JPH08149606A - 電気自動車の制動装置 - Google Patents
電気自動車の制動装置Info
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- JPH08149606A JPH08149606A JP28188294A JP28188294A JPH08149606A JP H08149606 A JPH08149606 A JP H08149606A JP 28188294 A JP28188294 A JP 28188294A JP 28188294 A JP28188294 A JP 28188294A JP H08149606 A JPH08149606 A JP H08149606A
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- braking force
- braking
- regenerative braking
- regenerative
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な装置及び簡素な制御手順にて、回生制
動時の制動エネルギ回収効率を落とすことなくまたブレ
ーキフィーリングを悪化させることなく、駆動輪のロッ
クを回避する。 【構成】 車体速度V及び駆動輪の車輪速Vωを検出し
(110)、車輪速Vωの微分値V・ωを計算すると共
に、V−Vω及びV・ωに基づき回生トルク指令値Tb
rkの減少量ΔTbrkを計算する(114)。指令値
Tbrkを出力する際には、減少量ΔTbrkを減ずる
(116)。
動時の制動エネルギ回収効率を落とすことなくまたブレ
ーキフィーリングを悪化させることなく、駆動輪のロッ
クを回避する。 【構成】 車体速度V及び駆動輪の車輪速Vωを検出し
(110)、車輪速Vωの微分値V・ωを計算すると共
に、V−Vω及びV・ωに基づき回生トルク指令値Tb
rkの減少量ΔTbrkを計算する(114)。指令値
Tbrkを出力する際には、減少量ΔTbrkを減ずる
(116)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧等の流体圧により
駆動輪及び従動輪を制動すると共に制動エネルギの回生
により駆動輪を制動する電気自動車の制動装置に関す
る。
駆動輪及び従動輪を制動すると共に制動エネルギの回生
により駆動輪を制動する電気自動車の制動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両を制動する手段として広く用いられ
ているのは、非圧縮性流体を用いる流体圧制動装置、例
えば油圧制動装置である。制動対象とする車両が電気自
動車である場合、さらに、走行用モータにより制動エネ
ルギを回収する回生制動装置も使用できる。
ているのは、非圧縮性流体を用いる流体圧制動装置、例
えば油圧制動装置である。制動対象とする車両が電気自
動車である場合、さらに、走行用モータにより制動エネ
ルギを回収する回生制動装置も使用できる。
【0003】油圧制動と回生制動の相違の一つは、回生
制動により回収された制動エネルギを、走行用モータの
電力源である主バッテリに蓄えることができる点にあ
る。従って、電気自動車においては油圧制動装置及び回
生制動装置を共に搭載しながらも、油圧制動に対し回生
制動を優先的に使用するのが、主バッテリの充電頻度抑
制、走行可能距離延長等の面で好ましい。
制動により回収された制動エネルギを、走行用モータの
電力源である主バッテリに蓄えることができる点にあ
る。従って、電気自動車においては油圧制動装置及び回
生制動装置を共に搭載しながらも、油圧制動に対し回生
制動を優先的に使用するのが、主バッテリの充電頻度抑
制、走行可能距離延長等の面で好ましい。
【0004】図4に示される例は後輪(Rr)駆動の例
であり、この例では、回生制動力と油圧制動力の和が要
求制動力と一致するよう、かつ要求制動力(ここではマ
スタシリンダ圧:M/C圧)が所定値P0より小さい領
域では回生制動力のみを作用させ、大きい領域では回生
制動力を最大回生制動力に維持しながら油圧制動力を作
用させている。このような制御を行うことにより、制動
エネルギを可能な限り回収しつつ、要求制動力を実現で
きる。
であり、この例では、回生制動力と油圧制動力の和が要
求制動力と一致するよう、かつ要求制動力(ここではマ
スタシリンダ圧:M/C圧)が所定値P0より小さい領
域では回生制動力のみを作用させ、大きい領域では回生
制動力を最大回生制動力に維持しながら油圧制動力を作
用させている。このような制御を行うことにより、制動
エネルギを可能な限り回収しつつ、要求制動力を実現で
きる。
【0005】また、回生制動力の制御は、走行用モータ
に電力を供給する際の電力変換動作を要求制動力に応じ
て制御することにより実現できる。油圧制動力の制御
は、M/Cから駆動輪のホイールシリンダ(W/C:キ
ャリパ)に至る油路上に、マスタシリンダ圧とホイール
シリンダ圧の差がP0に至ると開弁しそれ以上のマスタ
シリンダ圧では差圧P0を保持する差圧弁を設けること
により、実現できる。
に電力を供給する際の電力変換動作を要求制動力に応じ
て制御することにより実現できる。油圧制動力の制御
は、M/Cから駆動輪のホイールシリンダ(W/C:キ
ャリパ)に至る油路上に、マスタシリンダ圧とホイール
シリンダ圧の差がP0に至ると開弁しそれ以上のマスタ
シリンダ圧では差圧P0を保持する差圧弁を設けること
により、実現できる。
【0006】このような回生優先モードにおいては、図
5に示されるように、駆動輪(後輪駆動の場合後輪)と
従動輪(同前輪:Fr)の間の制動力配分が、路面との
摩擦を最も有効に利用できる理想配分から見て駆動輪ロ
ック側に位置する。また、ある摩擦係数μを有する路面
のロック限界が図中破線で示されるとすると、ブレーキ
ペダルの踏込みに伴い図中A点において駆動輪がロック
する。これを回避するため、特開平5−161212号
においては、図中一点鎖線で示される45゜ライン(前
後輪の制動力の和が一定の線)に沿って、回生制動力が
低減されまた従動輪側に油圧が導入される。このような
制御により、駆動輪のロックを回避できる。
5に示されるように、駆動輪(後輪駆動の場合後輪)と
従動輪(同前輪:Fr)の間の制動力配分が、路面との
摩擦を最も有効に利用できる理想配分から見て駆動輪ロ
ック側に位置する。また、ある摩擦係数μを有する路面
のロック限界が図中破線で示されるとすると、ブレーキ
ペダルの踏込みに伴い図中A点において駆動輪がロック
する。これを回避するため、特開平5−161212号
においては、図中一点鎖線で示される45゜ライン(前
後輪の制動力の和が一定の線)に沿って、回生制動力が
低減されまた従動輪側に油圧が導入される。このような
制御により、駆動輪のロックを回避できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロック回避制御の手順は複雑であり、実施困難であ
る。また、従動輪側に油圧を導入するためリニアバルブ
等を用いる必要がありコスト増大が生じる。このような
不具合を避けるためには、電気車のエアブレーキ及び電
気ブレーキに関して特開平2−141354号に開示さ
れているように、車輪の滑走を検出したときある一定量
回生制動力のみを低減するという方法を用いればよい。
この方法の採用により、制御手順は簡素となりまた装置
コストも低減されるが、反面で、回生制動力を低減した
状態での制動エネルギ回収効率が良好になるとは限ら
ず、またブレーキフィーリングの悪化も生じてしまう。
うなロック回避制御の手順は複雑であり、実施困難であ
る。また、従動輪側に油圧を導入するためリニアバルブ
等を用いる必要がありコスト増大が生じる。このような
不具合を避けるためには、電気車のエアブレーキ及び電
気ブレーキに関して特開平2−141354号に開示さ
れているように、車輪の滑走を検出したときある一定量
回生制動力のみを低減するという方法を用いればよい。
この方法の採用により、制御手順は簡素となりまた装置
コストも低減されるが、反面で、回生制動力を低減した
状態での制動エネルギ回収効率が良好になるとは限ら
ず、またブレーキフィーリングの悪化も生じてしまう。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、回生制動力の低減
量を適切な指標を用いて決定することにより、安価な装
置かつ簡素な制御手順にて、制動エネルギ回収効率やブ
レーキフィーリングを良好に保てるようにすることを目
的とする。
とを課題としてなされたものであり、回生制動力の低減
量を適切な指標を用いて決定することにより、安価な装
置かつ簡素な制御手順にて、制動エネルギ回収効率やブ
レーキフィーリングを良好に保てるようにすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成は、駆動輪及び従動輪を
流体圧制動する手段と、駆動輪を回生制動する手段と、
回生制動力指令値を操縦者等からの要求制動力に応じて
決定し、回生制動による制動エネルギ回収が流体圧制動
による制動エネルギ消費に優先して発生するよう流体圧
制動力を制限しながら、回生制動力指令値に基づき回生
制動力を制御する制御手段と、を備え、駆動輪及び従動
輪への制動力配分が駆動輪ロック傾向側に偏奇し、電気
自動車に搭載される制動装置において、制御手段が、駆
動輪の回転速度を検出し駆動輪の減速度を求める手段
と、駆動輪の減速度に応じて回生制動力低減量を決定す
る手段と、回生制動力指令値から回生制動力低減量を減
ずる手段と、を有することを特徴とする。
るために、本発明の第1の構成は、駆動輪及び従動輪を
流体圧制動する手段と、駆動輪を回生制動する手段と、
回生制動力指令値を操縦者等からの要求制動力に応じて
決定し、回生制動による制動エネルギ回収が流体圧制動
による制動エネルギ消費に優先して発生するよう流体圧
制動力を制限しながら、回生制動力指令値に基づき回生
制動力を制御する制御手段と、を備え、駆動輪及び従動
輪への制動力配分が駆動輪ロック傾向側に偏奇し、電気
自動車に搭載される制動装置において、制御手段が、駆
動輪の回転速度を検出し駆動輪の減速度を求める手段
と、駆動輪の減速度に応じて回生制動力低減量を決定す
る手段と、回生制動力指令値から回生制動力低減量を減
ずる手段と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明の第2の構成は、制御手段が、駆動
輪の回転速度及び車体の速度を検出する手段と、駆動輪
の回転速度と車体の速度を比較しその結果に応じて回生
制動力低減量を決定する手段と、回生制動力指令値から
回生制動力低減量を減ずる手段と、を有することを特徴
とする。
輪の回転速度及び車体の速度を検出する手段と、駆動輪
の回転速度と車体の速度を比較しその結果に応じて回生
制動力低減量を決定する手段と、回生制動力指令値から
回生制動力低減量を減ずる手段と、を有することを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明の第1の構成においては、駆動輪の回転
速度が検出されその結果に基づき駆動輪の減速度が求め
られる。さらに、求めた減速度に応じて回生制動力低減
量が決定され、回生制動力低減量を減じた回生制動力指
令値に基づき、回生制動力が制御される。その際、流体
圧制動力は、回生制動による制動エネルギ回収が流体圧
制動による制動エネルギ消費に優先して発生するよう制
限を受けているため、駆動輪に作用する合計の制動力は
回生制動力低減量に応じて低減されることになり、安価
な装置かつ簡素な制御手順にて駆動輪のロックが速やか
に解消される。さらに、本構成においては、回生制動力
指令値から減ずべき回生制動力低減量が駆動輪の減速度
に応じて決定されているため、回生制動力が無闇に低減
されることがなく駆動輪ロック回避に必要な最小限の低
減量にとどめることが可能であるから、回生制動による
制動エネルギ回収効率が比較的良好な範囲にとどまり、
またブレーキフィーリングも改善される。
速度が検出されその結果に基づき駆動輪の減速度が求め
られる。さらに、求めた減速度に応じて回生制動力低減
量が決定され、回生制動力低減量を減じた回生制動力指
令値に基づき、回生制動力が制御される。その際、流体
圧制動力は、回生制動による制動エネルギ回収が流体圧
制動による制動エネルギ消費に優先して発生するよう制
限を受けているため、駆動輪に作用する合計の制動力は
回生制動力低減量に応じて低減されることになり、安価
な装置かつ簡素な制御手順にて駆動輪のロックが速やか
に解消される。さらに、本構成においては、回生制動力
指令値から減ずべき回生制動力低減量が駆動輪の減速度
に応じて決定されているため、回生制動力が無闇に低減
されることがなく駆動輪ロック回避に必要な最小限の低
減量にとどめることが可能であるから、回生制動による
制動エネルギ回収効率が比較的良好な範囲にとどまり、
またブレーキフィーリングも改善される。
【0012】本発明の第2の構成においては、駆動輪の
回転速度及び車体の速度が検出され、両検出値の比較結
果に応じて回生制動力低減量が決定される。これによ
り、第1の構成と同様の作用が生じると共に、制動力配
分が最終的に理想配分近傍に収束することとなるため、
駆動輪ロックをより確実に抑制可能になる。
回転速度及び車体の速度が検出され、両検出値の比較結
果に応じて回生制動力低減量が決定される。これによ
り、第1の構成と同様の作用が生じると共に、制動力配
分が最終的に理想配分近傍に収束することとなるため、
駆動輪ロックをより確実に抑制可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図4及び図5に示される従来例
と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。
基づき説明する。なお、図4及び図5に示される従来例
と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。
【0014】図1には、本発明の一実施例に係る電気自
動車のシステム構成、特に制動系統の構成が示されてい
る。この図に示されるシステムは、本発明を後輪駆動車
に適用した例であるが、本発明は前輪駆動車に適用する
こともできる。
動車のシステム構成、特に制動系統の構成が示されてい
る。この図に示されるシステムは、本発明を後輪駆動車
に適用した例であるが、本発明は前輪駆動車に適用する
こともできる。
【0015】この図に示されるシステムは、車両を駆動
する手段として主バッテリ10、インバータ12、モー
タ14及びECU16を備えている。主バッテリ10の
放電出力はECU16の制御の下にインバータ12によ
って三相交流電力に変換される。この実施例の場合走行
用モータ14は三相交流モータであり、インバータ12
から供給される三相交流電力によって回転駆動する。こ
れにより、車両の駆動力が発生する。また、ECU16
は、アクセルペダルの操作等に応じてインバータ12を
構成するスイッチング素子のスイッチング動作を制御す
る。従って、走行用モータ14の出力トルクは、車両操
縦者によるアクセルペダルの踏み込み等に応じたトルク
となる。
する手段として主バッテリ10、インバータ12、モー
タ14及びECU16を備えている。主バッテリ10の
放電出力はECU16の制御の下にインバータ12によ
って三相交流電力に変換される。この実施例の場合走行
用モータ14は三相交流モータであり、インバータ12
から供給される三相交流電力によって回転駆動する。こ
れにより、車両の駆動力が発生する。また、ECU16
は、アクセルペダルの操作等に応じてインバータ12を
構成するスイッチング素子のスイッチング動作を制御す
る。従って、走行用モータ14の出力トルクは、車両操
縦者によるアクセルペダルの踏み込み等に応じたトルク
となる。
【0016】また、このシステムは、制動系統として回
生制動系統及び油圧制動系統を共に備えている。回生制
動系統は、ECU16によるインバータ12の制御によ
って実現されている。すなわち、ECU16は、ブレー
キペダル18の踏み込みが当該ブレーキペダル18に付
設されたブレーキスイッチ20により検出されると、駆
動輪に係る油路上に設けられた油圧センサ22及び24
によりマスタシリンダ26における油圧(マスタシリン
ダ圧)及び駆動輪側のホイールシリンダ(キャリパ)2
8rにおける油圧(ホイールシリンダ圧)を検出し、こ
れらに基づき必要な回生トルクを計算する。ECU16
は、計算した回生トルクが実現されるよう、インバータ
12を制御する。これによって、回生制動が実現され
る。
生制動系統及び油圧制動系統を共に備えている。回生制
動系統は、ECU16によるインバータ12の制御によ
って実現されている。すなわち、ECU16は、ブレー
キペダル18の踏み込みが当該ブレーキペダル18に付
設されたブレーキスイッチ20により検出されると、駆
動輪に係る油路上に設けられた油圧センサ22及び24
によりマスタシリンダ26における油圧(マスタシリン
ダ圧)及び駆動輪側のホイールシリンダ(キャリパ)2
8rにおける油圧(ホイールシリンダ圧)を検出し、こ
れらに基づき必要な回生トルクを計算する。ECU16
は、計算した回生トルクが実現されるよう、インバータ
12を制御する。これによって、回生制動が実現され
る。
【0017】油圧制動系統は、駆動輪(この実施例では
後輪)及び従動輪(この実施例では前輪)の各ブレーキ
ホイール30r及び30fに対応して設けられたホイー
ルシリンダ28r及び28fのほか、マスタシリンダ2
6の各油圧室から各ホイールシリンダ28r及び28f
に至る油路上に設けられた各種の弁から構成されてい
る。これの弁のうち、電磁弁32r及び32fはECU
16の指令に応じて油路を遮断する弁であり、回生制動
力がフェイルした時(所望の回生制動力が得られないと
き)やブレーキペダル18の踏込みがごく浅いとき等を
除き、遮断状態に維持される。また、差圧弁34r及び
34fは、対応するホイールシリンダ28r又は28f
におけるホイールシリンダ圧に比べ、マスタシリンダ圧
が所定の開弁値P0以上に高くなった場合に開き、この
差圧を保ちつつ対応するホイールシリンダ28r及び2
8fに制動油を供給する。油圧遮断弁36r及び36f
は、マスタシリンダ圧がホイールシリンダ圧より高い状
態では油路を遮断する。リリーフ弁38r及び38f
は、ホイールシリンダ圧がマスタシリンダ圧以上になっ
た場合に開き制動油を流通させる。
後輪)及び従動輪(この実施例では前輪)の各ブレーキ
ホイール30r及び30fに対応して設けられたホイー
ルシリンダ28r及び28fのほか、マスタシリンダ2
6の各油圧室から各ホイールシリンダ28r及び28f
に至る油路上に設けられた各種の弁から構成されてい
る。これの弁のうち、電磁弁32r及び32fはECU
16の指令に応じて油路を遮断する弁であり、回生制動
力がフェイルした時(所望の回生制動力が得られないと
き)やブレーキペダル18の踏込みがごく浅いとき等を
除き、遮断状態に維持される。また、差圧弁34r及び
34fは、対応するホイールシリンダ28r又は28f
におけるホイールシリンダ圧に比べ、マスタシリンダ圧
が所定の開弁値P0以上に高くなった場合に開き、この
差圧を保ちつつ対応するホイールシリンダ28r及び2
8fに制動油を供給する。油圧遮断弁36r及び36f
は、マスタシリンダ圧がホイールシリンダ圧より高い状
態では油路を遮断する。リリーフ弁38r及び38f
は、ホイールシリンダ圧がマスタシリンダ圧以上になっ
た場合に開き制動油を流通させる。
【0018】この実施例においても、駆動輪に関して
は、前述の従来例と同様図4の回生優先モードによる制
御が行われている。すなわち、油圧センサ22によって
検出されるマスタシリンダ圧と油圧センサ24によって
検出されるホイールシリンダ圧の差が差圧弁34rの開
弁値P0より低い間は、駆動輪側のブレーキホイール3
0rには油圧は作用せず、その間はECU16による回
生制動制御が行われる。このような制御によって、図4
に示される回生優先モードが実現される。
は、前述の従来例と同様図4の回生優先モードによる制
御が行われている。すなわち、油圧センサ22によって
検出されるマスタシリンダ圧と油圧センサ24によって
検出されるホイールシリンダ圧の差が差圧弁34rの開
弁値P0より低い間は、駆動輪側のブレーキホイール3
0rには油圧は作用せず、その間はECU16による回
生制動制御が行われる。このような制御によって、図4
に示される回生優先モードが実現される。
【0019】従って、本実施例においても、従来例と同
様、前後輪の間の制動力配分は、理想配分に比べ後輪
(駆動輪)ロック傾向となる。本実施例が特徴とすると
ころは、路面の摩擦係数μが低い等のため駆動輪にロッ
クが生じようとした場合に、これを安価な装置かつ簡素
な手順にて回避可能にすると共に、回避動作に伴う回生
制動力の低減処理を、回生制動による制動エネルギ回収
効率の顕著な悪化を伴わないよう、実現することにあ
る。次に、この点に関し、図2及び図3を参照しながら
説明する。
様、前後輪の間の制動力配分は、理想配分に比べ後輪
(駆動輪)ロック傾向となる。本実施例が特徴とすると
ころは、路面の摩擦係数μが低い等のため駆動輪にロッ
クが生じようとした場合に、これを安価な装置かつ簡素
な手順にて回避可能にすると共に、回避動作に伴う回生
制動力の低減処理を、回生制動による制動エネルギ回収
効率の顕著な悪化を伴わないよう、実現することにあ
る。次に、この点に関し、図2及び図3を参照しながら
説明する。
【0020】図2に示されるのは、ECU16によって
実行される回生制動制御であり、図3に示されるのは本
実施例における制動力配分及びロック回避動作である。
図2に示されるように、ECU16は、所定の初期化処
理を実行した上で、車両が停止しているか否か(10
2)、及びブレーキスイッチ20がオンしているか否か
(104)を判定する。車両が停止しているか否かは、
モータ14に付設された回転センサ40、駆動輪の回転
速度を検出する車輪速センサ42、車体の速度を検出す
る車体速センサ44のいずれの出力を利用しても判定す
ることができる。車両が停止している場合には、回生制
動を行う必要がないため回生トルクの指令値Tbrkや
その減少量ΔTbrkを0に設定すると共に、電磁弁3
2r及び32fを開かせ、制動油の流通が可能な状態に
リセットする(106)。また、車両が停止していなく
ても、ブレーキスイッチ20がオンしていれば、やはり
同様のステップ106を実行する。
実行される回生制動制御であり、図3に示されるのは本
実施例における制動力配分及びロック回避動作である。
図2に示されるように、ECU16は、所定の初期化処
理を実行した上で、車両が停止しているか否か(10
2)、及びブレーキスイッチ20がオンしているか否か
(104)を判定する。車両が停止しているか否かは、
モータ14に付設された回転センサ40、駆動輪の回転
速度を検出する車輪速センサ42、車体の速度を検出す
る車体速センサ44のいずれの出力を利用しても判定す
ることができる。車両が停止している場合には、回生制
動を行う必要がないため回生トルクの指令値Tbrkや
その減少量ΔTbrkを0に設定すると共に、電磁弁3
2r及び32fを開かせ、制動油の流通が可能な状態に
リセットする(106)。また、車両が停止していなく
ても、ブレーキスイッチ20がオンしていれば、やはり
同様のステップ106を実行する。
【0021】車両が停止しておらずかつブレーキスイッ
チ20がオンしているときには、回生制動力の制御を行
う必要が在るため、ECU16は、図4に示される回生
制動力が実現されるよう、マスタシリンダ圧やホイール
シリンダ圧に基づき回生トルクの指令値Tbrkを計算
する(108)。計算により得られた指令値Tbrk
は、ステップ110〜114による減少補正を経た上
で、インバータ12の制御に使用される(回生トルク出
力:116)。
チ20がオンしているときには、回生制動力の制御を行
う必要が在るため、ECU16は、図4に示される回生
制動力が実現されるよう、マスタシリンダ圧やホイール
シリンダ圧に基づき回生トルクの指令値Tbrkを計算
する(108)。計算により得られた指令値Tbrk
は、ステップ110〜114による減少補正を経た上
で、インバータ12の制御に使用される(回生トルク出
力:116)。
【0022】指令値Tbrkを減少補正する際には、ま
ず、車体速センサ44により車体速度Vが、車輪速セン
サ42により駆動輪の車輪速Vωが、それぞれ検出され
ECU16に読み込まれる(110)。ECU16は、
その際、両者の差
ず、車体速センサ44により車体速度Vが、車輪速セン
サ42により駆動輪の車輪速Vωが、それぞれ検出され
ECU16に読み込まれる(110)。ECU16は、
その際、両者の差
【数1】 を演算する。ECU16は、続いて、車輪速Vωの微分
値V・ωを計算する(112)。すなわち、駆動輪の減
速度を求める。ECU16は、このようにして求めた値
を利用して、回生トルク指令値の減少量ΔTbrkを次
の式に基づき計算する(114)。
値V・ωを計算する(112)。すなわち、駆動輪の減
速度を求める。ECU16は、このようにして求めた値
を利用して、回生トルク指令値の減少量ΔTbrkを次
の式に基づき計算する(114)。
【0023】
【数2】 ステップ116においては、次の式により減少補正され
た指令値Tbrk
た指令値Tbrk
【数3】 が出力される。
【0024】このような制御が行われると、図3に示さ
れるように、駆動輪のロックが好適に回避される。すな
わち、回生優先モードにて制動を行っている際に低μ路
走行によりA点で駆動輪のロックが発生しようとした場
合、これに伴い車体速度Vと車輪速Vωに差が生じ、そ
の結果回生トルクの指令値Tbrkが減少補正される。
すると、回生制動力が低減する結果駆動輪(後輪)側へ
の制動力の配分が低下し、動作点がAからBに移行す
る。この時、差圧弁34rが閉じている場合には、車両
操縦者がブレーキペダル18をさらに踏み込むとマスタ
シリンダ圧の上昇に伴い、トルク指令値Tbrkが増大
し、動作点がBからCに移る。この時点で、再度、回生
トルクの指令値Tbrkが減少補正される結果、動作点
はさらにDに移行する。このような動作が繰り返された
後、理想配分近傍にあるE点に動作点が移行すると、車
体速度Vと車輪速Vωの差がほぼ0となるため、制御動
作はこの点で安定する。
れるように、駆動輪のロックが好適に回避される。すな
わち、回生優先モードにて制動を行っている際に低μ路
走行によりA点で駆動輪のロックが発生しようとした場
合、これに伴い車体速度Vと車輪速Vωに差が生じ、そ
の結果回生トルクの指令値Tbrkが減少補正される。
すると、回生制動力が低減する結果駆動輪(後輪)側へ
の制動力の配分が低下し、動作点がAからBに移行す
る。この時、差圧弁34rが閉じている場合には、車両
操縦者がブレーキペダル18をさらに踏み込むとマスタ
シリンダ圧の上昇に伴い、トルク指令値Tbrkが増大
し、動作点がBからCに移る。この時点で、再度、回生
トルクの指令値Tbrkが減少補正される結果、動作点
はさらにDに移行する。このような動作が繰り返された
後、理想配分近傍にあるE点に動作点が移行すると、車
体速度Vと車輪速Vωの差がほぼ0となるため、制御動
作はこの点で安定する。
【0025】したがって、本実施例によれば、特開平5
−161212号のようにリニアバルブを用いたり複雑
な制御手順を使用したりすることなく、駆動輪がロック
することを確実に防止することができる。また、特開平
2−141354号と異なり、回生トルク指令値Tbr
kの減少量ΔTbrkを前述の式に基づき決定している
ため、ブレーキフィーリングが悪化したり回生制動の際
の制動エネルギ回収効率が悪化したりすることもない。
従って、本実施例によれば、従来より安価でエネルギ効
率も良く、従って主バッテリ10の充電1回当たりの走
行可能距離が長い電気自動車が得られる。
−161212号のようにリニアバルブを用いたり複雑
な制御手順を使用したりすることなく、駆動輪がロック
することを確実に防止することができる。また、特開平
2−141354号と異なり、回生トルク指令値Tbr
kの減少量ΔTbrkを前述の式に基づき決定している
ため、ブレーキフィーリングが悪化したり回生制動の際
の制動エネルギ回収効率が悪化したりすることもない。
従って、本実施例によれば、従来より安価でエネルギ効
率も良く、従って主バッテリ10の充電1回当たりの走
行可能距離が長い電気自動車が得られる。
【0026】なお、以上の説明は、後輪駆動車を例とし
たが、本発明は前輪駆動車に適用することもできる。前
輪駆動車に適用した場合と後輪駆動車に適用した場合を
比較すると、後輪駆動車に適用した方が回生・油圧合計
の制動力の落ち方が少なく、また車両の安定性が高いと
いうメリットがある。
たが、本発明は前輪駆動車に適用することもできる。前
輪駆動車に適用した場合と後輪駆動車に適用した場合を
比較すると、後輪駆動車に適用した方が回生・油圧合計
の制動力の落ち方が少なく、また車両の安定性が高いと
いうメリットがある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の構
成によれば、駆動輪の回転速度の検出結果に基づき駆動
輪の減速度を求め、求めた減速度に応じて回生制動力低
減量を決定するようにしたため、安価な装置かつ簡素な
制御手順にて駆動輪のロックを速やかに解消できるとと
もに、回生制動力が無闇に低減されることがなく駆動輪
ロック回避に必要な最小限の低減量にとどめることが可
能であるから、回生制動による制動エネルギ回収効率が
比較的良好な範囲にとどまり、またブレーキフィーリン
グも改善できる。
成によれば、駆動輪の回転速度の検出結果に基づき駆動
輪の減速度を求め、求めた減速度に応じて回生制動力低
減量を決定するようにしたため、安価な装置かつ簡素な
制御手順にて駆動輪のロックを速やかに解消できるとと
もに、回生制動力が無闇に低減されることがなく駆動輪
ロック回避に必要な最小限の低減量にとどめることが可
能であるから、回生制動による制動エネルギ回収効率が
比較的良好な範囲にとどまり、またブレーキフィーリン
グも改善できる。
【0028】本発明の第2の構成によれば、駆動輪の回
転速度及び車体の速度を検出し両検出値の比較結果に応
じて回生制動力低減量を決定するようにしたため、第1
の構成と同様の効果を得られる他、制動力配分が最終的
に理想配分近傍に収束することとなるため、駆動輪ロッ
クをより確実に抑制できる。
転速度及び車体の速度を検出し両検出値の比較結果に応
じて回生制動力低減量を決定するようにしたため、第1
の構成と同様の効果を得られる他、制動力配分が最終的
に理想配分近傍に収束することとなるため、駆動輪ロッ
クをより確実に抑制できる。
【図1】本発明の一実施例に係るシステムの構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】この実施例におけるECUの動作の流れを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図3】この実施例における駆動輪ロック回避動作の内
容を概念的に示す図である。
容を概念的に示す図である。
【図4】回生優先制御の一例を示す図である。
【図5】従来におけるロック回避動作の一例を示す図で
ある。
ある。
10 主バッテリ 12 インバータ 14 モータ 16 ECU(電子制御ユニット) 18 ブレーキペダル 22,24 油圧センサ 26 マスタシリンダ(M/C) 28f,28r ホイールシリンダ(W/C) 30f,30r ブレーキホイール 34f,34r 差圧弁 40 回転センサ 42 車輪速センサ 44 車体速センサ Tbrk 回生トルクの指令値 ΔTbrk 回生トルク指令値の減少量 V 車体速度 Vω 駆動輪の車輪速 V・ω 車輪速の微分値(減速度)
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動輪及び従動輪を流体圧制動する手段
と、駆動輪を回生制動する手段と、回生制動力指令値を
操縦者等からの要求制動力に応じて決定し、回生制動に
よる制動エネルギ回収が流体圧制動による制動エネルギ
消費に優先して発生するよう流体圧制動力を制限しなが
ら、回生制動力指令値に基づき回生制動力を制御する制
御手段と、を備え、駆動輪及び従動輪への制動力配分が
駆動輪ロック傾向側に偏奇し、電気自動車に搭載される
制動装置において、 制御手段が、 駆動輪の回転速度を検出し駆動輪の減速度を求める手段
と、 駆動輪の減速度に応じて回生制動力低減量を決定する手
段と、 回生制動力指令値から回生制動力低減量を減ずる手段
と、 を有することを特徴とする制動装置。 - 【請求項2】 駆動輪及び従動輪を流体圧制動する手段
と、駆動輪を回生制動する手段と、回生制動力指令値を
操縦者等からの要求制動力に応じて決定し、回生制動に
よる制動エネルギ回収が流体圧制動による制動エネルギ
消費に優先して発生するよう流体圧制動力を制限しなが
ら、回生制動力指令値に基づき回生制動力を制御する制
御手段と、を備え、駆動輪及び従動輪への制動力配分が
駆動輪ロック傾向側に偏奇し、電気自動車に搭載される
制動装置において、 制御手段が、 駆動輪の回転速度及び車体の速度を検出する手段と、 駆動輪の回転速度と車体の速度を比較しその結果に応じ
て回生制動力低減量を決定する手段と、 回生制動力指令値から回生制動力低減量を減ずる手段
と、 を有することを特徴とする制動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28188294A JPH08149606A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 電気自動車の制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28188294A JPH08149606A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 電気自動車の制動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08149606A true JPH08149606A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17645290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28188294A Pending JPH08149606A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 電気自動車の制動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08149606A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11220811A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-10 | Honda Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
| JP2004104991A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Ford Motor Co | 回生制動を持つ車両の独立制動及び操縦性の制御方法及びシステム |
| JP2006204073A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の回生制動制御装置 |
| JP2006204072A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の回生制動制御装置 |
| JP2011101561A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Toyota Motor Corp | 制動制御装置 |
| WO2012104903A1 (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-09 | スズキ株式会社 | 回生制御装置および回生制御方法並びにハイブリッド車両 |
| CN103863276A (zh) * | 2012-12-08 | 2014-06-18 | 福特全球技术公司 | 并行再生制动扭矩调节系统及方法 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP28188294A patent/JPH08149606A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11220811A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-10 | Honda Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
| JP2004104991A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Ford Motor Co | 回生制動を持つ車両の独立制動及び操縦性の制御方法及びシステム |
| JP2006204073A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の回生制動制御装置 |
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| JP2011101561A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Toyota Motor Corp | 制動制御装置 |
| WO2012104903A1 (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-09 | スズキ株式会社 | 回生制御装置および回生制御方法並びにハイブリッド車両 |
| US9527388B2 (en) | 2011-01-31 | 2016-12-27 | Suzuki Motor Corporation | Regenerative control device and regenerative control method and hybrid motor vehicle |
| CN103863276A (zh) * | 2012-12-08 | 2014-06-18 | 福特全球技术公司 | 并行再生制动扭矩调节系统及方法 |
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