JPH08148445A - ダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法 - Google Patents

ダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法

Info

Publication number
JPH08148445A
JPH08148445A JP28998094A JP28998094A JPH08148445A JP H08148445 A JPH08148445 A JP H08148445A JP 28998094 A JP28998094 A JP 28998094A JP 28998094 A JP28998094 A JP 28998094A JP H08148445 A JPH08148445 A JP H08148445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
carbide
electrode
metal carbide
diamond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28998094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Koyama
久 小山
Kazuo Kumagai
和夫 熊谷
Kozo Nishimura
耕造 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP28998094A priority Critical patent/JPH08148445A/ja
Publication of JPH08148445A publication Critical patent/JPH08148445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤモンド層上に密着性及び耐熱性が高
く、電極の側面がダイヤモンド層の上面に対し直角な形
状の電極を得ることができるダイヤモンド層上の炭化物
金属電極形成方法を提供する。 【構成】 先ず、炭化物金属膜形成工程として、Si基
板7上に気相合成法により多結晶ダイヤモンド層8を合
成し、その後多結晶ダイヤモンド層8上にスパッタリン
グ法により炭化チタン層9を蒸着する。次に、炭化チタ
ン層9上の所定領域にフォトレジストパターン10を形
成する。次いで、例えば、エッチングガスにCF4 を使
用し、エッチングガス圧力が30mTorr、RF電力
が400Wの条件で反応性イオンエッチングを施し、所
定形状の炭化物金属電極9aを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイヤモンドを使用した
電子装置を高温で使用するのに有効なダイヤモンド上の
金属炭化物電極形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは、硬度が高く、耐熱性、
耐薬品性及び耐放射線性に優れており、電気的には絶縁
体である。ダイヤモンドのバンドギャップは約5.4e
Vであり、シリコン及びゲルマニウム等のバンドギャッ
プよりも大きい。また、ドーピングにより半導体化する
ことが可能であるので、ダイヤモンドは高温半導体とし
ての応用が期待されている。更に、電子及びホール移動
度も約1800cm2/V・sと大きく、その飽和速度
も2.7×107cm/sとSiの飽和速度の約3倍と
大きい。更に、絶縁破壊電界が107V/cmと大きい
ことから、高出力素子及び高速素子への適用が検討され
ている。更にまた、ダイヤモンドは紫外光、可視光及び
赤外光の広い波長領域にわたり光学的に透明であるた
め、光学窓等への応用も期待されている。このように、
ダイヤモンドは、機能性材料として優れた特性を有して
いる。
【0003】ダイヤモンドを人工的に形成する方法とし
ては、プラズマ反応を利用してダイヤモンド薄膜を気相
合成する方法が1980年代前半に確立された。この方
法で形成したダイヤモンド薄膜は、ポロン(ホウ素;
B)等の不純物をドーピングすることにより、バルクダ
イヤモンドと同様に半導体化することも可能である。ダ
イヤモンド薄膜は、前述の如く機能性材料として優れた
特性を有しているので、半導体ダイヤモンド薄膜を使用
したダイオード、サーミスタ及び電界効果トランジスタ
(FET)等の電子デバイスの開発が進められている。
【0004】前述の高温半導体としてのダイヤモンドの
特徴を生かすためにはダイヤモンド薄膜上に形成される
電極材料は、例えば温度が800℃の高温下でもダイヤ
モンドとの良好な密着性が維持され、ダイヤモンド薄膜
と電極との界面反応が少なく、またC原子の電極材料中
への拡散が少ない高融点材料であることが好ましい。こ
れらの特徴を備えた電極材料として炭化チタンが提案さ
れている(T.Tachibana等, Diamond and Related Mater
ials, 2, 37-40(1993)、以下、従来技術1という)。図
5はダイヤモンド薄膜上に炭化チタンを形成することに
より設けたショットキー電極の電流−電圧特性のデータ
を示す。図5(a)は蒸着したままのTiC層を用いた
結果であり、図5(b)は850℃で焼鈍した後のTi
C層を用いた結果である。このショットキー電極はBを
ドープしたp型半導体層の上に炭化チタンがDCマグネ
トロンスパッ夕法により蒸着され、リフトオフ法により
直径が100μmの電極がパターン形成されたものであ
る。リフトオフ法とは、先ず基板上にフォトレジスト膜
を使用してパターンを形成し、次いで、電極材料を蒸着
し、これをフォトレジスト膜の剥離液により処理してフ
ォトレジスト膜及びフォトレジスト膜上の電極金属膜を
除去する方法である。その結果、フォトレジスト膜で覆
われていなかった領域にのみ、電極がパターン形成され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
装置の微細化に伴い、上述したリフトオフ法を使用して
1μm以下の線幅の電極を形成する場合、電極の膜厚が
厚くなると、リフトオフが困難になるという問題点があ
る。例えば、膜厚が0.4μm以上になるとフォトレジ
スト膜パターンの垂直側面にも電極材料が蒸着され易く
なるため、フォトレジスト膜を除去するための剥離液が
フォトレジスト膜に浸透しにくくなり、リフトオフがで
きなくなる。
【0006】図6(a)はリフトオフにより形成した電
極を示す断面図である。図6(a)に示すように、基板
21上にリフトオフ法により形成された電極22の側面
の形状は、基板21の表面に垂直にならない。しかしな
がら、電子デバイスの微細化を図る場合には、図6
(b)に示すように、電極23の側面の形状が基板21
の表面に対して垂直であることが要求される。例えば、
電界効果トランジスタの代表的な製造方法であるセルフ
アラインメントプロセスをダイヤモンド薄膜とその上の
ゲート電極の形成に適用する場合は、ゲート電極をマス
クとしてダイヤモンド薄膜にイオン注入して、ソース及
びドレイン領域を形成する。この場合に、ゲート電極が
電極22のような形状であると、このゲート電極の傾斜
した側面の下方の部分が薄いため、この側面の下部を貫
通してその下方の基板21にもイオンが注入されてしま
う虞がある。この部分にイオンが注入されると、ゲート
電極とその下方のダイヤモンド薄膜とが電気的に短絡す
るという問題点が生じる。
【0007】電極の微細加工の手段としてウェットエッ
チング法も知られているが、金属炭化物には適切なエッ
チング液が少ないため、ウェットエッチング法による微
細加工は困難である。例えば、炭化チタンは王水でエッ
チングできることが知られているが、この場合、エッチ
ングのマスク材として通常使用されているフォトフォト
レジスト膜をマスクとして使用することはできない。ま
た、ウェットエッチング法はエッチング液の純度が低い
こと及び容器からの汚染があること等の理由により、プ
ラズマを用いたドライエッチングによる微細加工技術の
確率が必要である。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ダイヤモンド上に密着性及び耐熱性が高
く、ダイヤモンドの表面に対して垂直な側面を有する形
状の電極を形成することができるダイヤモンド上の金属
炭化物電極形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダイヤモン
ド上の金属炭化物電極形成方法は、ダイヤモンド上に金
属炭化物膜を形成する金属炭化物膜形成工程と、前記金
属炭化物膜上に所定パターンのマスクを形成するマスク
形成工程と、Cl及び/又はFを構成元素として含むガ
スをエッチングガスとしてプラズマエッチングにより前
記マスクに覆われていない領域の前記金属炭化物膜を除
去して前記ダイヤモンド上に金属炭化物電極をパターン
形成するエッチング工程とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係るダイヤモンド上の金属炭化物電極
形成方法においては、先ず、ダイヤモンド上に金属炭化
物膜を形成する。金属炭化物は高融点金属であるため耐
熱性が優れていると共に、比抵抗も小さく電極材料とし
て優れている。また、この電極材料は炭化物であるた
め、C原子からなるダイヤモンドとの密着性が優れてお
り、金属炭化物膜中へのC原子の拡散係数も小さいの
で、高温においても電極とダイヤモンドとの界面の電気
的特性が劣化しにくい。
【0011】下記表1は、炭化チタン、炭化タングステ
ン、炭化モリブデン、炭化タンタル、炭化バナジウム、
炭化ハフニウム、及び炭化ニオブの融点及び比抵抗を示
す。
【0012】
【表1】
【0013】次いで、マスクを形成した後、Cl及び/
又はFを含むエッチングガスのプラズマ中で金属炭化物
膜をエッチングする。そうすると、Cl及び/又はFが
金属炭化物と反応して揮発性の分子を形成し、金属炭化
物膜がエッチングされる。
【0014】本発明はリフトオフ法によらずに金属炭化
物膜をエッチングするので、金属炭化物膜の側面が傾斜
してしまうことがなく、また乾式エッチングであるの
で、エッチング液からの汚染も防止される。
【0015】エッチング工程において、反応性イオンエ
ッチングにより金属炭化物膜をエッチングすると、この
反応性イオンエッチングは異方性が優れているため、エ
ッチングにより形成される金属炭化物電極の側面の形状
は、ダイヤモンドの上面に対して略垂直になる。従っ
て、前記マスクの線幅が例えば1μm以下であっても、
線幅が1μm以下の電極を形成することができる。
【0016】なお、エッチング中のエッチングガスの圧
力が5mTorr未満ではエッチング速度が著しく低下
して、多大なエッチング時間を要する。また、エッチン
グガス圧力が200mTorrを超えると、エッチング
速度が低下すると共に、エッチングの異方性を失うた
め、電極の側面がダイヤモンドの上面に対して垂直では
なくなる。従って、反応性イオンエッチングの場合、エ
ッチングガスのガス圧は5乃至200mTorrが好ま
しい。更に、高周波電力が200W未満では、金属炭化
物のエッチング速度が50Å/分以下になり実用的では
ないため、高周波電力は200W以上が好ましい。
【0017】一方、エッチング工程において、電子サイ
クロトロン共鳴(ECR)エッチングにより金属炭化物
膜をエッチングすると、反応性イオンエッチングの場合
よりも低いガス圧でプラズマを発生させることができる
ために、より異方性が高いエッチングが可能となる。そ
の結果、エッチングにより形成される金属炭化物電極の
側面の形状は、ダイヤモンドの上面に対してより垂直に
近づく。従って、前記マスクの線幅を例えば1μm以下
であっても、線幅が1μm以下の電極を形成することが
できる。なお、エッチングガスのガス圧がlmTorr
未満ではエッチング速度が著しく低下し、30mTor
rを超えるとプラズマを発生させることが困難になる。
従って、ECRエッチングの場合、エッチングガスのガ
ス圧は1乃至30mTorrが好ましい。また、500
Å/分以上のエッチング速度及び安定したプラズマを得
るためには、マイクロ波電力が500W以上であること
が好ましい。
【0018】更に、エッチングガスにH2ガスを添加す
ることにより、エッチングのマスク材料としてフォトレ
ジスト膜を使用したときのフォトレジスト膜のプラズマ
耐性が向上する。従って、長時間のエッチングを実施し
ても、フォトレジスト膜に覆われた領域の金属炭化物膜
がエッチングされてしまうということがない。このた
め、長時間のエッチングが可能である。
【0019】更にまた、Fを含むエッチングガスにO2
を添加すると、エッチングガス中のF原子の分解効率が
向上することにより、金属炭化物膜のエッチング速度が
速くなる。
【0020】更にまた、酸化ケイ素はO2プラズマに対
し、耐性が高いので、エッチングのマスク材料として酸
化ケイ素を使用する場合は、エッチングガスにO2を添
加すると長時間のエッチングが可能になる。
【0021】更にまた、マスク材料としてAlを使用す
る場合、エッチングガスにO2を添加するとエッチング
初期にAlマスク表面が酸化して不動態となり、同様に
プラズマ耐性が高いマスクが得られる。
【0022】
【実施例】次に、本発明方法について更に詳細に説明す
る。例えば、炭化タングステンにより金属炭化物膜を形
成した場合、炭化タングステンは高温での熱膨張係数が
炭化チタンの半分と小さいため、高温に曝してもダイヤ
モンド層から剥離することが極めて少ない。
【0023】一方、炭化チタンは融点が3150℃、比
抵抗が5.2×10-5Ω・cmであり、1000℃程度
の温度に対しても安定である。従来、炭化チタンは、核
融合炉の炉壁へのコーティング及び工具コーティング等
へ応用されているが、電子デバイスへの電極材料として
着目した例は極めて少ない。プラズマエッチングのガス
種としてはTiがF及びClと反応してTiF4及びT
iCl4を形成することから下記化学式1〜3の反応が
生じると考えられる。なお、化学式1,2はエッチング
ガスにCF4を使用した場合、化学式3はエッチングガ
スにCl2を使用した場合に生じる化学反応である。
【0024】
【化1】TiC+CF4→TiF4+2C
【0025】
【化2】C+2F2→CF4
【0026】
【化3】TiC+4Cl2→TiC14+CCl4
【0027】化学式1,2において、F2はCF4をプラ
ズマ中で分解することにより生成する。TiF4及びT
iC14は、常温及び常圧で夫々固体及び気体である。
プラズマエッチングでは、通常反応生成物が気体となる
ようなガス種を選んで使用するが、Cl2のガスは毒性
及び腐食性が強いため、CF4のような安全なガスを使
用できることが好ましい。
【0028】そこで、CF4を使用した場合に金属炭化
物膜をエッチングすることが可能であることを確認する
実験を行った。図1は、平行平板型のエッチング装置を
示す模式図である。このエッチング装置は、エッチング
室6の下壁にエッチングガス導入部1が設けられ、側壁
には排気口2が設けられている。この排気口2は真空ポ
ンプ(図示せず)に接続されており、この真空ポンプに
よりエッチング室6の内部が排気されるようになってい
る。なお、このエッチング室6は接地されている。ま
た、ガス導入部1の上方には試料取付部材3が配置され
ており、その下面に試料4をそのエッチングすべき面を
下方に向けて設置するようになっている。この試料取付
部材3はエッチング室6の外部に配置された高周波電源
5に接続されている。また、この試料取付部材3に対向
するように対向電極3aが設置されており、この対向電
極3aはエッチング室6に接続されて接地されている。
【0029】このように構成されたエッチング装置にお
いては、高周波電源5により試料取付部材3に高周波電
力を印加し、試料取付部材3と接地された対向電極3a
との間に高周波電圧を印加してエッチングガスを分解
し、プラズマを発生させる。そうすると、発生したエッ
チングガスのプラズマにより試料4の表面がエッチング
される。
【0030】実際にこの装置を使用して、炭化チタン膜
をエッチングしたときのエッチング速度を下記表2に示
す。但し、高周波電力は400W、エッチングガスのガ
ス圧は35mTorrである。
【0031】
【表2】
【0032】この表2から明らかなように、CF4をエ
ッチングガスに使用した場合は、Cl2を使用した場合
に比してエッチング速度が約1/3であるが、エッチン
グは可能である。
【0033】また、Fを含んだエッチングガスを使用し
てエッチングした場合、エッチングにより得られた金属
炭化物電極はRCA洗浄液に対する耐性が向上すること
が判明した。即ち、RCA洗浄液には、HCl、H22
及びH2Oを1対1対5の割合で混合したものと、NH4
OH、H22及びH2Oを1対1対5の割合で混合した
ものとがあるが、Fを含んだエッチングガスを使用して
エッチングした炭化チタンにより形成された電極はいず
れの液に対してもエッチングされないことがわかった。
従って、RCA洗浄液を電極形成プロセスにおいて使用
する場合、Fを含んだガスを使用してエッチングすれば
よい。
【0034】なお、F又はClを含んだガスとしてCl
2及びCF4以外のガスを検討した結果、HCl、CHF
3及びSF6もエッチングガスとして好適であることが判
明した。これらのガスはいずれもF又はCl元素を含ん
でおり、化学式1,2に示した反応と同様のメカニズム
で反応が進行していると思われる。
【0035】実施例1 次に、本発明方法により電極を形成した実施例について
説明する。図2(a),(b)は本実施例におけるマス
ク形成工程及びエッチング工程を示す断面図である。本
実施例においては、先ず、図2(a)に示すように、S
i基板7上に気相合成法により厚さが2μmの多結晶ダ
イヤモンド層8を合成し、その後多結晶ダイヤモンド層
8上にスパッタリング法を使用して炭化チタン層9を6
000Åの膜厚に蒸着した。そして、図2(a)に示す
ように、炭化チタン層9上の所定領域にフォトレジスト
パターン10を形成した。このフォトレジストパターン
の線幅は1μm、厚さは6μmである。
【0036】次いで、図2(b)に示すように、フォト
レジストパターン10をマスクとして、炭化チタン層9
をエッチングした。エッチングガスにはCF4を使用
し、圧力が30mTorr、高周波電力が400Wの条
件で、反応性イオンエッチングを40分間実施し、所定
パターンの金属炭化物電極9aを得た。エッチング速度
は170Å/分であった。得られた電極パターンの断面
を電子顕微鏡で観察したところ、ほぼ垂直の断面形状が
得られた。
【0037】図3は横軸にエッチングガスであるCF4
ガスの圧力をとり、縦軸にエッチング速度をとって、反
応性イオンエッチング法で炭化チタンをエッチングした
場合に、高周波電力が400Wのときのエッチング速度
の圧力依存性を示すグラフ図である。図3から明らかな
ように、圧力が5mTorr以下では殆どエッチングで
きないが、圧力が高くなるにつれてエッチング速度は上
昇する。しかし、圧力が300mTorrを超えると、
エッチング速度は低下する。従って、エッチングガスの
圧力は5乃至300mTorrが好ましい。なお、高周
波電力が50W以下の場合は殆どエッチングが不可能と
なる。
【0038】実施例2 次に、本発明方法により、炭化タングステン膜をエッチ
ングした実施例について説明する。5mm角の単結晶ダ
イヤモンド基板の上に、マグネトロンスパッタリングに
より炭化タングステン膜を約1μmの厚さに蒸着した。
次に、実施例1と同様のフォトレジスト膜パターンを形
成し、このフォトレジスト膜パターンをマスクとしてE
CR装置を使用してCl2ガスにより炭化タングステン
膜をエッチングした。この場合のエッチングガスの圧力
が2mTorr、マイクロ波電力が700Wである。こ
の条件におけるECRエッチングのエッチング速度は約
2000Å/分であった。このエッチング速度は反応性
イオンエッチングのエッチング速度に比して、約10倍
であった。
【0039】実施例3 また、表1に示す種々の金属炭化物膜をECR装置によ
りCF4ガスを使用してプラズマエッチングした。な
お、エッチングガスの圧力は2mTorr、マイクロ波
電力は800Wである。各炭化金属膜のエッチング速度
を下記表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3から明らかなように、ECR装置を使
用してエッチングした場合、平行平板型反応性イオンエ
ッチング(RIE)装置を使用した場合に比して、エッ
チング速度が約1桁上昇した。
【0042】また、炭化チタンに対するエッチング速度
は、エッチングガス圧がlmTorrの場合は500Å
/分、0.8mTorrの場合は120Å/分であっ
た。なお、エッチングガスの圧力が30mTorr以上
ではプラズマが発生しなくなり、エッチングが不可能で
あった。また、マイクロ波電力が500W以下の場合
は、エッチング速度が著しく低下した。
【0043】実施例4 次に、Cl又はFを含む種々のガスを使用してエッチン
グを実施し、そのエッチング速度を調べた結果について
説明する。先ず、試料上に炭化チタン膜を形成し、この
上に実施例1と同様のフォトレジスト膜パターンを形成
した。次に、下記表4に示す反応ガスを使用し、平行平
板型プラズマエッチング装置を使用して炭化チタン膜を
エッチングした。この場合の各エッチングガスに対する
エッチング速度を下記表4に併せて示す。なお、高周波
電力は400Wである。
【0044】
【表4】
【0045】表4に示すように、いずれのエッチングガ
スを使用した場合も、炭化チタン膜をエッチングするこ
とができる。なお、CF4又はSF6にH2を添加するこ
とによりフォトレジスト膜のプラズマ耐性が向上するた
め、長時間のエッチングが可能になる。また、CF4
はSF6にO2を添加するとエッチングガス中のF原子の
分解効率が向上することにより、金属炭化物のエッチン
グ速度が大きくなる。
【0046】実施例5 次に、本発明の実施例方法により、MIS構造のダイオ
ードを製造し、そのダイオードの電流−電圧特性を測定
した結果について説明する。図4は、本実施例方法によ
り製造したダイオードを示す断面図である。先ず、比抵
抗が0.1Ω・cm以下の低抵抗のSi基板11上に、
厚さが2μmで、ドーピング濃度が1019cm-3のBド
ープ半導体ダイヤモンド層12を形成した。このダイヤ
モンド層12上に膜厚が0.6μmのアンドープダイヤ
モンド層13を形成した。このように構成された試料を
5個用意し、これらの試料のアンドープダイヤモンド層
13上に、夫々炭化チタン、炭化モリブデン、炭化タン
タル、炭化ハフニウム及び炭化ニオブを、スパッタリン
グ法により厚さが6000Åになるように蒸着した。
【0047】次に、これらの金属炭化物層上に、フォト
レジスト膜により、直径が100μm、厚さが6μmの
ドットパターンを形成した。これらの試料に対し、実施
例1と同一の条件で反応性イオンエッチングして、金属
炭化物電極14をパターン形成した。その後、金属炭化
物電極14上に残存したフォトレジスト膜を除去し、S
i基板11の下面にオーミック電極(図示せず)を形成
してMIS(金属−真性半導体−半導体)構造のダイオ
ードを製造した。
【0048】このように構成された種々の金属炭化物電
極を有するダイオードの電流・電圧特性を測定し、印加
電圧が±1OVの場合における整流比を測定した。この
熱処理前の整流比を下記表5に示す。なお、整流比と
は、順方向電流と逆方向電流との比(この場合、印加電
圧が−10Vの場合と、+10Vの場合に流れる電流の
比)である。
【0049】次に、これらのダイオードを圧力が5×1
-6Torrの真空中で、800℃に1時間加熱して熱
処理を施し、その後再び各ダイオードの整流比を測定し
た。この熱処理後の整流比も表5に併せて示す。
【0050】
【表5】
【0051】表5から明らかなように、いずれの金属炭
化物を使用して形成された電極においても、熱処理によ
って整流特性の劣化は認められなかった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダイ
ヤモンド上の金属炭化物電極形成方法によれば、ダイヤ
モンド上に、ダイヤモンドとの密着性及び耐熱性が高い
と共にダイヤモンド層との界面反応が少なく、高温にお
いても特性の劣化が生じない金属炭化物電極を形成する
ことができる。
【0053】また、電極の線幅を1μm以下にすること
もでき、その場合に電極の側面はダイヤモンド層の上面
に対して略垂直にすることができて、トランジスタ形成
工程におけるセルフアラインメントプロセスにも使用可
能な金属炭化物電極を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平行平板型エッチング装置を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の金属炭化物電極形成方法に
おけるマスク形成工程及びエッチング工程を示す断面図
である。
【図3】エッチングガスの圧力と、エッチング速度との
関係を示すグラフ図である。
【図4】本発明の実施例3により製造したダイオードを
示す断面図である。
【図5】ダイヤモンド薄膜上に炭化チタンにより形成し
たショットキー電極の電流−電圧特性を示すグラフ図で
ある。
【図6】基坂上に形成された電極の形状を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1;エッチングガス導入部 2;排気口 3;試料台 4;試料 5;高周波電源 7;シリコン基板 8;多結晶ダイヤモンド層 9;炭化チタン層 9a,14;金属炭化物電極 10;フォトレジスト膜パターン 11;低抵抗Si基板 12;半導体ダイヤモンド層 13;アンドープダイヤモンド層 21;基板 22,23;電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤモンド上に金属炭化物膜を形成す
    る金属炭化物膜形成工程と、前記金属炭化物膜上に所定
    パターンのマスクを形成するマスク形成工程と、Cl及
    び/又はFを構成元素として含むガスをエッチングガス
    としてプラズマエッチングにより前記マスクに覆われて
    いない領域の前記金属炭化物膜を除去して前記ダイヤモ
    ンド上に金属炭化物電極をパターン形成するエッチング
    工程とを有することを特徴とするダイヤモンド上の金属
    炭化物電極形成方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチング工程は、前記ガスの圧力
    が5乃至200mTorr及び高周波電力が200W以
    上で反応性イオンエッチングにより行うことを特徴とす
    る請求項1に記載のダイヤモンド上の金属炭化物電極形
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチング工程は、前記ガスの圧力
    が1乃至30mTorr及びマイクロ波電力が500W
    以上で電子サイクロトロン共鳴エッチングにより行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のダイヤモンド上の金属
    炭化物電極形成方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングガスは、Cl2、HC
    l、CHF3、CF4、SF6、SF6とH2との混合ガ
    ス、CF4とH2及びO2との混合ガス、並びにSF6とH
    2及びO2との混合ガスからなる群から選択されたもので
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法。
  5. 【請求項5】 前記金属炭化物膜は、炭化タングステ
    ン、炭化モリブデン、炭化チタン、炭化タンタル、炭化
    ハフニウム、炭化バナジウム及び炭化ニオブからなる群
    から選択されたものであることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか1項に記載のダイヤモンド上の金属炭化
    物電極形成方法。
  6. 【請求項6】 前記マスクは、酸化ケイ素又はAlであ
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載のダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法。
JP28998094A 1994-11-24 1994-11-24 ダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法 Pending JPH08148445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28998094A JPH08148445A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 ダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28998094A JPH08148445A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 ダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08148445A true JPH08148445A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17750226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28998094A Pending JPH08148445A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 ダイヤモンド上の金属炭化物電極形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08148445A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087937A1 (ja) * 2005-02-16 2006-08-24 National Institute For Materials Science ダイヤモンド半導体整流素子
JP2011247795A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Waseda Univ 電界効果トランジスタ、その製造方法及びバイオセンサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087937A1 (ja) * 2005-02-16 2006-08-24 National Institute For Materials Science ダイヤモンド半導体整流素子
JP5158777B2 (ja) * 2005-02-16 2013-03-06 独立行政法人物質・材料研究機構 ダイヤモンド半導体整流素子
JP2011247795A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Waseda Univ 電界効果トランジスタ、その製造方法及びバイオセンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5504019A (en) Method for fabricating a thin film semiconductor
EP0377137B1 (en) Method for selective deposition of refractory metals on silicon substrates
JP3380313B2 (ja) ダイヤモンド電界効果トランジスタ
US7988470B2 (en) Methods of fabricating metal oxide or metal oxynitride TFTs using wet process for source-drain metal etch
US7042033B2 (en) ULSI MOS with high dielectric constant gate insulator
US4962054A (en) Method for manufacturing a field effect transistor using spacers of different thicknesses
JP3067003B2 (ja) 半導体装置
US4203800A (en) Reactive ion etching process for metals
TW200529293A (en) Masking methods
US6172411B1 (en) Self-aligned contact structures using high selectivity etching
US5700699A (en) Method for fabricating a polycrystal silicon thin film transistor
US6277736B1 (en) Method for forming gate
US5322806A (en) Method of producing a semiconductor device using electron cyclotron resonance plasma CVD and substrate biasing
US6524958B2 (en) Method of forming channel in thin film transistor using non-ionic excited species
WO1993017453A2 (en) Ammonia plasma treatment of silicide contact surfaces in semiconductor devices
EP0068843B1 (en) Method of producing a conductor in a desired pattern on a semiconductor substrate
JPS59175726A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3235549B2 (ja) 導電層形成法
JP2002118257A (ja) ダイヤモンド半導体装置
JP3320701B2 (ja) 配線保護膜の作製方法
JPS6347981A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP3390340B2 (ja) 誘電体素子の形成方法
JPS5935451A (ja) 層間絶縁膜の形成方法
JP2658884B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07120649B2 (ja) コンタクトホールの形成方法