JPH0813367A - パルプの製造方法 - Google Patents

パルプの製造方法

Info

Publication number
JPH0813367A
JPH0813367A JP14497694A JP14497694A JPH0813367A JP H0813367 A JPH0813367 A JP H0813367A JP 14497694 A JP14497694 A JP 14497694A JP 14497694 A JP14497694 A JP 14497694A JP H0813367 A JPH0813367 A JP H0813367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
enzyme
paper
producing
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14497694A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Seko
雅彦 世古
Katsuharu Nakano
勝春 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP14497694A priority Critical patent/JPH0813367A/ja
Publication of JPH0813367A publication Critical patent/JPH0813367A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 稲藁、麦藁、バガス等の非木材系植物資源を
酵素処理することを特徴とするパルプもしくは紙の製造
方法。 【効果】 本発明により、従来の化学処理による稲藁、
麦藁、バガス等からのパルプ製造のような大量の廃液を
出すことなく、効率よく農産廃棄物からパルプ及び紙を
製造することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、稲藁、麦藁、バガス
(さとうきびのしぼり粕)等の非木材系植物資源を酵素
処理することを特徴とするパルプもしくは紙を効率よく
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国ではパルプ原料として99%以上
を木材に頼ってきたが、近年、世界的に木材資源の不足
が認識され始め、また、地球環境保護に関する意識が高
まり、なかでも森林資源の保護が関心を集めている。そ
こで、年々大量に発生し農産廃棄物として捨てられてい
た稲藁、麦藁、バガス等の非木材系の植物資源が注目さ
れるに至った。
【0003】従来の稲藁、麦藁、バガス等の非木材資源
からのパルプ化はソーダ法、クラフト法などが知られて
いる。これらの方法では原料である稲藁、麦藁をアルカ
リ条件下140度〜170度に加熱して高温高圧で処理
する、即ち蒸解してリグニンを除去するのであるが、ソ
ーダ法においては収率が低いこと、蒸解廃液処理が困難
であること、また、クラフト法ではさらにつけ加えて悪
臭物質を発生するというマイナス面があり非木材資源か
らのパルプ化の普及を妨げている一因となっている。特
に蒸解廃液に関しては、原料である稲藁、麦藁自体のシ
リカ(SiO2 )の含量が高く、蒸解工程中に可溶性の
Na2 SiO3 となって黒液中に溶解して回収中の各工
程でトラブルを引き起こすことが知られている。例え
ば、エバポレーターでは、スケールの付着が著しく、高
粘度となるので、高濃度濃縮が困難となる。また、回収
ボイラーではシリカ(SiO2 )は灰の融点を上昇さ
せ、ボイラーの汚れ、詰まりを引き起こす。苛性化工程
ではCaSiO3 を作って白液中に溶解し循環して系内
にシリカを蓄積させる。こうした薬品回収上の問題点の
ため、特にシリカ含量の高い稲藁を原料とする場合には
事実上薬品回収は不可能であり、廃液として投棄され大
きな環境問題となっている。廃液を処理すれば良いわけ
であるが、それには多大な費用をかけざるをえないため
に経済的に成り立たない大きな理由の一つとなってい
る。
【0004】一方、非木材資源から酵素を用いたパルプ
の製造に関しては靭皮繊維から紙料用パルプを製造する
方法(特開昭53−28701)、非木材繊維のパルプ
化法(特公昭57−39636)、酵素によるパルプの
製造方法(特開昭59−223389)などが公知であ
るが、これら全ては亜麻や黄麻に代表される麻類、ミツ
マタ、コウゾなどの靭皮繊維を対象としたものである。
稲、麦、バガスなど草類の維管束からなる硬質繊維に適
した酵素によるパルプ製造方法は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、稲藁、麦
藁、バガス等の非木材資源の利用にあたり、廃水処理や
悪臭対策が困難である従来の化学的方法に代わる無公害
で新規なパルプの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】さらに、本発明は、前記の非木材資源のパ
ルプ化には適さない従来の酵素によるパルプ製造方法に
代わる、新規で有効なパルプ製造方法を提供することを
目的とする。また、本発明は新規な紙・板紙の製造方法
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】植物体から製紙用原料と
なる繊維を取り出したものがパルプであり、製紙用繊維
の主体をなすのはセルロースである。原料となる稲藁、
麦藁やバガスなどの化学組成は複雑であるが、セルロー
ス、ヘミセルロース、リグニンの3大成分から成り立っ
ている。その他油脂分や少量のタンパク質、シリカなど
の灰分が含まれる。これら構成成分がお互いにどのよう
な状態で結合しているかは必ずしも全容は明かではな
い。しかし、断片的な知見ではあるが、麦わらリグニン
についての報告によれば、麦藁よりアルカリ抽出リグニ
ン、微粉砕抽出リグニン、酵素抽出リグニンの3種類の
リグニンを単離してその特性を検討した結果、麦藁中の
リグニンはヘミセルロースであるアラビノグルクロノキ
シランと強固な結合をしているが、それはフェルラ酸を
介した架橋結合であると推定されている。
【0008】また、バガスのリグニン糖複合体(Lig
nin−carbohydratecomplex:L
CC)の構造が解明され、フェルラ酸、p−クマル酸を
含み、糖成分はアラビノースとキシロースとが1:8か
らなるアラビノグルクロノキシランであった。リグニン
とのその結合様式はベンジルエステルあるいはベンジル
エーテル結合であろうと推定されている。
【0009】従来の方法ではリグニンを除去する目的で
アルカリ条件下高温高圧処理してパルプ化していたので
あるが、本発明者らはリグニンと結合しているヘミセル
ロースであるキシランを分解すれば容易にリグニンを除
去できるという考察に基づいて鋭意検討した結果本発明
を完成するに至った。即ち、本発明に係わるパルプの製
造方法は原料である稲藁、麦藁、バガス等を常温常圧下
で酵素処理することを特徴とするものであり、自然環境
に悪影響を及ぼすような廃水を生成せしめないことを特
徴とするものである。
【0010】
【発明の開示】すなわち、本発明は以下のパルプ製造方
法及び紙・板紙の製造方法を提供する。 1)非木材系植物由来の繊維源を、キシラン分解活性を
有する酵素で処理することを特徴とするパルプの製造方
法。 2)繊維源が農産廃棄物である前記1)に記載のパルプ
の製造方法。 3)非木材系植物が単子葉植物である前記1)に記載の
パルプの製造方法。 4)非木材系植物由来の繊維源が稲藁、麦藁、バガス、
とうもろこし穂軸、綿実粕もしくは燕麦種皮である前記
1)に記載のパルプの製造方法。 5)前記1)ないし4)に記載の処理の後に、得られた
パルプを還元漂白及び/または酸化漂白することを特徴
とするパルプの製造方法。 6)前記1)ないし5)に記載の処理の後に、得られた
パルプを漉くことを特徴とする紙・板紙の製造方法。 7)前記1)ないし5)に記載の処理の後に、得られた
パルプに化学パルプを配合して漉くことを特徴とする紙
・板紙の製造方法。
【0011】本発明で酵素処理の対象となるのは、非木
材系植物由来の繊維源であり、好ましくは単子葉植物由
来の繊維源もしくは農産廃棄物であり、より好ましくは
稲藁、麦藁、バガス、とうもろこし穂軸、綿実粕、燕麦
種皮などである。これら原料に付着している土や泥は酵
素を作用させる前に洗浄して取り除いておく方がよい。
また、原料を前処理すること即ち原料に対して酵素がよ
り働き易い状態にした後、酵素処理することでより容易
にパルプ化を行うことができる。前処理の方法は原料を
ハイドロパルパーやプレスなど用いた機械的処理で軽く
解繊する方法や水酸化ナトリウムのようなアルカリに浸
して化学的に処理し組織を膨潤させる方法あるいは機械
的処理と化学的処理を組み合わせた処理方法を用いるこ
とができる。
【0012】キシラン分解酵素としては微生物、動物、
植物などいずれの起源のものであってもよく精製品のほ
か粗精製品であってもよい。これらの酵素は単独にまた
は併用してまたは順次用いることができ、非木材系由来
の繊維源の乾燥重量あたり0. 01重量%から10重量
%を添加する。
【0013】酵素のキシラン分解活性の有無について
は、簡便法として以下に示す方法で調べることができ
る。即ち、任意のpHに調製した水溶液に市販のオート
麦由来のキシラン(SIGMA社)が1重量%の濃度に
なるよう懸濁し、寒天を2重量%となるように加えた
後、90〜100℃まで加熱して寒天プレートを作成す
る。酵素液を適当に希釈してあるいは濃縮して寒天プレ
ートにスポットした後、任意の温度で保温する。24時
間経過後に寒天プレートを観察しスポットした周辺部に
クリアゾーンが認められるならばキシラン分解活性を有
すると判定する。
【0014】酵素処理にあたっては、原料濃度は0. 1
重量%〜20重量%、好ましくは1〜10重量%であ
る。pH、温度条件は、分解活性の最適条件に近いほど
効果的ではあるが、そのことにこだわる必要はなく酵素
が作用する範囲内であればよい。通常、pHは3〜1
1、温度は10℃〜90℃の範囲内から選択できる。処
理時間は処理pH、処理温度、酵素量により影響され
る。また、稲藁、麦藁、バガスなどの原料の種類や前処
理の程度によっても影響を受ける。静置するかあるいは
静かに撹拌しながら処理すると短ければ1時間、長けれ
ば10日間程度必要となる。酵素処理条件は実生産上の
制約を考慮して決めればよい。予備試験を行った後に最
適な条件を設定することが望ましい。
【0015】さらにはまた、原料中に含まれている油脂
分やタンパク質を分解するために油脂分解酵素やタンパ
ク質分解酵素を予めあるいは同時に作用させればさらに
容易にパルプ化を行うことができる。セルロース分解酵
素の場合は繊維自体を分解して収率やパルプ強度を低下
させるので好ましくはないが、例えば、パルプ強度がそ
れほど要求されない場合にはセルロース分解酵素を予め
あるいは同時に作用させればより容易にパルプ化を行う
ことができる。これらの場合も使用する酵素の特性から
分解活性の最適条件に近いほど効果的ではあるが、それ
にこだわる必要はなく酵素が作用する範囲内であればよ
い。
【0016】酵素処理された原料は、繊維がまだ結束し
ていたり、非繊維分が付着していて、直接紙を構成する
ことができるような状態にはなっていないことが多い。
そこで離解や叩解を行ってから繊維をよく分離取得す
る。離解や叩解はパルパー、ビーター、リファイナー、
PFIミルなどを用いて処理することができる。離解や
叩解は原料の組織をさらに膨潤させる目的とリグニンを
抽出する目的で、アルカリ条件下で行うのが好ましい
が、必ずしもこの限りではない。なお、ここでアルカリ
条件下で行うためには、酵素処理する前に原料をアルカ
リ液に浸すという方法を取るのが好ましいが、使用後の
アルカリ液はまた次の原料を浸すのに使え、何度もリサ
イクル出来るので、従来のソーダ法のような大量の廃液
を出すことはない。
【0017】分離処理は湿式の回転ふるい、フラットス
クリーン及びプレッシャースクリーン等で処理可能であ
る。2段以上、同種または異種のふるいを用いることは
繊維分と非繊維分との分離に有効である。
【0018】その後、必要に応じて定法に従った還元漂
白及び/または酸化漂白をして紙・板紙用パルプにする
ことができる。例えば、還元漂白については、パルプ濃
度3〜5%、pH5〜6、温度50〜65℃の範囲で、
ハイドロサルファイトナトリウムを対乾燥パルプ0.5
〜1.0重量%添加して0.5〜1.0時間処理する。
【0019】また、酸化漂白については、塩素水、次亜
塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、過酸化水素などを用い
ることが出来る。例えば、次亜塩素酸ナトリウムを用い
る場合には、パルプ濃度3〜5%、温度25〜50℃、
有効塩素量2〜9%で、2〜6時間処理する。酸化漂白
については、2種以上の薬品を用いて、多段階処理する
ことが好ましい。次亜塩素酸ナトリウム、塩素水、二酸
化塩素など塩素含有薬品を用いる場合はアルカリ抽出操
作を入れることが好ましい。
【0020】得られたパルプから必要に応じて定法に従
った紙調製方法により、紙・板紙を製造することができ
る。例えばJIS P8209パルプ試験用手すき紙調
製方法により良好な手すき紙を得ることができる。ま
た、長網抄紙機や円網抄紙機などの抄紙機を用いて、機
械的に紙を調製することも可能である。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、かかる例に限定されるものではない。
【0022】実施例1 自然界からキシラン分解活性を有する酵素を生産する微
生物をスクリーニングした。スクリーニングの方法は以
下に示した組成の平板寒天培地に各地より採集した土壌
の懸濁液を適当に希釈して塗布した。50℃、24時間
培養した後平板寒天上に出現したコロニーの周辺にクリ
アゾーンが認められるもの(菌株A、菌株B、菌株C)
を選択した。スクリーニング用平板寒天培地の組成はキ
シラン(オート麦由来)1%、アスパラギン0. 1%、
酵母エキス0. 1%、KH2 PO4 0. 05%、MgS
4 /7H2 O0. 02%、NaCl0. 02%、Fe
Cl3 0. 002%、寒天2%で、pH7に調整した後
121℃、20分オートクレーブ滅菌した。
【0023】得られた微生物をスクリーニング用平板寒
天培地から寒天を除いた液体培地を酵素生産培地として
3日間振盪培養し、その培養液の遠心上清を得た。上清
中のキシラン分解活性の有無をpH7、50℃の条件で
前記の簡便法により調べた後酵素液として用いた。
【0024】乾燥重量100gの稲藁を5cm長に裁断
した後10重量%濃度NaOH水溶液16. 5lに浸漬
し、一昼夜室温で保持した。その後、稲藁を取り出し、
よく水洗してNaOHや溶出物や泥などの付着物を除去
し、遠心脱水して前処理済み原料とした。次に、この前
処理済み原料に5重量%となるように水を加え、pH7
に調整した。酵素は上記微生物の培養液上清を用いた。
対稲藁乾燥重量当り10重量%添加し、50℃に保持し
て、72時間静かに撹拌しながら反応させた。反応後、
稲藁を取り出してパルパーで十分離解した後、フラット
スクリーン(熊谷理機工業(株)製)でふるい分けして
パルプを得た。
【0025】それをPFIミル(熊谷理機工業(株)
製)を用いて、クリアランス0. 5mm、叩解圧1. 8
kgf/cm、パルプ濃度10%で、カナダ標準濾水度
(CSF)200mlまで叩解した後、JIS P82
09パルプ試験用手すき紙調製方法に従って手すき紙を
調製したところ良好な稲藁パルプ手すき紙が得られた。
JIS P8113とJIS P8116に従い、この
手すき紙の裂断長と比引裂き強さを求めた。結果を表1
に示す。
【0026】比較例1 実施例1におけるスクリーニング時に平板寒天培地上で
クリアゾーンを形成しなかった微生物(菌株D、菌株
E)を用いて実施例1と同様な操作を実施したところ、
表1に示すように稲藁をパルプ化はできなかった。
【0027】
【表1】
【0028】実施例2 乾燥重量100gの稲藁を5cm長に裁断した後よく水
洗して表面に付着している不純物を除去して前処理済み
原料とした。次に、この前処理済み原料に5重量%とな
るように水を加え、pH5に調整した。酵素として市販
キシラナーゼ製剤(SIGMA社)を対稲藁乾燥重量当
り1重量%添加し、50℃に保持して、10日間静置し
て反応させた。反応後、稲藁を取り出しパルパーで十分
離解した後、フラットスクリーン(熊谷理機工業(株)
製)でふるい分けしてパルプを得た。
【0029】それを叩解にかけることなくJIS P8
209パルプ試験用手すき紙調製方法に従い手すき紙を
調製したところ良好な稲藁パルプ手すき紙が得られた。
【0030】比較例2 酵素処理することを除いて、実施例2と同様な操作を実
施したところ稲藁はパルパーで離解出来ずパルプ化はで
きなかった。
【0031】実施例3 乾燥重量500gの麦藁を5cm長に裁断した後、10
重量%濃度NaOH水溶液16. 5lに浸漬して一昼夜
室温で保持した。その後、稲藁を取り出し、よく水洗し
てNaOHや溶出物や泥などの付着物を除去し、遠心脱
水して前処理済み原料とした。次に、この前処理済み原
料に3重量%となるように水を加え、pH6に調整し
た。市販ヘミセルラーゼ製剤(天野製薬社)を対稲藁乾
燥重量当り1重量%添加し、40℃に保持して、48時
間静かに撹はんしながら反応させた。反応後、稲藁を取
り出してパルパーで離解した後、フラットスクリーン
(熊谷理機工業(株)製)でふるい分けしてパルプを得
た。
【0032】それをナイアガラビーター(熊谷理機工業
(株)製)でカナダ標準濾水度で300mlまで叩解し
た後、JIS P8209パルプ試験用手すき紙調製方
法に従い、坪量125g/m2 になるように手すき紙を
調製したところ良好な麦藁紙が得られた。JIS P8
113及びJIS P8126に従って、得られた手す
き紙の裂断長と比圧縮強さを求めた。裂断長は10.
1、比圧縮強さは14.3であった。この値はJIS
P3904に示される段ボール用中しんの規定値を満た
している。
【0033】比較例3 酵素処理することを除いて、実施例3と同様な操作を実
施したところ稲藁はパルパーで離解出来ずパルプ化はで
きなかった。
【0034】実施例4 乾燥重量1000gの稲藁を1重量%濃度NaOH水溶
液33. 3lに0. 5時間浸漬した後、クリアランス1
mmの条件でディスクイファイナー(熊谷理機工業
(株)製)で軽く解繊した。その後、稲藁を取り出し、
よく水洗してNaOHや溶出物や泥などの付着物を除去
し、遠心脱水して前処理済み原料とした。次に、この前
処理済み原料に10重量%となるように水を加えてpH
5に調整した。酵素として市販キシラナーゼ製剤(SI
GMA社)を対稲藁乾燥重量当り0.05重量%添加し
てよくかき混ぜ、50℃で8時間静置して反応させた。
反応後、稲藁を取り出してパルパーで離解した後、フラ
ットスクリーン(熊谷理機工業(株)製)でふるい分け
してパルプを得た。
【0035】それをナイアガラビーター(熊谷理機工業
(株)製)でカナダ標準濾水度(CSF)で200ml
まで叩解した後、JIS P8209パルプ試験用手す
き紙調製方法に従って手すき紙を調製したところ、良好
な稲藁パルプ手すき紙が得られた。JIS P8113
とJIS P8116に従い、この手すき紙の裂断長と
比引き裂き強さを求めたところ、それぞれ8. 5と9.
8であった。 比較例4
【0036】酵素処理することを除いて、実施例4と同
様な操作を実施したところ稲藁をパルプ化はできなかっ
た。
【0037】実施例5 実施例4で調製した稲藁パルプをPFIミル(熊谷理機
工業(株)製)を用いて、クリアランス0. 5mm、叩
解圧1. 8kgf/cm、パルプ濃度10%で叩解し、
カナダ標準濾水度(CSF)320mlの紙料を得た。
【0038】市販広葉樹BKPをPFIミル(熊谷理機
工業(株)製)で上記と同条件にて叩解して得られたC
SF560mlの紙料を70に対して、上記稲藁パルプ
からの紙料を30の割合で混合して、JIS P820
9パルプ試験用手すき紙調製方法に従って手すき紙を調
製したところ、良好な稲藁パルプ手すき紙が得られた。
JIS P8113とJIS P8119に従い、この
手すき紙の裂断長と平滑度を求めたところ、それぞれ
4. 5と65であった。
【0039】比較例5 稲藁パルプからの紙料を配合しないで、市販広葉樹BK
Pからの紙料だけで実施例5に記載の方法で手すき紙を
作成し、裂断長と平滑度を求めたところそれぞれ4. 0
と40であった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、従来の方法の欠点であ
った環境破壊につながる大量の廃液を出すことなく、今
まで有効に利用されてこなかった稲藁、麦藁、バガスな
どの農産廃棄物に代表される非木材資源から効率的にパ
ルプを製造できる。また、このようにして製造されたパ
ルプは定法に従って抄紙することで紙・板紙を造ること
ができ、また、木材パルプに配合して抄紙すると紙力強
度が高く地合のよい表面の平滑な紙・板紙を造ることが
できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非木材系植物由来の繊維源を、キシラン
    分解活性を有する酵素で処理することを特徴とするパル
    プの製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維源が農産廃棄物である請求項1に記
    載のパルプの製造方法。
  3. 【請求項3】 非木材系植物が単子葉植物である請求項
    1に記載のパルプの製造方法。
  4. 【請求項4】 非木材系植物由来の繊維源が稲藁、麦
    藁、バガス、とうもろこし穂軸、綿実粕もしくは燕麦種
    皮である請求項1に記載のパルプの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4に記載の処理の後に、
    得られたパルプを還元漂白及び/または酸化漂白するこ
    とを特徴とするパルプの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5に記載の処理の後に、
    得られたパルプを漉くことを特徴とする紙・板紙の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5に記載の処理の後に、
    得られたパルプに化学パルプを配合して漉くことを特徴
    とする紙・板紙の製造方法。
JP14497694A 1994-06-27 1994-06-27 パルプの製造方法 Pending JPH0813367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14497694A JPH0813367A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 パルプの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14497694A JPH0813367A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 パルプの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0813367A true JPH0813367A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15374586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14497694A Pending JPH0813367A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 パルプの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0813367A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025014A1 (fr) * 2000-09-18 2002-03-28 Et Eitoku Corporation Produits transformes du type panneau, faits de fibres non ligneuses
JP2004269351A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Yuen Foong Yu Paper Mfg Co Ltd 植物栄養液及びその調製方法
CN100357504C (zh) * 2006-01-23 2007-12-26 青岛大学 纺织用玉米穗壳纤维的制取方法
JP2008514824A (ja) * 2004-09-25 2008-05-08 ▲力▼州摩▲維▼天然▲繊▼▲維▼材料有限公司 黄麻を脱ゴム化する方法
CN100402275C (zh) * 2004-02-11 2008-07-16 徐华 可降解的植物纤维包装袋及其制备方法
KR20160063348A (ko) * 2013-09-27 2016-06-03 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 비-나무형 섬유 조성물 및 골판지 패키징에서의 사용
JP2019510892A (ja) * 2016-04-05 2019-04-18 エスダブリュエム・ルクセンブルク・エスアーアールエル 植物の繊維を含む植物性紙
CN109930413A (zh) * 2019-04-18 2019-06-25 丹东东方轻工机械有限公司 植物类原料生物环保制浆系统
JP2022520891A (ja) * 2019-01-22 2022-04-01 イーナ トレーディング アンパーツゼルスカブ セルロース繊維の調製
CN114921999A (zh) * 2022-05-19 2022-08-19 陕西科技大学 一种麦草秸秆加入occ纸浆资源化利用制备加填纸的方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025014A1 (fr) * 2000-09-18 2002-03-28 Et Eitoku Corporation Produits transformes du type panneau, faits de fibres non ligneuses
JP2004269351A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Yuen Foong Yu Paper Mfg Co Ltd 植物栄養液及びその調製方法
CN100402275C (zh) * 2004-02-11 2008-07-16 徐华 可降解的植物纤维包装袋及其制备方法
JP2008514824A (ja) * 2004-09-25 2008-05-08 ▲力▼州摩▲維▼天然▲繊▼▲維▼材料有限公司 黄麻を脱ゴム化する方法
JP4774404B2 (ja) * 2004-09-25 2011-09-14 ▲力▼州摩▲維▼天然▲繊▼▲維▼材料有限公司 黄麻を脱ゴム化する方法
CN100357504C (zh) * 2006-01-23 2007-12-26 青岛大学 纺织用玉米穗壳纤维的制取方法
KR20160063348A (ko) * 2013-09-27 2016-06-03 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 비-나무형 섬유 조성물 및 골판지 패키징에서의 사용
JP2019510892A (ja) * 2016-04-05 2019-04-18 エスダブリュエム・ルクセンブルク・エスアーアールエル 植物の繊維を含む植物性紙
JP2022520891A (ja) * 2019-01-22 2022-04-01 イーナ トレーディング アンパーツゼルスカブ セルロース繊維の調製
US12448730B2 (en) 2019-01-22 2025-10-21 Jena Trading Aps Preparation of cellulose fibers
CN109930413A (zh) * 2019-04-18 2019-06-25 丹东东方轻工机械有限公司 植物类原料生物环保制浆系统
CN114921999A (zh) * 2022-05-19 2022-08-19 陕西科技大学 一种麦草秸秆加入occ纸浆资源化利用制备加填纸的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US12448730B2 (en) Preparation of cellulose fibers
CA2414522C (en) Method for preparing pulp from cornstalk
DE69431182T2 (de) Verfahren und enzympräparation zur herstellung von mechanischer pulpe
EP0351655B1 (en) A method for the treatment of pulp
EP1604060A1 (en) Method for producing corn stalk pulp and paper products from corn stalk pulp
JP2004503683A5 (ja)
AU624279B2 (en) Method for bleaching with reduced organic chlorides
US3406089A (en) Process for the digestion of cellulosic material by enzymatic action of trametes suaveolens
US6254722B1 (en) Method for making dissolving pulp from paper products containing hardwood fibers
JPH0813367A (ja) パルプの製造方法
CN108978305A (zh) 一种复合酶制剂以及制备纸浆的工艺
WO1999041448A1 (en) Method for the simple and environmentally benign pulping of nonwood fibrous materials
JPWO2020152178A5 (ja)
KR100694840B1 (ko) 옥수숫대 셀룰로오스로부터의 기계펄프의 제조방법
CN115058915A (zh) 一种造纸用本色浆生产工艺
JP4486111B2 (ja) トウモロコシの茎からパルプを製造する方法
RU2249636C2 (ru) Способ получения целлюлозной массы из стеблей кукурузы
RU2847884C1 (ru) Химико-термомеханическая масса из соломы гороха и способ изготовления из неё бумаги санитарно-бытового назначения
US20040040677A1 (en) Organic biomass paper pulping
JP3004346B2 (ja) 解繊組成物、その製造方法並びにそれを用いた紙及びパルプの処理方法
US1819152A (en) Method of treating cellulosic material
KR100750330B1 (ko) 옥수숫대 기계펄프의 제조방법
TWI420010B (zh) 製造非木材纖維漿料之方法
NZ522644A (en) Method for preparing pulp from cornstalk
Latibari et al. Feasibility of Utilizing Corn Stalk Residues inChemi-Mechanical Pulping (CMP) and Papermaking