JPH08145166A - 自動変速機用ロックアップクラッチの制御装置 - Google Patents

自動変速機用ロックアップクラッチの制御装置

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JPH08145166A
JPH08145166A JP6312642A JP31264294A JPH08145166A JP H08145166 A JPH08145166 A JP H08145166A JP 6312642 A JP6312642 A JP 6312642A JP 31264294 A JP31264294 A JP 31264294A JP H08145166 A JPH08145166 A JP H08145166A
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JP
Japan
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speed
pressure
lockup
clutch
valve
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JP6312642A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanijiri
裕之 谷尻
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子制御を用いることなく、油圧制御装置によ
ってイナーシャ相を的確に検出し、n速からn+1速へ
の変速時のロックアップ制御を適切に行える自動変速機
用ロックアップクラッチの制御装置を提供する。 【構成】自動変速機のn速時およびn+1速時にロック
アップクラッチ6を締結するものにおいて、ロックアッ
プクラッチの締結側油室6bと解放側油室6aとに選択
的に油圧を供給するロックアップ切換弁40と、一端側
にn速時には油圧を生じn+1速時にドレーンされる油
圧を作用させ、他端側にエンジン負荷に応じた油圧を作
用させ、これら油圧の相関関係によりイナーシャ相を検
出するイナーシャ相検出弁70とを設ける。イナーシャ
相検出弁70の出力圧をロックアップ切換弁40の一端
側に作用させることにより、イナーシャ相の開始に応動
してロックアップ切換弁がロックアップクラッチの締結
側油室の油圧を一時的に排油する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械式の自動変速機にお
けるロックアップクラッチ制御装置、特に変速過渡時に
おけるロックアップクラッチの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン出力軸と自動変速機の
入力軸とはトルクコンバータを介して接続されている
が、このトルクコンバータの内部にロックアップクラッ
チを内蔵したものが知られている。ロックアップクラッ
チは、トルクコンバータの入力側と出力側とを機械的に
連結するものであり、ロックアップクラッチの締結側油
室と解放側油室とに選択的に油圧を導くことにより、締
結または解放することができる。ところで、ロックアッ
プクラッチを締結させた状態のままで変速を行うと、過
大な変速ショックを生じる。これを回避するため、変速
過渡時にはロックアップクラッチを短時間だけ解放する
ことが行われている(特公昭63−21064号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1は、3速から4速
への変速過渡時におけるロックアップクラッチの切換お
よびエンジン回転数の変化を示す。時刻t1 で変速を開
始すると、車両加速度が低下し始め、時刻t2 でロック
アップクラッチが解放(OFF)される。そして、時刻
3 で車両加速度は下限となり、それ以後、車両加速度
は上昇に転ずる。そして、時刻t4 まで車両加速度が上
昇し続け、時刻t4 から所定加速度まで急激に低下し、
その後一定値に保持される。また、エンジン回転数は時
刻t3 から時刻t5 にかけて漸減し、ロックアップクラ
ッチが再度締結する時刻t5 以後は安定する。このよう
に、変速開始(t1 )から車両加速度が下限(t3 )に
なるまでの期間がトルク相、時刻t3 から車両加速度が
上限(t4 )になるまでの期間がイナーシャ相と呼ばれ
る。従来では、トルク相においてロックアップクラッチ
を解放(OFF)しているため、エンジンの吹き上がり
現象が生じ、運転者に違和感を与える問題があった。
【0004】このような問題を解決するため、特公平2
−36827号公報のように、ロックアップクラッチの
ON(係合)状態からOFF状態への切換時期をイナー
シャ相に合わせることにより、エンジンの吹き上がりを
防止したものがある。変速を開始してからイナーシャ相
になるまでの時間は、油圧サーボのピストンストロー
ク、油路内のオリフィス径、油温、スロットル開度など
によって異なる。そのため、イナーシャ相を高精度に検
出するには、自動変速機の出力軸回転速度と変速前の変
速段のギヤ比の積から決まる回転速度とエンジン回転速
度とを比較し、この差が一定値以上となったか否かを判
定する必要がある。その結果、従来では電子制御でしか
イナーシャ相を検出できず、ロックアップ機構の作動を
制御する電子制御装置、各種センサ、アクチュエータ等
を必要とし、非常に高価となっていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、電子制御を用い
ることなく、油圧制御装置によってイナーシャ相を的確
に検出し、変速時のロックアップ制御を適切に行うこと
ができる自動変速機用ロックアップクラッチの制御装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジン動力をトルクコンバータを介し
て自動変速機に入力するとともに、トルクコンバータに
その入力側と出力側とを機械的に連結するロックアップ
クラッチを設け、自動変速機のn速時およびn+1速時
にロックアップクラッチを締結するものにおいて、ロッ
クアップクラッチの締結側油室と解放側油室とに選択的
に油圧を供給するロックアップ切換弁と、一端側にn速
時には油圧を生じn+1速時にドレーンされる油圧を作
用させ、他端側にエンジン負荷に応じた油圧を作用さ
せ、これら油圧の相関関係によりイナーシャ相を検出す
るイナーシャ相検出弁とを設け、イナーシャ相検出弁の
出力圧をロックアップ切換弁の一端側に作用させること
により、イナーシャ相の開始に応動してロックアップ切
換弁がロックアップクラッチの締結側油室の油圧を一時
的に排油するよう構成したものである。
【0007】
【作用】n速からn+1速への変速時、まずトルク相が
生じ、車両加速度が低下するが、ある加速度まで低下し
た後、車両加速度は上昇に転ずる。この転換点がトルク
相の終了点(イナーシャ相の開始点)である。本発明で
は、イナーシャ相検出弁の一端側にn速時には油圧を生
じn+1速時にドレーンされる係合要素の油圧を作用さ
せ、他端側にエンジン負荷に応じた油圧(例えばライン
圧)を作用させる。これにより、係合要素の伝達トルク
がエンジントルクに一致した時点(トルク相の終了点)
でイナーシャ相検出弁が切り替わり、ロックアップ切換
弁を解放側へ切り替える。そのため、イナーシャ相の開
始と共にロックアップクラッチを一時的に解放でき、ロ
ックアップクラッチの解放によるエンジンの吹き上がり
を防止できる。
【0008】
【実施例】図2は前進4速後進1速の変速段を有する自
動変速機の一例を示し、エンジン1の出力軸1aはトル
クコンバータ2を介して入力軸8と接続されている。こ
のトルクコンバータ2は、ポンプインペラ3,タービン
ランナ4,ステータ5のほかにロックアップクラッチ6
を備えており、解放側油室6aに油圧を導くことにより
ロックアップクラッチ6が解放されるとともにトルクコ
ンバータ2が作動し、締結側油室6bに油圧を導くこと
により、ロックアップクラッチ6がフロントカバー7に
密着して締結され、入力側(フロントカバー7)と出力
側(入力軸8)とが機械的に連結される。なお、9はロ
ックアップクラッチ6のダンパ機構である。
【0009】入力軸8は、ラビニヨウ型遊星歯車機構1
0のフォワードサンギヤ10aとC1 クラッチを介して
連結されており、リヤサンギヤ10bと入力軸8とはC
2 クラッチを介して連結され、キャリヤ10cと入力軸
8とはC3 クラッチを介して連結されている。キャリヤ
10cはB2 ブレーキとキャリヤ10cの正転(エンジ
ン回転方向)のみを許容するワンウェイクラッチOWC
とを介してケーシング等の固定部材12に連結されてい
る。キャリヤ10cは2種類のプラネタリギヤ10d,
10eを支持しており、フォワードサンギヤ10aは軸
長の長いロングピニオン10dと噛み合い、リヤサンギ
ヤ10bは軸長の短いショートピニオン10eを介して
ロングピニオン10dと噛み合っている。ロングピニオ
ン10dのみと噛み合うリングギヤ10fはリダクショ
ンギヤ15に結合されている。サーボピストン13はb
1 ブレーキを作動させるものであり、b1 ブレーキはC
1 クラッチとフォワードサンギヤ10aとを連結してい
るクラッチドラム14をケーシング等の固定部材12に
対して締結または解放する。リダクションギヤ15は出
力軸16の終端部に設けられたリダクションギヤ16a
と噛み合い、さらに出力軸16の始端部に設けられた終
減速ギヤ16bは差動装置17のリングギヤ18と噛み
合っているので、動力は車軸19に伝達される。
【0010】上記自動変速機は、クラッチC1 ,C2
3 、ブレーキb1 ,B2 およびワンウェイクラッチO
WCの作動によって、表1のように前進4段、後進1段
の変速段を実現している。次表において、○は作動状態
を示している。なお、B1 はサーボピストン13の作動
側油室、B1'はサーボピストン13の解放側油室を示し
ており、双方の油室B1 ,B1'に油圧が導かれた場合
(3速時)にはb1 ブレーキは解放される。
【0011】
【表1】
【0012】上記のように、1速時にはC2 クラッチの
みが締結され、2速時にはC2 クラッチとb1 ブレーキ
とが締結され、3速時には全てのクラッチC1 〜C3
締結されるとともにb1 ,B2 ブレーキが解放され、4
速時にはC3 クラッチとb1ブレーキとが締結される。
また、後退時(Rレンジ)にはC1 クラッチとB2 ブレ
ーキとが締結される。
【0013】図3は上記自動変速機の変速線図であり、
実線はアップシフト時、破線はダウンシフト時を示す。
また、斜線区域はロックアップ作動領域を示し、車速が
設定車速(例えば35km/h)以上で、変速段が3速
または4速であって、かつ非キックダウン時(例えばス
ロットル開度<85%)において、ロックアップクラッ
チ6が作動される。
【0014】上記クラッチC1 ,C2 ,C3 およびブレ
ーキb1 ,B2 は図4に示す油圧制御装置によって作動
される。なお、図4には本発明の主要部であるロックア
ップクラッチ6の油圧回路を省略してある。この油圧制
御装置は、大略、オイルポンプ20、ライン圧PL を発
生するプライマリレギュレータ弁21、D,R,N,P
等の各レンジに手動操作されるマニュアル弁22、スロ
ットル開度に応じたスロットル圧PT を発生するスロッ
トル弁23、スロットル圧PT とガバナ圧PG との相対
関係によりクラッチC1 〜C3 およびブレーキb1 ,B
2 に選択的に油圧を供給する1-2 シフト弁24,2-3シ
フト弁25および3-4 シフト弁26、車速に応じたガバ
ナ圧PG を発生するガバナ弁27、スロットルモジュレ
ータ弁28、4-2 タイミング弁29、2-4 タイミング弁
30、3-2 タイミング弁31、3-4 タイミング弁32、
サーボコントロール弁33、b 1 ブレーキ用アキュムレ
ータ34、C2 クラッチ用アキュムレータ35、C1
ラッチ用アキュムレータ36等で構成されている。な
お、上記油圧制御装置は既に公知であるため、ここでは
詳しい説明を省略する。
【0015】図5は本発明の主要部であるロックアップ
クラッチ6を制御するための油圧回路図(3速時)であ
る。図において、40はロックアップ切換弁、50はロ
ックアップ圧制御弁、60はロックアップタイミング
弁、70はイナーシャ相検出弁、80はロックアップシ
グナル弁である。
【0016】ロックアップ切換弁40は、ロックアップ
クラッチ6の締結側油室6bと解放側油室6aとに選択
的に油圧を供給する切換弁であり、入力ポート41とド
レーンポート42と第1,第2の出力ポート43,44
とを有する。入力ポート41にはレギュレータ弁21か
ら潤滑圧が入力され、第1出力ポート43は解放側油室
6aと接続され、第2出力ポート44はロックアップ圧
制御弁50を介して締結側油室6bと接続されている。
ロックアップ切換弁40の一端側には、ロックアップタ
イミング弁60から3速および4速時に作動するC3
ラッチの油圧PC3と、イナーシャ相検出弁70から油圧
i とが信号圧として作用している。また、ロックアッ
プ切換弁40の反対側からはスプリング45のばね圧と
2つのライン圧PL が作用している。これら油圧の内の
片方は常時ライン圧PL が作用しており、他方はロック
アップシグナル弁80より選択的にライン圧PL が作用
する。そのため、切換弁40は、C3 クラッチの油圧P
C3と油圧Pi との荷重の和と、スプリング45のばね圧
とライン圧PL との荷重の和との釣合いによって切り換
わる。
【0017】ロックアップシグナル弁80は、一端側に
ガバナ圧PG が作用し、他端側からスプリング83によ
るバネ圧とキックダウン圧PK とが作用している。キッ
クダウン圧PK はキックダウン時のようにスロットル開
度を一定開度以上に開いた場合のみスロットル弁23か
ら出力されるスロットル圧PT と同圧の油圧である。そ
のため、低車速時にはポート81,82が連通し、ライ
ン圧PL がロックアップ切換弁40に対して2箇所に作
用しているが、高車速時にはポート81,82が遮断さ
れ、ライン圧PL がロックアップ切換弁40に対して1
箇所にのみ作用する。また、高車速時であってもキック
ダウン時のように高スロットル開度になると、ポート8
1,82が連通する。
【0018】C3 クラッチ圧PC3と油圧Pi との荷重の
和が、スプリング45のばね圧とライン圧PL との荷重
の和より大きくなると、つまり、車速が設定車速(例え
ば35km/h)以上で、変速段が3速または4速であ
って、かつ非キックダウン状態(例えばスロットル開度
<85%)の時、ロックアップ切換弁40は左方へ切り
換わり、潤滑圧が第2出力ポート44からロックアップ
圧制御弁50を介してロックアップクラッチ6の締結側
油室6bへ供給される。
【0019】ロックアップ圧制御弁50は、ロックアッ
プクラッチ6の締結側油室6bの油圧を調整する調圧弁
であり、スプリング51によるばね圧とスロットル圧P
T との荷重の和と出力圧とが釣り合うように出力圧を調
圧する。第1入力ポート52はロックアップ切換弁40
の第2出力ポート44と接続され、第2入力ポート53
はオリフィス54を介して第2出力ポート44と接続さ
れるとともに、オイルクーラ55を介してドレーンされ
る。出力ポート56はロックアップクラッチ6の締結側
油室6bと接続されるとともに、出力圧はオリフィス5
7を介して右端側に信号圧としてフィードバックされて
いる。そのため、締結側油室6bの油圧はスロットル開
度に応じて調圧され、エンジン負荷に応じた必要最低限
の油圧に調圧される。
【0020】ロックアップタイミング弁60は、3速→
4速の変速時にロックアップクラッチ6を一時的に解放
するための切換弁であり、ロックアップ切換弁40の右
端側に導かれる信号圧をON/OFFする。入力ポート
61にはC3 クラッチ圧PC3が入力され、ポート62は
ドレーンポートである。また、出力ポート63はロック
アップ切換弁40の右端側の信号圧ポートに接続されて
いる。ロックアップタイミング弁60は左側からスプリ
ング64で付勢され、右側には後述するイナーシャ相検
出弁70から出力圧Pi が作用している。なお、ロック
アップタイミング弁60は、イナーシャ相検出弁70の
出力圧Pi がかなり低下した時点で右側へ切り替わるよ
うに、スプリング64のばね力が比較的低く設定されて
いる。そのため、ロックアップタイミング弁60の右側
への切り替わりはロックアップ切換弁40の右側への切
り替わりより遅い。
【0021】イナーシャ相検出弁70は、ロックアップ
切換弁40およびロックアップタイミング弁60の右端
側に導かれる信号圧Pi をON/OFFする切換弁であ
る。入力ポート71にはC3 クラッチ圧PC3が入力さ
れ、ポート72はドレーンポートである。出力ポート7
3はオリフィス74を介してロックアップ切換弁40お
よびロックアップタイミング弁60の右端側の信号圧ポ
ートと接続され、かつロックアップ用アキュムレータ7
5とも接続されている。イナーシャ相検出弁70は左側
からスプリング76で付勢されるとともに、サーボピス
トン13の解放側油室B1 ’へ供給されるサーボコント
ロール弁33の出力圧PB1' が信号圧として作用してい
る。イナーシャ相検出弁70の右側にはライン圧PL
信号圧として作用している。
【0022】出力圧PB1' は、表1から明らかなように
3速時には油圧を生じ、4速時にはドレーンされる油圧
である。また、ライン圧PL はレギュレータ弁21によ
って調圧されるが、その一端側にはスロットル圧PT
作用しているため、ライン圧PL はスロットル開度つま
りエンジン負荷によって変化する。このように、イナー
シャ相検出弁70の一端側には3速時には油圧を生じ4
速時にドレーンされる油圧PB1' を作用させ、他端側に
エンジン負荷に応じた油圧PL を作用させているため、
スプリング力と油圧PB1' との荷重の和が油圧PL より
大きい時に、油圧Pi を出力する。サーボピストン13
の解放側油室の油圧PB1' が低下し始めるということ
は、b1 ブレーキが締結を開始することであり、このb
1 ブレーキの伝達トルクtB1とエンジントルク(タービ
ントルク)tENとの間に次式が成立した時点でトルク相
の終了となる。
【0023】
【数1】tEN=k・tB1 上式において、kはプラネタリギヤ比によって決まる定
数であり、4速時がオーバードライブの場合には、kは
1より小さい値をとる。イナーシャ相検出弁70は、b
1 ブレーキの解放側油圧PB1' とライン圧PLとを対向
させることにより、トルク相の終了と共に左側へ切り替
わり、出力ポート73をドレーンさせるように設定して
ある。
【0024】サーボコントロール弁33は、サーボピス
トン13の解放側油室B1 ’へ供給される油圧PB1'
ON,OFFする切換弁である。第1入力ポート33a
にはC2 クラッチ圧PC2が入力され、第2入力ポート3
3bにはC3 クラッチ圧PC3が入力されている。また、
出力ポート33cは解放側油室B1 ’と接続されるとと
もに、イナーシャ相検出弁70の左側の信号ポートとも
接続されている。サーボコントロール弁33の左側には
2 クラッチ圧PC2が信号圧として作用し、右側にはC
3 クラッチ圧PC3が信号圧として作用している。そのた
め、C2 クラッチ圧PC2が作用した状態では、C3 クラ
ッチ圧PC3が出力され、C3 クラッチ圧PC3が作用した
状態では、C2 クラッチ圧PC2が出力される。したがっ
て、出力圧PB1' は表1から明らかなように、3速時の
み出力される。
【0025】次に、上記油圧回路の動作、特に3速から
4速への変速時におけるロックアップクラッチ6の動作
を図5〜図7を参照して説明する。なお、以下に説明す
る動作は、車速が設定車速以上でかつキックダウンを行
っていない状態を想定している。1速および2速時に
は、C2 クラッチ圧PC2は作用しているが、C3 クラッ
チ圧PC3がドレーンされているので、ロックアップ切換
弁40およびロックアップタイミング弁60の右端側に
導かれる信号圧Pi はOFFしている。そのため、弁4
0,60は共に右側へシフトした状態にあり、ロックア
ップクラッチ6は解放されている。
【0026】3速になると、図5のように、サーボコン
トロール弁33から油圧PB1' が出力されるため、イナ
ーシャ相検出弁70は油圧PB1' により右方へシフトす
る。そのため、C3 クラッチ圧PC3がポート71,73
を介してロックアップ切換弁40の右端側ポートおよび
ロックアップタイミング弁60の右端側ポートに作用
し、ロックアップタイミング弁60およびロックアップ
タイミング弁60は左方にシフトする。したがって、潤
滑圧がロックアップ切換弁40およびロックアップ圧制
御弁50を介してロックアップクラッチ6の締結側油室
6bに供給され、ロックアップクラッチ6が締結され
る。
【0027】図6は3速から4速への変速過渡時を示
す。即ち、3速から4速へ変速を開始すると、C3 クラ
ッチ圧PC3は高い油圧が保持されるが、C2 クラッチ圧
C2はドレーンされる。C2 クラッチ圧PC2の低下によ
り、まずサーボコントロール弁33が左側へ切り替わ
り、出力圧PB1' が低下し始める。そして、トルク相が
終了した時点(イナーシャ相の開始時)でイナーシャ相
検出弁70が左側へ切り替わるので、油圧Pi はオリフ
ィス74とアキュムレータ75の作用により緩やかに低
下する。油圧Pi の低下により、まずロックアップ切換
弁40が右側へ切り替わり、ロックアップクラッチ6の
締結側油室6bの油圧がドレーンされ、解放側油室6a
に潤滑圧が供給される。これにより、ロックアップクラ
ッチ6は一時的に解放される。なお、ロックアップタイ
ミング弁60は、油圧Pi の残圧によって左側位置を保
持している。
【0028】図7は4速への変速が完了した状態を示
す。即ち、図6の状態から油圧Pi がさらに低下する
と、ロックアップタイミング弁60がスプリング64に
よって右側へ切り替わる。これにより、C3 クラッチ圧
C3はロックアップタイミング弁60を介してロックア
ップ切換弁40の右側へ作用し、ロックアップ切換弁4
0を左側へ切り替える。これにより、潤滑圧がロックア
ップ圧制御弁50を介してロックアップクラッチ6の締
結側油室6bに供給され、ロックアップクラッチ6が再
締結される。ロックアップクラッチ6が解放されてから
再締結されるまでの期間(ロックアップOFF期間)
は、オリフィス74、アキュムレータ75およびロック
アップタイミング弁60のスプリング64により自由に
設定できる。
【0029】図8は、上記油圧回路を用いた場合におけ
る、3速から4速への変速過渡時のエンジン回転数と車
両加速度の時間変化図である。図示のように、イナーシ
ャ相検出弁70によってトルク相の終了時点を検出し、
イナーシャ相の開始に合わせてロックアップクラッチ6
を解放するので、エンジンの吹き上がり現象を確実に防
止できる。
【0030】図5〜図7では、3速から4速への変速時
にロックアップクラッチ6を一時的に解放する動作を説
明したが、4速から3速への変速時にもロックアップク
ラッチ6は一時的に解放される。この場合には、サーボ
コントロール弁33の出力圧PB1' の上昇に伴って、先
にロックアップタイミング弁60が左側へ切り替わり、
ロックアップ切換弁40の右端側へ作用している信号圧
をドレーンする。これにより、ロックアップ切換弁40
は右側へ切り替わり、ロックアップクラッチ6の締結側
油室6bの油圧をドレーンするとともに、解放側油室6
aに潤滑圧を供給する。その結果、ロックアップクラッ
チ6は一時的に解放される。その後、出力圧PB1' がさ
らに上昇すると、ロックアップ切換弁40は左側へ切り
替わり、ロックアップクラッチ6は再締結される。
【0031】上記実施例では前進4速の自動変速機につ
いて説明したが、前進3速または5速以上の自動変速機
にも本発明を適用できることは勿論である。また、3速
および4速時においてロックアップクラッチが作動する
ようにしたが、これに限るものではなく、1速または2
速以上で作動するようにしてもよい。同様のことは、そ
れ以外の変速段を有する自動変速機においても言える。
イナーシャ相検出弁の一端側に作用するn速時には油圧
を生じn+1速時にドレーンされる油圧としては、サー
ボピストン13の解放側油室B1 ’の油圧PB1' に限ら
ず、C1 クラッチ圧またはC2 クラッチを用いることも
可能である。また、イナーシャ相検出弁の他端側に作用
するエンジン負荷に応じた油圧としては、ライン圧PL
に限らず、スロットル圧PT など他の油圧を用いること
も可能である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、n速からn+1速への変速過渡時にイナーシャ
相検出弁によりイナーシャ相を検出し、イナーシャ相の
開始に応動してロックアップ切換弁を一時的に解放側へ
切り替えるようにしたので、変速過渡時のロックアップ
クラッチの解放によるエンジンの吹き上がりを防止で
き、運転者の違和感を解消できる。また、本発明ではイ
ナーシャ相をイナーシャ相検出弁により機械的に検出し
ているため、高価な電子制御装置などを用いる必要がな
く、安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の3速から4速への変速時におけるエンジ
ン回転数および車両加速度の変化を示すタイムチャート
図である。
【図2】本発明が適用される自動変速機の一例の概略機
構図である。
【図3】図2の自動変速機の変速線図である。
【図4】図2の自動変速機の油圧制御装置の全体回路図
である。
【図5】本発明にかかるロックアップクラッチの3速時
の油圧回路図である。
【図6】本発明にかかるロックアップクラッチの3速か
ら4速への変速過渡時の油圧回路図である。
【図7】本発明にかかるロックアップクラッチの4速時
の油圧回路図である。
【図8】本発明の3速から4速への変速時におけるエン
ジン回転数および車両加速度の変化を示すタイムチャー
ト図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トルクコンバータ 6 ロックアップクラッチ 6a 解放側油室 6b 締結側油室 33 サーボコントロール弁 40 ロックアップ切換弁 50 ロックアップ圧制御弁 60 ロックアップタイミング弁 70 イナーシャ相検出弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン動力をトルクコンバータを介して
    自動変速機に入力するとともに、トルクコンバータにそ
    の入力側と出力側とを機械的に連結するロックアップク
    ラッチを設け、自動変速機のn速時およびn+1速時に
    ロックアップクラッチを締結するものにおいて、 ロックアップクラッチの締結側油室と解放側油室とに選
    択的に油圧を供給するロックアップ切換弁と、 一端側にn速時には油圧を生じn+1速時にドレーンさ
    れる油圧を作用させ、他端側にエンジン負荷に応じた油
    圧を作用させ、これら油圧の相関関係によりイナーシャ
    相を検出するイナーシャ相検出弁とを設け、 イナーシャ相検出弁の出力圧をロックアップ切換弁の一
    端側に作用させることにより、イナーシャ相の開始に応
    動してロックアップ切換弁がロックアップクラッチの締
    結側油室の油圧を一時的に排油するよう構成したことを
    特徴とする自動変速機用ロックアップクラッチの制御装
    置。
JP6312642A 1994-11-22 1994-11-22 自動変速機用ロックアップクラッチの制御装置 Pending JPH08145166A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1998082A2 (en) 2007-05-31 2008-12-03 Dana Heavy Vehicle Systems Group, LLC Lock-up clutch control method
CN106609841A (zh) * 2015-10-26 2017-05-03 现代自动车株式会社 液压变矩器的液压控制装置

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EP1998082A3 (en) * 2007-05-31 2011-11-23 Dana Heavy Vehicle Systems Group, LLC Lock-up clutch control method
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