JPH08133798A - カラーコンクリート組成物及びその製造方法 - Google Patents

カラーコンクリート組成物及びその製造方法

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JPH08133798A
JPH08133798A JP30152494A JP30152494A JPH08133798A JP H08133798 A JPH08133798 A JP H08133798A JP 30152494 A JP30152494 A JP 30152494A JP 30152494 A JP30152494 A JP 30152494A JP H08133798 A JPH08133798 A JP H08133798A
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JP
Japan
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concrete
aqueous dispersion
waste
raw material
dispersion composition
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JP30152494A
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English (en)
Inventor
Asahi Azuma
曦 東
Yukio Isozaki
幸男 磯崎
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Tokiwa Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Tokiwa Chemical Industries Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生コンクリートと顔料を混合するだけの従来法
の欠点である色ムラやシミ出しの問題を解消するのみな
らず、耐摩耗性、耐水性、水密性、耐久性に優れるカラ
ーコンクリート組成物及びその製造方法を提供するこ
と。 【構成】本発明のカラーコンクリート組成物は、生コン
クリートと顔料と水性分散液組成物を混合してなるもの
であり、好ましい水性分散液組成物としては予め水で膨
潤された部分鹸化ポリビニルアルコールを分散剤として
得られたアスファルトエマルジョン、ポリマーエマルジ
ョン、廃プラスチックエマルジョン等が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーコンクリート組成
物及びその製造方法に関し、詳しくは、美装性、機能
性、耐久性に優れたカラーコンクリートが得られるカラ
ーコンクリート組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーコンクリートの施工手段と
しては、コンクリート表面にカラー塗料を塗布する方法
が知られている。カラー塗料としては、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等にセラ
ミックパウダーや金属粉(鉄、アルミ等)等のフィラー
が混入された水性又は油性の塗料が用いられている。し
かし、塗膜が摩耗するとカラーが失われ、特に土間のよ
うに人や車の往来の多い所では摩耗が激しくその目的を
達成できない欠点がある。
【0003】またコンクリートの表面をカラーモルタル
で被覆する方法も知られている。即ち、金属系、鉱物
系、無機質系の顔料をモルタルに混入してカラーモルタ
ルを製造し、これをコンクリートの表面に20〜50m
m程度被覆する方法である。しかし、表面被覆のモルタ
ルは、クラックが発生しやすく、またフォークリフト等
が走行すると剥れ易い欠点がある。
【0004】更にコンクリートの表面からカラー材をす
り込む方法も考えられる。即ち、まだ固まらないコンク
リートの表面に粉体の顔料をふりかけ、金ゴテや機械を
使ってコンクリートの表面にすり込む方法である。しか
し、すり込む際に色ムラが発生し、また表面の摩耗で変
色したり、摩耗の進行で褪色する欠点がある。
【0005】上記のような欠点を解決するために生コン
クリート中の顔料を混入する方法も考えられるが、生コ
ンクリートと顔料を混合しただけでは、色ムラが解消で
きず、コンクリート表面にブリージングが発生してレイ
タンスが多くなり表面強度が低下し、耐摩耗性が低く、
また粉塵発生の問題が解消できない。更に生コンクリー
トと顔料を混合しただけでは、耐水性や水密性に劣り、
コンクリート表面からの酸、アルカリ、塩、油分の浸透
を防止できず耐久性に劣る問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、色
ムラを解消するのみならず、耐摩耗性、耐水性、水密
性、耐久性に優れるカラーコンクリート組成物及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係るカラーコンクリート組成物は、生コンクリート
と、顔料と、水性分散液組成物を混合してなることを特
徴する。
【0008】好ましい水性分散液組成物は、ゴムラテッ
クス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリルエマルジョン
から選ばれる少なくとも1種である。
【0009】更に好ましい水性分散液組成物は、下記
(a)又は(b)から選ばれる少なくとも1種を原料と
し、分散剤として重合度300〜3,000、鹸化度7
0〜98%であり予め水で膨潤されスポンジ状のブロッ
ク形態を成す部分鹸化ポリビニルアルコールを用い、か
つ配合比を原料=97〜70重量部、分散剤=3〜30
重量部として得られたものである。
【0010】(a)軟化点160℃以下のアスファルト (b)下記(x)〜(z)から選ばれる熱可塑性樹脂の
少なくとも1種 (x)軟化点160℃以下の石油樹脂 (y) 軟化点160℃以下のエチレン・酢酸ビニル共重
合樹脂 (z) 廃ポリエチレン、廃塩化ビニル、廃ポリスチレ
ン、廃ポリプロピレン等から選ばれる少なくとも1種を
含む融点が160℃以下の廃プラスチック
【0011】上記課題を解決する本発明に係るカラーコ
ンクリート組成物の製造方法は、コンクリート原料と顔
料を混練する際、又は混練後に水性分散液組成物を添加
して混練することを特徴とする。
【0012】また、上記課題を解決する本発明に係るカ
ラーコンクリート組成物の製造方法は、予め加温された
混練機に、上記(a)又は(b)から選ばれる少なくと
も1種の原料と、重合度300〜3,000、鹸化度7
0〜98%であり予め水で6時間を越える時間放置して
膨潤させた部分鹸化ポリビニルアルコールを原料と部分
鹸化ポリビニルアルコールの配合比が原料=97〜70
重量部、部分鹸化ポリビニルアルコール=3〜30重量
部となるように投入し、次いで剪断力を加えて混練し、
次いで少量の水を加え原料を軟化点以上まで昇温し、次
いで原料の軟化・混合状態の終点を確認した後、水を加
えて所定濃度の水性分散液組成物を製造し、次いでコン
クリート原料と顔料を混練する際、又は混練後に上記水
性分散液組成物を添加して混練することを特徴とする。
【0013】以下、本発明について詳述する。本発明の
カラーコンクリート組成物は、生コンクリートと、顔料
と、水性分散液組成物を混合してなるものである。
【0014】生コンクリートとしては、普通のコンクリ
ートに用いるものでよく、通常JIS規格品を用いるこ
とができる。原料としては例えばセメント、骨材、AE
剤、減水剤等が用いられる。セメントとしては、普通ポ
ルトランドセメント、早強セメント、高炉セメント、耐
硫酸塩セメント等を用いることができ、骨材としては川
砂、川砂利、砕砂、砕石等を用いることができ、AE剤
や減水剤は一般に使用されているものを用いることがで
きる。生コンクリートを配合するにおいては、顔料をペ
ースト化するための水分及び水性分散液組成物中の水分
を生コンクリートの単位水量から減ずるとか、又は水/
セメント比を変えないため水分に相当するセメント量を
増加させることも好ましい。
【0015】顔料としては、無機質系、金属系、鉱物系
の何れをも用いることができる。顔料の添加量は顔料の
種類によって異なるが、カラーコンクリート中のセメン
ト量に対し3〜5重量%添加することが標準であり、色
の鮮明さに応じて適宜増減してもよい。顔料は粉体のま
ま用いてもよいし、前もって水でペースト状に練ったも
のを用いてもよい。顔料を分散する上ではペースト状の
方が好ましい。ペースト状に練る場合、顔料:水=10
0:50〜100(重量比)の配合比が好ましい。
【0016】水性分散液組成物としては、下記のA系、
B系の中から任意に1種又は2種以上を組み合わせて使
用できる。A系の水性分散液組成物としては、ゴムラテ
ックス、酢酸ビニルエマルジョン、アクリルエマルジョ
ンが挙げられる。
【0017】更にB系の水性分散液組成物としては、下
記(a)又は(b)から選ばれる少なくとも1種を原料
とし、分散剤として重合度300〜3,000、鹸化度
70〜98%であり予め水で膨潤されスポンジ状のブロ
ック形態を成す部分鹸化ポリビニルアルコール(以下、
必要により部分鹸化ポバールと略す。)を用い、かつ配
合比を原料=97〜70重量部、分散剤=3〜30重量
部として得られたものである。 (a)軟化点160℃以下のアスファルト (b)下記(x)〜(z)から選ばれる熱可塑性樹脂の
少なくとも1種 (x)軟化点160℃以下の石油樹脂 (y)軟化点160℃以下のエチレン・酢酸ビニル共重
合樹脂 (z)廃ポリエチレン、廃塩化ビニル、廃ポリスチレ
ン、廃ポリプロピレン等から選ばれる少なくとも1種を
含む融点が160℃以下の廃プラスチック
【0018】以下、本発明において好ましく用いられる
B系の水性分散液組成物について説明する。
【0019】原料中の(a)成分であるアスファルトと
しては、石油アスファルトと天然アスファルトがある。
石油アスファルトとしてはストレートアスファルト、ブ
ローンアスファルト、脱色アスファルト(ホワイトアス
ファルト)があり、また天然アスファルトとしてはター
ルサンドがあり、軟化点が160℃を越えるアスファル
トを用いると混練機を加圧してスチームジャケットの温
度を上げても製造の途中に水を加えるので水性分散液に
はならないため、いずれも軟化点160℃以下のものが
用いられる。これらは1種で用いてもよいし、2種以上
混合使用してもよい。
【0020】(b)成分としては、(x)軟化点160
℃以下の石油樹脂、 (y) 軟化点160℃以下のエチレ
ン・酢酸ビニル共重合樹脂及び (z) 廃ポリエチレン、
廃塩化ビニル、廃ポリスチレン、廃ポリプロピレン等か
ら選ばれる少なくとも1種を含む融点が160℃以下の
廃プラスチックから選ばれる熱可塑性樹脂の少なくとも
1種を用いることができる。
【0021】(x)成分である石油樹脂は、C5 〜C9
樹脂が好ましく、より好ましくは、C9 樹脂であり、軟
化点が160℃を越える石油樹脂を用いると混練機を加
圧してスチームジャケットの温度を上げても製造の途中
に水を加えるので水性分散液にはならないため、いずれ
も軟化点160℃以下のものが用いられる。これらは1
種で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて使用する
こともできる。
【0022】(z) 成分である廃プラスチックは、農業
用ポリエチレンフィルムの廃材と発泡スチロールの魚箱
の廃材並びに建築用塩ビシートの廃材を混合し、(イ)
可塑剤(DBP)に浸漬して軟化したものを用いるか、
(ロ)炉の中に入れ、酸素を遮断して500℃で、30
分間加熱し熱分解し、軟化点が100℃前後のワックス
状を呈したものを用いる。
【0023】廃プラスチックには、塩化ビニル等の軟化
点が160℃を越えるものが含まれることが避けられな
いが、これらが混入されても、前処理として一度乾溜釜
で熱分解し、低分子化し、融点(軟化点)160℃以下
に下げれば良い。また融点(軟化点)160℃以下の1
種又は2種以上の廃プラスチックの場合にはそのまま前
処理することなく用いることができる。かかる1種又は
2種以上組み合わせからなる廃プラスチックを原料とし
て用いることによって産業廃棄物のリサイクルに貢献す
る効果がある。
【0024】(x)〜(z)から選ばれる軟化点乃至融
点が160℃以下の熱可塑性樹脂は、1種で用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせ使用してもよい。原料と分
散剤との配合比は好ましくは原料=97〜70重量部、
分散剤=3〜30重量部である。
【0025】本発明において、B系の水性分散液組成物
を得る場合には、分散剤としては、重合度300〜3,
000、鹸化度70〜98%であり予め水で膨潤されス
ポンジ状のブロック化した部分鹸化ポバールを用いる。
部分鹸化ポバールとして重合度が低いものを使用すると
水性分散液の粘性が低下し、反面高いものを使用すると
乳化力が増大すると共にバイダーとしての用途で接着力
が増大する傾向にあるので、重合度としては300〜
3,000の範囲で、好ましくは1000〜2,000
の範囲である。また鹸化度の低いものは乳化しやすい反
面、高いものは接着面の耐熱性、耐水性が向上するの
で、水性分散液組成物の用途によって鹸化度70〜98
%の範囲、好ましくは80〜90%の範囲で選択使用す
ることが好ましい。
【0026】本発明において、水で膨潤されスポンジ状
のブロック化した部分鹸化ポバールというのは、具体的
には膨潤して静置しておく時間(膨潤時間)が6時間を
越えるものを意味する。水への部分鹸化ポバールの溶解
時間とその形態については、本発明者の研究によって以
下の表1に記載の関係があることが判明している。
【0027】
【表1】
【0028】次に、B系の水性分散液組成物の製造方法
について説明する。始めに、部分鹸化ポバールと水を混
合し6時間を越える時間放置して部分鹸化ポバールをス
ポンジ状のブロック形態になるまで膨潤させる。部分鹸
化ポバールを水で膨潤させる場合、部分鹸化ポバールと
水の混合割合は水の割合が多いと乳化作用が早いが混練
機の温度が上がりにくいので、部分鹸化ポバール:水=
1:0.5〜3(重量比)が好ましく、より好ましく
は、部分鹸化ポバール:水=1:1〜2(重量比)であ
る。また膨潤時間は6時間を越えればいくらでもよく、
好ましくは12時間以上である。
【0029】次いで予め混練機を加温する。混練機とし
ては、ニーダー又は加圧ニーダーが用いられ、以下、ニ
ーダーを用いた例について説明する。ニーダーを加温す
る手段は特に限定されないが、例えばニーダーにスチー
ムジャケットを設ける方法がある。ニーダーの初期温度
は高過ぎると一挙に原料が軟化し溶融するため油状とな
り、分散剤と混合しなくなって水性分散液が製造でき
ず、一方低過ぎると生産に長時間を要し、しかも粒径が
粗い製品となるので、原料成分の軟化点の−10℃の前
後が好ましい。
【0030】次いで予め加温されたニーダーに原料と部
分鹸化ポバールを投入する。原料と部分鹸化ポバールの
投入順序は特に限定されない。原料と部分鹸化ポバール
の配合比は上記の水性分散液組成物で述べた範囲であれ
ばよい。原料のうちアスファルトは、液状であれば計量
性や作業性が向上するので加温して液状にして用いるこ
とが好ましい。また熱可塑性樹脂はペレット状、ブロッ
ク状のものを使用するのが普通であるが、低軟化点のも
のは液状のものでもよい。更に廃プラスチックは液状の
ものでも固体のものでも用いることができる。
【0031】次いでニーダーのブレードを回転させ、十
分な剪断力を加えて混練する。かかる剪断を加えること
によって水飴状となるまで混練することが好ましい。次
いで少量の水を加え原料を軟化点以上まで加温する。加
温する温度は好ましくは原料の軟化点の+10℃〜+2
0℃の範囲である。温度が高過ぎると成分が溶融し油状
となって水性分散液が製造できない。かかる加温下で混
練することによって成分を完全に部分鹸化ポバールと混
合する。
【0032】次いで原料の軟化・混合状態の終点を確認
した後水を加えて所定濃度の水性分散液を製造する。終
点の確認は通常目視による。水性分散液の濃度は20〜
80重量%の範囲が好ましい。上記の製造は60分前後
の時間で1バッチを行うようにすることが好ましい。短
すぎると粒径が粗く製品のバラツキが多くなって好まし
くないからである。
【0033】なお、B系の水性分散液組成物は、分散剤
として予め水で6時間を越える時間放置して膨潤させた
部分鹸化ポバール、即ちスポンジ状のブロック化するま
で膨潤された部分鹸化ポバールを用いているため、その
理由は定かでないが、原料の周囲に短時間に保護コロイ
ド形成する。従って従来に比し生産性が高い。
【0034】また6時間未満の膨潤しかしていない水飴
状の部分鹸化ポバールを用いた従来のエマルジョンに比
し、水性分散液組成物は濃度分布のバラツキや粘性の経
時変化が少なく成分が均一なコンクリートを製造でき、
その結果、耐水性に優れたコンクリートを製造できる。
更に短時間に保護コロイド形成するするが故に、製造後
すぐに使用しても防水機能を発揮する。更にまた原料と
して高分子量アタクチックポリプロピレンを用いていな
いので耐候性等にも優れるという効果もある。
【0035】上記の水性分散液組成物のコンクリート中
における配合量は、コンクリート中のセメント量に対
し、dry base(ドライベース)で2〜5重量%が好まし
い。2重量%未満であると、コンクリートの耐久性の効
果が落ち、また5重量%を越えると空気連行量が多くな
って圧縮強度に悪影響を及ぼす。
【0036】本発明において、カラーコンクリートを製
造するには、例えば生コン車に生コンクリートを入れて
から、粉体のままの顔料、又はペースト状の顔料と、水
性分散液組成物を入れ、約3〜5分間高速攪拌して混合
する。顔料と水性分散液組成物は何れを先に入れてもよ
いし、また同時に入れてもよい。
【0037】また生コンプラントのバッチャーで、骨
材、顔料、セメント、水、AE減水剤、水性分散液組成
物を混練する。この際バッチャーへの添加順序は限定さ
れない。更に骨材、顔料、セメント、水、AE減水剤を
混練したものを生コン車に投入した後、水性分散液組成
物を生コン車のホッパーから投入し、約3〜5分間高速
攪拌する。後者の方法は空気の連行がないので好まし
い。
【0038】混練時間は約3〜5分間が好ましく、これ
以上長いと空気連行量が多くなり、短すぎると混合が不
完全となる。
【0039】本発明のカラーコンクリートは、土間コン
クリート、コンクリート舗装、擁壁、防波堤、消波堤、
護岸、防砂工、ダム、橋梁、法面吹付け等の各種コンク
リートに用いることができ、またインターロッキングブ
ロック、化粧ブロック、護岸ブロック、間知ブロック、
縁石ブロック、擬石、擬木、カラー平板、L字擁壁、P
C板、コンクリートポール等のコンクリート2次製品に
用いることができる。
【0040】
【作用】カラーコンクリート組成物は、生コンクリート
と顔料と水性分散液組成物を混合してなるため、生コン
クリートと顔料を混入したカラーコンクリートに比べ、
水性分散液組成物を用いることによって、顔料の分散性
が良くなり、色ムラが少なくなる。生コンクリートと顔
料は形状や比重が異なっているので混合しにくく顔料の
分散性が悪いために色ムラが生じ易かったが、水性分散
液組成物として、A系のゴムラテックス等を用いた場
合、色ムラ防止効果が見られる。
【0041】またB系の水性分散液組成物を用いた場合
には、得られたポリマーエマルジョンが、ボールベアリ
ング作用をして、顔料の分散性を格段に向上させ、色ム
ラ防止効果の更なる向上が見られる。
【0042】またコンクリートの施工の際には、ワーカ
ビリティー向上のためスランプ(JIS A 1101)は大きく
柔らかいことが好ましいが、生コンクリートと顔料を混
入したカラーコンクリートでは、スランプが小さく硬す
ぎるためにワーカビリティーに欠ける。これに対し、A
系のエマルジョン等を用いた場合、ワーカビリティーの
向上が認められるが、更に上記B系のポリマーエマルジ
ョンを生コンクリート及び顔料と共に用いた場合には、
ボールベアリング作用によって、スランプが大きくなり
柔らかくなってワーカビリティーの格段の向上が見られ
る。
【0043】更にワーカビリティーの向上のために生コ
ンクリートに加えられた余剰水は、コンクリート表面に
浸出しブリージングを引き起こす。生コンクリートと顔
料を混入したカラーコンクリートでは、生コンクリート
内の骨材が比重差によって沈積しコンクリート表面にブ
リージングが発生し、そのブリージングの固まったレイ
タンスが多くなり、表面にシミを作る欠点がある。これ
に対し、A系のエマルジョンを用いた場合、シミが幾分
解消されるが、更に上記のB系のポリマーエマルジョン
を用いた場合には、ブリージングに起因するレイタンス
が更に少なくなりシミの問題も解消される。
【0044】更に本発明においてはブリージングに起因
するレイタンスが少なくなる結果、コンクリートの表面
強度が向上し、耐摩耗性が向上し、粉塵発生を予防でき
る。更に本発明においては、カラーコンクリートが固ま
る前は上記のようにブリージングを防止するが、固まっ
たカラーコンクリートにおいてはその中の空隙をポリマ
ーが埋めるために水の浸透を防ぎ、耐水性及び水密性が
向上し、外部からの水分の浸透を防止できる。例えば土
間カラーコンクリートの表面に毛細管現象で地下水がし
み出したりするのを防止し、このため内部鉄筋の防食に
有効である。またカラーコンクリートの熱伝導率が低下
し、結露の予防、更には吸水が凍ることによるカラーコ
ンクリートの凍害の予防にも効果がある。
【0045】上記のような耐水性及び水密性の向上によ
って、酸、アルカリ、塩、油分の浸透を防止でき、カラ
ーコンクリートの中性化等による早期の劣化を予防でき
る。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例に基き、更に本発明に
ついて詳細に説明するが、かかる実施例によって本発明
が限定されるものではない。
【0047】合成例(水性分散液組成物の製造) 始めにポバール(日本合成化学社製 ゴーセノール G
L14)と水とを、重量比で1:2(ポバール:水=
1:2)となるように混合し、24時間放置しスポンジ
状のブロックに膨潤された部分鹸化ポバールを製造し
た。次いで、ニーダーをスチームで80℃に加温した。
加温されたニーダーにストレートアスファルト(針入度
60〜80)を液状にした原料を80kgを投入した。
また石油樹脂(日本石油化学社製 日石ネオポリマー#
90)をペレットにした原料を32kg投入した。次い
で、引き続き予め膨潤した前記の部分鹸化ポバールを4
5kg(ポバール換算で15kg)投入した。次いで8
0℃の温度で約10分間混練し、次いで約10kgの水
を加えてから再びニーダーにストレートアスファルトを
80kg投入してニーダーの蓋を閉じて温度を120℃
まで昇温した。約20分後混練が十分であることを目視
で確認してからスチーム加温を止め、水を徐々に投入
し、約30分間で水を200kg投入した。ニーダーの
温度は50℃まで下がった。次いで殺菌剤、防かび剤を
所定量投入して濃度50%のアスファルト水性分散液を
製造した。
【0048】実施例1 下記の要領で新潟県のスーパーマーケットの土間カラー
コンクリートを製造した。
【0049】(原料) コンクリート 210−18−25N 210:圧縮強度(kg/cm2 ) 18:スランプ(cm) 25:砂利の最大寸法(mm) N:普通ポルトランドセメント 顔料 ブロックフーズ社製「グラヌフィン」黄色 水性分散液組成物 合成例で製造したもの
【0050】上記のコンクリートと顔料(セメント量の
5重量%)と水性分散液組成物(コンクリート1m3
たり6kg)を生コン車で5分間混合し、打設して土間
カラーコンクリートを製造した。カラーコンクリート組
成物について、ブリージング率(JIS A 1122)、スランプ
(JIS A 1101)、吸水率(JIS A 1404)を測定すると共に、
目視によって色ムラ、シミ出しについて評価した。
【0051】色ムラ、シミ出しの評価基準は下記の通り
にした。 色ムラ ◎:全くなし ○:殆どなし ×:多く見られる シミ出し ◎:全くなし ○:殆どなし ×:多く見られる 以上の測定ないし評価結果を表2示す。
【0052】実施例2 実施例1おいて、水性分散液組成物をSBRラテックス
(JSR社製「SBRラテックス 0561」)に代え
た以外は同様にして土間カラーコンクリートを製造し
た。SBRラテックスはコンクリート1m3当たり6k
g添加した。測定ないし評価結果を表2示す。
【0053】比較例1 実施例1において、水性分散液組成物を添加しない以外
は同様にして土間カラーコンクリートを製造した。測定
ないし評価結果を表2示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2より明らかなように、水性分散液組成
物を用いない比較例1の土間カラーコンクリートでは、
ブリージングの発生がひどく、スランプの低下が大きく
ワーカビリティーに欠ける。また吸水率も高いために耐
水性、水密性に欠ける。更に色ムラがひどく、シミ出し
もひどい。これに対し、SBRラテックスを用いた実施
例2では、ブリージングの発生が少なくなり、またスラ
ンプの低下も小さくなり、吸水率も低くなっている。更
に色ムラとシミ出しもやや改善されている。また合成例
で製造した水性分散液組成物を用いた実施例1では、実
施例2よりも更にブリージングの発生が少なくなり、ま
たスランプの低下も全くなく、吸水率も低くなってお
り、色ムラとシミ出しは完全になくなっている。
【0056】実施例3 下記の要領で歩車道境界コンクリートブロックとして用
いるカラーコンクリートブロックを製造した。
【0057】(原料) コンクリート 160−10−10N 顔料 ブロックフーズ社製「グラヌフィン」黄色 水性分散液組成物 合成例で製造したもの
【0058】上記のコンクリートと顔料(セメント量の
3重量%)と水性分散液組成物(コンクリート1m3
たり6kg)を、工場のミキサーで5分間混合し、型枠
へ流し込み、振動を加えた後、75℃の蒸気室で12時
間養生し、型枠を脱型した。コンクリートブロックの表
面を目視によって色ムラ、シミ出しについて評価した。
以上の評価結果を表3示す。
【0059】実施例4 実施例3おいて、水性分散液組成物をアクリル・スチレ
ン共重合樹脂エマルジョン(三菱化学BASF社製「ア
クロナール 295DN」)に代えた以外は同様にして
カラーコンクリートブロックを製造した。アクリル・ス
チレン共重合樹脂エマルジョンはコンクリート1m3
たり6kg添加した。評価結果を表3示す。
【0060】比較例2 実施例3において、水性分散液組成物を添加しない以外
は同様にしてカラーコンクリートブロックを製造した。
評価結果を表3示す。
【0061】
【表3】
【0062】表3より明らかなように、水性分散液組成
物を用いない比較例2のカラーコンクリートブロックで
は、色ムラがひどく、シミ出しもひどい。これに対し、
アクリル・スチレン共重合樹脂エマルジョンを用いた実
施例4では、色ムラがなくなり、シミ出しはやや改善さ
れている。また合成例で製造した水性分散液組成物を用
いた実施例3では、色ムラとシミ出しの両方が完全にな
くなっている。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、色ムラとシミ出しの両
方を同時に解決できるのみならず、耐摩耗性、耐水性、
水密性、耐久性に優れるカラーコンクリート組成物及び
その製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C04B 103:54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生コンクリートと、顔料と、水性分散液組
    成物を混合してなることを特徴するカラーコンクリート
    組成物。
  2. 【請求項2】水性分散液組成物が、ゴムラテックス、酢
    酸ビニルエマルジョン、アクリルエマルジョンから選ば
    れる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記
    載のカラーコンクリート組成物。
  3. 【請求項3】水性分散液組成物が、下記(a)又は
    (b)から選ばれる少なくとも1種を原料とし、分散剤
    として重合度300〜3,000、鹸化度70〜98%
    であり予め水で膨潤されスポンジ状のブロック形態を成
    す部分鹸化ポリビニルアルコールを用い、かつ配合比を
    原料=97〜70重量部、分散剤=3〜30重量部とし
    て得られたものであることを特徴とする請求項1記載の
    カラーコンクリート組成物。 (a)軟化点160℃以下のアスファルト (b)下記(x)〜(z)から選ばれる熱可塑性樹脂の
    少なくとも1種 (x)軟化点160℃以下の石油樹脂 (y) 軟化点160℃以下のエチレン・酢酸ビニル共重
    合樹脂 (z) 廃ポリエチレン、廃塩化ビニル、廃ポリスチレ
    ン、廃ポリプロピレン等から選ばれる少なくとも1種を
    含む融点が160℃以下の廃プラスチック
  4. 【請求項4】コンクリート原料と顔料を混練する際、又
    は混練後に水性分散液組成物を添加して混練することを
    特徴とするカラーコンクリート組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】予め加温された混練機に、下記(a)又は
    (b)から選ばれる少なくとも1種の原料と、重合度3
    00〜3,000、鹸化度70〜98%であり予め水で
    6時間を越える時間放置して膨潤させた部分鹸化ポリビ
    ニルアルコールを原料と部分鹸化ポリビニルアルコール
    の配合比が原料=97〜70重量部、部分鹸化ポリビニ
    ルアルコール=3〜30重量部となるように投入し、次
    いで剪断力を加えて混練し、次いで少量の水を加え原料
    を軟化点以上まで昇温し、次いで原料の軟化・混合状態
    の終点を確認した後、水を加えて所定濃度の水性分散液
    組成物を製造し、次いでコンクリート原料と顔料を混練
    する際、又は混練後に上記水性分散液組成物を添加して
    混練することを特徴とするカラーコンクリート組成物の
    製造方法。 (a)軟化点160℃以下のアスファルト (b)下記(x)〜(z)から選ばれる熱可塑性樹脂の
    少なくとも1種 (x)軟化点160℃以下の石油樹脂 (y) 軟化点160℃以下のエチレン・酢酸ビニル共重
    合樹脂 (z) 廃ポリエチレン、廃塩化ビニル、廃ポリスチレ
    ン、廃ポリプロピレン等から選ばれる少なくとも1種を
    含む融点が160℃以下の廃プラスチック
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040101845A (ko) * 2003-05-27 2004-12-03 지앤비엔지니어링 주식회사 폐콘크리트 재활용제 유기에멀젼의 제조방법 및 이의사용방법
US7935749B2 (en) 2008-04-17 2011-05-03 Carlson David A Production of warm-mix asphalt compositions utilizing a polyhydric alcohol
JP2017031038A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 松男 多田 油石

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