JPH08136660A - 放射線測定装置 - Google Patents

放射線測定装置

Info

Publication number
JPH08136660A
JPH08136660A JP27327694A JP27327694A JPH08136660A JP H08136660 A JPH08136660 A JP H08136660A JP 27327694 A JP27327694 A JP 27327694A JP 27327694 A JP27327694 A JP 27327694A JP H08136660 A JPH08136660 A JP H08136660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radon
side electrode
radiation
daughter nuclide
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27327694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Sato
博夫 佐藤
Tadashi Tsujimoto
忠 辻本
Keizo Yamazaki
敬三 山崎
Takao Iida
孝夫 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP27327694A priority Critical patent/JPH08136660A/ja
Publication of JPH08136660A publication Critical patent/JPH08136660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラドン及びトロンをそれぞれ別個に測定し、
また、ラドン娘核種及びトロン娘核種を実時間測定す
る。さらに、帯電核種の測定感度を向上させる。 【構成】 第1検出ユニット26では、ラドン抽出フィ
ルタ32によってガス導入室38にラドンのみが導入さ
れる。ガス導入室38内で崩壊により発生したラドン娘
核種は、帯電核種であるため、一方側電極に捕獲され
る。α線入射窓36Aを介して電離箱36にてラドン及
びラドン娘核種からのα線が検出される。一方、第2検
出ユニット28内には、ラドン及びその娘核種並びにト
ロン及びその娘核種のすべてが導入され、ラドン娘核種
及びトロン娘核種が一方側電極150に捕獲される。電
離箱136では、ラドン及びその娘核種並びにトロン及
びその娘核種からのα線が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線測定装置、特にラ
ドン・トロンを分離して測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射性同位元素であるラドン( 222
n:原子番号86)及びトロン( 220Tn:原子番号8
6)は、空気中に気体として存在する。このため吸引に
よる体内被曝に留意する必要がある。
【0003】近年、コンクリート壁から放出される環境
放射線としてのラドン・トロンが問題視されており、放
射線取扱施設はもとより一般のビルの部屋内や地下室等
においてもラドン・トロンの測定の必要性が高まってい
る。
【0004】図5には、ラドンの崩壊系列(A)及びト
ロンの崩壊系列(B)が示されている。左端のラドン及
びトロンのみが気体であり、それらの娘核種は固体であ
る。なお、後に説明するように、ラドン及びトロンを除
くそれらの娘核種はα線を放出してプラスに帯電する。
【0005】図4には、従来のラドン・トロン測定装置
の一例が示されている。同図において、サンプルガス
(被測定ガス)は、まずダストフィルタ10に送られて
粉塵等の大きな異物が除去される。次に、イオンプリシ
ピテータ12において、電界を利用してサンプルガス中
に含有されるイオンが除去される。これは、次の電離箱
14において、不要なイオンがカウントされてしまうの
を防止するために設けられている。これにより、ラドン
の娘核種及びトロンの娘核種も除去される結果となって
いる。
【0006】電離箱14内においては、ラドンやトロン
が崩壊した際に放出されるα線により、電離箱14内の
気体が電離し、この時生じた電荷が電離箱に設けられて
いる電場により中心電極14aに集電される。これによ
り生じた電離箱14からの出力信号は、振動容量電位計
ヘッド16を介して、振動容量電位計18に送られ、こ
れによりラドン・トロンを併せた濃度が表示される。な
お、電離箱14には流量計20及びポンプ22が接続さ
れている。その他としてTLDなどを用いて1月〜半年
程度の積算測定をするものなどがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、ラドンとトロンを別々に測定する
ことがほとんどできなかった。また、上記従来の装置に
おいては、イオンプリシピテータ12によってラドン娘
核種及びトロン娘核種が除去されるため、それらの核種
を含めて測定することができなかった。なお、ラドン・
トロンの測定感度を向上させることが望まれている。
【0008】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、ラドン及びトロンをそれぞれ別個に測定す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、ラドン娘核種及びトロン
娘核種の実時間、簡便、経済的測定を実現することを目
的とする。
【0010】さらに、本発明は、測定感度を向上させる
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、少なくとも1つの放射線検
出ユニットと、前記放射線検出ユニットからの検出信号
を処置する信号処理部と、を含む放射線測定装置であっ
て、前記放射線検出ユニットは、放射線入射窓を有する
検出器と、前記放射線入射窓に近接して配置された一方
側電極と、前記放射線入射窓から隔てつつ前記一方側電
極に対向して配置された他方側電極と、前記一方側電極
に帯電核種を集める極性をもって、前記一方側電極と前
記他方側電極との間に電圧を印加する手段と、を含み、
前記一方側電極と前記他方側電極との間に被測定ガスを
導入して前記検出器にて放射線の検出を行うことを特徴
とする。
【0012】請求項2記載の発明は、ラドンを検出する
第1の検出ユニットと、ラドン及びその娘核種並びにト
ロン及びその娘核種を検出する第2の検出ユニットと、
前記第1及び第2の検出ユニットから出力された検出信
号を処理する信号処理部と、を含むラドン・トロン測定
装置であって、前記第1の検出ユニットは、α線入射窓
を有する第1の電離箱と、前記α線入射窓を挟んで前記
第1の電離箱の隣に形成された第1のガス導入室と、前
記第1のガス導入室のガス入口に配置され、ラドンガス
のみを透過させるフィルタと、前記第1のガス導入室内
において前記放射線入射窓に近接して配置された第1の
一方側電極と、前記第1のガス導入室内において前記放
射線入射窓から隔てられつつ前記一方側電極に対向して
配置された第1の他方側電極と、前記フィルタ透過後に
崩壊により生成されたラドン娘核種を前記一方側電極に
集める極性をもって、前記一方側電極と前記他方側電極
との間に電圧を印加する第1の電圧印加手段と、を含
み、前記第2の検出ユニットは、α線入射窓を有する第
2の電離箱と、前記α線入射窓を挟んで前記第2の電離
箱の隣に形成され、ガス入口から被測定ガスが導入され
る第2のガス導入室と、前記第2のガス導入室内におい
て前記放射線入射窓に近接して配置された第2の一方側
電極と、前記第2のガス導入室内において前記α線入射
窓から隔てられつつ前記第2の一方側電極に対向して配
置された第2の他方側電極と、前記ラドン娘核種及びト
ロン娘核種を前記第2の一方側電極に集める極性をもっ
て、前記第2の一方側電極と前記第2の他方側電極との
間に電圧を印加する第2の電圧印加手段と、を含むこと
を特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、前記信号処理部
は、ラドン計数値を求める手段と、トロン計数値を求め
る手段と、を含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、検出器の放
射線入射窓に近接して配置された一方側電極と放射線入
射窓から隔てられて配置された他方側電極との間に電圧
が印加される。これによって、両電極間に電場が形成さ
れる。電圧の印加は、一方側電極が負極となるように行
われ、帯電した放射性核種は一方側電極に集められるこ
とになる。そして、集められた放射性核種からの放射線
は放射線入射窓を介して検出器内に進入し、これによっ
て当該放射性核種が検出される。
【0015】このように電場を形成して帯電核種を検出
器近傍に収集するので、当該核種の検出効率を高めるこ
とができ、すなわち検出感度を高められる。なお、帯電
していない放射性核種は、放射線入射窓を介して放射線
が検出される限りにおいて観測され、一方、放射性でな
い核種や他のイオンなどは放射線を放出しないので、そ
れらによる影響を排除できる。このようにして例えばラ
ドンやトロンの娘核種を高感度で親核種と一緒に検出す
ることが可能となる。なお、親核種に対する娘核種の検
出効率は実験や計算等により既知となる。また、平衡状
態では親核種と娘核種の比率は一定となる。
【0016】上記請求項2記載の構成によれば、第1の
検出ユニットは、大別して、第1の電離箱と第1のガス
導入室とで構成され、被測定ガス中のラドンのみが検出
する。つまり、第1のガス導入室のガス入口に配置され
たフィルタは、測定対象のラドン(ラドンガス)のみを
透過させるものであるので、第1のガス導入室内には、
フィルタを通過したラドン及び当該ラドンから原子核崩
壊により生じたラドン娘核種のみが存在することにな
る。
【0017】そして、第1の電離箱のα線入射窓に近接
して第1の一方側電極が配置され、それと第1の他方側
電極との間に電圧が印加されており、両電極間には電界
が形成されている。ここで、第1の一方側電極は負極と
され、第1の他方側電極は正極とされる。
【0018】従って、第1の検出ユニットにおいては、
その第1のガス導入室内に導入されたラドンから放出さ
れるα線がα線入射窓を介して第1の電離箱にて検出さ
れる。一方、ガス導入室内で新たに生成されたラドン娘
核種は、形成された電界により第1の一方側電極に捕獲
され、そこで生じたα線がα線入射窓を介して第1の電
離箱にて検出される。
【0019】ここで、ガス導入室内で生成されたラドン
娘核種を測定することは、ガス導入室に進入する前のラ
ドンを測定することに他ならないので、結果として、被
測定ガス中のラドンの検出感度を高めることが可能とな
る。
【0020】なお、ラドン抽出フィルタとしては、所定
の厚さをもった濾紙等が使用される。その厚さは例えば
ガスの通過時間が数分〜10分程度になるように設定さ
れる。このような構成によれば、トロンの半減期は55
秒で、ほとんどすべてのトロンをフィルタ通過中に崩壊
させて固体である 216Po(原子番号:84)に変化さ
せ(その 216Poも0.15秒の半減期で 212Pb(原
子番号:82)に変化する)、そのようなゾル化により
フィルタで捕獲できる。すなわち、トロンを含むトロン
系列のすべての核種は阻止され、これと同様に、ラドン
の娘核種も固体であるために阻止される。
【0021】第2の検出ユニットは、ラドン抽出のため
のフィルタを除けば、第1の検出ユニットと基本的に同
一の構成を有しており、その第2のガス導入室内にはラ
ドン及びラドン娘核種並びにトロン及びトロン娘核種の
すべてが導入される。よって、電場の作用によって、第
2の一方側電極には帯電核種であるラドン娘核種及びト
ロン娘核種が捕獲される。従って、それらの娘核種から
のα線がα線入射窓を介して第2の電離箱にて高感度で
検出され、同時に、第2のガス導入室内に存在するラド
ン及びトロンからのα線もα線入射窓を介して第2の電
離箱にて検出される。よって、第2の電離箱ではトータ
ルの検出結果を得ることができる。
【0022】いずれのユニットにおいても、一対の電極
により電界が形成され、娘核種を集めることができるの
で、検出感度を高めることが可能となる。
【0023】請求項3記載の構成によれば、第1の検出
ユニット及び第2の検出ユニットの検出信号からラドン
の計数値及びトロンの計数値が求められる。すなわち、
ラドンとトロンの分離測定が実現できる。なお、トロン
の1番目の娘核種である 212Pb(原子番号:82)は
半減期が0.15秒であり、トロン崩壊後直ちに崩壊す
るので、検出パルスが2つ連続することになる。これを
利用して、所定時間(例えば、1秒)以内に2つのパル
スが連続するペアの個数をカウントすることにより、結
果として、トロンの濃度を測定することが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0025】図1には、本発明に係る放射線測定装置の
全体構成が示されている。この実施例における放射線測
定装置は、ラドン・トロン測定装置である。
【0026】図1において、この放射線測定装置は、大
別して、検出部24と信号処理部30とで構成される。
ここで、検出部24は、第1検出ユニット26及び第2
検出ユニット28で構成され、その詳細が図2に断面図
として示さている。
【0027】図2において、第1検出ユニット26は、
被測定ガス中のラドンのみを検出するものであり、第2
検出ユニット28は、被測定ガス中のラドン及びその娘
核種並びにトロン及びその娘核種を検出するものである
(図5参照)。第1検出ユニット26及び第2検出ユニ
ット28は、互いに基本構造が同一であり、第1検出ユ
ニット26がラドン抽出フィルタ32を有する点が異な
る。
【0028】第1検出ユニット26において、円筒形を
なす金属製の検出器ケース34の底面板34aには、ガ
ス入口としての円形の開口34bが複数形成されてい
る。各開口34bは、上記のように、ラドンのみを透過
させるためのラドン抽出フィルタ32で塞がれている。
このラドン抽出フィルタ32としては、例えばラドンガ
スを1分〜10分程度で透過させる厚さをもった濾紙が
用いられる。すなわち、ラドンの半減期は3〜4日であ
るのに対し、トロンの半減期は55秒であるので、その
半減期の相違及び気体から固体への転移を利用して、ラ
ドン以外の核種を阻止するものである。ラドン及びトロ
ンのみが気体であり、それらの娘核種は固体であるの
で、トロンが崩壊すればゾル状となって濾紙中で移動停
止する。もちろん、崩壊は確率に従って行われ、ラドン
も確率的には崩壊するが、その個数は比較にならない程
少ないので、事実上無視できる。
【0029】よって、ラドン抽出フィルタ32によっ
て、ラドン娘核種、トロン及びその娘核種が阻止され、
検出器ケース34内には気体としてのラドンのみが進入
することになる。
【0030】検出器ケース34内には、図において上方
に電離箱36が配置され、また、図において下方にガス
導入室38が形成されている。ガス導入室38は、気密
空間として形成してもよいが、本実施例ではその内部ガ
スが自然に排気されるようになっている。
【0031】電離箱36のα線入射窓36Aはα線を透
過させる薄い物質で構成され、例えばマイカなどで構成
される。α線入射窓36Aの内側面40には、導電性コ
ーティングが施され、それとお椀形のシェル42とで電
離箱容器が構成される。導電性コーテイィングとシェル
42とは導通が図られている。
【0032】シェル42内には、シェル42と絶縁され
つつリング状の集電極44が配置されている。電離箱3
6内は、ほぼ一気圧の空気又は不活性ガスが封入され、
α線の入射によりその気体が電離し、その時生じた電子
が電場の作用により、集電極44に集電される。このた
め、シェル42と集電極44との間には高電圧、例えば
500V(50〜1500Vが使用される)が印加され
る。
【0033】検出器ケース34の内面には絶縁部材46
が配置され、それによって当該検出器ケース34とシェ
ル42とが絶縁されている。なお、48は集電極44を
支持及び絶縁するためのガラスやセラミクス等の絶縁物
である。
【0034】ガス導入室38内において、α線入射窓3
6Aの外側面に平行でかつ近接して面状の一方側電極5
0が他の部材と絶縁されながら配置されている。また、
その一方側電極50と隔てて平行に、面状の他方側電極
52が他の部材と絶縁されながら配置されている。一方
側電極50と他方側電極52との間には、一方側電極5
0が負極となるように電源54によって高電圧が印加さ
れる。例えば、1000〜2000Vが印加される。一
方側電極50と他方側電極52との間の距離は例えば3
cmである。 第2検出ユニット28は、上述のように
ラドン抽出フィルタ32を除けば、第1検出ユニットと
同一の構成を有するため、第1検出ユニットと同一の構
成に100番を加えた符号を付けその説明を省略する。
【0035】次に、2つの検出ユニットの作用について
説明する。
【0036】室内のラドン・トロン濃度をモニタする場
合、この2つの検出ユニットを室内に配置する。する
と、上記の説明から明らかなように、固体としてのラド
ン娘核種及びトロン娘核種は、ラドン抽出フィルタ32
によって阻止され、また、半減期が比較的短いトロンも
崩壊により固体となって、ラドン抽出フィルタ32によ
って阻止される。それゆえ、第1検出ユニット26内に
は、ラドン及び進入後に崩壊によって生じたラドン娘核
種のみが存在することになる。崩壊によって生じたラド
ン娘核種は、もともと存在していた親核種としてのラド
ンの存在を示すものである。一方、第2検出ユニット2
8には、フィルタなどが配置されていないため、ラドン
及びその娘核種並びにトロン及びその娘核種のすべてが
入ることになる。
【0037】第1検出ユニットでは、一方側電極50と
他方側電極52との間に高電圧が印加されて電場が形成
され、また一方側電極50が負極とされているので、正
極に帯電しているラドン娘核種が一方側電極50に吸引
されて付着することになる。
【0038】つまり、ラドン娘核種は進入したラドン自
体を示すものであるため、それをα線入射窓36A近傍
に集合させて、ラドン検出効率を高めるものである。す
なわち、一方側電極50に付着した娘核種にて発生した
α線は、α線入射窓36Aを透過して電離箱36内へ入
り、それが内部ガスを電離させ、その時生じた電離電荷
のうち電子成分が集電極44で捕集されて、パルスとし
て外部へ出力される。もちろん、ガス導入室38に存在
するラドンから放出されるα線もα線入射窓36Aを介
して電離箱36内へ進入し、検出される。
【0039】従って、第1検出ユニット26の電離箱3
6では、ラドン抽出フィルタ32を通過したラドンを検
出することができ、その場合、一対の電極50,52に
より、検出効率を高めることができる。平衡状態では親
核種とその娘核種の比率は一定であり、親核種の検出効
率とその娘核種の検出効率とを実験等により求めておけ
ば、検出結果から親核種の量は容易に演算できる。
【0040】一方、第2検出ユニット28内には、ラド
ン及びその娘核種並びにトロン及びその娘核種がガス導
入室138内に導入されることになり、第1検出ユニッ
ト26と同様に、帯電核種であるラドン娘核種及びトロ
ン娘核種は一方側電極150に捕獲されることになる。
そして、ラドン娘核種及びトロン娘核種から放出される
α線は、α線入射窓136Aを介して電離箱136内へ
進入し、検出される。これと同様に、ガス導入室138
内のラドン及びトロンから放出されたα線も電離箱13
6にて検出される。よって、第2検出28ユニットで
は、トータルの検出値を得ることができる。その場合に
おいても、α線入射窓136A近傍に娘核種を呼び寄せ
てα線の検出を行うことができるので、検出感度を高め
られる。
【0041】なお、仮にガス導入室138内に他のイオ
ンなどが進入しても、放射性でなければ検出されないの
で、図4の装置で示したイオンプリシピテータ12は不
要となる。
【0042】図1に戻って、信号処理部30について説
明する。第1検出ユニット26から出力された検出パル
ス100はプリアンプ56及びアンプ58で増幅された
後、図示されていない波形整形回路及び波高弁別回路を
通過して、計数回路60に入力される。計数回路60で
はパルスのカウントが行われる他、その計数値に対する
効率補正等も実行される。この計数回路60の出力は、
ラドンのみの計数値を示すものとなる。
【0043】一方、第2検出ユニット28から出力され
た検出パルスは、プリアンプ62及びアンプ64で増幅
された後、図示されていない波形整形回路及び波高弁別
回路を通過して、計数回路66に入力される。計数回路
は、パルスのカウントを行い、必要であればそのカウン
ト値の補正を行って、計数値を出力する。その出力は、
ラドン及びその娘核種並びにトロン及びその娘核種のす
べての計数値を示すことになる。この実施例によれば、
人体に与えるラドン系列及びトロン系列による全体の線
量を求めることもできる。
【0044】第2検出ユニット28の出力パルスを受入
れる公知の遅延同時計数回路68はトロンのみの計数値
を求めるための回路である。トロンから生じた 216Po
の半減期は0.15秒ときわめて短く、このためトロン
の検出パルスに引き続いて直ぐに 216Poの検出パルス
が連なることになる。そこで、その現象を利用して、一
定期間(例えば、1秒)内に2つのパルスが連続する場
合を検出し(連パルスの検出)、それが検出された場合
にトロンの検出を推定するものである。もちろん、確率
的にはトロン− 216Po以外で2つのパルスが連なって
検出され得るが、環境放射線のモニタではラドンなどの
濃度は低いためその確率は低く、測定精度に与える影響
は少ない。なお、遅延同時計数回路68は、上記の連パ
ルスのカウントの他、必要であればカウント値の補正を
行う。
【0045】よって、遅延同時計数回路68の出力は、
トロンの計数値を示すことになり、加算回路70におい
て計数回路60の出力に所定の重み付けを行ったパルス
数と遅延同時計数回路68の出力に所定の重み付けを行
ったパルス数とを加算すれば、娘核種を除いた計数値
(ラドン計数値+トロン計数値)を求めることができ
る。さらに、差演算回路72において、計数回路66の
出力から、計数回路60の出力及び遅延同時計数回路6
8の出力を引けば、親核種を除いた娘核種(ラドン娘核
種+トロン娘核種)の計数値を得ることができる。
【0046】図3には、一方側電極50の具体的な実施
例が示されている。一方側電極50は、(A)に示すよ
うに、きわめて薄い導電性膜状に形成することもでき、
あるいは(B)に示すように、平行細線構造とすること
もできる。又は、(C)に示すように格子細線構造とす
ることもできる。なお、他方側電極52も測定気体の流
入を考慮すればこれと同様に各種の構造を採用できる。
【0047】本実施例では、一方側電極50は、それに
付着する放射性核種が時間とともに蓄積増大するため、
交換可能とされている。また、ラドン抽出フィルタ32
も交換可能にされている。
【0048】以上のように、本実施例によれば、ラドン
・トロンをそれらの娘核種を含めてトータルでモニタで
き、また、その内訳を求めることができる。特に、ラド
ンとトロンを分離測定できる利点がある。そして、電界
形成により検出感度を高めることができるので、高精度
の検出を実現できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラドン及びトロンをそれぞれ別個に測定できる。また、
ラドン娘核種及びトロン娘核種の測定を実現できる。さ
らに、本発明によれば、測定感度を向上させ、かつ、実
時間で簡便経済的に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射線測定装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す検出部14の具体的な構成を示す図
である。
【図3】電極の構造の例を示す図である。
【図4】従来のラドン・トロンモニタの構成を示す図で
ある。
【図5】ラドン系列及びトロン系列を示す図である。
【符号の説明】
24 検出部 26 第1検出ユニット 28 第2検出ユニット 30 信号処理部 32 ラドン抽出フィルタ 36,136 電離箱 36A,136A α線入射窓 38,138 ガス導入室 50,150 一方側電極 52,152 他方側電極
フロントページの続き (72)発明者 飯田 孝夫 愛知県名古屋市千種区北千種1−6−32 千種西住宅2−402

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの放射線検出ユニット
    と、前記放射線検出ユニットからの検出信号を処置する
    信号処理部と、を含む放射線測定装置であって、 前記放射線検出ユニットは、 放射線入射窓を有する検出器と、 前記放射線入射窓に近接して配置された一方側電極と、 前記放射線入射窓から隔てつつ前記一方側電極に対向し
    て配置された他方側電極と、 前記一方側電極に帯電核種を集める極性をもって、前記
    一方側電極と前記他方側電極との間に電圧を印加する手
    段と、 を含み、 前記一方側電極と前記他方側電極との間に被測定ガスを
    導入して前記検出器にて放射線の検出を行うことを特徴
    とする放射線測定装置。
  2. 【請求項2】 ラドンを検出する第1の検出ユニット
    と、 ラドン及びその娘核種並びにトロン及びその娘核種を検
    出する第2の検出ユニットと、 前記第1及び第2の検出ユニットから出力された検出信
    号を処理する信号処理部と、 を含むラドン・トロン測定装置であって、 前記第1の検出ユニットは、 α線入射窓を有する第1の電離箱と、 前記α線入射窓を挟んで前記第1の電離箱の隣に形成さ
    れた第1のガス導入室と、 前記第1のガス導入室のガス入口に配置され、ラドンガ
    スのみを透過させるフィルタと、 前記第1のガス導入室内において前記放射線入射窓に近
    接して配置された第1の一方側電極と、 前記第1のガス導入室内において前記放射線入射窓から
    隔てられつつ前記一方側電極に対向して配置された第1
    の他方側電極と、 前記フィルタ透過後に崩壊により生成されたラドン娘核
    種を前記一方側電極に集める極性をもって、前記一方側
    電極と前記他方側電極との間に電圧を印加する第1の電
    圧印加手段と、 を含み、 前記第2の検出ユニットは、 α線入射窓を有する第2の電離箱と、 前記α線入射窓を挟んで前記第2の電離箱の隣に形成さ
    れ、ガス入口から被測定ガスが導入される第2のガス導
    入室と、 前記第2のガス導入室内において前記α線入射窓に近接
    して配置された第2の一方側電極と、 前記第2のガス導入室内において前記α線入射窓から隔
    てられつつ前記第2の一方側電極に対向して配置された
    第2の他方側電極と、 前記ラドン娘核種及びトロン娘核種を前記第2の一方側
    電極に集める極性をもって、前記第2の一方側電極と前
    記第2の他方側電極との間に電圧を印加する第2の電圧
    印加手段と、 を含むことを特徴とするラドン・トロン測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記信号処理部は、 ラドン計数値を求める手段と、トロン計数値を求める手
    段と、を含むことを特徴とするラドン・トロン測定装
    置。
JP27327694A 1994-11-08 1994-11-08 放射線測定装置 Pending JPH08136660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27327694A JPH08136660A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 放射線測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27327694A JPH08136660A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 放射線測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08136660A true JPH08136660A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17525593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27327694A Pending JPH08136660A (ja) 1994-11-08 1994-11-08 放射線測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08136660A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529741A (ja) * 2004-03-17 2007-10-25 パク,ヨン−ウン 格納式半円形リング付αトラック検出器
WO2007141895A1 (ja) 2006-06-06 2007-12-13 Niigata University 空気中のラドン及びトロンの測定方法
KR20180089336A (ko) * 2018-07-20 2018-08-08 박영웅 라돈과 토론을 방출하는 물질에 오염되었는지를 판단하기 위한 방법 및 장치
CN109254314A (zh) * 2018-11-15 2019-01-22 衡阳师范学院 环形电极提高带正电的218Po收集效率的测量腔及方法
CN109254313A (zh) * 2018-11-15 2019-01-22 衡阳师范学院 多探测器提高带正电的218Po收集效率的测量腔及方法
CN109307880A (zh) * 2018-11-15 2019-02-05 衡阳师范学院 多电极提高带正电的218Po收集效率的测量腔及方法
CN109655859A (zh) * 2018-12-14 2019-04-19 衡阳师范学院 多探测器提高氡析出率测量仪对218Po收集效率的测量腔及方法
CN109655857A (zh) * 2018-12-14 2019-04-19 衡阳师范学院 环形电极提高氡析出率测量仪对218Po收集效率的测量腔及方法
CN109655858A (zh) * 2018-12-14 2019-04-19 衡阳师范学院 多电极提高氡析出率测量仪对218Po收集效率的测量腔及方法
EP3872534A4 (en) * 2018-12-19 2021-12-29 Ftlab Co., Ltd. Apparatus for measuring radon and thoron by using ionization chamber

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529741A (ja) * 2004-03-17 2007-10-25 パク,ヨン−ウン 格納式半円形リング付αトラック検出器
WO2007141895A1 (ja) 2006-06-06 2007-12-13 Niigata University 空気中のラドン及びトロンの測定方法
US7642520B2 (en) 2006-06-06 2010-01-05 Niigata University Method for measuring randon and thoron in air
KR20180089336A (ko) * 2018-07-20 2018-08-08 박영웅 라돈과 토론을 방출하는 물질에 오염되었는지를 판단하기 위한 방법 및 장치
CN109254314A (zh) * 2018-11-15 2019-01-22 衡阳师范学院 环形电极提高带正电的218Po收集效率的测量腔及方法
CN109254313A (zh) * 2018-11-15 2019-01-22 衡阳师范学院 多探测器提高带正电的218Po收集效率的测量腔及方法
CN109307880A (zh) * 2018-11-15 2019-02-05 衡阳师范学院 多电极提高带正电的218Po收集效率的测量腔及方法
CN109655859A (zh) * 2018-12-14 2019-04-19 衡阳师范学院 多探测器提高氡析出率测量仪对218Po收集效率的测量腔及方法
CN109655857A (zh) * 2018-12-14 2019-04-19 衡阳师范学院 环形电极提高氡析出率测量仪对218Po收集效率的测量腔及方法
CN109655858A (zh) * 2018-12-14 2019-04-19 衡阳师范学院 多电极提高氡析出率测量仪对218Po收集效率的测量腔及方法
EP3872534A4 (en) * 2018-12-19 2021-12-29 Ftlab Co., Ltd. Apparatus for measuring radon and thoron by using ionization chamber

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5550381A (en) Event counting alpha detector
JP2010503873A (ja) 一致信号に基づく中性子検出方法および中性子検出装置
JP2015533422A (ja) イオン電流の検出装置
JP2010133879A (ja) 放射線測定装置
US5002720A (en) Electret enabled thermal neutron flux detection and measurement
JPH08136660A (ja) 放射線測定装置
JPS60500073A (ja) 火気検出器およびその電極配置
KR20150093987A (ko) 라돈 측정을 위한 이온화 챔버 및 이를 구비하는 라돈 측정 장치
Fulbright Ionization chambers in nuclear physics
JPH0135311B2 (ja)
US5053624A (en) Radon control system
JPH08136663A (ja) ラドン・トロン測定装置
JP3534456B2 (ja) 放射線測定装置
JP4136301B2 (ja) 放射性イオン検出器
JPH08136661A (ja) 放射線測定装置
Baltzer et al. A pulse-counting ionization chamber for measuring the radon concentration in air
US4179608A (en) Right/left assignment in drift chambers and proportional multiwire chambers (PWC's) using induced signals
JP4139905B2 (ja) 放射線弁別検出器
JPH0434828A (ja) γ線補償型中性子検出器
US7105831B1 (en) Ambient air alpha particles ionization detector
Gurkovskiy et al. Long-distance detection of alpha-radioactivity: Method and device
JPH10186036A (ja) ラドン濃度測定方法並びにラドン濃度測定装置
RU2010265C1 (ru) Способ определения концентрации радона и его дочерних продуктов в воздухе и устройство для его осуществления
Hagberg et al. Beta-delayed proton emitter 113Xe
CN105137471A (zh) 一种抑制γ干扰的低能β核素表面污染探测系统和方法