JPH08144845A - 遮熱エンジンの構造 - Google Patents
遮熱エンジンの構造Info
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- JPH08144845A JPH08144845A JP6302727A JP30272794A JPH08144845A JP H08144845 A JPH08144845 A JP H08144845A JP 6302727 A JP6302727 A JP 6302727A JP 30272794 A JP30272794 A JP 30272794A JP H08144845 A JPH08144845 A JP H08144845A
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- JP
- Japan
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- heat shield
- heat
- head
- chamber
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- Pending
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遮熱エンジンの構造において、燃焼室の遮熱
度をアップする。 【構成】 この遮熱エンジンの構造は、シリンダヘッド
4に形成したキャビティ16,17に遮熱体6を介在し
て副室壁体9とヘッドライナ10を配置する。遮熱体6
は、内部を真空層12に形成し且つ内面に輻射熱遮蔽コ
ーティング層を施した耐熱金属体7,8と該耐熱金属体
7,8の形状を保持するため真空層12内に配置された
金属ワイヤ11から構成する。遮熱体6を、シリンダヘ
ッド4のキャビティ16,17内に遮熱空気層20を形
成して配置する。
度をアップする。 【構成】 この遮熱エンジンの構造は、シリンダヘッド
4に形成したキャビティ16,17に遮熱体6を介在し
て副室壁体9とヘッドライナ10を配置する。遮熱体6
は、内部を真空層12に形成し且つ内面に輻射熱遮蔽コ
ーティング層を施した耐熱金属体7,8と該耐熱金属体
7,8の形状を保持するため真空層12内に配置された
金属ワイヤ11から構成する。遮熱体6を、シリンダヘ
ッド4のキャビティ16,17内に遮熱空気層20を形
成して配置する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダヘッドのキ
ャビティに遮熱体を介在させて燃焼室を構成した遮熱エ
ンジンの構造に関する。
ャビティに遮熱体を介在させて燃焼室を構成した遮熱エ
ンジンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱エンジンについては、例え
ば、特開昭59−122765号公報に開示されたもの
がある。該断熱エンジンは、シリンダライナ上方部を有
するセラミック製ライナヘッドをシリンダヘッドの内側
に嵌合したものである。前記ライナヘッドは、シリンダ
ヘッド内壁部とシリンダライナ上方部とを一体に形成
し、ライナヘッドの該シリンダライナ上方部を下部のシ
リンダライナとは別部材として形成されている。また、
ライナヘッドをシリンダヘッドに取り付けるには、位置
決めガスケットを介してライナヘッドをシリンダヘッド
のキャビティに空気層を形成した状態に圧入、焼嵌め等
により嵌合して達成している。上記断熱エンジンは、上
記空気層の存在で熱の逃げが低減されている。
ば、特開昭59−122765号公報に開示されたもの
がある。該断熱エンジンは、シリンダライナ上方部を有
するセラミック製ライナヘッドをシリンダヘッドの内側
に嵌合したものである。前記ライナヘッドは、シリンダ
ヘッド内壁部とシリンダライナ上方部とを一体に形成
し、ライナヘッドの該シリンダライナ上方部を下部のシ
リンダライナとは別部材として形成されている。また、
ライナヘッドをシリンダヘッドに取り付けるには、位置
決めガスケットを介してライナヘッドをシリンダヘッド
のキャビティに空気層を形成した状態に圧入、焼嵌め等
により嵌合して達成している。上記断熱エンジンは、上
記空気層の存在で熱の逃げが低減されている。
【0003】また、本出願人は、遮熱ガスケット及び該
遮熱ガスケットを介在させた燃焼室構造を開発して特願
平5−96533号として先に出願した。該遮熱ガスケ
ットは、第1部材と第2部材との間の隙間を密封するた
め両者間に配置されるガスケットをセラミックスで作製
すると共に、ガスケットの熱通過率を小さくした構造に
構成し、高温部から低温部への熱流を低減させ、燃焼室
等の高温部の遮熱度を向上させたものである。また、該
遮熱ガスケットを用いた燃焼室構造は、シリンダヘッド
に形成した穴部に配置されたセラミックスから成る燃焼
室壁体を有し、該燃焼室壁体を前記シリンダヘッドの前
記穴部に前記遮熱ガスケットを介在して配置し、該遮熱
ガスケットを少なくとも2つのガスケット部材から構成
し、前記各ガスケット部材を互いに対向状態に積層し、
前記各ガスケット部材の各対向面に多数の凹部と凸部と
を形成し、前記各ガスケット部材の対向接触面積を低減
して遮熱度を向上させたものである。
遮熱ガスケットを介在させた燃焼室構造を開発して特願
平5−96533号として先に出願した。該遮熱ガスケ
ットは、第1部材と第2部材との間の隙間を密封するた
め両者間に配置されるガスケットをセラミックスで作製
すると共に、ガスケットの熱通過率を小さくした構造に
構成し、高温部から低温部への熱流を低減させ、燃焼室
等の高温部の遮熱度を向上させたものである。また、該
遮熱ガスケットを用いた燃焼室構造は、シリンダヘッド
に形成した穴部に配置されたセラミックスから成る燃焼
室壁体を有し、該燃焼室壁体を前記シリンダヘッドの前
記穴部に前記遮熱ガスケットを介在して配置し、該遮熱
ガスケットを少なくとも2つのガスケット部材から構成
し、前記各ガスケット部材を互いに対向状態に積層し、
前記各ガスケット部材の各対向面に多数の凹部と凸部と
を形成し、前記各ガスケット部材の対向接触面積を低減
して遮熱度を向上させたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遮熱エ
ンジンでは、燃焼室は高温雰囲気となるが、燃焼室壁体
とシリンダヘッドとの間の遮熱構造が十分でないと、燃
焼室の熱エネルギーは燃焼室壁体からシリンダヘッドに
伝達され、シリンダヘッドを通じて外部に熱放散し、熱
効率を低減する原因になっている。そこで、燃焼室壁体
をセラミックス等の耐熱材料で構成し、シリンダヘッド
との間の燃焼室壁体の外側に熱伝導率及び熱伝達率が小
さい遮熱空気層を形成したり、又は熱伝導率の小さい遮
熱ガスケットを配置する遮熱構造が考えられるが、遮熱
ガスケットを構成する材料としてジルコニア系セラミッ
クス等のセラミックスを選定し、該セラミックスでガス
ケットを作製したとしても、該セラミックスの熱伝導率
の低減には限界がある。
ンジンでは、燃焼室は高温雰囲気となるが、燃焼室壁体
とシリンダヘッドとの間の遮熱構造が十分でないと、燃
焼室の熱エネルギーは燃焼室壁体からシリンダヘッドに
伝達され、シリンダヘッドを通じて外部に熱放散し、熱
効率を低減する原因になっている。そこで、燃焼室壁体
をセラミックス等の耐熱材料で構成し、シリンダヘッド
との間の燃焼室壁体の外側に熱伝導率及び熱伝達率が小
さい遮熱空気層を形成したり、又は熱伝導率の小さい遮
熱ガスケットを配置する遮熱構造が考えられるが、遮熱
ガスケットを構成する材料としてジルコニア系セラミッ
クス等のセラミックスを選定し、該セラミックスでガス
ケットを作製したとしても、該セラミックスの熱伝導率
の低減には限界がある。
【0005】上記のように、遮熱空気層を形成した遮熱
エンジンでは、遮熱空気層における空気の密度が大きく
なったり、空気の対流によって流速が大きくなると、空
気の熱伝達率が大きくなり、遮熱効果が小さくなる。ま
た、遮熱エンジンでのガスケットを断熱材又は耐熱材の
セラミックスで形成した場合、熱伝導率の減少には限界
があり、断熱特性を十分に得ることは極めて困難であ
り、十分な断熱特性を得るためには遮熱ガスケットが相
当量厚くなるという問題がある。即ち、エンジンの燃焼
室に面する部分は耐熱性、断熱性、熱ショック性に優れ
た窒化珪素等のセラミックスにて構成し、高温燃焼ガス
に耐えることができるが、その高温をシリンダヘッドを
通じて外部に熱放散するのを如何に防止するかの課題が
ある。
エンジンでは、遮熱空気層における空気の密度が大きく
なったり、空気の対流によって流速が大きくなると、空
気の熱伝達率が大きくなり、遮熱効果が小さくなる。ま
た、遮熱エンジンでのガスケットを断熱材又は耐熱材の
セラミックスで形成した場合、熱伝導率の減少には限界
があり、断熱特性を十分に得ることは極めて困難であ
り、十分な断熱特性を得るためには遮熱ガスケットが相
当量厚くなるという問題がある。即ち、エンジンの燃焼
室に面する部分は耐熱性、断熱性、熱ショック性に優れ
た窒化珪素等のセラミックスにて構成し、高温燃焼ガス
に耐えることができるが、その高温をシリンダヘッドを
通じて外部に熱放散するのを如何に防止するかの課題が
ある。
【0006】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、燃焼室を構成するセラミックスから成る燃
焼室壁体をシリンダヘッドに形成したキャビティに遮熱
体を介在して配置し、該遮熱体を真空層を有する構造に
構成し、該真空層により伝熱部の熱伝達を遮断し、高温
部から低温部への熱流を低減させると共に、前記遮熱体
の内面の鏡面メッキ層により輻射熱を遮蔽し、前記燃焼
室の高温部から前記シリンダヘッドへの熱通過率を低減
し、前記燃焼室の遮熱度を大幅に向上させる遮熱エンジ
ンの構造を提供することである。
ことであり、燃焼室を構成するセラミックスから成る燃
焼室壁体をシリンダヘッドに形成したキャビティに遮熱
体を介在して配置し、該遮熱体を真空層を有する構造に
構成し、該真空層により伝熱部の熱伝達を遮断し、高温
部から低温部への熱流を低減させると共に、前記遮熱体
の内面の鏡面メッキ層により輻射熱を遮蔽し、前記燃焼
室の高温部から前記シリンダヘッドへの熱通過率を低減
し、前記燃焼室の遮熱度を大幅に向上させる遮熱エンジ
ンの構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、ピストンが往復動するシリンダを構成する
シリンダブロックに固定されたシリンダヘッド、該シリ
ンダヘッドに形成したキャビティに配置された燃焼室を
有する遮熱エンジンの構造において、前記燃焼室は前記
シリンダヘッドの前記キャビティ内に遮熱体を介在して
配置され、前記遮熱体は内部を真空層に形成し且つ内面
に輻射熱遮蔽コーティング層を施した耐熱金属体と該耐
熱金属体の形状を保持する前記真空層内に配置されたワ
イヤ構造体から構成されていることを特徴とする遮熱エ
ンジンの構造に関する。
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、ピストンが往復動するシリンダを構成する
シリンダブロックに固定されたシリンダヘッド、該シリ
ンダヘッドに形成したキャビティに配置された燃焼室を
有する遮熱エンジンの構造において、前記燃焼室は前記
シリンダヘッドの前記キャビティ内に遮熱体を介在して
配置され、前記遮熱体は内部を真空層に形成し且つ内面
に輻射熱遮蔽コーティング層を施した耐熱金属体と該耐
熱金属体の形状を保持する前記真空層内に配置されたワ
イヤ構造体から構成されていることを特徴とする遮熱エ
ンジンの構造に関する。
【0008】また、この遮熱エンジンの構造において、
前記遮熱体は前記シリンダヘッドの前記キャビティ内に
遮熱空気層を形成して配置されている。また、前記燃焼
室はヘッド下面部と該ヘッド下面部と一体構造のライナ
上部から構成されたセラミックス又は金属から成るヘッ
ドライナから構成したものである。
前記遮熱体は前記シリンダヘッドの前記キャビティ内に
遮熱空気層を形成して配置されている。また、前記燃焼
室はヘッド下面部と該ヘッド下面部と一体構造のライナ
上部から構成されたセラミックス又は金属から成るヘッ
ドライナから構成したものである。
【0009】或いは、前記燃焼室壁体はヘッド下面部と
該ヘッド下面部と一体構造のライナ上部から構成された
セラミックスから成るヘッドライナと該ヘッドライナに
固定された副室を構成するセラミックス又は金属から成
る副室壁体とから構成され、前記燃焼室壁体には前記ヘ
ッドライナで形成される燃焼室と前記副室とを連通する
連絡孔が形成されている。
該ヘッド下面部と一体構造のライナ上部から構成された
セラミックスから成るヘッドライナと該ヘッドライナに
固定された副室を構成するセラミックス又は金属から成
る副室壁体とから構成され、前記燃焼室壁体には前記ヘ
ッドライナで形成される燃焼室と前記副室とを連通する
連絡孔が形成されている。
【0010】この遮熱エンジンの構造において、前記耐
熱金属体はNi−Cr系鉄合金又はSUSで作製されて
いる。また、前記ワイヤ構造体は断面が円形の金属ワイ
ヤで作製され、前記金属ワイヤと前記耐熱金属体との接
触面が可及的に低減されている。更に、前記輻射熱遮蔽
コーティング層は輻射率の優れたAg又はCrの鏡面メ
ッキで構成されている。また、前記遮熱体を構成する前
記耐熱金属体の内側と外側との板を連結する接合部の板
厚は、径の小さい部分より径の大きい部分の方が薄く形
成されているものである。更に、前記ピストンはピスト
ンヘッドと該ピストンヘッドに固定されたピストンスカ
ートとから成り、前記ピストンヘッドと前記ピストンス
カートとの間には前記遮熱体が介在されている。
熱金属体はNi−Cr系鉄合金又はSUSで作製されて
いる。また、前記ワイヤ構造体は断面が円形の金属ワイ
ヤで作製され、前記金属ワイヤと前記耐熱金属体との接
触面が可及的に低減されている。更に、前記輻射熱遮蔽
コーティング層は輻射率の優れたAg又はCrの鏡面メ
ッキで構成されている。また、前記遮熱体を構成する前
記耐熱金属体の内側と外側との板を連結する接合部の板
厚は、径の小さい部分より径の大きい部分の方が薄く形
成されているものである。更に、前記ピストンはピスト
ンヘッドと該ピストンヘッドに固定されたピストンスカ
ートとから成り、前記ピストンヘッドと前記ピストンス
カートとの間には前記遮熱体が介在されている。
【0011】
【作用】この発明による遮熱エンジンの構造は、上記の
ように構成されており、次のように作用する。即ち、こ
の遮熱エンジンの構造は、燃焼室を構成する燃焼室をシ
リンダヘッドの前記キャビティ内に遮熱体を介在して配
置し、前記遮熱体をその内部を真空層で形成した耐熱金
属体と前記真空層内に配置されたワイヤ構造体から構成
したので、前記遮熱体は中間層として真空層を有し、ま
た、前記耐熱金属体の内面をAg又はCrメッキによる
前記輻射熱遮蔽コーティング層がメッキされているの
で、前記燃焼室内の高温側からの輻射熱が遮断されて熱
移動量が低減され、前記燃焼室の遮熱度を大幅にアップ
できる。
ように構成されており、次のように作用する。即ち、こ
の遮熱エンジンの構造は、燃焼室を構成する燃焼室をシ
リンダヘッドの前記キャビティ内に遮熱体を介在して配
置し、前記遮熱体をその内部を真空層で形成した耐熱金
属体と前記真空層内に配置されたワイヤ構造体から構成
したので、前記遮熱体は中間層として真空層を有し、ま
た、前記耐熱金属体の内面をAg又はCrメッキによる
前記輻射熱遮蔽コーティング層がメッキされているの
で、前記燃焼室内の高温側からの輻射熱が遮断されて熱
移動量が低減され、前記燃焼室の遮熱度を大幅にアップ
できる。
【0012】この遮熱エンジンの構造は、前記耐熱金属
体及び前記ワイヤ構造体自体を構成する材料の熱伝導率
を低減できないが、前記耐熱金属体の内部は前記真空層
が形成され、前記耐熱金属体と前記ワイヤ構造体との接
触面積は円と面の線接触になるため極めて小さく、燃焼
室から外部への熱通過率が大幅に小さくなり、高温側の
燃焼室から低温側の前記シリンダヘッドへの熱流が低減
して熱流速は大幅に低減される。また、前記ワイヤ構造
体は前記耐熱金属体の前記真空層を堅固に維持できる。
前記耐熱金属体は前記シリンダヘッドの前記キャビティ
内に遮熱空気層を形成して配置されているので、前記耐
熱金属体は内側と外側とに面を持ち、二層に構成され、
内側は受熱面になるが、外側には空気層が存在するた
め、外側に放熱せず、その壁体のコア部は熱が移動する
部分になる。
体及び前記ワイヤ構造体自体を構成する材料の熱伝導率
を低減できないが、前記耐熱金属体の内部は前記真空層
が形成され、前記耐熱金属体と前記ワイヤ構造体との接
触面積は円と面の線接触になるため極めて小さく、燃焼
室から外部への熱通過率が大幅に小さくなり、高温側の
燃焼室から低温側の前記シリンダヘッドへの熱流が低減
して熱流速は大幅に低減される。また、前記ワイヤ構造
体は前記耐熱金属体の前記真空層を堅固に維持できる。
前記耐熱金属体は前記シリンダヘッドの前記キャビティ
内に遮熱空気層を形成して配置されているので、前記耐
熱金属体は内側と外側とに面を持ち、二層に構成され、
内側は受熱面になるが、外側には空気層が存在するた
め、外側に放熱せず、その壁体のコア部は熱が移動する
部分になる。
【0013】ガスケット等の積層体の熱移動について
は、高温側壁体から低温側壁体への熱流は定常的には熱
通過率Kによって支配される。高温側壁体の材料の熱伝
導率をλ1 、低温側壁体の材料の熱伝導率をλ2 、高温
ガスの熱伝達率をαg 、低温側の気体の熱伝達率を
αa 、及び中間部の熱伝導率をλc c 、高温側壁体の壁
厚をδ1 、低温側壁体の壁厚をδ2 、高温側壁体と低温
側壁体との間の中間部の厚さをδc c とすると、次の式
が成り立つ。 1/K=(δc c /λc c )+(1/αg )+(δ1 /
λ1 )+(δ2 /λ2 )+(1/αa ) 但し、熱通過率の単位はkcal/m2 ・h・℃、熱伝
導率の単位はkcal/m・h・℃、及び熱伝達率の単
位はkcal/m2 ・h・℃である。ここで、中間部の
熱伝導率λc c は、高温側壁体と低温側壁体とを連結す
る中間層の熱伝導率と、高温側壁体と低温側壁体との中
間に存在する空気の対流、伝導及び輻射との合計の熱伝
導率であり、空気による熱移動量のレベルは非常に大き
いことが実測されている。
は、高温側壁体から低温側壁体への熱流は定常的には熱
通過率Kによって支配される。高温側壁体の材料の熱伝
導率をλ1 、低温側壁体の材料の熱伝導率をλ2 、高温
ガスの熱伝達率をαg 、低温側の気体の熱伝達率を
αa 、及び中間部の熱伝導率をλc c 、高温側壁体の壁
厚をδ1 、低温側壁体の壁厚をδ2 、高温側壁体と低温
側壁体との間の中間部の厚さをδc c とすると、次の式
が成り立つ。 1/K=(δc c /λc c )+(1/αg )+(δ1 /
λ1 )+(δ2 /λ2 )+(1/αa ) 但し、熱通過率の単位はkcal/m2 ・h・℃、熱伝
導率の単位はkcal/m・h・℃、及び熱伝達率の単
位はkcal/m2 ・h・℃である。ここで、中間部の
熱伝導率λc c は、高温側壁体と低温側壁体とを連結す
る中間層の熱伝導率と、高温側壁体と低温側壁体との中
間に存在する空気の対流、伝導及び輻射との合計の熱伝
導率であり、空気による熱移動量のレベルは非常に大き
いことが実測されている。
【0014】即ち、空気による熱移動量を平らな壁体間
に空気が封入されているとして定量的に計算すると、次
のようになる。ここで、高温側壁体と低温側壁体との温
度差をΔT、前記壁体の熱伝導面積をA、前記壁体の外
周の伝熱面積をa、高温側壁体と低温側壁体との間の長
さをδ、壁体から空気への熱伝達率をα1 、壁体から外
周空気への熱伝達率をα2 及び壁体の熱伝導率をλとす
ると、高温側壁体の面からの熱移動量Q1 と外周面から
の熱移動量Q2 は次のとおりである。 Q1 =K・A・ΔT=A・ΔT/〔(1/α1 )+(1
/α2 )+(δ1 /λ1 )〕 Q2 =(λ1 /δ)・a・ΔT 上記の式から分かるように、このような構造体では、面
からの熱移動より外周からの熱移動量が大きい(Q2 >
Q1 )。そこで、Q2 <Q1 にするためには、α2 =α
1 とすると、 a・(λ1 /δ)<A/〔(2/α1 )+(δ1 /
λ1 )〕 という関係式が成立しなければならない。そこで、鉄材
をガスケット材とし、中間に空気を存在させた場合と中
間を真空にした場合とを計算すると、次のようになる。
この時、λ1 =30W/m・K、α1 =116W/m2
・K(空気)、及びδ1 =0.001mである。また、
真空ではα1 は小さい値であるので、Q1 は極めて小さ
な値である。 空気の場合には、a(λ1 /δ)<A/〔(2/α1 )
+(δ1 /λ1 )〕 a(30/δ)<A/〔(2/116)+(0.001
/30)〕 0.518(a/A)<δである。 真空の場合には、Q1 の値を空気の1/50程度に置く
と、 a(λ1 /δ)<A/50×〔(2/α1 )+(δ1 /
λ1 )〕 a(30/δ)<A/(50×0.017) 25.5(a/A)<δである。
に空気が封入されているとして定量的に計算すると、次
のようになる。ここで、高温側壁体と低温側壁体との温
度差をΔT、前記壁体の熱伝導面積をA、前記壁体の外
周の伝熱面積をa、高温側壁体と低温側壁体との間の長
さをδ、壁体から空気への熱伝達率をα1 、壁体から外
周空気への熱伝達率をα2 及び壁体の熱伝導率をλとす
ると、高温側壁体の面からの熱移動量Q1 と外周面から
の熱移動量Q2 は次のとおりである。 Q1 =K・A・ΔT=A・ΔT/〔(1/α1 )+(1
/α2 )+(δ1 /λ1 )〕 Q2 =(λ1 /δ)・a・ΔT 上記の式から分かるように、このような構造体では、面
からの熱移動より外周からの熱移動量が大きい(Q2 >
Q1 )。そこで、Q2 <Q1 にするためには、α2 =α
1 とすると、 a・(λ1 /δ)<A/〔(2/α1 )+(δ1 /
λ1 )〕 という関係式が成立しなければならない。そこで、鉄材
をガスケット材とし、中間に空気を存在させた場合と中
間を真空にした場合とを計算すると、次のようになる。
この時、λ1 =30W/m・K、α1 =116W/m2
・K(空気)、及びδ1 =0.001mである。また、
真空ではα1 は小さい値であるので、Q1 は極めて小さ
な値である。 空気の場合には、a(λ1 /δ)<A/〔(2/α1 )
+(δ1 /λ1 )〕 a(30/δ)<A/〔(2/116)+(0.001
/30)〕 0.518(a/A)<δである。 真空の場合には、Q1 の値を空気の1/50程度に置く
と、 a(λ1 /δ)<A/50×〔(2/α1 )+(δ1 /
λ1 )〕 a(30/δ)<A/(50×0.017) 25.5(a/A)<δである。
【0015】上記の事項より、真空中の熱伝導は、空気
中の熱伝導に比較して圧倒的に小さくなり、真空中での
熱伝導は、側壁からの熱伝導が支配的になる。このこと
より、壁体間には、空気を封入するよりも真空に維持す
ることが、熱通過率を大幅に低減できる。遮熱エンジン
について、遮熱率β、冷却水への放熱量をQW 、遮熱エ
ンジンの放熱量QE とすると、次の式が成り立つ。 β=(QW −QE )/QW ×100 空気層を遮熱層に構成した場合には、最大β=50〜7
0%であるのに対して、真空層を遮熱層に構成した場合
には、最大β=80%以上が期待できる。
中の熱伝導に比較して圧倒的に小さくなり、真空中での
熱伝導は、側壁からの熱伝導が支配的になる。このこと
より、壁体間には、空気を封入するよりも真空に維持す
ることが、熱通過率を大幅に低減できる。遮熱エンジン
について、遮熱率β、冷却水への放熱量をQW 、遮熱エ
ンジンの放熱量QE とすると、次の式が成り立つ。 β=(QW −QE )/QW ×100 空気層を遮熱層に構成した場合には、最大β=50〜7
0%であるのに対して、真空層を遮熱層に構成した場合
には、最大β=80%以上が期待できる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による遮熱
エンジンの構造の実施例を説明する。この遮熱エンジン
の構造について、吸排気ポート、該吸排気ポートに配置
された吸排気バルブ、エンジンの始動補助を行うグロー
プラグ、燃料噴射ノズル等について図示していない図が
あるが、これらについては、2ストロークエンジン、4
ストロークエンジン、ガソリンエンジン、ディーゼルエ
ンジン、アルコールエンジン、ガスエンジン等の各種の
エンジンに対応して設けられるものであり、それらにつ
いての説明は省略する。
エンジンの構造の実施例を説明する。この遮熱エンジン
の構造について、吸排気ポート、該吸排気ポートに配置
された吸排気バルブ、エンジンの始動補助を行うグロー
プラグ、燃料噴射ノズル等について図示していない図が
あるが、これらについては、2ストロークエンジン、4
ストロークエンジン、ガソリンエンジン、ディーゼルエ
ンジン、アルコールエンジン、ガスエンジン等の各種の
エンジンに対応して設けられるものであり、それらにつ
いての説明は省略する。
【0017】図1及び図2を参照して、この発明による
遮熱エンジンの構造の一実施例を説明する。図1はこの
発明による遮熱エンジンの構造の一実施例を示す断面
図、及び図2は図1における遮熱体の符号E部分の拡大
断面図である。
遮熱エンジンの構造の一実施例を説明する。図1はこの
発明による遮熱エンジンの構造の一実施例を示す断面
図、及び図2は図1における遮熱体の符号E部分の拡大
断面図である。
【0018】この遮熱エンジンの構造は、シリンダブロ
ック25にガスケット21を介在して固定されたシリン
ダヘッド4、シリンダヘッド4に形成されたキャビティ
16,17、シリンダヘッド4のキャビティ16内のシ
リンダ中央に配置された副室2を構成する副室壁体9、
キャビティ17内に配置されたヘッドライナ10、シリ
ンダブロック25の孔部24に嵌合し且つシリンダ19
を構成するシリンダライナ18、シリンダライナ18に
形成したシリンダ19内を往復動するピストン3、及び
ヘッドライナ10によって形成される主室1を有してい
る。副室壁体9は、その下部がヘッドライナ10のシリ
ンダ中央に形成された嵌合孔28に嵌合されて固定され
ている。副室壁体9とヘッドライナ10は、シリンダヘ
ッド4のキャビティ16,17内に遮熱体6を介在させ
ると共に、遮熱空気層20を形成して配置されている。
また、ピストン3は、セラミックスから成るピストンヘ
ッド31と、ピストンヘッド31に遮熱空気層23を形
成して結合リング26のメタルフロー等で固定されたピ
ストンスカート32から構成されている。また、副室壁
体9には、副室2に燃料を噴射する多噴孔27を持つ燃
料噴射ノズル15が設けられている。
ック25にガスケット21を介在して固定されたシリン
ダヘッド4、シリンダヘッド4に形成されたキャビティ
16,17、シリンダヘッド4のキャビティ16内のシ
リンダ中央に配置された副室2を構成する副室壁体9、
キャビティ17内に配置されたヘッドライナ10、シリ
ンダブロック25の孔部24に嵌合し且つシリンダ19
を構成するシリンダライナ18、シリンダライナ18に
形成したシリンダ19内を往復動するピストン3、及び
ヘッドライナ10によって形成される主室1を有してい
る。副室壁体9は、その下部がヘッドライナ10のシリ
ンダ中央に形成された嵌合孔28に嵌合されて固定され
ている。副室壁体9とヘッドライナ10は、シリンダヘ
ッド4のキャビティ16,17内に遮熱体6を介在させ
ると共に、遮熱空気層20を形成して配置されている。
また、ピストン3は、セラミックスから成るピストンヘ
ッド31と、ピストンヘッド31に遮熱空気層23を形
成して結合リング26のメタルフロー等で固定されたピ
ストンスカート32から構成されている。また、副室壁
体9には、副室2に燃料を噴射する多噴孔27を持つ燃
料噴射ノズル15が設けられている。
【0019】この遮熱エンジンの構造は、燃焼室壁体は
ヘッドライナ10とヘッドライナ10に形成された嵌合
孔28に固定された副室壁体9とから構成されている。
燃焼室壁体には、主室1と副室2とを連通する連絡孔5
が周方向に隔置して複数設けられている。連絡孔5は、
副室2から主室1へシリンダ19周辺へ向かって傾斜し
て形成されている。ヘッドライナ10はヘッド下面部2
9と該ヘッド下面部29と一体構造のライナ上部30か
ら構成されたセラミックス又は耐熱金属から構成され、
また、副室壁体9は副室2を構成するセラミックス又は
耐熱金属から成る副室壁体から構成されている。ヘッド
ライナ10及び副室壁体9は、高温ガスに晒されるの
で、耐熱性に富み且つ高温高強度の窒化ケイ素等のセラ
ミックス或いはNi−Cr系耐熱金属で作製されてい
る。
ヘッドライナ10とヘッドライナ10に形成された嵌合
孔28に固定された副室壁体9とから構成されている。
燃焼室壁体には、主室1と副室2とを連通する連絡孔5
が周方向に隔置して複数設けられている。連絡孔5は、
副室2から主室1へシリンダ19周辺へ向かって傾斜し
て形成されている。ヘッドライナ10はヘッド下面部2
9と該ヘッド下面部29と一体構造のライナ上部30か
ら構成されたセラミックス又は耐熱金属から構成され、
また、副室壁体9は副室2を構成するセラミックス又は
耐熱金属から成る副室壁体から構成されている。ヘッド
ライナ10及び副室壁体9は、高温ガスに晒されるの
で、耐熱性に富み且つ高温高強度の窒化ケイ素等のセラ
ミックス或いはNi−Cr系耐熱金属で作製されてい
る。
【0020】この遮熱エンジンの構造は、特に、燃焼室
壁体の副室壁体9とヘッドライナ10とがシリンダヘッ
ド4のキャビティ16,17内に遮熱体6を介在して配
置されていることに特徴を有する。遮熱体6は、副室壁
体9の外面に接して配置されると共に、ヘッドライナ1
0のライナ上部30に形成された段部22に載置してヘ
ッドライナ10の外面に接して配置されている。また、
遮熱体6は、シリンダヘッド4のキャビティ16,17
内に遮熱空気層20を形成して配置されている。更に、
ピストンヘッド31とピストンスカート32との間に
は、ガスケットとして遮熱体6が介在されており、遮熱
体6によってピストンヘッド31からピストンスカート
32への熱移動が遮断されるように構成され、ピストン
3が遮熱構造に構成されている。
壁体の副室壁体9とヘッドライナ10とがシリンダヘッ
ド4のキャビティ16,17内に遮熱体6を介在して配
置されていることに特徴を有する。遮熱体6は、副室壁
体9の外面に接して配置されると共に、ヘッドライナ1
0のライナ上部30に形成された段部22に載置してヘ
ッドライナ10の外面に接して配置されている。また、
遮熱体6は、シリンダヘッド4のキャビティ16,17
内に遮熱空気層20を形成して配置されている。更に、
ピストンヘッド31とピストンスカート32との間に
は、ガスケットとして遮熱体6が介在されており、遮熱
体6によってピストンヘッド31からピストンスカート
32への熱移動が遮断されるように構成され、ピストン
3が遮熱構造に構成されている。
【0021】遮熱体6は、内部を真空層12に形成さ
れ、内面に輻射熱遮蔽コーティング層13を施した外側
耐熱金属体7と内側耐熱金属体8、該各耐熱金属体7,
8から成る中空部の形状を保持する真空層12内に配置
されたワイヤ構造体を構成する複数の金属ワイヤ11か
ら構成されている。金属ワイヤ11は、外側耐熱金属体
7と内側耐熱金属体8に対して接触面積を可及的に小さ
くするため線接触14でそれぞれ接触して真空層12に
配置されている。耐熱金属体7,8はNi−Cr系鉄合
金又はSUSから成る薄板の積層材で構成され、また、
金属ワイヤ11は断面が円形の金属線で構成されてい
る。輻射熱遮蔽コーティング層13は熱輻射率の大きな
Ag又はCrの鏡面メッキ層で構成されている。
れ、内面に輻射熱遮蔽コーティング層13を施した外側
耐熱金属体7と内側耐熱金属体8、該各耐熱金属体7,
8から成る中空部の形状を保持する真空層12内に配置
されたワイヤ構造体を構成する複数の金属ワイヤ11か
ら構成されている。金属ワイヤ11は、外側耐熱金属体
7と内側耐熱金属体8に対して接触面積を可及的に小さ
くするため線接触14でそれぞれ接触して真空層12に
配置されている。耐熱金属体7,8はNi−Cr系鉄合
金又はSUSから成る薄板の積層材で構成され、また、
金属ワイヤ11は断面が円形の金属線で構成されてい
る。輻射熱遮蔽コーティング層13は熱輻射率の大きな
Ag又はCrの鏡面メッキ層で構成されている。
【0022】従って、この遮熱エンジンの構造では、主
室1を構成するヘッドライナ10と副室2を構成する副
室壁体9とは、遮熱体6で覆われているので、主室1は
遮熱体6、ヘッドライナ10及びピストンヘッド31で
高度の遮熱構造に構成され、副室2は遮熱体6、遮熱空
気層20及び副室壁体9とで高度の遮熱構造に構成され
る。それ故、副室2及び主室1で発生する高温ガスは、
遮熱体6で熱通過率が大幅に低減され、ヘッドライナ1
0と副室壁体9からシリンダヘッド4への放熱が低減さ
れ、遮熱率80%以上を達成することができる。
室1を構成するヘッドライナ10と副室2を構成する副
室壁体9とは、遮熱体6で覆われているので、主室1は
遮熱体6、ヘッドライナ10及びピストンヘッド31で
高度の遮熱構造に構成され、副室2は遮熱体6、遮熱空
気層20及び副室壁体9とで高度の遮熱構造に構成され
る。それ故、副室2及び主室1で発生する高温ガスは、
遮熱体6で熱通過率が大幅に低減され、ヘッドライナ1
0と副室壁体9からシリンダヘッド4への放熱が低減さ
れ、遮熱率80%以上を達成することができる。
【0023】次に、図3を参照して、この発明による遮
熱エンジンの構造の別の実施例を説明する。この遮熱エ
ンジンの構造は、副室を持たないタイプのエンジンであ
り、燃焼室壁体は燃焼室1Mを構成するヘッドライナ1
0によって形成されている。ヘッドライナ10は、ヘッ
ド下面部29とライナ上部30から一体構造にセラミッ
クスで構成されている。この遮熱エンジンの構造につい
ては、上記実施例と同様に、遮熱構造はヘッドライナ1
0の外面を遮熱体6で覆って構成され、同様の遮熱度を
確保できる。図中、符号33は吸排気ポート、符号34
は吸排気バルブを示している。
熱エンジンの構造の別の実施例を説明する。この遮熱エ
ンジンの構造は、副室を持たないタイプのエンジンであ
り、燃焼室壁体は燃焼室1Mを構成するヘッドライナ1
0によって形成されている。ヘッドライナ10は、ヘッ
ド下面部29とライナ上部30から一体構造にセラミッ
クスで構成されている。この遮熱エンジンの構造につい
ては、上記実施例と同様に、遮熱構造はヘッドライナ1
0の外面を遮熱体6で覆って構成され、同様の遮熱度を
確保できる。図中、符号33は吸排気ポート、符号34
は吸排気バルブを示している。
【0024】次に、図4を参照して、この発明による遮
熱エンジンの構造の更に別の実施例を説明する。この遮
熱エンジンの構造は、副室2を構成する副室壁体9に中
央連絡孔36を備えたタイプのエンジンである。ピスト
ン3のピストンヘッド31の頂面には中央突出部35が
形成され、副室壁体9の中央下部に中央連絡孔36が形
成されている。この遮熱エンジンの構造では、ピストン
上死点近傍で中央連絡孔36に中央突出部35が突入
し、中央連絡孔36はほとんど閉鎖された状態になり、
連絡孔5を通じて主室1から副室2へ吸入空気が導入さ
れる。燃料噴射ノズル15から副室2に燃料が噴射され
て着火燃焼し、火炎が副室2から連絡孔5を通じて主室
1のシリンダ19の周辺へ噴き出されてシリンダ周辺に
存在する新気を巻き込んで燃焼し、次いで、ピストン下
降に従って突出部35が中央連絡孔36から抜け出し、
副室2から中央連絡孔36を通じて主室1の中央へ噴き
出され、中央に存在する新気を利用して燃焼し、空気利
用率をアップして燃焼期間を短縮して短期に燃焼を完結
し、熱効率をアップできる。この遮熱エンジンの構造に
ついては、上記実施例と同様に、遮熱構造はヘッドライ
ナ10と副室壁体9との外面を遮熱体6で覆って構成さ
れ、同様の遮熱度を確保できる。
熱エンジンの構造の更に別の実施例を説明する。この遮
熱エンジンの構造は、副室2を構成する副室壁体9に中
央連絡孔36を備えたタイプのエンジンである。ピスト
ン3のピストンヘッド31の頂面には中央突出部35が
形成され、副室壁体9の中央下部に中央連絡孔36が形
成されている。この遮熱エンジンの構造では、ピストン
上死点近傍で中央連絡孔36に中央突出部35が突入
し、中央連絡孔36はほとんど閉鎖された状態になり、
連絡孔5を通じて主室1から副室2へ吸入空気が導入さ
れる。燃料噴射ノズル15から副室2に燃料が噴射され
て着火燃焼し、火炎が副室2から連絡孔5を通じて主室
1のシリンダ19の周辺へ噴き出されてシリンダ周辺に
存在する新気を巻き込んで燃焼し、次いで、ピストン下
降に従って突出部35が中央連絡孔36から抜け出し、
副室2から中央連絡孔36を通じて主室1の中央へ噴き
出され、中央に存在する新気を利用して燃焼し、空気利
用率をアップして燃焼期間を短縮して短期に燃焼を完結
し、熱効率をアップできる。この遮熱エンジンの構造に
ついては、上記実施例と同様に、遮熱構造はヘッドライ
ナ10と副室壁体9との外面を遮熱体6で覆って構成さ
れ、同様の遮熱度を確保できる。
【0025】次に、図5及び図6を参照して、この発明
による遮熱エンジンの構造の別の実施例を説明する。こ
の遮熱エンジンの構造は、天然ガスを燃料とするタイプ
のガスエンジンに適用したものである。このガスエンジ
ンは、副室2を構成する副室壁体9に中央連絡孔36を
備え、中央連絡孔36と連絡孔5とを開閉する制御弁3
7が設けられている。このガスエンジンでは、副室2を
主室1と遮断し、副室2内に空気が存在しない状態で燃
料供給手段41から副室2にガス燃料を供給し、また主
室1にガス燃料が存在しない状態で吸入空気を高圧縮
し、異常燃焼を防止して高圧縮を確保するものであり、
ピストン上死点近傍で制御弁37を作動して連絡孔5を
開放して副室2に高圧縮空気を導入して着火燃焼させ
る。この遮熱エンジンの構造は、上記各実施例と同様
に、遮熱構造はヘッドライナ10と副室壁体9との外面
を遮熱体6で覆って構成され、同様の遮熱度を確保でき
る。
による遮熱エンジンの構造の別の実施例を説明する。こ
の遮熱エンジンの構造は、天然ガスを燃料とするタイプ
のガスエンジンに適用したものである。このガスエンジ
ンは、副室2を構成する副室壁体9に中央連絡孔36を
備え、中央連絡孔36と連絡孔5とを開閉する制御弁3
7が設けられている。このガスエンジンでは、副室2を
主室1と遮断し、副室2内に空気が存在しない状態で燃
料供給手段41から副室2にガス燃料を供給し、また主
室1にガス燃料が存在しない状態で吸入空気を高圧縮
し、異常燃焼を防止して高圧縮を確保するものであり、
ピストン上死点近傍で制御弁37を作動して連絡孔5を
開放して副室2に高圧縮空気を導入して着火燃焼させ
る。この遮熱エンジンの構造は、上記各実施例と同様
に、遮熱構造はヘッドライナ10と副室壁体9との外面
を遮熱体6で覆って構成され、同様の遮熱度を確保でき
る。
【0026】このガスエンジンは、中央連絡孔36の周
辺にはバルブシート40が形成され、中央連絡孔36に
は制御弁37が配置され、制御弁37のバルブフェース
39がバルブシート40に着座している。制御弁37
は、副室壁体9と副室2の中央を貫通してシリンダヘッ
ド4に配置されている。制御弁37は、中央連絡孔36
に嵌合して閉鎖する突出部38とバルブシート40に着
座して連絡孔5を閉鎖する円錐面のバルブフェース39
を備えている。連絡孔5はバルブシート40からシリン
ダ壁面に向って傾斜して複数個形成され、中央連絡孔3
6はシリンダ中央に通路断面積が大きく形成されてい
る。
辺にはバルブシート40が形成され、中央連絡孔36に
は制御弁37が配置され、制御弁37のバルブフェース
39がバルブシート40に着座している。制御弁37
は、副室壁体9と副室2の中央を貫通してシリンダヘッ
ド4に配置されている。制御弁37は、中央連絡孔36
に嵌合して閉鎖する突出部38とバルブシート40に着
座して連絡孔5を閉鎖する円錐面のバルブフェース39
を備えている。連絡孔5はバルブシート40からシリン
ダ壁面に向って傾斜して複数個形成され、中央連絡孔3
6はシリンダ中央に通路断面積が大きく形成されてい
る。
【0027】制御弁37は、図示していないが、電磁弁
駆動装置によって電磁力によって駆動されるように構成
でき、エンジン負荷、エンジン回転数等のエンジンの作
動状態に応答してコントローラの指令で開閉作動を制御
することができる。電磁弁駆動装置によって最初は連絡
孔5が開放し、次いで、中央連絡孔36が開放する二段
階でバルブリフトされるように構成できる。制御弁37
を開閉作動する電磁弁駆動装置は、例えば、小さい電磁
力で連絡孔5を開放し、大きい電磁力で中央連絡孔36
を開放するように構成できる。例えば、エンジン負荷を
検出する負荷センサーからの検出信号を受けてコントロ
ーラの指令で電磁コイルに小さな電流が流れると、小さ
な電磁力が付勢され、制御弁37は僅かにリフトされ
る。制御弁37が僅かに上昇すれば、円錐面のバルブフ
ェース39がバルブシート40から離れ、連絡孔5が開
放して微小開度になる。次いで、コントローラの指令で
電磁コイルに大きな電流が流れると、大きな電磁力が付
勢され、制御弁37は大きくリフトされる。制御弁37
が大きく上昇すれば、突出部38が中央連絡孔36から
抜け出して中央連絡孔36が開放する。
駆動装置によって電磁力によって駆動されるように構成
でき、エンジン負荷、エンジン回転数等のエンジンの作
動状態に応答してコントローラの指令で開閉作動を制御
することができる。電磁弁駆動装置によって最初は連絡
孔5が開放し、次いで、中央連絡孔36が開放する二段
階でバルブリフトされるように構成できる。制御弁37
を開閉作動する電磁弁駆動装置は、例えば、小さい電磁
力で連絡孔5を開放し、大きい電磁力で中央連絡孔36
を開放するように構成できる。例えば、エンジン負荷を
検出する負荷センサーからの検出信号を受けてコントロ
ーラの指令で電磁コイルに小さな電流が流れると、小さ
な電磁力が付勢され、制御弁37は僅かにリフトされ
る。制御弁37が僅かに上昇すれば、円錐面のバルブフ
ェース39がバルブシート40から離れ、連絡孔5が開
放して微小開度になる。次いで、コントローラの指令で
電磁コイルに大きな電流が流れると、大きな電磁力が付
勢され、制御弁37は大きくリフトされる。制御弁37
が大きく上昇すれば、突出部38が中央連絡孔36から
抜け出して中央連絡孔36が開放する。
【0028】
【発明の効果】この発明による遮熱エンジンの構造は、
上記のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、この遮熱エンジンの構造は、燃焼室をシリン
ダヘッドのキャビティ内に遮熱体を介在して配置し、前
記遮熱体をその内部を真空層で形成した耐熱金属体と前
記真空層内に配置されたワイヤ構造体から構成したの
で、前記遮熱体は中間層として真空層を有するものであ
り、従来のように空気層及び断熱材で遮熱層を構成した
ものに比較して遮熱率を80%以上に向上させることが
できる。しかも、前記遮熱体を構成する耐熱金属体の内
面にはAg,Crメッキによる輻射熱遮蔽コーティング
層が形成されているので、前記燃焼室内の高温側からの
輻射熱が該コーティング層で遮蔽されて熱通過率が低減
され、前記燃焼室の遮熱度を大幅にアップできる。
上記のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、この遮熱エンジンの構造は、燃焼室をシリン
ダヘッドのキャビティ内に遮熱体を介在して配置し、前
記遮熱体をその内部を真空層で形成した耐熱金属体と前
記真空層内に配置されたワイヤ構造体から構成したの
で、前記遮熱体は中間層として真空層を有するものであ
り、従来のように空気層及び断熱材で遮熱層を構成した
ものに比較して遮熱率を80%以上に向上させることが
できる。しかも、前記遮熱体を構成する耐熱金属体の内
面にはAg,Crメッキによる輻射熱遮蔽コーティング
層が形成されているので、前記燃焼室内の高温側からの
輻射熱が該コーティング層で遮蔽されて熱通過率が低減
され、前記燃焼室の遮熱度を大幅にアップできる。
【図1】この発明による遮熱エンジンの構造の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図1における遮熱体の符号E部分の拡大断面図
である。
である。
【図3】この発明による遮熱エンジンの構造の別の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図4】この発明による遮熱エンジンの構造の更に別の
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図5】この発明による遮熱エンジンの構造の他の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図6】図5に示す遮熱エンジンの構造における制御弁
の一部を示す正面図である。
の一部を示す正面図である。
1 主室 2 副室 3 ピストン 4 シリンダヘッド 5 連絡孔 6 遮熱体 7,8 耐熱金属体 9 副室壁体 10 ヘッドライナ 11 金属ワイヤ 12 真空層 13 輻射熱遮蔽コーティング層 14 線接触部 16,17 キャビティ 19 シリンダ 20 遮熱空気層 25 シリンダブロック 29 ヘッド下面部 30 ライナ上部 31 ピストンヘッド 32 ピストンスカート
Claims (9)
- 【請求項1】 ピストンが往復動するシリンダを構成す
るシリンダブロックに固定されたシリンダヘッド、該シ
リンダヘッドに形成したキャビティに配置された燃焼室
を有する遮熱エンジンの構造において、前記燃焼室は前
記シリンダヘッドの前記キャビティ内に遮熱体を介在し
て配置され、前記遮熱体は内部を真空層に形成し且つ内
面に輻射熱遮蔽コーティング層を施した耐熱金属体と該
耐熱金属体の形状を保持する前記真空層内に配置された
ワイヤ構造体から構成されていることを特徴とする遮熱
エンジンの構造。 - 【請求項2】 前記遮熱体は前記シリンダヘッドの前記
キャビティ内に遮熱層を形成して前記燃焼室の外側に配
置されていることを特徴とする請求項1に記載の遮熱エ
ンジンの構造。 - 【請求項3】 前記燃焼室はヘッド下面部と該ヘッド下
面部と一体構造のライナ上部から構成されたセラミック
ス又は金属から成るヘッドライナから構成されているこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の遮熱エンジンの
構造。 - 【請求項4】 前記燃焼室はヘッド下面部と該ヘッド下
面部と一体構造のライナ上部から構成されたセラミック
ス又は金属から成るヘッドライナと該ヘッドライナに固
定された副室を構成するセラミックス又は金属から成る
副室壁体とから構成され、前記副室壁体には前記ヘッド
ライナで形成される主室と前記副室とを連通する連絡孔
が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記
載の遮熱エンジンの構造。 - 【請求項5】 前記耐熱金属体はNi−Cr系鉄合金又
はSUSの薄板の積層材で作製されていることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の遮熱エンジンの構
造。 - 【請求項6】 前記ワイヤ構造体は断面円形の金属ワイ
ヤで作製され、前記金属ワイヤと前記耐熱金属体との接
触面が可及的に低減されていることを特徴とする請求項
1〜5のいずれかに記載の遮熱エンジンの構造。 - 【請求項7】 前記輻射熱遮蔽コーティング層はAg又
はCrの鏡面メッキで構成されていることを特徴とする
請求項1〜6のいずれかに記載の遮熱エンジンの構造。 - 【請求項8】 前記遮熱体を構成する前記耐熱金属体の
内側と外側との板を連結する接合部の板厚は径の小さい
部分より径の大きい部分の方が薄く形成されていること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遮熱エン
ジンの構造。 - 【請求項9】 前記ピストンはピストンヘッドと該ピス
トンヘッドに固定されたピストンスカートとから成り、
前記ピストンヘッドと前記ピストンスカートとの間には
前記遮熱体が介在されていることを特徴とする請求項1
〜8のいずれかに記載の遮熱エンジンの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6302727A JPH08144845A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 遮熱エンジンの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6302727A JPH08144845A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 遮熱エンジンの構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08144845A true JPH08144845A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17912439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6302727A Pending JPH08144845A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 遮熱エンジンの構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08144845A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020083063A (ko) * | 2001-04-26 | 2002-11-01 | 현대자동차주식회사 | 열선이 내장된 실린더 라이너 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP6302727A patent/JPH08144845A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020083063A (ko) * | 2001-04-26 | 2002-11-01 | 현대자동차주식회사 | 열선이 내장된 실린더 라이너 |
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