JPH08133078A - ケーソン用台車 - Google Patents

ケーソン用台車

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JPH08133078A
JPH08133078A JP27670794A JP27670794A JPH08133078A JP H08133078 A JPH08133078 A JP H08133078A JP 27670794 A JP27670794 A JP 27670794A JP 27670794 A JP27670794 A JP 27670794A JP H08133078 A JPH08133078 A JP H08133078A
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caisson
oil
jack
rail
self
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Yukio Kizara
幸夫 木皿
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NITSUCHITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 レールの高低差や荷重のばらつきに対応して
ケーソンを安定に移動させ、且つ走行切り換えと走行停
止の位置決め、方向転換作業を容易に行い得るケーソン
用台車を提供する。 【構成】 ケーソンを支持するジャッキシリンダ33
a,33bを油槽77a,77b内に設け、アキューム
レータ37を接続して、偏った油圧が吸収されるように
構成し、駆動ホイール及びフリーホイールを回転自在に
支持し、回動により同時に又は選択的にレールに接触さ
せる基台と、該基台を回動させる自走・手押し切換え手
段を駆動して前記駆動ホイールを前記レールに接触させ
ることにより前記台車を自走に設定し、且つ前記フリー
ホイールを前記レールに接触させ前記駆動ホイールを前
記レールから離間させて前記台車を手押し可能に設定す
る選択切換手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防波堤工事あるいは大
型港湾の外郭施設工事に使用される大型コンクリートケ
ーソンを移動させるためのケーソン用台車に関するもの
であり、特にケーソン用台車を走行させるためのレール
の高低差に対応して複数の台車間の平衡をとる平衡構
造、及び台車を自走・手押しに切り換える切換構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートケーソンは、自重が200
0〜3000トンもある大型のものであり、沈設箇所に
近い海浜のケーソン製作ヤードで製造してから多数の台
車に載せて例えば浮きドッグまで移動、即ち運搬して浮
きドッグに移載し、次に浮きドッグにより沈設箇所まで
運搬している。図11及び図12は、コンクリートケー
ソン1を移動させる際の態様を示すものであり、沈設箇
所に近い海浜にケーソン製作ヤード3,5,7が設けら
れている。そして、各ケーソン製造ヤード3,5,7か
ら浮きドッグ9の係留位置までレールL1,L2,L3
が敷設されている。なお、図11にはレールL1,L
2,L3を一本の線で図示しているが、実際には図12
に示すように一対のレールLa,Lb及びLA,LBに
より構成されているものである。両者は共通の規格に設
定されたものであり、図12においては台車11の方向
転換を説明するため異なった符号を付している。
【0003】以下、ケーソン1の移動例として、図11
の左方に示すケーソン製作ヤード3で製作されたケーソ
ン1を移動する際の態様を説明する。ケーソン1は函台
と呼ばれている台上で製作され、製作後にケーソン1の
下部に配車した台車11上に移載される。次に、台車1
1上に載せられたケーソン1をプッシャー13によって
矢印A方向に押し、横方向レールと縦方向レールとの交
差位置まで移動させる。前記移動によりケーソン1は実
線で示した位置から想像線で示す位置に移動するのであ
るが、ケーソン製作ヤード3で製作した場合は浮きドッ
グ9の係留方向に90°方向転換させる必要がある。
【0004】方向転換位置X、即ちレールの交差位置に
おいて、ケーソン1を図示を省略した仮置函台上に移載
し、台車11を空荷の状態にして方向転換、即ち転車し
やすいようにする。次に、図12のA方向に向いていた
各台車11を人力によりB方向に、即ち図12について
言えば縦方向の一対のレールLa,Lbから横方向の一
対のレールLA,LBに転車する。この転車は、各レー
ルL1,L2,L3について同様に行われる。このよう
に各台車11の転車を行った後、仮置函台上に載ってい
たケーソン1を再度各台車11上に移載し、再びプッシ
ャー13により押動して浮きドッグ9の係留位置まで移
動させる。
【0005】ここで台車11の概略構成を説明すると、
車輪を回転自在に取り付けた走行基台と、この走行基台
にバネを介して弾性的に取り付けられる枠体と、この枠
体に固定されてケーソン1を支持する油圧シリンダとを
備えている。そして、函台上のケーソン1を台車11に
上に移載する場合は油圧シリンダを伸長し、台車11上
から仮置函台上に移載する場合は油圧シリンダを収縮す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各レールL
1〜L3は水平になるように敷設されるのであるが、レ
ール敷設に際しては多少の高低差は生じるものであり、
長い距離で見れば波があると言える。そして、ケーソン
1の移動に際しては複数、図示の例では3台ずつ図示し
ているが、実際には20台程度の台車11が配車され、
ケーソン1は各台車11上に均等に荷重がかかるように
載せられる。しかし、レールL1,L2,L3には前記
のように高低差があり、しかもケーソン1の底面も完全
な平面ではない。従って、台車11が各レールL1〜L
3上を走行する際、その高低差を吸収しないと特定の台
車11に一時的に過大な荷重がかかったり、この逆に荷
重が著しく低減するようになる。これを放置すると、移
動中にケーソン1に集中荷重がかかり、ケーソン1に亀
裂が生じる恐れがある。
【0007】そこで、前記バネを設けているのである
が、1個のバネは約100kgもの重量があり、しかも
一台の台車11に例えば48本ものバネが使用されるの
で、台車11全体の重量が大きい。台車11の方向転
換、即ち図13について言えば一対のレールLa,Lb
から一対のレールLA,LBへの転車は人力により行わ
れるのであるから、台車11自体の重さは作業効率、安
全性のいずれから見ても軽量であることが望ましい。し
かし、前記理由によりバネを省略することはできず、こ
のため台車11の重量増加を余儀なくされていた。更に
部品点数、組み立て工数のいずれも増加するうえに、メ
ンテナンスも面倒等の種々の問題がある。
【0008】一方、ケーソン1の移動はプッシャー13
による押動で行っていたが、プッシャー13が必要であ
るうえに、停止位置で正確に停止させることは慣性の影
響で困難であり、停止位置を仮に行き過ぎた場合は、反
対方向にプッシャー13を配置して押し戻す等の面倒な
作業が必要であった。
【0009】本発明の第1の目的は、小型軽量化と構造
の簡略化とを図ることができるうえに、台車を走行させ
るレールの高低差や荷重のばらつきに対応してケーソン
を安定に移動させるケーソン用台車を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、自走及び手押しによる走行
切り換えと、走行停止位置の位置決めと走行方向の転換
作業を容易に行い得るケーソン用台車を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記第1の
目的は、伸長及び収縮制御されるジャッキシリンダ上に
ケーソンを載せ、敷設されたレール上を走行して前記ケ
ーソンを移動させるケーソン用台車において、前記ジャ
ッキシリンダを油圧により支持する油槽と、前記ジャッ
キシリンダにかかる荷重に対応して前記油槽内の油圧を
制御するアキュームレータとを備えたケーソン用台車に
より達成される。
【0011】本発明に係る前記第2の目的は、伸長及び
収縮制御されるジャッキシリンダ上にケーソンを載せ、
敷設されたレール上を走行して前記ケーソンを移動させ
るケーソン用台車において、台車を走行させる駆動手段
と、前記駆動手段により回転駆動される駆動ホイール及
びフリーホイールを回転自在に支持し、回動により前記
駆動ホイール及び前記フリーホイールを同時に又は選択
的に前記レールに接触させる基台と、該基台を回動させ
る自走・手押し切換手段と、該自走・手押し切換え手段
を駆動して前記駆動ホイールを前記レールに接触させる
ことにより前記台車を自走に設定し、且つ前記フリーホ
イールを前記レールに接触させ前記駆動ホイールを前記
レールから離間させて前記台車を手押し可能に設定する
選択切換手段とを備えたケーソン用台車により達成され
る。
【0012】
【作用】本発明に係るケーソン用台車は、ケーソンを支
持するジャッキシリンダを油槽内に設け、油槽にアキュ
ームレータを接続した。従って、レールの高低差やケー
ソンの底面の凹凸等により或るジャッキシリンダに過大
な荷重がかかった場合、そのジャッキシリンダは油槽内
のオイルに圧力をかけながら下降し、油圧はアキューム
レータにより吸収される。即ち。油槽内のオイルとアキ
ュームレータがスプリングと同様の作用を行うので、重
量のある多数のスプリングを省略し、台車の軽量化を図
ることができる。
【0013】本発明に係るケーソン用台車は、台車にオ
イルモータ等の駆動手段と駆動ホイールを設けて自走可
能に構成するとともにフリーホイールを設け、且つ前記
駆動ホイールとフリーホイールとを同時に、または選択
的にレールに接触させるための、例えば油圧経路の切り
換え弁等の選択切換手段を設けたので、ケーソンを移動
させる際は台車を自走させ、台車を方向転換させる際は
簡単に手押しに切り換えることができ、ケーソン移動作
業を効率よく行い得るようになる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図10を参照して本発明を適用
したケーソン用台車の一実施例を説明する。実施例の説
明にあたっては、ケーソン用台車の構成等について説明
し、次いで移動時の作用について説明する。なお、従来
例の説明に参照した図11及び図12は、本実施例にお
いても適宜援用する。先ず、図1及び図2を参照して、
本実施例における台車21の概略構成を説明する。台車
21は既述した一対のレールLa,Lb上を走行するも
のであり、進行方向前側あるいは後側から見た場合は、
図2に示すように左右対象に構成されている。そこで、
構成及び作用については主として図1、図8、図9に示
す一側面を参照して説明し、反対側側面の構成及び作用
については省略する。
【0015】次に、台車21を構成する主な部材につい
て説明すると、側面の中央部Sから左右に回動するよう
に構成された基台23a,23bと、各基台23a,2
3bの下部に設けられた車輪25a,25b,27a,
27bと、各基台23a,23b上に固定された枠体2
9a〜29dと、昇降移動する連結部材31と、2基の
ジャッキシリンダ33a,33bと、油圧ポンプ35
と、アキュームレータ37と、2基のオイルモータ39
a,39b等を備えている。
【0016】基台23a,23bは、ピン41a,41
bを中心に回動できるように連結部材31に取り付けら
れているものであり、その回動動作については後にケー
ソン1の移動作用とともに詳細に説明する。2基のジャ
ッキシリンダ33a,33bはケーソン1を支持するも
のであり、伸長及び収縮制御は油圧ポンプ35によって
行われる。また、オイルモータ39a,39bは台車2
1を自走させるためのものであり、本発明でいう駆動手
段に相当する。一方のオイルモータ39aに連結した車
輪25aと他方のオイルモータ39bに連結した車輪2
5bとが、本発明でいう駆動ホイールに相当する。内側
の車輪27a,27bには回転駆動力は加えられず、こ
れらの車輪27a,27bは本発明でいうフリーホイー
ルに相当する。駆動ホイール25a,25b及び27
a,27bは、ケーソン移動時の態様によって一対のレ
ールLa,Lbに、即ちレールL1〜L3に接したり離
間するように制御される。
【0017】次に、図3以下の各図を参照してケーソン
1を移動させる際の作用について説明する。ケーソン1
は、図3に示すようにケーソン製作ヤード3に設けた函
台43上で製作される。ケーソン製作後の移動に際して
は、台車21のジャッキシリンダ33a,33bを収縮
させた状態で、言い換えれば函台43の下側に潜り込む
ようにした状態でレールL1,L2,L3上を走行さ
せ、ケーソン1の下部に所定間隔で停止させる。このよ
うな走行及び停止はオイルモータ39a,39bの駆動
及び停止により行うことができるが、この場合は図8に
示すように駆動ホイール25a,25bをレールLa,
Lb上に下ろし、フリーホイール27a,27bを離間
させる。
【0018】ところで、台車21の位置決めを駆動ホイ
ール25a,25bの駆動及び停止で行った場合、微小
な位置合わせが困難である。仮に、台車21の間隔にむ
らがあった場合は、或る台車21に過大に荷重がかかっ
たりする。そこで、本実施例では台車21を前進及び後
進に微速走行させたり、手押しにより走行させて台車2
1の微小な位置合わせを行うようになっている。しか
し、人力で台車21を押す場合、駆動ホイール25a,
25bがレールL1,L2,L3に接しているとブレー
キがかかった状態になって円滑に押すことができない。
このため本実施例では、図9に示すようにフリーホイー
ル27a,27bをレールL1,L2,L3に接触さ
せ、駆動ホイール25a,25bを浮かせ得るように構
成した。この構成によれば、手押し時に台車21にブレ
ーキがかからないので、微小な位置合わせを容易に行う
ことができる。また、少数の作業員で短時間に位置合わ
せできるので、作業性が良好になる。なお、駆動ホイー
ル25a,25bやフリーホイール27a,27bの昇
降制御は、台車21の方向転換時にも行われるのである
が、その詳細は後に油圧制御系とともに詳細に説明す
る。
【0019】以上のようにしてケーソン1の下側に台車
21を位置決めした後、駆動ホイール25a,25bを
下ろし、函台43から台車21上にケーソン1を移載さ
せる。この場合、図4に示すようにジャッキシリンダ3
3a,33bを伸長させ、ケーソン1を函台43上から
持ち上げる。次に、台車21をレールL1,L2,L3
に沿って走行、即ち図11で説明した矢印A方向に走行
させると、函台43から持ち上げられたケーソン1が台
車21と一体に移動することになる。
【0020】図11及び図12で説明した方向転換位置
には、レールL1,L2,L3間に図5に示す仮置函台
45が設けられている。仮置函台45は先端に油圧制御
により昇降するケーソン支持部45aを備えていて、台
車21によりケーソン1が方向転換位置まで運ばれてく
ると、図5に示すようにケーソン支持部45aを伸長さ
せ、ケーソン1を支持する。次いで台車21のジャッキ
シリンダ33a,33bを収縮、即ちシリンダロッドを
降下させ、各台車21を人力で方向転換する。方向転換
位置までは、ケーソン1を支持した状態で台車21の駆
動ホイール25a,25b及びフリーホイール27a,
27bの全てがレールL1,L2,L3に接していた
が、方向転換時にケーソン1の支持が解除されると、先
に図9を参照して説明したように油圧の作用で駆動ホイ
ール25a,25bが上方に引き上げられる。
【0021】このようにして各台車21を方向転換した
後、ジャッキシリンダ33a,33bを伸長してケーソ
ン1を支持し、次いで仮置函台45のケーソン支持部4
5aを降下させる。以下、台車21の走行によりケーソ
ン1を浮きドッグ9の係留位置に向けて、即ち図12に
示した矢印B方向に移動させるのであるが、その態様は
図6に示すとおりである。
【0022】係留位置には、図7に示すようにシンクロ
リフト側函台47が設置されている。係留位置におい
て、レールL1,L2,L3は函台47の言わば谷間、
或いは溝部とも言える部分に敷設されていて、係留位置
内の所定位置に停止するまでは函台47より高い位置に
ケーソン1が支持されている。そして、所定位置に停止
した後、ジャッキシリンダ33a,33bを収縮し図7
に示すように函台47上にケーソン1を移載する。次い
で、台車21を元の方向、即ち本実施例の場合は方向転
換位置の方向に復動させて、台車21によるケーソン1
の移動作業が完了する。
【0023】次に、前記した駆動ホイール25a,25
bやフリーホイール27a,27bの昇降制御、レール
L1〜L3の高低差に対応する平衡作用、更に台車21
の自走と手押しの切り換え作用等について説明する。図
10は前記各作用を実行するための油圧制御系を示すも
のである。モータ51はポンプ35を駆動するためのも
のであり、ポンプ35はタンク53内のオイル(図示省
略)をジャッキシリンダ33a,33bやオイルモータ
39a,39b等に加圧供給するためのものである。
【0024】パイプ55は自走と手押しとの選択を行う
選択切換弁57の入力側と、自走時において前進、中
断、後進の切り換えを行う走行切換弁59の入力側、更
に微速走行時に前進、中断、後進の切り換えを行う微速
走行切換弁61の入力側、ジャッキシリンダ33a,3
3bの昇降切り換えを行う昇降切換弁63の入力側に接
続されている。走行切換弁59の出力側には、オイルの
絞り機能と逆流防止を行うチャッキ弁65が設けられ、
微速走行切換弁61の出力側にもオイルの絞り機能と逆
流防止を行うチャッキ弁67が設けられている。なお、
選択切換弁57が本発明でいう選択切換手段に相当す
る。
【0025】オイルモータ39a,39bは回転速度や
トルクが均一なものを使用するのであるが、性能むらを
ゼロにすることはできない。そこで、絞り手段を備えた
チャッキ弁65,67を設けて性能むらを調整するよう
になっている。また、本実施例では2基のオイルモータ
39a,39bが設けられているが、設置数は2基に限
定されるものではなく、ケーソン1の大きさや台車21
の台数等、使用状態に応じて任意に変更することができ
る。
【0026】昇降切換弁63の出力側には、ジャッキシ
リンダ33a,33bの油圧制御を行うパイプ69,7
1と開閉弁73とが接続されている。開閉弁73は、自
走・手押し切換シリンダ75a,75b,75c,75
d及びジャッキシリンダ33a,33bの油槽77a,
77bに所望の油圧をかけた状態で閉塞される。アキュ
ームレータ37は、レールL1,L2,L3の高低差に
対応してジャッキシリンダ33a,33bの油槽77
a,77bの油圧を調整するようになっている。なお、
自走・手押し切換シリンダ75a〜75dは、駆動ホイ
ール25a,25bやフリーホイール27a,27bの
昇降を行うためのものであり、図8、図9に示すように
連結部材31と基台23a,23bとの間に設けられて
いる。
【0027】なお、選択切換弁57、走行切換弁59、
微速走行切換弁61、昇降切換弁63は、中央制御装置
81により集中制御されるようになっている。即ち、ケ
ーソン1を移動させるためには、前記説明から明らかな
ように多数の台車21が使用される。そして、図10に
示す油圧制御系は台車毎に設けられるのであるが、多数
の台車21が一か所に設置された中央制御装置81によ
り同時に制御されるようになっている。各台車21のモ
ータ51を駆動する駆動信号や、選択切換弁57、走行
切換弁59、微速走行切換弁61、昇降切換弁63を切
り換えるための制御信号は、ケーブル83を介して伝達
される。なお、ケーブル83の配線については種々の方
法があるが、本実施例では図3〜図7に示すように各台
車21間を中継するように配線される。
【0028】次に、ケーソン1を移動させる際の台車2
1の各種作用を説明する。台車21を自走させるに先立
って、中央制御装置81により選択切換弁57をオフに
制御し、モータ51を駆動して油圧ポンプ35を動作さ
せ、走行切換弁59と微速走行切換弁61とを中断に制
御し、更に昇降切換弁63についてはパイプ55,71
が接続されるように制御する。この結果、オイルモータ
39a,39bには油圧がかからないので回転せず、台
車21は停止になる。そして、開閉弁73を開くことに
より、自走・手押しシリンダ75a〜75bに油圧がか
かり、シリンダロッドが上方に付勢されて伸長状態にな
る。
【0029】一方、ジャッキシリンダ33a,33bに
ついては、パイプ71を介してシリンダロッドを押し下
げる方向、即ち収縮する方向に油圧がかかり、これと同
時に油槽77a,77bにも所定圧の油圧がかかるの
で、ジャッキシリンダ33a,33b全体は油槽77
a,77b内で所定の高さを維持するようになる。この
状態で開閉弁73を閉じ、自走・手押しシリンダ75
a,75dやジャッキシリンダ33a,33bの油槽7
7a,77bにかかる油圧を一定にする。
【0030】次に、図8を参照して前記油圧作用時にお
ける台車21の態様を説明する。図8に示すように、連
結部材31の左右両端部の内側に自走・手押しシリンダ
75a,75dが設けられ、左側の自走・手押しシリン
ダ75aのシリンダロッドと連結部材31の左端とが回
動ピン85aにより連結され、右側の自走・手押しシリ
ンダ75dのシリンダロッドと連結部材31の右端とが
回動ピン85dにより連結されている。従って、自走・
手押しシリンダ75a,75dの伸長と収縮により基台
23a,23bがピン41a,41bを中心に回動す
る。なお、図8に示す台車21の側面には自走・手押し
シリンダ75a〜75dのうちの2個、例えば75a,
75dが配設され、75b,75cは反対側の連結部材
31に設けられている。同様に、図9に示す側面には自
走・手押しシリンダ75a〜75dのうちの2個が図示
されている。
【0031】ここで、自走・手押しシリンダ75a〜7
5dの下側に油圧がかかり伸長している前記油圧作動状
態を説明する。連結部材31の中央の下端には、回動ピ
ン41a,41bにより基台23a,23bの一端が連
結されているので、自走・手押しシリンダ75a〜75
dの伸長により基台23a,23bの中央部が引き上げ
られ、基台23a,23bに回転自在に取り付けられた
フリーホイール27a,27bが図8に示すようにレー
ルL1〜L3から浮き上がり、駆動ホイール25a,2
5bがレールL1〜L3に接する状態になる。
【0032】この状態で、中央制御装置81を操作して
走行切換弁59を中断から前進に切り換えると、パイプ
55、走行切換弁59、チャッキ弁65、パイプ89を
介してオイルモータ39a,39bに油圧がかかり、オ
イルモータ39a,39bが回転して駆動ホイール25
a,25bを前進方向に回転駆動する。オイルモータ3
9a,39bを回転駆動させたオイルは、パイプ93、
チャッキ弁65、走行切換弁59、パイプ95を介して
オイルタンク53に還流し、再び油圧ポンプ35により
オイルモータ39a,39bに加圧供給され、台車21
は自走を継続する。
【0033】台車21が所定位置まで走行した後、走行
停止にするのであれば走行切換弁59を中断に切り換
え、オイルモータ39a,39bへのオイルの加圧供給
を遮断する。次に、停止位置を微調整するのであれば、
微速走行切換弁61を中断から走行に切り換え、チャッ
キ弁67により流量制御したオイル、換言すれば低下さ
せた油圧をパイプ97を介してオイルモータ39a,3
9bにかける。この結果、オイルモータ39a,39b
は低速回転に移行し、台車21も微速走行して停止予定
位置に緩やかに近づくようになり、所定位置に正確に停
止させることができる。
【0034】台車21を後進させる場合は、走行切換弁
59を切り換え制御してパイプ55、走行切換弁59、
パイプ93を介してオイルモータ39a,39bにオイ
ルを加圧供給する。即ち、オイルモータ39a,39b
には、前進時に対し逆方向からオイルが加圧供給される
ことになり、オイルモータ39a,39bと駆動ホイー
ル27a,27bが逆回転して台車21が後進する。オ
イルモータ39a,39bを回転駆動させたオイルは、
パイプ89、チャッキ弁65、走行切換弁59、パイプ
95を介してタンク53に還流される。
【0035】台車21を微速後進させる場合は、微速走
行切換弁61を切り換え制御してパイプ55、微速走行
切換弁61、パイプ93を介してオイルモータ39a,
39bにオイルを加圧供給する。即ち、オイルモータ3
9a,39bには、微速前進時に対し逆方向からオイル
が加圧供給されることになり、オイルモータ39a,3
9bと駆動ホイール27a,27bが逆回転して台車2
1が微速後進する。オイルモータ39a,39bを回転
駆動させたオイルは、パイプ97、チャッキ弁67、微
速走行切換弁61、パイプ95を介してタンク53に還
流される。
【0036】なお、図3〜図7及び図11、図12を参
照して説明したケーソン1の移動中に台車21を手押し
する場合は、以下のような制御が行われる。この場合、
走行切換弁59と微速走行切換弁61とを中断に切り換
え制御し、選択切換弁57を切り換え制御してパイプ5
5とパイプ99とを接続して自走・手押しシリンダ75
a〜75dを圧縮、即ちシリンダロッドを押し下げるよ
うに油圧をかける。先に、開閉弁73を介して自走・手
押しシリンダ75a〜75dにかかっていた油圧は、開
閉弁73が閉じられているのであるから、パイプ101
を介してアキュームレータ37にかかる。アキュームレ
ータ37内には、例えば窒素ガスが充填されていて、パ
イプ101を介して油圧がかかると、窒素ガスが圧縮さ
れて自走・手押しシリンダ75a,75bのシリンダロ
ッドが収縮する。
【0037】この結果、台車21は図8に示す態様から
図9に示すように変化する。即ち、自走・手押しシリン
ダ75a〜75dが前記のように制御されることによっ
て、基台23a,23bは連結部材31との間隔が縮ま
るように回動し、これに伴って基台23a,23bの回
動ピン41a,41bとの連結位置が下方に押し下げら
れるので、両端側が持ち上げられるようになる。従っ
て、駆動ホイール25a,25bがレールから浮き上が
り、台車21はフリーホイール27a,27bにより低
負荷で走行するようになる。この状態では、台車21を
人力で軽く押し動かすことができ、既述したケーソン1
の下部に台車21を配車する場合、更に方向転換を行う
際の位置合わせ動作が簡便、且つ容易に行い得るように
なる。
【0038】ところで、台車21によりケーソン1を移
動している間、レールL1〜L3に波があると、或るジ
ャッキシリンダ33a,33bに過大な荷重がかかって
しまうことを説明した。従来は各台車21に設けたジャ
ッキシリンダ33a,33bの平衡をとるためスプリン
グが設けられていたのであるが、本実施例ではアキュー
ムレータ37がスプリングに代わる作用を行う。即ち、
ジャッキシリンダ33a,33bと油槽77a,77b
とは、図8及び図9に示すように外観上は一体になって
いるが、実際は図10に模式的に示したように油槽77
a,77b内にジャッキシリンダ33a,33bを言わ
ば浮き状態で収納した構成になっている。
【0039】そして、ケーソン1の移動中に、或るジャ
ッキシリンダ33a,33bに過大な荷重がかかった場
合、シリンダロッドはパイプ69をパイプ95に接続し
ない限り下降しない。しかし、ジャッキシリンダ33
a,33b全体が重量により下方に押されるので、押さ
れたジャッキシリンダ33a,33bを浮かせている油
槽77a,77bのオイルが加圧され、この圧力はパイ
プ101を介してアキュームレータ79にかかる。アキ
ュームレータ79は油圧に対応して充填した窒素ガスを
圧縮し、その分に対応して過大な荷重がかかったジャッ
キシリンダ33a,33b全体が油槽77a,77b内
に降下し、各ジャッキシリンダ33a,33b間の平衡
が取られることになる。
【0040】以上に説明したように、本実施例の構成に
よれば、ジャッキシリンダ33a,33bを油槽77
a,77b内に収納し、油槽77a,77b内の油圧を
アキュームレータ79で吸収することにより、重量のあ
るバネを不要にすることができる。しかも、アキューム
レータ79は自走・手押しシリンダ75a,75dにつ
いても援用されるものであり、これらの作用が相まって
台車21の構成を簡略化することができる。
【0041】ここで、方向転換作業について説明する
と、台車21のほぼ中央部の下側に昇降自在にジャッキ
111が設けられている。そして、台車21が方向転換
位置Xまで走行してくると、ジャッキ111を下降さ
せ、台車21全体をレールLa,Lbから浮かせる。次
に、人力により台車21を90°回転させ、ジャッキ1
11を上昇させて台車21をレールLA,LB上に降ろ
す。このような一連の方向転換作業において、ジャッキ
111がレールLa,Lb及びLA,LBで囲まれた四
角形の中心位置Pにジャッキ111を正確に下降させな
いと、中心がずれて台車21を回転させてもレールL
A,LB上に正確に載らなくなる。従って、本実施例の
ように台車21を微速で前進及び後進させる作用、更に
手押しする作用は位置合わせ時に極めて重要であり、こ
の作用により方向転換作業を簡単かつ容易に行うことが
できる。
【0042】以上の如く、本実施例に示したケーソン用
台車21は、台車21をプッシャーを用いることなく前
進及び後進に、しかも所望速度と微速で走行させること
ができるうえに、手押し走行も選択的に行い得るので、
ケーソン1の移動を必要に応じて高速や低速に変化させ
ることができる。しかも、方向転換作業も容易に行い得
るので、ケーソン1を効率よく安全に移動させることが
できる。更に、自走や手押しの切り換えは中央制御装置
81により集中制御でき、方向転換も簡単に行い得るの
で、作業員の削減も可能になる。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るケ
ーソン用台車は、ケーソンを支持するジャッキシリンダ
を油槽内に設け、油槽にアキュームレータを接続してレ
ールの高低差やケーソンの底面の凹凸等により或るジャ
ッキシリンダに過大な荷重がかかった場合、そのジャッ
キシリンダが油槽内のオイルに圧力をかけながら下降
し、油圧がアキュームレータにより吸収されるように構
成した。従って、油槽内のオイルとアキュームレータが
スプリングと同様の作用を行うので、台車に重量のある
多数のスプリングを設ける必要がなく、台車の軽量化を
図ることができる。更に、本発明に係るケーソン用台車
は、台車にオイルモータ等の駆動手段と駆動ホイールを
設けて自走可能に構成するとともにフリーホイールを設
け、且つ前記駆動ホイールとフリーホイールとを同時
に、または個別にレールに接触させるための例えば油圧
経路の切り換え弁等の選択切換手段を設けた。従って、
ケーソンを移動させる際は台車を自走させ、台車を方向
転換させる際は簡単に手押しに切り換えることができ、
台車を方向転換させる際の位置決めを容易且つ正確に行
うことができるので、ケーソン移動作業の効率化と作業
の安全性向上とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるケーソン用台車の概略構
成を示す側面図である。
【図2】ケーソン用台車の概略構成を示す他の側面図で
ある。
【図3】ケーソンを移動させる際の一態様を示す説明図
である。
【図4】ケーソンの移動過程を示す説明図である。
【図5】ケーソンを仮置函台に載置する際の態様を示す
説明図である。
【図6】ケーソンの移動過程を示す説明図である。
【図7】ケーソン移動後の台車の走行を示す説明図であ
る。
【図8】自走時の駆動ホイールとフリーホイールとの関
連作用を示す台車の側面図である。
【図9】手押し時の駆動ホイールとフリーホイールとの
関連作用を示す台車の側面図である。
【図10】油圧制御系の回路図である。
【図11】従来のケーソン移動経路を示す説明図であ
る。
【図12】台車の方向転換位置の態様を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーソン 3,5,7 ケーソン製作ヤード 21 台車 23a,23b 基台 25a,25b 駆動ホイール 27a,27b フリーホイール 31 連結部材 33a,33b ジャッキシリンダ 35 油圧ポンプ 37 アキュームレータ 39a,39b オイルモータ 43 函台 45 仮置函台 47 シンクロリフト側函台 51 モータ 53 タンク 55,69,71,93,95,97,99 パイプ 57 選択切換弁 59 走行切換弁 61 微速走行切換弁 63 昇降切換弁 65,67 チャッキ弁 73 開閉弁 75a〜75d 自走・手押し切換えシリンダ 77a,77b 油槽 81 中央制御装置 L1〜L3,LA,LB,La,Lb レール A、B 走行方向 X 方向転換位置 P 方向転換位置の中心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸長及び収縮制御されるジャッキシリン
    ダ上にケーソンを載せ、敷設されたレール上を走行して
    前記ケーソンを移動させるケーソン用台車において、 前記ジャッキシリンダを油圧により支持する油槽と、前
    記ジャッキシリンダにかかる荷重に対応して前記油槽内
    の油圧を制御するアキュームレータとを備えたことを特
    徴とするケーソン用台車。
  2. 【請求項2】 伸長及び収縮制御されるジャッキシリン
    ダ上にケーソンを載せ、敷設されたレール上を走行して
    前記ケーソンを移動させるケーソン用台車において、 台車を走行させる駆動手段と、 前記駆動手段により回転駆動される駆動ホイール及びフ
    リーホイールを回転自在に支持し、回動により前記駆動
    ホイール及び前記フリーホイールを同時に又は選択的に
    前記レールに接触させる基台と、 該基台を回動させる自走・手押し切換手段と、 該自走・手押し切換え手段を駆動して前記駆動ホイール
    を前記レールに接触させることにより前記台車を自走可
    能に設定し、且つ前記フリーホイールを前記レールに接
    触させ前記駆動ホイールを前記レールから離間させて前
    記台車を手押し可能に設定する選択切換手段とを備えた
    ことを特徴とするケーソン用台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0551115A (ja) * 1991-08-23 1993-03-02 Penta Ocean Constr Co Ltd 重量物搬送台車
JPH06173597A (ja) * 1992-12-10 1994-06-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd シールド掘進機の排土口緊急遮断装置

Patent Citations (2)

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JPH06173597A (ja) * 1992-12-10 1994-06-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd シールド掘進機の排土口緊急遮断装置

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