JPH0815074A - タイヤ用ダイナミックバランサ - Google Patents

タイヤ用ダイナミックバランサ

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JPH0815074A
JPH0815074A JP6176034A JP17603494A JPH0815074A JP H0815074 A JPH0815074 A JP H0815074A JP 6176034 A JP6176034 A JP 6176034A JP 17603494 A JP17603494 A JP 17603494A JP H0815074 A JPH0815074 A JP H0815074A
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tire
lower rim
rim
force
dynamic balancer
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Toru Mizushima
徹 水島
Kazuo Nakayama
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Yamato Scale Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイミングベルトに基づくタイヤの偏心力の
測定誤差を解消することによりタイヤのダイナミックバ
ランスの測定精度を向上させること。 【構成】 双方の間にタイヤ16を装着するための上部
リム39及び下部リム27と、所定方向の移動が可能な
ように架台19にトーションバーを介して支持されてお
り下部リム27を回動自在に支持すると共に下部リム2
7を回転駆動するサーボモータ75と、サーボモータ7
5に掛かる上記所定方向の力を測定するための荷重検出
器22a、22bと、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上部リムと下部リム
との間に被測定タイヤを保持して回転させ、このタイヤ
のダイナミックバランスを測定するタイヤ用ダイナミッ
クバランサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ用ダイナミックバランサの
一例を図4に示す。同図に示すようにこのタイヤ用ダイ
ナミックバランサにタイヤ16を装着して回転させ、こ
の装着したタイヤ16のアンバランスを測定することが
できる装置である。そして、この測定によりタイヤ16
のアンバランス、つまり、重心の偏心に基づく偏心力を
求めることができる。そして、この偏心力に基づいて、
必要に応じてタイヤ16の補正等をすることができ、こ
れによってタイヤ16のダイナミックバランスを許容範
囲内に収めることができる。なお、タイヤの偏心力と
は、タイヤの重心の偏心に基づく遠心力とその遠心力の
方向(タイヤの回転位置)とから決定される力をいう。
この偏心力が求まると、タイヤの重心の偏心に基づく遠
心力と、タイヤ16の所定の基準位置から重心位置まで
の角度を求めることができる。
【0003】このダイナミックバランサは、同図に示す
ように、水平面(地面)に対して垂直に取り付けてあ
る。つまり、直方体の本体17を、互いに平行する2本
のトーションバー18a、18bを介して架台19に吊
り下げてあり、更に、この本体17は、この2本のトー
ションバー18a、18bの通る平面に平行し、かつ、
この2本のトーションバー18a、18bに直交する方
向に配置された4本のトーションバー(20a、20
b)、(20a、20b)を介して架台19と結合して
いる。これによって、本体17は、地面に対して垂直方
向に配置した2本のトーションバー18a、18bと地
面に対して平行する4本のトーションバー(20a、2
0b)、(20a、20b)に対して直交する方向(図
4に示す矢印21の方向)にのみ移動可能に設けられて
いる。
【0004】また、同図に示すように、本体17の側面
の上部と下部の各位置には、合計2台のロードセル等の
荷重検出器(力測定手段)22a、22bを設けてあ
り、各荷重検出器22a、22bは架台19と結合して
いる。これによって、この荷重検出器22a、22b
は、本体17に作用する図4の矢印21の方向の力を検
出することができる。
【0005】そして、同図に示すように、本体17の下
面から支持軸23が下方に突出しており、この支持軸2
3には、ロータリーエンコーダ24、プーリ25及びロ
ータリージョイント26を設けてある。ロータリーエン
コーダ24は、支持軸23の回転位置を測定するもので
あり、支持軸23の回転位置を測定することにより、こ
の支持軸23と結合する下部リム27の回転位置を測定
することができる。プーリ25は、例えばタイミングベ
ルト28等の駆動ベルトを介して別のプーリ29と接続
しており、このプーリ29は、サーボモータ30の回転
軸に設けてある。つまり、支持軸23は、サーボモータ
30によって回転駆動される構成である。なお、タイミ
ングベルト28の張力が、4本のトーションバー(20
a、20b)、(20a、20b)を引っ張り方向に働
くようにサーボモータ30を架台19に設けてあり、こ
れによって荷重検出器22a、22bにはタイミングベ
ルト28の張力が働かないようにしている。なお、ロー
タリージョイント26は、エアーホース33を介して圧
力タンク(図示せず)と接続しており、圧力タンク内の
圧力空気をタイヤ16内に流入させるためのものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のタ
イヤ用ダイナミックバランサでは、タイミングベルト2
8の張力が荷重検出器22a、22bに働かないように
しているが、図3に示すように、タイミングベルト28
の張り側の張力T1 のy軸方向の分力T1yと緩み側の張
力T2 のy軸方向の分力T2yとの合力Ty (図3(b)
参照)が、y軸方向の負の力として存在している。そし
て、この合力Ty は、図4に示す矢印22の方向と平行
しているので、この合力Ty が変動すると、荷重検出器
22a、22bにより測定する図4の矢印22の方向の
偏心力の測定値が変動し、この変動分が偏心力の測定誤
差となるという問題がある。このように、偏心力の測定
誤差が発生すると、タイヤ16の重心の補正が不適切と
なることがあり、タイヤ16のダイナミックバランスを
許容範囲内に収めることができないことがある。
【0007】なお、合力Ty の変動は、タイミングベル
ト28の速度の変動によって発生するし、速度が一定で
あってもタイミングベルト28の振動によっても発生す
る。更に、タイミングベルト28の伸びによる張力の変
動によっても発生する。従って、合力Ty が一定となる
ようにするには、これらの要因を全て解消しなければな
らず、これらを解消することは、殆ど不可能なことであ
る。
【0008】ただし、プーリ25と29の各直径を互い
に等しくすることにより(プーリ比を1:1にすること
により)、上記合力Ty の発生を防止することができ
る。しかし、張り側の張力T1xと緩み側の張力T2xの差
の張力(T1x−T2x)が支持軸23に掛かっているの
で、この張力(T1x−T2x)に基づくトルクが支持軸2
3を介して荷重検出器22a、22bに働き、この張力
(T1x−T2x)が上記種々の原因によって変動すると、
この変動分が偏心力の測定誤差の要因となるという問題
がある。
【0009】ところで、タイミングベルト28の張力が
荷重検出器22a、22bに掛からないようにする為
に、図には示さないが、荷重検出器22a、22bによ
りタイヤ16の偏心力を測定する時に、架台19に設け
たサーボモータ30と本体17に設けた支持軸23とを
切離す方法がある。しかし、この方法では、サーボモー
タ30の回転軸と支持軸23とを切り離したり連結する
為の装置を必要とするので、このダイナミックバランサ
の装置全体が大がかりとなるし、費用も嵩むという問題
がある。そして、タイヤ16の偏心力を測定している間
に軸受部の摩擦抵抗等によってタイヤ16の回転速度が
低下するので、この低下する回転速度を逐次測定し、こ
の逐次測定して得られた回転速度に基づいて偏心力の測
定値を演算処理する必要がある。従ってその為には、タ
イヤ16の回転速度を測定するための装置を必要とする
し、この測定して得られた回転速度に基づいて複雑な演
算処理も必要とし、しかもこの複雑な演算処理にかかる
時間の増加によってタイヤ16のダイナミックバランス
の測定時間が増加するという問題もある。更に、タイヤ
16の回転速度の測定誤差があると、偏心力を正確に測
定することができないという問題もある。
【0010】本発明は、タイミングベルトに基づくタイ
ヤの偏心力の測定誤差を解消したタイヤ用ダイナミック
バランサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明のタイヤ用ダ
イナミックバランサは、双方の間にタイヤを装着するた
めの上部リム及び下部リムと、所定方向の移動が可能な
ように固定部に支持体を介して支持されており上記下部
リムを回動自在に支持すると共に上記下部リムを回転駆
動する回転動力発生手段と、上記回転動力発生手段が回
転駆動することにより上記回転動力発生手段に掛かる上
記所定方向の偏心力を測定するための力測定手段と、を
具備することを特徴とするものである。
【0012】第2の発明のタイヤ用ダイナミックバラン
サは、第1の発明において、上記下部リムに下部リム軸
を設け、上記下部リム軸と上記回転動力発生手段の回転
軸とを同一軸線上に配置して互いに直列に結合し、上記
回転軸にロータリージョイントを設け、このロータリー
ジョイントに圧力流体を供給する圧力流体供給手段を接
続し、上記ロータリージョイントに供給された圧力流体
を上記上部リムと上記下部リムとの間に装着されたタイ
ヤ内に供給するための貫通孔を上記回転軸と上記下部リ
ム軸に軸方向に沿って穿設した構成としたことを特徴と
するものである。
【0013】
【作用】第1及び第2の発明によると、回転動力発生手
段を駆動すると、この回転動力発生手段の回転軸と連結
する下部リム及びこの下部リムと連結される上部リム、
タイヤの偏心力が回転動力発生手段に伝わる。そして、
この回転動力発生手段は、所定方向の移動が可能なよう
に支持体により支持されているので、この所定方向に現
れる上記偏心力を、回転動力発生手段を介して力測定手
段により逐次測定することができる。
【0014】第2の発明によると、回転動力発生手段の
回転軸が回転すると、この回転力は、回転軸と同一軸線
上に配置されてこの回転軸と直列に結合する下部リム軸
及び下部リムに伝わり、これら下部リム軸及び下部リム
が回転する。そして、圧力流体発生手段が発生する圧力
流体は、ロータリージョイント、及び回転軸と下部リム
軸に設けた貫通孔を通って上部リムと下部リムとの間に
装着されたタイヤ内に供給することができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2を参照して
説明する。図1は、この実施例に係るタイヤ用ダイナミ
ックバランサの中央縦断面図であり、図2は、同ダイナ
ミックバランサの斜視図である。このダイナミックバラ
ンサは、片持ち式の二面不釣り合い試験機であり、図2
に示すようにこのダイナミックバランサにタイヤ16を
装着して回転させ、この装着したタイヤ16の上面側の
アンバランスと下面側のアンバランスとを測定すること
ができる装置である。そして、この測定により得られた
タイヤ16の上面側及び下面側のアンバランス、つま
り、重心の偏心に基づく偏心力を求めることができる。
そして、この偏心力に基づいて、必要に応じてタイヤ1
6の重心の補正をすることができ、これによってタイヤ
16のダイナミックバランスを許容範囲内に収めること
ができる。なお、タイヤの偏心力とは、タイヤの上面側
の重心の偏心及び下面側の重心の偏心に基づく各遠心力
とそれらの遠心力の方向(タイヤの回転位置)とから決
定される力をいう。この2つの偏心力が求まると、タイ
ヤの上面側の重心の偏心及び下面側の重心の偏心に基づ
く各遠心力と、タイヤ16の所定の基準位置から各重心
位置までの角度を求めることができる。
【0016】このダイナミックバランサは、図2に示す
ように、水平面(地面)に対して垂直に取り付けてあ
る。つまり、外形が直方体の筐体78を、互いに平行す
る2本のトーションバー18a、18bを介して架台1
9に吊り下げてあり、更に、この筐体78は、この2本
のトーションバー18a、18bの通る平面に平行し、
かつ、この2本のトーションバー18a、18bに直交
する方向に配置された4本のトーションバー(20a、
20b)、(20a、20b)を介して架台19と結合
している。これによって、筐体78は、水平面に対して
垂直方向に配置した2本のトーションバー18a、18
bと水平面に対して平行する4本のトーションバー(2
0a、20b)、(20a、20b)に対して直交する
方向(図2に示す矢印21の方向)にのみ移動可能に設
けられている。
【0017】また、図2に示すように、筐体78の側面
の上部と下部の各位置には、合計2台のロードセル等の
荷重検出器(力測定手段)22a、22bを設けてあ
り、各荷重検出器22a、22bは架台19と結合して
いる。これによって、この荷重検出器22a、22b
は、筐体78に作用する図2の矢印21の方向の力を検
出することができる。
【0018】そして、図2に示すように、筐体78の下
面から後述するサーボモータ75の回転軸77が下方に
突出しており、この回転軸77には、ロータリーエンコ
ーダ24及びロータリージョイント26を設けてある。
ロータリーエンコーダ24は、回転軸77の回転位置を
測定するものであり、回転軸77の回転位置を測定する
ことにより、この回転軸77と結合する下部リム27
(図1参照)の回転位置を測定することができる。ロー
タリージョイント26ついては後述する。
【0019】次に、ダイナミックバランサの内部構造を
図1を参照して説明する。筐体78の内側には、回転動
力発生手段としてのサーボモータ75を設けてあり、こ
のサーボモータ75の回転軸77は、3つのアンギュラ
玉軸受32によって回動自在に支持されている。なお、
この3つのアンギュラ玉軸受32は、回転軸77に掛か
る軸方向(図1の上方向と下方向)のスラスト荷重を受
けることができる。図1に示す73はロータであり、7
4はステータである。
【0020】そして、この回転軸77には、図1に示す
ように、軸方向に沿って貫通孔76を穿設してある。ま
た、この回転軸77の下端の開口には、ロータリージョ
イント26を嵌着してあり、このロータリージョイント
26には、エアーホース33を介して直列に接続した2
つの電磁弁34、35が連結している。そして、末端の
電磁弁35には、高圧(約5kgf/cm2 )の圧力タ
ンク(図示せず)と低圧(約2kgf/cm2 )の圧力
タンク(図示せず)が連結しており、この電磁弁35
は、電磁弁34に高圧の圧力タンク又は低圧の圧力タン
クを連通させる切換弁である。電磁弁34は、高圧又は
低圧の圧力タンクから供給される圧力流体(例えば圧力
空気)を回転軸77側に供給する供給位置と、回転軸7
7側の圧力空気を大気に放出する排気位置とに切り換わ
る切換弁である。なお、高圧の圧力空気は、このダイナ
ミックバランサを校正するときに使用し、低圧の圧力空
気は、このダイナミックバランサによりタイヤ16のダ
イナミックバランスを測定するときに使用する。
【0021】また、図1に示すように、回転軸77の上
端面には円筒状のシリンダ本体36を介して下部リム2
7を設けてあり、このシリンダ本体36が請求項2に記
載の下部リム軸を構成している。
【0022】シリンダ本体36内には、ピストン(上部
リム軸)37が嵌合しており、このピストン37の下部
の外周には複数の係合溝38、38、・・・・を穿設し
てある。これら複数の係合溝38は、ピストン37の外
周に沿って環状に穿設されており、このピストン37の
軸方向に沿って互いに隣接して配置されている。このピ
ストン37の上端面には、上部リム39を設けてある。
また、ピストン37には、図1に示すように、ピストン
37の下面に開口する開口部40とピストン37の上部
の外周面に開口する開口部41、41とを連通する連通
孔42を穿設してあり、ピストン37の外周面に開口す
る夫々の開口部41、41にはワンタッチ式の弁装置4
3、43を設けてある。この弁装置43は、例えば先端
の突出部を指で押すことにより開口部41を開放したり
閉塞することができる構造のものである。ただし、弁装
置43をワンタッチで開閉することができる構成とした
が、弁体を回転させることにより開口部41を開閉する
構成のものでもよい。
【0023】上部リム39及び下部リム27は、円環状
の板状体であり、双方の外周部の互いに向かい合う各面
には、直径の異なる3つの段部44を設けてある。この
3つの各段部44は、タイヤ16を上下リム39、27
の間に装着する際に、タイヤ16の内縁を係合させるた
めのものである。つまり、これら直径の異なる3組の段
部44を設けてあるので、これら各組の段部44の直径
と対応する3種類の内径のタイヤ16をこの上下リム3
9、27の間に装着することができる。
【0024】図1に示す45、45は、結合部である。
結合部45、45は、同一のものであり、溝カム46
と、溝カム46に嵌合するカムフォロア47と、カムフ
ォロア47と連結するストッパ48とからなっている。
ストッパ48は、先端が係合溝38に沿う円弧状に形成
してある板状体であり、シリンダ本体36の周壁に穿設
した矩形の挿通孔に挿通している。そして、これら2つ
の溝カム46をシリンダの筒方向(図1の上下方向)に
沿って摺動させたときに、ストッパ48の先端が係合溝
38から外れた状態の非係合位置(図示せず)と、スト
ッパ48の先端が係合溝38に係合した状態の係合位置
(図1に示す状態)と、にストッパ48を移動させるこ
とができるように溝カム46を形成してある。ただし、
溝カム46を上下方向に駆動する駆動部は図には示して
いないが、例えばエアーシリンダを利用することができ
る。
【0025】次に、このダイナミックバランサの校正手
順を説明する。 (1)まず、図1に示すダイナミックバランサにおい
て、モータ75の回転を停止させて上下リム39、27
からタイヤ16を取り外しておくと共に、回転軸77及
びシリンダ本体36内の圧力空気を大気に放出するよう
に電磁弁34を切り換えておき、弁装置43を閉状態に
しておく。そして、ストッパ48が係合溝38から外れ
た位置に移動させる。なお、図には示していないが、上
部リム39を昇降装置によって固定支持しておく。そし
て、図1の上下リム39、27の夫々の内側面には錘4
9、50をネジ止めしてあるが、錘49、50を取り付
けていないものとする。
【0026】次に、下部リム27を手で回して下部リム
27の予め定めた基準位置を上部リム39の予め定めた
基準位置に一致させ、この状態でストッパ48を係合溝
38に係合させて、電磁弁34を切り換えて回転軸77
の内孔51及びシリンダ本体36内に校正用の高圧の圧
力空気を供給する。シリンダ本体36内の圧力空気は、
ピストン37を図1の上方に押し上げ、これによってス
トッパ48の下面と係合溝38の上面とが圧接し、その
結果、シリンダ本体36とピストン37とをストッパ4
8を介して強固に結合させることができる。
【0027】そして、サーボモータ75を駆動して一体
に結合している回転軸77、シリンダ本体36、上下リ
ム39、27、ピストン37及び結合部45、45を所
定の回転速度で回転させる。この回転によって、タイヤ
16及び錘49、50を取り付けていない状態における
上下リム39、27等の回転部分のアンバランスに基づ
く偏心力が生じ、この偏心力の図2に示す矢印21の方
向の成分を、上下リム39、27の各回転角度ごとに連
続して2つの荷重検出器22a、22bによって測定す
る。即ち、 上部リム39の錘49の質量=0g、下部リム27の錘
50の質量=0g 荷重検出器22aの検出する各回転角度ごとの偏心力の
成分=LA1、荷重検出器22bの検出する各回転角度ご
との偏心力の成分=LB1 となる。つまり、この偏心力の成分LA1、LB1が上下リ
ム39、27に発生している状態を、このダイナミック
バランサによるダイナミックバランスの測定のゼロ点と
する。
【0028】(2)次に、上部リム39の下面にのみに
錘49をネジ止めし、他の条件を上記(1)と同一にし
て上下リム39、27を回転駆動して、2つの荷重検出
器22a、22bによって矢印21の方向の偏心力の成
分を各回転角度ごとに測定する。即ち、 上部リム39の錘49の質量=Mg、下部リム27の錘
50の質量=0g 荷重検出器22aの検出する偏心力の成分=LA2、荷重
検出器22bの検出する偏心力の成分=LB2 となる。
【0029】(3)次に、下部リム27の上面にのみに
錘50をネジ止めし、他の条件を上記(1)と同一にし
て上下リム39、27を回転駆動して、2つの荷重検出
器22a、22bによって矢印21の方向の偏心力の成
分を各回転角度ごとに測定する。即ち、 上部リム39の錘49の質量=0g、下部リム27の錘
50の質量=Mg 荷重検出器22aの検出する偏心力の成分=LA3、荷重
検出器22bの検出する偏心力の成分=LB3 となる。
【0030】(4)次に、(1)〜(3)において上下
各リム39、27に取り付けた錘49、50の各回転位
置ごとの偏心力(=Mrω2 )と荷重検出器22a、2
2bにより検出して得られた各回転位置ごとの偏心力の
成分(LA1〜LA4)、(LB1〜LB4)を下記数1に代入
して、数1の係数であるA、B、C、Dのマトリクスを
算出する。
【0031】
【数1】
【0032】ただし、数1のPA は、上部リム39に取
り付けた錘49の質量(0g又はMg)に基づく偏心力
(錘49の遠心力と回転位置とから決まる力)であり、
Bは、下部リム27に取り付けた錘50に基づく偏心
力(錘50の遠心力と回転位置とから決まる力)であ
る。そして、LA は、上側の荷重検出器22aが測定し
たこのダイナミックバランサの回転部分全体の質量に基
づく偏心力であり、LBは、下側の荷重検出器22bが
測定したこのダイナミックバランサの回転部分全体の質
量に基づく偏心力である。以上でこのダイナミックバラ
ンサの校正を終了する。
【0033】上記のようにこのタイヤ用ダイナミックバ
ランサによると、ダイナミックバランサの校正を行う際
において、荷重検出器22a、22bが測定する偏心力
には、図4に示すタイミングベルト28の張力に基づい
て発生する合力Ty (図3(b)参照)が含まれていな
いので、この合力Ty の変動に基づく校正の精度の低下
を完全に排除することができ、従って、図4に示す従来
の装置よりも校正の精度を高めることができる。
【0034】そして、このように、荷重検出器22a、
22bが測定する偏心力にはタイミングベルト28の張
力に基づいて発生する合力Ty が含まれていないので、
後述するタイヤ16の偏心力を測定する際においてもこ
の合力Ty の変動に基づくタイヤ16の偏心力の測定精
度の低下を完全に排除することができ、従って、図4に
示す従来の装置よりもタイヤ16の偏心力の測定精度を
高めることができる。
【0035】このように、従来の装置よりも、校正の精
度を高めることができることと、タイヤ16の偏心力の
測定精度を高めることができることとにより、タイヤ1
6のダイナミックバランス(タイヤ16の上面アンバラ
ンス及び下面アンバランス)を図4に示す従来の装置よ
りも正確に測定することができる。その結果、タイヤ1
6の重心の補正を適切に行うことができるので、タイヤ
16のダイナミックバランスを許容範囲内に確実に収め
ることができる。
【0036】また、図1に示すように、サーボモータ7
5の回転軸77とシリンダ本体(下部リム軸)36とが
結合した構成であるから、図4に示すサーボモータ30
と支持軸23との間に設けられているプーリ25、29
及びタイミングベルト28からなる動力伝達手段を不要
とすることができ、これによってこのタイヤ用ダイナミ
ックバランサの構造を簡単にすることができる。
【0037】そして、上部リム39及び下部リム27を
サーボモータ75により回動自在に支持する構成として
いるので、図4に示す従来の装置に設けられている上部
リム39及び下部リム(図には現れていない)を回動自
在に支持する為の本体17とその内側に収容されている
支持軸23と軸受(図には現れていない)を不要とする
ことができ、これによっても構造を簡単にすることがで
きる。
【0038】また、圧力流体の通路である貫通孔76
を、サーボモータ75の回転軸77に設けてあるので、
その圧力流体の通路を形成する為の管及びその配管作業
が不要である。従って、これによってもこのタイヤ用ダ
イナミックバランサの構造を従来よりも簡単にすること
ができる。
【0039】なお、タイヤ16のダイナミックバランス
を測定するときは、まず、ピストン37に設けた弁装置
43を開状態にして低圧の圧力空気がこの弁装置43か
ら流出できるようにセットする。そして、図2に示すよ
うに、上部リム39と下部リム27との間にタイヤ16
を装着し、タイヤ16内に低圧の圧力空気を供給する。
このようにして、上部リム39、下部リム27及びタイ
ヤ16が一体に結合した状態で所定の回転速度で駆動し
て、タイヤ16の上面アンバランス及び下面アンバラン
スを測定する。ただし、この測定時には、上下リム3
9、27には錘49、50を取り付けていない状態であ
る。
【0040】次に、上下リム39、27の間にタイヤ1
6を装着していない状態でモータ75を回転駆動して校
正するときに、ピストン37とシリンダ本体36とが一
体となって回転することを証明する。今、サーボモータ
75の回転起動トルクT1 (kg重・m)は、 T1 =(GD2 ・N)/375t・・・・(式1) で表される。ただし、GD2 は、上部リム39及びピス
トン37のはずみ車効果であり、タイヤ16が乗用車用
とすると上部リム39等のはずみ車効果は例えば約2.
5(kg重・m2 )、Nは、上下リム39、27の回転
数であり例えば400rpm、tは、上下リム39、2
7が停止状態から400rpmとなるまでの加速時間で
あり例えば2秒、として、これらを(式1)に代入する
と、 T1 ≒1.3(kg重・m)・・・・(式2) となる。
【0041】また、ピストン37の直径を例えば80m
m、校正時の空気圧を5(kg重/cm2 )とすると、
シリンダ本体36内の圧力空気がピストン37を押し上
げる力Fは、 F=42 ×π×5≒251.2(kg重)・・・・(式3) となる。そして、ストッパ48と係合溝38との摩擦に
よる回転保持トルクT2 (kg重・m)は、 T2 =Fdμ・・・・(式4) で表される。ただし、dは、ストッパ48と係合溝38
との当接部の中心直径であり例えば70mm、μは、ス
トッパ48と係合溝38との摩擦係数であり例えば0.
1、として、これらを(式4)に代入すると、 T2 ≒1.8(kg重・m)・・・・(式5) となる。このように、(式1)より、サーボモータ75
の回転起動トルクT1 ≒1.3(kg重・m)であり、
(式4)より、回転保持トルクT2 ≒1.8(kg重・
m)であるので、T1 ≒1.3<T2 ≒1.8となり、
サーボモータ75が駆動して回転軸23、シリンダ本体
36及び下部リム27が回転すると、このシリンダ本体
36に伴ってピストン37及び上部リム39がそれらと
一体に結合して同期して回転することができるからであ
る。
【0042】ただし、上記実施例では、タイヤ16の上
面アンバランス及び下面アンバランスを測定することが
できるタイヤ用ダイナミックバランサに本願発明を適用
したが、上面アンバランス及び下面アンバランスのいず
れか一方を測定することができるタイヤ用ダイナミック
バランサ、又はタイヤ全体としての総合のダイナミック
バランスを測定することができるタイヤ用ダイナミック
バランサにも適用することができる。
【0043】そして、上記実施例では、サーボモータ7
5をトーションバー18a、18b、20a、20bに
より、図2に示す矢印21の方向にのみに移動可能に設
けたが、トーションバー18a等以外の手段、例えばリ
ニアガイド等を使用してサーボモータ75を矢印21の
方向にのみに移動可能に設けた構成としてもよい。
【0044】
【発明の効果】第1及び第2の発明のタイヤ用ダイナミ
ックバランサによると、図4に示す従来の装置のよう
に、タイミングベルト28を設けていない構成であるか
ら、タイミングベルト28の張力に基づいて発生する合
力Ty (図3(b)参照)を除去することができ、これ
によってこの合力Ty の変動に基づく例えばタイヤ16
の偏心力の測定誤差を完全に解消することができる。従
って、タイヤ16の偏心力を従来よりも正確に測定する
ことができるという効果がある。そして、タイヤ16の
偏心力を正確に測定することができるので、タイヤ16
の重心の補正を適切に行うことができ、これによってタ
イヤのダイナミックバランスを許容範囲内に確実に収め
ることができるという効果がある。
【0045】そして、図4に示す従来のタイヤ用ダイナ
ミックバランサでは、タイミングベルト28の張力の変
動があるとタイヤ16の偏心力の測定誤差の要因となる
ので、タイミングベルト28の張力を一定とする為の張
力管理を行う必要があるが、本発明では、この張力管理
を必要とせず、従って張力管理を行う手間が掛からない
し、張力の変動に基づく偏心力の測定誤差を完全に解消
することができるという効果がある。
【0046】第2の発明によると、回転動力発生手段の
回転軸と下部リム軸とを直接結合した構成であるから、
図4に示すサーボモータ30と支持軸23との間に設け
られているプーリ25、29及びタイミングベルト28
からなる動力伝達手段を不要とすることができ、これに
よってこのタイヤ用ダイナミックバランサの構造を簡単
にすることができ、製造コストを従来よりも軽減するこ
とができるという効果がある。
【0047】そして、上部リム及び下部リムを回転動力
発生手段により回動自在に支持する構成としているの
で、図4に示す従来の装置に設けられている上部リム3
9及び下部リム(図には現れていない)を回動自在に支
持する為の本体17、支持軸23及び支持軸23を回動
自在に支持する軸受を不要とすることができ、これによ
っても構造を簡単にすることができ、製造コストを従来
よりも軽減することができるという効果がある。
【0048】また、圧力流体発生手段が発生する圧力流
体をタイヤ内に供給するための通路(貫通孔)を、回転
動力発生手段の回転軸及び下部リム軸に設けてあるの
で、その圧力流体の通路を形成する為の管及びその配管
作業が不要である。従って、これによってもこのタイヤ
用ダイナミックバランサの構造を従来よりも簡単にする
ことができ、製造コストを従来よりも軽減することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るタイヤ用ダイナミッ
クバランサの中央縦断面図である。
【図2】同実施例のタイヤ用ダイナミックバランサの一
部省略斜視図である。
【図3】(a)は従来のタイヤ用ダイナミックバランサ
に設けられている動力伝達手段のタイミングベルトに掛
かる張力を示す図であり、(b)は同タイミングベルト
に掛かる張力のy軸方向の合力を示す図である。
【図4】従来のタイヤ用ダイナミックバランサの一部省
略斜視図である。
【符号の説明】
16 タイヤ 18a、18b トーションバー 19 架台 20a、20b トーションバー 22a、22b 荷重検出器 26 ロータリージョイント 27 下部リム 32 アンギュラ玉軸受 36 シリンダ本体(下部リム軸) 39 上部リム 42 連通孔 75 サーボモータ 76 貫通孔 77 回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方の間にタイヤを装着するための上部
    リム及び下部リムと、所定方向の移動が可能なように固
    定部に支持体を介して支持されており上記下部リムを回
    動自在に支持すると共に上記下部リムを回転駆動する回
    転動力発生手段と、上記回転動力発生手段が回転駆動す
    ることにより上記回転動力発生手段に掛かる上記所定方
    向の偏心力を測定するための力測定手段と、を具備する
    ことを特徴とするタイヤ用ダイナミックバランサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤ用ダイナミック
    バランサにおいて、上記下部リムに下部リム軸を設け、
    上記下部リム軸と上記回転動力発生手段の回転軸とを同
    一軸線上に配置して互いに直列に結合し、上記回転軸に
    ロータリージョイントを設け、このロータリージョイン
    トに圧力流体を供給する圧力流体供給手段を接続し、上
    記ロータリージョイントに供給された圧力流体を上記上
    部リムと上記下部リムとの間に装着されたタイヤ内に供
    給するための貫通孔を上記回転軸と上記下部リム軸に軸
    方向に沿って穿設した構成としたことを特徴とするタイ
    ヤ用ダイナミックバランサ。
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