JPH0815496B2 - ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装置 - Google Patents
ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装置Info
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- JPH0815496B2 JPH0815496B2 JP4056266A JP5626692A JPH0815496B2 JP H0815496 B2 JPH0815496 B2 JP H0815496B2 JP 4056266 A JP4056266 A JP 4056266A JP 5626692 A JP5626692 A JP 5626692A JP H0815496 B2 JPH0815496 B2 JP H0815496B2
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Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
- Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は火災の消火に用いられ
る、ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装
置に関するものである。
る、ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来火災における消火には各種の方法が
行われている。それらを挙げてみると、まず消防ポン
プ、スプリンクラー等による水の噴射がある。又炭酸ガ
スを噴射して消火する方法も行われている。更に粉末消
火法、泡消火法等も行われている。しかし上記の各種方
法はそれぞれ次のような欠点を有している。それは、水
を噴射する方法は、水に電気絶縁性がなく、電気装置関
係の消火に不向きなことであり、かつ消火した後を水浸
しにしてしまい、放水により大きな損害を与えることで
ある。
行われている。それらを挙げてみると、まず消防ポン
プ、スプリンクラー等による水の噴射がある。又炭酸ガ
スを噴射して消火する方法も行われている。更に粉末消
火法、泡消火法等も行われている。しかし上記の各種方
法はそれぞれ次のような欠点を有している。それは、水
を噴射する方法は、水に電気絶縁性がなく、電気装置関
係の消火に不向きなことであり、かつ消火した後を水浸
しにしてしまい、放水により大きな損害を与えることで
ある。
【0003】又、上記炭酸ガス噴射による方法は人体に
危険である。又上記泡消火の方法は使用する泡消火剤に
電気絶縁性がなく、電気装置関係の消火に不向きであ
り、かつ消火後の処理に問題を有している。又上記粉末
消火の方法は、その粉末が腐食性を有し好ましくない上
に、事後の除去が困難である。
危険である。又上記泡消火の方法は使用する泡消火剤に
電気絶縁性がなく、電気装置関係の消火に不向きであ
り、かつ消火後の処理に問題を有している。又上記粉末
消火の方法は、その粉末が腐食性を有し好ましくない上
に、事後の除去が困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の各問題を解決す
る方法としてハロゲン化物ガス消火剤、例えばCF3B
r(ハロン1301)、CF2BrCl(ハロン121
1)、C2F4Br2(ハロン2402)、CHF2B
r(FM−100)等による消火方法が用いられてい
る。
る方法としてハロゲン化物ガス消火剤、例えばCF3B
r(ハロン1301)、CF2BrCl(ハロン121
1)、C2F4Br2(ハロン2402)、CHF2B
r(FM−100)等による消火方法が用いられてい
る。
【0005】そしてこのような方法によれば、前記各消
火方法の有している各種の欠点はすべて解消することが
できる。例えば前記ハロン1301を例にとれば、それ
は電気絶縁性を有し、かつ人体に危険をもたらすことが
なく、腐食性を持たず、又事後の除去もきわめて容易で
ある。しかし上記ハロン1301等を用いる消火方法も
次のような問題点を有している。それは、上記のような
ハロゲン化物ガス消火剤は使用後大気中に拡散され、こ
れにより地球をとり巻くオゾン層を破壊し、オゾンホー
ルを形成して通過紫外線の量を増大させ、その結果癌患
者を増加させる恐れを有すると言われている。
火方法の有している各種の欠点はすべて解消することが
できる。例えば前記ハロン1301を例にとれば、それ
は電気絶縁性を有し、かつ人体に危険をもたらすことが
なく、腐食性を持たず、又事後の除去もきわめて容易で
ある。しかし上記ハロン1301等を用いる消火方法も
次のような問題点を有している。それは、上記のような
ハロゲン化物ガス消火剤は使用後大気中に拡散され、こ
れにより地球をとり巻くオゾン層を破壊し、オゾンホー
ルを形成して通過紫外線の量を増大させ、その結果癌患
者を増加させる恐れを有すると言われている。
【0006】この発明はこのような問題を解決するため
になされたもので、その目的は上記のようにオゾン層を
破壊することなく、従って通過紫外線量を増大させず、
この紫外線増大による人的被害、即ち癌患者の増加を来
す恐れのない、ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法
及び消火装置を提供することである。又次のような、上
記以外の問題があった。それは、この発明の発明者は上
記問題を解決するために、例えば空気中に放出された前
記ハロン1301を冷却して回収する研究を行ったので
あるが、それは最初出来なかったのである。これについ
て述べると例えば火災の消火に用いたハロン1301を
回収して冷却すると、理由は不明であるが、回収ハロン
1301ガス中に大量の水が発生して混入しており、こ
の水により冷却用蛇管内が氷結して結まり、後続のハロ
ン1301が通行できず、装置の運転が停止してしまう
のである。この発明は上記のような問題も併せて解決
し、良好にハロゲン化物消火剤を回収できる、ハロゲン
化物消火剤による消火方法及び消火装置を提供すること
である。
になされたもので、その目的は上記のようにオゾン層を
破壊することなく、従って通過紫外線量を増大させず、
この紫外線増大による人的被害、即ち癌患者の増加を来
す恐れのない、ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法
及び消火装置を提供することである。又次のような、上
記以外の問題があった。それは、この発明の発明者は上
記問題を解決するために、例えば空気中に放出された前
記ハロン1301を冷却して回収する研究を行ったので
あるが、それは最初出来なかったのである。これについ
て述べると例えば火災の消火に用いたハロン1301を
回収して冷却すると、理由は不明であるが、回収ハロン
1301ガス中に大量の水が発生して混入しており、こ
の水により冷却用蛇管内が氷結して結まり、後続のハロ
ン1301が通行できず、装置の運転が停止してしまう
のである。この発明は上記のような問題も併せて解決
し、良好にハロゲン化物消火剤を回収できる、ハロゲン
化物消火剤による消火方法及び消火装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の発明について、まず消火方法について述べるとそれ
は、火災に対して消火装置1からハロゲン化物ガス消火
剤を噴射させて消火を行い、噴射された該ハロゲン化物
ガス消火剤を、該ハロゲン化物ガス消火剤と前記火災の
火炎との反応により発生した水と共に、中間に水分離器
35を介して連通させられ、かつ外側から冷媒により冷
却される、複数の蛇管状に形成された、第一液化部42
及び第二液化部43に供給し、前記反応により生じた水
を前記水分離器35により分離しつつ、前記ハロゲン化
物消火剤をその沸点以下に冷却、液化して回収すること
を特徴とするハロゲン化ガス消火剤による消火方法であ
る。又、冷媒は液体窒素である前記ハロゲン化物ガス消
火剤による消火方法である。
の発明について、まず消火方法について述べるとそれ
は、火災に対して消火装置1からハロゲン化物ガス消火
剤を噴射させて消火を行い、噴射された該ハロゲン化物
ガス消火剤を、該ハロゲン化物ガス消火剤と前記火災の
火炎との反応により発生した水と共に、中間に水分離器
35を介して連通させられ、かつ外側から冷媒により冷
却される、複数の蛇管状に形成された、第一液化部42
及び第二液化部43に供給し、前記反応により生じた水
を前記水分離器35により分離しつつ、前記ハロゲン化
物消火剤をその沸点以下に冷却、液化して回収すること
を特徴とするハロゲン化ガス消火剤による消火方法であ
る。又、冷媒は液体窒素である前記ハロゲン化物ガス消
火剤による消火方法である。
【0008】次に消火装置について述べるとそれは、ハ
ロゲン化物ガス消火剤を噴射させる消火装置1と、噴射
された上記ハロゲン化物ガス消火剤を、該ハロゲン化物
ガスと火災の火炎との反応で生じた水と共に吸引するコ
ンプレッサ31と、該コンプレッサ31に連通した前記
反応で生じた水を分離する水分離器35を介して設けら
れた蛇管状の第一液化部42及び第二液化部43と、該
第一、第二両液化部42、43を収容し、該第一、第二
両液化部42、43を冷媒により前記ハロゲン化物ガス
消火剤の沸点以下に冷却、液化させる極低温濃縮装置2
と、該極低温濃縮装置2に冷媒を供給する装置から成る
ことを特徴とするハロゲン化物ガス消火剤による消火装
置である。又、冷媒は液体窒素である前記ハロゲン化物
ガス消火剤による消火装置である。
ロゲン化物ガス消火剤を噴射させる消火装置1と、噴射
された上記ハロゲン化物ガス消火剤を、該ハロゲン化物
ガスと火災の火炎との反応で生じた水と共に吸引するコ
ンプレッサ31と、該コンプレッサ31に連通した前記
反応で生じた水を分離する水分離器35を介して設けら
れた蛇管状の第一液化部42及び第二液化部43と、該
第一、第二両液化部42、43を収容し、該第一、第二
両液化部42、43を冷媒により前記ハロゲン化物ガス
消火剤の沸点以下に冷却、液化させる極低温濃縮装置2
と、該極低温濃縮装置2に冷媒を供給する装置から成る
ことを特徴とするハロゲン化物ガス消火剤による消火装
置である。又、冷媒は液体窒素である前記ハロゲン化物
ガス消火剤による消火装置である。
【0009】
【作用】ハロゲン化物ガス消火剤を火炎に作用させた場
合、大量の水を生じる理由については鋭意研究の結果次
のように推察された。即ち火炎中には遊離のH或はOH
があって炎の連鎖反応にかかわっているが、その中のH
がハロン中のハロゲン原子を引き抜くのである。次いで
それが前記OHと反応して水を生じ、ハロゲン原子を分
離する。これを繰返すことにより火炎中のH、OHが消
耗し、火炎の連鎖反応が遮断され、消炎する。この繰返
しに役立つハロゲン原子はハロン中のBrであろう。即
ち次式のようになろう。 RX+H→R+HX……………(1) HX+OH→H2O+X………(2) H+X→HX……………………(3) ここでRXはハロン、Hは水素原子、Rはアルキル残
基、HXはハロゲン化水素、OHは水酸ラジカル、H2
Oは水、Xはハロゲンを表わす。そしてこの発明におい
ては極低温濃縮装置2中の、蛇管状の第一液化部42と
第二液化部43は、その間に、前記反応で生じた水を分
離する水分離器35を設けたことにより、ハロゲン化物
ガス消火剤と火炎との反応により生じた水はここに分離
されるから、前記第一、第二液化部42、43は氷によ
って詰ってしまうことがなくなり、前記ハロゲン化物ガ
ス消火剤をその沸点以下に冷却して、連続的に液化、回
収することができる。これにより前記従来例に述べたよ
うな、オゾン層の破壊による通過紫外線の増加による癌
患者増大の恐れをなくすことができる。
合、大量の水を生じる理由については鋭意研究の結果次
のように推察された。即ち火炎中には遊離のH或はOH
があって炎の連鎖反応にかかわっているが、その中のH
がハロン中のハロゲン原子を引き抜くのである。次いで
それが前記OHと反応して水を生じ、ハロゲン原子を分
離する。これを繰返すことにより火炎中のH、OHが消
耗し、火炎の連鎖反応が遮断され、消炎する。この繰返
しに役立つハロゲン原子はハロン中のBrであろう。即
ち次式のようになろう。 RX+H→R+HX……………(1) HX+OH→H2O+X………(2) H+X→HX……………………(3) ここでRXはハロン、Hは水素原子、Rはアルキル残
基、HXはハロゲン化水素、OHは水酸ラジカル、H2
Oは水、Xはハロゲンを表わす。そしてこの発明におい
ては極低温濃縮装置2中の、蛇管状の第一液化部42と
第二液化部43は、その間に、前記反応で生じた水を分
離する水分離器35を設けたことにより、ハロゲン化物
ガス消火剤と火炎との反応により生じた水はここに分離
されるから、前記第一、第二液化部42、43は氷によ
って詰ってしまうことがなくなり、前記ハロゲン化物ガ
ス消火剤をその沸点以下に冷却して、連続的に液化、回
収することができる。これにより前記従来例に述べたよ
うな、オゾン層の破壊による通過紫外線の増加による癌
患者増大の恐れをなくすことができる。
【0010】
【実施例】図1において1は消火装置であり、ハロゲン
化物ガス消火剤を放出させるものである。そして同消火
装置1は一例として天井据付型のスプリンクラ形式のも
のであり、ボンベ9、そのバルブ10、配管11、ノズ
ル12等から成っている。そして上記ボンベ9には前記
のようなハロゲン化物ガス消火剤13が液化して収容さ
れてあり、同消火剤13は手動によりバルブ10を開放
して、ノズル12からハロゲン化物ガス消火剤が噴射す
るようになっている。この場合上記バルブ10の開放に
より前記液状の消火剤13は気化して噴射するところに
特徴を有している。なお前記ボンベ9は三方弁(図示省
略)を有し、放出部14及び取入部15を有している。
化物ガス消火剤を放出させるものである。そして同消火
装置1は一例として天井据付型のスプリンクラ形式のも
のであり、ボンベ9、そのバルブ10、配管11、ノズ
ル12等から成っている。そして上記ボンベ9には前記
のようなハロゲン化物ガス消火剤13が液化して収容さ
れてあり、同消火剤13は手動によりバルブ10を開放
して、ノズル12からハロゲン化物ガス消火剤が噴射す
るようになっている。この場合上記バルブ10の開放に
より前記液状の消火剤13は気化して噴射するところに
特徴を有している。なお前記ボンベ9は三方弁(図示省
略)を有し、放出部14及び取入部15を有している。
【0011】次に4は前記のように建築物又は建造物の
部屋であり、天井8、側壁16、床17を有して形成さ
れており、床17上に一例として空間18を隔てて二重
床19が設けられている。そしてこの場合、前記二重床
19の一部に開口5が形成されており、上記空間18に
吸引管20が設けられている。21は該吸引管20に形
成された多数の吸引口であり、該吸引管20の一端22
は閉止させられており、かつ他端23は極低温濃縮装置
2の連通部6に接続されている。24は穴、25はパッ
キンを示す。
部屋であり、天井8、側壁16、床17を有して形成さ
れており、床17上に一例として空間18を隔てて二重
床19が設けられている。そしてこの場合、前記二重床
19の一部に開口5が形成されており、上記空間18に
吸引管20が設けられている。21は該吸引管20に形
成された多数の吸引口であり、該吸引管20の一端22
は閉止させられており、かつ他端23は極低温濃縮装置
2の連通部6に接続されている。24は穴、25はパッ
キンを示す。
【0012】なお上記二重床19を用いた吸引方式は一
例であり、その他図1〜図4に示すような各種吸引方式
を用いても差支えはない。図2において26は側壁16
下部に形成された穴27に嵌装された接続管であり、カ
ップラ28により前記極低温濃縮装置2の連通部6に接
続されている。図3において20は連通部6に設けられ
た吸引管であり、5は開口を示し、該吸引管20は側壁
16に形成された前記開口5に外部から挿入されて用い
られる。21は吸引口、29は弾性材によるパッキンを
示す。
例であり、その他図1〜図4に示すような各種吸引方式
を用いても差支えはない。図2において26は側壁16
下部に形成された穴27に嵌装された接続管であり、カ
ップラ28により前記極低温濃縮装置2の連通部6に接
続されている。図3において20は連通部6に設けられ
た吸引管であり、5は開口を示し、該吸引管20は側壁
16に形成された前記開口5に外部から挿入されて用い
られる。21は吸引口、29は弾性材によるパッキンを
示す。
【0013】次に、図4において30は開閉窓であり、
該開閉窓30を開放して形成した開口5に、可撓性に形
成された連通部6の先端に設けた吸引管20を挿入して
用いるものである。このように形成してもよい。そして
ハロゲン化物ガス消火剤の種類等については前述の通り
であるが、実施例の場合は、一例としてCF3Br(ハ
ロン1301)が用いられた。次に図1において2は極
低温濃縮装置であって、この発明において極低温濃縮装
置とは気体をほぼ−50°C以下に冷却して濃縮できる
装置を言い、コンプレッサ31、熱交換器32を有する
冷却装置33、回収タンク34等を有している。
該開閉窓30を開放して形成した開口5に、可撓性に形
成された連通部6の先端に設けた吸引管20を挿入して
用いるものである。このように形成してもよい。そして
ハロゲン化物ガス消火剤の種類等については前述の通り
であるが、実施例の場合は、一例としてCF3Br(ハ
ロン1301)が用いられた。次に図1において2は極
低温濃縮装置であって、この発明において極低温濃縮装
置とは気体をほぼ−50°C以下に冷却して濃縮できる
装置を言い、コンプレッサ31、熱交換器32を有する
冷却装置33、回収タンク34等を有している。
【0014】35は水分離器、36は水タンク、37は
固体分離器、38は温度調整器、39は制御装置を示
す。又40は液体窒素の注入口、41は注入された液体
窒素を示す。そして前記熱交換器32は、図に示すよう
に第一液化部42、第二液化部43及び第三液化部44
の三段階に形成されており、前記第一液化部42におい
てはほぼ−75°C〜−90°C程度に冷却されて脱水
が行われる。これはハロンにより消火の際前述のように
水が生じ、その水の除去を行うのであり、これを行はな
ければ氷が生じて蛇管中に詰ってしまい、以下のハロゲ
ン化物ガス消火剤の液化ができないのである。
固体分離器、38は温度調整器、39は制御装置を示
す。又40は液体窒素の注入口、41は注入された液体
窒素を示す。そして前記熱交換器32は、図に示すよう
に第一液化部42、第二液化部43及び第三液化部44
の三段階に形成されており、前記第一液化部42におい
てはほぼ−75°C〜−90°C程度に冷却されて脱水
が行われる。これはハロンにより消火の際前述のように
水が生じ、その水の除去を行うのであり、これを行はな
ければ氷が生じて蛇管中に詰ってしまい、以下のハロゲ
ン化物ガス消火剤の液化ができないのである。
【0015】そして第二液化部43においては、ほぼ−
90°C〜−120°C程度に冷却されて上記消火剤の
殆ど90%の液化が行われ、第三液化部44においては
ほぼ−120°C〜−150°C程度に冷却され、残量
が殆ど100%ほぼシャーベット状となって回収され
る。なおこのシャーベット状とされたものは固体分離器
37において自然に昇温して液化する。但しこの液化の
ためにヒータを設けてもよい。又同図において45は放
出口、46はフィルタ、47はバルブ、48は配管、4
9はポンプを示す。そして回収したハロゲン化物ガス消
火剤は前記放出口45から放出され、図6に示す断熱ボ
ンベ50に収納される。同図において51は発泡樹脂等
の断熱材、52は内容器、53は移動装置を示す。
90°C〜−120°C程度に冷却されて上記消火剤の
殆ど90%の液化が行われ、第三液化部44においては
ほぼ−120°C〜−150°C程度に冷却され、残量
が殆ど100%ほぼシャーベット状となって回収され
る。なおこのシャーベット状とされたものは固体分離器
37において自然に昇温して液化する。但しこの液化の
ためにヒータを設けてもよい。又同図において45は放
出口、46はフィルタ、47はバルブ、48は配管、4
9はポンプを示す。そして回収したハロゲン化物ガス消
火剤は前記放出口45から放出され、図6に示す断熱ボ
ンベ50に収納される。同図において51は発泡樹脂等
の断熱材、52は内容器、53は移動装置を示す。
【0016】次に図1に示す3は還流装置であり、前記
ポンプ49、パイプ54により前記ボンベ9に、回収し
た前記消火剤を還流できるようになっている。これは前
記ボンベ9は図示しない三方弁を有し、その取入部15
から送入することにより特に高圧の送入装置を要しない
ですむのである。このようにして回収してもよい。但し
このような回収の場合は、前記消火剤の誤発射等の場合
に限られる。
ポンプ49、パイプ54により前記ボンベ9に、回収し
た前記消火剤を還流できるようになっている。これは前
記ボンベ9は図示しない三方弁を有し、その取入部15
から送入することにより特に高圧の送入装置を要しない
ですむのである。このようにして回収してもよい。但し
このような回収の場合は、前記消火剤の誤発射等の場合
に限られる。
【0017】そのような場合、回収した消火剤はそのま
ま使用できるからである。なお実際に火災に対して使用
された前記消火剤(一例としてハロン1301)の場合
同消火剤中に含有される臭素の作用により水を生じ、か
つ組成が変化してしまうのでそのままでは再使用でき
ず、同消火剤のメーカーにおいて再生処理をする。なお
上記の誤発射の量は世界中において年間ほぼ1500屯
と言われている。そして上記のように含有臭素の作用に
より水を生じるので、前記のように第一冷却部42及び
第二冷却部43間において脱水を行わなければ、その水
が氷となって目詰りを起こし、冷却装置33が運転不能
となることが避けられない。
ま使用できるからである。なお実際に火災に対して使用
された前記消火剤(一例としてハロン1301)の場合
同消火剤中に含有される臭素の作用により水を生じ、か
つ組成が変化してしまうのでそのままでは再使用でき
ず、同消火剤のメーカーにおいて再生処理をする。なお
上記の誤発射の量は世界中において年間ほぼ1500屯
と言われている。そして上記のように含有臭素の作用に
より水を生じるので、前記のように第一冷却部42及び
第二冷却部43間において脱水を行わなければ、その水
が氷となって目詰りを起こし、冷却装置33が運転不能
となることが避けられない。
【0018】次に55は空気穴であり、開閉蓋56を有
している。同蓋56はゆるく形成された蝶番57により
自在に開閉する弾性体製蓋であり、通常は閉止している
が前記コンプレッサ31の作動により部屋4内の気体の
吸引が行われることにより同部屋4が負圧となり、容易
に開放されるようになっている。但しこの開閉蓋56に
ついては、図5に示されるようにソレノイド等のアクチ
エータ57により開閉される蓋58であってもよい。な
お前記ノズル12は、前記部屋4内に火気のセンサを設
けて、これにより自動的に作動するように形成してもよ
い。
している。同蓋56はゆるく形成された蝶番57により
自在に開閉する弾性体製蓋であり、通常は閉止している
が前記コンプレッサ31の作動により部屋4内の気体の
吸引が行われることにより同部屋4が負圧となり、容易
に開放されるようになっている。但しこの開閉蓋56に
ついては、図5に示されるようにソレノイド等のアクチ
エータ57により開閉される蓋58であってもよい。な
お前記ノズル12は、前記部屋4内に火気のセンサを設
けて、これにより自動的に作動するように形成してもよ
い。
【0019】この実施例の作動について述べると、前記
部屋4において消火のため放出されたハロゲン化物ガス
消火剤は、前記コンプレッサ31の作動により吸引さ
れ、かつ圧縮され、前記冷却装置33の第一液化部42
に至り、ほぼ−75°C〜−90°Cに冷却されて脱水
させられる。火炎との作用により生じた水は水分離器3
5に収容される。次に第二液化部43において−90°
C〜−120°C程度に冷却されて前記消火剤のほぼ9
0%が液化される。そして残った消火剤は第三液化部4
4においてほぼ−120°C〜−150°C程度に冷却
されて半固体状に、ほぼシャーベット状になりほぼ完全
に分離される。なおこの場合同消火剤中に含有されてい
る固形物が固形物分離器37において分離される。そし
て上記第二、第三冷却部42、43において液化の際分
離された空気は、清浄空気として冷却装置33中を経
て、前記液体窒素の気体と共に、冷却装置33の排気口
59から大気中に排出される。なお図1において60は
保冷断熱材を示す。
部屋4において消火のため放出されたハロゲン化物ガス
消火剤は、前記コンプレッサ31の作動により吸引さ
れ、かつ圧縮され、前記冷却装置33の第一液化部42
に至り、ほぼ−75°C〜−90°Cに冷却されて脱水
させられる。火炎との作用により生じた水は水分離器3
5に収容される。次に第二液化部43において−90°
C〜−120°C程度に冷却されて前記消火剤のほぼ9
0%が液化される。そして残った消火剤は第三液化部4
4においてほぼ−120°C〜−150°C程度に冷却
されて半固体状に、ほぼシャーベット状になりほぼ完全
に分離される。なおこの場合同消火剤中に含有されてい
る固形物が固形物分離器37において分離される。そし
て上記第二、第三冷却部42、43において液化の際分
離された空気は、清浄空気として冷却装置33中を経
て、前記液体窒素の気体と共に、冷却装置33の排気口
59から大気中に排出される。なお図1において60は
保冷断熱材を示す。
【0020】上記のようにして火災に使用されたハロゲ
ン化物ガス消火剤は回収される。次に前記空気穴55に
ついて述べると、図示は省略するが、他の実施例におい
て部屋4内に送風するフアン等の送風装置が設けられ
た。又他の実施例としてはヒータを有する送風装置が設
けられた。このような装置は前記コンプレッサ31を作
動させて前記部屋4内の前記消火剤を吸引する場合、そ
の消火剤の上層に空気又は加熱空気を導入することによ
り下方に加圧し、前記コンプレッサ31による吸引を効
果的にするために行われたものである。そしてこの消火
装置はコンプレッサ31を設けたことにより、きわめて
簡単な構造で、ハロゲン化物ガス消火剤の圧縮と冷却に
よる液化と、前記部屋4内のハロゲン化物ガス消火剤の
除去の両方を一度に行うことができる。
ン化物ガス消火剤は回収される。次に前記空気穴55に
ついて述べると、図示は省略するが、他の実施例におい
て部屋4内に送風するフアン等の送風装置が設けられ
た。又他の実施例としてはヒータを有する送風装置が設
けられた。このような装置は前記コンプレッサ31を作
動させて前記部屋4内の前記消火剤を吸引する場合、そ
の消火剤の上層に空気又は加熱空気を導入することによ
り下方に加圧し、前記コンプレッサ31による吸引を効
果的にするために行われたものである。そしてこの消火
装置はコンプレッサ31を設けたことにより、きわめて
簡単な構造で、ハロゲン化物ガス消火剤の圧縮と冷却に
よる液化と、前記部屋4内のハロゲン化物ガス消火剤の
除去の両方を一度に行うことができる。
【0021】又前記冷却装置33の底部に液体窒素41
を供給し、上方に至る程温度の高くなる傾斜を形成し、
上記冷却装置33の上方から、即ち温度の高い方から低
い方に向けて、吸引した前記ハロゲン化物ガス消火剤を
供給することにより、そして前記第一冷却部42におい
て、水分離器35を接続し、前記ハロゲン化物ガス消火
剤の火炎との作用により生じる水を冷却して除去するこ
とにより、第二、第三冷却部43、44の目詰りを防止
して、そこで円滑に上記ハロゲン化物ガス消火剤の液化
回収を行うことができるのである。又冷媒として液体窒
素を用いたことにより、これを前記清浄空気と共に大気
中に放出しても全く公害を起こさずにすむのである。
を供給し、上方に至る程温度の高くなる傾斜を形成し、
上記冷却装置33の上方から、即ち温度の高い方から低
い方に向けて、吸引した前記ハロゲン化物ガス消火剤を
供給することにより、そして前記第一冷却部42におい
て、水分離器35を接続し、前記ハロゲン化物ガス消火
剤の火炎との作用により生じる水を冷却して除去するこ
とにより、第二、第三冷却部43、44の目詰りを防止
して、そこで円滑に上記ハロゲン化物ガス消火剤の液化
回収を行うことができるのである。又冷媒として液体窒
素を用いたことにより、これを前記清浄空気と共に大気
中に放出しても全く公害を起こさずにすむのである。
【0022】
【発明の効果】ハロゲン化物ガス消火剤を火炎に作用さ
せた場合、大量の水を生じる理由については鋭意研究の
結果次のように推察された。即ち火炎中には遊離のH或
はOHがあって炎の連鎖反応にかかわっているが、その
中のHがハロン中のハロゲン原子を引き抜くのである。
次いでそれが前記OHと反応して水を生じ、ハロゲン原
子を分離する。これを繰返すことにより火炎中のH、O
Hが消耗し、火炎の連鎖反応が遮断され、消炎する。こ
の繰返しに役立つハロゲン原子はハロン中のBrであろ
う。即ち次式のようになろう。 RX+H→R+HX……………(1) HX+OH→H2O+X…………(2) H+X→HX……………………(3) ここでRXはハロン、Hは水素原子、Rはアルキル残
基、HXはハロゲン化水素、OHは水酸ラジカル、H2
Oは水、Xはハロゲンを表わす。そしてこの発明におい
ては極低温濃縮装置2中の、蛇管状の第一冷却装置42
と第二冷却装置43は、その間に、前記反応で生じた水
を分離する水分離器35を設けたことにより、ハロゲン
化物ガス消火剤と火炎との反応により生じた水はここに
分離されるから、前記第一、第二冷却装置42、43は
氷によって詰ってしまうことがなくなり、前記ハロゲン
化物ガス消火剤をその沸点以下に冷却して、連続的に液
化、回収することができる。これにより前記従来例に述
べたような、オゾン層の破壊による通過紫外線の増加に
よる癌患者増大の恐れをなくすことができる。
せた場合、大量の水を生じる理由については鋭意研究の
結果次のように推察された。即ち火炎中には遊離のH或
はOHがあって炎の連鎖反応にかかわっているが、その
中のHがハロン中のハロゲン原子を引き抜くのである。
次いでそれが前記OHと反応して水を生じ、ハロゲン原
子を分離する。これを繰返すことにより火炎中のH、O
Hが消耗し、火炎の連鎖反応が遮断され、消炎する。こ
の繰返しに役立つハロゲン原子はハロン中のBrであろ
う。即ち次式のようになろう。 RX+H→R+HX……………(1) HX+OH→H2O+X…………(2) H+X→HX……………………(3) ここでRXはハロン、Hは水素原子、Rはアルキル残
基、HXはハロゲン化水素、OHは水酸ラジカル、H2
Oは水、Xはハロゲンを表わす。そしてこの発明におい
ては極低温濃縮装置2中の、蛇管状の第一冷却装置42
と第二冷却装置43は、その間に、前記反応で生じた水
を分離する水分離器35を設けたことにより、ハロゲン
化物ガス消火剤と火炎との反応により生じた水はここに
分離されるから、前記第一、第二冷却装置42、43は
氷によって詰ってしまうことがなくなり、前記ハロゲン
化物ガス消火剤をその沸点以下に冷却して、連続的に液
化、回収することができる。これにより前記従来例に述
べたような、オゾン層の破壊による通過紫外線の増加に
よる癌患者増大の恐れをなくすことができる。
【図1】この発明の実施例を示し、ハロゲン化物ガス消
火剤による消火装置の概略を示す図である。
火剤による消火装置の概略を示す図である。
【図2】この発明の他の実施例を示し、上記消火装置
の、部屋の側壁に対する接続部を示す図である。
の、部屋の側壁に対する接続部を示す図である。
【図3】この発明の更に他の実施例を示し、上記消火装
置の、部屋の側壁に対する接続部を示す図である。
置の、部屋の側壁に対する接続部を示す図である。
【図4】この発明の更に他の実施例を示し、上記消火装
置の、部屋の側壁に対する接続部を示す図である。
置の、部屋の側壁に対する接続部を示す図である。
【図5】この発明の更に他の実施例を示し、部屋に形成
する空気口及びその開閉装置を示す図である。
する空気口及びその開閉装置を示す図である。
【図6】この発明の実施例を示し、回収したハロゲン化
物ガス消火剤を収容する断熱容器を示す図である。
物ガス消火剤を収容する断熱容器を示す図である。
1 消火装置 2 極低温濃縮装置 3 還流装置 4 部屋 5 開口 6 連通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 雄三 埼玉県浦和市岸町3丁目15番4号 (72)発明者 吉田 淳 大阪府大阪市城東区鴫野西2丁目20番301 号 (56)参考文献 特開 昭56−28626(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 火災に対して消火装置1からハロゲン化
物ガス消火剤を噴射させて消火を行い、噴射された該ハ
ロゲン化物ガス消火剤を、該ハロゲン化物ガス消火剤と
前記火災の火炎との反応により発生した水と共に、中間
に水分離器35を介して連通させられ、かつ外側から冷
媒により冷却される、複数の蛇管状に形成された、第一
液化部42及び第二液化部43に供給し、前記反応によ
り生じた水を前記水分離器35により分離しつつ、前記
ハロゲン化物消火剤をその沸点以下に冷却、液化して回
収することを特徴とするハロゲン化ガス消火剤による消
火方法。 - 【請求項2】 冷媒は液体窒素である請求項1記載のハ
ロゲン化物ガス消火剤による消火方法。 - 【請求項3】 ハロゲン化物ガス消火剤を噴射させる消
火装置1と、噴射された上記ハロゲン化物ガス消火剤
を、該ハロゲン化物ガス消火剤と火災の火炎との反応で
生じた水と共に吸引するコンプレッサ31と、該コンプ
レッサ31に連通した前記反応で生じた水を分離する水
分離器35を介して設けられた、蛇管状の第一液化部4
2及び第二液化部43と、該第一、第二両液化部42、
43を収容し、該第一、第二両液化部42、43を冷媒
により前記ハロゲン化物ガス消火剤の沸点以下に冷却、
液化させる極低温濃縮装置2と、該極低温濃縮装置2に
冷媒を供給する装置から成ることを特徴とするハロゲン
化物ガス消火剤による消火装置。 - 【請求項4】 冷媒は液体窒素である請求項3記載のハ
ロゲン化物ガス消火剤による消火装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4056266A JPH0815496B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4056266A JPH0815496B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212134A JPH05212134A (ja) | 1993-08-24 |
| JPH0815496B2 true JPH0815496B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=13022280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4056266A Expired - Lifetime JPH0815496B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | ハロゲン化物ガス消火剤による消火方法及び消火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0815496B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2591669C (en) | 2005-01-12 | 2013-03-19 | Eclipse Aviation Corporation | Fire suppression systems |
| JP6155291B2 (ja) * | 2015-02-06 | 2017-06-28 | エスペック株式会社 | 消火装置及び二次電池用試験装置 |
| US10940346B2 (en) * | 2018-05-21 | 2021-03-09 | The Boeing Company | Fire extinguishing system and method therefor |
| KR102605379B1 (ko) * | 2019-12-03 | 2023-11-22 | 삼성중공업 주식회사 | 화재 진압 시스템 및 이를 구비하는 부유식 구조물 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6054087B2 (ja) * | 1979-08-15 | 1985-11-28 | 日本碍子株式会社 | 電力設備を備える室内の消火装置 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4056266A patent/JPH0815496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05212134A (ja) | 1993-08-24 |
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