JPH08148110A - 半導体検出器 - Google Patents

半導体検出器

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JPH08148110A
JPH08148110A JP6289372A JP28937294A JPH08148110A JP H08148110 A JPH08148110 A JP H08148110A JP 6289372 A JP6289372 A JP 6289372A JP 28937294 A JP28937294 A JP 28937294A JP H08148110 A JPH08148110 A JP H08148110A
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JP
Japan
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semiconductor detector
energy
film
thickness
ions
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Pending
Application number
JP6289372A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Ishibashi
清隆 石橋
Kenichi Inoue
憲一 井上
Kazuji Yokoyama
和司 横山
Kojin Furukawa
行人 古川
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡便で信頼性の高いフィルタリング機能
を有する半導体検出器。 【構成】 本半導体検出器8′は,高エネルギのヘリウ
ムイオンビームを照射された試料から反跳される反跳粒
子6及び後方散乱イオン6′を検出する半導体検出器で
あって,その検出面における不感帯層に相当する表面電
極14′の厚みをSi薄膜換算で約0.5〜5μmに設
定している。上記構成により,より簡便で信頼性の高い
フィルタリング機能を有することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,半導体検出器に係り,
詳しくはラザフォード後方散乱法又は反跳粒子検出法に
よる試料分析装置に用いられる半導体検出器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年,材料表面分析に関して,1〜2M
eVの高エネルギイオンを用いた分析手法が注目される
ようになった。例えば,ラザフォード後方散乱イオンを
検出するRBS法は,非破壊で深さ方向の元素分布分析
が可能である。また,反跳粒子を検出するERDA法
は,他の手法では困難である水素元素の深さ方向分布分
析をやはり非破壊で可能である。これらの分析手法にお
いては,フィルタリング技術が重要である。最もよく用
いられるフィルタリング手法は,半導体検出器の前に数
μmのアルミニウム(Al)等のフィルムを配置する方
法である。例えばRBS分析の場合,粒子エネルギ検出
用の半導体検出器の前にそのようなフィルムを配置し,
分析に不必要となる低エネルギ散乱イオンが半導体検出
器に入射するのを防止するために用いる。また,ERD
A分析の場合,散乱イオンを除去し,反跳粒子のみ半導
体検出器で検出するのに用いられる。以下,このような
フィルムを配置した従来のERDA分析装置Aについて
概略説明する。図3に示すごとく,従来のERDA分析
装置Aでは,先ず高エネルギイオンビーム発生源1から
出射した特定の単色エネルギ(通常1〜2MeV)を持
ったヘリウムイオンビーム2を,分析室3内の試料載置
台4上に載置された被分析試料5に照射する。試料5中
の水素原子の一部は,ヘリウムイオンビーム2によっ
て,あるエネルギをもって前方に反跳され,反跳粒子6
となる。同時に,ヘリウムイオンビーム2の一部も試料
5中の母材原子によってあるエネルギをもって前方に散
乱され,散乱イオン6′となる。このうち,反跳粒子6
はフィルタ7を通過して,半導体検出器8に入射する。
一方,散乱イオン6′はフィルタ7で完全に止まり,半
導体検出器8では検出されない。従って,半導体検出器
8は反跳粒子6のみを検出し,そのエネルギに対応した
高さを持つパルス電気信号を発生する。このパルス電気
信号を信号処理器9により処理し,パルス電気信号の高
さ,即ち反跳粒子のエネルギ別に,信号の発生量をエネ
ルギスペクトルとして記録する。反跳粒子6が持つエネ
ルギ(反跳エネルギ)は,試料5中における反跳粒子6
の深さ位置に依存することから,上記エネルギスペクト
ルにより試料中の水素深さがわかる。尚,図中のスリッ
ト10は反跳粒子6の検出角範囲を制限するものであ
る。
【0003】ところで,フィルタ7には通常数μmのフ
ィルムが用いられる。このフィルムによって,反跳粒子
6が通過して,散乱イオン6′が止まる理由は,散乱イ
オンの方が原子番号が高いので,物質中での飛程がより
短いからである。また,フィルムの厚みは,通常,散乱
イオン6′を止めるために最低限必要な厚みに設定され
る。例えば,1MeVのエネルギを持つヘリウムイオン
ビーム2を用いて試料5であるシリコン(Si)基板表
面近傍の水素深さ分布を測定する場合を例にとる。この
とき反跳角20°の方向に半導体検出器8を配置すれ
ば,検出器方向に向かう反跳粒子6(反跳水素)は最高
565keVのエネルギを持つ。一方,散乱イオン6′
(散乱ヘリウム)は983keVのエネルギを持ちう
る。これらを約3.7μmの厚みのAlフィルムに通す
と,散乱ヘリウムはほぼすべてAlフィルム中で停止
し,このフィルムを通過した反跳水素は最高約300k
eV近くのエネルギを持って半導体検出器8により検出
される。図4は従来の半導体検出器廻りの詳細図を示
す。同図において,反跳粒子6と散乱イオン6′とは,
フィルム固定金具11に固定されたフィルム12からな
るフィルタ7に入射し,反跳粒子6のみがフィルム12
を通過してSi半導体検出器8に到達する。半導体検出
器8はSi基板13の表面と裏面に電極14,15を設
けて電界を発生させることにより,表面付近に空乏層1
6を形成している。図中の17は保護用のケーシング,
18はリード線を示す。
【0004】反跳粒子6は表面電極14を通過し,空乏
層16中でそのエネルギの大きさが電気信号レベルの高
さに変換される。この際,反跳粒子6は,表面電極14
等で形成される不感帯つまり電気信号強度に寄与しない
領域でエネルギを幾分かロスする。この不感帯を評価す
るためには,通常Si膜換算での厚みが用いられる。S
i膜換算での厚みとは,不感帯でロスするエネルギと同
じだけエネルギをロスさせるために必要なSi膜の厚み
として定義されるものである。例えば,不感帯が100
0ÅのAl膜のみで形成されている場合,Si膜換算で
の厚みは約1090Å程度となる。後者のほうが膜厚が
若干厚くなった理由は,単位長さあたりのエネルギ阻止
能がSiよりAlの方が高いためである。図5はERD
A法による分析において入射イオンとしてよく用いられ
るヘリウム(He)イオン,炭素(C)イオン及びアル
ゴン(Ar)イオンのシリコン(Si)中での飛程(イ
オンが物質中で停止するまでの距離)のエネルギ依存性
を示している。通常,ERDA法による分析に用いられ
る入射イオンのエネルギは主として0.3〜2MeV程
度である。入射イオンがフィルムで止まるには,フィル
ムの膜厚が少なくとも飛程プラスその標準偏差(約0.
2μm)以上である必要がある。従って,一般にERD
A法による分析で必要とされるフィルムの膜厚は,Si
膜換算で約0.5〜8μmである。以上ではERDA法
による分析の場合を例にしたが,RBS法による分析に
おいても,数100keV乃至1000keVのエネル
ギを持つ散乱イオンが半導体検出器に入射するのを防ぐ
ために,フィルタを用いる場合がある。この場合の必要
なフィルムの膜厚は,上記ERDA法による分析に必要
とされる膜厚範囲内に入る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のERDA分
析装置Aでは,以下のような問題点があった。すなわ
ち,通常市販品として入手が容易なフィルムの膜厚はお
よそ6μm以上である。膜厚がこれ以下のフィルムが必
要な場合は,ユーザが独自に製作しているのが実情であ
る。ところが,5μm以下の膜厚になると,膜にピンホ
ールが生じやすいため,フィルムの製作自体が困難であ
る。このようなピンホールが生じた場合,一部の散乱イ
オン6′が半導体検出器8に到達し,結果としてエネル
ギスペクトル上ではバックグランドとなり,反跳粒子6
の検出性能を劣化させる要因となる。また,風や振動に
よる破損が生じやすい。一方,通常用いられている半導
体検出器8の検出部における不感帯のSi膜換算での厚
みは0.08,0.23及び6μmである。用途はそれ
ぞれ,高分解能のエネルギ分析,光が照射する場合のエ
ネルギ分析,腐食環境下でのエネルギ分析である。これ
らの半導体検出器をフィルタリング技術と組み合わせた
RBS法やERDA法による分析に用いる場合,Si膜
換算での厚みが0.23μm以下では,やはり別途フィ
ルムを必要とする。本発明は,上記事情に鑑みてなされ
たものであり,その目的とするところは,より簡便で信
頼性の高いフィルタリング機構を有する半導体検出器を
提供することである。
【0006】
【作用】本発明によれば,高エネルギイオンビームを照
射された試料から反跳される反跳粒子及び/又は後方散
乱される散乱イオンがその検出面における不感帯層の厚
みをSi膜換算で約0.5〜5μmに設定された半導体
検出器により検出される。その結果,より簡便で信頼性
の高いフィルタリング機能を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る半導体検出器の概略
構造を示す断面図,図2は上記半導体検出器を具備した
ERDA分析装置A′の概略構成を示す模式図である。
尚,前記図3に示した従来のERDA分析装置Aの一例
における概略構成を示す模式図等と共通する要素には同
一符号を使用する。図1に示す如く,本発明の一実施例
に係る半導体検出器は,高エネルギイオンビームを照射
された試料から反跳される反跳粒子及び/又は後方散乱
される散乱イオンを検出する半導体検出器である点で従
来例と同様である。しかし,本実施例では,上記半導体
検出器8′がその検出面における不感帯層に相当する電
極14′の厚みをSi膜換算で約0.5〜5μmに設定
したものである点で従来例と異なる。以下,従来技術と
同様,ERDA分析装置を例にとってその動作を説明す
る。即ち,図2において,本実施例に係る半導体検出器
8′を具備したERDA分析装置A′では,先ず高エネ
ルギイオンビーム発生源1から出射した特定の単色エネ
ルギ(通常1〜2MeV)を持ったヘリウムイオンビー
ム2を,分析室3内の試料載置台4上に載置された被分
析試料5に照射する。この試料5中の水素原子の一部
は,ヘリウムイオンビーム2によってあるエネルギを持
って前方に反跳され,反跳粒子6となる。同時に,ヘリ
ウムイオンビーム2の一部も試料5中の母材原子によっ
てあるエネルギを持って前方に散乱され,散乱イオン
6′となる。反跳粒子6及び散乱イオン6′は一部半導
体検出器8′に入射する。半導体検出器8′は反跳粒子
6のみを検出し,そのエネルギに対応した高さを持つパ
ルス電気信号を発生する。このパルス電気信号を信号処
理器9は処理し,パルス電気信号の高さ即ち反跳粒子の
エネルギ別に,信号の発生量エネルギスペクトルとして
記録する。尚,図10のスリット10は反跳粒子6の検
出角範囲を制限するものである。
【0008】ここで,本発明の特徴となす半導体検出器
8′について詳述する。即ち,図1において半導体検出
器8′に到達した反跳イオン6と散乱イオン6′とはシ
リコン(Si)基板の表面電極14′を通過する際,散
乱イオン6′が表面電極14′内で停止し,反跳粒子6
は表面電極14′を通過して空乏層16に達してエネル
ギ分析される。尚,図中において15は裏面電極,17
は保護用のケーシング,18はリード線である。例え
ば,1MeVのエネルギを持つヘリウムイオンビーム2
を用いて試料5であるSi基板表面近傍の水素深さ分布
を測定する場合を例にとる。このとき,反跳角20°の
方向に半導体検出器8′を配置した場合,半導体検出器
方向に向かう反跳粒子6(反跳水素)は最高565ke
Vのエネルギを持つ。一方,散乱イオン6′(散乱ヘリ
ウム)は983keVのエネルギを持ち得る。これらを
約3.7μmの厚みのアルミニウム(Al)製の表面電
極14′を持つ半導体検出器8′により検出する。その
場合,従来例のようなフィルムを用いることなく反跳粒
子6のみのエネルギ分析を行うことができる。尚,約
3.7μmの厚みの均質なAl膜の成膜技術は半導体プ
ロセス技術としてすでに完成しており,容易に実現可能
である。このように,半導体検出器8′の入射部におけ
る不感帯に相当する表面電極14′のSi膜換算での厚
みを厚くすることにより半導体検出器自体にフィルタリ
ング機能を持たせることができる。これにより,従来例
のようなフィルムを別途容易する必要がなくなるので装
置が簡略されると共に,ピンホールの発生によりフィル
タリング性能の劣化や取扱の不便さの問題が回避でき
る。その結果,より簡便で信頼性の高いフィルタリング
機能を有する半導体検出器を得ることができる。尚,上
記実施例ではERDA分析装置の半導体検出器を例にと
ったが,従来例で述べたごとく,本発明は,RBS分析
装置の半導体検出器にも適用可能である。その場合も,
上記と同様の作用効果を奏する。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る試料分析装置は,上記した
ように構成されているため,半導体検出器の入射部にお
ける不感帯のSi膜換算での厚みを厚くすることにより
半導体検出器自体にフィルタリング機能を持たせること
ができる。これにより,従来例のようなフィルムを別途
容易する必要がなくなるので装置が簡略されると共に,
ピンホールの発生によりフィルタリング性能の劣化や取
扱の不便さの問題が回避できる。その結果,より簡便で
信頼性の高いフィルタリング機能を有する半導体検出器
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る半導体検出器の概略
構造を示す断面図。
【図2】 上記半導体検出器を具備したERDA分析装
置A′の概略構成を示す模式図。
【図3】 従来のERDA分析装置Aの一例における概
略構成を示す模式図。
【図4】 従来の半導体検出器及びフィルタの詳細構造
を示す断面図。
【図5】 He,C,ArイオンのSi中の飛程のエネ
ルギ依存性を示す図表。
【符号の説明】
6…反跳粒子 6′…散乱イオン 8′…半導体検出器 14′…表面電極(不感帯層に相当)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 行人 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高エネルギイオンビームを照射された試
    料から反跳される反跳粒子及び/又は後方散乱される散
    乱イオンを検出する半導体検出器において,その検出面
    における不感帯層の厚みをシリコン膜厚換算で約0.5
    〜5μmに設定したことを特徴とする半導体検出器。
JP6289372A 1994-11-24 1994-11-24 半導体検出器 Pending JPH08148110A (ja)

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JP6289372A JPH08148110A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 半導体検出器

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JP6289372A JPH08148110A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 半導体検出器

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JPH08148110A true JPH08148110A (ja) 1996-06-07

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JP6289372A Pending JPH08148110A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 半導体検出器

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JP (1) JPH08148110A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003442A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 国立大学法人 筑波大学 分析装置及び分析システム
JPWO2022145263A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017003442A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 国立大学法人 筑波大学 分析装置及び分析システム
JPWO2022145263A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07
WO2022145263A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 博文 福山 イオンビーム分析装置

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