JPH08150152A - 歯列矯正具 - Google Patents
歯列矯正具Info
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- JPH08150152A JPH08150152A JP29537394A JP29537394A JPH08150152A JP H08150152 A JPH08150152 A JP H08150152A JP 29537394 A JP29537394 A JP 29537394A JP 29537394 A JP29537394 A JP 29537394A JP H08150152 A JPH08150152 A JP H08150152A
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- bracket
- lid
- lock pin
- arch wire
- bracket body
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- Pending
Links
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Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 歯列矯正具のブラケット31は、歯面に固定
されるブラケット本体32と、これを包接する様に被覆
するブラケット蓋33からなる。ブラケット蓋33は弾
性を有する素材で構成される。ブラケット蓋33及びブ
ラケット本体32は、いずれも楕円形である。上記ブラ
ケット蓋33の長軸はブラケット本体32の長軸より長
く、ブラケット蓋33の短軸はブラケット本体32の短
軸より短い。ブラケット蓋33を矢印G方向に押圧てし
矢印H方向に広げ、ブラケット本体32に嵌める。 【効果】 表面が凹凸の少ない滑らかな形状であり、歯
の前方からアーチワイヤを嵌めることができる。且つア
ーチワイヤの緩やかな固定からしっかりとした固定まで
種々実現できる。従ってすべての治療段階に対応でき、
しかも歯垢が付き難い。
されるブラケット本体32と、これを包接する様に被覆
するブラケット蓋33からなる。ブラケット蓋33は弾
性を有する素材で構成される。ブラケット蓋33及びブ
ラケット本体32は、いずれも楕円形である。上記ブラ
ケット蓋33の長軸はブラケット本体32の長軸より長
く、ブラケット蓋33の短軸はブラケット本体32の短
軸より短い。ブラケット蓋33を矢印G方向に押圧てし
矢印H方向に広げ、ブラケット本体32に嵌める。 【効果】 表面が凹凸の少ない滑らかな形状であり、歯
の前方からアーチワイヤを嵌めることができる。且つア
ーチワイヤの緩やかな固定からしっかりとした固定まで
種々実現できる。従ってすべての治療段階に対応でき、
しかも歯垢が付き難い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科用の歯列矯正具に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】乱杭歯や八重歯等の様に歯列びが悪いと
いうことは、見た目が悪いというのみならず、歯列びの
悪い所に歯垢が堆積し易く、虫歯や歯槽膿漏の原因にな
るということから、近年の歯科治療分野においては、歯
列びの悪い患者の為の歯列矯正治療が広く行われるよう
になってきている。
いうことは、見た目が悪いというのみならず、歯列びの
悪い所に歯垢が堆積し易く、虫歯や歯槽膿漏の原因にな
るということから、近年の歯科治療分野においては、歯
列びの悪い患者の為の歯列矯正治療が広く行われるよう
になってきている。
【0003】歯列矯正治療の方法は、各歯の表面に歯列
矯正具を接着剤等で固定し、該各歯列矯正具にアーチワ
イヤーを通し、該アーチワイヤーの復元力によって歯に
押圧・引戻し・捩り等の外力を加えることにより、歯列
を正しい位置及び向きに変位させて矯正していくという
ものである。
矯正具を接着剤等で固定し、該各歯列矯正具にアーチワ
イヤーを通し、該アーチワイヤーの復元力によって歯に
押圧・引戻し・捩り等の外力を加えることにより、歯列
を正しい位置及び向きに変位させて矯正していくという
ものである。
【0004】図8の(a)は従来の歯列矯正具(ブラケ
ット52及び取付ワイヤー56)とアーチワイヤー2を
示す斜視図で、図8の(b)及び(c)はそのb−b線
における断面図である。ブラケット52はその接着面5
2aで接着剤によって歯(図示せず)表面に接着されて
おり、ブラケット52に設けられた固定台52bにアー
チワイヤー2を嵌め、取付ワイヤー56を取付ワイヤー
溝52cに巻回して巻締め56cすることによって、ア
ーチワイヤー2がブラケット52に押し付け固定され
る。以下、この歯列矯正具を従来例と称す。尚ブラケ
ット52へのアーチワイヤー2の取り付けの際にアーチ
ワイヤー2を前方から嵌めることができる様に、ブラケ
ットの固定台52bは前が開放された溝型を呈してい
る。以下、この歯列矯正具を従来例と称す。
ット52及び取付ワイヤー56)とアーチワイヤー2を
示す斜視図で、図8の(b)及び(c)はそのb−b線
における断面図である。ブラケット52はその接着面5
2aで接着剤によって歯(図示せず)表面に接着されて
おり、ブラケット52に設けられた固定台52bにアー
チワイヤー2を嵌め、取付ワイヤー56を取付ワイヤー
溝52cに巻回して巻締め56cすることによって、ア
ーチワイヤー2がブラケット52に押し付け固定され
る。以下、この歯列矯正具を従来例と称す。尚ブラケ
ット52へのアーチワイヤー2の取り付けの際にアーチ
ワイヤー2を前方から嵌めることができる様に、ブラケ
ットの固定台52bは前が開放された溝型を呈してい
る。以下、この歯列矯正具を従来例と称す。
【0005】歯列矯正の治療手順としては、先ず不規則
な乱杭状態の歯列を先ず1次治療として大まかに歯列矯
正することから始まる(以下、粗揃え段階と称す)。こ
の段階の歯列矯正具に対するアーチワイヤーの固定の程
度はしっかりしたものではなく、ある程度の遊びがあ
る。この様な遊びがないと、歯に対して過大な押圧力を
与えることとなり、患者に不快感を与えるばかりでな
く、局部的な矯正が進行することがあり、歯を正しい位
置へ移動させるという広い観点からも不具合が生じる。
な乱杭状態の歯列を先ず1次治療として大まかに歯列矯
正することから始まる(以下、粗揃え段階と称す)。こ
の段階の歯列矯正具に対するアーチワイヤーの固定の程
度はしっかりしたものではなく、ある程度の遊びがあ
る。この様な遊びがないと、歯に対して過大な押圧力を
与えることとなり、患者に不快感を与えるばかりでな
く、局部的な矯正が進行することがあり、歯を正しい位
置へ移動させるという広い観点からも不具合が生じる。
【0006】従って一般に粗揃え段階のアーチワイヤー
2は断面丸形のものが用いられており、ブラケット52
の固定台52bに対する固定は、以下述べる様に遊びを
持った緩やかな固定状態となっている。即ち図8の
(b)に示す様に、丸型アーチワイヤー2を用いると角
溝の固定台52bに対して点で接触することになり、ま
たアーチワイヤー2は断面円形であることからその接点
はアーチワイヤー2の捩れにより容易に変わる為、強固
な固定とはならない。また粗揃え段階では取付ワイヤー
56の締結の程度も緩やかなものとされている。従って
アーチワイヤーの歯列矯正具への固定程度は全体として
弱いものとなっている。
2は断面丸形のものが用いられており、ブラケット52
の固定台52bに対する固定は、以下述べる様に遊びを
持った緩やかな固定状態となっている。即ち図8の
(b)に示す様に、丸型アーチワイヤー2を用いると角
溝の固定台52bに対して点で接触することになり、ま
たアーチワイヤー2は断面円形であることからその接点
はアーチワイヤー2の捩れにより容易に変わる為、強固
な固定とはならない。また粗揃え段階では取付ワイヤー
56の締結の程度も緩やかなものとされている。従って
アーチワイヤーの歯列矯正具への固定程度は全体として
弱いものとなっている。
【0007】この様にして大まかに歯列が整った歯は、
次の治療段階において精密に矯正される(以下、正位置
矯正段階と称す)。この段階ではアーチワイヤー2とし
て断面角形のものを用い、また取付ワイヤー56を強く
巻締めることによってアーチワイヤー2をブラケット5
2にしっかりと押付け固定する。図8の(c)に示す様
に、角形アーチワイヤー2を用いると角溝の固定台52
bに対して面接触でぴったりと嵌め込まれることにな
り、角形アーチワイヤー2は転動することがないので、
設計されたトルク角θに応じたトルクが正しく付与され
続け、歯の前後方向の歪みを正しい角度の配置に矯正す
ることができる。
次の治療段階において精密に矯正される(以下、正位置
矯正段階と称す)。この段階ではアーチワイヤー2とし
て断面角形のものを用い、また取付ワイヤー56を強く
巻締めることによってアーチワイヤー2をブラケット5
2にしっかりと押付け固定する。図8の(c)に示す様
に、角形アーチワイヤー2を用いると角溝の固定台52
bに対して面接触でぴったりと嵌め込まれることにな
り、角形アーチワイヤー2は転動することがないので、
設計されたトルク角θに応じたトルクが正しく付与され
続け、歯の前後方向の歪みを正しい角度の配置に矯正す
ることができる。
【0008】歯列矯正具としては上記従来例以外にも
種々のものが提案されており、例えば特開昭56−1
12238号公報記載の歯列矯正具は、ブラケット本体
と蓋体からなるものである。
種々のものが提案されており、例えば特開昭56−1
12238号公報記載の歯列矯正具は、ブラケット本体
と蓋体からなるものである。
【0009】従来例は図9の斜視図に示す様に、蓋体
88には、周縁の折曲げ片に軸方向の切込みが入れられ
た弾性係合部89が設けられ、ブラケット本体87には
ワイヤー装着溝80、及び係止部81が設けられてい
る。ブラケット蓋をブラケット本体に嵌め合わせるとき
には、アーチワイヤー2をワイヤー装着溝80に配置
し、弾性係合部89の各片を中心方向へ押し締める様に
加圧することにより、係止部81の周縁を挟むように嵌
合わさせる。外すときには、蓋体88の中央部を押圧し
て(矢印P方向)弾性係合部89を外側へ展開させ、嵌
合を解除して蓋体88を取り外す。
88には、周縁の折曲げ片に軸方向の切込みが入れられ
た弾性係合部89が設けられ、ブラケット本体87には
ワイヤー装着溝80、及び係止部81が設けられてい
る。ブラケット蓋をブラケット本体に嵌め合わせるとき
には、アーチワイヤー2をワイヤー装着溝80に配置
し、弾性係合部89の各片を中心方向へ押し締める様に
加圧することにより、係止部81の周縁を挟むように嵌
合わさせる。外すときには、蓋体88の中央部を押圧し
て(矢印P方向)弾性係合部89を外側へ展開させ、嵌
合を解除して蓋体88を取り外す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例は、ブラケット52に多数の凹凸が形成されてお
り、加えて取付ワイヤー56での締結により更に凹凸が
増加する為、その凹凸部分に食べ物が溜まり易く、しか
も歯ブラシでのブラッシングが行き届き難いので、歯垢
が溜まり口中が不衛生になるという問題がある。
例は、ブラケット52に多数の凹凸が形成されてお
り、加えて取付ワイヤー56での締結により更に凹凸が
増加する為、その凹凸部分に食べ物が溜まり易く、しか
も歯ブラシでのブラッシングが行き届き難いので、歯垢
が溜まり口中が不衛生になるという問題がある。
【0011】一方、上記従来例については、凹凸の少
ない形状であるので歯垢の問題については比較的軽微で
あるが、正位置矯正段階の治療を行いたい場合に、矯正
の為のトルクがつけられず、またアーチワイヤー2の横
移動を止めることができないという問題がある。即ち、
従来例では蓋体88の中央部を押圧して蓋体88を外
すものであるから、当然にアーチワイヤー2と蓋体88
の内側面との間に空間を必要とする。空間が形成されて
いればアーチワイヤー2は浮き、強固な固定ができない
ことになる。強固な固定ができなければトルク移動を行
うことができず、またアーチワイヤー2の横移動を止め
ることもできなくなる。
ない形状であるので歯垢の問題については比較的軽微で
あるが、正位置矯正段階の治療を行いたい場合に、矯正
の為のトルクがつけられず、またアーチワイヤー2の横
移動を止めることができないという問題がある。即ち、
従来例では蓋体88の中央部を押圧して蓋体88を外
すものであるから、当然にアーチワイヤー2と蓋体88
の内側面との間に空間を必要とする。空間が形成されて
いればアーチワイヤー2は浮き、強固な固定ができない
ことになる。強固な固定ができなければトルク移動を行
うことができず、またアーチワイヤー2の横移動を止め
ることもできなくなる。
【0012】この様なことから仮に従来例の歯列矯正
具において、トルクをつけたり、アーチワイヤーの横移
動を止めようと思えば、別途補助的な締結手段、具体的
には結紮ワイヤーが必要となる。そうすると図8の従来
例で述べた様に凹凸が生じることになり、歯垢がつき
易くなり口中が不衛生になるという問題が起こる。
具において、トルクをつけたり、アーチワイヤーの横移
動を止めようと思えば、別途補助的な締結手段、具体的
には結紮ワイヤーが必要となる。そうすると図8の従来
例で述べた様に凹凸が生じることになり、歯垢がつき
易くなり口中が不衛生になるという問題が起こる。
【0013】本発明は以上の様な問題に鑑みてなされた
もので、歯垢が付き難い形状でありながらも、治療の正
位置矯正段階においても補助的な結紮ワイヤーを必要と
せずに、トルク移動を正確に行ったりアーチワイヤーの
横移動を止めたりすることができる歯列矯正具を提供す
ることを目的とする。
もので、歯垢が付き難い形状でありながらも、治療の正
位置矯正段階においても補助的な結紮ワイヤーを必要と
せずに、トルク移動を正確に行ったりアーチワイヤーの
横移動を止めたりすることができる歯列矯正具を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歯列矯正具
は、上記ブラケット蓋は弾性を有する素材で構成される
と共に、該ブラケット蓋及び上記ブラケット本体は、い
ずれも楕円形であり、上記ブラケット蓋の長軸または短
軸のいずれか一方は、上記ブラケット本体の長軸または
短軸のいずれか一方より長く、上記ブラケット蓋の長軸
または短軸の他方は、上記ブラケット本体の長軸または
短軸の他方より短いことを要旨とする。
は、上記ブラケット蓋は弾性を有する素材で構成される
と共に、該ブラケット蓋及び上記ブラケット本体は、い
ずれも楕円形であり、上記ブラケット蓋の長軸または短
軸のいずれか一方は、上記ブラケット本体の長軸または
短軸のいずれか一方より長く、上記ブラケット蓋の長軸
または短軸の他方は、上記ブラケット本体の長軸または
短軸の他方より短いことを要旨とする。
【0015】或いは上記ブラケット蓋は弾性を有する素
材で構成されると共に、該ブラケット蓋及び上記ブラケ
ット本体は、一方が円形で、他方が楕円形であり、上記
楕円形のブラケット蓋の長軸は、上記円形のブラケット
本体の直径より長く、且つ上記楕円形のブラケット蓋の
短軸は、上記円形のブラケット本体の直径より短いか、
または上記円形のブラケット蓋の直径は、上記楕円形の
ブラケット本体の長軸より長く、短軸より短いことを要
旨とする。
材で構成されると共に、該ブラケット蓋及び上記ブラケ
ット本体は、一方が円形で、他方が楕円形であり、上記
楕円形のブラケット蓋の長軸は、上記円形のブラケット
本体の直径より長く、且つ上記楕円形のブラケット蓋の
短軸は、上記円形のブラケット本体の直径より短いか、
または上記円形のブラケット蓋の直径は、上記楕円形の
ブラケット本体の長軸より長く、短軸より短いことを要
旨とする。
【0016】更に前記歯列矯正具が、ブラケットと、ア
ーチワイヤーをブラケットに位置決めするロックピンを
備えており、前記ブラケット本体にはアーチワイヤーの
挿通溝とロックピン用挿通路が設けられ、上記ロックピ
ンが弓形であり、該ロックピン用挿通路が上記ロックピ
ンと同じか或いはやや小さい曲率半径の弓形であるのが
好ましい。
ーチワイヤーをブラケットに位置決めするロックピンを
備えており、前記ブラケット本体にはアーチワイヤーの
挿通溝とロックピン用挿通路が設けられ、上記ロックピ
ンが弓形であり、該ロックピン用挿通路が上記ロックピ
ンと同じか或いはやや小さい曲率半径の弓形であるのが
好ましい。
【0017】
【作用】本発明のブラケットはブラケット蓋とブラケッ
ト本体からなり、ブラケット蓋の弾性変形能を利用して
ブラケット本体への嵌合取付及び取付解除を行うもので
ある。即ち弾性変形させたブラケット本体は、ブラケッ
ト本体に遊嵌できる形状を採り、該遊嵌させた状態で弾
性変形を解除してやれば、変形前の状態に戻ってブラケ
ット本体を挟圧固定するものである。この挟圧固定を実
現するためには、ブラケット蓋とブラケット本体は非相
似形でなければならず、その為の条件として前記した長
軸と短軸(若しくは直径)の長さ関係が設定されたので
ある。
ト本体からなり、ブラケット蓋の弾性変形能を利用して
ブラケット本体への嵌合取付及び取付解除を行うもので
ある。即ち弾性変形させたブラケット本体は、ブラケッ
ト本体に遊嵌できる形状を採り、該遊嵌させた状態で弾
性変形を解除してやれば、変形前の状態に戻ってブラケ
ット本体を挟圧固定するものである。この挟圧固定を実
現するためには、ブラケット蓋とブラケット本体は非相
似形でなければならず、その為の条件として前記した長
軸と短軸(若しくは直径)の長さ関係が設定されたので
ある。
【0018】
<実施例1>図1は本発明の実施例1に係る歯列矯正具
(ブラケット)を示す正面図であり、図1の(a)はブ
ラケット蓋33、図1の(b)はブラケット本体32、
図1の(c)はブラケット31(ブラケット本体にブラ
ケット蓋を嵌めた状態)を示す正面図である。図2の
(a)は図1(a)に示すE−E線での断面図、図2の
(b)は図1(b)に示すF−F線での断面図、図2の
(c)は図1(c)に示すL−L線での断面図である。
図3の(a)はブラケット蓋33の側面図[図1(a)
を右または左から見た図]、図3の(b)はブラケット
31の側面図[図1(c)を右または左から見た図]で
ある。尚図3の(b)ではアーチワイヤー2が一点鎖線
で示されている。
(ブラケット)を示す正面図であり、図1の(a)はブ
ラケット蓋33、図1の(b)はブラケット本体32、
図1の(c)はブラケット31(ブラケット本体にブラ
ケット蓋を嵌めた状態)を示す正面図である。図2の
(a)は図1(a)に示すE−E線での断面図、図2の
(b)は図1(b)に示すF−F線での断面図、図2の
(c)は図1(c)に示すL−L線での断面図である。
図3の(a)はブラケット蓋33の側面図[図1(a)
を右または左から見た図]、図3の(b)はブラケット
31の側面図[図1(c)を右または左から見た図]で
ある。尚図3の(b)ではアーチワイヤー2が一点鎖線
で示されている。
【0019】ブラケット本体32の水平視は垂直方向に
やや長い楕円形であり、ブラケット蓋33はその長軸が
上記ブラケット本体32の長軸より長く、ブラケット蓋
33の短軸が、上記ブラケット本体32の短軸より短く
なっている。ブラケット本体32の中程には略水平方向
にアーチワイヤー用挿通溝37が設けられ、側壁には該
挿通溝37を挟んでその上下に嵌合用の凹部34が設け
られている。そして該凹部34に対応してブラケット蓋
33の側壁内側には凸部35が設けられている。ブラケ
ット蓋33は弾性を有する金属製の部材からなり、ブラ
ケット蓋33の側面にはアーチワイヤー用挿通溝37に
対応した切込み36が形成されている。ブラケット31
(ブラケット本体32にブラケット蓋32が嵌められた
状態)の表面は凹凸の少ない滑らかな形状である。
やや長い楕円形であり、ブラケット蓋33はその長軸が
上記ブラケット本体32の長軸より長く、ブラケット蓋
33の短軸が、上記ブラケット本体32の短軸より短く
なっている。ブラケット本体32の中程には略水平方向
にアーチワイヤー用挿通溝37が設けられ、側壁には該
挿通溝37を挟んでその上下に嵌合用の凹部34が設け
られている。そして該凹部34に対応してブラケット蓋
33の側壁内側には凸部35が設けられている。ブラケ
ット蓋33は弾性を有する金属製の部材からなり、ブラ
ケット蓋33の側面にはアーチワイヤー用挿通溝37に
対応した切込み36が形成されている。ブラケット31
(ブラケット本体32にブラケット蓋32が嵌められた
状態)の表面は凹凸の少ない滑らかな形状である。
【0020】次に実施例1の歯列矯正具(ブラケット)
の使用態様及びアーチワイヤーの固定機構について述べ
る。ブラケット本体32は接着面32aに塗布された接
着剤によって患者の歯の表面に接着されている。
の使用態様及びアーチワイヤーの固定機構について述べ
る。ブラケット本体32は接着面32aに塗布された接
着剤によって患者の歯の表面に接着されている。
【0021】アーチワイヤー2を取り付けるには、予め
ブラケット本体32のアーチワイヤー挿通溝37部分に
アーチワイヤー2を収納しておく。そしてブラケット蓋
33を矢印G方向から押圧して弾性変形により矢印H方
向にやや広げることによって、ブラケット本体32に遊
嵌できる形状に変形させ、ブラケット本体32に嵌め
る。次に矢印G方向への上記押圧を解除すると、ブラケ
ット蓋33は形状を復元しようとして矢印Hと反対方向
に縮まってブラケット本体32を幅方向から挟持する。
加えて上記復元により矢印G方向と反対方向に浮く(離
れる)けれども、矢印Hと反対方向への上記挟持と共
に、凹部34と凸部35の係合によって強く抱くことが
でき固定される。
ブラケット本体32のアーチワイヤー挿通溝37部分に
アーチワイヤー2を収納しておく。そしてブラケット蓋
33を矢印G方向から押圧して弾性変形により矢印H方
向にやや広げることによって、ブラケット本体32に遊
嵌できる形状に変形させ、ブラケット本体32に嵌め
る。次に矢印G方向への上記押圧を解除すると、ブラケ
ット蓋33は形状を復元しようとして矢印Hと反対方向
に縮まってブラケット本体32を幅方向から挟持する。
加えて上記復元により矢印G方向と反対方向に浮く(離
れる)けれども、矢印Hと反対方向への上記挟持と共
に、凹部34と凸部35の係合によって強く抱くことが
でき固定される。
【0022】アーチワイヤー用挿通溝37とブラケット
蓋33の内側の壁面により形成される空間(以下、アー
チワイヤー挿通空間と称す)にはアーチワイヤー2が収
納されているが、このアーチワイヤー挿通空間は、使用
するアーチワイヤー2が正位置矯正段階で丁度嵌まる大
きさとなっている。そして矩形のアーチワイヤー2の唇
側面がブラケット蓋33の内壁面に当接し、アーチワイ
ヤー2の上側面,歯側面,下側面がアーチワイヤー用挿
通溝37の壁面に夫々当接することでアーチワイヤー2
は固定される。この様にアーチワイヤーは強固に固定さ
れているから、アーチワイヤー2に負荷される力がブラ
ケット31に正しく伝達され、トルク移動等を行うこと
ができる。
蓋33の内側の壁面により形成される空間(以下、アー
チワイヤー挿通空間と称す)にはアーチワイヤー2が収
納されているが、このアーチワイヤー挿通空間は、使用
するアーチワイヤー2が正位置矯正段階で丁度嵌まる大
きさとなっている。そして矩形のアーチワイヤー2の唇
側面がブラケット蓋33の内壁面に当接し、アーチワイ
ヤー2の上側面,歯側面,下側面がアーチワイヤー用挿
通溝37の壁面に夫々当接することでアーチワイヤー2
は固定される。この様にアーチワイヤーは強固に固定さ
れているから、アーチワイヤー2に負荷される力がブラ
ケット31に正しく伝達され、トルク移動等を行うこと
ができる。
【0023】尚治療に際しては、各治療過程で夫々希望
されるアーチワイヤーの固定強さの程度に応じてアーチ
ワイヤーの太さや形を選択し、アーチワイヤー挿通空間
とアーチワイヤーとの遊びの程度を調整することで、緩
やかな固定からしっかりとした固定まで実現する。例え
ば粗揃え段階では、アーチワイヤー2に丸形のものを用
いたり、細い角形のものを用いたりして、ブラケット3
1に対するアーチワイヤー2の固定を緩やかなものとす
る。そして正位置矯正段階においてトルク移動を行いた
い場合は、アーチワイヤー2としてサイズがアーチワイ
ヤー挿通空間に応じた大きさの角型のものを用い、きっ
ちりと嵌め込む。
されるアーチワイヤーの固定強さの程度に応じてアーチ
ワイヤーの太さや形を選択し、アーチワイヤー挿通空間
とアーチワイヤーとの遊びの程度を調整することで、緩
やかな固定からしっかりとした固定まで実現する。例え
ば粗揃え段階では、アーチワイヤー2に丸形のものを用
いたり、細い角形のものを用いたりして、ブラケット3
1に対するアーチワイヤー2の固定を緩やかなものとす
る。そして正位置矯正段階においてトルク移動を行いた
い場合は、アーチワイヤー2としてサイズがアーチワイ
ヤー挿通空間に応じた大きさの角型のものを用い、きっ
ちりと嵌め込む。
【0024】ブラケット蓋33を取り外す際には、上記
と同様に矢印G方向にブラケット蓋33を押圧して矢印
H方向に広げ、ブラケット本体32に遊嵌できる形状に
変形させて外す。このとき凸部35と凹部34の係合も
ブラケット蓋33が変形することによって係合が解か
れ、上記の様にブラケット蓋33が外れる。
と同様に矢印G方向にブラケット蓋33を押圧して矢印
H方向に広げ、ブラケット本体32に遊嵌できる形状に
変形させて外す。このとき凸部35と凹部34の係合も
ブラケット蓋33が変形することによって係合が解か
れ、上記の様にブラケット蓋33が外れる。
【0025】この様に本実施例1のブラケットは、ブラ
ケット蓋33の外周形状を歪ませて脱着できる様に構成
しているから、脱着の際にアーチワイヤーを収納する部
分には隙間を必要とせず、ブラケット蓋を着脱すること
ができ、従ってアーチワイヤーの取り替えが可能とな
る。
ケット蓋33の外周形状を歪ませて脱着できる様に構成
しているから、脱着の際にアーチワイヤーを収納する部
分には隙間を必要とせず、ブラケット蓋を着脱すること
ができ、従ってアーチワイヤーの取り替えが可能とな
る。
【0026】尚、ブラケット本体32及びブラケット蓋
33は図1に示す形状のものに限らず、例えば楕円形の
ブラケット蓋の長軸が上記ブラケット本体の長軸より短
く、ブラケット蓋の短軸が、上記ブラケット本体短軸よ
り長いものでも良い。またブラケット本体及びブラケッ
ト蓋の楕円の方向は上記の様に垂直方向に長いものに限
るものではなく、水平方向に長い楕円でも良い。更にブ
ラケット本体の短軸をブラケット蓋の長軸に、そしてブ
ラケット本体の長軸をブラケット蓋の短軸に合わせる様
に嵌め合うものであっても良い。加えてブラケット本体
或いはブラケット蓋の一方が円形で、他方が楕円形の組
合わせでも良い。これらの場合も、ブラケット本体に対
してブラケット蓋の長い方の軸(長軸,短軸,直径)を
押圧し、ブラケット本体に対して短い方の軸を広げるこ
とによって、ブラケット蓋をブラケット本体に嵌め、上
記押圧を解除してブラケット本体を挟持して固定する。
33は図1に示す形状のものに限らず、例えば楕円形の
ブラケット蓋の長軸が上記ブラケット本体の長軸より短
く、ブラケット蓋の短軸が、上記ブラケット本体短軸よ
り長いものでも良い。またブラケット本体及びブラケッ
ト蓋の楕円の方向は上記の様に垂直方向に長いものに限
るものではなく、水平方向に長い楕円でも良い。更にブ
ラケット本体の短軸をブラケット蓋の長軸に、そしてブ
ラケット本体の長軸をブラケット蓋の短軸に合わせる様
に嵌め合うものであっても良い。加えてブラケット本体
或いはブラケット蓋の一方が円形で、他方が楕円形の組
合わせでも良い。これらの場合も、ブラケット本体に対
してブラケット蓋の長い方の軸(長軸,短軸,直径)を
押圧し、ブラケット本体に対して短い方の軸を広げるこ
とによって、ブラケット蓋をブラケット本体に嵌め、上
記押圧を解除してブラケット本体を挟持して固定する。
【0027】<実施例2>次に弓形のロックピンを有す
る歯列矯正具についての実施例2について述べる。図4
の(a)はロックピン4とブラケット31からなる歯列
矯正具30に、アーチワイヤー2を挿通した様子を示す
正面図で、図4の(b)はそのJ−J線での断面図であ
り、図4の(c)はロックピン4の正面図である。図5
はブラケット31を示す図で、図5の(a)は正面図、
図5の(b)は上面図であり、図5の(c)は(a)の
K−K線での断面であって、ブラケット本体32とブラ
ケット蓋33を取り外した状態の断面図である。尚図
4,5において、図1〜3と同じ構成部分については同
一符号を付してその説明を省略する。
る歯列矯正具についての実施例2について述べる。図4
の(a)はロックピン4とブラケット31からなる歯列
矯正具30に、アーチワイヤー2を挿通した様子を示す
正面図で、図4の(b)はそのJ−J線での断面図であ
り、図4の(c)はロックピン4の正面図である。図5
はブラケット31を示す図で、図5の(a)は正面図、
図5の(b)は上面図であり、図5の(c)は(a)の
K−K線での断面であって、ブラケット本体32とブラ
ケット蓋33を取り外した状態の断面図である。尚図
4,5において、図1〜3と同じ構成部分については同
一符号を付してその説明を省略する。
【0028】ロックピン4は棒状の弓形であり、ブラケ
ット本体32にはアーチワイヤー挿通用溝37とほぼ直
交して歯面に近い側にロックピン用挿通路38が設けら
れている。該ロックピン用挿通路38は弓形のロックピ
ン4と同一もしくはやや小さい曲率半径の弓形となって
いる。ブラケット蓋32には上記ロックピン用挿通路3
8に適合す様にロックピン挿通孔39が設けられてい
る。尚ロックピン4はロックピン用挿通路38に挿入し
易い様に、下端部4a、特にその先端をやや細くすると
良い。
ット本体32にはアーチワイヤー挿通用溝37とほぼ直
交して歯面に近い側にロックピン用挿通路38が設けら
れている。該ロックピン用挿通路38は弓形のロックピ
ン4と同一もしくはやや小さい曲率半径の弓形となって
いる。ブラケット蓋32には上記ロックピン用挿通路3
8に適合す様にロックピン挿通孔39が設けられてい
る。尚ロックピン4はロックピン用挿通路38に挿入し
易い様に、下端部4a、特にその先端をやや細くすると
良い。
【0029】次に本実施例2の使用方法、及びアーチワ
イヤー2の固定状態について説明する。前述の実施例1
と同様にして、アーチワイヤー2を挿通したブラケット
本体32にブラケット蓋33が嵌められ、次にロックピ
ン4がロックピン挿通孔39及びロックピン用挿通路3
8に通される。ロックピン4は自然に抜けてしまうのを
防止する為に、挿通後はロックピン下端4aを折曲げて
使用すると良い。
イヤー2の固定状態について説明する。前述の実施例1
と同様にして、アーチワイヤー2を挿通したブラケット
本体32にブラケット蓋33が嵌められ、次にロックピ
ン4がロックピン挿通孔39及びロックピン用挿通路3
8に通される。ロックピン4は自然に抜けてしまうのを
防止する為に、挿通後はロックピン下端4aを折曲げて
使用すると良い。
【0030】ロックピン4をロックピン用挿通路38に
挿通することによって、アーチワイヤー挿通路37に通
されたアーチワイヤー2が押さえられて摩擦抵抗で固定
される。このときアーチワイヤー2の歯側面2aがロッ
クピン4で固定され、アーチワイヤー2の上側面2dと
下側面2bがアーチワイヤー挿通溝37の内壁で固定さ
れ、残るアーチワイヤーの唇側面2cがブラケット蓋3
3の内面で固定される構成となっている。
挿通することによって、アーチワイヤー挿通路37に通
されたアーチワイヤー2が押さえられて摩擦抵抗で固定
される。このときアーチワイヤー2の歯側面2aがロッ
クピン4で固定され、アーチワイヤー2の上側面2dと
下側面2bがアーチワイヤー挿通溝37の内壁で固定さ
れ、残るアーチワイヤーの唇側面2cがブラケット蓋3
3の内面で固定される構成となっている。
【0031】上記アーチワイヤー2の上側面2dと下側
面2cはアーチワイヤー挿通溝37の内壁に当接しズレ
を生じず、また上記アーチワイヤーの唇側面も隙間なく
当接しズレを生じない。残りの1面(アーチワイヤー2
の歯側面2a)については、ロックピン4が多少上下に
移動してもロックピン4の弓形内面の押圧力が変わらな
いので、アーチワイヤー2がズレない。そしてその固定
は下述の様に押圧することによって強固に固定されてい
る。即ちロックピン4の弓形外面(歯面側)をロックピ
ン用挿通路38で支え、該ロックピン4の弓形内面によ
りアーチワイヤー2を唇側に向けて押さえており、そし
てアーチワイヤー2はその唇側面2cでブラケット蓋3
3の内側壁面に圧接されている。この様にしてアーチワ
イヤー2はブラケット30に対して強く固定されている
から、結果として、咀嚼等を行ってアーチワイヤー2に
力が加わっても、設計通りのトルク移動を可能とし、ま
たアーチワイヤーの横移動も止めることができる。更に
ロックピンが弓形であることから、下記に詳述する様に
アーチワイヤー2を上記実施例1にも増してしっかりと
固定できる。
面2cはアーチワイヤー挿通溝37の内壁に当接しズレ
を生じず、また上記アーチワイヤーの唇側面も隙間なく
当接しズレを生じない。残りの1面(アーチワイヤー2
の歯側面2a)については、ロックピン4が多少上下に
移動してもロックピン4の弓形内面の押圧力が変わらな
いので、アーチワイヤー2がズレない。そしてその固定
は下述の様に押圧することによって強固に固定されてい
る。即ちロックピン4の弓形外面(歯面側)をロックピ
ン用挿通路38で支え、該ロックピン4の弓形内面によ
りアーチワイヤー2を唇側に向けて押さえており、そし
てアーチワイヤー2はその唇側面2cでブラケット蓋3
3の内側壁面に圧接されている。この様にしてアーチワ
イヤー2はブラケット30に対して強く固定されている
から、結果として、咀嚼等を行ってアーチワイヤー2に
力が加わっても、設計通りのトルク移動を可能とし、ま
たアーチワイヤーの横移動も止めることができる。更に
ロックピンが弓形であることから、下記に詳述する様に
アーチワイヤー2を上記実施例1にも増してしっかりと
固定できる。
【0032】図6は図4(b)のアーチワイヤー付近を
示す拡大断面図である。本発明のロックピン4及びロッ
クピン用挿通路38は弓形となっているから、矩形のア
ーチワイヤー2を歯側面2aの両角部、即ち図6に示す
αとβの2点で押さえることになる。今まっすぐのロッ
クピンの場合を考えると、アーチワイヤー2を歯側面2
a全面から押えることになるが、全面で押えることは1
点で押えることに等しく、本発明の様に2点で押える場
合の方がよりしっかりとアーチワイヤー2を押すことが
できる。尚ロックピン4は上述の様にしっかりと固定さ
れており抜けることがあまりないので、場合によっては
下端部4aを折り曲げずに使用することも可能である。
示す拡大断面図である。本発明のロックピン4及びロッ
クピン用挿通路38は弓形となっているから、矩形のア
ーチワイヤー2を歯側面2aの両角部、即ち図6に示す
αとβの2点で押さえることになる。今まっすぐのロッ
クピンの場合を考えると、アーチワイヤー2を歯側面2
a全面から押えることになるが、全面で押えることは1
点で押えることに等しく、本発明の様に2点で押える場
合の方がよりしっかりとアーチワイヤー2を押すことが
できる。尚ロックピン4は上述の様にしっかりと固定さ
れており抜けることがあまりないので、場合によっては
下端部4aを折り曲げずに使用することも可能である。
【0033】またブラケット本体32に設けられたロッ
クピン用挿通路38は弓形のロックピン4に合わせ、ロ
ックピン4と同じか若干小さめ曲率半径の弓形となって
いる。若干小さめの曲率半径としておけば、ロックピン
の挿通に際してその先端がロックピン用挿通路の弓形外
面側によってガイドされつつ挿入されることとなるの
で、ロックピンの先端がアーチワイヤーの隅部に引っ掛
かって挿通障害を浮けることはないから、歯科医師によ
る治療をよりスムーズに行うことができる。
クピン用挿通路38は弓形のロックピン4に合わせ、ロ
ックピン4と同じか若干小さめ曲率半径の弓形となって
いる。若干小さめの曲率半径としておけば、ロックピン
の挿通に際してその先端がロックピン用挿通路の弓形外
面側によってガイドされつつ挿入されることとなるの
で、ロックピンの先端がアーチワイヤーの隅部に引っ掛
かって挿通障害を浮けることはないから、歯科医師によ
る治療をよりスムーズに行うことができる。
【0034】治療に際しては、前述の様にアーチワイヤ
ー2の太さや形を選択したり、ロックピン4の太さを種
々選択し、緩やかな固定からしっかりとした固定まで実
現する。例えばアーチワイヤー挿通空間に対して、アー
チワイヤー2及びロックピン4の太さが十分太ければ、
アーチワイヤー2をブラケット3にしっかりと固定で
き、細ければ遊びができて緩やかな固定となる。
ー2の太さや形を選択したり、ロックピン4の太さを種
々選択し、緩やかな固定からしっかりとした固定まで実
現する。例えばアーチワイヤー挿通空間に対して、アー
チワイヤー2及びロックピン4の太さが十分太ければ、
アーチワイヤー2をブラケット3にしっかりと固定で
き、細ければ遊びができて緩やかな固定となる。
【0035】従来では医師の勘によって取付ワイヤーの
結紮強度を加減しアーチワイヤー2の固定程度が調整さ
れており、医師の技能に左右されることが多かったが、
本実施例2においては固定強さはアーチワイヤー2やロ
ックピン4の太さを選択することで自動的に設定される
から、医師の技能によらない一定の固定強さが実現でき
る。
結紮強度を加減しアーチワイヤー2の固定程度が調整さ
れており、医師の技能に左右されることが多かったが、
本実施例2においては固定強さはアーチワイヤー2やロ
ックピン4の太さを選択することで自動的に設定される
から、医師の技能によらない一定の固定強さが実現でき
る。
【0036】ロックピン4は下端部4aを曲げて抜けな
いようにしているが、その曲がり部分で多少の隙間(図
4(b)の矢印Aで示した部分参照)を生じることは避
けられない。この隙間の分、ロックピン4が上下にズレ
た場合においても、以下に述べる様に、ロックピン4は
アーチワイヤー2を押え続けることができる。即ちロッ
クピン4の始めに押えていた部分C(図4(b)参照)
が、上記隙間の分だけ下端側へズレても新しく部分Dで
押えることになるだけであり、その太さは変わらないも
のであるから、ズレる前とズレた後とでアーチワイヤー
2を押える力は変わらない。従ってアーチワイヤー2の
固定は緩むことがなく、トルク移動等を行うことができ
る。
いようにしているが、その曲がり部分で多少の隙間(図
4(b)の矢印Aで示した部分参照)を生じることは避
けられない。この隙間の分、ロックピン4が上下にズレ
た場合においても、以下に述べる様に、ロックピン4は
アーチワイヤー2を押え続けることができる。即ちロッ
クピン4の始めに押えていた部分C(図4(b)参照)
が、上記隙間の分だけ下端側へズレても新しく部分Dで
押えることになるだけであり、その太さは変わらないも
のであるから、ズレる前とズレた後とでアーチワイヤー
2を押える力は変わらない。従ってアーチワイヤー2の
固定は緩むことがなく、トルク移動等を行うことができ
る。
【0037】尚、ロックピン用挿通路38はロックピン
4と同曲率のものと限らず、ロックピン4の曲率半径よ
りもやや小さい曲率半径(即ちカーブの急な弓形)とし
ても良く、この場合はロックピン4を挿入する際、ロッ
クピン4がロックピン用挿通路38の歯側壁面に当たり
ながら挿入されることとなるので、挿入し易い。
4と同曲率のものと限らず、ロックピン4の曲率半径よ
りもやや小さい曲率半径(即ちカーブの急な弓形)とし
ても良く、この場合はロックピン4を挿入する際、ロッ
クピン4がロックピン用挿通路38の歯側壁面に当たり
ながら挿入されることとなるので、挿入し易い。
【0038】次にロックピン4の断面形状について説明
する。全ての治療段階においてロックピン4の太さの横
方向の幅(図4(c)に示す幅W4 )は、ロックピン用
挿通路38の横幅(図5に示す幅W8 )に適合した若干
小さめの幅にしておくことが推奨される。そうすること
でロックピン4は左右の両横側がロックピン用挿通路3
8側壁に当接するから、横方向へのガタツキがなくな
る。
する。全ての治療段階においてロックピン4の太さの横
方向の幅(図4(c)に示す幅W4 )は、ロックピン用
挿通路38の横幅(図5に示す幅W8 )に適合した若干
小さめの幅にしておくことが推奨される。そうすること
でロックピン4は左右の両横側がロックピン用挿通路3
8側壁に当接するから、横方向へのガタツキがなくな
る。
【0039】一方ロックピン4の奥行幅(図4に示す幅
V4 )については、前述の様に治療の各段階によって、
緩やかな固定を望む場合は幅V4 が薄いものを用い、し
っかりとアーチワイヤー2を固定したい場合は幅V4 が
太めのものを用いる。即ちロックピン4の断面形状とし
ては緩やかな固定のときは横幅W4 方向が長く薄っぺら
い楕円形のものを用い、しだいにより強い固定を望む場
合はより円形に近い楕円形、或は円形、または奥行幅V
4 方向に長い楕円形のロックピン4を用いる。
V4 )については、前述の様に治療の各段階によって、
緩やかな固定を望む場合は幅V4 が薄いものを用い、し
っかりとアーチワイヤー2を固定したい場合は幅V4 が
太めのものを用いる。即ちロックピン4の断面形状とし
ては緩やかな固定のときは横幅W4 方向が長く薄っぺら
い楕円形のものを用い、しだいにより強い固定を望む場
合はより円形に近い楕円形、或は円形、または奥行幅V
4 方向に長い楕円形のロックピン4を用いる。
【0040】更にロックピン4及びロックピン用挿通路
38の断面形状は多角形であることが推奨される。断面
円形の場合では、円の中心を中心としてロックピン4が
回転することがあるが、多角形とすることでロックピン
4に回転力が加わってもロックピン用挿通路38内壁に
当接して回転しないから、動くことなく安定して固定で
きる。
38の断面形状は多角形であることが推奨される。断面
円形の場合では、円の中心を中心としてロックピン4が
回転することがあるが、多角形とすることでロックピン
4に回転力が加わってもロックピン用挿通路38内壁に
当接して回転しないから、動くことなく安定して固定で
きる。
【0041】図7はロックピン4及びロックピン用挿通
路38の断面形状を表す断面図であり、図4の(a)に
示すS−S線での断面におけるロックピン4付近に該当
する部分を表す。
路38の断面形状を表す断面図であり、図4の(a)に
示すS−S線での断面におけるロックピン4付近に該当
する部分を表す。
【0042】最も推奨されるロックピン4の断面形状と
しては5角形が挙げられる(図7参照)。5角形の場合
は、ロックピン用挿通路38の歯側内壁にロックピン4
の歯側面4aが接し、当該歯側面4aの対角の角部γが
アーチワイヤー2と当接する。ロックピン4の歯側では
上述の様に、上記歯側に接する面4a及び/またはその
両側の面が、角形のロックピン用挿通路38の内壁に当
接してロックピン4の回転を遮る様に作用する。一方ロ
ックピン4の唇側(アーチワイヤー側)では角部γでア
ーチワイヤー2を押さえることになるから、面で押さえ
る場合に比べてアーチワイヤー2を強固に固定すること
ができる。加えて、ロックピン下端部4aを折曲げる際
の曲げ方向が、断面4角形の場合では4方向に決めら
れ、更に長方形の場合では長辺側の2方向に限定され
て、治療の際に不便であるが、5角形の場合は曲げ方向
が比較的限定されないから使用性が良い。一方7角形,
8角形と角数の多い多角形の場合は円形に近くなる為、
ロックピン4の回転を阻止し難くなる。従って断面5角
形のものが最も推奨される。
しては5角形が挙げられる(図7参照)。5角形の場合
は、ロックピン用挿通路38の歯側内壁にロックピン4
の歯側面4aが接し、当該歯側面4aの対角の角部γが
アーチワイヤー2と当接する。ロックピン4の歯側では
上述の様に、上記歯側に接する面4a及び/またはその
両側の面が、角形のロックピン用挿通路38の内壁に当
接してロックピン4の回転を遮る様に作用する。一方ロ
ックピン4の唇側(アーチワイヤー側)では角部γでア
ーチワイヤー2を押さえることになるから、面で押さえ
る場合に比べてアーチワイヤー2を強固に固定すること
ができる。加えて、ロックピン下端部4aを折曲げる際
の曲げ方向が、断面4角形の場合では4方向に決めら
れ、更に長方形の場合では長辺側の2方向に限定され
て、治療の際に不便であるが、5角形の場合は曲げ方向
が比較的限定されないから使用性が良い。一方7角形,
8角形と角数の多い多角形の場合は円形に近くなる為、
ロックピン4の回転を阻止し難くなる。従って断面5角
形のものが最も推奨される。
【0043】また、ロックピン4の断面形状として半円
形のものも、上述と同様に該ロックピン4の面の部分で
ロックピン用挿通路38内壁と当接してロックピン4の
回転を遮り、円形の頂点部分でアーチワイヤー2を強固
に固定することができ、好ましい形状である。
形のものも、上述と同様に該ロックピン4の面の部分で
ロックピン用挿通路38内壁と当接してロックピン4の
回転を遮り、円形の頂点部分でアーチワイヤー2を強固
に固定することができ、好ましい形状である。
【0044】
【発明の効果】以上の様に本発明に係る歯列矯正具は、
表面が凹凸の少ない滑らかな形状でありながらも、歯の
前方からアーチワイヤーを嵌めることができ、且つアー
チワイヤーの太さや形を種々選択することによって緩や
かな固定からしっかりとした固定まで種々実現できるの
で、本発明の歯列矯正具で粗揃え段階から正位置矯正段
階まですべての治療段階に対応でき、従って歯垢が付き
難く、また歯磨きの際に歯ブラシも届き易いので清掃を
容易に行うことができる。
表面が凹凸の少ない滑らかな形状でありながらも、歯の
前方からアーチワイヤーを嵌めることができ、且つアー
チワイヤーの太さや形を種々選択することによって緩や
かな固定からしっかりとした固定まで種々実現できるの
で、本発明の歯列矯正具で粗揃え段階から正位置矯正段
階まですべての治療段階に対応でき、従って歯垢が付き
難く、また歯磨きの際に歯ブラシも届き易いので清掃を
容易に行うことができる。
【0045】更に弓形のロックピンを用い、ブラケット
に挿通してアーチワイヤーを固定することで、より強固
なアーチワイヤーの固定を実現することができる。この
場合もロックピンの太さやアーチワイヤーの太さや形を
種々選択することによって、上述と同様、緩やかな固定
からしっかりとした固定まで種々実現できて、各治療段
階全てに対応でき、且つ表面に凹凸が比較的少ない滑ら
かな形状であるから、歯垢が付き難く、また歯磨きの清
掃を容易に行うことができる。
に挿通してアーチワイヤーを固定することで、より強固
なアーチワイヤーの固定を実現することができる。この
場合もロックピンの太さやアーチワイヤーの太さや形を
種々選択することによって、上述と同様、緩やかな固定
からしっかりとした固定まで種々実現できて、各治療段
階全てに対応でき、且つ表面に凹凸が比較的少ない滑ら
かな形状であるから、歯垢が付き難く、また歯磨きの清
掃を容易に行うことができる。
【図1】本発明の実施例1に係る歯列矯正具(ブラケッ
ト)を示す正面図。
ト)を示す正面図。
【図2】本発明の実施例1に係る歯列矯正具(ブラケッ
ト)を示す断面図。
ト)を示す断面図。
【図3】(a)はブラケット蓋の側面図、(b)はブラ
ケットの側面図。
ケットの側面図。
【図4】(a)は本発明の実施例2に係る歯列矯正具及
びアーチワイヤーを示す正面図、(b)はそのJ−J線
での断面図、(c)はロックピンの正面図。
びアーチワイヤーを示す正面図、(b)はそのJ−J線
での断面図、(c)はロックピンの正面図。
【図5】本発明の実施例2のブラケットを示す図。
【図6】図4(b)のアーチワイヤー付近を示す断面
図。
図。
【図7】本発明におけるロックピン及びロックピン用挿
通路の一例を示す断面図。
通路の一例を示す断面図。
【図8】従来の歯列矯正具を示す図。
【図9】従来の歯列矯正具を示す斜視図。
2 アーチワイヤー 2a 歯側面 2b 底側面 2c 唇側面 2d 上側面 30 歯列矯正具 31 ブラケット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】或いは上記ブラケット蓋は弾性を有する素
材で構成されると共に、該ブラケット蓋及び上記ブラケ
ット本体は、一方が円形で、他方が楕円形であり、上記
楕円形のブラケット蓋の長軸は、上記円形のブラケット
本体の直径より長く、且つ上記楕円形のブラケット蓋の
短軸は、上記円形のブラケット本体の直径より短いか、
または上記円形のブラケット蓋の直径は、上記楕円形の
ブラケット本体の長軸より短く、短軸より長いことを要
旨とする。
材で構成されると共に、該ブラケット蓋及び上記ブラケ
ット本体は、一方が円形で、他方が楕円形であり、上記
楕円形のブラケット蓋の長軸は、上記円形のブラケット
本体の直径より長く、且つ上記楕円形のブラケット蓋の
短軸は、上記円形のブラケット本体の直径より短いか、
または上記円形のブラケット蓋の直径は、上記楕円形の
ブラケット本体の長軸より短く、短軸より長いことを要
旨とする。
Claims (3)
- 【請求項1】 歯面に固定されるブラケット本体と、こ
れを包接する様に被覆するブラケット蓋からなるブラケ
ットを備えた歯列矯正具であって、 上記ブラケット蓋は弾性を有する素材で構成されると共
に、 該ブラケット蓋及び上記ブラケット本体は、いずれも楕
円形であり、 上記ブラケット蓋の長軸または短軸のいずれか一方は、
上記ブラケット本体の長軸または短軸のいずれか一方よ
り長く、 上記ブラケット蓋の長軸または短軸の他方は、上記ブラ
ケット本体の長軸または短軸の他方より短いことを特徴
とする歯列矯正具。 - 【請求項2】 歯面に固定されるブラケット本体と、こ
れを包接する様に被覆するブラケット蓋からなるブラケ
ットを備えた歯列矯正具であって、 上記ブラケット蓋は弾性を有する素材で構成されると共
に、 該ブラケット蓋及び上記ブラケット本体は、一方が円形
で、他方が楕円形であり、 上記楕円形のブラケット蓋の長軸は、上記円形のブラケ
ット本体の直径より長く、且つ上記楕円形のブラケット
蓋の短軸は、上記円形のブラケット本体の直径より短い
か、 または、上記円形のブラケット蓋の直径は、上記楕円形
のブラケット本体の長軸より長く、短軸より短いことを
特徴とする歯列矯正具。 - 【請求項3】 前記歯列矯正具は、ブラケットと、アー
チワイヤーをブラケットに位置決めするロックピンを備
えており、 前記ブラケット本体にはアーチワイヤーの挿通溝とロッ
クピン用挿通路が設けられ、 上記ロックピンが弓形であり、 該ロックピン用挿通路が上記ロックピンと同一或いはや
や小さい曲率半径の弓形である請求項1または2に記載
の歯列矯正具。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29537394A JPH08150152A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 歯列矯正具 |
| EP95118708A EP0714639B1 (en) | 1994-11-29 | 1995-11-28 | Orthodontic bracket |
| DE69522079T DE69522079T2 (de) | 1994-11-29 | 1995-11-28 | Orthodontisches Bracket |
| US08/563,972 US5762492A (en) | 1994-11-29 | 1995-11-29 | Orthodontic appliance |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29537394A JPH08150152A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 歯列矯正具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08150152A true JPH08150152A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17819793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29537394A Pending JPH08150152A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 歯列矯正具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08150152A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015083153A (ja) * | 2007-06-28 | 2015-04-30 | オルムコ コーポレイション | 自己結紮式歯科矯正用ブラケットおよび該ブラケットの設置装置 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29537394A patent/JPH08150152A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015083153A (ja) * | 2007-06-28 | 2015-04-30 | オルムコ コーポレイション | 自己結紮式歯科矯正用ブラケットおよび該ブラケットの設置装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030701 |