JPH08134751A - 織機の機械的稼動状態監視装置 - Google Patents

織機の機械的稼動状態監視装置

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JPH08134751A
JPH08134751A JP27109394A JP27109394A JPH08134751A JP H08134751 A JPH08134751 A JP H08134751A JP 27109394 A JP27109394 A JP 27109394A JP 27109394 A JP27109394 A JP 27109394A JP H08134751 A JPH08134751 A JP H08134751A
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巖 長谷川
Toshiyuki Kidokoro
俊幸 城所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、織機の異常を検知できて人手を削
減することができ、かつ、構成が簡単で安価に実現でき
るようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、所定の張力を有する経糸の上糸
と下糸とを交互に入れ替えて経糸の開口部を繰り返して
形成しながらこの経糸の開口部に緯糸を緯入れして筬で
打ち込むことにより布を織上げる織機において、前記布
の張力を所定の位置で検知する張力検知手段16,17
と、この張力検知手段16,17の出力信号波形から織
機の機械的稼動状態を判断する機械的稼動状態判断手段
20とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織機の機械的稼動状態監
視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】織機は、一般に、主軸の回転に同期して
経糸の上糸と下糸とを交互に入れ替えて経糸の開口部を
繰り返して形成しながら経糸の開口部に緯糸を緯入れし
て筬で緯糸を打ち込むことにより布を織上げている。こ
の織機は、水流により緯糸を経糸の開口部に緯入れする
水噴射方式と、空気流により緯糸を経糸の開口部に緯入
れする空気噴射方式がある。
【0003】また、織機は主軸等の機械段や緯糸の緯入
れが異常になった場合には布を正常に織ることができな
くなり、例えば機械段が送り出し巻き取り系等が異常に
なった場合に布に異常な横縞ができてしまったり、緯糸
の緯入れ不良が発生した場合に布の欠点が増えて布の品
質が落ちてしまったりする。そこで、従来は、人間が機
械段を目視で調べ、緯糸の緯入れ不良を緯糸検知装置に
より検知している。また、総合的に織機全体のバランス
を検出するものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記織機では、人間が
機械段を目視で調べるので、人手が多くかかる。また、
緯糸の緯入れ不良を緯糸検知装置により検知するので、
緯糸の緯入れ不良検知に複雑で高価な緯糸検知装置が必
要となる。
【0005】本発明は、織機の異常を検知できて人手を
削減することができ、かつ、構成が簡単で安価に実現で
きる織機の機械的稼動状態監視装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、所定の張力を有する経糸の
上糸と下糸とを交互に入れ替えて経糸の開口部を繰り返
して形成しながらこの経糸の開口部に緯糸を緯入れして
筬で打ち込むことにより布を織上げる織機において、前
記布もしくは経糸の張力を所定の位置で検知する張力検
知手段と、この張力検知手段の出力信号波形から織機の
機械的稼動状態を判断する機械的稼動状態判断手段とを
備えたものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の織
機の機械的稼動状態監視装置において、前記機械的稼動
状態判断手段が前記張力検知手段の出力信号波形から織
機の稼動状態における機械振動を判断して織機の機械的
稼動状態を判断するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、布もしくは経糸の張
力が所定の位置で張力検知手段により検知され、機械的
稼動状態判断手段が張力検知手段の出力信号波形から織
機の機械的稼動状態を判断する。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
織機の機械的稼動状態監視装置において、前記機械的稼
動状態判断手段が前記張力検知手段の出力信号波形から
織機の稼動状態における機械振動を判断して織機の機械
的稼動状態を判断する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示し、図2は第
1実施例を備えた織機の一例を示す。この織機では、経
糸11の上糸と下糸とを交互に入れ替えて経糸11の開
口部を繰り返して形成しながら、緯糸12をノズル13
から水流もしくは空気流で噴射して経糸11の開口部に
緯入れし、筬14で緯糸12を打ち込むことにより布1
5を織上げる。この動作は織機における主軸の回転に同
期して行われ、経糸11が経糸送り出し装置から織機に
おける主軸の回転に同期して送り出されると共に布15
が布巻き取り装置により織機における主軸の回転に同期
して巻き取られることで経糸11が所定の張力を有す
る。
【0011】本実施例では、布15の織前に近い片側又
は両端側部分の張力を張力センサからなる張力検知手段
16,17で検知する。この張力センサ16,17から
の張力検知信号はプリアンプ18,19で増幅されて波
形解析回路からなる機械的稼動状態判断手段20にてA
/D変換部21,22によりデジタル信号に変換された
後に波形解析が行われて織機の機械的稼動状態が判断さ
れる。
【0012】張力センサ16,17にて検知される布1
5の織前に近い両端側部分の張力は織機の動作や機械振
動、経糸11の張力、緯糸12の緯入れ状態などによっ
て変化する。そこで、波形解析回路20は、張力センサ
16,17からの張力検知信号の波形を織機の動作に応
じて(主軸の回転角度に応じて)解析し、織機全体のバ
ランスがうまくとれて稼動しているかどうかを判断して
織機の機械的稼動状態(機械段の異常、緯糸の緯入れ不
良、機械振動など)を判断する。例えば、波形解析回路
20は、図9及び図10に示すように張力センサ16,
17からの2つの張力検知信号をデジタル信号に変換し
て記憶手段に記憶し、これらの記憶した2つの張力検知
信号の波形を解析し、例えば2つの張力検知信号の波形
を比較して両者が一致しない場合には不良が発生したも
のと判定して機械を停止させ、その不良の内容を表示手
段に表示させる。
【0013】また、波形解析回路20は、2つの張力検
知信号の波形が一致する場合には予め不揮発性メモリに
格納してあるアングル信号(織機の正常稼動時における
張力センサ16,17からの張力検知信号)を上記記憶
手段に記憶した2つの張力検知信号と比較して両者が一
致しない場合には不良が発生したものと判定して機械を
停止させ、その不良の内容を表示手段に表示させる。な
お、図10に示す張力検知信号の破線部分は異常時の波
形である。
【0014】織機には布15の織前に近い両端側部分に
テンプル(布15の織前幅を筬14の経糸11通し幅に
合わせる機構)が設けられている。図3〜図5は一端側
テンプル23,24付近を示す斜視図及び一部切欠側面
図及び正面図であり、図6はその一部を示す平面図であ
る。テンプル23の一端部はテンプルブラケット25の
支持腕26にゴムからなる弾性体28及びコマからなる
可動部材29を介してネジ31により微動可能に取り付
けられ、テンプル23の他端部はコマ29を介してネジ
30により固着される。
【0015】テンプル23,24の頭部分にはリング3
2,33が回転自在に取り付けられ、このリング32,
33は多数の針34が突出している。テンプル23の下
側には断面コ字形のテンプルカバーからなる案内部材3
5が配置される。布15は、織前の近くでテンプルカバ
ー35の上端及びテンプルブラケット25の案内部25
aを経て布巻き取り装置により巻き取られるが、テンプ
ル23によりテンプルカバー35内で下方へ押圧され、
テンプルカバー35とテンプルブラケット25の案内部
25aとの間でテンプル24により下方へ押圧される。
【0016】リング32,33は、布15の端部付近で
布15に押圧されて針34が布15に刺さり、布15の
巻き取りによる移動で回動して針34が布15を外側へ
引っ張ることにより、布15の織前幅が筬14の経糸1
1通し幅に合わせられる。コマ29は中央部下側に凹部
が形成され、この凹部に張力センサ16が設けられる。
張力センサ16,17は例えば歪ゲージが用いられる。
テンプル23は一端部がテンプルブラケット25の支持
腕26にゴムからなる弾性体28及びコマ29を介して
ネジ31により微動可能に取り付けられて他端部がコマ
29を介してネジ30により固着されているから、テン
プル23の一端部が布15の張力に応じて上下方向に変
形し、これに伴ってコマ29の一端部が上下方向に変形
して歪ゲージ16がその圧力を受けて布15の張力を検
知する。また、布15の他端側にも前記同様の圧力検出
手段があり、歪ゲージ17がその圧力を受けて布15の
張力を検知する。
【0017】この第1実施例では、布15の織前に近い
両端側部分の張力を張力センサ16,17により検知
し、波形解析回路20により張力センサ16,17から
の張力検知信号の波形を織機の動作に応じて(主軸の回
転角度に応じて)解析して織機の機械的稼動状態を判断
するので、織機の異常を簡単に検知できて人手を削減す
ることができ、かつ、構成が簡単で安価に実現できる。
また、張力センサ16,17の出力信号波形から織機の
稼動状態における機械振動などを判断して織機の機械的
稼動状態を判断するので、部品の摩耗、駆動部の異常を
事前にチェックでき、機械のメンテナンスも効果的に行
うことができる。なお、テンプル23には図4,図8に
示すようにテンプル23の変形を大きくとったり、テン
プル23の種々の変形を歪ゲージで検知したりするため
にテンプル23の上面又は側面に溝27,27aを形成
してもよい。
【0018】図11は本発明の第2実施例における一端
側テンプル23付近を示す一部切欠側面図である。この
第2実施例は、上記第1実施例において、コマ29の下
側に凹部を形成してそこに歪ゲージ16を固着するよう
にしたものであり、上記第1実施例と同様に動作して同
様な効果が得られる。
【0019】図7は本発明の第3実施例における一端側
テンプル23付近を示す側面図である。この第3実施例
は、上記第1実施例において、歪ゲージ16をテンプル
23の溝27内に直接に固着するようにしたものであ
り、上記第1実施例と同様に動作して同様な効果が得ら
れる。
【0020】図12は本発明の第4実施例における一端
側テンプル23付近を示す一部切欠側面図である。この
第4実施例は、上記第1実施例において、コマ29の上
側に凹部を形成してそこに歪ゲージ16を固着するよう
にしたものであり、上記第1実施例と同様に動作して同
様な効果が得られる。
【0021】なお、上記各実施例において、布15の両
端側における2つのコマ23,24は1つのコマとして
もよく、また、張力センサ16,17をコマ24側に設
けるようにしてもよい。また、張力センサ16,17は
コマに設けなくてもよく、かつ、1つの張力センサで布
15の織前側の適当な部分の張力を検知するようにして
もよい。また、張力センサ16,17が経糸の張力を検
知するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、所定の張力を有する経糸の上糸と下糸とを交互に入
れ替えて経糸の開口部を繰り返して形成しながらこの経
糸の開口部に緯糸を緯入れして筬で打ち込むことにより
布を織上げる織機において、前記布もしくは経糸の張力
を所定の位置で検知する張力検知手段と、この張力検知
手段の出力信号波形から織機の機械的稼動状態を判断す
る機械的稼動状態判断手段とを備えたので、織機の異常
を検知できて人手を削減することができ、かつ、構成が
簡単で安価に実現できる。
【0023】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の織機の機械的稼動状態監視装置において、前記機械
的稼動状態判断手段は前記張力検知手段の出力信号波形
から織機の稼動状態における機械振動を判断して織機の
機械的稼動状態を判断するので、部品の摩耗、駆動部の
異常を事前にチェックでき、機械のメンテナンスも効果
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】同第1実施例を備えた織機の一例を示す平面図
である。
【図3】同第1実施例の一端側テンプル付近を示す斜視
図である。
【図4】同一端側テンプル付近を示す一部切欠側面図で
ある。
【図5】同一端側テンプル付近を示す正面図である。
【図6】同一端側テンプル付近を示す平面図である。
【図7】本発明の第3実施例における一端側テンプル付
近を示す裏面図である。
【図8】本発明の他の実施例におけるテンプルを示す側
面図である。
【図9】上記実施例における波形解析回路の処理フロー
の一部を示すフローチャートである。
【図10】上記実施例の信号波形を示すタイミングチャ
ートである。
【図11】本発明の第2実施例における一端側テンプル
付近を示す一部切欠側面図である。
【図12】本発明の第4実施例における一端側テンプル
付近を示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
11 経糸 15 布 16,17 張力センサ 20 波形解析回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の張力を有する経糸の上糸と下糸とを
    交互に入れ替えて経糸の開口部を繰り返して形成しなが
    らこの経糸の開口部に緯糸を緯入れして筬で打ち込むこ
    とにより布を織上げる織機において、前記布もしくは経
    糸の張力を所定の位置で検知する張力検知手段と、この
    張力検知手段の出力信号波形から織機の機械的稼動状態
    を判断する機械的稼動状態判断手段とを備えたことを特
    徴とする織機の機械的稼動状態監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の織機の機械的稼動状態監視
    装置において、前記機械的稼動状態判断手段は前記張力
    検知手段の出力信号波形から織機の稼動状態における機
    械振動を判断して織機の機械的稼動状態を判断すること
    を特徴とする織機の機械的稼動状態監視装置。
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