JPH08139028A - 縦型気相成長装置 - Google Patents

縦型気相成長装置

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JPH08139028A
JPH08139028A JP6271094A JP27109494A JPH08139028A JP H08139028 A JPH08139028 A JP H08139028A JP 6271094 A JP6271094 A JP 6271094A JP 27109494 A JP27109494 A JP 27109494A JP H08139028 A JPH08139028 A JP H08139028A
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JP
Japan
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substrate
growth
induction
support rod
holding jig
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JP6271094A
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English (en)
Inventor
Shunichi Sato
俊一 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基板の大きさによらず位置精度を高くしつつ基
板搬送するための治具を備えた縦型気相成長装置を提供
する。 【構成】本発明の装置では、反応管1内に挿入され反応
管内で回転する支持棒10と、支持棒に保持され被成長
基板8を主面を下方に向けて保持する基板保持治具9を
備え、被成長基板の搬送には別室で被成長基板を基板保
持治具に保持してから反応室に移動し支持棒に設けられ
た基板保持治具受け部25に保持できるように基板保持
治具を用い、基板保持治具9は、被誘導加熱体7が入る
ことが可能な筒状の本体9aと、本体の下部に設けられ
回転する支持棒の軸方向に直角に突出して主面を下方に
向けた被成長基板の周辺部を保持する複数個の平坦なま
たは断部16を有する基板保持爪12と、本体上部に設
けられ支持棒の基板保持治具受け部と係合される本体の
外径よりも大きな保持用リング部26とを有し、支持棒
に対して着脱可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縦型気相成長装置に関わ
り、特に半導体単結晶薄膜の成長に多く用いられる高周
波誘導加熱方式の縦型気相成長装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、シリコンや
化合物半導体を構成する成分を含む原料ガスの熱分解や
複数種の原料ガス間の反応、基板との表面反応等によっ
て必要な半導体層を被成長基板上に成長させる気相成長
法が用いられている。特に、有機金属や水素化物の熱分
解反応による半導体層の気相成長などのような、熱によ
って原料ガスの組成変化が起こりやすく、その組成変化
が膜質や膜厚に大きく影響を及ぼすような気相成長に
は、被成長基板面に到達する前に原料ガスの組成変化が
起こらないようにする必要がある。このため基板近傍以
外の発熱を避けるために一般に高周波誘導加熱方式によ
る気相成長法が用いられている。ここで一例として、従
来の縦型気相成長装置の反応炉部の概略断面図を図14
に示す。図中の符号101は反応管、102は冷却水用
の給水口、103は排水口、104はガス導入口、10
6は排気口、107は被誘導加熱体(カーボンサセプタ
ー等)、108は被成長基板、110は支持棒、111
は高周波誘導コイルである。
【0003】しかしながら、図14に示すような構造の
従来の高周波誘導加熱方式の縦型気相成長装置では、カ
ーボンサセプター等の被誘導加熱体107付近の温度上
昇により導入したガスに熱対流が発生するため、一度分
解した成長に寄与しなかった高温の不用なガスが新しい
常温の供給ガスと混合し基板表面に到達するので成長に
寄与する供給ガスが基板に到達する以前に熱分解をし、
基板表面に到達した際の元素成分の比率の制御性を悪く
し、且つばらつきを悪くし、エピタキシャル成長層の品
質、均一性、再現性等に悪影響を及ぼし、高均一、高品
質のエピタキシャル成長層を再現性良く得ることは難し
かった。
【0004】そこで、この熱対流の発生による悪影響を
低減するために、実公平2−35814号公報に示され
るような縦型気相成長装置が提案されている。図15に
その反応炉部の概略断面図を示す。図15に示す縦型気
相成長装置においては、原料ガスを反応管101下部の
ガス導入口104から供給し、成長に寄与しなかった不
用なガスは上部の排気口106から排出している。そし
て、基板保持爪112を有する基板保持治具109が支
持棒110に固定されており、基板保持治具109の基
板保持爪112で主面を下方に向けた被成長基板108
の周辺部のみを保持し、且つ被成長基板108の裏面上
には直に被成長基板108と同じ大きさの被誘導加熱体
107を積載している。この方法だと、反応管101の
下部から流入される成長ガスが高温部に触れずに被成長
基板面に到達し、且つ被成長基板108に接して加熱さ
れた成長ガスを上昇気流によって被成長基板面に沿って
その上部に逃がして加熱成長ガスとの混合による被成長
基板面に達する常温の成長ガスの昇温を防止し、組成変
化を生じていない成長ガスがその被成長基板面に接触す
るような構造であるので、つまり原料ガスに対して不用
なガスが混合しにくいので成長膜の膜質の低下及び膜厚
のばらつきが改善される。
【0005】尚、被成長基板の主面を下方に向けて保持
する縦型気相成長装置としては、特開昭55−2028
2号公報に示される公知例もあるが、該公知例の装置
は、被成長基板面上に異物が付着するのを防止する目的
でなされたものであって、反応管の外部から反応管とと
もに基板を加熱しているので、有機金属及び水素化物を
用いた気相成長においては原料ガスが被成長基板面に到
達する前に高温の反応管内で熱分解して変質するので、
高周波誘導加熱方式を用いて基板近傍のみを加熱する上
記考案とは同様の効果は得られない。
【0006】また、さらに熱対流の発生による悪影響を
低減する方法として、特開平2−6389号公報に示さ
れるような半導体薄膜気相成長装置が提案されている。
図16にその反応炉部の概略断面図を示す。図16に示
す気相成長装置においては、原料ガス供給口104の周
りにキャリアガス供給口105が設けられている。この
ような構造にすることで被成長基板に供給された原料ガ
スのうち成長に寄与しなかった不用なガスをキャリアガ
スが積極的に上部に押し上げるので、より効果的に不用
なガスを排気できるものである。
【0007】しかしながらこれらの方法では、被成長基
板の中心付近の膜厚のばらつき、膜質が改善されるもの
の、被成長基板と同じ大きさの被誘導加熱体107を被
成長基板108に積載した構造であるので、周辺部が厚
くなるエッジ効果がおこり均一性が悪くなっていた。図
16に示した縦型気相成長装置では原料ガス供給量とキ
ャリアガス供給量及びその比を適切に選ぶことで面内の
均一性を上げることができ、キャリアガス供給量を原料
ガス供給量よりも多くする方向で中心付近での膜厚が均
一になるが、このような中心付近での膜厚が均一になる
ように条件を選んだ場合、どうしても周辺部の片側1c
m程度は厚くなってしまう。また、被成長基板と同じ大
きさの被誘導加熱体を被成長基板上に積載しているの
で、被誘導加熱体の周辺部の温度は中心部に比べて低く
被誘導加熱体の温度分布によって被成長基板に熱歪が生
じ、スリップライン等の欠陥の原因になっていた。この
ような周辺部の盛り上がり、熱歪によるスリップライン
等の欠陥の発生を低減する方法として、被成長基板より
も大きな被誘導加熱体を用いることが考えられる。こう
することで被成長基板の周辺部においてもガスの流れは
均一になるので膜厚の均一性は改善され、また、被成長
基板の接している被誘導加熱体の領域の温度分布も小さ
くなることが予想される。
【0008】被成長基板よりも大きな被誘導加熱体を用
いる方法は、原料ガスを上部から供給し成長に寄与しな
かった不用なガスを下部から排出する構造の従来の縦型
気相成長装置(図14)においては被成長基板を被誘導
加熱体上に積載するだけなので被誘導加熱体を大きくす
るだけで良く特に問題はない。しかしながら、原料ガス
を下部から供給し成長に寄与しなかった不用なガスを上
部から排出する構造の高周波誘導加熱方式を用いた縦型
気相成長装置(図15,16)においては、被成長基板
の主面を下方に向けて保持し、しかも被誘導加熱体から
効率よく熱を供給しなければならないので基板保持方法
が難しかった。ここで図15に示した従来の縦型気相成
長装置の基板保持方法の詳細を図17に示す。この例で
は、基板保持爪112付きの固定保持腕130及び揺動
可能保持腕131を有する基板保持治具109で主面を
下方に向けた被成長基板108を保持し、該被成長基板
108の裏面上に直に被成長基板と同じ大きさの被誘導
加熱体107を積載している。このようにすれば被成長
基板108の主面を下方に向けて保持し、しかも被誘導
加熱体107から効率よく熱を供給することが可能であ
る。しかしながら、このような小さな基板保持爪112
を用いて被成長基板108と被誘導加熱体107を同時
に保持する場合、被誘導加熱体107を被成長基板10
8よりも大きくすると被成長基板108は基板保持爪1
12上での自由度が大きくなり、位置精度は非常に悪か
った。このため被誘導加熱体に対して被成長基板をずれ
ないようにするためには被成長基板と被誘導加熱体を同
じ大きさにする必要があった。
【0009】ところで気相成長装置により結晶成長を行
なう場合、反応室内を清浄に保つことは非常に大切であ
る。このような観点から被成長基板を搬送する方法がと
られている。搬送には一般に特開昭61−132592
号公報に示されるようなロードロック方式を用い反応室
内の汚染を防止している。この場合も、原料ガスを上部
から供給し成長に寄与しなかった不用なガスを下部から
排出する構造の従来の気相成長装置においては、例えば
特開昭61−242994号公報に示されるような基板
と接する面を粗面としたサファイア板、Si板などの絶
縁物を基板保持治具として用い被成長基板をその上に載
せれば基板の位置ずれを防止しつつカーボンサセプター
などの被誘導加熱体上に搬送することは容易である。し
かしながら、原料ガスを下部から供給し成長に寄与しな
かった不用なガスを上部から排出する構造の高周波誘導
加熱方式を用いた縦型気相成長装置における基板搬送は
容易ではない。このため図15に示すような従来の縦型
気相成長装置においては、図17に示すように基板保持
治具109と支持棒110とは一体化されていてカーボ
ンサセプターを直に基板上に積載する方法がとられてい
る。そのため、被成長基板をセットする時、多孔質でガ
ス吸着量の多いカーボンサセプターのような被誘導加熱
体も別室(基板挿入室)に移動する必要があり、成長層
に悪影響を及ぼす酸素等の吸着が生じてしまい、反応室
に持ち込まれると膜質低下の原因となる。また、充分脱
ガスしようとすると非常に時間がかかりスループットを
悪くする原因となるという欠点があった。
【0010】また、被成長基板の下流側は多結晶等が堆
積する。特に被誘導加熱体、及び基板保持治具の近くは
反応管の内壁と共に多いが、基板保持治具と支持棒とが
一体化されている図17に示すような従来の縦型気相成
長装置においては被誘導加熱体を取り外し頻繁に洗浄す
る必要がある。しかし、洗浄交換後は特に充分脱ガスし
なければ高品質のエピタキシャル成長層が得られない。
このためスループットを悪くする原因となるという欠点
があった。
【0011】さらに、原料ガスを下部から供給し成長に
寄与しなかった不用なガスを上部から排出する構造の従
来の高周波誘導加熱方式を用いた縦型気相成長装置で
は、重い被誘導加熱体の自重によって被成長基板を基板
保持治具に密着しているので、被成長基板周辺部の被保
持部に加わる力は強く、スリップライン、ウエハーの反
り等が発生し、GaAs基板のような脆い材料では場合
によっては基板が割れてしまうという致命的な欠点があ
った。また、このようなエピタキシャル成長基板を用い
て発光素子などのデバイスを作製すると歩留まり、信頼
性などのデバイス性能に悪影響が現れていた。これらの
ように、原料ガスを下部から供給し成長に寄与しなかっ
た不用なガスを上部から排出する構造の従来の高周波誘
導加熱方式を用いた縦型気相成長装置においては、複数
の別の原因によりエピタキシャル成長層の品質低下が起
きるという不具合があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の点を
考慮してなされたものであって、反応ガスを下部から導
入して上部に排出する縦型反応管と、主面を下方に向け
て周辺部のみで保持された被成長基板と、被成長基板を
加熱するための被誘導加熱体とを有し、高周波誘導加熱
方式を用いた縦型気相成長装置において、請求項1で
は、ウエハーの大きさによらず位置精度を高くしつつ基
板搬送するための治具を提供すること、請求項2では、
ウエハーの大きさによらずウエハー挿入時の位置精度を
高くしてウエハーを保持すること、膜厚の均一性を良く
すること、及び、熱歪が原因であるスリップライン等の
欠陥、ウエハーの反り等の発生を低減すること、請求項
3では、ウエハーの大きさによらず位置精度を高くして
基板搬送すること、膜厚の均一性を良くすること、及
び、熱歪が原因であるスリップライン等の欠陥、ウエハ
ーの反り等の発生を低減すること、請求項4では、被誘
導加熱体を反応室に残したまま基板搬送して反応室への
不純物の持込みを低減すること、請求項5では、請求項
4で、まだ課題であった密着性を改善すること、請求項
6では、誘導加熱体の自重が原因であるスリップライン
等の欠陥、ウエハーの反り、ウエハーの割れ等の発生を
低減すること、請求項7では、請求項6において、更
に、ウエハーの大きさによらずウエハー挿入時の位置精
度を高くしてウエハーを保持すること、膜厚の均一性を
善くすること、及び、熱歪が原因であるスリップライン
等の欠陥、ウエハーの反り等の発生を低減すること、請
求項8では、請求項6において、更に、反応室への不純
物の持込みを低減すること、請求項9では、請求項8に
おいて、更に、ウエハーの大きさによらず位置精度を高
くして基板搬送すること、請求項10では、請求項6
で、まだ課題であった被誘導加熱体の位置を制御可能に
すること、請求項11では、被誘導加熱体の自重が原因
であるスリップライン等の欠陥、ウエハーの反り、ウエ
ハーの割れ等の発生を低減すること、また、ウエハーの
大きさ、形状によらず位置精度を高くしてウエハーを保
持すること、等を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に示す縦型気相成長装置は、反応室内に設
置され、反応ガスを下部から導入して上部に排出する縦
型反応管と、該反応管内において主面を下方に向けた被
成長基板の裏面上に積載される被誘導加熱体とを有し、
高周波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相
成長装置において、前記反応管内に挿入され反応管内で
回転する支持棒と、該支持棒に保持され前記被成長基板
を主面を下方に向けて保持する基板保持治具とを備え、
被成長基板の搬送には別室で被成長基板を基板保持治具
に保持してから反応室に移動し、支持棒に設けられた基
板保持治具受け部に保持できるように基板保持治具を用
い、前記基板保持治具は、前記被誘導加熱体が入ること
が可能な筒状の本体と、該本体の下部に設けられ前記回
転する支持棒の軸方向に直角に突出して主面を下方に向
けた被成長基板の周辺部を保持する複数個の平坦なまた
は断部を有する基板保持爪と、本体上部に設けられ前記
支持棒の基板保持治具受け部と係合される本体の外径よ
りも大きな保持用リング部とを有し、前記支持棒に対し
て着脱可能であることを特徴とする。
【0014】請求項2に示す縦型気相成長装置は、反応
室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回
転する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその
周辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置す
る前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板
の裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長
装置において、前記被誘導加熱体の底面の面積が前記被
成長基板よりも大きくて、前記基板保持治具は、回転す
る支持棒の軸方向に直角に複数個の基板保持爪を有して
おり、該基板保持爪の上面すなわち被成長基板に接する
方の面には被成長基板の厚さよりも浅い段部が形成され
ていて、その段部に被成長基板が保持される構造を有す
ることを特徴とする。
【0015】請求項3に示す縦型気相成長装置は、反応
室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回
転する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその
周辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置す
る前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板
の裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長
装置において、前記被誘導加熱体の底面の面積が前記被
成長基板よりも大きくて、また、別室で被成長基板を基
板保持治具に保持してから反応室に移動し、支持棒に設
けられた基板保持治具受け部に保持できるように、前記
基板保持治具として、前記被誘導加熱体が入ることが可
能な筒状の本体と、該本体の下部に設けられ前記回転す
る支持棒の軸方向に直角に突出して主面を下方に向けた
被成長基板の周辺部を保持する複数個の基板保持爪と、
本体上部に設けられ前記支持棒の基板保持治具受け部と
係合される本体の外径よりも大きな保持用リング部とを
有し、前記支持棒に対して着脱可能である第1の基板保
持治具と、該第1の基板保持治具に主面を下方に向けて
被成長基板の裏面上に直に積載した被成長基板よりも大
きく基板保持治具の内径よりも若干小さい被誘導加熱体
と同程度の直径の絶縁板とを有することを特徴とする基
板保持治具を用い、該基板保持治具により被成長基板が
搬送されることを特徴とする。
【0016】請求項4に示す縦型気相成長装置は、反応
室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回
転する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその
周辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置す
る前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板
の裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長
装置において、被成長基板セット時においても被誘導加
熱体は常に反応管を含む外気が直接は入り込まない反応
室内にあり、別室で被成長基板を取り付けた基板保持治
具が横方向から反応室に移動し支持棒に保持されて、被
成長基板の裏面上に被誘導加熱体がサセプター待機部か
ら下方に移動して積載されるように、被成長基板を取り
付けた基板保持治具を保持した支持棒とは独立に上下方
向に移動可能なサセプター支持棒と、支持棒に保持され
た基板保持治具の上方に位置するサセプター待機部とを
有した構造であることを特徴とする。
【0017】請求項5に示す縦型気相成長装置は、請求
項4に示す縦型気相成長装置において、前記被誘導加熱
体は被成長基板の裏面上に積載したときに、被成長基板
の裏面の上方にある支持棒と一緒に回転するサセプター
支持棒に対して上下方向に遊びを持つ構造を有すること
を特徴とする。
【0018】請求項6に示す縦型気相成長装置は、反応
室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回
転する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその
周辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置す
る前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板
の裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長
装置において、前記被誘導加熱体は、被成長基板の裏面
の上方にある支持棒と一緒に回転するサセプター支持棒
に保持された主となる第1の被誘導加熱体と、第1の被
誘導加熱体と該被成長基板の間に第1の被誘導加熱体よ
りも軽く第1の被誘導加熱体と接しないで該被成長基板
の裏面上に直に積載した第2の被誘導加熱体とに分かれ
ていることを特徴とする。
【0019】請求項7に示す縦型気相成長装置は、請求
項6に示す縦型気相成長装置において、前記第2の被誘
導加熱体は被成長基板よりも大きくて、前記基板保持治
具は回転する支持棒の軸方向に直角に複数個の基板保持
爪を有しており、該基板保持爪の上面すなわち被成長基
板に接する方の面には被成長基板の厚さよりも浅い段部
が形成されていて、その段部に被成長基板が保持される
構造を有することを特徴とする。
【0020】請求項8に示す縦型気相成長装置は、請求
項6,7に示す縦型気相成長装置において、前記第2の
被誘導加熱体は、被成長基板の裏面の上方にある支持棒
と一緒に回転するサセプター支持棒に保持された第1の
被誘導加熱体に対して上下方向に遊びを持って保持され
る構造であることを特徴とする。
【0021】請求項9に示す縦型気相成長装置は、請求
項8に示す縦型気相成長装置において、前記第2の被誘
導加熱体は前記被成長基板よりも大きくて、第2の被誘
導加熱体と被成長基板の間に被成長基板より大きく前記
基板保持治具の内径よりも若干小さい第2の被誘導加熱
体と同程度の直径の絶縁板が挿入されていることを特徴
とする。
【0022】請求項10に示す縦型気相成長装置は、請
求項6に示す縦型気相成長装置であって、被成長基板セ
ット時においても第1の被誘導加熱体は常に反応管を含
む外気が直接は入り込まない反応室内にあり、別室で被
成長基板と第2の被誘導加熱体を取り付けた基板保持治
具が横方向から反応室に移動し支持棒に保持される構造
の縦型気相成長装置において、第2の被誘導加熱体上の
接しない位置に第1の被誘導加熱体がサセプター待機部
から下方に移動できるように、回転する支持棒とは独立
に上下方向に移動可能なサセプター支持棒と、支持棒に
保持された基板保持治具の上方にサセプター待機部とを
有した構造であることを特徴とする。
【0023】請求項11に示す縦型気相成長装置は、反
応室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に
排出する縦型反応管と、該反応管内において主面を下方
に向けた被成長基板の裏面上に直に接した被誘導加熱体
とを有し、高周波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行な
う縦型気相成長装置において、前記被誘導加熱体は、前
記被成長基板の裏面の上方にある支持棒と一緒に回転す
るサセプター支持棒に保持された主となる第1の被誘導
加熱体と、前記被成長基板の裏面上に直に接した第1の
被誘導加熱体よりも軽くて該被成長基板よりも大きい第
2の被誘導加熱体とに分かれていて、第2の被誘導加熱
体は前記被成長基板の裏面の上方にある回転する支持棒
に保持された第1の基板保持治具により保持され、前記
被成長基板は前記第1の基板保持治具とは別の第2の基
板保持治具により第2の被誘導加熱体に保持される構造
を有することを特徴とする。
【0024】
【作用】従って、請求項1に示す縦型気相成長装置は、
反応ガスを下部から導入して上部に排出する縦型反応管
と、主面を下方に向けた被成長基板の裏面上に積載され
た被誘導加熱体とを有して高周波誘導加熱方式を用いて
結晶成長を行なう縦型気相成長装置において、基板保持
治具は、被成長基板の搬送には別室で被成長基板を基板
保持治具に保持してから反応室に移動し、支持棒に設け
られた基板保持治具受け部に保持できるように、被誘導
加熱体が入ることが可能な筒状の本体と、該本体の下部
に設けられ前記回転する支持棒の軸方向に直角に突出し
て主面を下方に向けた被成長基板の周辺部を保持する複
数個の平坦なまたは断部を有する基板保持爪と、本体上
部に設けられ前記支持棒の基板保持治具受け部と係合さ
れる本体の外径よりも大きな保持用リング部とを有し、
前記支持棒に対して着脱可能であるので、被成長基板搬
送時に、別室で主面を下方に向けた被成長基板を基板保
持治具の段部を有する基板保持爪に保持してから反応室
に移動し、支持棒に設けた基板保持治具受け部に保持用
リング部を保持することで、筒状の本体の内径よりも充
分小さい被成長基板においても移動しないように再現性
良く基板搬送できる。尚、本体の内径と同程度の大きさ
の被成長基板を用いた場合は段部が無く平坦な基板保持
爪でも移動しないように再現性良く基板搬送できる。こ
のように本発明では、ウエハーの大きさによらず位置精
度を高くしつつ基板搬送するための治具を提供すること
ができる。また、被成長基板の下流側は多結晶等が堆積
する。特に被誘導加熱体の近くは多いが、その領域に着
脱可能な上記基板保持治具を用いると、交換して王水等
で洗浄できるので、被誘導加熱体等、反応室内の汚れを
低減でき、反応管を取り外すような大掛かりなメンテナ
ンスの頻度を少なくできる。また、被誘導加熱体の汚れ
が低減されることから、被誘導加熱体を洗浄する回数が
減り、洗浄後の脱ガス工程を少なくできる効果もある。
【0025】請求項2に示す縦型気相成長装置は、反応
室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回
転する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその
周辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置す
る前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板
の裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長
装置において、前記被誘導加熱体の底面の面積を前記被
成長基板よりも大きくし、また、前記基板保持治具は、
回転する支持棒の軸方向に直角に複数個の基板保持爪を
有しており、該基板保持爪の上面すなわち被成長基板に
接する方の面には被成長基板の厚さよりも浅い段部が形
成されていて、その段部に被成長基板が保持される構造
を有するので、段部を有する基板保持爪によりウエハー
の大きさによらずウエハー挿入時の位置精度を高くして
ウエハーを保持することができる。また、被誘導加熱体
の底面の面積を被成長基板よりも大きくしているのでエ
ッジ効果が低減され、ウエハー周辺部の気相成長層の厚
さむら等が改善でき、ウエハー面内の膜厚の均一性に優
れた気相成長層を得ることができる。また、被誘導加熱
体の温度分布が原因である被成長基板の周辺部と中心部
の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が抑えられるの
で、この原因によるスリップライン等の欠陥の発生が抑
えられる。更にウエハー面内の温度分布が均一化される
ので温度分布が原因であった膜特性の分布も改善され、
さらに均一で良質の結晶成長層を得ることができる。な
おこれは、支持棒と基板保持治具が一体化されていても
効果がある。
【0026】請求項3に示す縦型気相成長装置は、反応
室内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回
転する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその
周辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置す
る前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板
の裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長
装置において、前記被誘導加熱体の底面の面積が前記被
成長基板よりも大きくて、また、別室で被成長基板を基
板保持治具に保持してから反応室に移動し、支持棒に設
けられた基板保持治具受け部に保持できるように、前記
基板保持治具として、前記被誘導加熱体が入ることが可
能な筒状の本体と、該本体の下部に設けられ前記回転す
る支持棒の軸方向に直角に突出して主面を下方に向けた
被成長基板の周辺部を保持する複数個の基板保持爪と、
本体上部に設けられ前記支持棒の基板保持治具受け部と
係合される本体の外径よりも大きな保持用リング部とを
有し、前記支持棒に対して着脱可能である第1の基板保
持治具と、該第1の基板保持治具に主面を下方に向けて
被成長基板の裏面上に直に積載した被成長基板よりも大
きく基板保持治具の内径よりも若干小さい被誘導加熱体
と同程度の直径の絶縁板とを有することを特徴とする基
板保持治具を用い、該基板保持治具により被成長基板が
搬送される構成なので、前記絶縁板の自重により被成長
基板を押さえることができ、第1の基板保持治具の内径
よりも充分小さい基板を保持する場合でも基板保持爪に
段部を設ける必要がなく、基板搬送時の被成長基板の移
動を防止することができる。従って、ウエハーの大きさ
によらずウエハーの位置精度を高くして基板搬送するこ
とができる。また、被誘導加熱体の底面の面積を被成長
基板よりも大きくしているのでエッジ効果が低減され、
ウエハー周辺部の気相成長層の厚さむら等が改善でき、
ウエハー面内の均一性に優れた気相成長層を得ることが
できる。また、被誘導加熱体の温度分布が原因である被
成長基板の周辺部と中心部の温度差は小さくなり被成長
基板の熱歪が抑えられるので、この原因によるスリップ
ライン等の欠陥の発生が抑えられ、更にウエハー面内の
温度分布が均一化されるので、温度分布が原因であった
膜特性の分布も改善され、さらに均一で良質の結晶成長
層を得ることができる。また別な効果として、結晶成長
時にカーブンサセプター主面上及び側面への多結晶の堆
積が抑えられる。特にカーボンサセプター主面上への多
結晶の堆積は、成長回数を重ねるとカーボンサセプター
と被成長基板との接触状態を悪くして温度分布を大きく
し、再現性、均一性などに悪影響を及ぼす原因になるの
でメンテナンスが必要である。この絶縁板は基板搬送時
に第1の基板保持治具と一緒に搬送するので、その都度
交換して第1の基板保持治具と共に王水等で洗浄ができ
るので、被誘導加熱体等、反応室内の汚れを低減でき、
反応管を取り外してカーボンサセプター等を洗浄するよ
うな大掛かりなメンテナンスの頻度を少なくできる。ま
た、被誘導加熱体の汚れが低減されることから、被誘導
加熱体を洗浄する回数が減り洗浄後の脱ガス工程を少な
くできる効果も得られる。
【0027】尚、試料支持台に載置した着脱可能で且つ
被成長基板の移動を防いで基板を保持する絶縁板を用い
た公知例として、特開昭61−242994号公報に開
示された装置があるが、この装置では基板と接する面を
粗面として移動しないようにしたものであり、本発明の
装置のように絶縁板の自重を利用したものとは違うもの
であり、本発明の装置の場合、基板と接する面は平坦で
あってもかまわない。
【0028】請求項4に示す縦型気相成長装置において
は、被成長基板を取り付けた基板保持治具を保持した支
持棒とは独立に上下方向に移動可能なサセプター支持棒
と、支持棒に保持された基板保持治具の上方に位置する
サセプター待機部とを有した構造であるので、別室で主
面を下方に向けた被成長基板を取り付けた基板保持治具
を横方向から反応室に移動して支持棒に保持して、被成
長基板の裏面上に被誘導加熱体をサセプター待機部から
下方に移動して積載することができ、被誘導加熱体を反
応室に残したまま基板搬送を行なうことができ、脱ガス
等が容易になるので、原料ガスを下部から供給し成長に
寄与しなかった不用なガスを上部から排出する構造の高
周波誘導加熱方式を用いた縦型気相成長装置において
も、被成長基板をセットする時、酸素等の吸着による反
応室への汚染が低減される効果がある。そのため成長層
の品質低下を防ぐことができる。
【0029】尚、被誘導加熱体を上下に移動する機構を
設けた装置としては、特開平5−47666号公報の第
2の実施例のパルスジェット法を実施可能な装置があ
る。しかし、本発明の装置のように被成長基板を保持し
た基板保持治具に対して独立に移動可能にするためのサ
セプター移動機構を有していないので同様な効果は期待
できない。
【0030】請求項5に示す縦型気相成長装置では、請
求項4の縦型気相成長装置において、まだ課題の残って
いた密着性については、被誘導加熱体が被成長基板の裏
面上に直に積載したときに、被成長基板の裏面の上方に
ある支持棒と一緒に回転するサセプター支持棒に対して
上下方向に遊びを持つ構造を有しており、更に被誘導加
熱体は多少動くことができるので、万一、被誘導加熱体
の底面と被成長基板の裏面の平行度が多少ずれている場
合でもそのずれを吸収でき、一部を強く押し付けすぎる
こともなく、複数個の基板保持爪には均一に力が加わ
り、被誘導加熱体、被成長基板、基板保持爪の間は密着
性が良くなる。しかも再現性良く均一に基板を保持でき
るので、再現性の良い膜ができるという効果が付加され
る。
【0031】また、被誘導加熱体を、被成長基板の裏面
の上方にある支持棒と一緒に回転するサセプター支持棒
に保持固定された主となる第1の被誘導加熱体と、第1
の被誘導加熱体と該被成長基板の間に第1の被誘導加熱
体よりも軽く第1の被誘導加熱体と接しないで該被成長
基板の裏面上に直に積載した第2の被誘導加熱体とに分
けた請求項6の縦型気相成長装置においては、該被誘導
加熱体の自重による被成長基板に加わる力が低減され、
被成長基板に加わる応力を低減できるので、スリップラ
イン等の欠陥、ウエハーの反り等が低減される。そのた
め良質なエピタキシャル成長層を得ることができる。ま
た、第1の被誘導加熱体は常に反応室内にあり、基板と
一緒に搬送される第2の被誘導加熱体は薄いので洗浄も
容易で吸着した不純物ガスも容易に脱ガスできるので酸
素等の吸着による反応室の汚染が低減され成長層の品質
低下を防ぐことができる。
【0032】尚、被誘導加熱体を交換部と加熱部とに分
けた公知例として、実公昭63−44463号公報に開
示された装置がある。しかしこれは交換部を交換可能に
することを目的として考案されたものであって、反応ガ
スを下部から導入して上部に排出する縦型気相成長装置
においては被誘導加熱体の自重による基板に加わる力を
低減する効果は期待できない。
【0033】また、請求項7に示す縦型気相成長装置
は、請求項6の縦型気相成長装置の、第2の被誘導加熱
体の底面の面積を被成長基板よりも大きくし、前記基板
保持治具は回転する支持棒の軸方向に直角に複数個の基
板保持爪を有しており、基板保持爪の上面すなわち被成
長基板に接する方の面には被成長基板の厚さよりも浅い
段部が形成されていて、その段部に被成長基板が保持さ
れる構造を有するので、段部を有する基板保持爪により
ウエハーの大きさによらずウエハー挿入時の位置精度を
高くしてウエハーを保持することができる。また、該被
誘導加熱体の自重による被成長基板に加わる力の低減に
よってスリップライン等の欠陥、ウエハーの反りが低減
される。また、被誘導加熱体の底面の面積を被成長基板
よりも大きくしているのでエッジ効果が低減され、ウエ
ハー周辺部の気相成長層の厚さむら等も改善できるの
で、膜厚の均一性を良くすることができる。さらに、被
誘導加熱体の温度分布が原因である被成長基板の周辺部
と中心部の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が抑え
られるので、この原因によるスリップライン等の欠陥の
発生が抑えられる。また、ウエハー面内の温度分布の均
一性も改善されるので、温度分布が原因であった膜特性
の分布も改善できる。このようなわけでウエハー面内の
均一性に優れた良質なエピタキシャル成長層を得ること
ができる。
【0034】また、請求項8に示す縦型気相成長装置
は、請求項6に示す縦型気相成長装置において、第2の
被誘導加熱体は、被成長基板の裏面の上方にある支持棒
と一緒に回転するサセプター支持棒に保持された第1の
被誘導加熱体に対して上下方向に遊びを持って保持され
る構造であるので、被誘導加熱体の自重による被成長基
板に加わる力の低減によってスリップライン等の欠陥、
ウエハーの反りが低減されると共に、第2の被誘導加熱
体をも反応室から外に出す必要がなくなり、脱ガス等が
容易になるので、被成長基板搬送時の酸素等の吸着によ
る反応室への不純物の持込みが更に低減される効果があ
る。そのため汚染が更に低減され、成長層の品質低下を
防ぐことができる。
【0035】請求項9に示す縦型気相成長装置は、請求
項8に示す縦型気相成長装置において、第2の被誘導加
熱体と被成長基板の間に被成長基板より大きく前記基板
保持治具の内径よりも若干小さい第2の被誘導加熱体と
同程度の直径の絶縁板を挿入するので、基板保持治具の
基板保持爪に被成長基板を載せてその上に該絶縁板を載
せているので、絶縁板の自重により被成長基板を押さえ
ることができ、基板保持治具の内径よりも充分小さい基
板を保持する場合でも基板保持爪に段部を設ける必要が
なく、基板搬送時の被成長基板の移動を防止することが
できる。このように本発明ではウエハーの大きさによら
ずウエハーの位置精度を高くして基板搬送することがで
きる。また、被誘導加熱体の底面の面積を被成長基板よ
りも大きくしているのでエッジ効果が低減され、ウエハ
ー周辺部の気相成長層の厚さむら等が改善でき、ウエハ
ー面内の膜厚の均一性に優れた気相成長層を得ることが
できる。また、第2の被誘導加熱体の温度分布が原因で
ある被成長基板の周辺部と中心部の温度差は小さくなり
被成長基板の熱歪が抑えられるので、この原因によるス
リップライン等の欠陥の発生が抑えられる。更にウエハ
ー面内の温度分布が均一化されるので、温度分布が原因
であった膜特性の分布も改善され、さらに均一で良質の
結晶成長層を得ることができる。また、結晶成長時にカ
ーボンウエハー上への多結晶の堆積が抑えられる効果も
得られる。この絶縁板は基板搬送時に基板保持治具と一
緒に搬送するのでそのつど交換、洗浄ができるので、反
応管を取り外してカーボンサセプター等を洗浄するよう
な大掛かりなメンテナンスの頻度を少なくできる。
【0036】請求項10に示す縦型気相成長装置は、請
求項6に記載した縦型気相成長装置において、被成長基
板と第2の被誘導加熱体を取り付けた基板保持治具を保
持する支持棒とは独立に上下方向に移動可能なサセプタ
ー支持棒と、支持棒に保持された基板保持治具の上方に
サセプター待機部とを有した構造であるので、別室で主
面を下方に向けた被成長基板とその上に第2の被誘導加
熱体を取り付けた基板保持治具を横方向から反応室に移
動して支持棒に保持して、第2の被誘導加熱体を被成長
基板の裏面上に数mm離した位置、つまり、被成長基板
に被誘導加熱体の自重が伝わらなく且つ誘導加熱の可能
な位置に誘導加熱体をサセプター待機部から下方に移動
し、その位置を制御することができる。また、被誘導加
熱体を反応室に残したまま基板搬送を行なうことがで
き、被成長基板をセットする時、酸素等の吸着による反
応室の汚染が低減され成長層の品質低下を防ぐことがで
きる効果が付加される。
【0037】請求項11に示す縦型気相成長装置は、被
誘導加熱体を、被成長基板の裏面の上方にある支持棒と
一緒に回転するサセプター支持棒に保持された主となる
第1の被誘導加熱体と、被成長基板の裏面上に直に接し
た第1の被誘導加熱体よりも軽くて被成長基板よりも大
きい第2の被誘導加熱体とに分けて、第2の被誘導加熱
体は被成長基板の裏面の上方にある回転する支持棒に保
持された第1の基板保持治具により保持し、被成長基板
は前記基板保持治具とは別の第2の基板保持治具により
第2の被誘導加熱体に保持した構造であるので、被成長
基板に加わる力は重い被誘導加熱体の自重によるもので
はなく、第2の基板保持治具を用いて第2の被誘導加熱
体に保持した時に加わる力が主であり、適切な力で保持
することにより被成長基板に加わる力が低減され、被成
長基板に加わる応力を低減できるので、スリップライン
等の欠陥、ウエハーの反り等が低減される。また、第2
の被誘導加熱体の底面の面積を被成長基板よりも大きく
しているのでエッジ効果が低減され、ウエハー周辺部の
気相成長層の厚さむら等も改善でき、膜厚の均一性がよ
くなる。さらに、被誘導加熱体の温度分布が原因である
被成長基板の周辺部と中心部の温度差は小さくなり被成
長基板の熱歪が抑えられるので、この原因によるスリッ
プライン等の欠陥の発生が抑えられる。さらにウエハー
面内の温度分布が均一化されるので、温度分布が原因で
あった膜特性の分布も改善される。このように本発明の
装置ではウエハー面内の均一性に優れた良質なエピタキ
シャル成長層を得ることができる。さらに、第2の基板
保持治具を取り付ける位置を適当に設けることで不定形
のウエハーを用いることも可能となる。また、ウエハー
の大きさ、形状によらず位置精度を高くしてウエハーを
保持することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明の縦型気相成長装置の請求
項1、請求項2、請求項4、請求項5に対応した第一の
実施例を示す断面図である。また、図2は、図1中のA
領域の拡大図であり、図3は、図1中のB方向から見た
図である。これらの図では、本発明をより容易に理解で
きるように簡略化して示している。図中符号1は反応室
に設置された反応管を示しており、反応管1は石英ガラ
スで作られた二重管構造であり、下部に設けられた給水
口2から上部の排水口3に冷却水を流して反応管1を冷
却する構造となっている。反応管1内への原料ガス供給
口4とキャリアガス供給口5は反応管1の下部に設けら
れ、反応管1からのガス排出口6は上部に設けられてい
る。
【0039】反応管1内のガス供給口4及び5とガス排
出口6の間には、回転する支持棒10に保持され被成長
基板8を保持する基板保持治具9と、被誘導加熱体であ
る直径70mm、厚さ35mmのカーボンサセプター7
を配置している。カーボンサセプター7は直径50m
m、厚さ350μmである被成長基板8よりも片側1c
m大きく、その上方にある支持棒10内に挿通され支持
棒10と一緒に回転するサセプター支持棒14に対して
長いカーボン固定ネジ15によって上下方向に遊びを持
って保持され、被成長基板8上に積載されている。すな
わちこの例では、カーボンサセプター7はサセプター支
持棒14に対してカーボン固定ネジ15によって固定さ
れているが、カーボン固定ネジ15は長く、サセプター
支持棒14の下部にはネジの直径より大きくてネジの頭
より小さな穴があいており、カーボンサセプター7が被
成長基板8上に積載されている時は、サセプター支持棒
14の重さがカーボンサセプター7に加わらないような
構造になっている。また、カーボンサセプター7はサセ
プター支持棒14を図示しないモーター等による移動機
構により上下に動かすことにより、回転する支持棒10
とは独立に上下方向に移動可能である。つまり、サセプ
ター支持棒14を上に移動したときはサセプター支持棒
14にカーボン固定ネジ15の頭がひっかかるため、カ
ーボンサセプター7を上に移動することができる。
【0040】主面を下方に向けた被成長基板8は支持棒
10に保持された基板保持治具9により周辺部のみで保
持されている。尚、基板保持治具9は被誘導加熱体であ
るカーボンサセプター7がすっぽり入って若干余裕があ
るように、カーボンサセプター7の外径より一回り大き
い内径を有する筒状の本体9aと、この本体下部に設け
られ、回転する支持棒10の軸方向に直角に突出する複
数個の基板保持爪12(この例では3つの基板保持爪)
を有しており、基板保持爪12の上面すなわち被成長基
板に8に接する方の面には被成長基板8の厚さよりも浅
い約300μmの段部16が形成されていて、その段部
16に被成長基板8が保持されている。また、基板保持
治具9は支持棒10に対して取り外し可能であり、別室
で被成長基板8をセットした後に反応管1内に運ばれ、
支持棒10に設けた基板保持治具受け部25に保持でき
るように、基板保持治具9の上部には本体9aの外径よ
りも大きな保持用リング部26を設けており、該保持用
リング部26を上記基板保持治具受け部25に掛合する
ことにより、基板保持治具9が支持棒10に保持される
構造となっている。勿論、支持棒10もサセプター支持
棒14と同様に、別室の横方向に移動するアームとの間
で基板搬送可能なように、図示しないモーター等による
移動機構により上下方向に移動可能である。つまりこの
ような、被誘導加熱体が入ることが可能な筒状の本体9
aと、本体下部に設けられ、主面を下方に向けて被成長
基板8を保持する段部16を有した基板保持爪12と、
本体上部に設けられ本体の外径よりも大きな保持用リン
グ部26とを有し、支持棒10に対して着脱可能な基板
保持治具9を用いることで、筒状の本体9aの内径より
も充分小さい被成長基板8においても移動しないように
基板搬送できる。勿論、被成長基板8の径が本体9aの
内径と近い場合は、基板保持爪12が段部を有していな
い平坦な形状でも充分安定に基板保持できるので、段部
は無くてもかまわない。尚、上記の段部を有した基板保
持爪の効果は、図17に示したような基板保持治具10
9と支持棒110が一体化されている従来の装置のよう
な場合でも、被成長基板をその大きさによらず挿入時に
位置精度良く保持できることは明らかである。
【0041】図1〜3に示す縦型気相成長装置おいて、
ウエハーセットは通常N2 ボックス等、反応室とは別室
の外気に直接触れない所で行なわれるが、多孔質のカー
ボンには雰囲気中の微量の酸素等が吸着し易く、そのた
め成長層の品質を悪くする原因となる。そこでこの場
合、被成長基板8を保持する基板保持治具9だけを取り
外して別室に搬送し、カーボンサセプター7は反応管1
を含む反応室から出さないようにして雰囲気中の酸素等
が吸着しないようにしている。また、基板保持治具9の
材料としては、通常、王水等で洗浄が容易な絶縁物が用
いられ、本実施例では加工が容易で安価な石英を用いて
いる。そして、サセプター支持棒14により、回転する
支持棒10とは独立に上下方向に移動可能なカーボンサ
セプター7が、支持棒10に保持された基板保持治具9
の上部に設けたサセプター待機部13から基板保持治具
9の内側の下方に降りて周辺部のみで保持されている被
成長基板8の裏面上に直に積載される。このような構成
にすることでカーボンサセプター7に対する被成長基板
8の位置を再現性良く合わせることができる。また、前
記したようにカーボンサセプター7は回転する支持棒1
0に対して上下方向に遊びを持っており、また、カーボ
ンサセプター7と基板保持治具9の間には多少隙間があ
り、カーボンサセプター7は多少動くことができるの
で、万一、カーボンサセプター7の底面と被成長基板8
の裏面の平行度が多少ずれていた場合でも、そのずれを
吸収できるので、一部を強く押し付けすぎることもな
く、複数個の基板保持爪12には均一に力が加わり、カ
ーボンサセプター7、被成長基板8、基板保持爪12の
間は常に密着性が良く、しかも再現性良く、更に均一に
基板を保持できる。また、このような構成とすること
で、カーボンサセプター7の側面への多結晶の堆積を低
減でき、基板保持治具9は随時洗浄可能なので、反応管
1を外してカーボンサセプター7等を洗浄するような大
掛かりなメンテナンスの頻度を低減できる。また、被誘
導加熱体7の汚れが低減されることから、被誘導加熱体
を洗浄する回数が減り、洗浄後の脱ガス工程を少なくで
きる。
【0042】さて、図1〜3に示す縦型気相成長装置お
いては、原料ガス供給口4から供給されたガスは被成長
基板8の主面に吹き付けられガス排出口6へと向かう。
つまり、反応管1内の下部から上部へと向かうガスの流
れに対して直角に被成長基板8を配置している。そし
て、反応管1の周囲に設けられた高周波加熱コイル11
によって高周波電界を印加することによりカーボンサセ
プター7の発熱が生じ被成長基板8が加熱され、被成長
基板8の表面に達した原料ガスの分解と被成長基板8表
面での表面反応により結晶成長するものである。尚、成
長中は回転する支持棒10により被成長基板8、カーボ
ンサセプター7等も一緒に回転する。
【0043】このような構造の縦型気相成長装置におい
ては、ガス供給口4及び5からのガスの流れ方向とカー
ボンサセプター7等の熱により加熱され浮力を持ったガ
スの流れ方向が一致するために、成長に寄与しなかった
不用なガスは原料ガスと混合しにくく、原料ガスの組成
変化等が防止され、高品質な結晶ができる。尚、図中の
細い矢印はガスの流れの概略を示している。また、カー
ボンサセプター7の底面の面積を被成長基板8よりも大
きくしているので被成長基板8上での流速はほぼ等し
く、流速が速くなる領域はカーボンサセプター7のエッ
ジ部分に移動し、被成長基板8上での供給される原料ガ
スは面内でほぼ等しくなるので、被成長基板8のエッジ
部分での成長速度が大きくなることはなく、ウエハー周
辺部の成長層の厚さむら等が改善され、ウエハー面内の
均一性に優れた気相成長層が得られる。このエッジ部分
の盛り上がりは原料ガス供給量とキャリアガス供給量の
比を変えても、他のパラメータを変えても中心付近が均
一になるような条件を選んだ場合、カーボンサセプター
7と被成長基板8の大きさが同様な場合には周囲約1c
m生じていたが、カーボンサセプター7の底面の面積を
被成長基板8よりも大きくすることで改善できた。この
ようなわけで、カーボンサセプター7は基板よりも片側
1cm以上大きくすることが望ましい。
【0044】ここで、従来の構造であるカーボンサセプ
ターと基板の直径が同じである装置と、本実施例のカー
ボンサセプター7が片側1cm大きい構造の縦型気相成
長装置で、直径50mmのGaAs基板を用いたときの
膜厚分布の例をそれぞれ図4と図5に示す。図4、図5
より明らかなように、本実施例の装置では、ウエハー周
辺部での均一性が改善されていることがわかる。また、
被誘導加熱体の温度分布が原因である被成長基板の周辺
部と中心部の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が抑
えられるので、この原因によるスリップライン等の欠陥
の発生が抑えられ、また、被成長基板の温度分布が均一
化されるので、温度分布が原因であった膜特性の分布も
改善され、さらに均一で良質の結晶成長層を得ることが
できるのである。
【0045】次に、図6は本発明の縦型気相成長装置の
第2の実施例を示す基板保持部の断面図であり、本発明
の請求項3を説明するものである。本実施例による装置
の全体構成は図1に示した第1の実施例と同様である
が、第1の実施例と違うところは、基板保持爪12は段
部が無く平坦な形状であり、また、カーボンサセプター
7と被成長基板8の裏面の間に絶縁板24が挿入されて
いることである。このような構成にすると、着脱可能な
基板保持治具9の基板保持爪12に被成長基板を載せて
その上に絶縁板24を載せて基板搬送すると、絶縁板2
4の自重により被成長基板8を押さえることができ、基
板保持治具9の内径よりも充分小さい基板を保持する場
合でも基板保持爪12に段部を設ける必要がなく、基板
搬送時の被成長基板の移動を防止することができ、第1
の実施例の装置とほぼ同様の効果が得られる。その他、
本実施例の装置においては、結晶成長時にカーボンサセ
プター主面上への多結晶の堆積が抑えられる効果も得ら
れる。カーボンサセプター7上への多結晶の堆積は成長
回数を重ねるとカーボンサセプター7と被成長基板8と
の接触状態を悪くして温度分布を大きくし再現性、均一
性などに悪影響を及ぼす原因になるのでメンテナンスが
必要である。しかし本実施例の装置では、カーボンサセ
プター7と被成長基板8の間に絶縁板24が挿入されて
おり、この絶縁板24は基板搬送時に基板保持治具9と
一緒に搬送するので、そのつど交換、洗浄ができるの
で、反応管1を取り外してカーボンサセプター等を洗浄
するような大掛かりなメンテナンスの頻度を少なくでき
るという別の効果も得られるものである。
【0046】ところで、第1、第2の実施例に示した縦
型気相成長装置ではまだ被誘導加熱体の自重が原因であ
るスリップライン等の欠陥、ウエハーの反り、ウエハー
の割れ等の発生が抑えられていない。そこで、次にこれ
を改善できる装置の実施例を示す。図7は本発明の縦型
気相成長装置の第3の実施例を示す断面図であり、本発
明の請求項6、請求項7、請求項10を説明するもので
ある。また、図8は図7中のC領域の拡大図であり、図
9は図7中のD方向から見た図である。これらの図で
は、本発明をより容易に理解できるように簡略化して示
している。図7〜9において、符号1は反応室に設置さ
れた反応管を示しており、反応管1は石英ガラスで作ら
れた二重管構造であり、下部に設けられた給水口2から
上部の排水口3に冷却水を流して反応管1を冷却する構
造となっている。反応管1内への原料ガス供給口4とキ
ャリアガス供給口5は反応管1の下部に設けられ、反応
管1からのガス排出口6は上部に設けられている。
【0047】反応管1内のガス供給口4及び5とガス排
出口6の間には、回転する支持棒10に保持され被成長
基板8を保持する基板保持治具9と、主となる第一の被
誘導加熱体である直径70mm、厚さ35mmのカーボ
ンサセプター7を配置している。カーボンサセプター7
は直径50mm、厚さ350μmである被成長基板8よ
りも片側1cm大きく、その上方にある支持棒10内に
挿通され支持棒10と一緒に回転するサセプター支持棒
14に対して長いカーボン固定ネジ15によって上下方
向に遊びを持って固定されている。すなわちこの例で
は、カーボンサセプター7はサセプター支持棒14に対
してカーボン固定ネジ15によって固定されているが、
カーボン固定ネジ15は長く、サセプター支持棒14の
下部にはネジの直径より大きくてネジの頭より小さな穴
があいており、サセプター支持棒14の重さがカーボン
サセプター7に加わらないような構造になっている。ま
た、カーボンサセプター7はサセプター支持棒14を図
示しないモーター等による移動機構により上下に動かす
ことにより、回転する支持棒10とは独立に上下方向に
移動可能である。
【0048】主面を下方に向けた被成長基板8は支持棒
10に保持された基板保持治具9により周辺部のみで保
持されている。尚、基板保持治具9は第1の被誘導加熱
体であるカーボンサセプター7がすっぽり入って若干余
裕があるように、カーボンサセプター7の外径より一回
り大きい内径を有する筒状の本体9aと、この本体下部
に設けられ、回転する支持棒10の軸方向に直角に突出
する複数個の基板保持爪12(この例では3つの基板保
持爪)を有しており、基板保持爪12の上面すなわち被
成長基板に8に接する方の面には被成長基板8の厚さよ
りも浅い約300μmの段部16が形成されていて、そ
の段部16に被成長基板8が保持されている。そして、
被成長基板8の裏面上には直に第2の被誘導加熱体であ
る厚さ3mm、直径70mmで円板状(ウエハー状)で
あって被成長基板8よりも片側1cm大きいカーボンウ
エハーが積載されている。また、基板保持治具9は支持
棒10に対して取り外し可能であり、別室で被成長基板
8とその裏面上に直にカーボンウエハー20を積載した
後に反応管1内に運ばれ支持棒10に保持される。この
際、基板保持治具9を支持棒10に設けた基板保持治具
受け部25で保持できるように、基板保持治具9の上部
には本体9aの外径よりも大きな保持用リング部26を
設けており、該保持用リング部26を上記基板保持治具
受け部25に掛合することにより、基板保持治具9が支
持棒10に保持される構造となっている。尚、この実施
例では基板保持爪12に段部16を設けているが、この
ような基板保持方法にするとカーボンウエハー20の自
重により被成長基板8が移動することなく搬送できるの
で、基板挿入時に再現性良くウエハーセットできれば、
基板保持爪12に上記段部を特に設けなくてもかまわな
い。
【0049】また、上記装置において、ウエハーセット
は通常N2 ボックス等、反応室とは別室の外気に直接触
れない所で行なわれるが、多孔質のカーボンには雰囲気
中の微量の酸素等が吸着し易く、そのため成長層の品質
を悪くする原因となる。そこでこの場合、カーボンウエ
ハー20の表面にはSiC膜等の不純物付着低減用のコ
ーティングをしておいた方がよい。また、カーボンサセ
プター7は反応管1を含む反応室から出さないようにし
て雰囲気中の微量の酸素等が吸着しないようにしてい
る。そして、上下方向に移動可能なカーボンサセプター
7が、モーター等による移動機構によりサセプター待機
部13から基板保持治具9の内側の下方に降りて、周辺
部のみで保持されている被成長基板8の裏面上に直に積
載されたカーボンウエハー20に接しない位置、例えば
数mm離して(間隙22を設けて)保持される。このよ
うな構成にすることで、カーボンサセプター7及びカー
ボンウエハー20に対する被成長基板8の位置を再現性
良く合わせることができる。また、カーボンウエハー2
0は被成長基板8の裏面上に直に積載されているので、
一部を強く押し付けすぎることもなく、複数個の基板保
持爪12には均一に力が加わり、カーボンウエハー2
0、被成長基板8、基板保持爪12の間は密着性が良く
しかも再現性良く均一に基板を保持できる。
【0050】さて、図7〜9に示す縦型気相成長装置お
いては、原料ガス供給口4から供給されたガスは被成長
基板8の主面に吹き付けられガス排出口6へと向かう。
つまり、反応管1内の下部から上部へと向かうガスの流
れに対して直角に被成長基板8を配置している。そし
て、反応管1の周囲に設けられた高周波加熱コイル11
によって高周波電界を印加することによりカーボンサセ
プター7及びカーボンウエハー20の発熱が生じ被成長
基板8が加熱され、被成長基板8の表面に達した原料ガ
スの分解と被成長基板8表面での表面反応により結晶成
長するものである。尚、我々の実験では、薄いカーボン
ウエハー20のみでは結晶成長するのに適した温度、例
えばAlGaAs系の材料ならば700〜850℃まで
昇温することができなかったが、本実施例のようにカー
ボンサセプター7及びカーボンウエハー20を用いた構
成にすると加熱可能であった。勿論、カーボンサセプタ
ー7からの輻射熱が主となっているものではない。この
カーボンサセプター7の位置はカーボンサセプター7に
充分加熱可能な位置ならかまわない。
【0051】このような構造の縦型気相成長装置におい
ては、ガス供給口4及び5からのガスの流れ方向とカー
ボンサセプター7及びカーボンウエハー20等の熱によ
り加熱され浮力を持ったガスの流れ方向が一致するため
に、成長に寄与しなかった不用なガスは原料ガスと混合
しにくく、原料ガスの昇温による組成変化等が防止さ
れ、高品質な結晶ができる。尚、図中の細い矢印はガス
の流れの概略を示している。また、カーボンウエハー2
0の底面の面積を被成長基板8よりも大きくしているの
で被成長基板8上での流速はほぼ等しく、流速が速くな
る領域はカーボンウエハー20のエッジ部分に移動し、
被成長基板8上での供給される原料ガスは面内でほぼ等
しくなるので、被成長基板8のエッジ部分での成長速度
が大きくなることはなく、ウエハー周辺部の成長層の厚
さむら等が改善され、ウエハー面内の均一性に優れた気
相成長層が得られる。このエッジ部分の盛り上がりは原
料ガス供給量とキャリアガス供給量の比を変えても、他
のパラメータを変えても中心付近が均一になるような条
件を選んだ場合、カーボンウエハー20と被成長基板8
の大きさが同様な場合には周囲約1cm生じていたが、
カーボンウエハー20の底面の面積を被成長基板8より
も大きくすることで改善できた。このようなわけで、カ
ーボンウエハー20は基板よりも片側1cm以上大きく
することが望ましい。
【0052】また、本実施例の縦型気相成長装置では、
被誘導加熱体の温度分布が原因である被成長基板8の周
辺部と中心部の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が
抑えられたので、この原因によるスリップライン等の欠
陥の発生も抑えられ、また、被成長基板の温度分布が均
一化されるので、温度分布が原因である膜特性の分布も
改善され、さらに均一で良質の結晶成長層を得ることが
できるのである。さらに、被誘導加熱体である薄いカー
ボンウエハー20のみが被成長基板8上に乗っているの
で、被成長基板8に加わる力を低減することができ、ス
リップライン等の欠陥、ウエハの反りが低減し、良質な
エピタキシャル成長層を得ることができるので、デバイ
スを作製したときの歩留まり等が向上する。尚、この効
果は、カーボンウエハー20の大きさが被成長基板8の
大きさと同じ場合でも効果があるのは明らかである。ま
た、第1の被誘導加熱体であるカーボンサセプター7は
反応室内にあり、基板と一緒に搬送される第2の被誘導
加熱体であるカーボンウエハー20は薄いので、洗浄も
容易で吸着した不純物ガスも容易に脱ガスできるので酸
素等の吸着による反応室の汚染が低減され成長層の品質
低下を防ぐことができる。
【0053】次に、図10は本発明の縦型気相成長装置
の第4の実施例を示す基板保持部の断面図であり、本発
明の請求項8を説明するものである。本実施例の全体構
成は図7に示した第3の実施例とほぼ同様であるが、第
3の実施例と違うところは、カーボンウエハー20が第
2のカーボン固定ネジ23によってカーボンサセプター
7に対して遊びを持って保持される構造となっているこ
とである。カーボン固定ネジ23は長く、カーボンサセ
プター7にはネジの直径より大きくてネジの頭より小さ
な穴があいており、カーボンサセプター7の重さが被成
長基板8に加わらない機能を持っている。さらに、カー
ボンサセプター7を上に移動した時に、カーボンサセプ
ター7の上面にカーボン固定ネジ23の頭がひっかかる
ためカーボンウエハー20を上に移動することができ
る。つまり、カーボンサセプター7とカーボンウエハー
20を一体化しているので、基板搬送時にカーボンウエ
ハー20を基板保持治具9と一緒に搬送する必要がな
く、カーボンサセプター7と一緒に反応室に残しておく
ことが可能となるので、別室(基板挿入室)の雰囲気中
の酸素等による反応室の汚染が更に低減され、更に高品
質のエピタキシャル成長層を得ることができる。
【0054】また、図示しないが、本発明の請求項9に
示すように、図10のカーボンウエハー20と被成長基
板8の裏面の間に図6の第2の実施例の装置のように絶
縁板24を挿入することができ、絶縁板24を挿入する
ことで、基板保持爪12に段部が無い場合でも、上記効
果を有したまま、絶縁板24の自重により被成長基板8
を押さえることができ、基板保持治具9の内径よりも充
分小さい基板を保持する場合でも基板保持爪12に段部
を設ける必要がなく、基板搬送時の被成長基板の移動を
防止することができる。尚、この場合、基板に加わる力
を低減する必要があるので絶縁板24は薄いことが望ま
しい。また、絶縁板24を用いると、結晶成長時にカー
ボンウエハー20上への多結晶の堆積が抑えられる。す
なわち、カーボンウエハー20上への多結晶の堆積は成
長回数を重ねるとカーボンウエハー20と被成長基板8
との接触状態を悪くして温度分布を大きくし再現性、均
一性などに悪影響を及ぼす原因になるのでメンテナンス
が必要であるが、絶縁板をカーボンウエハー20と被成
長基板8との間に挿入しておくことにより堆積物は主と
して絶縁板に付着しカーボンウエハー20上への多結晶
の堆積が抑えられ、しかも、この絶縁板は基板搬送時に
基板保持治具9と一緒に搬送するので、そのつど交換、
洗浄ができるので、反応管1を取り外してカーボンサセ
プター7やカーボンウエハー20等を洗浄するような大
掛かりなメンテナンスの頻度を少なくできる効果も得ら
れる。
【0055】次に、図11は本発明の縦型気相成長装置
の第5の実施例を示す断面図であり、本発明の請求項1
1を説明するものである。また、図12は図11中のE
領域の拡大図であり、図13は図11中のF方向から見
た図である。これらの図では、本発明をより容易に理解
できるように簡略化して示している。本実施例は被誘導
加熱体の自重が原因であるスリップライン等の欠陥、ウ
エハの反り、ウエハの割れ等の発生を抑えることもでき
る実施例である。図11〜13において、符号1は反応
室に設置された反応管を示しており、反応管1は石英ガ
ラスで作られた二重管構造であり、下部に設けられた給
水口2から上部の排水口3に冷却水を流して反応管1を
冷却する構造となっている。反応管1内への原料ガス供
給口4とキャリアガス供給口5は反応管1の下部に設け
られ、反応管1からのガス排出口6は上部に設けられて
いる。
【0056】反応管1内のガス供給口4及び5とガス排
出口6の間には、主となる第一の被誘導加熱体であるカ
ーボンサセプター7を配置している。カーボンサセプタ
ー7は被成長基板8よりも片側1cm大きく、その上方
にある支持棒10内に挿通され支持棒10と一緒に回転
するサセプター支持棒14に対して長いカーボン固定ネ
ジ15によって上下方向に遊びを持って固定されてい
る。すなわちこの例では、カーボンサセプター7はサセ
プター支持棒14に対してカーボン固定ネジ15によっ
て固定されているが、カーボン固定ネジ15は長く、サ
セプター支持棒14の下部にはネジの直径より大きくて
ネジの頭より小さな穴があいており、サセプター支持棒
14の重さがカーボンサセプター7に加わらないような
構造になっている。また、カーボンサセプター7はサセ
プター支持棒14を図示しないモーター等による移動機
構により上下に動かすことにより、回転する支持棒10
とは独立に上下方向に移動可能である。そして、厚さ3
50μm、直径50mmである被成長基板8よりも片側
1cm大きい第2の被誘導加熱体である厚さ3mm、直
径70mmで円板状(ウエハー状)のカーボンウエハー
20が支持棒10に保持された第1の基板保持治具9に
より周辺部のみで保持されている。
【0057】尚、第1の基板保持治具9は回転する支持
棒10の軸方向に直角に突出した複数個の基板保持爪1
2を有しており、該基板保持爪12にカーボンウエハー
20が保持されている。また、被成長基板8はカーボン
ウエハー20の下面に主面を下にして第2の基板保持治
具21であるカーボン製の板21aとネジ21bで保持
されている。また、第1の基板保持治具9は本体上部に
設けられた本体より外径の大きい保持用リング部26を
有しており、該保持用リング部26を支持棒10の基板
保持治具受け部25に掛合することにより支持棒10に
保持されるようになっており、着脱可能である。従っ
て、第1の基板保持治具9は支持棒10から取り外し可
能で、別室で被成長基板8が第2の基板保持治具21に
より保持された第2の被誘導加熱体である厚さ3mmの
カーボンウエハー20を第1の基板保持治具9にセット
した後に、反応管1を含む外気が直接入り込まない反応
室内に反応室の横方向から運ばれ支持棒10に保持され
る。
【0058】また、上記装置おいて、ウエハーセットは
通常N2 ボックス等、反応室とは別室の外気に直接触れ
ない所で行なわれるが、多孔質のカーボンには雰囲気中
の微量の酸素等が吸着し易く、そのため成長層の品質を
悪くする原因となる。そこでこの場合、カーボンウエハ
ー20の表面にはSiC膜等の不純物付着低減用のコー
ティングをしておいた方がよい。また、カーボンサセプ
ター7は反応管1を含む反応室から出さないようにして
雰囲気中の微量の酸素等が吸着しないようにしている。
そして、支持棒10に対して独立に上下方向に移動可能
なカーボンサセプター7が、モーター等による移動機構
によりサセプター待機部13から基板保持治具9の内側
の下方に降りて、基板保持爪12により周辺部のみで保
持されているカーボンウエハー20の裏面上に直に積載
されている。このような構成にすることで、カーボンサ
セプター7及びカーボンウエハー20に対する被成長基
板8の位置を再現性良く合わせることができる。また、
被成長基板8は第2の基板保持治具21であるカーボン
製の板21aとネジ21bで固定されているので、強く
締めないように均一に締めることで密着性が良くしかも
均一に基板を保持できる。このため第3及び第4の実施
例と同様に基板に加わる力を低減でき、スリップライン
等の欠陥を低減できる。またこの場合、第2の基板保持
治具21用の穴の位置を適当に設けておくと本実施例の
ような円形のウエハー以外の不定形のウエハーをも用い
ることが可能となる効果も付加される。
【0059】さて、図11〜13に示す縦型気相成長装
置おいては、原料ガス供給口4から供給されたガスは被
成長基板8の主面に吹き付けられガス排出口6へと向か
う。つまり、反応管1内の下部から上部へと向かうガス
の流れに対して直角に被成長基板8を配置している。そ
して、反応管1の周囲に設けられた高周波加熱コイル1
1によって高周波電界を印加することによりカーボンサ
セプター7及びカーボンウエハー20の発熱が生じ被成
長基板8が加熱され、被成長基板8の表面に達した原料
ガスの分解と被成長基板8表面での表面反応により結晶
成長するものである。
【0060】このような構造の縦型気相成長装置におい
ては、ガス供給口4及び5からのガスの流れ方向とカー
ボンサセプター7及びカーボンウエハー20等の熱によ
り加熱され浮力を持ったガスの流れ方向が一致するため
に、成長に寄与しなかった不用なガスは原料ガスと混合
しにくく、成長ガスの昇温による組成変化等が防止さ
れ、高品質な結晶ができる。また、カーボンウエハー2
0の底面の面積を被成長基板8よりも大きくしているの
で被成長基板8上での流速はほぼ等しく、流速が速くな
る領域はカーボンウエハー20のエッジ部分に移動し、
被成長基板8上での供給される原料ガスは面内でほぼ等
しくなるので、被成長基板8のエッジ部分での成長速度
が大きくなることはなく、ウエハー周辺部の成長層の厚
さむら等が改善され、ウエハー面内の均一性に優れた気
相成長層が得られる。このエッジ部分の盛り上がりは原
料ガス供給量とキャリアガス供給量の比を変えても、他
のパラメータを変えても中心付近が均一になるような条
件を選んだ場合、カーボンウエハー20と被成長基板8
の大きさが同様な場合には周囲約1cm生じていたが、
カーボンウエハー20の底面の面積を被成長基板8より
も大きくすることで改善できた。このようなわけで、カ
ーボンウエハー20は基板よりも片側1cm以上大きく
することが望ましい。
【0061】また、本実施例の縦型気相成長装置では、
被誘導加熱体の温度分布が原因である被成長基板8の周
辺部と中心部の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が
抑えられるので、この原因によるスリップライン等の欠
陥の発生が抑えられ、また、被成長基板の温度分布が均
一化されるので、温度分布が原因である膜特性の分布も
改善され、さらに均一で良質の結晶成長層を得ることが
できるのである。また、被成長基板8は第2の基板保持
治具21であるカーボン製の板21aとネジ21bで固
定されているので、被成長基板に加わる力は被誘導加熱
体であるカーボンウエハー20及びカーボンサセプター
7の重さに左右されず被成長基板に加わる力を低減する
ことができ、スリップライン等の欠陥、ウエハーの反り
等が低減し、良質なエピタキシャル成長層を得ることが
できる。この場合、第2の基板保持治具21は被誘導加
熱体等の重さが被成長基板に加わらない構造で保持でき
れば良く、カーボン製の板とネジでなくてもかまわな
い。また、カーボンサセプター7はカーボンウエハー2
0に接していなくても良く、カーボンウエハー20が充
分加熱される程度なら離れていてもよい。また、第2の
基板保持治具21は、カーボンウエハー20と同様にS
iC等のガスの吸着低減用の膜がコーティングされてい
る方がよい。
【0062】尚、以上の実施例においては、本発明に係
わる縦型気相成長装置をGaAs基板を用いた例につい
て説明したが、GaAs基板以外の化合物半導体及び、
IV族半導体基板を用いた熱分解し易い原料ガスを用い
た気相成長においても効果的に適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の縦型気
相成長装置では、反応ガスを下部から導入して上部に排
出する縦型反応管と、主面を下方に向けた被成長基板の
裏面上に積載された被誘導加熱体とを有して高周波誘導
加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長装置に
おいて、基板保持治具は、被成長基板の搬送には別室で
被成長基板を基板保持治具に保持してから反応室に移動
し、支持棒に設けられた基板保持治具受け部に保持でき
るように、被誘導加熱体が入ることが可能な筒状の本体
と、該本体の下部に設けられ前記回転する支持棒の軸方
向に直角に突出して主面を下方に向けた被成長基板の周
辺部を保持する複数個の平坦なまたは断部を有する基板
保持爪と、本体上部に設けられ前記支持棒の基板保持治
具受け部と係合される本体の外径よりも大きな保持用リ
ング部とを有し、前記支持棒に対して着脱可能であるの
で、被成長基板搬送時に、別室で主面を下方に向けた被
成長基板を基板保持治具の段部を有する基板保持爪に保
持してから反応室に移動し、支持棒に設けた基板保持治
具受け部に保持用リング部を保持することで、筒状の本
体の内径よりも充分小さい被成長基板においても移動し
ないように再現性良く基板搬送できる。尚、本体の内径
と同程度の大きさの被成長基板を用いた場合は段部が無
く平坦な基板保持爪でも移動しないように再現性良く基
板搬送できる。このように本発明では、ウエハーの大き
さによらず位置精度を高くしつつ基板搬送するための治
具を提供することができる。また、被成長基板の下流側
は多結晶等が堆積する。特に被誘導加熱体の近くは多い
が、その領域に着脱可能な上記基板保持治具を用いる
と、交換して王水等で洗浄できるので、被誘導加熱体
等、反応室内の汚れを低減でき、反応管を取り外すよう
な大掛かりなメンテナンスの頻度を少なくできる。ま
た、被誘導加熱体の汚れが低減されることから、被誘導
加熱体を洗浄する回数が減り、洗浄後の脱ガス工程を少
なくできる効果もある。
【0064】請求項2の縦型気相成長装置では、反応室
内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排出
する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回転
する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその周
辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置する
前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板の
裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周波
誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長装
置において、前記被誘導加熱体の底面の面積を前記被成
長基板よりも大きくし、また、前記基板保持治具は、回
転する支持棒の軸方向に直角に複数個の基板保持爪を有
しており、該基板保持爪の上面すなわち被成長基板に接
する方の面には被成長基板の厚さよりも浅い段部が形成
されていて、その段部に被成長基板が保持される構造を
有しているので、段部を有する基板保持爪によりウエハ
ーの大きさによらずウエハー挿入時の位置精度を高くし
てウエハーを保持することができる。また、被誘導加熱
体の底面の面積を被成長基板よりも大きくしているので
エッジ効果が低減され、ウエハー周辺部の気相成長層の
厚さむら等が改善でき、ウエハー面内の膜厚の均一性に
優れた気相成長層を得ることができる。また、被誘導加
熱体の温度分布が原因である被成長基板の周辺部と中心
部の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が抑えられる
ので、この原因によるスリップライン等の欠陥の発生が
抑えられる。更にウエハー面内の温度分布が均一化され
るので温度分布が原因であった膜特性の分布も改善さ
れ、さらに均一で良質の結晶成長層を得ることができ
る。なおこれは、支持棒と基板保持治具が一体化されて
いても効果がある。
【0065】請求項3の縦型気相成長装置では、反応室
内に設置され、反応ガスを下部から導入して上部に排出
する縦型反応管と、反応管内に挿入され反応管内で回転
する支持棒と、主面を下方に向けた被成長基板をその周
辺部のみで保持し該被成長基板の裏面の上方に位置する
前記支持棒に保持された基板保持治具と、被成長基板の
裏面上に直に積載された被誘導加熱体とを有し、高周波
誘導加熱方式を用いて結晶成長を行なう縦型気相成長装
置において、前記被誘導加熱体の底面の面積が前記被成
長基板よりも大きくて、また、別室で被成長基板を基板
保持治具に保持してから反応室に移動し、支持棒に設け
られた基板保持治具受け部に保持できるように、前記基
板保持治具として、前記被誘導加熱体が入ることが可能
な筒状の本体と、該本体の下部に設けられ前記回転する
支持棒の軸方向に直角に突出して主面を下方に向けた被
成長基板の周辺部を保持する複数個の基板保持爪と、本
体上部に設けられ前記支持棒の基板保持治具受け部と係
合される本体の外径よりも大きな保持用リング部とを有
し、前記支持棒に対して着脱可能である第1の基板保持
治具と、該第1の基板保持治具に主面を下方に向けて被
成長基板の裏面上に直に積載した被成長基板よりも大き
く基板保持治具の内径よりも若干小さい被誘導加熱体と
同程度の直径の絶縁板とを有することを特徴とする基板
保持治具を用い、該基板保持治具により被成長基板が搬
送される構成なので、前記絶縁板の自重により被成長基
板を押さえることができ、第1の基板保持治具の内径よ
りも充分小さい基板を保持する場合でも基板保持爪に段
部を設ける必要がなく、基板搬送時の被成長基板の移動
を防止することができる。従って、ウエハーの大きさに
よらずウエハーの位置精度を高くして基板搬送すること
ができる。また、被誘導加熱体の底面の面積を被成長基
板よりも大きくしているのでエッジ効果が低減され、ウ
エハー周辺部の気相成長層の厚さむら等が改善でき、ウ
エハー面内の均一性に優れた気相成長層を得ることがで
きる。また、被誘導加熱体の温度分布が原因である被成
長基板の周辺部と中心部の温度差は小さくなり被成長基
板の熱歪が抑えられるので、この原因によるスリップラ
イン等の欠陥の発生が抑えられ、更にウエハー面内の温
度分布が均一化されるので、温度分布が原因であった膜
特性の分布も改善され、さらに均一で良質の結晶成長層
を得ることができる。また別な効果として、結晶成長時
にカーボンサセプター主面上及び側面への多結晶の堆積
が抑えられる。特にカーボンサセプター主面上への多結
晶の堆積は、成長回数を重ねるとカーボンサセプターと
被成長基板との接触状態を悪くして温度分布を大きく
し、再現性、均一性などに悪影響を及ぼす原因になるの
でメンテナンスが必要である。この絶縁板は基板搬送時
に第1の基板保持治具と一緒に搬送するので、その都度
交換して第1の基板保持治具と共に王水等で洗浄ができ
るので、被誘導加熱体等、反応室内の汚れを低減でき、
反応管を取り外してカーボンサセプター等を洗浄するよ
うな大掛かりなメンテナンスの頻度を少なくできる。ま
た、被誘導加熱体の汚れが低減されることから、被誘導
加熱体を洗浄する回数が減り洗浄後の脱ガス工程を少な
くできる効果も得られる。
【0066】請求項4の縦型気相成長装置においては、
被成長基板を取り付けた基板保持治具を保持した支持棒
とは独立に上下方向に移動可能なサセプター支持棒と、
支持棒に保持された基板保持治具の上方に位置するサセ
プター待機部とを有した構造であるので、別室で主面を
下方に向けた被成長基板を取り付けた基板保持治具を横
方向から反応室に移動して支持棒に保持して、被成長基
板の裏面上に被誘導加熱体をサセプター待機部から下方
に移動して積載することができ、被誘導加熱体を反応室
に残したまま基板搬送を行なうことができ、脱ガス等が
容易になるので、原料ガスを下部から供給し成長に寄与
しなかった不用なガスを上部から排出する構造の高周波
誘導加熱方式を用いた縦型気相成長装置においても、被
成長基板をセットする時、酸素等の吸着による反応室へ
の汚染が低減される効果がある。そのため成長層の品質
低下を防ぐことができる。
【0067】請求項5の縦型気相成長装置では、請求項
4の縦型気相成長装置において、まだ課題の残っていた
密着性については、被誘導加熱体が被成長基板の裏面上
に直に積載したときに、被成長基板の裏面の上方にある
支持棒と一緒に回転するサセプター支持棒に対して上下
方向に遊びを持つ構造を有しており、更に被誘導加熱体
は多少動くことができるので、万一、被誘導加熱体の底
面と被成長基板の裏面の平行度が多少ずれている場合で
もそのずれを吸収でき、一部を強く押し付けすぎること
もなく、複数個の基板保持爪には均一に力が加わり、被
誘導加熱体、被成長基板、基板保持爪の間は密着性が良
くなる。しかも再現性良く均一に基板を保持できるの
で、再現性の良い膜ができるという効果が付加される。
【0068】また、請求項6の縦型気相成長装置におい
ては、被誘導加熱体を、被成長基板の裏面の上方にある
支持棒と一緒に回転するサセプター支持棒に保持固定さ
れた主となる第1の被誘導加熱体と、第1の被誘導加熱
体と該被成長基板の間に第1の被誘導加熱体よりも軽く
第1の被誘導加熱体と接しないで該被成長基板の裏面上
に直に積載した第2の被誘導加熱体とに分けた構成であ
るので、該被誘導加熱体の自重による被成長基板に加わ
る力が低減され、被成長基板に加わる応力を低減できる
ので、スリップライン等の欠陥、ウエハーの反り等が低
減される。そのため良質なエピタキシャル成長層を得る
ことができる。また、第1の被誘導加熱体は常に反応室
内にあり、基板と一緒に搬送される第2の被誘導加熱体
は薄いので洗浄も容易で吸着した不純物ガスも容易に脱
ガスできるので酸素等の吸着による反応室の汚染が低減
され成長層の品質低下を防ぐことができる。
【0069】また、請求項7の縦型気相成長装置では、
請求項6の縦型気相成長装置の、第2の被誘導加熱体の
底面の面積を被成長基板よりも大きくし、前記基板保持
治具は回転する支持棒の軸方向に直角に複数個の基板保
持爪を有しており、基板保持爪の上面すなわち被成長基
板に接する方の面には被成長基板の厚さよりも浅い段部
が形成されていて、その段部に被成長基板が保持される
構造を有しているので、段部を有する基板保持爪により
ウエハーの大きさによらずウエハー挿入時の位置精度を
高くしてウエハーを保持することができる。また、該被
誘導加熱体の自重による被成長基板に加わる力の低減に
よってスリップライン等の欠陥、ウエハーの反りが低減
される。また、被誘導加熱体の底面の面積を被成長基板
よりも大きくしているのでエッジ効果が低減され、ウエ
ハー周辺部の気相成長層の厚さむら等も改善できるの
で、膜厚の均一性を良くすることができる。さらに、被
誘導加熱体の温度分布が原因である被成長基板の周辺部
と中心部の温度差は小さくなり被成長基板の熱歪が抑え
られるので、この原因によるスリップライン等の欠陥の
発生が抑えられる。また、ウエハー面内の温度分布の均
一性も改善されるので、温度分布が原因であった膜特性
の分布も改善できる。このようなわけでウエハー面内の
均一性に優れた良質なエピタキシャル成長層を得ること
ができる。
【0070】また、請求項8の縦型気相成長装置では、
請求項6に示す縦型気相成長装置において、第2の被誘
導加熱体は、被成長基板の裏面の上方にある支持棒と一
緒に回転するサセプター支持棒に保持された第1の被誘
導加熱体に対して上下方向に遊びを持って保持される構
造であるので、被誘導加熱体の自重による被成長基板に
加わる力の低減によってスリップライン等の欠陥、ウエ
ハーの反りが低減されると共に、第2の被誘導加熱体を
も反応室から外に出す必要がなくなり、脱ガス等が容易
になるので、被成長基板搬送時の酸素等の吸着による反
応室への不純物の持込みが更に低減される効果がある。
そのため汚染が更に低減され、成長層の品質低下を防ぐ
ことができる。
【0071】請求項9の縦型気相成長装置では、請求項
8に示す縦型気相成長装置において、第2の被誘導加熱
体と被成長基板の間に被成長基板より大きく前記基板保
持治具の内径よりも若干小さい第2の被誘導加熱体と同
程度の直径の絶縁板を挿入するので、基板保持治具の基
板保持爪に被成長基板を載せてその上に該絶縁板を載せ
ているので、絶縁板の自重により被成長基板を押さえる
ことができ、基板保持治具の内径よりも充分小さい基板
を保持する場合でも基板保持爪に段部を設ける必要がな
く、基板搬送時の被成長基板の移動を防止することがで
きる。このように本発明ではウエハーの大きさによらず
ウエハーの位置精度を高くして基板搬送することができ
る。また、被誘導加熱体の底面の面積を被成長基板より
も大きくしているのでエッジ効果が低減され、ウエハー
周辺部の気相成長層の厚さむら等が改善でき、ウエハー
面内の膜厚の均一性に優れた気相成長層を得ることがで
きる。また、第2の被誘導加熱体の温度分布が原因であ
る被成長基板の周辺部と中心部の温度差は小さくなり被
成長基板の熱歪が抑えられるので、この原因によるスリ
ップライン等の欠陥の発生が抑えられる。さらにウエハ
ー面内の温度分布が均一化されるので、温度分布が原因
であった膜特性の分布も改善され、さらに均一で良質の
結晶成長層を得ることができる。また、結晶成長時にカ
ーボンウエハー上への多結晶の堆積が抑えられる効果も
得られる。この絶縁板は基板搬送時に基板保持治具と一
緒に搬送するのでそのつど交換、洗浄ができるので、反
応管を取り外してカーボンサセプター等を洗浄するよう
な大掛かりなメンテナンスの頻度を少なくできる。
【0072】請求項10の縦型気相成長装置では、請求
項6に記載した縦型気相成長装置において、被成長基板
と第2の被誘導加熱体を取り付けた基板保持治具を保持
する支持棒とは独立に上下方向に移動可能なサセプター
支持棒と、支持棒に保持された基板保持治具の上方にサ
セプター待機部とを有した構造であるので、別室で主面
を下方に向けた被成長基板とその上に第2の被誘導加熱
体を取り付けた基板保持治具を横方向から反応室に移動
して支持棒に保持して、第2の被誘導加熱体を被成長基
板の裏面上に数mm離した位置、つまり、被成長基板に
被誘導加熱体の自重が伝わらなく且つ誘導加熱の可能な
位置に被誘導加熱体をサセプター待機部から下方に移動
し、その位置を制御することができる。また、被誘導加
熱体を反応室に残したまま基板搬送を行なうことがで
き、被成長基板をセットする時、酸素等の吸着による反
応室の汚染が低減され成長層の品質低下を防ぐことがで
きる効果が付加される。
【0073】請求項11の縦型気相成長装置では、被誘
導加熱体を、被成長基板の裏面の上方にある支持棒と一
緒に回転するサセプター支持棒に保持された主となる第
1の被誘導加熱体と、被成長基板の裏面上に直に接した
第1の被誘導加熱体よりも軽くて被成長基板よりも大き
い第2の被誘導加熱体とに分けて、第2の被誘導加熱体
は被成長基板の裏面の上方にある回転する支持棒に保持
された第1の基板保持治具により保持し、被成長基板は
前記基板保持治具とは別の第2の基板保持治具により第
2の被誘導加熱体に保持した構造であるので、被成長基
板に加わる力は重い被誘導加熱体の自重によるものでは
なく、第2の基板保持治具を用いて第2の被誘導加熱体
に保持した時に加わる力が主であり、適切な力で保持す
ることにより被成長基板に加わる力が低減され、被成長
基板に加わる応力を低減できるので、スリップライン等
の欠陥、ウエハーの反り等が低減される。また、第2の
被誘導加熱体の底面の面積を被成長基板よりも大きくし
ているのでエッジ効果が低減され、ウエハー周辺部の気
相成長層の厚さむら等も改善でき、膜厚の均一性がよく
なる。さらに、被誘導加熱体の温度分布が原因である被
成長基板の周辺部と中心部の温度差は小さくなり被成長
基板の熱歪が抑えられるので、この原因によるスリップ
ライン等の欠陥の発生が抑えられる。さらにウエハー面
内の温度分布が均一化されるので、温度分布が原因であ
った膜特性の分布も改善される。このように本発明の装
置ではウエハー面内の均一性に優れた良質なエピタキシ
ャル成長層を得ることができる。さらに、第2の基板保
持治具を取り付ける位置を適当に設けることで不定形の
ウエハーを用いることも可能となる。また、ウエハーの
大きさ、形状によらず位置精度を高くしてウエハーを保
持することができる。
【0074】このように、本発明によれば、反応ガスを
下部から導入して上部に排出する縦型反応管と、主面を
下方に向けて周辺部のみで保持された被成長基板と、被
成長基板を加熱するための被誘導加熱体とを有し、高周
波誘導加熱方式を用いた縦型気相成長装置において、ウ
エハーの大きさによらず位置精度を高くしつつ基板搬送
すること、反応室への不純物の持込みを低減すること、
膜厚の均一性を良くすること、熱歪が原因であるスリッ
プライン等の欠陥、ウエハーの反り等の発生を低減する
こと、被誘導加熱体の自重が原因であるスリップライン
等の欠陥、ウエハーの反り、ウエハーの割れ等の発生を
低減すること、等が可能となり、均一性に優れた良質な
エピタキシャル成長層を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦型気相成長装置
の要部断面図である。
【図2】図1に示す縦型気相成長装置のA領域部分の拡
大図である。
【図3】図1に示す縦型気相成長装置の基板保持部をB
方向から見たときの平面図である。
【図4】従来の装置を用いたときの膜厚分布の例を示す
図である。
【図5】本発明の装置を用いたときの膜厚分布の例を示
す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す縦型気相成長装置
の基板保持部の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す縦型気相成長装置
の要部断面図である。
【図8】図7に示す縦型気相成長装置のC領域部分の拡
大図である。
【図9】図7に示す縦型気相成長装置の基板保持部をD
方向から見たときの平面図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す縦型気相成長装
置の基板保持部の断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す縦型気相成長装
置の要部断面図である。
【図12】図11に示す縦型気相成長装置のE領域部分
の拡大図である。
【図13】図11に示す縦型気相成長装置の基板保持部
をF方向から見たときの平面図である。
【図14】第1の従来例を示す縦型気相成長装置の要部
断面図である。
【図15】第2の従来例を示す縦型気相成長装置の要部
断面図である。
【図16】第3の従来例を示す縦型気相成長装置の要部
断面図である。
【図17】図15に示す縦型気相成長装置の基板保持部
の斜視図である。
【符号の説明】
1 :反応管 2 :給水口 3 :排水口 4 :原料ガス供給口 5 :キャリアガス供給口 6 :ガス排出口 7 :カーボンサセプター(被誘導加熱体) 8 :被成長基板 9 :基板保持治具(第1の基板保持治具) 9a:基板保持治具の本体 10:支持棒 11:高周波加熱コイル 12:基板保持爪 13:サセプター待機部 14:サセプター支持棒 15:カーボン固定ネジ 16:段部 20:カーボンウエハー(第2の被誘導加熱体) 21:第2の基板保持治具 22:間隙 23:第2のカーボン固定ネジ 24:絶縁板 25:基板保持治具受け部 26:保持用リング部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応室内に設置され、反応ガスを下部から
    導入して上部に排出する縦型反応管と、該反応管内にお
    いて主面を下方に向けた被成長基板の裏面上に積載され
    る被誘導加熱体とを有し、高周波誘導加熱方式を用いて
    結晶成長を行なう縦型気相成長装置において、 前記反応管内に挿入され反応管内で回転する支持棒と、
    該支持棒に保持され前記被成長基板を主面を下方に向け
    て保持する基板保持治具とを備え、被成長基板の搬送に
    は別室で被成長基板を基板保持治具に保持してから反応
    室に移動し、支持棒に設けられた基板保持治具受け部に
    保持できるように基板保持治具を用い、前記基板保持治
    具は、前記被誘導加熱体が入ることが可能な筒状の本体
    と、該本体の下部に設けられ前記回転する支持棒の軸方
    向に直角に突出して主面を下方に向けた被成長基板の周
    辺部を保持する複数個の平坦なまたは断部を有する基板
    保持爪と、本体上部に設けられ前記支持棒の基板保持治
    具受け部と係合される本体の外径よりも大きな保持用リ
    ング部とを有し、前記支持棒に対して着脱可能であるこ
    とを特徴とする縦型気相成長装置。
  2. 【請求項2】反応室内に設置され、反応ガスを下部から
    導入して上部に排出する縦型反応管と、反応管内に挿入
    され反応管内で回転する支持棒と、主面を下方に向けた
    被成長基板をその周辺部のみで保持し該被成長基板の裏
    面の上方に位置する前記支持棒に保持された基板保持治
    具と、被成長基板の裏面上に直に積載された被誘導加熱
    体とを有し、高周波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行
    なう縦型気相成長装置において、 前記被誘導加熱体の底面の面積が前記被成長基板よりも
    大きくて、前記基板保持治具は、回転する支持棒の軸方
    向に直角に複数個の基板保持爪を有しており、該基板保
    持爪の上面すなわち被成長基板に接する方の面には被成
    長基板の厚さよりも浅い段部が形成されていて、その段
    部に被成長基板が保持される構造を有することを特徴と
    する縦型気相成長装置。
  3. 【請求項3】反応室内に設置され、反応ガスを下部から
    導入して上部に排出する縦型反応管と、反応管内に挿入
    され反応管内で回転する支持棒と、主面を下方に向けた
    被成長基板をその周辺部のみで保持し該被成長基板の裏
    面の上方に位置する前記支持棒に保持された基板保持治
    具と、被成長基板の裏面上に直に積載された被誘導加熱
    体とを有し、高周波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行
    なう縦型気相成長装置において、 前記被誘導加熱体の底面の面積が前記被成長基板よりも
    大きくて、また、別室で被成長基板を基板保持治具に保
    持してから反応室に移動し、支持棒に設けられた基板保
    持治具受け部に保持できるように、前記基板保持治具と
    して、前記被誘導加熱体が入ることが可能な筒状の本体
    と、該本体の下部に設けられ前記回転する支持棒の軸方
    向に直角に突出して主面を下方に向けた被成長基板の周
    辺部を保持する複数個の基板保持爪と、本体上部に設け
    られ前記支持棒の基板保持治具受け部と係合される本体
    の外径よりも大きな保持用リング部とを有し、前記支持
    棒に対して着脱可能である第1の基板保持治具と、該第
    1の基板保持治具に主面を下方に向けて被成長基板の裏
    面上に直に積載した被成長基板よりも大きく基板保持治
    具の内径よりも若干小さい被誘導加熱体と同程度の直径
    の絶縁板とを有することを特徴とする基板保持治具を用
    い、該基板保持治具により被成長基板が搬送されること
    を特徴とする縦型気相成長装置。
  4. 【請求項4】反応室内に設置され、反応ガスを下部から
    導入して上部に排出する縦型反応管と、反応管内に挿入
    され反応管内で回転する支持棒と、主面を下方に向けた
    被成長基板をその周辺部のみで保持し該被成長基板の裏
    面の上方に位置する前記支持棒に保持された基板保持治
    具と、被成長基板の裏面上に直に積載された被誘導加熱
    体とを有し、高周波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行
    なう縦型気相成長装置において、 被成長基板セット時においても被誘導加熱体は常に反応
    管を含む外気が直接は入り込まない反応室内にあり、別
    室で被成長基板を取り付けた基板保持治具が横方向から
    反応室に移動し支持棒に保持されて、被成長基板の裏面
    上に被誘導加熱体がサセプター待機部から下方に移動し
    て積載されるように、被成長基板を取り付けた基板保持
    治具を保持した支持棒とは独立に上下方向に移動可能な
    サセプター支持棒と、支持棒に保持された基板保持治具
    の上方に位置するサセプター待機部とを有した構造であ
    ることを特徴とする縦型気相成長装置。
  5. 【請求項5】前記被誘導加熱体は被成長基板の裏面上に
    積載したときに、被成長基板の裏面の上方にある支持棒
    と一緒に回転するサセプター支持棒に対して上下方向に
    遊びを持つ構造を有することを特徴とする請求項4記載
    の縦型気相成長装置。
  6. 【請求項6】反応室内に設置され、反応ガスを下部から
    導入して上部に排出する縦型反応管と、反応管内に挿入
    され反応管内で回転する支持棒と、主面を下方に向けた
    被成長基板をその周辺部のみで保持し該被成長基板の裏
    面の上方に位置する前記支持棒に保持された基板保持治
    具と、被成長基板の裏面上に直に積載された被誘導加熱
    体とを有し、高周波誘導加熱方式を用いて結晶成長を行
    なう縦型気相成長装置において、 前記被誘導加熱体は、被成長基板の裏面の上方にある支
    持棒と一緒に回転するサセプター支持棒に保持された主
    となる第1の被誘導加熱体と、第1の被誘導加熱体と該
    被成長基板の間に第1の被誘導加熱体よりも軽く第1の
    被誘導加熱体と接しないで該被成長基板の裏面上に直に
    積載した第2の被誘導加熱体とに分かれていることを特
    徴とする縦型気相成長装置。
  7. 【請求項7】前記第2の被誘導加熱体は被成長基板より
    も大きくて、前記基板保持治具は回転する支持棒の軸方
    向に直角に複数個の基板保持爪を有しており、該基板保
    持爪の上面すなわち被成長基板に接する方の面には被成
    長基板の厚さよりも浅い段部が形成されていて、その段
    部に被成長基板が保持される構造を有することを特徴と
    する請求項6記載の縦型気相成長装置。
  8. 【請求項8】前記第2の被誘導加熱体は、被成長基板の
    裏面の上方にある支持棒と一緒に回転するサセプター支
    持棒に保持された第1の被誘導加熱体に対して上下方向
    に遊びを持って保持される構造であることを特徴とする
    請求項6,7記載の縦型気相成長装置。
  9. 【請求項9】前記第2の被誘導加熱体は前記被成長基板
    よりも大きくて、第2の被誘導加熱体と被成長基板の間
    に被成長基板より大きく前記基板保持治具の内径よりも
    若干小さい第2の被誘導加熱体と同程度の直径の絶縁板
    が挿入されていることを特徴とする請求項8記載の縦型
    気相成長装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の縦型気相成長装置であっ
    て、被成長基板セット時においても第1の被誘導加熱体
    は常に反応管を含む外気が直接は入り込まない反応室内
    にあり、別室で被成長基板と第2の被誘導加熱体を取り
    付けた基板保持治具が横方向から反応室に移動し支持棒
    に保持される構造の縦型気相成長装置において、第2の
    被誘導加熱体上の接しない位置に第1の被誘導加熱体が
    サセプター待機部から下方に移動できるように、回転す
    る支持棒とは独立に上下方向に移動可能なサセプター支
    持棒と、支持棒に保持された基板保持治具の上方にサセ
    プター待機部とを有した構造であることを特徴とする縦
    型気相成長装置。
  11. 【請求項11】反応室内に設置され、反応ガスを下部か
    ら導入して上部に排出する縦型反応管と、該反応管内に
    おいて主面を下方に向けた被成長基板の裏面上に直に接
    した被誘導加熱体とを有し、高周波誘導加熱方式を用い
    て結晶成長を行なう縦型気相成長装置において、 前記被誘導加熱体は、前記被成長基板の裏面の上方にあ
    る支持棒と一緒に回転するサセプター支持棒に保持され
    た主となる第1の被誘導加熱体と、前記被成長基板の裏
    面上に直に接した第1の被誘導加熱体よりも軽くて該被
    成長基板よりも大きい第2の被誘導加熱体とに分かれて
    いて、第2の被誘導加熱体は前記被成長基板の裏面の上
    方にある回転する支持棒に保持された第1の基板保持治
    具により保持され、前記被成長基板は前記第1の基板保
    持治具とは別の第2の基板保持治具により第2の被誘導
    加熱体に保持される構造を有することを特徴とする縦型
    気相成長装置。
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