JPH08144204A - コンクリート枕木用の防振弾性部材とその製造方法 - Google Patents

コンクリート枕木用の防振弾性部材とその製造方法

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JPH08144204A
JPH08144204A JP6309597A JP30959794A JPH08144204A JP H08144204 A JPH08144204 A JP H08144204A JP 6309597 A JP6309597 A JP 6309597A JP 30959794 A JP30959794 A JP 30959794A JP H08144204 A JPH08144204 A JP H08144204A
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Toyoji Goto
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NIPPON TETSUDO KENSETSU KODAN
Oriental Construction Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート枕木に防振用弾性体を容易に取
り付けられるようにするとともに、弾性体にバネ性を持
たせるための凹凸空間部にコンクリートが入り込まない
様にしてバネ性が損なわれないようにした。 【構成】 防振弾性部材は、コンクリート枕木1の少な
くとも横端部の底面と下部外周面とを覆う形状の底部弾
性体2aの底部上に、弾性体からなる複数個の受圧部2
bが突設され、底部弾性体2aの底部上における前記複
数個の受圧部2bを除いた部分に発泡板2dが隙間なく
設けられている。コンクリート枕木の製造方法は、コン
クリート枕木1の型枠4を枕木の下面が、上または側面
となるように配置し、その型枠4内の上面か側面の両端
部に上記の防振弾性部材を装着し、次に生コンクリート
を型枠4内に打設し、コンクリートの硬化後に型枠4か
ら出すことにより防振弾性部材付きのコンクリート枕木
を得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道レールの下側に配
置されるコンクリート枕木に関するものであり、特にそ
の下面に防振、防音のために装着される防振弾性部材
と、その防振弾性部材付きのコンクリート枕木の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道では、レールの下の枕木が沈下する
のを防止したり、防振、防音のため、枕木の下の砕石を
無くし、枕木の底面や枕木の側面を弾性体で覆い弾性体
の底面と外周部をコンクリートなどで固める方法がとら
れているケースが多くなっている。特に加圧力を最も多
く受ける下面の弾性体が重要であるが、従来はコンクリ
ート枕木の完成後に溝付き弾性体を枕木の下面に接着し
て、防振防音効果が得られる様にしている。このような
弾性体付きのコンクリート枕木を砕石を要さない軌道に
敷設する場合には、溝付き弾性体の溝部内にコンクリー
トが流れ込んでバネ性が硬化しないように、弾性体の溝
端部を目地貼りシートなどで完全にシールして、コンク
リート枕木の底部にコンクリートを打設する必要があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のように砕石
を要さない地域で使用する弾性体付きのコンクリート枕
木は、枕木型枠にコンクリートを打設してそれが硬化し
た後、コンクリート枕木の底面に溝付き弾性体を貼りつ
ける方法がとられている。硬化した枕木に溝付き弾性体
を貼り付ける場合、集積された枕木を底面が上面となる
ように移動反転して並べ変える必要があるため、多くの
工数を要するとともに広い作業場所が必要である。また
弾性体の溝部内にコンクリートが流れ込まないようにす
るために、溝部に目地貼りシートを貼る手間も必要であ
った。また、コンクリート枕木の底面に弾性体を接着さ
せるためには、コンクリート枕木の接着面のレイタンス
を除去する必要がある。さらに、気温、湿度などの変化
により弾性体とコンクリート枕木との接着力にバラツキ
が多いため、経済的にも品質的にも問題が多い。そこで
本発明は、コンクリート枕木に弾性体を容易に取付けら
れるようにするとともに、弾性体にバネ性を持たせるた
めの凹凸空間部にコンクリートが入り込まない様にして
バネ性が損なわれないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
枕木に設ける防振用の弾性部材とコンクリート枕木の製
造方法において、上記目的を達成したものである。防振
弾性部材は、コンクリート枕木の少なくとも横端部の底
面と下部外周面とを覆う形状の底部弾性体の底部上に、
弾性体からなる複数個の受圧部が突設され、底部弾性体
の底部上における前記複数個の受圧部を除いた部分に発
泡板が隙間なく設けられていることを特徴とする。前記
の防振弾性部材において、複数の受圧部は外周の側部よ
り高さの低い柱状体に底部弾性体と同一材料で一体に形
成され、受圧部の上面から金属または樹脂製の突起が突
出されてその基部が受圧部に埋設されている。なお、受
圧部の上部が生コンクリートの穴に嵌合されるので、突
起はなくても防振弾性部材をコンクリート枕木に結合さ
せることができる。コンクリート枕木の製造方法は、上
記の防振弾性部材を使用するものであり、コンクリート
枕木の型枠を枕木の下面が、上又は側面となるように配
置し、その型枠内の上面か側面の両端部に上記の防振弾
性部材を装着し、次に生コンクリートを型枠内に打設
し、コンクリートの硬化後に型枠から出すことにより防
振弾性部材付きのコンクリート枕木を得られるようにす
ることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の防振弾性部材は、コンクリート枕木の
横端部の底部と下部外周面とを覆う底部弾性体の底部
に、受圧部が一体に形成され、その受圧部に設けた突起
がコンクリート枕木のコンクリート内に埋設されるの
で、コンクリート打設により防振弾性部材をコンクリー
ト枕木に結合することができる。枕木の型枠にコンクリ
ートを打設する時や、枕木をコンクリート軌道床に敷設
する際には、底部弾性体の底部上の複数の受圧部を除い
た部分が発泡板で覆われているので、受圧部の側面周囲
にコンクリートが流れ込むことはなく、受圧部のバネ性
が良好に保たれる。このため、コンクリート枕木が受け
た荷重や振動が、受圧部および底部弾性体の底部に緩衝
されて軌道のコンクリート床などに伝達される。コンク
リート枕木の製造方法は、枕木のコンクリート型枠内に
防振弾性部材を装着してから、型枠内に生コンクリート
を打設すれば、防振弾性部材の突起を介してコンクリー
ト枕木と防振弾性部材が結合され、しかも発泡板により
受圧部の外周面周囲にコンクリートが流れ込むのを防止
でき、少ない工数で容易に製造することができる。
【0006】
【実施例】本発明のコンクリート枕木用の防振弾性部材
の実施例を図1〜5により説明する。上面にレール載置
部1aを有するコンクリート枕木1は、その両横の底面
部に防振弾性部材2を取付けることにより、防振、防音
効果を得られるようにしている。防振弾性部材2は、コ
ンクリート枕木1の横端部の底面を覆う部分と下部外周
面を覆う側部とからなる底部弾性体2aの底部上に、そ
の底部と同一材料の弾性体からなる複数個の受圧部2b
が適宜間隔で突設されるとともに、各受圧部2bの上面
に突起2cが設けられ、底部弾性体2aの底部上におけ
る前記複数個の受圧部2bを除いた部分に隙間なく発泡
板2dが設けられている。なお本実施例では、防振弾性
部材はコンクリート枕木の両横の端部に設けるため2つ
に分割されているが、その両側部分を同一材料の弾性板
で連結させた状態に形成してもよい。
【0007】底部弾性体2aは、天然ゴム、合成ゴム、
再生ゴム、ウレタンゴムなどで製作され、底部弾性体2
と一体に形成される複数の受圧部2bは高さが約数cm
と底部弾性体の外周の側部より低い円柱あるいは角柱の
柱状体に形成されている。また受圧部2bの上面の突起
2cは、ボルト状に金属又は樹脂で形成され、底部弾性
部材2と受圧部2bの成形時に、突起2cの基部大径部
が受圧部2b内に埋設されて固定されている。突起2c
をボルト状に形成したのは、コンクリートとの結合強度
を高めるためであり、ボルト状にすることなく、突起2
cを凹凸を有する形状に形成してもよい。なお突起2c
を設けなくても、受圧部2bがコンクリートの穴に嵌合
されるので、防振弾性部材2とコンクリート枕木1とを
結合することができる。発泡板2dは、発泡性樹脂によ
り複数の受圧部2bを貫通させる通孔2eを有する板状
にされるとともに受圧部2bとほぼ同一厚さに形成さ
れ、発泡板2dを底部弾性体2aの底部の上に配置する
ことにより、発泡板2dの各通孔2e内に各受圧部2b
が入り、各受圧部2bの側面の周囲が埋められるように
なっている。なお、発泡板2dは、コンクリート枕木の
作成のためのコンクリート打設時や枕木をコンクリート
軌道床に敷設する際に、生コンクリートが受圧部2bの
側面の周囲に流れ込まないようにするためのものであ
り、コンクリート枕木に作用する荷重は受圧部2bと底
部弾性体2aの底部とで受けられ、荷重と振動を緩衝し
て軌道床に伝達するようになっている。防振弾性部材付
きのコンクリート枕木を軌道に敷設した状態は、図5に
示す様になり、防振弾性部材2の部分が軌道のコンクリ
ート床3に埋設され、コンクリート枕木1の底の中央部
はコンクリート床3の溝3aに位置するため、防振弾性
部材2で覆われなくても防振性に問題はない。
【0008】次にコンクリート枕木の製造方法の実施例
を説明する。防振弾性部材付きのコンクリート枕木を製
造するときは、図6に示すように上面が開口し枕木の形
状を有する型枠4を使用する。なお、型枠4では上面が
枕木の下面となるように形成されており、この型枠4内
の上面近くの両端部に前記の防振弾性部材2を装着す
る。この場合、防振弾性部材2の受圧部2b及び突起2
cが下となるように配置する。そして型枠4の上面の中
央部の開口から生コンクリートを打設する。この場合、
防振弾性部材2に複数の受圧部2bが設けられている
が、その側面の周囲が発泡板2dで埋められているの
で、生コンクリートが受圧部2bの側面の周囲に流れ込
むことはない。型枠4内のコンクリートが硬化した後
に、型枠4から取り出せば、防振弾性部材が取付けられ
たコンクリート枕木が完成する。なお型枠4内のコンク
リートが硬化により、防振弾性部材2の突起2cがコン
クリート枕木と結合されている。なお、前記では、型枠
4を枕木の底面が上となるように配置してコンクリート
打設したが、型枠は、コンクリート枕木の底面が側面と
なるように配置して、コンクリートを型枠内に打設する
ようにしてもよい。この場合は、防振弾性部材2を型枠
の側面開口部に装着し、その側面を側板で閉じられるよ
うにする。
【0009】
【発明の効果】本発明の防振弾性部材によれば、底部弾
性体に設けた受圧部の側面の周囲が発泡板で覆われるの
で、コンクリート枕木作成時に、生コンクリートを型枠
内に打設した時や、枕木をコンクリート軌道床に敷設す
る際に、受圧部の周囲にコンクリートが流れ込むことは
なく、ばね性が良好に保たれる。また型枠内に打設され
たコンクリートが硬化した後は、受圧部に設けた突起が
コンクリート内に埋設されるので、防振弾性部材がコン
クリート枕木に結合される。このため、防振弾性部材付
きのコンクリート枕木を製造する場合、型枠内に防振弾
性部材を装着して、型枠内にコンクリートを打設するだ
けでよく、防振弾性部材の結合の手間を必要とせず、容
易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振弾性部材を取付けたコンクリート
枕木の正面図である。
【図2】発泡板を外した状態の防振弾性部材の斜視図で
ある。
【図3】発泡板の斜視図である。
【図4】発泡板を取付けた状態の防振弾性部材の斜視図
である。
【図5】防振弾性部材を取付けたコンクリート枕木を軌
道に配置した状態の説明図である。
【図6】防振弾性部材付きコンクリート枕木の製造方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート枕木 2 防振弾性部材 2a 底部弾性体 2b 受圧部 2c 突起 2d 発泡板 2e 通孔 3 コンクリート床 3a コンクリート床の溝 4 型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正一 千葉県船橋市前原東5丁目46番2号 (72)発明者 後藤 豊次 神奈川県横浜市上大岡西1丁目10番9号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート枕木の両横の下面部を覆う
    ように設ける防振用の弾性部材であって、枕木の少なく
    とも横端部の底面と下部外周面とを覆う形状の底部弾性
    体の底部上に、弾性体からなる複数個の受圧部が突設さ
    れ、底部弾性体の底部上における前記複数個の受圧部を
    除いた部分に発泡板が隙間なく設けられていることを特
    徴とするコンクリート枕木用の防振弾性部材。
  2. 【請求項2】 複数の受圧部は外周の側部より高さの低
    い柱状体に底部弾性体と同一材料で一体に形成され、更
    に受圧部の上面から突出する金属または樹脂製の突起を
    有してその基部が受圧部に埋設されている請求項1のコ
    ンクリート枕木用の防振弾性部材。
  3. 【請求項3】 コンクリート枕木の型枠を枕木の下面
    が、上又は側面となるように配置し、その型枠内の上面
    か側面の両端部に請求項1又は2に記載の防振弾性部材
    を装着し、次に生コンクリートを型枠内に打設し、コン
    クリートの硬化後に型枠から出すことにより防振弾性部
    材付きのコンクリート枕木を得られるようにすることを
    特徴とするコンクリート枕木の製造方法。
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