JPH0815141A - 葉の成分量測定方法及び装置 - Google Patents

葉の成分量測定方法及び装置

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JPH0815141A
JPH0815141A JP16587194A JP16587194A JPH0815141A JP H0815141 A JPH0815141 A JP H0815141A JP 16587194 A JP16587194 A JP 16587194A JP 16587194 A JP16587194 A JP 16587194A JP H0815141 A JPH0815141 A JP H0815141A
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JP16587194A
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Satoru Satake
覺 佐竹
Yukio Hosaka
幸男 保坂
Kiyoto Kagawa
清登 香川
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 植物の生育に深く関連する窒素量を簡便に直
接測定可能とし、しかもその測定精度を向上させた信頼
性の高い測定方法とその装置を得る。 【構成】 植物の葉の成分に関連する任意波長の近赤外
光を発光手段3によって被測定葉2に照射し該被測定葉
2の透過光と反射光とを反射受光手段10と透過受光手
段12とによって受光して透過光量と反射光量とを求
め、該透過光量と反射光量とから当該波長による被測定
葉の吸光度を求めるとともに、あらかじめ成分量が既知
の葉に前記任意波長の近赤外光を照射したときの吸光度
と前記成分量が既知の葉の成分量との重回帰分析によっ
て葉の成分量推定式を定め、該葉の成分量推定式と前記
被測定葉の吸光度とから被測定葉の成分量を求めるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は葉の成分量測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術においては、葉に含まれる生
育に関わる成分量を直接測定できる簡便な装置はなかっ
た。これに代わるものとして、従来から葉の葉色を色票
(カラ−スケ−ル)と比較して窒素量を推定したり、対
象の葉に光を照射してその透過光から赤色光量と赤外光
量とを測定することにより葉に含まれる葉緑素量(クロ
ロフィル)を測定して、葉緑素量から窒素量を推定して
いた。更にここで推定された窒素量と生育時期とに見合
う施肥量を判断していた。特に稲作に見られるように、
推定された窒素量により判断されるその後の施肥時期と
施肥量は、穀物の収量を確保しながら稲が倒伏しないよ
うにするための重要なポイントになっている。
【0003】さて、葉の葉色を色票と比較する方法は経
験を要するだけでなく、目に見える葉色が天候や太陽光
の位置によって左右されることや、植物の一部を見るか
あるいは全体を見るかの違いによって、また観察角度に
よっても判断される結果が異なることが多い。しかし測
定方法が簡便なことや使用される色票が安価なことなど
から利用率が高いのも事実である。
【0004】この色票に変わるものとして葉緑素測定装
置が開発されている。代表的な葉緑素計の測定原理は、
図5に示すように、測定しようとする葉26に光源27
から光を照射してその透過光を測定するもので、透過光
はダイクロイックミラ−28によって葉緑素に関連する
クロロフィル成分に影響される赤色光域(受光素子2
9)の透過光量と影響されない赤外光域(受光素子3
0)の透過光量とを測定してその光量差を求めることに
よって非破壊で単位面積当たりのクロロフィル濃度を推
定している。ただし実際にはこのクロロフィル濃度と窒
素濃度とが比例関係にあることを前提として窒素濃度を
推定し、植物への施肥量等を決定することに利用されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまで色票のように
葉色を測定するものはあったが、葉色と特に関連する葉
の成分があるにせよ、葉色はあくまでも成分を推量する
ための判断材料であり成分量そのものを示すものでない
ことは明らかである。したがって経験に頼るところが大
きく経験の少ない人たちにとっては安心できる手段とは
いえない。
【0006】また植物のすべての生育期間に亘って植物
の栄養診断を的確に行うためには葉中の窒素量を化学分
析しなくてはいけない。このため葉の葉緑素成分を測定
しようとする装置もあるが、これはあくまでも葉緑素量
と窒素量とが比例関係にあることを前提にした方法であ
る。しかし実際には水稲を例にとると、異なる測定時期
での測定で葉緑素計では同じ値が測定されていても、実
際の葉身窒素濃度は生育の進行につれて低下することが
明らかになっている。つまり生育期間全般に使用できる
ものではなく、このように葉緑素は、植物の窒素量に必
ずしも比例する成分ではない。
【0007】以上のことから、本発明は植物の生育に深
く関連する窒素量を簡便に直接測定可能とし、しかもそ
の測定精度を向上させた信頼性の高い測定方法とその装
置の提供を技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、植物の
葉の成分に関連する任意波長の近赤外光を被測定葉に照
射し該被測定葉の透過光と反射光とを受光して透過光量
と反射光量とを求め、該透過光量と反射光量とから当該
波長による被測定葉の吸光度を求めるとともに、あらか
じめ成分量が既知の葉に前記任意波長の近赤外光を照射
したときの吸光度と前記成分量が既知の葉の成分量との
重回帰分析によって葉の成分量推定式を定め、該葉の成
分量推定式と前記被測定葉の吸光度とから被測定葉の成
分量を求める葉の成分量測定方法により前記課題を解決
するための手段とした。
【0009】またその装置は、被測定葉に葉の成分に関
連する任意波長の近赤外光を照射する発光手段と、これ
ら発光手段の発光を制御する発光制御手段と、前記被測
定葉を挟持すると共に被測定葉への光の照射を可能とし
透過光と反射光とを測定可能にした測定窓を設けた葉保
持手段と、前記測定窓を通して前記被測定葉からの透過
光と反射光とをそれぞれ受光する透過受光手段と、反射
受光手段と、前記各受光手段から得られる透過光量と反
射光量とから被測定葉の吸光度に変換すると共にあらか
じめ成分量が既知の葉に前記任意波長の近赤外光を照射
したときの葉の吸光度と前記成分量が既知の葉の成分量
とによって求めた葉の成分量推定式を有し該葉の成分量
推定式と前記被測定葉の吸光度とから被測定葉の成分量
を演算する演算手段および該演算手段によって得られる
成分量を表示する表示手段とからなる葉の成分量測定装
置として前記課題を解決するための手段とした。
【0010】
【作用】本発明の葉の成分量測定方法によると、植物の
葉の成分に関連する任意波長の近赤外光(ただし700nm
〜2100nm)を被測定葉に照射して該被測定葉の透過光と
反射光とを受光してそれぞれの光量を求め、該それぞれ
の光量から当該波長による被測定葉の吸光度を求めるよ
うにしてあるので、葉の成分に関わる吸光度を直接的に
非破壊で測定することが可能である。また、光を照射し
た時としない時との両方でそれぞれ透過光と反射光とを
測定するようにしておけば、光を照射しないときには受
光素子の暗電流によるノイズ値を知ることができ、その
暗電流による受光素子の受光値を基準にして、光を照射
した時の透過光量あるいは反射光量を絶対値として知る
ことができる。さらにこの絶対値としての透過光量と反
射光量との光量比率で吸光度を演算すれば、光源の光量
変化の影響を受けることなく正確な吸光度を得ることが
できる。
【0011】このようにして得られた吸光度は、あらか
じめ定めた葉の成分量推定式に代入して成分量が演算さ
れる。この葉の成分量推定式は、成分量が既知の葉に特
定波長の近赤外光を照射した時の吸光度と、成分量が既
知の葉の成分量との重回帰分析により重回帰式の定数を
定め置いたものである。またこのとき照射する近赤外光
の波長数は1種に限らず、測定する葉の成分値との相関
によって複数の波長の近赤外光による成分量推定式とす
る。
【0012】ところで葉の成分量推定式による値と葉の
成分値との相関を高めるために近赤外光の測定波長数を
多く設けるようにすれば、装置としては複数の波長に対
応する複数の光源を設けるか、あるいは複数の波長に対
応する複数の受光素子を設けるかのどちらかを実施する
こととなる。
【0013】本発明の場合、透過光と反射光との両方を
測定することから、受光素子を複数設けると透過光と反
射光との双方に波長数分の受光素子を設けることにな
り、このことは装置の大型化につながるだけでなく受光
素子の大量使用による装置の高騰を招くことになる。し
たがって本発明では発光手段を複数の波長の近赤外光が
照射可能になるよう構成することにした。つまり複数の
近赤外光発光素子と複数の狭帯域フィルタ−とを設けて
構成し複数の波長の近赤外光を照射可能にした。このほ
か1つの近赤外光発光素子に複数の波長に対応する複数
のフィルタ−を切替自在に設けて構成することも可能で
ある。
【0014】さて発光手段を複数の近赤外光発光素子と
複数の狭帯域フィルタ−とから構成した場合には、近赤
外光発光素子が複数になり被測定葉に向かって同一位置
に設けることができないため波長ごとの発光位置が異な
ることになる。したがって受光手段も、すべての近赤外
光発光素子に対して同位置で同等の条件で受光すること
は非常に困難である。このことから本発明では葉保持手
段の測定窓と発光手段とを光学的に連絡する積分球を設
けると共に、この積分球に反射受光手段を設けて反射受
光手段と測定窓とを光学的に連絡した。このことによっ
て、発光素子の複数の近赤外光発光素子が積分球のどの
位置に設けられていても、どの波長の光も測定窓の被測
定葉に均一に照射することが可能となる。また逆に反射
受光手段も積分球に設けられたので、被測定葉の反射光
は光の波長に関係なく確実に反射受光手段によって受光
される。また被測定葉からの透過光も、積分球によって
どの波長の光も測定窓の被測定葉に均一に照射してある
ので、どの波長の光であっても同等の条件でその透過光
を受光することができようになった。以上のことから直
接的に植物の生育に関係する成分を精度良く測定できる
だけでなく、操作においては従来の葉緑素計と同じ手軽
さで使用できる簡便な成分量測定装置とすることができ
る。
【0015】
【実施例】本発明による好適な実施例を以下の図1から
図4に示す。図1には葉の成分量測定装置の主要構成で
ある光学測定部分1を示している。まず、被測定葉2に
任意波長の近赤外光を照射するための発光手段3を、発
光ダイオ−ド等からなる近赤外光発光素子4と任意波長
の近赤外光のみが通過する狭帯域フィルタ−5とから構
成している。この発光手段3は、葉の成分量と測定され
た成分値との相関によって設置数が異なり、設置数と共
に狭帯域フィルタ−5の通過波長も異なる。またこの発
光手段3にはこの構成の他に集光レンズやスリットを設
けることもある。本実施例では、4種の波長を使用した
例としたために4個の近赤外光発光素子と4種の狭帯域
フィルタ−からなる発光手段3としてある。この波長数
についてはこの例に限定されず、測定光量から得られた
成分値と実際の成分量との高い相関が得られるように波
長数を決定すればよい。
【0016】次に被測定葉2の葉面に均一に近赤外光が
照射されるよう被測定葉を平面的に挟持すると共に、挟
持した被測定葉からの透過光と反射光とを測定するため
の測定窓6A,6Bを開設した葉保持手段7A,7Bを
設けてある。
【0017】この葉保持手段7Bの測定窓6Bと前記発
光手段3とは積分球8によって光学的に連絡してある。
つまり発光手段3は照射光を積分球8内部に照射して散
乱させるよう積分球8に固設してあり、さらに積分球8
には前記測定窓6Bに連通する開口部9と、他方にシリ
コンフォトダイオ−ドからなる反射受光手段10を固設
する開口部11を開設してある。このようにして、発光
手段3から照射された近赤外光は積分球8内で散乱し測
定窓6Bから被測定葉2面に照射される。また、被測定
葉2による反射光は積分球8内で散乱し反射受光手段1
0に受光される。更に被測定葉2に照射された近赤外光
のうち透過したものは、葉保持手段7Aの測定窓6A側
に固設してあるシリコンフォトダイオ−ドからなる透過
受光手段12で透過光として受光される。
【0018】ここで発光手段3の積分球8への固設は本
実施例図のように縦方向に限定されるものではない。こ
の積分球の使用については、光源の光量を大きくするこ
とと測定精度を確保するため測定に使用する波長数が多
くなった場合に、どの波長の光も発光位置に関係なく被
測定葉に均一に照射できることが大きな利点となる。ま
た逆に前記測定窓6A,6Bには、植物によって異なる
葉の散乱特性の影響を受けないように透過光あるいは反
射光を均等に拡散させるディフュ−ザ−を設けることに
よりこの目的での積分球8の使用を避けることもでき
る。
【0019】ところで発光手段3を近赤外光の波長数と
同数の近赤外光発光素子と同数の狭帯域フィルタ−とに
よって構成した例を示したが、図2の如く、近赤外光の
波長数と同数の狭帯域フィルタ−5を円盤13の周囲に
設けて回転軸14を中心に回転させるようにしたものは
近赤外光発光素子4が一つ有れば良い。ただしこの場合
には、円盤13の各狭帯域フィルタ−5を近赤外光発光
素子4に光学的に一致するようステップさせる回路を必
要とする。
【0020】図3に示すものは本発明のブロック図であ
る。本実施例の場合、4個の近赤外光発光素子4と同数
の狭帯域フィルタ−5から発光手段3を構成している。
この発光手段3は発光制御回路15によって発光制御さ
れる。この発光制御は4個の近赤外光発光素子4を順
次、あらかじめ定めた時間発光させる。順次発光される
近赤外光発光素子4の光は狭帯域フィルタ−5によって
狭帯域波長の光として被測定葉2に照射される。被測定
葉2による透過光と反射光とは、透過受光手段12と反
射受光手段10とにそれぞれ受光される。ここで受光さ
れた信号は透過受光手段12と反射受光手段10とを連
絡した切替回路16によって透過光信号と反射光信号と
に交互に切り替えられ次回路に送出される。各信号は切
替回路16を連絡した増幅回路17で増幅され、さらに
増幅回路17を連絡したA/D変換回路18でアナログ
/デジタル変換され、A/D変換回路を連絡した演算制
御回路19に送出される。前記切替回路16はこの演算
制御回路19に連絡してありこの演算制御回路19によ
ってよって切り替えられる。
【0021】この演算制御回路19には前記発光制御回
路15を連絡してあり、発光制御回路15に発光開始信
号を送出し、発光制御回路15はこの発光開始信号を受
けて近赤外光発光素子4を発光制御する。また演算制御
回路19には記憶回路20を連絡してあり、アナログ/
デジタル変換回路18からの光量信号や演算後の演算結
果、様々な基本デ−タを記憶する。この基本デ−タとし
ては、測定する葉の種類ごとの成分値が取りうる最大値
と最小値、被測定葉2が無い時に発光手段3の照射光を
受光した場合の透過光と反射光の光量範囲、被測定葉2
が無く発光手段3の照射光も無い場合に受光する透過光
と反射光の光量範囲、後述する入力デ−タなどである。
さらに演算制御回路19には表示回路21が接続してあ
り、演算制御回路19で演算された成分値結果あるいは
関連する基本デ−タ等を表示する。また入力回路22を
接続してあり、成分値を求めようとする葉の基本デ−
タ、例えば測定しようとする葉の成分名、葉の種、測定
時期、気温、測定時刻等を入力する。この入力回路22
から入力したデ−タも前記記憶回路20に記憶される。
そして、測定のための被測定葉への近赤外光の照射が終
了したことを知らせたり、光源異常や測定異常のときに
測定者にその旨を音で知らせる報知回路23を演算制御
回路19に接続してある。
【0022】ここで演算制御回路19の演算について説
明する。透過受光手段12と反射受光手段10とにより
受光されA/D変換回路18から演算制御回路19に送
出される透過光量信号と反射光量信号との光量比によっ
て被測定葉の吸光度を演算する。さらにこの吸光度をあ
らかじめ定めた成分量推定式に代入することにより求め
る成分値を演算する。この成分値は前記のように表示回
路21によって表示され測定者によって確認される。
【0023】ここで成分量推定式について説明する。ま
ず4個の狭帯域フィルタ−を使用して葉の任意成分Nに
ついて吸光度測定を行ったとき次の線形関係が成立する
ものとする。
【0024】 N1 =F0a+F1a・X11+F2a・X21+・・・+F4a・X41+ε1 このとき Nn :化学的分析による葉の成分量 F0a〜F4a :重回帰分析による成分換算係数 X1 〜X4 :狭帯域フィルタ−に対応する吸光度値 ε1 :誤差 である。同様にしてn個の試料について吸光度分析を行
い、このn個の重回帰式により重回帰分析を行い、成分
換算係数値(F0a〜F4a)を求め、 N=F0a+F1a・X1 +F2a・X2 +・・・+F4a・X4 ・・・(1) となり、葉の成分Nを葉の吸光度から求める葉の成分量
推定式となる。ただし前記したように狭帯域フィルタ−
の数は本例に限定されることはない。
【0025】次に図4に葉の成分量測定装置の葉を挟ん
で測定している葉保持手段7部分の側断面を示してい
る。前述のように、葉保持手段7Aには透過受光手段1
2が設けられ、葉保持手段7Bには発光手段3と反射受
光手段10とを固設した積分球8を設けてある。葉保持
手段7Aは軸24を支点に回動可能にしてあり、レバ−
25部分を手で押し下げることにより葉保持手段7は開
いて、被測定葉2を測定窓6(図示せず)部分に置いて
レバ−25から手を離せば被測定葉2は葉保持手段7
A,7Bによって挟持され、葉の成分量測定が可能とな
る。
【0026】以上の構成における作用を測定手順の一例
として以下に述べる。まず電源を投入すると表示パネル
に手順、例えば測定しようとする葉の種類、成分名、等
の基本デ−タを入力回路22から入力するよう指示する
内容を表示回路21に表示する。使用者は測定しようと
する葉の種類、測定しようとする葉の成分名あるいは葉
(または植物)の生育ステ−ジにおける現在の生育位置
等を番号選択などによって入力回路22から入力する。
入力された葉の種類と成分名等によって、記憶回路20
に記憶してある複数の定められた葉の成分量推定式の中
から一義的に成分量推定式が選択される。
【0027】葉の成分量測定装置による測定にあたって
は、初期化として、発光手段3の光量が正常範囲内にあ
るかまたは透過受光手段12と反射受光手段10とそれ
ぞれの暗電流(ノイズ)が正常範囲内にあるかなどを自
己診断する。つまり演算制御回路19は、発光手段3を
発光させない暗状態での透過受光手段12と反射受光手
段10の受光量を切替回路16を切り替えながら、記憶
回路20に記憶してある正常範囲の値と比較する。ここ
で正常範囲から外れる異常があった時には、演算制御回
路19は報知回路23によって使用者にその旨を知らせ
る。この時の透過受光手段12と反射受光手段10の暗
状態における受光量を記憶回路20に記憶しておく。
【0028】 ところで暗状態での 透過受光量: S(0) 反射受光量: R(0) とする。
【0029】次に演算制御回路19は、発光手段3から
光を照射した状態での透過光手段12と反射光手段10
の受光量を切替回路16を切り替えながら、記憶回路2
0に記憶してある正常範囲の値と比較する。ここで正常
範囲からはずれる異常があった場合には、演算制御回路
19は報知手段23によって使用者に報知する。
【0030】使用者はレバ−25を押し下げて葉保持手
段7を開いて被測定葉2を測定窓6を覆うように置き、
レバ−25から手を離して、被測定葉2は葉保持手段7
によって保持される。使用者はここで入力回路22から
測定開始を入力する。
【0031】演算制御回路19は発光制御手段15に発
光信号を送るとともに、それぞれの近赤外光発光素子4
が点灯するごとに切替回路16によって透過受光手段1
2と反射受光手段10とに切替ながら、被測定葉2の透
過光量と反射光量とを測定する。発光手段3からの発光
と受光手段の受光が終了したら、演算制御回路19は報
知回路23によって測定終了を使用者に知らせる。この
ようにしてここでは4個の近赤外発光素子4と4個の狭
帯域フィルタ−5とによって作られる4波長の近赤外光
それぞれによる被測定葉2からの透過受光量と反射受光
量を得ることができる。この時の透過受光手段12と反
射受光手段10の受光量を記憶回路20に記憶してお
く。
【0032】 ここでそれぞれを 透過受光量:R(i) 反射受光量:S(i) とする。ここでの透過受光量と反射受光量は波長ごとに
存在する。
【0033】以上における透過受光量R(0),R
(i)と反射受光量S(0),S(i)とから、各波長
における被測定葉2の吸光度Xを求める演算を次の数式
によって演算制御回路19が演算して求める。
【0034】
【数1】 このようにして得られた各波長における吸光度Xは、演
算制御回路19によって前記した葉の成分量Nを求める
成分量推定式(1)に代入され、最終的に使用者が求め
ている葉の成分量Nが算出される。成分量Nは表示回路
21によって使用者が確認できるよう表示される。この
ように算出された成分量Nは記憶回路20に記憶させて
おく。
【0035】さらに外乱の影響を排除するために前記吸
光度の微分値を使用することもある。勿論この場合には
微分値における成分量推定式をあらかじめ求めて記憶さ
せておく必要がある。
【0036】新たに同種の同じ基本デ−タの被測定葉の
成分量を測定する場合には前記した初期化段階から繰り
返し、全くの別の被測定葉の成分値を測定する場合には
電源投入後の基本デ−タの入力操作からを繰り返すこと
になる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の近赤外光を使用し
た分析法により、葉の成分量は従来のように葉緑素量な
ど他の成分を介することなく、また非破壊で直接測定す
ることが可能となった。このため葉の窒素量を基にして
植物の茎や葉あるいは実、またはその味などの植物の生
長に関する管理がこれまで以上に簡単に且つ正確に行え
るようになった。
【0038】また、測定に多くの波長数を使用して実際
の成分量との相関を向上させ、これにともなって近赤外
光発光素子が多くなったとしても、積分球を近赤外光素
子と測定窓との間に介在させたことにより、近赤外発光
素子の設置位置は限定されず積分球のどこに固設されよ
うともすべての波長の近赤外光が均等に被測定葉に照射
されることになる。
【0039】以上のことから直接的に植物の生育に関係
する成分を精度良く測定できるだけでなく、操作におい
ては従来の葉緑素計と同じ手軽さで使用できる簡便な成
分量測定装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の葉の成分量測定装置の光学部を示す断
面図である。
【図2】本発明の発光手段の別の実施例図である。
【図3】本発明の葉の成分量測定装置の制御ブロック図
である。
【図4】本発明の葉の成分量測定装置で測定のため葉を
挟持した状態を示す葉保持手段の側断面図である。
【図5】従来の葉緑素測定装置の概略図である。
【符号の説明】
1 光学測定部分 2 被測定葉 3 発光手段 4 近赤外光発光素子 5 狭帯域フィルタ− 6 測定窓 7 葉保持手段 8 積分球 9 開口部 10 反射受光手段 11 開口部 12 透過受光手段 13 円盤 14 回転軸 15 発光制御回路 16 切替回路 17 増幅回路 18 A/D変換回路 19 演算制御回路 20 記憶回路 21 表示回路 22 入力回路 23 報知回路 24 軸 25 レバ− 26 葉 27 光源 28 ダイクロイックミラ− 29 赤色受光素子 30 赤外受光素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の葉の成分に関連する任意波長の近
    赤外光を被測定葉に照射し該被測定葉の透過光と反射光
    とを受光して透過光量と反射光量とを求め、該透過光量
    と反射光量とから当該波長による被測定葉の吸光度を求
    めるとともに、あらかじめ成分量が既知の葉に前記任意
    波長の近赤外光を照射したときの吸光度と前記成分量が
    既知の葉の成分量との重回帰分析によって葉の成分量推
    定式を定め、該葉の成分量推定式と前記被測定葉の吸光
    度とから被測定葉の成分量を求めるようにしたことを特
    徴とする葉の成分量測定方法。
  2. 【請求項2】 被測定葉に葉の成分に関連する任意波長
    の近赤外光を照射する発光手段と、これら発光手段の発
    光を制御する発光制御手段と、前記被測定葉を挟持する
    と共に被測定葉への光の照射を可能とし透過光と反射光
    とを測定可能にした測定窓を設けた葉保持手段と、前記
    測定窓を通して前記被測定葉からの透過光と反射光とを
    それぞれ受光する透過受光手段と、反射受光手段と、前
    記各受光手段から得られる透過光量と反射光量とから被
    測定葉の吸光度に変換すると共にあらかじめ成分量が既
    知の葉に前記任意波長の近赤外光を照射したときの葉の
    吸光度と前記成分量が既知の葉の成分量とによって求め
    た葉の成分量推定式を有し該葉の成分量推定式と前記被
    測定葉の吸光度とから被測定葉の成分量を演算する演算
    手段および該演算手段によって得られる成分量を表示す
    る表示手段とからなることを特徴とする葉の成分量測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段は複数の近赤外光発光素子
    と該近赤外光素子のそれぞれに対応する複数の狭帯域フ
    ィルタ−とからなることを特徴とする請求項2記載の葉
    の成分量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段は単一の近赤外光発光素子
    と該近赤外光発光素子に対して切り替え可能にした複数
    の狭帯域フィルタ−とからなることを特徴とする請求項
    2記載の葉の成分量測定装置。
  5. 【請求項5】 近赤外光を被測定葉に照射する発光手段
    と葉保持手段の測定窓との間に発光手段と測定窓を光学
    的に連絡した積分球を設けるとともに、該積分球に前記
    反射受光手段を設け反射受光手段と測定窓とを光学的に
    連絡したことを特徴とする請求項3または4記載の葉の
    成分量測定装置。
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