JPH08132260A - レーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
レーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法Info
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- JPH08132260A JPH08132260A JP6290599A JP29059994A JPH08132260A JP H08132260 A JPH08132260 A JP H08132260A JP 6290599 A JP6290599 A JP 6290599A JP 29059994 A JP29059994 A JP 29059994A JP H08132260 A JPH08132260 A JP H08132260A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザ加工の副成物によるトラブルを回避す
る。 【構成】 液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板等の基体1
0の表面10aに界面活性剤等を塗布し、液状保護膜1
2を設ける。基体10の所定の部分にエキシマレーザ等
のレーザ光A1 を照射して溝11を形成し、このときの
副成物B1 を液状保護膜12に捕捉させる。レーザ加工
後に液状保護膜12を軽く拭き取るだけで副成物B1 を
除去できる。
る。 【構成】 液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板等の基体1
0の表面10aに界面活性剤等を塗布し、液状保護膜1
2を設ける。基体10の所定の部分にエキシマレーザ等
のレーザ光A1 を照射して溝11を形成し、このときの
副成物B1 を液状保護膜12に捕捉させる。レーザ加工
後に液状保護膜12を軽く拭き取るだけで副成物B1 を
除去できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体噴射記録ヘッド等
に溝加工や穴開け加工等を行なうためのレーザ加工方法
およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法に関
するものである。
に溝加工や穴開け加工等を行なうためのレーザ加工方法
およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】記録液(インク)を、微細な吐出口(オ
リフィス)から飛翔液滴として吐出して被記録媒体(記
録紙等)に記録(印刷)を行なう液体噴射記録ヘッド
は、複数の電気熱変換素子とそのリード電極を有する基
板(ヒーターボード)を有し、該基板上に液流路(ノズ
ル)や共通液室を形成する樹脂製のノズル層を積層した
うえで、記録液の供給管を備えたガラス製の天板を重ね
たものが一般的であるが、最近では、ガラス製の天板を
省略し、液流路および共通液室に加えて記録液の供給管
等を一体的に設けた樹脂製の天板部材(以下、「樹脂製
天板」という)を射出成形等によって製作し、これを、
弾性部材によって基板に押圧し一体化した液体噴射記録
ヘッドが開発されている。このような液体噴射記録ヘッ
ドは、組立部品点数が大幅に低減され、かつ組立工程も
極めて簡略化されるため、液体噴射記録装置の低コスト
に大きく貢献するものとして期待されている。
リフィス)から飛翔液滴として吐出して被記録媒体(記
録紙等)に記録(印刷)を行なう液体噴射記録ヘッド
は、複数の電気熱変換素子とそのリード電極を有する基
板(ヒーターボード)を有し、該基板上に液流路(ノズ
ル)や共通液室を形成する樹脂製のノズル層を積層した
うえで、記録液の供給管を備えたガラス製の天板を重ね
たものが一般的であるが、最近では、ガラス製の天板を
省略し、液流路および共通液室に加えて記録液の供給管
等を一体的に設けた樹脂製の天板部材(以下、「樹脂製
天板」という)を射出成形等によって製作し、これを、
弾性部材によって基板に押圧し一体化した液体噴射記録
ヘッドが開発されている。このような液体噴射記録ヘッ
ドは、組立部品点数が大幅に低減され、かつ組立工程も
極めて簡略化されるため、液体噴射記録装置の低コスト
に大きく貢献するものとして期待されている。
【0003】図15は樹脂製天板を用いた液体噴射記録
ヘッドE0 の主要部を、樹脂製天板の一部分を破断した
状態で示すもので、これは、複数の電気熱変換素子10
01aを有する基板1001と、各電気熱変換素子10
01a上に位置する液流路1002aとこれに連通する
共通液室1002bを備えた樹脂製天板1002を有
し、樹脂製天板1002には、各液流路1002aに連
通する吐出口(オリフィス)1002cを有するオリフ
ィスプレート部1002dと、共通液室1002bに開
口する記録液供給口1002eを有する筒状突出部10
02fが一体的に設けられている。
ヘッドE0 の主要部を、樹脂製天板の一部分を破断した
状態で示すもので、これは、複数の電気熱変換素子10
01aを有する基板1001と、各電気熱変換素子10
01a上に位置する液流路1002aとこれに連通する
共通液室1002bを備えた樹脂製天板1002を有
し、樹脂製天板1002には、各液流路1002aに連
通する吐出口(オリフィス)1002cを有するオリフ
ィスプレート部1002dと、共通液室1002bに開
口する記録液供給口1002eを有する筒状突出部10
02fが一体的に設けられている。
【0004】このように液流路1002aや共通液室1
002bに加えてオリフィスプレート部1002dと筒
状突出部1002fを有する樹脂製天板1002を射出
成形等によって一体的に形成し、各液流路1002aが
基板1001の電気熱変換素子1001a上に位置する
ように位置決めしたうえで、図示しない弾性部材によっ
て樹脂製天板1002を基板1001に押圧し、これと
一体的に結合させる。基板1001は、各電気熱変換素
子1001aに電気信号を発生する駆動回路を搭載した
配線基板1003とともに、ベースプレート1004上
にビス止め等公知の方法で固着される。
002bに加えてオリフィスプレート部1002dと筒
状突出部1002fを有する樹脂製天板1002を射出
成形等によって一体的に形成し、各液流路1002aが
基板1001の電気熱変換素子1001a上に位置する
ように位置決めしたうえで、図示しない弾性部材によっ
て樹脂製天板1002を基板1001に押圧し、これと
一体的に結合させる。基板1001は、各電気熱変換素
子1001aに電気信号を発生する駆動回路を搭載した
配線基板1003とともに、ベースプレート1004上
にビス止め等公知の方法で固着される。
【0005】樹脂製天板1002は、液流路1002a
を設ける前の本体部分とオリフィス1002cを設ける
前のオリフィスプレート部1002dからなるブランク
を射出成形等によって一体成形したうえで、図13に示
すように、エキシマレーザ等のレーザ光A0 を用いて樹
脂製天板1002の本体部分の各液流路1002aを溝
加工し、続いて、同様のレーザ光を用いてオリフィスプ
レート部1002dに各オリフィス1002cを穴開け
加工することによって製作される。
を設ける前の本体部分とオリフィス1002cを設ける
前のオリフィスプレート部1002dからなるブランク
を射出成形等によって一体成形したうえで、図13に示
すように、エキシマレーザ等のレーザ光A0 を用いて樹
脂製天板1002の本体部分の各液流路1002aを溝
加工し、続いて、同様のレーザ光を用いてオリフィスプ
レート部1002dに各オリフィス1002cを穴開け
加工することによって製作される。
【0006】このように、射出成形とレーザ加工を組み
合わせれば、樹脂製天板1002を安価に製造すること
ができるため、液体噴射記録ヘッドの低コスト化を一層
促進できる。
合わせれば、樹脂製天板1002を安価に製造すること
ができるため、液体噴射記録ヘッドの低コスト化を一層
促進できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、射出成形されたブランクにレーザ光に
よる溝加工を施すときにカーボンを主成分とする副成物
B0 が発生し、これが各液流路1002aの間のリブ等
の端面に堆積する。また、オリフィスプレート部100
2dに穴開け加工を施すときにも、図14に示すよう
に、各オリフィス1002cの周囲にカーボン等の粉末
D0 が堆積する。
の技術によれば、射出成形されたブランクにレーザ光に
よる溝加工を施すときにカーボンを主成分とする副成物
B0 が発生し、これが各液流路1002aの間のリブ等
の端面に堆積する。また、オリフィスプレート部100
2dに穴開け加工を施すときにも、図14に示すよう
に、各オリフィス1002cの周囲にカーボン等の粉末
D0 が堆積する。
【0008】これらのレーザ加工の副成物は、一般に、
樹脂との結合力が強いため、樹脂製天板の端面やオリフ
ィスプレート部の表面を軽くこすった位では除去するこ
とができない。
樹脂との結合力が強いため、樹脂製天板の端面やオリフ
ィスプレート部の表面を軽くこすった位では除去するこ
とができない。
【0009】そこで、粘着テープを用いたり、ヘリウム
ガスを吹きつけたり、あるいは超音波洗浄を採用する等
の清浄化の方法が提案されているが、樹脂製天板の表面
は比較的軟質であるから、粘着テープを用いたり、ある
いは強くこすったり、超音波洗浄することで微細な液流
路やオリフィスの形状精度が損なわれるおそれがあり、
また、ヘリウムガスを吹きつける方法は、ヘリウムガス
が高価であるために液体噴射記録ヘッドの高コスト化を
招くばかりでなく、ヘリウムガスを均一に吹きつけるこ
とが困難で充分な効果を期待できない。
ガスを吹きつけたり、あるいは超音波洗浄を採用する等
の清浄化の方法が提案されているが、樹脂製天板の表面
は比較的軟質であるから、粘着テープを用いたり、ある
いは強くこすったり、超音波洗浄することで微細な液流
路やオリフィスの形状精度が損なわれるおそれがあり、
また、ヘリウムガスを吹きつける方法は、ヘリウムガス
が高価であるために液体噴射記録ヘッドの高コスト化を
招くばかりでなく、ヘリウムガスを均一に吹きつけるこ
とが困難で充分な効果を期待できない。
【0010】また、樹脂製天板の表面に予め易溶性の樹
脂からなる保護膜を塗布しておき、レーザ加工による副
成物を保護膜に捕捉させ、レーザ加工終了後に保護膜を
除去する方法も開発されているが(特開平4−2793
55号公報参照)、レーザ加工による熱のために樹脂製
天板の表面に保護膜が溶着し、これを除去するのが難し
くなる。
脂からなる保護膜を塗布しておき、レーザ加工による副
成物を保護膜に捕捉させ、レーザ加工終了後に保護膜を
除去する方法も開発されているが(特開平4−2793
55号公報参照)、レーザ加工による熱のために樹脂製
天板の表面に保護膜が溶着し、これを除去するのが難し
くなる。
【0011】レーザ加工の副成物や不要な保護膜が樹脂
製天板等の表面に残ったままで基板等に対する組み付け
が行なわれると、著しい組付誤差を発生して液体噴射記
録装置の性能を劣化させたり、オリフィスの周囲に堆積
したカーボン粉末等のために記録紙等を汚染する等のト
ラブルを発生する。
製天板等の表面に残ったままで基板等に対する組み付け
が行なわれると、著しい組付誤差を発生して液体噴射記
録装置の性能を劣化させたり、オリフィスの周囲に堆積
したカーボン粉末等のために記録紙等を汚染する等のト
ラブルを発生する。
【0012】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであって、液体噴射記録ヘ
ッドの樹脂製天板等にレーザー光を用いて溝加工や穴開
け加工を行なうに際して、被加工物の表面に堆積するレ
ーザ加工の副成物によるトラブルを容易に回避できるレ
ーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの
製造方法を提供することを目的とするものである。
の課題に鑑みてなされたものであって、液体噴射記録ヘ
ッドの樹脂製天板等にレーザー光を用いて溝加工や穴開
け加工を行なうに際して、被加工物の表面に堆積するレ
ーザ加工の副成物によるトラブルを容易に回避できるレ
ーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のレーザ加工方法は、被加工物の表面に液状
またはムース状の塗膜を設けたうえで前記被加工物にレ
ーザ光を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった
被加工物から液状またはムース状の塗膜を除去する工程
を有することを特徴とする。
め、本発明のレーザ加工方法は、被加工物の表面に液状
またはムース状の塗膜を設けたうえで前記被加工物にレ
ーザ光を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった
被加工物から液状またはムース状の塗膜を除去する工程
を有することを特徴とする。
【0014】また、被加工物にレーザ光を照射して加工
を行なう工程と、加工を行なった被加工物に熱衝撃を与
えて加工の副成物を分離する工程を有することを特徴と
する。
を行なう工程と、加工を行なった被加工物に熱衝撃を与
えて加工の副成物を分離する工程を有することを特徴と
する。
【0015】被加工物を常温または加熱された水に浸し
たうえで液体窒素に浸すことで熱衝撃を与えるとよい。
たうえで液体窒素に浸すことで熱衝撃を与えるとよい。
【0016】また、被加工物の表面に金属またはセラミ
ックからなる硬質膜を設けたうえで前記被加工物にレー
ザ光を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった被
加工物の硬質膜の表面を清浄化する工程を有することを
特徴とする。
ックからなる硬質膜を設けたうえで前記被加工物にレー
ザ光を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった被
加工物の硬質膜の表面を清浄化する工程を有することを
特徴とする。
【0017】また、被加工物にレーザ光を照射して加工
を行なう工程と、加工を行なった被加工物の表面に金属
またはセラミックからなる硬質膜を設けて加工の副成物
を覆う工程を有することを特徴とする。
を行なう工程と、加工を行なった被加工物の表面に金属
またはセラミックからなる硬質膜を設けて加工の副成物
を覆う工程を有することを特徴とする。
【0018】
【作用】上記レーザ加工方法によれば、被加工物の表面
に設けられた液状またはムース状の塗膜によって加工の
副成分を捕捉させ、加工後に軽く拭き取ることができ
る。
に設けられた液状またはムース状の塗膜によって加工の
副成分を捕捉させ、加工後に軽く拭き取ることができ
る。
【0019】軽く拭くだけであるから加工後の被加工物
を傷つけるおそれがない。
を傷つけるおそれがない。
【0020】また、被加工物にレーザ光を照射して加工
を行なう工程と、加工を行なった被加工物に熱衝撃を与
えて加工の副成物を分離する工程を有するレーザ加工方
法によれば、加工後の被加工物の表面に機械的刺激を一
切与えることなく加工の副成物を分離し、除去できる。
を行なう工程と、加工を行なった被加工物に熱衝撃を与
えて加工の副成物を分離する工程を有するレーザ加工方
法によれば、加工後の被加工物の表面に機械的刺激を一
切与えることなく加工の副成物を分離し、除去できる。
【0021】従って、加工後の被加工物の形状精度を劣
化させるおそれが皆無であり、特に微細なレーザ加工に
好適である。
化させるおそれが皆無であり、特に微細なレーザ加工に
好適である。
【0022】また、被加工物の表面に金属またはセラミ
ックからなる硬質膜を設けたうえで前記被加工物にレー
ザ光を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった被
加工物の硬質膜の表面を清浄化する工程を有するレーザ
加工方法によれば、加工の副成物が硬質膜の表面に堆積
するため、これを拭きとるのが極めて簡単である。加え
て、硬質膜によって被加工物の強度が向上するという利
点もある。
ックからなる硬質膜を設けたうえで前記被加工物にレー
ザ光を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった被
加工物の硬質膜の表面を清浄化する工程を有するレーザ
加工方法によれば、加工の副成物が硬質膜の表面に堆積
するため、これを拭きとるのが極めて簡単である。加え
て、硬質膜によって被加工物の強度が向上するという利
点もある。
【0023】また、被加工物にレーザ光を照射して加工
を行なう工程と、加工を行なった被加工物の表面に金属
またはセラミックからなる硬質膜を設けて加工の副成物
を覆う工程を有するレーザ加工方法によれば、加工の副
成物が硬質膜によって覆われるため、前記副成物が被加
工物に隣接する物体を汚染する等のトラブルを回避でき
る。加えて、硬質膜によって被加工物の強度が向上する
という利点もある。
を行なう工程と、加工を行なった被加工物の表面に金属
またはセラミックからなる硬質膜を設けて加工の副成物
を覆う工程を有するレーザ加工方法によれば、加工の副
成物が硬質膜によって覆われるため、前記副成物が被加
工物に隣接する物体を汚染する等のトラブルを回避でき
る。加えて、硬質膜によって被加工物の強度が向上する
という利点もある。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0025】図1は第1実施例によるレーザ加工方法を
説明するもので、被加工物であるポリサルフォン樹脂製
の基体10にKrFエキシマレーザのレーザ光A1 (λ
=248nm)を用いて溝11を加工するに際して、ま
ず(a)に示すように、基体10の表面10aに界面活
性剤(サフィノールS−141)を塗布し、液状の塗膜
である液状保護膜12を設けておく。レーザ光A1 が照
射されると、液状保護膜12を透過したレーザエネルギ
ーによって基板10の表面が局部的に溶融し、(b)に
示すように、溝11が形成される。このとき発生する副
成物はB1 は、(c)に示すように、基体10の表面1
0aを覆う液状保護膜12によって捕捉され、基体10
の表面10aに直接強固に被着することなく、(d)に
示すように液状保護膜12の表面に浮上した状態とな
る。レーザ光A1 による溝加工を終了後、基体10の表
面10aを軽く拭くだけで副成物B1 を液状保護膜12
ごと除去することができる。
説明するもので、被加工物であるポリサルフォン樹脂製
の基体10にKrFエキシマレーザのレーザ光A1 (λ
=248nm)を用いて溝11を加工するに際して、ま
ず(a)に示すように、基体10の表面10aに界面活
性剤(サフィノールS−141)を塗布し、液状の塗膜
である液状保護膜12を設けておく。レーザ光A1 が照
射されると、液状保護膜12を透過したレーザエネルギ
ーによって基板10の表面が局部的に溶融し、(b)に
示すように、溝11が形成される。このとき発生する副
成物はB1 は、(c)に示すように、基体10の表面1
0aを覆う液状保護膜12によって捕捉され、基体10
の表面10aに直接強固に被着することなく、(d)に
示すように液状保護膜12の表面に浮上した状態とな
る。レーザ光A1 による溝加工を終了後、基体10の表
面10aを軽く拭くだけで副成物B1 を液状保護膜12
ごと除去することができる。
【0026】本実施例によるレーザ加工方法を用いて図
2に示す液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板2にオリフィ
ス2aを形成する穴開け加工や液流路2bを形成する溝
加工を行なったところ、清浄化が不充分で副成物B1 が
残ったままである部分は全体の汚染面積の略10%にと
どまり、製品としての液体噴射記録ヘッドの不良品発生
率は0%であった。
2に示す液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板2にオリフィ
ス2aを形成する穴開け加工や液流路2bを形成する溝
加工を行なったところ、清浄化が不充分で副成物B1 が
残ったままである部分は全体の汚染面積の略10%にと
どまり、製品としての液体噴射記録ヘッドの不良品発生
率は0%であった。
【0027】図3は第1実施例の一変形例を示す。これ
は、界面活性剤等の液状保護膜12の替わりに、(a)
に示すように、トリエタノールアミン、ベンジンアルコ
ール、ポリオキシエチレンラノリンを主成分とする発泡
剤を用いたムース状の塗膜である発泡塗膜22を設けた
ものであり、(b)に示すように、レーザ光A1 の照射
によって発生した副成物B2 は発泡塗膜22の泡の中に
取り込まれ、(c)に示すように発泡塗膜22上へ浮上
する。
は、界面活性剤等の液状保護膜12の替わりに、(a)
に示すように、トリエタノールアミン、ベンジンアルコ
ール、ポリオキシエチレンラノリンを主成分とする発泡
剤を用いたムース状の塗膜である発泡塗膜22を設けた
ものであり、(b)に示すように、レーザ光A1 の照射
によって発生した副成物B2 は発泡塗膜22の泡の中に
取り込まれ、(c)に示すように発泡塗膜22上へ浮上
する。
【0028】発泡塗膜22は基体10の表面10aに密
着しないため、液状保護膜12より拭きとりが容易であ
るという利点を有する。
着しないため、液状保護膜12より拭きとりが容易であ
るという利点を有する。
【0029】本変形例によるレーザ加工方法を用いて前
述と同様に液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板に液流路を
形成する溝加工を行なったところ、副成物B1 が残った
ままである部分は全体の汚染面積の略5%であり、製品
としての液体噴射記録ヘッドの不良品発生率は0%であ
った。
述と同様に液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板に液流路を
形成する溝加工を行なったところ、副成物B1 が残った
ままである部分は全体の汚染面積の略5%であり、製品
としての液体噴射記録ヘッドの不良品発生率は0%であ
った。
【0030】また、前記発泡剤の替わりに、塩化ステア
リルメチルアモンニウム、塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、セタノール、エデト酸塩、安息香酸塩、パ
ラベンを主成分とする発泡剤を用いてもよい。この方法
によって前述と同様に液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板
に液流路を形成する溝加工を行なったところ、清浄化が
不充分なままである部分は全体の汚染面積の略5%であ
り、製品としての液体噴射記録ヘッドの不良品発生率は
0%であった。なお、液体噴射記録ヘッドは、図2の
(b)に示すように表面1aに複数の電気熱変換素子1
bを有する基板1に(a)に裏返した状態で示す樹脂製
天板2をかぶせて、図示しない弾性部材を用いて基板1
と樹脂製天板2を一体化することによって組み立てられ
る。液体噴射記録ヘッドの不良品発生率については、上
記のように組み立てた液体噴射記録ヘッドを100個サ
ンプルとして取り出して印字し、所定の印字の品位に達
していないものを不良品とするテスト方法を採用した。
リルメチルアモンニウム、塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、セタノール、エデト酸塩、安息香酸塩、パ
ラベンを主成分とする発泡剤を用いてもよい。この方法
によって前述と同様に液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板
に液流路を形成する溝加工を行なったところ、清浄化が
不充分なままである部分は全体の汚染面積の略5%であ
り、製品としての液体噴射記録ヘッドの不良品発生率は
0%であった。なお、液体噴射記録ヘッドは、図2の
(b)に示すように表面1aに複数の電気熱変換素子1
bを有する基板1に(a)に裏返した状態で示す樹脂製
天板2をかぶせて、図示しない弾性部材を用いて基板1
と樹脂製天板2を一体化することによって組み立てられ
る。液体噴射記録ヘッドの不良品発生率については、上
記のように組み立てた液体噴射記録ヘッドを100個サ
ンプルとして取り出して印字し、所定の印字の品位に達
していないものを不良品とするテスト方法を採用した。
【0031】本実施例によれば、液体噴射記録ヘッドの
樹脂製天板等にレーザ加工を施すに際して、レーザ加工
による副成物が堆積する表面に予め液状保護膜や発泡塗
膜を設けておくだけでレーザ加工後の副成物の除去を極
めて簡単に行なうことができる。
樹脂製天板等にレーザ加工を施すに際して、レーザ加工
による副成物が堆積する表面に予め液状保護膜や発泡塗
膜を設けておくだけでレーザ加工後の副成物の除去を極
めて簡単に行なうことができる。
【0032】従って、従来例のように副成物を除去する
工程で製品に傷がついて製品の歩留まりが低下したり、
高価なヘリウムガス等を必要とすることなく、液体噴射
記録ヘッド等の製造コストの低減に大きく貢献できる。
工程で製品に傷がついて製品の歩留まりが低下したり、
高価なヘリウムガス等を必要とすることなく、液体噴射
記録ヘッド等の製造コストの低減に大きく貢献できる。
【0033】図4は第2実施例による副成物除去方法を
説明するもので、これは、レーザ光による液流路の溝加
工とオリフィスの穴開け加工を施した樹脂製天板32
を、オートハンドル30に保持させて水槽33内の常温
もしくは加熱した純水33aに浸したうえで、液体窒素
34aを入れた超低温槽34に沈めて急激に冷却して熱
衝撃を与える熱衝撃工程を所定のサイクル数だけ繰り返
すことで、レーザ加工の副成物を分離し、最後に水洗槽
35内の純水35aに浸して洗浄し、N2 ブロー36に
よって乾燥させるものである。
説明するもので、これは、レーザ光による液流路の溝加
工とオリフィスの穴開け加工を施した樹脂製天板32
を、オートハンドル30に保持させて水槽33内の常温
もしくは加熱した純水33aに浸したうえで、液体窒素
34aを入れた超低温槽34に沈めて急激に冷却して熱
衝撃を与える熱衝撃工程を所定のサイクル数だけ繰り返
すことで、レーザ加工の副成物を分離し、最後に水洗槽
35内の純水35aに浸して洗浄し、N2 ブロー36に
よって乾燥させるものである。
【0034】レーザ加工によって樹脂製天板32の端面
やオリフィスプレート部に堆積した例えば厚さ3μmの
カーボン粉末は、熱衝撃によって分離され、水槽33内
の純水33a中や超低温槽34の液体窒素34a中に拡
散するものと推測される。
やオリフィスプレート部に堆積した例えば厚さ3μmの
カーボン粉末は、熱衝撃によって分離され、水槽33内
の純水33a中や超低温槽34の液体窒素34a中に拡
散するものと推測される。
【0035】本実施例によれば、樹脂製天板32に機械
的刺激を一切与えることなくレーザ加工の副成物をほぼ
100%除去することができる。従って、液体噴射記録
ヘッドの液流路やノズルの形状精度を損なうおそれが皆
無であり、極めて微細化された高性能な液体噴射記録ヘ
ッドを製造できる。
的刺激を一切与えることなくレーザ加工の副成物をほぼ
100%除去することができる。従って、液体噴射記録
ヘッドの液流路やノズルの形状精度を損なうおそれが皆
無であり、極めて微細化された高性能な液体噴射記録ヘ
ッドを製造できる。
【0036】なお、水槽33内の純水33aに例えば1
%程度の界面活性剤を添加すると、純水100%の場合
より少ないサイクル数でレーザ加工の副成物をほぼ10
0%除去できることが判明している。この場合に使用す
る界面活性剤としては、サフィノールS−141、サフ
ィノール465、サフィノール104E等が望ましい。
%程度の界面活性剤を添加すると、純水100%の場合
より少ないサイクル数でレーザ加工の副成物をほぼ10
0%除去できることが判明している。この場合に使用す
る界面活性剤としては、サフィノールS−141、サフ
ィノール465、サフィノール104E等が望ましい。
【0037】また、オートハンドル30によって樹脂製
天板を1個ずつ処理する替わりに、図5に示すように、
複数の樹脂製天板42を金網籠40に入れて一括処理し
てもよい。すなわち、樹脂製天板42を入れた金網籠4
0を水槽33および超低温槽34に繰り返し浸したうえ
で水洗槽35に運び、最後にN2 ブロー36の替わりに
クリーンオーブン46に搬入する。次に本実施例の具体
例について説明する。 (第1具体例)ポリサルフォンを射出成形して得られた
樹脂製天板のブランクにKrFエキシマレーザのレーザ
光(λ=248nm)を用いて液流路とオリフィスをレ
ーザ加工し、96℃の純水に10秒間浸したのち、−1
96℃の液体窒素に10秒間浸す熱衝撃工程を30サイ
クル繰り返し、N2 ブローによって20秒間乾燥させ
た。樹脂製天板の表面を調べたところ、レーザ加工によ
る副成物は100%除去されていた。この場合は、10
0%の純水を用いたため、水洗槽による水洗は不要であ
る。 (第2具体例)96℃の純水に1%の界面活性剤(サフ
ィノールS−141)を添加した以外は第1具体例と同
様の熱衝撃工程を10サイクル繰り返したうえで、水洗
槽に20秒間浸し、N2 ブローによって20秒間乾燥さ
せた。樹脂製天板の表面を調べたところ、レーザ加工に
よる副成物は100%除去されていた。 (第3具体例)第1具体例と同様にレーザ加工された樹
脂製天板を20個金網籠に入れ、1%の界面活性剤(サ
フィノールS−141)を添加した96℃の純水と−1
96℃の液体窒素に交互に浸す熱衝撃工程を10サイク
ル繰り返したうえで、水洗槽に20秒間浸し、80℃の
クリーンオーブン内で120秒間乾燥させた。20個の
樹脂製天板の表面を調べたところ、レーザ加工の副成物
はすべての樹脂製天板において100%除去されてい
た。
天板を1個ずつ処理する替わりに、図5に示すように、
複数の樹脂製天板42を金網籠40に入れて一括処理し
てもよい。すなわち、樹脂製天板42を入れた金網籠4
0を水槽33および超低温槽34に繰り返し浸したうえ
で水洗槽35に運び、最後にN2 ブロー36の替わりに
クリーンオーブン46に搬入する。次に本実施例の具体
例について説明する。 (第1具体例)ポリサルフォンを射出成形して得られた
樹脂製天板のブランクにKrFエキシマレーザのレーザ
光(λ=248nm)を用いて液流路とオリフィスをレ
ーザ加工し、96℃の純水に10秒間浸したのち、−1
96℃の液体窒素に10秒間浸す熱衝撃工程を30サイ
クル繰り返し、N2 ブローによって20秒間乾燥させ
た。樹脂製天板の表面を調べたところ、レーザ加工によ
る副成物は100%除去されていた。この場合は、10
0%の純水を用いたため、水洗槽による水洗は不要であ
る。 (第2具体例)96℃の純水に1%の界面活性剤(サフ
ィノールS−141)を添加した以外は第1具体例と同
様の熱衝撃工程を10サイクル繰り返したうえで、水洗
槽に20秒間浸し、N2 ブローによって20秒間乾燥さ
せた。樹脂製天板の表面を調べたところ、レーザ加工に
よる副成物は100%除去されていた。 (第3具体例)第1具体例と同様にレーザ加工された樹
脂製天板を20個金網籠に入れ、1%の界面活性剤(サ
フィノールS−141)を添加した96℃の純水と−1
96℃の液体窒素に交互に浸す熱衝撃工程を10サイク
ル繰り返したうえで、水洗槽に20秒間浸し、80℃の
クリーンオーブン内で120秒間乾燥させた。20個の
樹脂製天板の表面を調べたところ、レーザ加工の副成物
はすべての樹脂製天板において100%除去されてい
た。
【0038】第1具体例の樹脂製天板をサンプルA、熱
衝撃工程のサイクル数と純水の温度を変えて同様に処理
したものをサンプルB,C、第2具体例の樹脂製天板を
サンプルD、純水の温度やこれに添加する界面活性剤の
種類を変えて同様に処理したものをサンプルE〜I、純
水の替わりに24℃のイソプロピルアルコール(IP
A)を用いて処理したものをサンプルJ、純水の替わり
に1%のサフィノールS−141を添加したアルカリイ
オン水を用いて温度を変えて処理したものをサンプル
K,L、水槽に入れることなく液体窒素に浸す工程だけ
を10回繰り返したものをサンプルMとして、処理後の
各サンプルの表面を調べた結果を表1に示す。
衝撃工程のサイクル数と純水の温度を変えて同様に処理
したものをサンプルB,C、第2具体例の樹脂製天板を
サンプルD、純水の温度やこれに添加する界面活性剤の
種類を変えて同様に処理したものをサンプルE〜I、純
水の替わりに24℃のイソプロピルアルコール(IP
A)を用いて処理したものをサンプルJ、純水の替わり
に1%のサフィノールS−141を添加したアルカリイ
オン水を用いて温度を変えて処理したものをサンプル
K,L、水槽に入れることなく液体窒素に浸す工程だけ
を10回繰り返したものをサンプルMとして、処理後の
各サンプルの表面を調べた結果を表1に示す。
【0039】
【表1】 図6は第3実施例によるレーザ加工方法を説明するもの
で、(a)に示すようなポリサルフォン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等の樹脂製の基体50にKrFエキシ
マレーザ等のレーザ光を用いて穴開け加工を施すに際し
て、まず、(b)に示すように基体50の表面50aお
よびその反対側に形成された溝51の内面にメッキある
いは蒸着等によって硬質膜である金属またはセラミック
であるガラスの被覆膜52を被着させ、(c)に示すよ
うに、溝51の側からレーザ光A3 を照射してオリフィ
ス等の貫通孔53を形成する。このとき、レーザ加工に
よって発生するカーボン粉末等の副成物B3 が被覆膜5
2の表面に堆積する。続いて、基体50を純水に浸し、
シリコンゴムのブレードで副成物B3 を拭きとる。
で、(a)に示すようなポリサルフォン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等の樹脂製の基体50にKrFエキシ
マレーザ等のレーザ光を用いて穴開け加工を施すに際し
て、まず、(b)に示すように基体50の表面50aお
よびその反対側に形成された溝51の内面にメッキある
いは蒸着等によって硬質膜である金属またはセラミック
であるガラスの被覆膜52を被着させ、(c)に示すよ
うに、溝51の側からレーザ光A3 を照射してオリフィ
ス等の貫通孔53を形成する。このとき、レーザ加工に
よって発生するカーボン粉末等の副成物B3 が被覆膜5
2の表面に堆積する。続いて、基体50を純水に浸し、
シリコンゴムのブレードで副成物B3 を拭きとる。
【0040】副成物B3 が堆積する表面は硬質の金属ま
たはガラスの被覆膜52で覆われているため、レーザ加
工中にその熱で副成物が溶着するおそれはない。従っ
て、前述のようなワイピングによって簡単に除去するこ
とができる。
たはガラスの被覆膜52で覆われているため、レーザ加
工中にその熱で副成物が溶着するおそれはない。従っ
て、前述のようなワイピングによって簡単に除去するこ
とができる。
【0041】なお、被覆膜52の成膜は、例えば以下の
ように行なわれる。基体50を70℃のクロム硫酸溶液
に10分間浸してエッチング処理を行ない、中和後、触
媒や反応促進剤等によって処理し、40℃の無電解ニッ
ケル槽に15分間浸して0.5μmのニッケルメッキを
施す。
ように行なわれる。基体50を70℃のクロム硫酸溶液
に10分間浸してエッチング処理を行ない、中和後、触
媒や反応促進剤等によって処理し、40℃の無電解ニッ
ケル槽に15分間浸して0.5μmのニッケルメッキを
施す。
【0042】ガラス製の被覆膜の場合には、公知の蒸着
等による成膜装置を用いて、例えばSiO2 膜等を被着
させればよい。
等による成膜装置を用いて、例えばSiO2 膜等を被着
させればよい。
【0043】本実施例において、基体50が液体噴射記
録ヘッドの樹脂製天板であれば、そのオリフィスプレー
ト部にオリフィスを形成する穴開け加工による副成物が
オリフィスプレート部に残ってインクと反応し印字品位
が低下するおそれがないばかりでなく、オリフィスプレ
ート部の強度が金属やガラスの被覆膜によって大幅に強
化されるため、印字性能の安定した液体噴射記録ヘッド
を得ることができる。図7は第3実施例の一変形例によ
るレーザ加工方法を示す。これは、(a)に示す基体6
0に、まず、(b)に示すようにレーザ光A4 によって
貫通孔63を形成したうえで、(c)に示すように、基
体60の表面60aと溝61の内面に金属またはガラス
の被覆膜62を被着させるもので、レーザ加工の副成物
B4 を被覆膜62によって覆うことで、副成物B4 によ
る印字品位低下等のトラブルを回避し、かつ、基体60
の強度を向上させることができる。
録ヘッドの樹脂製天板であれば、そのオリフィスプレー
ト部にオリフィスを形成する穴開け加工による副成物が
オリフィスプレート部に残ってインクと反応し印字品位
が低下するおそれがないばかりでなく、オリフィスプレ
ート部の強度が金属やガラスの被覆膜によって大幅に強
化されるため、印字性能の安定した液体噴射記録ヘッド
を得ることができる。図7は第3実施例の一変形例によ
るレーザ加工方法を示す。これは、(a)に示す基体6
0に、まず、(b)に示すようにレーザ光A4 によって
貫通孔63を形成したうえで、(c)に示すように、基
体60の表面60aと溝61の内面に金属またはガラス
の被覆膜62を被着させるもので、レーザ加工の副成物
B4 を被覆膜62によって覆うことで、副成物B4 によ
る印字品位低下等のトラブルを回避し、かつ、基体60
の強度を向上させることができる。
【0044】次に、本発明による液体噴射記録ヘッド
(以下、「インクジェットヘッドユニット」という。)
を装着するインクジェットヘッドカートリッジ(以下、
「カートリッジ」という。)IJCを図8ないし図11
に基づいて説明する。
(以下、「インクジェットヘッドユニット」という。)
を装着するインクジェットヘッドカートリッジ(以下、
「カートリッジ」という。)IJCを図8ないし図11
に基づいて説明する。
【0045】このカートリッジIJCは、液体噴射記録
装置であるインクジェット記録装置本体(IJRA)に
装備されるキャリッジ(HC)(図12参照)の後述す
る位置決め手段および電気的接点によって固定支持され
るもので、キャリッジHCに対して着脱可能なディポー
ザブルタイプである。
装置であるインクジェット記録装置本体(IJRA)に
装備されるキャリッジ(HC)(図12参照)の後述す
る位置決め手段および電気的接点によって固定支持され
るもので、キャリッジHCに対して着脱可能なディポー
ザブルタイプである。
【0046】カートリッジIJCは、電気信号に応じて
膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギー
を生成する電気熱変換素子である電気熱変換体を用いて
記録を行なうバブルジェット方式ユニットである。
膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギー
を生成する電気熱変換素子である電気熱変換体を用いて
記録を行なうバブルジェット方式ユニットである。
【0047】図8において、100は基板であるヒータ
ボードであり、ヒータボード100にはSi基板上に複
数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒーター)と、
これに電力を供給するA1等の電気配線とが成膜技術に
より形成されている。200はヒータボード100に対
する配線基板であり、ヒータボード100の配線に対応
する配線(例えばワイヤボンディングにより接続され
る)と、この配線の端部に位置し本体内からの電気信号
を受けるパッド201とを有している。
ボードであり、ヒータボード100にはSi基板上に複
数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒーター)と、
これに電力を供給するA1等の電気配線とが成膜技術に
より形成されている。200はヒータボード100に対
する配線基板であり、ヒータボード100の配線に対応
する配線(例えばワイヤボンディングにより接続され
る)と、この配線の端部に位置し本体内からの電気信号
を受けるパッド201とを有している。
【0048】1300は吐出口形成部材400を有する
樹脂製天板(以下、「天板」という。)であり、天板1
300には不図示の複数の液流路であるインク流路をそ
れぞれ区分するための隔壁や各インク流路へインクを与
えるためにインクを収納するための共通液室等が設けら
れていて、インクタンクITから供給されるインクを受
けて上述の共通液室へ導入するインク受け口(供給口)
1500と、各インク流路に対応した吐出口を複数有す
る吐出口形成部材400とが天板1300と一体成型さ
れている。なおこれらの一体成型材料としてはポリサル
フォンが好ましいが、他の成型用樹脂材料でもよい。
樹脂製天板(以下、「天板」という。)であり、天板1
300には不図示の複数の液流路であるインク流路をそ
れぞれ区分するための隔壁や各インク流路へインクを与
えるためにインクを収納するための共通液室等が設けら
れていて、インクタンクITから供給されるインクを受
けて上述の共通液室へ導入するインク受け口(供給口)
1500と、各インク流路に対応した吐出口を複数有す
る吐出口形成部材400とが天板1300と一体成型さ
れている。なおこれらの一体成型材料としてはポリサル
フォンが好ましいが、他の成型用樹脂材料でもよい。
【0049】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体であり、インクジェットヘ
ッドユニット(IJU)の底板となる。500は弾性部
材である押えばねであり、ほぼM字形状をなし、そのM
字の中央部で天板1300の不図示の共通液室近傍を軽
圧で押圧すると共にその前だれ部501で液路の一部、
好ましくは吐出口オリフィス近傍の領域を線圧で集中押
圧する。かくして、押えばね脚部が支持体300の穴3
121を通って支持体300の裏面側に係合することで
ヒータボード100および天板1300を支持体300
との間に挟み込んだ状態で両者を係合させることがで
き、押えばね500とその前だれ部501の集中付勢力
によってヒータボード100と天板1300とを圧着固
定する。
持する例えば金属製の支持体であり、インクジェットヘ
ッドユニット(IJU)の底板となる。500は弾性部
材である押えばねであり、ほぼM字形状をなし、そのM
字の中央部で天板1300の不図示の共通液室近傍を軽
圧で押圧すると共にその前だれ部501で液路の一部、
好ましくは吐出口オリフィス近傍の領域を線圧で集中押
圧する。かくして、押えばね脚部が支持体300の穴3
121を通って支持体300の裏面側に係合することで
ヒータボード100および天板1300を支持体300
との間に挟み込んだ状態で両者を係合させることがで
き、押えばね500とその前だれ部501の集中付勢力
によってヒータボード100と天板1300とを圧着固
定する。
【0050】また、支持体300は、インクタンクIT
の2つの位置決め凸起1012および位置決めと熱融着
保持兼用凸起1800,1801(図10参照)に係合
する位置決め用穴312,1900,2000を有する
他、装置本体IJRAのキャリッジHCに対する位置決
め用の突起2500,2600を裏面側に有している。
加えて支持体300はインクタンクITからのインク供
給を機能とするインク供給管2200(後述)を貫通可
能にする穴320も有している。なお、このような支持
体300に対し、配線基板200を取付けるにあたって
は、接着剤等で貼着して行なわれる。
の2つの位置決め凸起1012および位置決めと熱融着
保持兼用凸起1800,1801(図10参照)に係合
する位置決め用穴312,1900,2000を有する
他、装置本体IJRAのキャリッジHCに対する位置決
め用の突起2500,2600を裏面側に有している。
加えて支持体300はインクタンクITからのインク供
給を機能とするインク供給管2200(後述)を貫通可
能にする穴320も有している。なお、このような支持
体300に対し、配線基板200を取付けるにあたって
は、接着剤等で貼着して行なわれる。
【0051】また、支持体300の凹部2400,24
01は、それぞれ位置決め用の突起2500,2600
の近傍に設けられており、組み立てられたカートリッジ
IJC(図9)において、その支持体300の周囲の3
辺に形成される平行溝3000,3001の複数によっ
て画成されるインクジェットヘッドユニットIJUの先
端延長域にあって、ゴミやインク等の不要物が突起25
00,2600に至ることがないようになっている。
01は、それぞれ位置決め用の突起2500,2600
の近傍に設けられており、組み立てられたカートリッジ
IJC(図9)において、その支持体300の周囲の3
辺に形成される平行溝3000,3001の複数によっ
て画成されるインクジェットヘッドユニットIJUの先
端延長域にあって、ゴミやインク等の不要物が突起25
00,2600に至ることがないようになっている。
【0052】蓋部材800は、図8および図9からもわ
かるように、カートリッジIJCの外壁を形成すると共
に、インクタンクITとの間にインクジェットヘッドユ
ニットIJUを収納する空間部を形成している。また、
上記の平行溝3001が形成されているインク供給部材
600側には、前述したインク供給管2200に連続す
るインク導管1600の供給管2200側が固定の片持
ち梁として形成されており、インク導管1600の固定
側とインク供給管2200との間に毛管現象を確保する
ための封止ピン602が挿入されている。なお、601
はインクタンクITと供給管2200との間を結合シー
ルするパッキン、700は供給管2200のタンク側端
部に設けられたフィルタである。
かるように、カートリッジIJCの外壁を形成すると共
に、インクタンクITとの間にインクジェットヘッドユ
ニットIJUを収納する空間部を形成している。また、
上記の平行溝3001が形成されているインク供給部材
600側には、前述したインク供給管2200に連続す
るインク導管1600の供給管2200側が固定の片持
ち梁として形成されており、インク導管1600の固定
側とインク供給管2200との間に毛管現象を確保する
ための封止ピン602が挿入されている。なお、601
はインクタンクITと供給管2200との間を結合シー
ルするパッキン、700は供給管2200のタンク側端
部に設けられたフィルタである。
【0053】このインク供給部材600は、モールド成
型されるもので、廉価でしかも位置精度が高く、形成上
の精度低下を無くしているだけでなく、導管1600を
片持ち梁構造としたことによって大量生産においても導
管1600の上述インク受け口1500に対する安定し
た圧接状態が得られる。本例では、このような圧接状態
下で封止用接着剤をインク供給部材600の側から流し
込むだけで、より完全な連通状態を確実に得ることがで
きている。なお、インク供給部材600の支持体300
に対する固定は、支持体300の穴1901,1902
に対してインク供給部材600の裏面側ピン(不図示)
を貫通突出させた上、その支持体300の裏面側に突出
した部分を熱融着することで容易に行なわれる。なお、
この熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、インク
タンクITのインクジェットヘッドユニットIJU取付
面側壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでインク
ジェットヘッドユニットIJUの位置決め面を正確に確
保することができる。
型されるもので、廉価でしかも位置精度が高く、形成上
の精度低下を無くしているだけでなく、導管1600を
片持ち梁構造としたことによって大量生産においても導
管1600の上述インク受け口1500に対する安定し
た圧接状態が得られる。本例では、このような圧接状態
下で封止用接着剤をインク供給部材600の側から流し
込むだけで、より完全な連通状態を確実に得ることがで
きている。なお、インク供給部材600の支持体300
に対する固定は、支持体300の穴1901,1902
に対してインク供給部材600の裏面側ピン(不図示)
を貫通突出させた上、その支持体300の裏面側に突出
した部分を熱融着することで容易に行なわれる。なお、
この熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、インク
タンクITのインクジェットヘッドユニットIJU取付
面側壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでインク
ジェットヘッドユニットIJUの位置決め面を正確に確
保することができる。
【0054】インクタンクITは、図8および図9に示
すようにカートリッジ本体1000と、後に詳述するイ
ンク吸収体900とインク吸収体900をカートリッジ
本体1000の上記インクジェットヘッドユニットIJ
U取付面とは反対側の側面から挿入した後、これを封止
する蓋部材1100とで構成されている。
すようにカートリッジ本体1000と、後に詳述するイ
ンク吸収体900とインク吸収体900をカートリッジ
本体1000の上記インクジェットヘッドユニットIJ
U取付面とは反対側の側面から挿入した後、これを封止
する蓋部材1100とで構成されている。
【0055】900はインクを含浸させるための吸収体
であり、カートリッジ本体1000内に配置される。
であり、カートリッジ本体1000内に配置される。
【0056】インク供給口1200は上記各部100〜
600からなるインクジェットヘッドユニットIJUに
対してインクを供給するための供給口であると共に、当
該インクジェットヘッドユニットIJUをカートリッジ
本体1000の内部に配置する前の工程でインクを注入
することにより吸収体900のインク含浸を行なうため
の注入口でもある。
600からなるインクジェットヘッドユニットIJUに
対してインクを供給するための供給口であると共に、当
該インクジェットヘッドユニットIJUをカートリッジ
本体1000の内部に配置する前の工程でインクを注入
することにより吸収体900のインク含浸を行なうため
の注入口でもある。
【0057】本例のインクタンクITでは、インクの供
給が可能な部分は、大気連通口1401とこのインク供
給口1200とになるが、インク吸収体900からのイ
ンク供給性を良好に行なうためにカートリッジ本体10
00内にはリブ2300が、また蓋部材1100には部
分リブ2301,2302が設けられていて、これらに
より形成されたタンク内空気存在領域があり、かかる空
気存在領域が大気連通口1401側からインク供給口1
200に最も遠い角部領域にわたって連続的に形成され
ているので、インク吸収体900へのインクの良好かつ
均一な供給を、この供給口1200側から行なうことが
できる。
給が可能な部分は、大気連通口1401とこのインク供
給口1200とになるが、インク吸収体900からのイ
ンク供給性を良好に行なうためにカートリッジ本体10
00内にはリブ2300が、また蓋部材1100には部
分リブ2301,2302が設けられていて、これらに
より形成されたタンク内空気存在領域があり、かかる空
気存在領域が大気連通口1401側からインク供給口1
200に最も遠い角部領域にわたって連続的に形成され
ているので、インク吸収体900へのインクの良好かつ
均一な供給を、この供給口1200側から行なうことが
できる。
【0058】このことは実用上極めて有効であって、イ
ンクタンクITはカートリッジ本体1000の後面にお
いて、キャリッジ移動方向に平行なリブ2300を4本
有し、インク吸収体900が後面に密着することを防止
している。また、部分リブ2301,2302は、リブ
2300に対して対応するその延長上の蓋部材1100
の内面に設けられているが、リブ2300とは異なり、
分割された状態となっていて、空気の存在空間を前者よ
り増加させている。なお、部分リブ2301,2302
は蓋部材1100の全面積の半分以下の面に分散されて
おり、かくしてこれらのリブによりインク吸収体900
のインク供給口1200から最も遠い角部の領域のイン
クをより安定させつつ、しかも確実に、インク供給口1
200側の毛細力で導くことができる。1400は大気
連通口1401の内方に配置されている撥液材であり、
これにより大気連通口1401からのインク漏洩が防止
される。
ンクタンクITはカートリッジ本体1000の後面にお
いて、キャリッジ移動方向に平行なリブ2300を4本
有し、インク吸収体900が後面に密着することを防止
している。また、部分リブ2301,2302は、リブ
2300に対して対応するその延長上の蓋部材1100
の内面に設けられているが、リブ2300とは異なり、
分割された状態となっていて、空気の存在空間を前者よ
り増加させている。なお、部分リブ2301,2302
は蓋部材1100の全面積の半分以下の面に分散されて
おり、かくしてこれらのリブによりインク吸収体900
のインク供給口1200から最も遠い角部の領域のイン
クをより安定させつつ、しかも確実に、インク供給口1
200側の毛細力で導くことができる。1400は大気
連通口1401の内方に配置されている撥液材であり、
これにより大気連通口1401からのインク漏洩が防止
される。
【0059】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺がカートリッジ本体1
000の側面となるので上述したリブの配置構成は特に
有効であるが、キャリッジの移動方向に長辺を持つ場合
または立方体の場合は、蓋部材1100の全体にリブを
設けるようにすることでインク吸収体900からのイン
ク供給を安定化できる。限られた空間内にインクをでき
るだけ収納するためには直方体形状が適しているが、こ
の収納されたインクを無駄なく記録に使用するために
は、上述したように、角部の領域に近接する2面領域に
上記作用を行なえるリブを受けることが重要である。
間は長方体形状であり、その長辺がカートリッジ本体1
000の側面となるので上述したリブの配置構成は特に
有効であるが、キャリッジの移動方向に長辺を持つ場合
または立方体の場合は、蓋部材1100の全体にリブを
設けるようにすることでインク吸収体900からのイン
ク供給を安定化できる。限られた空間内にインクをでき
るだけ収納するためには直方体形状が適しているが、こ
の収納されたインクを無駄なく記録に使用するために
は、上述したように、角部の領域に近接する2面領域に
上記作用を行なえるリブを受けることが重要である。
【0060】さらに本実施例におけるインクタンクIT
の内面リブは、直方体形状のインク吸収体900の厚み
方向に対してほぼ均一な分布で配設されるので、このこ
とは、インク吸収体900全体のインク消費に対して大
気圧分布を均一化しつつインク残量をほとんど無くする
ことができるために重要な構成となる。さらに、このリ
ブの配置上の技術思想を詳述すると、直方体の4角形上
面においてインク供給口1200の投影位置を中心とし
て、長辺を半径とする円弧を描いたときに、その円弧よ
りも外側に位置するインク吸収体900に対して、大気
圧状態が早期に与えられるようにその円弧よりも外側の
面に上記リブを配設することが重要となる。この場合、
インクタンクITの大気連通口は、このリブ配設領域に
大気を導入できる位置であれば、本例の位置に限られる
ものではないことは勿論である。
の内面リブは、直方体形状のインク吸収体900の厚み
方向に対してほぼ均一な分布で配設されるので、このこ
とは、インク吸収体900全体のインク消費に対して大
気圧分布を均一化しつつインク残量をほとんど無くする
ことができるために重要な構成となる。さらに、このリ
ブの配置上の技術思想を詳述すると、直方体の4角形上
面においてインク供給口1200の投影位置を中心とし
て、長辺を半径とする円弧を描いたときに、その円弧よ
りも外側に位置するインク吸収体900に対して、大気
圧状態が早期に与えられるようにその円弧よりも外側の
面に上記リブを配設することが重要となる。この場合、
インクタンクITの大気連通口は、このリブ配設領域に
大気を導入できる位置であれば、本例の位置に限られる
ものではないことは勿論である。
【0061】加えて、本実施例では、カートリッジIJ
CのヘッドIJHに対する後面を平面化して、装置に組
み込まれたときの必要スペースを最小化ならしめるとと
もに、インクの収容量を最大化している構成としている
ために、装置の小型化を達成できるだけではなく、カー
トリッジIJCの交換頻度を減少できるという優れた利
点が得られる。そして、インクジェットヘッドユニット
IJUを一体化するための空間の後方部を利用して、そ
こに、大気連通口1401用の突出部分を形成し、この
突出部分の内部を空洞化して、ここに前述した吸収体9
00の厚み全体に対する大気圧供給空間1402を形成
している。このように構成することで、従来には見られ
ない優れたカートリッジを提供することができた。
CのヘッドIJHに対する後面を平面化して、装置に組
み込まれたときの必要スペースを最小化ならしめるとと
もに、インクの収容量を最大化している構成としている
ために、装置の小型化を達成できるだけではなく、カー
トリッジIJCの交換頻度を減少できるという優れた利
点が得られる。そして、インクジェットヘッドユニット
IJUを一体化するための空間の後方部を利用して、そ
こに、大気連通口1401用の突出部分を形成し、この
突出部分の内部を空洞化して、ここに前述した吸収体9
00の厚み全体に対する大気圧供給空間1402を形成
している。このように構成することで、従来には見られ
ない優れたカートリッジを提供することができた。
【0062】なお、この大気圧供給空間1402は、従
来よりもはるかに大きい空間であり、上記大気連通口1
401が上方に位置しているので、何らかの異常で、イ
ンクが吸収体900から遊離しても、この大気圧供給空
間1402により、そのインクが一時的に保持されて、
再びインクを確実に吸収体900に回収させることがで
きる。
来よりもはるかに大きい空間であり、上記大気連通口1
401が上方に位置しているので、何らかの異常で、イ
ンクが吸収体900から遊離しても、この大気圧供給空
間1402により、そのインクが一時的に保持されて、
再びインクを確実に吸収体900に回収させることがで
きる。
【0063】図10はインクタンクITを上記インクジ
ェットヘッドユニットIJUが取付けられる面の側から
見て示すもので、L1 はインク吐出口形成部材400の
突出口列のほぼ中央を通り、インクタンクITの底面も
しくはキャリッジ表面の載置基準面に平行な直線であ
り、図8に示す支持体300の孔312,312に係合
する2つの位置決め凸起1012,1012がそれぞれ
この直線L1 上にある。この凸起1012の高さは支持
体300の厚みよりわずかに低く、支持体300の位置
決めを行なう。また、図10で直線L1 の延長上には図
11に示すキャリッジHCの位置決め用フック4001
の90゜角の係合面4002が係合する爪2100が配
設されていて、キャリッジHCに対する位置決めの作用
力がこの直線L1 を含む上記基準面に平行な面領域で作
用するように構成されている。図11で後述するが、こ
のような関係により、インクタンク自体の位置決め精度
をヘッドIJHの吐出口位置決め精度と同等まで高める
という効果が得られる。
ェットヘッドユニットIJUが取付けられる面の側から
見て示すもので、L1 はインク吐出口形成部材400の
突出口列のほぼ中央を通り、インクタンクITの底面も
しくはキャリッジ表面の載置基準面に平行な直線であ
り、図8に示す支持体300の孔312,312に係合
する2つの位置決め凸起1012,1012がそれぞれ
この直線L1 上にある。この凸起1012の高さは支持
体300の厚みよりわずかに低く、支持体300の位置
決めを行なう。また、図10で直線L1 の延長上には図
11に示すキャリッジHCの位置決め用フック4001
の90゜角の係合面4002が係合する爪2100が配
設されていて、キャリッジHCに対する位置決めの作用
力がこの直線L1 を含む上記基準面に平行な面領域で作
用するように構成されている。図11で後述するが、こ
のような関係により、インクタンク自体の位置決め精度
をヘッドIJHの吐出口位置決め精度と同等まで高める
という効果が得られる。
【0064】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用孔1900,2000のそれぞれに対応するイ
ンクタンクの突起1800,1801は前述の凸起10
12よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分
を熱溶着して支持体300をその側面に固定するための
ものである。そこで上述の直線L1 に垂直でこの突起1
800を通る直線をL3 、突起1801を通る直線をL
2 としたとき、直線L3 上には上記インク供給口120
0のほぼ中心が位置することになり、インク供給口12
00と供給管2200との結合状態を安定化する作用を
し、落下や衝撃によってもこれらの結合状態への負荷を
軽減することができる。また、直線L2とL3 とは一致
しておらず、ヘッドIJHの吐出口側の凸起1012周
辺に突起1800,1801が存在しているので、さら
にヘッドIJHのタンクに対する位置決めの補強高かが
得られる。なお、L4 で示される曲線は、インク供給部
材600の装着時の外壁位置である。突起1800,1
801はその曲線L4 に沿っているので、ヘッドIJH
の先端側構成の重量に対しても充分な強度と位置精度を
与えている。2700はインクタンクITの先端ツバ
で、図11に示すようにキャリッジHCの前板4000
の溝孔に挿入されて、インクタンクITの変位が極端に
悪くなるような異変時に対して備えている。また、図1
0および図11に示す2101は、キャリッジHCに対
する抜け止めで、キャリッジHCの不図示のバーに対し
て設けられ、カートリッジIJCが後述のように旋回装
着された位置でこのバーの下方に侵入して、不要に位置
決め位置から離脱させる上方方向への力が作用しても装
着状態を維持するための保護用部材である。
の固定用孔1900,2000のそれぞれに対応するイ
ンクタンクの突起1800,1801は前述の凸起10
12よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分
を熱溶着して支持体300をその側面に固定するための
ものである。そこで上述の直線L1 に垂直でこの突起1
800を通る直線をL3 、突起1801を通る直線をL
2 としたとき、直線L3 上には上記インク供給口120
0のほぼ中心が位置することになり、インク供給口12
00と供給管2200との結合状態を安定化する作用を
し、落下や衝撃によってもこれらの結合状態への負荷を
軽減することができる。また、直線L2とL3 とは一致
しておらず、ヘッドIJHの吐出口側の凸起1012周
辺に突起1800,1801が存在しているので、さら
にヘッドIJHのタンクに対する位置決めの補強高かが
得られる。なお、L4 で示される曲線は、インク供給部
材600の装着時の外壁位置である。突起1800,1
801はその曲線L4 に沿っているので、ヘッドIJH
の先端側構成の重量に対しても充分な強度と位置精度を
与えている。2700はインクタンクITの先端ツバ
で、図11に示すようにキャリッジHCの前板4000
の溝孔に挿入されて、インクタンクITの変位が極端に
悪くなるような異変時に対して備えている。また、図1
0および図11に示す2101は、キャリッジHCに対
する抜け止めで、キャリッジHCの不図示のバーに対し
て設けられ、カートリッジIJCが後述のように旋回装
着された位置でこのバーの下方に侵入して、不要に位置
決め位置から離脱させる上方方向への力が作用しても装
着状態を維持するための保護用部材である。
【0065】インクタンクIT、インクジェットユニッ
トIJUが装着された後に蓋800により覆蓋されるこ
とで、インクジェットユニットIJUを下方開口を除
き、取囲む形となるが、カートリッジIJCとしては、
キャリッジHCに搭載するための下方開口部がキャリッ
ジHCに近接するため、実質的にはここに4方包囲空間
が形成されることになる。従って、この包囲空間内にあ
るヘッドIJHからの発熱がこの空間内に溜り、保温効
果として有効となるものの長期連続使用の場合は、わず
かながら昇温する結果を生じる。このために本実施例で
は、支持体300の自然放熱を助けるためにカートリッ
ジIJCの上方面に、この空間より小さい幅のスリット
1700を設けて、消音を防止しつつインクジェットユ
ニットIJU全体の温度分布の均一化を図り、環境に左
右されないようにした。
トIJUが装着された後に蓋800により覆蓋されるこ
とで、インクジェットユニットIJUを下方開口を除
き、取囲む形となるが、カートリッジIJCとしては、
キャリッジHCに搭載するための下方開口部がキャリッ
ジHCに近接するため、実質的にはここに4方包囲空間
が形成されることになる。従って、この包囲空間内にあ
るヘッドIJHからの発熱がこの空間内に溜り、保温効
果として有効となるものの長期連続使用の場合は、わず
かながら昇温する結果を生じる。このために本実施例で
は、支持体300の自然放熱を助けるためにカートリッ
ジIJCの上方面に、この空間より小さい幅のスリット
1700を設けて、消音を防止しつつインクジェットユ
ニットIJU全体の温度分布の均一化を図り、環境に左
右されないようにした。
【0066】さて、カートリッジIJCとして組み立て
られると、インクはカートリッジ内部で供給口120
0、支持体300に設けた孔320およびインクタンク
ITの中裏面側に設けた不図示の導入口を介してタンク
内に供給され、その内部を通った後、導出口から適宜の
供給管および天板1300のインク導入口1500を介
して共通液室内へと流入する。以上におけるインク連通
用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴム等の
パッキンが配設され、これによって封止が行なわれてイ
ンク供給路が確保される。
られると、インクはカートリッジ内部で供給口120
0、支持体300に設けた孔320およびインクタンク
ITの中裏面側に設けた不図示の導入口を介してタンク
内に供給され、その内部を通った後、導出口から適宜の
供給管および天板1300のインク導入口1500を介
して共通液室内へと流入する。以上におけるインク連通
用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチルゴム等の
パッキンが配設され、これによって封止が行なわれてイ
ンク供給路が確保される。
【0067】なお、本実施例においてはヘッドIJHの
天板1300には耐インク性に優れたポリサルフォン、
ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサイド、
ポリプロピレンなどの樹脂が用いられ、また、インク吐
出口形成部材400と共に金型内で一体に同時成型され
る。
天板1300には耐インク性に優れたポリサルフォン、
ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサイド、
ポリプロピレンなどの樹脂が用いられ、また、インク吐
出口形成部材400と共に金型内で一体に同時成型され
る。
【0068】上述のように、インク供給部材600、天
板300とインク吐出口形成部材400とを一体化した
部材およびカートリッジ本体1000をそれぞれ一体成
型部品としたので組立て精度が高水準になるばかりでな
く、大量生産の品質向上に極めて有効である。また、部
品点数の個数は従来に比較して減少できているので、優
れた所望特性を確実に発揮できる。
板300とインク吐出口形成部材400とを一体化した
部材およびカートリッジ本体1000をそれぞれ一体成
型部品としたので組立て精度が高水準になるばかりでな
く、大量生産の品質向上に極めて有効である。また、部
品点数の個数は従来に比較して減少できているので、優
れた所望特性を確実に発揮できる。
【0069】また、本実施例では、上記組立後の形状に
おいて、図8ないし図10で示されるように、インク供
給部材600は、その上面部603がインクタンクIT
のスリット1700を備えた屋根部の端部4008との
間に図8に示したようにスリットSを形成し、また、イ
ンク供給部材600の下面部604と底部蓋800が接
着される薄板のヘッド側端部4011との間には上記ス
リットSと同様のスリット(不図示)が形成される。こ
のようにしてインクタンクITとインク供給部材600
との間に形成したスリットにより、上記スリット170
0の放熱を一層促進させる作用を実質的に行なうととも
に、インクタンクITへ加わる不要な圧力があってもこ
れを直接供給部材、強いてはインクジェットユニットI
JUへ及ぼすことを防止する効果が得られる。
おいて、図8ないし図10で示されるように、インク供
給部材600は、その上面部603がインクタンクIT
のスリット1700を備えた屋根部の端部4008との
間に図8に示したようにスリットSを形成し、また、イ
ンク供給部材600の下面部604と底部蓋800が接
着される薄板のヘッド側端部4011との間には上記ス
リットSと同様のスリット(不図示)が形成される。こ
のようにしてインクタンクITとインク供給部材600
との間に形成したスリットにより、上記スリット170
0の放熱を一層促進させる作用を実質的に行なうととも
に、インクタンクITへ加わる不要な圧力があってもこ
れを直接供給部材、強いてはインクジェットユニットI
JUへ及ぼすことを防止する効果が得られる。
【0070】上記構成は、従来にはない構成であって、
それぞれが単独で有効な効果をもたらすと共に、複合的
にも各構成要件によって相乗的な各種の構成効果をもた
らすことができる。
それぞれが単独で有効な効果をもたらすと共に、複合的
にも各構成要件によって相乗的な各種の構成効果をもた
らすことができる。
【0071】図11において、5000はプラテンロー
ラで、記録媒体Pを紙面下方から上方へ案内する。キャ
リッジHCは、プラテンローラ5000に沿って移動す
るもので、キャリッジHCにはその前方プラテン側に、
カートリッジIJCのカートリッジ本体1000の前面
側に位置する前板4000(厚さが例えば2mm)と、
カートリッジIJCの配線基板200のパッド201に
対応するパッド2011を具備したフレキシブルシート
4005およびこれを裏面側から各パッド2011に対
して押圧する弾発力を発生するためのポッチ付きゴムシ
ート4007を保護する電気接続部用支持板4003
と、カートリッジIJCを記録位置に固定するための位
置決め用フック4001とが設けられている。
ラで、記録媒体Pを紙面下方から上方へ案内する。キャ
リッジHCは、プラテンローラ5000に沿って移動す
るもので、キャリッジHCにはその前方プラテン側に、
カートリッジIJCのカートリッジ本体1000の前面
側に位置する前板4000(厚さが例えば2mm)と、
カートリッジIJCの配線基板200のパッド201に
対応するパッド2011を具備したフレキシブルシート
4005およびこれを裏面側から各パッド2011に対
して押圧する弾発力を発生するためのポッチ付きゴムシ
ート4007を保護する電気接続部用支持板4003
と、カートリッジIJCを記録位置に固定するための位
置決め用フック4001とが設けられている。
【0072】前板4000は位置決め用突出面4010
をカートリッジIJCの支持体300の前述した位置決
め突起2500,2600にそれぞれ対応して2個有
し、カートリッジIJCの装着後はこの位置決め用突出
面4010に垂直な力が負荷される。このため、不図示
の複数の補強用リブが力の方向に沿って前板4000の
プラテンローラ側に、設けられている。なお、このリブ
は、カートリッジIJC装着時の前面位置L5よりもわ
ずかに(約0.1mm程度)プラテンローラ側に突出し
ているヘッド保護用突出部をも形成している。
をカートリッジIJCの支持体300の前述した位置決
め突起2500,2600にそれぞれ対応して2個有
し、カートリッジIJCの装着後はこの位置決め用突出
面4010に垂直な力が負荷される。このため、不図示
の複数の補強用リブが力の方向に沿って前板4000の
プラテンローラ側に、設けられている。なお、このリブ
は、カートリッジIJC装着時の前面位置L5よりもわ
ずかに(約0.1mm程度)プラテンローラ側に突出し
ているヘッド保護用突出部をも形成している。
【0073】電気接続部用支持板4003は、補強用リ
ブ4004を紙面とは垂直の方向に複数有し、プラテン
5000側からフック4001側に向かって個々の側方
への突出割合を漸減させることにより、カートリッジ装
着時の位置を図のように傾斜させるための機能を持たせ
ている。また、支持板4003は電気的接触状態を安定
化するため、上記2つの位置決め用突出面4010がカ
ートリッジIJCに及ぼす作用方向と逆方向に、カート
リッジIJCへの作用力を及ぼすためのフック側の位置
決め面4006を位置決め用突出面4010に対応して
2個有し、これらの間にパッドコンタクト域を形成する
と共にパッド2011対応のポッチ付ゴムシート400
7のポッチの変形量を一義的に規定する。これらの位置
決め面4006は、カートリッジIJCが記録可能な位
置に固定されると、配線基板300の表面に当接した状
態に保たれる。
ブ4004を紙面とは垂直の方向に複数有し、プラテン
5000側からフック4001側に向かって個々の側方
への突出割合を漸減させることにより、カートリッジ装
着時の位置を図のように傾斜させるための機能を持たせ
ている。また、支持板4003は電気的接触状態を安定
化するため、上記2つの位置決め用突出面4010がカ
ートリッジIJCに及ぼす作用方向と逆方向に、カート
リッジIJCへの作用力を及ぼすためのフック側の位置
決め面4006を位置決め用突出面4010に対応して
2個有し、これらの間にパッドコンタクト域を形成する
と共にパッド2011対応のポッチ付ゴムシート400
7のポッチの変形量を一義的に規定する。これらの位置
決め面4006は、カートリッジIJCが記録可能な位
置に固定されると、配線基板300の表面に当接した状
態に保たれる。
【0074】なお、本実施例では、さらに配線基板30
0のパッド201を前述した直線L1 に関して対称とな
るように分布させているので、ポッチ付きゴムシート4
007の各ポッチの変形量を均一化してパッド2001
と201との当接圧をより安定化させることができる。
本実施例のパッド201の分布は、上方、下方、縦2列
である。
0のパッド201を前述した直線L1 に関して対称とな
るように分布させているので、ポッチ付きゴムシート4
007の各ポッチの変形量を均一化してパッド2001
と201との当接圧をより安定化させることができる。
本実施例のパッド201の分布は、上方、下方、縦2列
である。
【0075】フック4001は、固定軸4009に係合
する長孔を有し、この長孔の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するカートリッジIJCの位置決めを行なう。このフッ
ク4001の移動はどのようなものでもよいが、レバー
等で行なえる構成が好ましい。いずれにしてもこのフッ
ク4001の回動時にカートリッジIJCはプラテンロ
ーラ5000側に移動しつつ位置決め突起2500,2
600が前板の位置決め用突出面4010に当接可能な
位置へ移動し、フック4001の左方側移動によって9
0゜のフック面4002がカートリッジ本体100の爪
2100の90゜面に密着しつつカートリッジIJCを
位置決め突出面2500と位置決め用突出面4010同
志の接触域を中心に水平面内で旋回させて最終的にパッ
ド201,2011同志の接触が始まる。
する長孔を有し、この長孔の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するカートリッジIJCの位置決めを行なう。このフッ
ク4001の移動はどのようなものでもよいが、レバー
等で行なえる構成が好ましい。いずれにしてもこのフッ
ク4001の回動時にカートリッジIJCはプラテンロ
ーラ5000側に移動しつつ位置決め突起2500,2
600が前板の位置決め用突出面4010に当接可能な
位置へ移動し、フック4001の左方側移動によって9
0゜のフック面4002がカートリッジ本体100の爪
2100の90゜面に密着しつつカートリッジIJCを
位置決め突出面2500と位置決め用突出面4010同
志の接触域を中心に水平面内で旋回させて最終的にパッ
ド201,2011同志の接触が始まる。
【0076】かくしてフック4001が所定位置、すな
わち固定位置に保持されると、パッド201,2011
同志の完全接触状態と、位置決め突起2500と位置決
め用突出面4010同志の完全面接触と、90゜面40
02およびその爪の39°面の2面接触と、配線基板3
00と位置決め面4006との面接触が同時に形成さ
れ、キャリッジHCに対するカートリッジIJCの保持
が完了する。
わち固定位置に保持されると、パッド201,2011
同志の完全接触状態と、位置決め突起2500と位置決
め用突出面4010同志の完全面接触と、90゜面40
02およびその爪の39°面の2面接触と、配線基板3
00と位置決め面4006との面接触が同時に形成さ
れ、キャリッジHCに対するカートリッジIJCの保持
が完了する。
【0077】図12は液体噴射記録装置であるインクジ
ェット記録装置の全体を示す。ここで、5003はキャ
リッジHCを矢印aおよびb方向に案内する案内軸、5
004はリードスクリュ5005に形成されている螺旋
溝であり、キャリッジHCはリードスクリュー5005
の正逆回転に従って案内軸5003に沿い矢印aまたは
b方向に移動する。そして、移動しながらキャリッジH
Cに搭載されたカートリッジIJCのインクジェットヘ
ッドIJHにより記録シートPに向けて記録が行なわれ
る。
ェット記録装置の全体を示す。ここで、5003はキャ
リッジHCを矢印aおよびb方向に案内する案内軸、5
004はリードスクリュ5005に形成されている螺旋
溝であり、キャリッジHCはリードスクリュー5005
の正逆回転に従って案内軸5003に沿い矢印aまたは
b方向に移動する。そして、移動しながらキャリッジH
Cに搭載されたカートリッジIJCのインクジェットヘ
ッドIJHにより記録シートPに向けて記録が行なわれ
る。
【0078】5013はキャリッジ駆動モータ、500
9,5011はキャリッジ駆動モータ5013の駆動力
をリードスクリュー5005に伝達するためのギヤ、5
002は記録シートPをプラテンローラ5000に向け
て押付けているシート押え板である。また、本実施例で
は開口部5023を有し、インクジェットヘッドIJH
の吐出面形成部材400を覆蓋するキャップ部材502
2、これに連結され、回復動作時にキャップ部材502
2を介してインクジェットヘッドIJHからインクを吸
収する吸引手段5015、さらに回復動作の前後等に使
用されるクリーニングブレード5017、キャップ部材
5022を支持する支持部材5016を備えていて、ク
リーニングブレード5017は部材5019を介して矢
印方向に移動させられ、ヘッドの吐出面を掃拭する。
9,5011はキャリッジ駆動モータ5013の駆動力
をリードスクリュー5005に伝達するためのギヤ、5
002は記録シートPをプラテンローラ5000に向け
て押付けているシート押え板である。また、本実施例で
は開口部5023を有し、インクジェットヘッドIJH
の吐出面形成部材400を覆蓋するキャップ部材502
2、これに連結され、回復動作時にキャップ部材502
2を介してインクジェットヘッドIJHからインクを吸
収する吸引手段5015、さらに回復動作の前後等に使
用されるクリーニングブレード5017、キャップ部材
5022を支持する支持部材5016を備えていて、ク
リーニングブレード5017は部材5019を介して矢
印方向に移動させられ、ヘッドの吐出面を掃拭する。
【0079】5021はギヤ5010、カム5020を
介して吸引手段5015を駆動するためのレバーであ
り、吸引動作時にはキャリッジ駆動モータ5013によ
り不図示のクラッチ切換手段および上述の伝達手段を介
してその駆動力が伝達される。また、5007および5
008はキャリッジHCのホームポジションを検知する
ためのフォトカプラであり、キャリッジHCに設けられ
た吐出レバー5006の光路遮断により、ホームポジシ
ョンが検知され、キャリッジ駆動モータ5013の正逆
回転方向の切換算が行なわれる。
介して吸引手段5015を駆動するためのレバーであ
り、吸引動作時にはキャリッジ駆動モータ5013によ
り不図示のクラッチ切換手段および上述の伝達手段を介
してその駆動力が伝達される。また、5007および5
008はキャリッジHCのホームポジションを検知する
ためのフォトカプラであり、キャリッジHCに設けられ
た吐出レバー5006の光路遮断により、ホームポジシ
ョンが検知され、キャリッジ駆動モータ5013の正逆
回転方向の切換算が行なわれる。
【0080】なお、本実施例ではこれらのキャッピン
グ、クリーニング、吸引回復は、キャリッジHCがホー
ムポジション側領域にきたときにリードスクリュー50
05の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行
なえるように構成されているが、周知のタイミングで所
望の作動を行なうように構成されるものであれば、どの
ような構成であってもよい。ただ、本実施例は本発明に
とって好ましい構成例を示したものである。
グ、クリーニング、吸引回復は、キャリッジHCがホー
ムポジション側領域にきたときにリードスクリュー50
05の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行
なえるように構成されているが、周知のタイミングで所
望の作動を行なうように構成されるものであれば、どの
ような構成であってもよい。ただ、本実施例は本発明に
とって好ましい構成例を示したものである。
【0081】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
で、次に記載するような効果を奏する。
【0082】液体噴射記録ヘッドの樹脂製天板等にレー
ザ光を用いて液流路やオリフイ等の溝加工や穴開け加工
を行なうに際して、レーザ加工の副成物によるトラブル
を容易に回避できる。
ザ光を用いて液流路やオリフイ等の溝加工や穴開け加工
を行なうに際して、レーザ加工の副成物によるトラブル
を容易に回避できる。
【0083】請求項1記載の発明によれば、被加工物の
表面を軽く拭くだけで前記副成物を容易に除去すること
ができる。
表面を軽く拭くだけで前記副成物を容易に除去すること
ができる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、被加工物に
機械的刺激を与えることなく前記副成物を除去できる。
機械的刺激を与えることなく前記副成物を除去できる。
【0085】請求項6記載の発明によれば、前記副成物
を容易に除去できるばかりでなく、被加工物の強度を向
上させることができる。
を容易に除去できるばかりでなく、被加工物の強度を向
上させることができる。
【0086】請求項7記載の発明によれば、前記副成物
が被加工物の表面に露出するのを防ぎ、加えて、被加工
物の強度を向上させることができる。
が被加工物の表面に露出するのを防ぎ、加えて、被加工
物の強度を向上させることができる。
【0087】このようなレーザ加工方法を用いて液体噴
射記録ヘッドの樹脂製天板の溝加工や穴開け加工を行な
えば、液体噴射記録ヘッドの性能向上や製造コストの削
減に大きく役立つ。
射記録ヘッドの樹脂製天板の溝加工や穴開け加工を行な
えば、液体噴射記録ヘッドの性能向上や製造コストの削
減に大きく役立つ。
【図1】第1実施例によるレーザ加工方法を説明する説
明図である。
明図である。
【図2】液体噴射記録ヘッドの主要部を示すもので、
(a)は樹脂製天板を裏返した状態で示す斜視図、
(b)は基板を示す斜視図である。
(a)は樹脂製天板を裏返した状態で示す斜視図、
(b)は基板を示す斜視図である。
【図3】第1実施例の一変形例を説明する説明図であ
る。
る。
【図4】第2実施例による副成物除去方法を説明する説
明図である。
明図である。
【図5】第2実施例の一変形例を説明する説明図であ
る。
る。
【図6】第3実施例によるレーザ加工方法を説明する説
明図である。
明図である。
【図7】第3実施例の一変形例を説明する説明図であ
る。
る。
【図8】液体噴射記録ヘッドのカートリッジを分解した
状態で示す分解斜視図である。
状態で示す分解斜視図である。
【図9】図8の装置を組み立てた状態で示す斜視図であ
る。
る。
【図10】図8の装置のインクタンクを示す斜視図であ
る。
る。
【図11】図8の装置を液体噴射記録装置に装着した状
態を示す模式断面図である。
態を示す模式断面図である。
【図12】液体噴射記録装置全体を示す斜視図である。
【図13】従来例による溝加工を説明する説明図であ
る。
る。
【図14】従来例による穴開け加工を説明する説明図で
ある。
ある。
【図15】液体噴射記録ヘッドを組み立てた状態で示す
斜視図である。
斜視図である。
B1 ,B2 ,B3 ,B4 副成物 1 基板 2,32,42 樹脂製天板 2a オリフィス 2b 液流路 10,50,60 基体 11,51,61 溝 12 液状保護膜 22 発泡塗膜 33 水槽 34 超低温槽 35 水洗槽 36 N2 ブロー 40 金網籠 52,62 被覆膜 53,63 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/18 B41J 2/135 (72)発明者 杉谷 博志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 河合 潤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 長田 虎近 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 陽平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 日隈 昌彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 種谷 陽一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 稲本 忠喜 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 被加工物の表面に液状またはムース状の
塗膜を設けたうえで前記被加工物にレーザ光を照射して
加工を行なう工程と、加工を行なった被加工物から液状
またはムース状の塗膜を除去する工程を有するレーザ加
工方法。 - 【請求項2】 被加工物にレーザ光を照射して加工を行
なう工程と、加工を行なった被加工物に熱衝撃を与えて
加工の副成物を分離する工程を有するレーザ加工方法。 - 【請求項3】 熱衝撃を与える工程を所定の回数だけ繰
り返えすことを特徴とする請求項2記載のレーザ加工方
法。 - 【請求項4】 被加工物を常温または加熱された水に浸
したうえで液体窒素に浸すことで熱衝撃を与えることを
特徴とする請求項2または3記載のレーザ加工方法。 - 【請求項5】 水に界面活性剤を添加することを特徴と
する請求項4記載のレーザ加工方法。 - 【請求項6】 被加工物の表面に金属またはセラミック
からなる硬質膜を設けたうえで前記被加工物にレーザ光
を照射して加工を行なう工程と、加工を行なった被加工
物の硬質膜の表面を清浄化する工程を有するレーザ加工
方法。 - 【請求項7】 被加工物にレーザ光を照射して加工を行
なう工程と、加工を行なった被加工物の表面に金属また
はセラミックからなる硬質膜を設けて加工の副成物を覆
う工程を有するレーザ加工方法。 - 【請求項8】 樹脂製天板のブランクを一体成形し、該
ブランクに液流路とオリフィスを形成する加工を請求項
1ないし7いずれか1項記載のレーザ加工方法によって
行なうことを特徴とする液体噴射記録ヘッドの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6290599A JPH08132260A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | レーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6290599A JPH08132260A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | レーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132260A true JPH08132260A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17758096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6290599A Pending JPH08132260A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | レーザ加工方法およびこれを用いた液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08132260A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6426481B1 (en) | 1999-06-29 | 2002-07-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing discharge nozzle of liquid jet recording head and method for manufacturing the same head |
| US6507002B1 (en) | 1999-06-29 | 2003-01-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for processing discharge nozzle of liquid jet recording head and method for manufacturing the same head |
| US6515255B1 (en) | 1999-06-29 | 2003-02-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Processing method of discharge nozzle for liquid jet recording head and manufacturing method of liquid jet recording head |
| GB2409998A (en) * | 2004-01-13 | 2005-07-20 | Xsil Technology Ltd | Laser machining using a surfactant film |
| JP2006527477A (ja) * | 2003-06-06 | 2006-11-30 | エグシル テクノロジー リミテッド | 界面活性剤膜を用いるレーザ切削加工 |
| CN100363144C (zh) * | 2004-11-05 | 2008-01-23 | 中国航空工业第一集团公司北京航空制造工程研究所 | 一种用于钛合金激光焊接的活性剂使用方法 |
| JP2008078581A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Disco Abrasive Syst Ltd | ウエーハのレーザー加工方法 |
| CN104923926A (zh) * | 2014-03-19 | 2015-09-23 | 温州大学 | 一种发泡辅助的金属片激光精密打孔装置 |
| CN111230335A (zh) * | 2020-01-21 | 2020-06-05 | 厦门理工学院 | 一种抑制金属蒸汽与光致等离子体产生的方法 |
| US11247932B2 (en) | 2018-01-26 | 2022-02-15 | Corning Incorporated | Liquid-assisted laser micromachining systems and methods for processing transparent dielectrics and optical fiber components using same |
| CN116748711A (zh) * | 2023-07-21 | 2023-09-15 | 东莞理工学院 | 一种冷却介质协同激光加工阵列降低热损伤的方法 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6290599A patent/JPH08132260A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6507002B1 (en) | 1999-06-29 | 2003-01-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for processing discharge nozzle of liquid jet recording head and method for manufacturing the same head |
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| US6426481B1 (en) | 1999-06-29 | 2002-07-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing discharge nozzle of liquid jet recording head and method for manufacturing the same head |
| JP2012110964A (ja) * | 2003-06-06 | 2012-06-14 | Electro Scientific Industries Inc | 界面活性剤膜を用いるレーザ切削加工 |
| JP2006527477A (ja) * | 2003-06-06 | 2006-11-30 | エグシル テクノロジー リミテッド | 界面活性剤膜を用いるレーザ切削加工 |
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| GB2409998A (en) * | 2004-01-13 | 2005-07-20 | Xsil Technology Ltd | Laser machining using a surfactant film |
| GB2409998B (en) * | 2004-01-13 | 2007-07-11 | Xsil Technology Ltd | Laser machining using a surfactant film |
| CN100363144C (zh) * | 2004-11-05 | 2008-01-23 | 中国航空工业第一集团公司北京航空制造工程研究所 | 一种用于钛合金激光焊接的活性剂使用方法 |
| JP2008078581A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Disco Abrasive Syst Ltd | ウエーハのレーザー加工方法 |
| CN104923926A (zh) * | 2014-03-19 | 2015-09-23 | 温州大学 | 一种发泡辅助的金属片激光精密打孔装置 |
| CN104923926B (zh) * | 2014-03-19 | 2016-10-26 | 温州大学 | 一种发泡辅助的金属片激光精密打孔装置 |
| US11247932B2 (en) | 2018-01-26 | 2022-02-15 | Corning Incorporated | Liquid-assisted laser micromachining systems and methods for processing transparent dielectrics and optical fiber components using same |
| CN111230335A (zh) * | 2020-01-21 | 2020-06-05 | 厦门理工学院 | 一种抑制金属蒸汽与光致等离子体产生的方法 |
| CN116748711A (zh) * | 2023-07-21 | 2023-09-15 | 东莞理工学院 | 一种冷却介质协同激光加工阵列降低热损伤的方法 |
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