JPH08150701A - 印刷機のインキ壺装置 - Google Patents

印刷機のインキ壺装置

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JPH08150701A
JPH08150701A JP6316008A JP31600894A JPH08150701A JP H08150701 A JPH08150701 A JP H08150701A JP 6316008 A JP6316008 A JP 6316008A JP 31600894 A JP31600894 A JP 31600894A JP H08150701 A JPH08150701 A JP H08150701A
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征 蜂谷
Yukitoshi Takahashi
幸利 高橋
Yuji Obara
雄次 小原
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷機のインキ壺装置におけるインキ貯留空
間の形成状態と非形成状態との間の切換え作業の動力化
及び動力化による装置変形の防止。 【構成】 印刷機のインキ壺装置において、インキ出し
ローラー1に対向してインキ貯留空間を形成する傾斜部
材Pをインキ貯留空間9の形成位置と非形成位置との間
で変位させる駆動手段18が、駆動手段の出力より小さ
い力のばね23を備えた連結手段で傾斜部材に結合さ
れ、その力で駆動手段をストッパー手段に傾斜部材を押
し付けて接触させて傾斜部材をインキ貯留空間の形成位
置に維持するようになっており、又傾斜部材をインキ貯
留空間の形成位置に安定させる振動抑止手段14,1
5,16が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷機のインキ壺装
置、特にインキ出しローラーに対して近接、離隔可能な
傾斜部材及びその駆動機構を具備したインキ壺装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】印刷機のインキ供給装置におけるインキ
壺装置は、インキ出しローラーの外周面と、その外周面
に対し先端縁が近接したインキ出し調節部材やその両側
に設けられた側板などから成る傾斜部材とにより断面V
字形の溝状空間を形成し、その溝状空間にインキを溜め
て、インキ出しローラーの回転に伴ってインキ出しロー
ラーの外周面とインキ出し調節部材の先端縁との間隙か
ら溜められたインキが引き出されるようになっている。
【0003】インキ壺装置からのインキの供給量は、イ
ンキ出し調節部材が進退されることにより、インキ出し
ローラーの外周面とインキ出し調節部材の先端縁との間
隙、即ちインキ出し口開度が調節されている。そして、
この断面V字形の溝状空間、即ちインキ貯留空間に溜め
たインキの交換や、印刷終了後の残留インキの除去など
の諸作業に伴い、インキ壺装置の洗浄、清掃及び保守作
業を行う必要がある。
【0004】そのような作業を容易にするために、断面
V字形の溝状空間を形成する傾斜部材をインキ出しロー
ラーから離隔する方向へ変位して、インキ出しローラー
との間に大きな間隙を生じさせたり、傾斜部材をインキ
出しローラーに近接する方向へ変位し復位させるための
機構が設けられている。
【0005】従来の技術における上記のようにインキ壺
装置の傾斜部材を変位させるものとして、例えば、実公
昭36−6808号公報、特公平3−63953号公
報、実公昭57−13253号公報、実開平4−973
7号公報及び米国特許第4,123,972号明細書に
開示されているものがある。
【0006】それらに開示されているものは、傾斜部材
の下方に移動手段が設けられており、実公昭36−68
08号公報及び特公平3−63953号公報に開示され
ているものの移動手段にはトグル機構が用いられ、実公
昭57−13253号公報に開示されているものの移動
手段にはリンク機構が用いられ、米国特許第4,12
3,972号明細書に開示されているものの移動手段に
はウオーム機構が用いられており、いずれの機構も手動
操作で作動され、それにより傾斜部材がインキ出しロー
ラーに対して近接・離隔変位されるようになっている。
【0007】又、実開平4−9737号公報に開示され
ているものの移動手段には油圧シリンダーが用いられ、
傾斜部材に直接接触した油圧シリンダーのピストン棒が
伸縮作動されることにより傾斜部材がインキ出しローラ
ーに対して近接・離隔変位されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術にお
けるインキ壺装置の傾斜部材を移動させるもので、実公
昭36−6808号公報、特公平3−63953号公
報、実公昭57−13253号公報及び米国特許第4,
123,972号明細書に開示されているような手動操
作のものは、傾斜部材の重量が大きい場合には、作業者
の負担が大きくなり、作業能率が低下する。
【0009】又、実開平4−9737号公報に開示され
ているものにおいては、傾斜部材がインキ出しローラー
に近接してインキ貯留溝形成位置に停止する場合、油圧
シリンダーの大きな出力によって傾斜部材の両側がスト
ッパーに押し付けられるが、傾斜部材の両側に夫々接触
するストッパー相互の取り付け位置に僅かでもずれがあ
ると、強い押圧力によって傾斜部に歪みが生じ、インキ
出し調節部材のインキ出しローラーの外周面に対する近
接離隔作動が固くなり、インキ出し調節部材の先端縁と
インキ出しローラーの外周面との間の間隙調節に不都合
が生じる。この発明は、上記の従来の技術のインキ壺装
置における移動手段の欠点を解消することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の印刷機のイン
キ壺装置は、インキ出しローラーの外周面と共にインキ
貯留空間を形成するべく該インキ出しローラーに対し前
下り勾配の傾斜底面部の先端縁がインキ出し口となる間
隔をあけて前記インキ出しローラーの外周面に対向した
インキ貯留空間の形成位置と前記先端縁が前記インキ出
しローラーの外周面から離れたインキ貯留空間の非形成
位置との間を変位し得るようにインキ出しローラーと平
行な軸線回りに変位自在に設けられている傾斜部材、傾
斜部材の傾斜底面部に進退調節自在に設けられ、インキ
出し口の開度を調節するインキ出し調節部材、前記傾斜
部材をインキ貯留空間の形成位置と非形成位置との間を
連結手段を介して変位させる駆動手段、前記傾斜部材を
インキ貯留空間の形成位置に停止させる複数箇所のスト
ッパー手段、及び前記傾斜部材と前記駆動手段とを連結
し、該傾斜部材を前記ストッパー手段に向けて押し付け
るばねを具備し、そのばねの力が前記駆動手段の出力よ
り小さい連結手段から構成されている。
【0011】
【作用】上記のインキ壺装置においては、傾斜部材がイ
ンキ貯留空間の形成状態にある場合、同空間に溜められ
たインキは、同空間でのインキ出しローラーの外周面に
付着し、インキ出しローラーが回転すると、インキ出し
口からインキが膜状になってインキ出しローラーの外周
面によって引き出される。前記インキ貯留空間の形成状
態にある傾斜部材は、ばねの力によりストッパー手段に
押し付けられていると共に、機械稼動による振動などに
よって、傾斜部材がばねのばね力に逆らって振動する恐
れがあるため、振動防止手段で安定させられている。
【0012】インキ貯留空間に溜めたインキの交換や、
印刷終了後の残留インキの除去などの諸作業に伴い、イ
ンキ壺装置の洗浄、清掃及び保守作業を行うに際して、
インキ貯留空間の非形成状態にする場合には、即ち、傾
斜部材をインキ出しローラーから離隔する場合には、先
ず、振動抑止手段が解除される。そして、駆動手段が作
動され、傾斜部材は、連結手段に支えられて変位し、イ
ンキ出しローラーから離れ、インキ貯留空間の非形成状
態になる。
【0013】インキ出しローラーにインキを供給するよ
うにインキを溜めるべく、インキ貯留空間の非形成状態
から形成状態にする場合には、即ち、傾斜部材をインキ
出しローラーに近接する場合には、駆動手段が前と逆に
作動される。すると、傾斜部材が連結手段を介して変位
し、その際、傾斜部材による荷重がばねに加わり、傾斜
部材は、連結手段に支えられて変位して、インキ出しロ
ーラーに接近し、ストッパーに接触すると、その位置
で、傾斜部材は停止し、インキ貯留空間の形成状態とな
る。そして、傾斜部材は、ばね力でストッパー手段に押
し付けられた状態に維持される。次いで、傾斜部材は、
振動抑止手段によりインキ貯留空間の形成状態に安定さ
せられる。
【0014】
【実施例】この発明の実施例におけるインキ壺装置を図
面に従って説明する。インキ壺装置は、図4に示すよう
に、駆動手段(図示しない)により矢印方向(反時計回
り)に回転されるインキ出しローラー1に対向して傾斜
部材Pが設けられており、傾斜部材Pの本体2は、図3
に示される対向したフレーム3,3に回転自在にインキ
出しローラー1と平行に両端が支持された支持軸4に取
り付けられ、その前端縁は、インキ出しローラー1と平
行であり、前半部の上面が後半部の上面から段差をもっ
て下方になり、インキ出しローラー1に向って前下り勾
配の傾斜面2aを形成している。
【0015】そして、傾斜部材Pは、図4においてその
先端がインキ出しローラー1の外周面から離れるよう
に、即ちインキ貯留空間である後述の断面V字形溝状空
間の非形成位置になるように反時計回りに変位し得るよ
うになっている。
【0016】本体2の後半部の上面に取り付けられた底
面プレート5は、傾斜面2aに前記の段差分の間隔をあ
けて平行に前方に伸び出し、傾斜部材Pの先端がインキ
出しローラー1の外周面に近接した後述の断面V字形溝
状空間の形成位置にあるとき、底面プレート5の傾斜最
下端縁は、微小間隙をあけてインキ出しローラー1の外
周面に対向し、底面プレート5の傾斜最下端縁とインキ
出しローラー1の外周面との間隙は、インキ出し口6と
なっている。そして、底面プレート5の両側縁には、夫
々前端縁がインキ出しローラー1の外周面に接する円弧
状となっている堰板7,7が立つように設けられてい
る。
【0017】本体2の傾斜面2aと底面プレート5との
間には、インキ出しローラー1の軸方向(図1の紙面に
垂直方向)において多数に分割された分割インキ出し調
節板8,8,・・・がインキ出しローラー1に対する接
離方向に変位自在に嵌められ、上面の前端縁が底面プレ
ート5の傾斜最下端縁から突出して設けられている。そ
して、底面プレート5と分割インキ出し調節板8,8,
・・・の突出前端部と両側の堰板7,7とインキ出しロ
ーラー1の外周面とでインキ貯留空間である断面V字形
溝状空間9が形成され、断面V字形溝状空間9には、イ
ンキが溜められる。
【0018】各分割インキ出し調節板8は、インキ出し
ローラー1の外周面に対し接離するように分割インキ出
し調節板8毎に個別に設けられた図示しない調節部によ
り位置調節され、底面プレート5の傾斜最下端縁とイン
キ出しローラー1の外周面との間隙であるインキ出し口
6の開度が分割インキ出し調節板8の上面先端縁により
調節されるようになっている。即ち、分割インキ出し調
節板8の上面先端縁とインキ出しローラー1の外周面と
の間隙によりインキ引出し量が規制される。
【0019】本体1の両側面には、堰板7,7の外側に
側板10,10が取り付けられており、各側板10に
は、外方に向って支持軸4と平行に支軸11、ピン12
及び支軸13が図示の位置で設けられている。支軸11
には、ハンドル14が取り付けられたフック15が回転
自在に支持され、他方、フレーム3,3の両内側面の夫
々には、フレーム3の円形孔に嵌められる円筒形の基部
と、円筒形の基部に偏心して突出しフック15が引掛け
られる先端部とから形成されているロックピン16が内
方に向って取り付けられている。
【0020】フック15に対応するロックピン16の位
置は、傾斜部材Pが断面V字形溝状空間の形成位置にあ
る場合に、フック15がロックピン16の先端部に引掛
けられる得る位置関係になっており、ロックピン16
は、基部をフレーム3の円形孔内で回転変位させること
により先端部の位置が調整され得る。
【0021】又、フレーム3,3の両内側面の夫々に
は、傾斜部材Pが断面V字形溝状空間の形成位置にある
場合にピン12が接触する第1ストッパー部17aと、
傾斜部材Pが断面V字形溝状空間の非形成位置にある場
合にピン12が接触する第2ストッパー部17bとを形
成したストッパー片17が取り付けられている。特に、
第1ストッパー部17aの位置を図1において左右方向
に調節自在にし、ピン12の接触状態が調整されるよう
にしてもよい。図示の例では、第1ストッパー部17a
と第2ストッパー部17bとは、一体型であるが、別体
とし個別に取り付けられていてもよい。
【0022】傾斜部材Pの両側には、傾斜部材Pを断面
V字形溝状空間の形成位置と非形成位置との間を変位さ
せる駆動手段が設けられている。図1は断面V字形溝状
空間の形成状態を示し、図2は同空間の非形成状態を示
している。駆動手段は、流体圧シリンダー18のシリン
ダー本体18aの基部側がフレーム3の内側面に内方に
向って支持軸4と平行に設けられた支軸19に回転自在
に支持されて構成され、ピストン棒18bの先端が後述
の連結手段を介して側板10、即ち傾斜部材Pに連結さ
れている。駆動手段及び連結手段は、流体圧シリンダー
18の作動において、ピストン棒18bの退縮により傾
斜部材Pが断面V字形溝状空間の形成位置になり、ピス
トン棒18bの突出により傾斜部材Pが断面V字形溝状
空間の非形成位置になるような位置関係になっている。
【0023】連結手段について詳述すると、ピストン棒
18bの先端には、ピストン棒方向に伸び、横方向、即
ち支持軸4方向に貫通した長方形空間20aが形成され
た枠体20が取り付けられ、長方形空間20a内には、
移動駒21がピストン棒方向に移動自在に嵌められてい
る。そして、移動駒21は、側板10の外側面に設けら
れた支軸13の先端に回転自在に取り付けられている。
【0024】更に、枠体20の先端部には、ピストン棒
方向に長方形空間20a内に突出したボルト22がねじ
込まれており、長方形空間20a内においてボルト22
に挿入支持された圧縮コイルばね23が長方形空間20
aの前壁面と移動駒21の前端面との間に圧縮されて取
り付けられ、圧縮コイルばね23は、流体圧シリンダー
18の出力より弱い力で移動駒21をピストン棒18b
の退縮方向に押し付けている。
【0025】上記のインキ壺装置の作用について説明す
る。上記のインキ壺装置においては、傾斜部材Pが図4
のインキ貯留空間である断面V字形溝状空間9の形成状
態にある場合、断面V字形溝状空間に溜められたインキ
は、同空間でのインキ出しローラー1の外周面に付着
し、インキ出しローラー1が図4で矢印方向(反時計回
り)に回転すると、分割インキ出し調節板8の上面先端
縁により開度が規制されたインキ出し口6、即ち分割イ
ンキ出し調節板8の上面先端縁とインキ出しローラー1
の外周面との間隙に基づいて限定された量だけのインキ
が膜状になってインキ出しローラー1の外周面によって
引き出される。
【0026】上記の断面V字形溝状空間の形成状態にあ
る傾斜部材Pにおいては、流体圧シリンダー18のピス
トン棒18bが退縮位置にあって、移動駒21は枠体2
0の長方形空間20aの中間位置に位置し、圧縮コイル
ばね23は、若干圧縮された状態にあって、側板10の
ピン12が第1ストッパー部17aにそのばねの力で押
し付けられている。
【0027】そして、機械稼動による振動などによっ
て、傾斜部材Pが圧縮コイルばね23の力に逆らって振
動する恐れがあるため、傾斜部材Pに設けられたハンド
ル14が手動で押し上げられてフック15がロックピン
13の先端部に引掛けられることにより、傾斜部材Pは
振動が防止され安定させられている。フック15のロッ
クピン13の先端部との引掛かりが緩かったり、きつか
ったりした場合には、ロックピン13の基部がフレーム
3の円形孔で回転調節され偏心している先端部が調節変
位されることにより、傾斜部材Pが振動しないで、且つ
歪まないようにフック15のロックピン13の先端部と
の引掛かり状態が適正にされている。
【0028】断面V字形溝状空間に溜めたインキの交換
や、印刷終了後の残留インキの除去などの諸作業に伴
い、インキ壺装置の洗浄、清掃及び保守作業を行うに際
して、図2に示す断面V字形溝状空間の非形成状態にす
る場合には、即ち、傾斜部材Pをインキ出しローラー1
から離隔する場合には、先ず、ハンドル14が手動で押
し下げられてフック15がロックピン13の先端部から
外される。
【0029】そして、流体圧シリンダー18が作動さ
れ、ピストン棒18bが突出することにより、枠体20
はインキ出しローラー1から離れる方向に前進するの
で、支持軸4を中心として変位する傾斜部材Pの自重の
流体圧シリンダー18方向の分力が側板10、支軸13
及び移動駒21を介して圧縮コイルばね23又はボルト
22で支えられながら、傾斜部材Pは、支持軸4を中心
に図1で反時計回りに変位して、インキ出しローラー1
から離れ、それと共に流体圧シリンダー18、支軸13
及び移動駒21も支軸19を中心にして反時計回りに変
位する。
【0030】その際、ピン12は、ストッパー片17の
第1ストッパー部17aより離れ、ピストン棒18bの
突出、即ち傾斜部材Pの変位が進むにつれて、ピン12
はストッパー片17の第2ストッパー部17bに接触
し、その位置で、傾斜部材Pは停止し、断面V字形溝状
空間の非形成状態となる。そして、更にピストン棒18
bが僅か突出して行程端に達すると、傾斜部材P、即ち
移動駒21は停止しているので、圧縮コイルばね23
は、傾斜部材Pの停止後のピストン棒18bの突出量だ
け復元した状態となる。
【0031】インキ出しローラー1にインキを供給する
ようにインキを溜めるべく、図2に示すインキ貯留空間
である断面V字形溝状空間の非形成状態から図1に示す
断面V字形溝状空間を形成する場合には、即ち、傾斜部
材Pをインキ出しローラー1に近接する場合には、先
ず、流体圧シリンダー18が作動され、ピストン棒18
bが退縮する。
【0032】すると、支持軸4を中心として変位する傾
斜部材Pの自重の流体圧シリンダー18方向の分力が側
板10、支軸13及び移動駒21を介して圧縮コイルば
ね23に加わり、圧縮コイルばね23が圧縮される。そ
して、圧縮コイルばね23の力が該分力と均衡するか、
又はボルト22の先端が移動駒21に接触すると、傾斜
部材Pは、側板10、支軸13及び移動駒21を介して
圧縮コイルばね23又はボルト22で支えられながら、
支持軸4を中心に図1で時計回りに変位して、インキ出
しローラー1に接近し、それと共に流体圧シリンダー1
8、支軸13及び移動駒21も支軸19を中心にして時
計回りに変位し、ピン12は、ストッパー片17の第2
ストッパー部17bより離れる。
【0033】そして、流体圧シリンダー18等の変位に
より前記分力は漸減するので、圧縮コイルばね23は、
移動駒21を押し戻しながら復元する。ピストン棒18
bの退縮、即ち傾斜部材Pの時計回りの変位が進み、ピ
ン12がストッパー片17の第1ストッパー部17aに
接触すると、その位置で、傾斜部材Pは停止し、断面V
字形溝状空間の形成状態となる。
【0034】そして、更にピストン棒18bが僅か退縮
して行程端に達すると、傾斜部材P、即ち移動駒21は
停止しているので、圧縮コイルばね23は、傾斜部材P
の変位の停止後のピストン棒18bの退縮量だけ圧縮さ
れた状態となり、その結果、ピン12がストッパー片1
7の第1ストッパー部17aに圧縮された圧縮コイルば
ね23の力で押し付けられた状態に維持される。
【0035】そのばねの力は、流体圧シリンダー18の
出力より小さいので、両側のストッパ第1ストッパー部
17aとピン12との接触に若干のずれがあっても、傾
斜部材P、特に本体2に歪みが生じることはない。次い
で、ハンドル14が手動で引き上げられてフック15が
ロックピン13の先端部に引掛けられ、傾斜部材Pは、
断面V字形溝状空間の形成状態に安定させられる。
【0036】
【発明の効果】この発明のインキ壺装置においては、重
量物である傾斜部材のインキ貯留空間の形成状態と非形
成状態との間の変位が、手動によらないで、流体圧シリ
ンダーなどの駆動手段により行われるので、作業者の負
担が軽減され、作業の能率及び安全性が向上する。
【0037】又、駆動手段よる傾斜部材の変位におい
て、インキ貯留空間の形成状態にする場合、傾斜部材を
ストッパー手段に接触させてインキ貯留空間を形成状態
にするのであるが、その際、駆動手段の駆動力より小さ
いばねの力で傾斜部材をストッパーに押し付けるので、
傾斜部材に対する複数箇所のストッパー手段の接触状態
に若干のずれがあっても、傾斜部材の歪みを生じさせな
い。それによりインキ出し調節部材の進退調節に支障を
来さず、又インキ出し口の規制された開度に不均一が生
じないので、インキ壺装置のインキ供給性能が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるインキ壺装置のイン
キ貯留空間の形成状態を示す断面図(図3のI−I線に
おける断面図)である。
【図2】この発明の実施例におけるインキ壺装置のイン
キ貯留空間の非形成状態を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例におけるインキ壺装置の平面
図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【符号の説明】
1 インキ出しローラー P 傾斜部材 2 本体 3 フレーム 4 支持軸 2a 傾斜面 5 底面プレート 6 インキ出し口 7 堰板 8 分割インキ出し調節板 9 断面V字形溝状空間 10 側板 11,13,19 支軸 12 ピン 14 ハンドル 15 フック 16 ロックピン 17 ストッパー片 17a 第1ストッパー部 17b 第2ストッパー部 18 流体圧シリンダー 18a シリンダー本体 18b ピストン棒 20 枠体 20a 長方形空間 21 移動駒 22 ボルト 23 圧縮コイルばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ出しローラーの外周面と共にイン
    キ貯留空間を形成するべく該インキ出しローラーに対し
    前下り勾配の傾斜底面部の先端縁がインキ出し口となる
    間隔をあけて前記インキ出しローラーの外周面に対向し
    たインキ貯留空間の形成位置と前記先端縁が前記インキ
    出しローラーの外周面から離れたインキ貯留空間の非形
    成位置との間を変位し得るようにインキ出しローラーと
    平行な軸線回りに変位自在に設けられている傾斜部材、 傾斜部材の傾斜底面部に進退調節自在に設けられ、イン
    キ出し口の開度を調節するインキ出し調節部材、 前記傾斜部材をインキ貯留空間の形成位置と非形成位置
    との間を連結手段を介して変位させる駆動手段、 前記傾斜部材をインキ貯留空間の形成位置に停止させる
    複数箇所のストッパー手段、 及び前記傾斜部材と前記駆動手段とを連結し、該傾斜部
    材を前記ストッパー手段に向けて押し付けるばねを具備
    し、そのばねの力が前記駆動手段の出力より小さい連結
    手段から構成された印刷機のインキ壺装置。
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