状
の硬化性物質は、モノマ−、オリゴマ−と称されている
比較的低分子量の有機物であり、無機粉末を加えること
により硬化性組成物の粘度の向上化を図っているもの
の、依然として基材への浸透は回避できなく、芯地の風
合いを損ねるし、接着強度への悪影響もあった。
【0006】また、モノマ−、オリゴマ−による硬化性
物質は、一般的に架橋密度が高く、かつ硬化時の収縮も
大きく芯地に対する接着強度を十分期待できなかった。
【0007】さらに、添加物として無機粉末を採用する
ことは硬化性組成物の粘度の向上化に寄与できるとして
も、芯地の機能として要求される風合いを逆に損ねると
いう欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、活性エネルギ−線照射による中間剤の硬化の結
果、芯地の風合いが悪くなる点のほか、接着強度の低下
などである。よって、本発明は活性エネルギ−線照射に
よる中間剤の硬化の有利性を残存しつつ、別に発生する
問題点を解消することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基布にドット
状の中間剤と熱接着性粉末が積層されてなる接着芯地に
おいて、硬化性物質と非反応性物質とからなる結合剤8
0〜20重量%に、水20〜80重量%を加えた混合物
を主成分とする水系中間剤が、基布上にドット状に設け
られ、これらのドット状の水系中間剤上に熱接着性粉末
が固着され、前記水系中間剤が活性エネルギ−線の照射
により硬化されてなることを特徴とする接着芯地の発明
(以下発明その1と称する)と、
【0010】発明その1において、水系中間剤が、分子
中にアクリロイル基を少なくとも1個を含む物質群から
選ばれた少なくとも1種類の化合物であって、かつ活性
エネルギ−線の照射により重合反応を起こす硬化性物質
と、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩
化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−アク
リロニトリルゴムによる物質群から選ばれた少なくとも
1種類の化合物の水分散液または水溶液との混合物によ
る非反応性物質とからなることを特徴とする接着芯地の
発明(以下発明その2と称する)と、
【0011】発明その1において、硬化性物質が、分子
中にアクリロイル基を少なくとも1個を含む物質群から
選ばれた少なくとも1種類の化合物と、分子中にチオ−
ル基を少なくとも1個を含む物質群から選ばれた少なく
とも1種類の化合物とからなる混合物であって、かつ活
性エネルギ−線の照射により重合反応を起こすものであ
ることを特徴とする接着芯地の発明(以下発明その3と
称する)と、
【0012】基布にドット状の中間剤と熱接着性粉末を
積層させて接着芯地を製造する方法において、硬化性物
質と非反応性物質とからなる結合剤80〜20重量%
に、水20〜80重量%を加えた混合物を主成分とする
水系中間剤を、基布上にドット状塗布させ、これらの水
系中間剤上に粉末状の熱接着性粉末を散布させ、次いで
活性エネルギ−線を照射することにより水系中間剤を硬
化させ、水系中間剤の硬化後に余剰な熱接着性粉末を分
離除去するとともに残存水分を除去することを特徴とす
る接着芯地の製造方法の発明(以下発明その4と称す
る)と、
【0013】発明その4において、水系中間剤が、分子
中にアクリロイル基を少なくとも1個を含む物質群から
選ばれた少なくとも1種類の化合物であって、かつ活性
エネルギ−線の照射により重合反応を起こす硬化性物質
と、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩
化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−アク
リロニトリルゴムによる物質群から選ばれた少なくとも
1種類の化合物の水分散液または水溶液との混合物によ
る非反応性物質とからなることを特徴とする接着芯地の
製造方法の発明(以下発明その5と称する)と、
【0014】発明その4において、硬化性物質が、分子
中にアクリロイル基を少なくとも1個を含む物質群から
選ばれた少なくとも1種類の化合物と、分子中にチオ−
ル基を少なくとも1個を含む物質群から選ばれた少なく
とも1種類の化合物とからなる混合物であって、かつ活
性エネルギ−線の照射により重合反応を起こすものであ
ることを特徴とする接着芯地の製造方法の発明(以下発
明その6と称する)と、
【0015】発明その3において、余剰な熱接着性粉末
を活性エネルギ−線を照射する前に分離除去することを
特徴とする接着芯地の製造方法の発明(以下発明その7
と称する)から構成されている。
【0016】
【実施例1】本発明の詳細を説明するに先立って問題点
解決の手段などの大要を明らかにすると下記の表1に示
すとおりである。
【0017】
【表1】
【0018】基布については芯地に採用される一般的な
繊維状シ−トであれば制限を受けない。天然繊維、合成
繊維からなる編布、織布、不織布類が挙げられる。
【0019】ドット状の水系中間剤として塗布する組成
物は前記の記載と以下の記載の基づいて容易に理解でき
るであろう。簡単にいえば、この水系中間剤は、水と、
硬化性物質と非反応性物質による結合剤を主成分とする
ものである。
【0020】ここで「主成分」としたのは、組成物中に
は必要に応じて、着色剤、分散剤、増粘剤などをさらに
添加することを発明者が予定しているからである。
【0021】水の添加を必要とする理由は組成物の流動
特性を容易にするためと、作業性の点で、スクリ−ンな
ど製造設備類に付着残存した不要の組成物を水を用いて
洗浄除去を容易にするためである。
【0022】またその混入量を20〜80重量%の範囲
に限定したのは、まず水が20重量%以下であれば、水
添加による上記の効果がなくなり、また水が80%以上
であれば、本発明の効果の1つである組成物塗布、熱接
着性粉末散布、活性線の照射により組成物を硬化させ、
粉末を一層目の硬化皮膜に固着させるという効果が僅か
になるため、一層目の皮膜の強度が低下し品質的にも満
足できないからである。
【0023】なおこの水分量には非反応性物質を水分散
(エマルジョン)や水溶液の形で用いる場合、その中に
含まれる水分も加えるものとする。
【0024】そこで、この発明に採用した水系中間剤の
具体的構成を明らかにする。前記したとおり、水系中間
剤は水と結合剤との混合物であるが、まず、結合剤の構
成について言及する。
【0025】結合剤の組成は、活性エネルギ−線の照射
による重合反応により、硬化する硬化性物質と非反応性
物質から構成されているので、この点について明らかに
する。
【0026】〔硬化性物質について〕 分子中にアクリロイル基を少なくとも1個を含む物質
群から選ばれた単独物質または混合物質でであって、か
つ活性エネルギ−線の照射により重合反応により硬化す
るもの。
【0027】前記したのもののほか、発明者は、 分子中にアクリロイル基を少なくとも1個を含む化合
物の物質群から選ばれた単独物質または混合物質と分子
中にチオ−ル基を少なくとも1個を含む化合物の物質群
から選ばれた単独物質または混合物質とからなる混合物
であって、かつ活性エネルギ−線の照射により重合反応
により硬化するもの。
【0028】〔非反応性物質について〕 ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−アクリ
ロニトリルゴムから選ばれた単独または混合物からなる
水分散液または水溶液との混合物。
【0029】そして、これらのの硬化性物質との非
反応性物質は、混合比率が有効成分として20〜80重
量%対80〜20重量%の割合で混合される。
【0030】このことは、の硬化性物質との非反応
性物質との混合割合についても共通している。
【0031】このようにして、結合剤は前記の+、
+の2種類が基本的構成として挙げられる。そこ
で、上記の組成による結合剤80〜20重量%に対して
水20〜80%を混合させることにより水系中間剤が得
られる。
【0032】この発明の一般的構成は、前記のとおりで
あるが、さらに主として結合剤や、硬化性物質と非反応
性物質の詳細について言及する。
【0033】硬化性物質とは活性線即ち紫外線や電子線
の照射で硬化するもので一般にモノマーとかオリゴマー
と呼ばれる分子中に2重結合をもつもの。
【0034】また2重結合とチオール基とをもち、いわ
ゆるエンチオールの反応を起こすもの。
【0035】さらには活性線によりカチオン反応の触媒
が形成され、カチオン反応により重合皮膜が得られるも
の等が挙げられるが、一般的には2重結合をもつ物質、
それもアクリロイル基をもつものを用いるケースが多
い。
【0036】非反応性物質の添加は前述のように硬化性
物質のみでは接着芯地としての重要な品質特性である接
着強度が不十分となるので、その点を補うとともに、組
成物として良好な塗工適正をもたせるようにするためで
ある。
【0037】硬化性物質は一般に分子量が小さく塗料化
し難いが、非反応性物質は高分子量であって、それ自体
が分散剤的働きをもち、塗工適正のよい塗料をえるのに
有利である。
【0038】非反応性物質としては一般的に水に溶解ま
たは分散できる2次元構造の熱可塑性重合体が用いられ
る。
【0039】3次元構造の重合体は硬くまた接着性に悪
影響があることが多いので主成分としては採用し難い
が、熱可塑性重合体に部分的に混合使用することは可能
である。
【0040】硬化性物質と非反応性物質の比率は20〜
80重量%対80〜20重量%とするのが望ましく、そ
の理由は、20重量%以下の場合では本発明方法の目的
の一つである活性線を照射して硬化させたときの接着剤
の粉末に対する固着性が不十分となるからである。
【0041】他方、80重量%より多くなった場合は硬
化による収縮が大きくなるなど芯地として十分な接着強
度が得られなくなるのと、塗工性の良い塗料が得られに
くくなるからである。
【0042】硬化性物質について更に詳しく説明する。
【0043】最も一般的に用いられるものは前期のごと
くアクリロイル基を有する化合物で、活性線が電子線の
場合はこれら化合物単独で、また活性線が紫外線の場合
は後述する光開始剤との併用で用い得る。
【0044】官能基が一つのものは本発明の目的である
接着芯地の接着性を阻害し難いので一般に本発明に適す
るが、反応性が著しく劣るものがあるので注意を要す
る。
【0045】ただこのような場合でも多官能化合物を少
量添加して適度な反応性を確保することが出来る。
【0046】官能基一個を有する化合物としては、例え
ばフェノキシエチルアクリレート、フェノキシポリエチ
レングリコールアクリレート、メトキシエチレングリコ
ールアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレー
ト、ブトキシジエチレングリコールアクリレート等があ
り、更に下記の化1に示す水酸基やカルボキシル基をも
つ化合物を挙げることができる。
【0047】
【化1】
【0048】特にこれら水酸基やカルボキシル基を有す
る化合物は親水性を有するため、本発明の組成物が水に
溶解または分散される形で使用されるので、そのような
組成物にし易いという点で特に本発明に適するものであ
る。
【0049】次に官能基を2個以上有する化合物である
が、もちろん単独でも使用できるが、架橋密度が高くな
るなり、接着強度に影響がでやすく、上記の単官能化合
物と併用し反応性を高める目的で使用するケースがむし
ろ一般的である。
【0050】官能基2個を有する化合物としては、例え
ば、ジェチレングリコールジアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコール
ジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレ
ート(以上2官能)、トリメチロールプロパントリアク
リレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、
(以上3官能)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ート(6官能)などがある。
【0051】この他、トリメチロールプロパントリチオ
グリコート、トリメチロールプロパントリチオプロネー
トなどのチオール基を有する化合物なども使用できる。
【0052】以上はいわゆるモノマーと呼ばれる化合物
であるが、この他にオリゴマーと呼ばれるものも使用可
能である。
【0053】オリゴマーとしてはポリエステル系のも
の、ウレタン系のもの、エポキシ系のものなどがある。
オリゴマーの場合はモノマーと比較して分子量が大きく
なるので、2官能以上のものでも単独使用することも可
能となるケースがある。
【0054】次に非反応性物質について説明する。
【0055】重合物は熱可塑性のウレタン樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂などが一般的であるが、こ
れらに限られるものではない。
【0056】さらに、いえば、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−アクリロ
ニトリルゴムによる物質群から選ばれた少なくとも1種
類の化合物の水分散液または水溶液との混合物によるも
のが挙げられる。
【0057】用いる形態としては水に乳化されたいわゆ
るエマルジョンの形が最も一般的であるが、アイオノマ
ーのように水溶液の形でも使用できる。
【0058】以上に述べた硬化性物質と非硬化反応物質
に水を加えて組成物としてドットコーティング用の塗料
とするわけであるが、組成物として重要なことは均一に
分散され、放置安定性に優れていることと、塑性流動ま
たは疑塑性流動を示すことである。
【0059】なおここで水を加えると述べたが、非反応
性物質が水溶液、水分散液の形で供給される場合、溶
液、分散液中に最初から水が含まれており、請求範囲に
示した水分量はこれらの水分量も後から加えた水分量に
合わせてトータルの量を表すものとする。
【0060】前者の均一性と安定性は使用する硬化性物
質、非反応性物質の種類や割合によっても異なるので一
概にはいえないが、界面活性剤のような分散剤の少量添
加によって良好な結果が得られることがある。
【0061】分散剤などを用いても均一にならないとき
は組合せが悪いことになり、使用材料を一部変更する。
【0062】後者の流動性に関してはドット状に基材に
あまり浸透させずにきれいに塗布するために必要であ
り、例えばB型の粘度計で粘度を測定する場合、回転ロ
ーターの回転数10rpm以下での粘度が少なくとも5
000cps、好ましくは20000〜100000c
ps、で機械力かが加わった場合、数分の一に低下する
ような流動特性を示す塗料であることが望ましい。
【0063】このような流動特性とする手段としては次
の2つの方法及びその併用がある。
【0064】その1つの方法はいわゆるアルカリ増粘法
と呼ばれるものであり、増粘剤として例えば含カルボキ
シル基を持ったポリマーの分散物を少量添加し、これに
アンモニア水のようなアルカリ性物質を加える方法てあ
る(このような増粘法が用いられるのも本発明の組成物
が水系であることの理由の一つである)。
【0065】増粘法の他の方法はポリエチレンオキサイ
ド、ポリアクリル酸ナトリュウム、ポリアクリル酸アミ
ドのようなポリマーの高粘度水溶液の添加である。
【0066】この他に増粘法として無機充填剤の添加が
あるが、この方法は芯地としての接着性を低下させるの
で好ましくない。但し補助的に少量添加することは可能
である。
【0067】次に熱接着性粉末について説明すると、比
較的低融点の粉末、例えばポリアミド、ポリエステル、
EVA、ポリエチレンなどがあり、融点は70〜150
°C程度で、粒径は30〜300μm程度のものが一般
的である。
【0068】もちろんこれらに限られるものではなく熱
接着性のある粉末であればどのようなものでも使用可能
である。
【0069】次に活性線について説明する。活性線とし
ては電子線、紫外線、γ線などが挙げられるが、実際に
工業的に利用しやすいのは前二者、即ち電子線と紫外線
である。
【0070】電子線の場合は照射条件として加速電圧1
00〜3000KV(好ましくは150〜300K
V)、線量0.1〜20Mrad(好ましくは0.5〜
10Mrad)である。
【0071】照射雰囲気は一般的に窒素のような不活性
ガス中とする。
【0072】一方紫外線の場合は通常ベンゾフェノン、
アセトフェノン、ベンジルメチールケタール、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニル−1−オンなどの光開始剤
を併用添加する必要がある。紫外線源としては高圧水銀
灯やメタルハライドランプが用いられ、波長範囲は20
0〜600nmであり、照射雰囲気は一般的に空気中で
ある。
【0073】紫外線照射の線量はランプの種類、W数、
ランプの本数、ランプと被照射体との距離、走行速度に
より決まる。
【0074】次に製造方法について説明する。
【0075】まず組成物を基材にドット状に塗布する方
法であるが、コーティング方法としてはロータリースク
リーン方式やグラビア方式などパターン状にコーティン
グし得る方法であればどのような方法でもよいが、一般
的にはロータリースクリーン方式が適する。
【0076】ドットのパターンやサイズは目的に応じて
全く自由に選定できる。
【0077】次に粉末を散布し、活性線を照射してドッ
ト状のコーティング組成物を硬化させ散布した粉末を固
着せしめる。
【0078】活性線は先にも述べたが、一般には電子
線、紫外線が用いられる。
【0079】電子線の場合は問題がないが、紫外線の場
合、粉末を通してその下部に位置する組成物層が十分に
硬化するかどうかの疑問がのこる。
【0080】しかし本発明者らの検討の結果、十分に硬
化することを確認している。
【0081】ランプの種類としてはメタルハライドラン
プのほうが一般に有利であるが、高圧水銀灯でも十分に
硬化できる。
【0082】余剰の粉末の除去は活性線照射の前後に行
えるが、従来の加熱方式と異なり、硬化後に余剰粉末の
除去が出来るのが本発明の方法の一つの特徴であり、そ
の方がラフな除去方法で高速かつ効果的におこなえる。
【0083】ただこの工程で注意が必要なのは、電子照
射の場合は問題ないが、紫外線照射では照射が強すぎる
と熱が発生し、余剰の粉末迄熱の影響で基材に融着して
しまい、後工程での余剰粉末の除去に支障をきたすおそ
れがある。
【0084】この現象を防ぐためには、組成物の反応性
を比較的よくしておき、粉末が融着しない条件で硬化さ
せるようにしなければならない。
【0085】余剰粉末除去後、組成物中の水を除去する
ため加熱処理を一般には行う。
【0086】但し組成物中の水分が少なくて活性線照射
の際、大部分の水分が蒸発してしまう場合などは加熱処
理を省略することもできる。
【0087】また加熱処理を行う場合、これも必須条件
ではないがその時の熱で散布粉末を溶融させることもで
きる。
【0088】この場合粉末の基材に対する固着力が一層
高まり芯地としての品質向上に結び付くことが多い。
【0089】このようにして得られた熱接着芯地は紳士
用、婦人用、の衣料用の芯地としてはもちろん、鞄、袋
物、靴等の裏貼用素材等にも有用に利用できるものであ
る。
【0090】
【実施例2】基布としてポリエステル30dの仮撚加工
糸使い平織布を用い、この基布に下記の配合の組成物を
ランダムドット状の金属スクリーン(孔密度;450ポ
イント/インチ2 、孔経;0.35mmφ、厚さ;180μ
m)で付着量6g/m2 となるようにコーティングし
た。
【0091】 組成物 HEA(a) 50重量部 スーパーフレックスE2000(b) 50重量部 ボンコートV(c) 5重量部 水 10重量部 アンモニア水(28%)(d) 適量
【0092】(a)大阪有機化学工業(株) 2-ヒト゛ロキシ
エチルアクリレート(含OH基単官能モノマー) (b)第一工業製薬(株) ポリウレタンエマルジ
ョン(固形分40%) (c)大日本 インキ化学工業(株)アクリル系増粘剤(固
形分30%) (d)攪拌しつつ徐々に添加し、B型粘度計,6rpm,20
℃にて約 50000cpの粘度の組成物とする。
【0093】なおこの組成物は粘度計のローターの回転数を
60RPMまで速くすると、数千cpまで粘度が低下する疑
塑性流動を示し、組成比率は下記の如きものである。
【0094】 結合剤物質/水=62.2重量%/37.8重量% 反応性物質/非反応性重合体=69.9重量%/30.
1重量% (但し上記比率はアンモニア水は除いて求めたものであ
る。)
【0095】次にコーティング後直ちに熱接着性粉末と
してプラタミドH105PTA200(日本ルリサン(株)60〜 200
μm、融点 115〜 125℃)を散布し、その状態で電子線
照射装置を用いて、窒素ガス雰囲気中、加速電圧175
KV、5Mradの線量の条件で電子線を照射し、その
後余剰の粉末を刷毛ではらって除去し、さらに150℃
にて15秒間加熱して粉末を融着させた(粉末の付着量
は7g/m2 )。
【0096】このものは風合いもソフトであり、物性も
下記の如く良好で接着芯地として極めて高品質のもので
あった。
【0097】
【実施例3】基材として目付け25g/m2 の1.5d
ナイロン繊維からなるヒートボンド不織布を用い、この
基材に下記配合の組成物を金属スクリーン(孔密度;30
0ポイント/ インチ2 、孔経;0.48mmφ、厚さ;20
0μm)で付着量9g/m2 となるようにコーティング
した。
【0098】 組成物 ビスコート♯220(a) 35重量部 NKエステルA600(b) 5重量部 スーパーフレックスE2000 60重量部 ボンコートV 5重量部 リポノックスNC500FD(c) 3重量部 ダロキュア−1173 2重量部 水 10重量部 アンモニア水(28%)(d) 適量
【0099】(a)大阪有機化学工業(株) 2-ヒト゛ロキシ-3-フェノキシフ゜ロヒ゜ルアクリレート(単官能、含OH基モノマ
ー) (b)新中村化学工業(株) ホ゜リエチレンオキサイト゛シ゛アクリレート (2官能モノマー) (c)ライオン(株)非 イオン活性剤 (ヒヒ゛スコート♯ 220及びタ゛ロキュア 1173の乳化剤) (d)攪拌しつつ徐々に添加し、B型粘度計,6rpm,20
℃にて約 65000cpの粘度の組成物とする。
【0100】(e)なおこの組成物は粘度計のローターの回
転数を 60RPMまで速くすると、数千cpまで粘度が低下
する疑塑性流動を示し、組成比率は下記の如きものであ
る。
【0101】 結合剤物質/水=55.0重量%/45.0重量% 反応性物質/非反応性物質=61.1重量%/38.9
重量% (但し上記比率は活性剤、アンモニア水は除いて求めた
ものである。)
【0102】次にコーティング後直ちにプラタミドH106
PA200 (粒度60〜 200μm、融点105〜 115℃)を散
布し、引続き紫外線照射装置を用いて、出力 120W/cm
高圧水銀灯にて、ランプとコーティング面との距離 1
50mm、スピード 40 m/minの条件で、大気中にて
紫外線照射を行い、その後は実施例2と同様の方法、条
件にて加工を行った。
【0103】このものは粉末の不着量が11g/m2 で風
合いは実施例2と同様ソフトで、物性も下記の如く極め
て高品質のものであった。
【0104】実施例2、及び実施例3の品質は下記の表
2に示すとおりである。
【0105】
【表2】
【0106】注(1)表地としてポリエステル65%
綿、35%の平織り綿布を用い、温度145℃、圧力3
20g/cm2 時間12秒の条件にて貼合わせた。 (2)JIS L−1080の法に従って接着強度を測
定した。 (3)ストライクバックは芯地の加工を施した反対側に
30g/cm2 のナイロンのヒートボンド不織布を貼合
わせ(1)と同じ条件で剥離強度を求め、ストライクバ
ックとした。 (4)洗濯試験はJIS H−0213の103の方法
にて行った。
【0107】
【発明の効果】この発明は、上記の構成であるから、以
下の効果を奏する。 (1)活性エネルギ−線の照射による硬化であるから、
熱接着性粉末が熱変形しない有利性を活用しつつ、この
発明は、水系接着剤に水分が混合されているので、基布
へ浸透することが少ない。 (2)また増粘が容易なことから、すぐれた流動特性の
塗料とすることができ、製品の風合いを良好に保持し、
いわゆるストライクバック現象の発生を少なくできる。 (3)非反応性物質を水系接着剤に混合させてあるか
ら、硬化による収縮を緩和することができるので、接着
機能の向上化を図ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 また、その製造方法は、基材上に液状の
硬化性物質および無機粉末を主成分とする硬化性組成物
をスポット状に塗布させ、その硬化性組成物に粉末状の
感熱性接着剤を散布し、次いで活性エネルギー線を照射
して硬化性組成物を硬化させ、その後に余剰な粉末状の
感熱性接着剤を除去する方法である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】a)大阪有機化学工業(株) 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート
(単官能、含OH基モノマー) (b)新中村化学工業(株) ポリエチレンオキサイドジアクリレート(2官能モノマ
ー) (c)ライオン(株)非イオン活性剤(ビスコート#2
20及びダロキュア 1173の乳化剤) (d)攪拌しつつ徐々に添加し、B型粘度計,6rp
m,20℃にて約65000cpの粘土の組成物とす
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】(a)大阪有機工業(株) 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート (単官能、含OH基モノマー) (b)新中村化学工業(株) ポリエチレンオキサイドジアクリレート(2官能モノマ
ー) (c)ライオン(株)非イオン活性剤(ビスコート#2
20及びダロキュア 1173の乳化剤) (d)攪拌しつつ徐々に添加し、B型粘度計,6rp
m,20℃にて約6500cpの粘度の組成物とする。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布にドット状の中間剤と熱接着性粉末
    が積層されてなる接着芯地において、 硬化性物質と非反応性物質とからなる結合剤80〜20
    重量%に、水20〜80重量%を加えた混合物を主成分
    とする水系中間剤が、基布上にドット状に設けられ、こ
    れらのドット状の水系中間剤上に熱接着性粉末が固着さ
    れ、前記水系中間剤が活性エネルギ−線の照射により硬
    化されてなることを特徴とする接着芯地。
  2. 【請求項2】 請求項1の水系中間剤が、分子中にアク
    リロイル基を少なくとも1個を含む物質群から選ばれた
    少なくとも1種類の化合物であって、かつ活性エネルギ
    −線の照射により重合反応を起こす硬化性物質と、 ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
    ニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
    樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−アクリロ
    ニトリルゴムによる物質群から選ばれた少なくとも1種
    類の化合物の水分散液または水溶液との混合物による非
    反応性物質とからなることを特徴とする接着芯地。
  3. 【請求項3】 請求項1の硬化性物質が、分子中にアク
    リロイル基を少なくとも1個を含む物質群から選ばれた
    少なくとも1種類の化合物と、分子中にチオ−ル基を少
    なくとも1個を含む物質群から選ばれた少なくとも1種
    類の化合物とからなる混合物であって、かつ活性エネル
    ギ−線の照射により重合反応を起こすものであることを
    特徴とする接着芯地。
  4. 【請求項4】 基布にドット状の中間剤と熱接着性粉末
    を積層させて接着芯地を製造する方法において、 硬化性物質と非反応性物質とからなる結合剤80〜20
    重量%に、水20〜80重量%を加えた混合物を主成分
    とする水系中間剤を、基布上にドット状塗布させ、これ
    らの水系中間剤上に粉末状の熱接着性粉末を散布させ、 次いで活性エネルギ−線を照射することにより水系中間
    剤を硬化させ、水系中間剤の硬化後に余剰な熱接着性粉
    末を分離除去するとともに残存水分を除去することを特
    徴とする接着芯地の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の水系中間剤が、分子中にアク
    リロイル基を少なくとも1個を含む物質群から選ばれた
    少なくとも1種類の化合物であって、かつ活性エネルギ
    −線の照射により重合反応を起こす硬化性物質と、 ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
    ニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル
    樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−アクリロ
    ニトリルゴムによる物質群から選ばれた少なくとも1種
    類の化合物の水分散液または水溶液との混合物による非
    反応性物質とからなることを特徴とする接着芯地の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4の硬化性物質が、分子中にアク
    リロイル基を少なくとも1個を含む物質群から選ばれた
    少なくとも1種類の化合物と、分子中にチオ−ル基を少
    なくとも1個を含む物質群から選ばれた少なくとも1種
    類の化合物とからなる混合物であって、かつ活性エネル
    ギ−線の照射により重合反応を起こすものであることを
    特徴とする接着芯地の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4において、余剰な熱接着性粉末
    を活性エネルギ−線を照射する前に分離除去することを
    特徴とする接着芯地の製造方法。
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