JPH08148703A - 光検出装置 - Google Patents

光検出装置

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JPH08148703A
JPH08148703A JP6287964A JP28796494A JPH08148703A JP H08148703 A JPH08148703 A JP H08148703A JP 6287964 A JP6287964 A JP 6287964A JP 28796494 A JP28796494 A JP 28796494A JP H08148703 A JPH08148703 A JP H08148703A
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JP
Japan
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light
core layer
refractive index
light receiving
photodetector
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JP6287964A
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English (en)
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Koji Ichie
更治 市江
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高速応答が可能で、S/Nの良い
光検出装置を提供することを目的とする。 【構成】 一端(30b)の径が他端(30a)の径よ
り太い棒形状のコア層(31)とこのコア層(31)の
側面を覆うクラッド層(32)とからなる導波管(3
0)と、導波管(30)の端面(30a)と受光部(2
0a)を対向して配置された受光素子(20)と、導波
管(30)と受光素子(20)とを接着する接着剤層
(40)とを備えている。そして、端面(30a)から
コア層(31)に入射した光は、コア層(31)とクラ
ッド層(32)の境界面で全反射しつつ集光され、端面
(30a)から出射し、接着剤層(40)を透過して受
光素子(20)の受光部(20a)に入射する。この入
射光によって、受光素子(20)からは入射光の受光強
度に応じた信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間伝播光通信システ
ムの受信装置に最適な光検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オプトエレクトロニクスの技術を
応用した光通信が注目されている。このうち、光ファイ
バを用いた光通信システムは、大容量の通信が可能であ
ることから既に実用化され、次世代の有線伝送路として
期待されている。この光通信システムの関連技術は、特
開昭59−229509号公報、特開昭61−1657
08号公報などに掲載されている。これに対して、光を
空間へ放射し、その送受信によって情報を伝達する空間
光通信システムについても鋭意研究が為されている。こ
の空間光通信システムは、図6に示すように、一対の送
受信器100,100から構成されている。そして、い
ずれの送受信器100にも、レーザダイオードなど指向
性のある光源101と、シリコンフォトダイオードなど
の受光素子102と、入射光を受光素子102の受光面
102a上に集光するレンズ103と、光源101から
の光ビームをレンズ103方向に反射させるハーフミラ
ー104とが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の空間
光通信システムは、光源101と受光素子102の間隔
が長くなると、大気の散乱、雨、雪、霧、および密度の
ムラ等の影響を受け易く、このような影響を受けると受
光素子102に到達する光束は減衰、拡散、乱れ、踊り
等により乱れる。そのため、少しでも多くの光束を捉え
るためにレンズ103の直径を出来るだけ大きくする必
要がある。
【0004】しかしながら、レンズ103の直径を大き
くすると、レンズ103の焦点距離が長くなり、これに
伴って光スポットの大きさ及びその踊り(スポットダン
シング量)が大きくなる。さらに、光スポットサイズと
スポットダンシング量が大きくなると、光束を確実に捕
らえるために受光素子102の受光部102aの面積M
も大きくする必要が生じる。
【0005】ところで、受光部102aの面積Mは、小
さいほうが高速応答に適しており、また、S/Nも良い
ことは周知の事実である。しかし、従来の技術では、上
述のように受光部102aの面積Mを小さくすることが
できず、このために、応答周波数が低くなりS/Nを一
定のレベル以上に保持することができなかった。したが
って、従来の空間光通信システムは、S/Nを一定のレ
ベル以上に保持できないため、誤り率が高くなり、遠距
離の通信には不向きであった。
【0006】この様な場合には、図7に示すように、レ
ンズ103によってできた光スポット像をリレーレンズ
105(105a〜105d)を使って縮小し、受光素
子102に導くのが常套手段である。ここで、リレーレ
ンズ105に入射する光ビームと光軸とのなす角をαと
すると共に、出射する光ビームと光軸とのなす角α′と
し、さらに像倍率をMとおくと、これらは、 M=|sinα/sinα′| の関係がある。
【0007】また、レンズ103によってできた光スポ
ット像の直径をφ(スポットダンシング量も含む)と
し、リレーレンズ105によって縮小された光スポット
像の直径をφ′とすると、 M=φ′/φ である。
【0008】ここで|sinα′|≦1であるから、M
≧|sinα|となり、像倍率Mは|sinα|より小
さくならない。従って、αがπ/2に近い場合には像倍
率Mも大きくなり、φ′をあまり小さくできないという
問題があった。
【0009】本発明は、このような問題を解決し、高速
応答が可能で、S/Nの良い光検出装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の光検出装置は、一端の径が他端の径
より太く一端から他端に向けて断面積が滑らかに減少す
る棒形状のコア層とこのコア層の側面を覆いコア層の屈
折率nより屈折率の低いクラッド層とからなる導波管
と、コア層の径が細い側の導波管の端面と受光部を対向
して配置された受光素子と、導波管と受光素子との間に
形成され、導波管と受光素子とを接着する接着剤層とを
備えている。そして、コア層の屈折率nと接着剤層の屈
折率n′と受光素子の受光部の屈折率n″との関係が、
n≦n′≦n″であることを特徴とする。
【0011】ここで、クラッド層の外周面に反射膜が形
成されていてもよく、導波管の断面形状が楕円形または
多角形であってもよい。
【0012】また、本発明の第2の光検出装置は、一端
の径が他端の径より太く一端から他端に向けて断面積が
滑らかに減少する棒形状のコア層とこのコア層の径が細
い側の側面を覆う反射膜とこの反射膜に覆われていない
コア層の側面を覆いコア層の屈折率nより屈折率の低い
クラッド層とからなる導波管と、コア層の径が細い側の
導波管の端面と受光部を対向して配置された受光素子
と、導波管と受光素子との間に形成され、導波管と受光
素子とを接着する接着剤層とを備えている。
【0013】ここで、コア層の屈折率nと接着剤層の屈
折率n′と受光素子の受光部の屈折率n″との関係が、
n≦n′≦n″であってもよく、導波管の断面形状が楕
円形または多角形であってもよい。
【0014】
【作用】本発明の第1の光検出装置によれば、導波管の
コア層の径が太い側の端面から光が入射すると、この光
はコア層とクラッド層の境界面で全反射しつつ、コア層
の径が細い側の導波管の端面に向かって進行する。この
進行によって光は集束され、集束された光が導波管のコ
ア層の径が細い側の端面から出射する。出射光は接着剤
層を透過して受光素子の受光部に入射し、受光素子から
は入射光の受光強度に応じた信号が出力される。
【0015】導波管のコア層の屈折率をnと、接着剤層
の屈折率をn′とし、さらに、コア層から接着剤層への
光の入射角をθと、接着剤層への光の入射によって屈折
した屈折角をθ′とすると、 nsinθ=n′sinθ′ の関係を有する。ここで、n<n′なので、常にθ′<
θが成立する。したがって、コア層内を接着剤層に向か
う光は、コア層と接着剤層との境界面で全反射すること
なく、接着剤層に侵入する。
【0016】同様に、受光素子の受光部の屈折率をn″
と、接着剤層から受光素子の受光部への光の入射によっ
て屈折した屈折角をθ″とすると、 n′sinθ′=n″sinθ″ の関係を有する。ここで、n′<n″なので、常にθ″
<θ′が成立する。したがって、接着剤層内を受光素子
の受光部に向かう光は、接着剤層と受光素子の受光部と
の境界面で全反射することなく、受光素子の受光部に侵
入する。
【0017】また、本発明の第2の光検出装置によれ
ば、第1の光検出装置と同様、導波管のコア層の径が太
い側の端面から入射された光はコア層内の進行によって
集束され、コア層の径が細い側の端面から出射する。特
に、コア層の径が細い側の側面は反射膜で覆われている
ので、径が細い側のコア層内を進行する光は反射膜によ
って確実に全反射し、ほとんど光損失なしに集束され
る。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係
る光検出装置1の構成を示す断面図である。同図より、
本実施例の光検出装置1は、基体10の上面に受光部2
0aを上にして受光素子20が配設されている。受光素
子20の受光部20a上方には、面積が小さい方の端面
30aを対向させた錐台形状のライトパイプ30が受光
部20aと僅かに間隔を空けて配設されている。受光素
子20の受光部20aとライトパイプ30の端面30a
との間には接着剤が充填され、接着剤層40が形成され
ている。ライトパイプ30の側壁には円筒形状の支持具
50が取り付けられ、支持具50は基体10上に固定さ
れている。この支持具50の支持によって、ライトパイ
プ30は中心軸Aと受光素子20の上面がほぼ垂直にな
るように、受光素子20上に固定される。
【0019】ライトパイプ30は、円錐台形状に加工さ
れたコア層31と、コア層31の側面を覆う層厚がほぼ
均一なクラッド層32とから構成されている。コア層3
1およびクラッド層32は、使用する信号光波長域で透
明になる誘電体又は半導体の単結晶、多結晶、又は固溶
体から形成されている。そして、コア層31の屈折率n
はクラッド層32の屈折率n″′に比べて高く、このた
め、コア層31内を進行する光はコア層31とクラッド
層32の境界面で全反射する。
【0020】ここで、ライトパイプ30の面積が大きい
方の端面30bでのコア層31の直径をD、端面30a
でのコア層31の直径をD′とすると、ライトパイプ3
0の像縮小倍率(ライトパイプ30による光の集光率)
Mは、 M=D′/D … となる。また、接着剤層40の屈折率をn′、受光素子
20の受光部20aの屈折率をn″とすると、コア層3
1の屈折率がn、クラッド層32の屈折率がn″′なの
で、 n″′<n<n′<n″ … の関係が成り立つ。
【0021】また、クラッド層32の厚さtは、全反射
の際のエバネッセント波が外部に洩れないようにするた
め、使用波長の2倍以上とする必要がある(長尾和美著
“光学ファイバー”36頁参照)。
【0022】ライトパイプ30の端面30bのコア層3
1に中心軸Aとの角度θで入射した光は、端面30bで
屈折して中心軸Aとの角度がθ′となる。ここで、θと
θ′の間には、 sinθ=n・sinθ′ … の関係がある。
【0023】中心軸Aとの角度θ′でコア層31に入射
した光は、コア層31とクラッド層32の境界面で全反
射を繰り返しながらコア層31内を進行し、端面30a
に中心軸Aとの角度θ″で到達する。ここで、ライトパ
イプ30の長さLに比べてコア層31の直径Dが十分に
小さい場合には、角度θ′と角度θ″の間に、 D′・sinθ″=D・sinθ′ … の関係が成り立つ。したがって、式と式より、 M=sinθ′/sinθ″ … が導かれる。
【0024】さらに、コア層31内を進行する光は、ラ
イトパイプ30の端面30aで屈折して接着剤層40に
侵入する。このときの屈折角をθ″′とすると、θ″′
とθ″の間には、 n′・sinθ″′=n・sinθ″ … の関係がある。ここで、n<n′であるから、常に
θ″′<θ″が成立する。従って、ライトパイプ30の
端面30aに到達した全ての光は、端面30aで全反射
することなく、接着剤層40に侵入する。
【0025】同様のことが、接着剤層40と受光素子2
0の接合面でも発生し、結局ライトパイプ30の端面3
0aに到達した全ての光は、受光素子20の受光部20
aに達することになる。
【0026】なお、ライトパイプ30の端面30bへの
入射光の入射角θは、屈折角θ″が90°となる場合に
対応する角度以上では、上述の作用(端面30aに到達
した全ての光が受光部20aに到達する)が生じること
はない。つまり、屈折角θ″が90°となる場合に対応
する角度以上の入射角θで入射した光は、コア層31内
を進行する途中のクラッド層32との境界面での反射に
よって、中心軸Aに対して90°又はそれ以上の角度を
持つようになり、それ以降は端面30bの方向に戻り始
め、端面30aには到達し得ない。このため、屈折角
θ″が90°未満であることが、上述の作用を有効に生
じさせるための条件となる。ここで、式に式を代入
すると、 M=sinθ/(n・sinθ″) … が得られ、θ″<90°なので、 M>|sinθ/n| … が成り立つ。
【0027】式より、ライトパイプ30の像縮小倍率
Mは、図7に示す従来技術のリレーレンズ105を使用
する場合に比べて、1/nだけ小さくできることが判
る。逆に、従来技術のリレーレンズ105を用いて形成
される光スポットと同一サイズの光スポットを、ライト
パイプ30を用いて形成する場合には、リレーレンズ1
05による場合に比べて、n2 倍の光量の光を受光素子
20に送り込むことができる。
【0028】特に、シリコンやゲルマニウム等を用いた
半導体受光素子を適用する場合には、それらの屈折率
n″は3〜4と高いため、極めて効果が高い。この場
合、ライトパイプ30の材質としては、屈折率の高いサ
ファイア、ZnS、ZnSeなどが適している。このよ
うに、光スポット像が小さくなれば、受光素子20の受
光部20aの面積も小さくてよく、応答周波数が上が
り、S/Nも向上する。
【0029】次に、本実施例の光検出装置1を空間光通
信システムに適用した例を図2に示す。同図に示すよう
に、この空間光通信システムは、一対の送受信器60,
60から構成されている。そして、いずれの送受信器6
0にも、レーザダイオードなど指向性のある光源61
と、光源61から放射された光を反射させると共に入射
光を透過させるハーフミラー62とが設けられている。
さらに、ハーフミラー62で反射した光を平行光線にし
て外部に出射すると共に外部からの入射光を集光させる
レンズ63と、レンズ63による入射光の集光位置に配
置され入射光を受光する光検出装置1とが設けられてい
る。
【0030】この空間光通信システムは以下のように動
作する。まず、一方の送受信器60の光源61から放射
された光は、ハーフミラー62で反射し、レンズ63に
よって平行光線となり、他方の送受信器60に向けて出
射する。出射光は、空間を伝播した後、他方の送受信器
60のレンズ63によって集光され、ハーフミラー62
を透過して、光検出装置1のライトパイプ30の端面3
0bに直径φの光スポットを形成する(直径φには、乱
れ、スポットダンシング量を含む)。ライトパイプ30
のコア層31の端面30bでの直径は、直径φと等しい
か、やや大きくなるように予め調整されているものとす
る。この調整によって、全ての入射光は確実にライトパ
イプ30のコア層31内に侵入する。このように、コア
層31内に侵入した光はほとんど光損失なしに集束さ
れ、受光素子20に到達する。よって、他方の送受信器
60の受光素子20では、一方の送受信器60から空間
を伝播して送られてきた光信号を、ほとんど光損失なし
に受信することができる。
【0031】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
に係る光検出装置2について、図3の断面図を用いて説
明する。この第2の実施例が図1に示す第1の実施例と
異なるのは、ライトパイプ30のコア層31の側面をク
ラッド層32及び反射膜33で覆われている点だけであ
り、その他の構成は第1の実施例と同一である。なお、
第1の実施例と同一又は同等な構成部分については同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0032】図3より、本実施例の光検出装置2は、基
体10の上面に配置された受光素子20の受光部20a
の上面に、接着剤層40を介して、ライトパイプ30が
載置されている。ライトパイプ30は、円錐台形状に加
工されたコア層31と、コア層31の直径が太い方の側
面を覆う層厚がほぼ均一なクラッド層32と、コア層3
1の直径が細い方の側面を覆う膜厚がほぼ均一な反射膜
33とから構成されている。端面30bのコア層31に
入射した光は、コア層31とクラッド層32の境界面で
全反射して端面30aに向けて進行するが、コア層31
と反射膜33の境界面でも同様に全反射する。このた
め、コア層31内を進行する光は確実に端面30aに到
達する。
【0033】コア層31内を進行する光が境界面で反射
するときの反射角度は、端面30aに近付くにつれて徐
々に大きくなってくるが、端面30a近傍には反射膜3
3が形成されているので、確実に全反射させることがで
きる。このため、端面30bのコア層31に入射した光
のほとんどは、受光素子20の受光部20aで受光され
る。
【0034】なお、反射膜33としては、入射光の使用
波長に応じて、各種金属膜、誘電体多層膜、或は金属膜
と誘電体多層膜との組み合わせ膜などが用いられ、真空
蒸着やメッキなどの手法でコア層31の側面に形成され
る。
【0035】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
に係る光検出装置3について、図4の部分断面図を用い
て説明する。この第3の実施例が図1に示す第1の実施
例と異なるのは、クラッド層32の外周面に反射膜34
が形成されている点だけであり、その他の構成は第1の
実施例と同一である。なお、第1の実施例と同一又は同
等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0036】図4において、コア層31内を進行する光
束が、クラッド層32との境界面に到達した場合、境界
面の接平面の法線kと光束とのなす角iが式の関係に
なると、全反射条件が満たされなくなる。
【0037】i<arcsin(n″′/n) … この場合、一部の光束がクラッド層32の内部に漏れ出
し、更にクラッド層32の外周面からライトパイプ30
の外に出てしまうため、集光効率が低下する。
【0038】この集光効率の低下を改善するためには、
コア層31の屈折率nを大きくすると共にクラッド層3
2の屈折率n″′を小さくして、(n″′/n)の値を
小さくすればよい。(n″′/n)の値が小さければ、
広い範囲の入射角iで全反射条件が満たされるからであ
る。しかしながら、コア層31を構成する物質の物理的
性質によって屈折率nは制約を受けるため、屈折率nを
大きくするには限界がある。同様の理由により、クラッ
ド層32の屈折率n″′を小さくするのも限界がある。
このため、このままでは、(n″′/n)の値をあまり
小さくすることはできず、コア層31とクラッド層32
の境界面を越えて、クラッド層32に漏れる光束を完全
になくすことは困難である。
【0039】そこで本実施例では、クラッド層32の外
周面を反射率の高い反射膜34で覆うことにより、クラ
ッド層32内に漏れた光束も、この反射膜34で反射
し、再びコア層31内に戻される。よって、光束はライ
トパイプ30から外部に漏れることなく、極めて高い効
率で受光素子20に到達する。
【0040】反射率の高い反射膜34としては、入射光
の使用波長に応じて、各種金属膜、誘電体多層膜、或は
金属膜と誘電体多層膜との組み合わせ膜などが用いら
れ、真空蒸着やメッキなどの手法でクラッド層32の外
周面に形成される。
【0041】また、クラッド層32内に漏れた光束のう
ち、クラッド層32内で反射を繰り返しながら進む光束
もあるため、クラッド層32の厚みtは使用波長の2倍
以上でなるべく薄いほうがよい。
【0042】以上、本発明の第1〜第3の実施例につい
て説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能である。例えば、ライトパイ
プ30のコア層31の断面形状は真円である必要はな
く、楕円形状あるいは多角形状であってもよい。特に、
本発明の光検出装置を空間光通信システムに適用する場
合には、ライトパイプ30の光入射側の端面30bは、
上下方向が長い楕円、又は長方形とし、光出射側の端面
30aは、受光器20の形状に合わせて、円形、正方形
等とするのが実用的である。これは、空間伝播する光束
が地表付近を通る場合には、大気の温度勾配は垂直方向
に大きいので、光束は垂直方向に曲げられる傾向があ
る。このため、受光レンズの焦点面内における光スポッ
トの動きは、左右方向に比して上下方向が大きくなり、
光入射側の端面30bが上下方向に長ければ、光束を確
実に入射させることができるからである。
【0043】また、ライトパイプ30の外形形状は、面
積の大きい方の端面30bから、面積の小さい方の端面
30aに向かって滑らかに断面積が減少するような形状
であればよく、特に、錐台形状である必要はない。この
ことは、ライトパイプ30の実質的全長を長く保ったま
ま(径に対し全長が長いほど、光出射口での照度むらが
少なくなる効果がある)、装置全体をコンパクトにする
のに役立つ。つまり、図5に示すように、ライトパイプ
30を渦巻き状に巻き付ければ、全長を短くすることが
できる。
【0044】さらに、図2を用いて光検出装置1が空間
光通信システムに適用できることを示したが、光検出装
置2,3も、光検出装置1と同様、空間光通信システム
に適用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明の光検出装置は、一端の径が他端
の径より太い棒形状のコア層とこのコア層の側面を覆う
クラッド層とからなる導波管と、コア層の径が細い側の
導波管の端面と受光部を対向して配置された受光素子
と、導波管と受光素子とを接着する接着剤層とを備えて
いる。そして、導波管のコア層の径が太い側の端面から
入射した光は、コア層とクラッド層の境界面で全反射し
つつ集光され、径が細い側の端面から出射し、接着剤層
を透過して受光素子の受光部に入射する。この入射光に
よって、受光素子からは入射光の受光強度に応じた信号
が出力される。
【0046】コア層の屈折率n、接着剤層の屈折率n′
および受光素子の受光部の屈折率n″との間に、n≦
n′≦n″の関係があるので、コア層と接着剤層の境界
面および接着剤層と受光素子の受光部との境界面に到達
した光は、全反射することなくこれらの面を通過する。
このため、入射光は極めて少ない光損失で受光素子の受
光部に集光される。
【0047】また、本発明の光検出装置は導波管を用い
て入射光を集光しているので、集光位置に形成される光
スポット像は非常に小さくなる。このため、受光部の面
積の小さな受光素子を用いることが可能となり、応答周
波数が上がり、S/Nも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る光検出装置の構成を示す断
面図である。
【図2】第1の実施例の光検出装置を空間光通信システ
ムに適用した例を示す図である。
【図3】第2の実施例に係る光検出装置の構成を示す断
面図である。
【図4】第3の実施例に係る光検出装置の構成を示す断
面図である。
【図5】第1〜3の実施例の応用例としてライトパイプ
を渦巻き状に巻き付けた例を示す図である。
【図6】従来の空間光通信システムを示す図である。
【図7】リレーレンズを用いた従来の送受信器を示す図
である。
【符号の説明】
20…受光素子、20a…受光部、30…ライトパイプ
(導波管)、30a,30b…端面、31…コア層、3
2…クラッド層、33,34…反射膜、40…接着剤
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の径が他端の径より太く一端から他
    端に向けて断面積が滑らかに減少する棒形状のコア層と
    このコア層の側面を覆い前記コア層の屈折率nより屈折
    率の低いクラッド層とからなる導波管と、 前記コア層の径が細い側の前記導波管の端面と受光部を
    対向して配置された受光素子と、 前記導波管と前記受光素子との間に形成され、前記導波
    管と前記受光素子とを接着する接着剤層とを備え、 前記コア層の屈折率nと前記接着剤層の屈折率n′と前
    記受光素子の受光部の屈折率n″との関係が、n≦n′
    ≦n″であることを特徴とする光検出装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッド層の外周面に反射膜が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の光検出装
    置。
  3. 【請求項3】 一端の径が他端の径より太く一端から他
    端に向けて断面積が滑らかに減少する棒形状のコア層と
    このコア層の径が細い側の側面を覆う反射膜とこの反射
    膜に覆われていない前記コア層の側面を覆い前記コア層
    の屈折率nより屈折率の低いクラッド層とからなる導波
    管と、 前記コア層の径が細い側の前記導波管の端面と受光部を
    対向して配置された受光素子と、 前記導波管と前記受光素子との間に形成され、前記導波
    管と前記受光素子とを接着する接着剤層とを備えること
    を特徴とする光検出装置。
  4. 【請求項4】 前記コア層の屈折率nと前記接着剤層の
    屈折率n′と前記受光素子の受光部の屈折率n″との関
    係が、n≦n′≦n″であることを特徴とする請求項3
    記載の光検出装置。
  5. 【請求項5】 前記導波管の断面形状が、楕円形または
    多角形であることを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載の光検出装置。
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