JPH08155223A - 抗菌性石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルター - Google Patents
抗菌性石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルターInfo
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- JPH08155223A JPH08155223A JP6330308A JP33030894A JPH08155223A JP H08155223 A JPH08155223 A JP H08155223A JP 6330308 A JP6330308 A JP 6330308A JP 33030894 A JP33030894 A JP 33030894A JP H08155223 A JPH08155223 A JP H08155223A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量コンクリートの廃棄物を利用して簡単に
交換でき長期間浴槽水の浄化と優れた抗菌性かつ殺菌性
を維持し得る 【構成】 図1において、本発明の浴槽用フィルター1
は、カートリッジ2にフィルター素材3を充填して使用
されるもので、このフィルター素材3が抗菌性石灰系多
孔質硬化体を成分とし、該抗菌性石灰系多孔質硬化体が
カルシウム分を含み、その外表面及び気孔の内表面の表
層部に存在する重金属部分置換型水酸化アパタイトのカ
ルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、錫からなる
群から選択される少なくとも1つの重金属で置換されて
いることを特徴とするものである。重金属部分置換型水
酸化アパタイトの重金属の置換量は、水酸化アパタイト
に対して1%〜飽和量である。カルシウム分を含む多孔
質硬化体は発泡軽量コンクリートの廃棄物を利用する。
交換でき長期間浴槽水の浄化と優れた抗菌性かつ殺菌性
を維持し得る 【構成】 図1において、本発明の浴槽用フィルター1
は、カートリッジ2にフィルター素材3を充填して使用
されるもので、このフィルター素材3が抗菌性石灰系多
孔質硬化体を成分とし、該抗菌性石灰系多孔質硬化体が
カルシウム分を含み、その外表面及び気孔の内表面の表
層部に存在する重金属部分置換型水酸化アパタイトのカ
ルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、錫からなる
群から選択される少なくとも1つの重金属で置換されて
いることを特徴とするものである。重金属部分置換型水
酸化アパタイトの重金属の置換量は、水酸化アパタイト
に対して1%〜飽和量である。カルシウム分を含む多孔
質硬化体は発泡軽量コンクリートの廃棄物を利用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽用フィルターに関
するものであり、更に詳細には発泡軽量コンクリートの
廃棄物を用いて形成された抗菌性石灰系多孔質硬化体を
フィルター素材として用いて得られた湯中のゴミや垢等
を除去し得ると共に抗菌性かつ殺菌性に優れた浴槽用フ
ィルターに関する。
するものであり、更に詳細には発泡軽量コンクリートの
廃棄物を用いて形成された抗菌性石灰系多孔質硬化体を
フィルター素材として用いて得られた湯中のゴミや垢等
を除去し得ると共に抗菌性かつ殺菌性に優れた浴槽用フ
ィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭における風呂の入浴状況をみ
ると、生活環境の変化により入浴時間が広範囲に渡るよ
うになり、そのためいつでも入浴することができるよう
に保温手段を設け、更に風呂を効率的に使用するために
浴槽水を浄化して繰り返し使用することが行われるよう
になった。このような風呂としては、従来各種のものが
知られているが、例えば特開平4−35708号公報に
は、浴槽内の浴水を循環ポンプにより吸入パイプを介し
て汲み上げて、フィルタにより濾過するとともに、ヒー
タにより加熱して吐出パイプを介して上記浴槽内に戻す
浴水循環浄化装置が記載されている。この浴水循環浄化
装置において浴水を濾過するフィルタには、そのフィル
タ部材として濾紙を用いたシート状フィルタ、多孔質樹
脂や多孔質セラミック等を用いた多孔質フィルタ、さら
に、麦飯石や太陽石等の天然石所謂ミネラル石をフィル
タ素材として容器に詰めた粒状フィルタ等が組み合わせ
て使用されている。また特開平3−12290号公報に
は、前述の如き浴水循環浄化装置において浴水の洗浄度
を保つとともに快適に入浴するために殺菌処理を行い悪
臭の発生等を防止することが記載され、この殺菌処理と
してはオゾン殺菌が示されている。この他浴槽又は浴槽
の循環水路に紫外線ランプを配置して殺菌する方法等も
知られている。一方、特開平3−90007号公報に
は、重金属置換のアパタイト系抗菌剤を生体材料の殺菌
に使用することが、また特開平3−80270号公報に
は、同様な抗菌剤が工業用、農業用並びに食添用等に使
用されることがそれぞれ開示されている。
ると、生活環境の変化により入浴時間が広範囲に渡るよ
うになり、そのためいつでも入浴することができるよう
に保温手段を設け、更に風呂を効率的に使用するために
浴槽水を浄化して繰り返し使用することが行われるよう
になった。このような風呂としては、従来各種のものが
知られているが、例えば特開平4−35708号公報に
は、浴槽内の浴水を循環ポンプにより吸入パイプを介し
て汲み上げて、フィルタにより濾過するとともに、ヒー
タにより加熱して吐出パイプを介して上記浴槽内に戻す
浴水循環浄化装置が記載されている。この浴水循環浄化
装置において浴水を濾過するフィルタには、そのフィル
タ部材として濾紙を用いたシート状フィルタ、多孔質樹
脂や多孔質セラミック等を用いた多孔質フィルタ、さら
に、麦飯石や太陽石等の天然石所謂ミネラル石をフィル
タ素材として容器に詰めた粒状フィルタ等が組み合わせ
て使用されている。また特開平3−12290号公報に
は、前述の如き浴水循環浄化装置において浴水の洗浄度
を保つとともに快適に入浴するために殺菌処理を行い悪
臭の発生等を防止することが記載され、この殺菌処理と
してはオゾン殺菌が示されている。この他浴槽又は浴槽
の循環水路に紫外線ランプを配置して殺菌する方法等も
知られている。一方、特開平3−90007号公報に
は、重金属置換のアパタイト系抗菌剤を生体材料の殺菌
に使用することが、また特開平3−80270号公報に
は、同様な抗菌剤が工業用、農業用並びに食添用等に使
用されることがそれぞれ開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き各種のフィルタ素材において、濾紙を用いたシート
状フィルタや多孔質フィルタは、浴槽内の浴水が繰り返
し循環しているので、フィルタの機能が低下して浴水の
浄化効果が短期間で失われてしまい、したがってフィル
タを頻繁に交換する必要があるばかりでなく、殺菌効果
に乏しいものであった。また麦飯石を使用したフィルタ
部材にあっては、人体から出るアンモニア(汗)や、タ
ンパク質(垢)等を吸着して濾過し、同時に温水を殺菌
する作用があり、長時間にわたって温水を清澄に保持す
る能力がある。しかしながら、長時間使用するにしたが
ってフィルタ部材には異物が堆積するので、フィルタ部
材を使い捨て式にして、一定の期間で新しいものに交換
する必要があるが、このフィルタ部材の交換により、交
換してから数日〜数週間にわたって温水が白濁するとい
う問題があり好ましくない。またこのフィルタ部材を洗
浄して異物を除去する方法もあるが、洗浄に著しく手間
が掛るばかりでなく新品に交換したのと同様に白濁する
という問題は解決されない。
如き各種のフィルタ素材において、濾紙を用いたシート
状フィルタや多孔質フィルタは、浴槽内の浴水が繰り返
し循環しているので、フィルタの機能が低下して浴水の
浄化効果が短期間で失われてしまい、したがってフィル
タを頻繁に交換する必要があるばかりでなく、殺菌効果
に乏しいものであった。また麦飯石を使用したフィルタ
部材にあっては、人体から出るアンモニア(汗)や、タ
ンパク質(垢)等を吸着して濾過し、同時に温水を殺菌
する作用があり、長時間にわたって温水を清澄に保持す
る能力がある。しかしながら、長時間使用するにしたが
ってフィルタ部材には異物が堆積するので、フィルタ部
材を使い捨て式にして、一定の期間で新しいものに交換
する必要があるが、このフィルタ部材の交換により、交
換してから数日〜数週間にわたって温水が白濁するとい
う問題があり好ましくない。またこのフィルタ部材を洗
浄して異物を除去する方法もあるが、洗浄に著しく手間
が掛るばかりでなく新品に交換したのと同様に白濁する
という問題は解決されない。
【0004】更にオゾン利用の殺菌処理は、オゾンを浴
槽湯の中に直接吹き込んだり、或いは前記したような浴
槽湯の清浄化のための循環管路の浴槽への湯の出口付近
で管路内にオゾンを吹き込んだリして行われているが、
このオゾン殺菌処理方法によると、未反応オゾンは浴室
内にそのまま放出されることになり、オゾンによる人体
への有害性が心配され、これを避けるためには浴室内の
排オゾン対策をたてる必要が生ずるが、この対策は決し
て容易なものではない。一方、殺菌目的で重金属置換の
アパタイト系抗菌剤を使用することは知られているが、
浴槽湯の殺菌に使用する点については開示されていない
ばかりでなく、仮に使用するとしても抗菌剤は粉末状の
ものであり、浴槽湯の殺菌には馴染まないというのが現
状である。
槽湯の中に直接吹き込んだり、或いは前記したような浴
槽湯の清浄化のための循環管路の浴槽への湯の出口付近
で管路内にオゾンを吹き込んだリして行われているが、
このオゾン殺菌処理方法によると、未反応オゾンは浴室
内にそのまま放出されることになり、オゾンによる人体
への有害性が心配され、これを避けるためには浴室内の
排オゾン対策をたてる必要が生ずるが、この対策は決し
て容易なものではない。一方、殺菌目的で重金属置換の
アパタイト系抗菌剤を使用することは知られているが、
浴槽湯の殺菌に使用する点については開示されていない
ばかりでなく、仮に使用するとしても抗菌剤は粉末状の
ものであり、浴槽湯の殺菌には馴染まないというのが現
状である。
【0005】そこで、本発明者等は、前述の問題点につ
いて種々検討した結果、浴水循環浄化装置の条件である
浄化と殺菌とを同時に兼ね備えたフィルタ素材に発泡軽
量コンクリートの廃棄物を利用した抗菌性石灰系多孔質
硬化体を用いることにより浴槽用フィルターの条件を十
分満たすものが得られることを見出し、この知見に基づ
いて本発明はなされたものである。したがって、本発明
が解決しようとする第1の課題は、簡単に交換すること
ができ長期間にわたって浴槽水の浄化と優れた抗菌性か
つ殺菌性を維持することができる浴槽用フィルターを提
供することにある。また本発明が解決しようとする第2
の課題は、軽量コンクリートの廃棄物を利用した抗菌性
石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルターを提供す
ることにある。
いて種々検討した結果、浴水循環浄化装置の条件である
浄化と殺菌とを同時に兼ね備えたフィルタ素材に発泡軽
量コンクリートの廃棄物を利用した抗菌性石灰系多孔質
硬化体を用いることにより浴槽用フィルターの条件を十
分満たすものが得られることを見出し、この知見に基づ
いて本発明はなされたものである。したがって、本発明
が解決しようとする第1の課題は、簡単に交換すること
ができ長期間にわたって浴槽水の浄化と優れた抗菌性か
つ殺菌性を維持することができる浴槽用フィルターを提
供することにある。また本発明が解決しようとする第2
の課題は、軽量コンクリートの廃棄物を利用した抗菌性
石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルターを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、以
下の各発明によってそれぞれ達成される。 (1)フィルター素材が抗菌性石灰系多孔質硬化体から
なることを特徴とする浴槽用フィルター。 (2)抗菌性石灰系多孔質硬化体がカルシウム分を含む
多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔の内表面の
表層部に存在する重金属部分置換型水酸化アパタイトの
カルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、錫からな
る群から選択される少なくとも1つの重金属で置換され
ていることを特徴とする前記第1項に記載の浴槽用フィ
ルター。 (3)重金属部分置換型水酸化アパタイトの重金属の置
換量は、水酸化アパタイトに対して1%〜飽和量である
ことを特徴とする前記第2項に記載の浴槽用フィルタ
ー。 (4)カルシウム分を含む多孔質硬化体が発泡軽量コン
クリートの廃棄物であることを特徴とする前記第1項乃
至第3項のいずれかに記載の浴槽用フィルター。
下の各発明によってそれぞれ達成される。 (1)フィルター素材が抗菌性石灰系多孔質硬化体から
なることを特徴とする浴槽用フィルター。 (2)抗菌性石灰系多孔質硬化体がカルシウム分を含む
多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔の内表面の
表層部に存在する重金属部分置換型水酸化アパタイトの
カルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、錫からな
る群から選択される少なくとも1つの重金属で置換され
ていることを特徴とする前記第1項に記載の浴槽用フィ
ルター。 (3)重金属部分置換型水酸化アパタイトの重金属の置
換量は、水酸化アパタイトに対して1%〜飽和量である
ことを特徴とする前記第2項に記載の浴槽用フィルタ
ー。 (4)カルシウム分を含む多孔質硬化体が発泡軽量コン
クリートの廃棄物であることを特徴とする前記第1項乃
至第3項のいずれかに記載の浴槽用フィルター。
【0007】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の浴槽用フィルターでは、フィルター素材が抗菌性
石灰系多孔質硬化体からなることを特徴とするもので、
これにより浴槽水の浄化は勿論のこと、合わせて長期間
優れた抗菌性かつ殺菌性を有し、更にフィルター部材の
交換を簡単に行うことができるという優れた効果を奏す
るものである。また本発明の浴槽用フィルターにおい
て、前記の抗菌性石灰系多孔質硬化体がカルシウム分を
含む多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔の内表
面の表層部に存在するカルシウム分が水酸化アパタイト
であり、その水酸化アパタイトを形成するカルシウムの
一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、錫からなる群から選択
される少なくとも1つの重金属で置換されている重金属
部分置換型水酸化アパタイトであることを特徴とするも
ので、これによりフィルター作用ばかりでなく、前記の
重金属が抗菌性を有するので、フィルター部材を通過し
た浴槽湯が重金属による殺菌効果のため微生物が繁殖で
きず、したがって臭い、ぬめりの無い湯を常に供給する
ことができるという優れた効果を奏する。更に抗菌性石
灰系多孔質硬化体の原料であるカルシウム分を含む多孔
質硬化体が発泡軽量コンクリートの廃棄物であるので、
廃物利用により環境保護の観点からも好ましいものであ
る。
発明の浴槽用フィルターでは、フィルター素材が抗菌性
石灰系多孔質硬化体からなることを特徴とするもので、
これにより浴槽水の浄化は勿論のこと、合わせて長期間
優れた抗菌性かつ殺菌性を有し、更にフィルター部材の
交換を簡単に行うことができるという優れた効果を奏す
るものである。また本発明の浴槽用フィルターにおい
て、前記の抗菌性石灰系多孔質硬化体がカルシウム分を
含む多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔の内表
面の表層部に存在するカルシウム分が水酸化アパタイト
であり、その水酸化アパタイトを形成するカルシウムの
一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、錫からなる群から選択
される少なくとも1つの重金属で置換されている重金属
部分置換型水酸化アパタイトであることを特徴とするも
ので、これによりフィルター作用ばかりでなく、前記の
重金属が抗菌性を有するので、フィルター部材を通過し
た浴槽湯が重金属による殺菌効果のため微生物が繁殖で
きず、したがって臭い、ぬめりの無い湯を常に供給する
ことができるという優れた効果を奏する。更に抗菌性石
灰系多孔質硬化体の原料であるカルシウム分を含む多孔
質硬化体が発泡軽量コンクリートの廃棄物であるので、
廃物利用により環境保護の観点からも好ましいものであ
る。
【0008】本発明に用いられるフィルター素材は抗菌
性石灰系多孔質硬化体であるが、更に詳しくはカルシウ
ム分を含む多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔
の内表面の表層部に存在する重金属部分置換型水酸化ア
パタイトのカルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケ
ル、錫からなる群から選択される少なくとも1つの重金
属で置換されている。これらの重金属の置換量は、水酸
化アパタイトに対して1%〜飽和量であり、好ましくは
1%〜50%である。重金属の置換量が1%未満では、
十分な抗菌性を発現せず、また重金属の置換量が飽和量
で十分な抗菌性を発現する。ここで水酸化アパタイトに
対して飽和量とは、水酸化アパタイトのカルシウムが1
00%重金属で置換されることを意味する。本発明に用
いられる抗菌性石灰系多孔質硬化体は、好ましくは発泡
軽量コンクリートの廃棄物が用いられ、この大きさは適
宜の大きさでよいが、好ましくは径が3mm〜30mm
がよい。また抗菌性石灰系多孔質硬化体の多孔率及び孔
の径は特に限定されるものではないが、できるだけ表面
積が大きい方がよいことは言うまでもない。
性石灰系多孔質硬化体であるが、更に詳しくはカルシウ
ム分を含む多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔
の内表面の表層部に存在する重金属部分置換型水酸化ア
パタイトのカルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケ
ル、錫からなる群から選択される少なくとも1つの重金
属で置換されている。これらの重金属の置換量は、水酸
化アパタイトに対して1%〜飽和量であり、好ましくは
1%〜50%である。重金属の置換量が1%未満では、
十分な抗菌性を発現せず、また重金属の置換量が飽和量
で十分な抗菌性を発現する。ここで水酸化アパタイトに
対して飽和量とは、水酸化アパタイトのカルシウムが1
00%重金属で置換されることを意味する。本発明に用
いられる抗菌性石灰系多孔質硬化体は、好ましくは発泡
軽量コンクリートの廃棄物が用いられ、この大きさは適
宜の大きさでよいが、好ましくは径が3mm〜30mm
がよい。また抗菌性石灰系多孔質硬化体の多孔率及び孔
の径は特に限定されるものではないが、できるだけ表面
積が大きい方がよいことは言うまでもない。
【0009】本発明に用いられる抗菌性石灰系多孔質硬
化体は、任意の方法で製造することができるが、好まし
い一例を挙げる。珪石、生石灰(CaO)及び/又は消
石灰(Ca(OH)2 )、セメントを適当量混合し、得
られた混合物を発泡剤を含む水に加え、これを型枠に流
し込んで養生することにより、石灰系多孔質硬化体が得
られる。なお、この養生に際しては、一次養生後、高温
高圧養生を行うことが望ましい。得られた多孔質硬化体
は、型枠から取り出し、所望の用途に使用するが、本発
明で利用する多孔質硬化体は、前記の製造時に排出され
る不良品や使用済のものを採用する。これにより製造原
価を低減することができるので好ましい。
化体は、任意の方法で製造することができるが、好まし
い一例を挙げる。珪石、生石灰(CaO)及び/又は消
石灰(Ca(OH)2 )、セメントを適当量混合し、得
られた混合物を発泡剤を含む水に加え、これを型枠に流
し込んで養生することにより、石灰系多孔質硬化体が得
られる。なお、この養生に際しては、一次養生後、高温
高圧養生を行うことが望ましい。得られた多孔質硬化体
は、型枠から取り出し、所望の用途に使用するが、本発
明で利用する多孔質硬化体は、前記の製造時に排出され
る不良品や使用済のものを採用する。これにより製造原
価を低減することができるので好ましい。
【0010】
【作用】本発明は、重金属部分置換型水酸化アパタイト
からなる抗菌性石灰系多孔質硬化体をフィルター素材と
して用いることにより、フィルター槽を通過する浴槽湯
はゴミや蛋白などが除去されると共に、このフィルター
素材である重金属部分置換型水酸化アパタイト中の重金
属が抗菌性を有するので、その殺菌効果により微生物が
繁殖できない。その結果臭いやぬめりのない浴槽湯を常
時供給することができる。また1種類で濾過作用と抗菌
作用の2つの作用を兼ね備えるので、装置が簡素化で
き、かつ交換が簡単にできる。
からなる抗菌性石灰系多孔質硬化体をフィルター素材と
して用いることにより、フィルター槽を通過する浴槽湯
はゴミや蛋白などが除去されると共に、このフィルター
素材である重金属部分置換型水酸化アパタイト中の重金
属が抗菌性を有するので、その殺菌効果により微生物が
繁殖できない。その結果臭いやぬめりのない浴槽湯を常
時供給することができる。また1種類で濾過作用と抗菌
作用の2つの作用を兼ね備えるので、装置が簡素化で
き、かつ交換が簡単にできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して更に詳しく説
明するが、本発明はこの例によって限定されるものでは
なく、これと均等の範囲内で本発明に包含されることは
言うまでもない。
明するが、本発明はこの例によって限定されるものでは
なく、これと均等の範囲内で本発明に包含されることは
言うまでもない。
【0012】実施例1 発泡軽量コンクリートの廃材を粉砕し、粒径3mm〜3
0mm(平均粒径を15mm)の大きさに調製した。こ
の粉砕した石灰系多孔質硬化体を常温の濃度20重量%
のリン酸アンモニウム水溶液に5分間浸漬した。ついで
これを60℃で1週間養生し、更に100℃で20時間
乾燥して表層中和石灰系硬化体を得た。この表層中和石
灰系硬化体を0.05mol/リットルの硝酸銀水溶液
中に1日間浸漬し、更に100℃で20時間乾燥して、
硬化体に対し4.8重量%の銀を含有する抗菌性石灰系
多孔質硬化体を得た。図1は、本発明のフィルター部材
の構造を示した断面図であり、図1に示されるように、
フィルター素材3として、前記で得られた抗菌性石灰系
多孔質硬化体を用い、この抗菌性石灰系多孔質硬化体3
をフィルター2の内部に収納してフィルター部1を形成
した。このフィルター2を使用して、浴槽湯の濾過性、
殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表1に示す。
0mm(平均粒径を15mm)の大きさに調製した。こ
の粉砕した石灰系多孔質硬化体を常温の濃度20重量%
のリン酸アンモニウム水溶液に5分間浸漬した。ついで
これを60℃で1週間養生し、更に100℃で20時間
乾燥して表層中和石灰系硬化体を得た。この表層中和石
灰系硬化体を0.05mol/リットルの硝酸銀水溶液
中に1日間浸漬し、更に100℃で20時間乾燥して、
硬化体に対し4.8重量%の銀を含有する抗菌性石灰系
多孔質硬化体を得た。図1は、本発明のフィルター部材
の構造を示した断面図であり、図1に示されるように、
フィルター素材3として、前記で得られた抗菌性石灰系
多孔質硬化体を用い、この抗菌性石灰系多孔質硬化体3
をフィルター2の内部に収納してフィルター部1を形成
した。このフィルター2を使用して、浴槽湯の濾過性、
殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から明らかなように、本発明の抗菌性
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
【0015】実施例2 実施例1に記載されるフィルター素材3として、硬化体
に対し2.9重量%の銅を含有する抗菌性石灰系多孔質
硬化体を用いた以外は、実施例1と同様にしてフィルタ
ー部1を形成し、浴槽湯の濾過性、殺菌性及び持続性を
試験した。その結果を表2に示す。
に対し2.9重量%の銅を含有する抗菌性石灰系多孔質
硬化体を用いた以外は、実施例1と同様にしてフィルタ
ー部1を形成し、浴槽湯の濾過性、殺菌性及び持続性を
試験した。その結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかなように、本発明の抗菌性
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
【0018】実施例3 実施例1に記載されるフィルター素材3として、硬化体
に対し2.4重量%の亜鉛と1.5重量%の銀を含有す
る抗菌性石灰系多孔質硬化体を用いた以外は、実施例1
と同様にしてフィルター部1を形成し、浴槽湯の濾過
性、殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表3に示
す。
に対し2.4重量%の亜鉛と1.5重量%の銀を含有す
る抗菌性石灰系多孔質硬化体を用いた以外は、実施例1
と同様にしてフィルター部1を形成し、浴槽湯の濾過
性、殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表3に示
す。
【0019】
【表3】
【0020】表3から明らかなように、本発明の抗菌性
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
【0021】実施例4 実施例1に記載されるフィルター素材3として、硬化体
に対し1.6重量%のニッケルと2.3重量%の銀を含
有する抗菌性石灰系多孔質硬化体を用いた以外は、実施
例1と同様にしてフィルター部1を形成し、浴槽湯の濾
過性、殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表4に
示す。
に対し1.6重量%のニッケルと2.3重量%の銀を含
有する抗菌性石灰系多孔質硬化体を用いた以外は、実施
例1と同様にしてフィルター部1を形成し、浴槽湯の濾
過性、殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表4に
示す。
【0022】
【表4】
【0023】表4から明らかなように、本発明の抗菌性
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
【0024】実施例5 実施例1に記載されるフィルター素材3として、硬化体
に対し2.9重量%の錫と2.6重量%の銀を含有する
抗菌性石灰系多孔質硬化体を用いた以外は、実施例1と
同様にしてフィルター部1を形成し、浴槽湯の濾過性、
殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表5に示す。
に対し2.9重量%の錫と2.6重量%の銀を含有する
抗菌性石灰系多孔質硬化体を用いた以外は、実施例1と
同様にしてフィルター部1を形成し、浴槽湯の濾過性、
殺菌性及び持続性を試験した。その結果を表5に示す。
【0025】
【表5】
【0026】表5から明らかなように、本発明の抗菌性
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
石灰系多孔質硬化体は、一般細菌数も少なく、濁度は零
であり、しかも持続性が1年以上であることがわかる。
【0027】実施例6 図2は、本発明の浴槽水用フィルターを使用した浴槽水
の循環保温浄化装置を示す。図2において、13は装置
全体を覆うカバーで、このカバー13の中にフィルター
部1とこのフィルター部1へ浴槽湯を送る循環ポンプ6
を備えている。前記のフィルター部1には、カートリッ
ジ2を有し、このカートリッジ2中にフィルター素材3
が充填されている。このフィルター素材3として抗菌性
石灰系多孔質硬化体のうち、実施例1に記載された銀置
換体を用いた。浴槽11には、湯流入口12と湯吐出口
8とを有し、浴槽11中の湯は、循環ポンプ6により湯
流入口12から流入し該ポンプ6を介してフィルター部
1の下部から流入してカートリッジ2の湯流入口4から
流入し、フィルター素材3の層を通過しカートリッジ2
の湯流出口5から流出する。
の循環保温浄化装置を示す。図2において、13は装置
全体を覆うカバーで、このカバー13の中にフィルター
部1とこのフィルター部1へ浴槽湯を送る循環ポンプ6
を備えている。前記のフィルター部1には、カートリッ
ジ2を有し、このカートリッジ2中にフィルター素材3
が充填されている。このフィルター素材3として抗菌性
石灰系多孔質硬化体のうち、実施例1に記載された銀置
換体を用いた。浴槽11には、湯流入口12と湯吐出口
8とを有し、浴槽11中の湯は、循環ポンプ6により湯
流入口12から流入し該ポンプ6を介してフィルター部
1の下部から流入してカートリッジ2の湯流入口4から
流入し、フィルター素材3の層を通過しカートリッジ2
の湯流出口5から流出する。
【0028】この際フィルター素材により体毛、土砂あ
るいは糸屑等のゴミや垢等の汚れが吸着され、かつ該フ
ィルター素材3の銀置換体により雑菌が殺菌されて死滅
することにより、臭い、ぬめりのない湯を供給すること
ができる。このフィルター素材3の層を通過した湯は、
ついで、パイプ9を通って矢印方向10に流れ、ヒータ
ー7を通って加温された後、湯吐出口から浮遊物を殆ど
含まない湯水が浴槽内へ放出される。またこのフィルタ
ー素材3の銀置換体は、発泡軽量コンクリートの廃棄物
を原料として製造しているので、廃棄物のリサイクルに
より環境保護の点からも優れている。前記のフィルター
素材3は、このように単独でも使用できるし、また糸巻
きフィルター等の従来のフィルターと組み合わせて使用
してもよい。
るいは糸屑等のゴミや垢等の汚れが吸着され、かつ該フ
ィルター素材3の銀置換体により雑菌が殺菌されて死滅
することにより、臭い、ぬめりのない湯を供給すること
ができる。このフィルター素材3の層を通過した湯は、
ついで、パイプ9を通って矢印方向10に流れ、ヒータ
ー7を通って加温された後、湯吐出口から浮遊物を殆ど
含まない湯水が浴槽内へ放出される。またこのフィルタ
ー素材3の銀置換体は、発泡軽量コンクリートの廃棄物
を原料として製造しているので、廃棄物のリサイクルに
より環境保護の点からも優れている。前記のフィルター
素材3は、このように単独でも使用できるし、また糸巻
きフィルター等の従来のフィルターと組み合わせて使用
してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、フィルター素材として、抗菌
性石灰系多孔質硬化体を使用するので、フィルター作用
と殺菌作用とを兼ね備えており、装置を簡素化すること
ができ、かつ交換が容易であるという優れた効果を奏す
る。また本発明のフィルター素材は、抗菌性に優れ、長
期間その抗菌作用を維持することができるので、極めて
経済的である。更に原料として廃棄物を利用するので、
環境保護の点からも好ましいものである。
性石灰系多孔質硬化体を使用するので、フィルター作用
と殺菌作用とを兼ね備えており、装置を簡素化すること
ができ、かつ交換が容易であるという優れた効果を奏す
る。また本発明のフィルター素材は、抗菌性に優れ、長
期間その抗菌作用を維持することができるので、極めて
経済的である。更に原料として廃棄物を利用するので、
環境保護の点からも好ましいものである。
【図1】本発明のフィルター部材の構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明のフィルター部材を使用した24時間風
呂の浄化装置を示す斜視図である。
呂の浄化装置を示す斜視図である。
1 フィルター部 7 ヒーター 2 カートリッジ 8 湯吐出口 3 フィルター素材 9 パイプ又はチュ
ーブ 4、12 湯流入口 10 湯流れ方向
(矢印) 5 湯流出口 11 浴槽 6 循環ポンプ 13 カバー
ーブ 4、12 湯流入口 10 湯流れ方向
(矢印) 5 湯流出口 11 浴槽 6 循環ポンプ 13 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47K 3/00 J B01D 39/14 G
Claims (4)
- 【請求項1】 フィルター素材が抗菌性石灰系多孔質硬
化体からなることを特徴とする浴槽用フィルター。 - 【請求項2】 抗菌性石灰系多孔質硬化体がカルシウム
分を含む多孔質硬化体であって、その外表面及び気孔の
内表面の表層部に存在する重金属部分置換型水酸化アパ
タイトのカルシウムの一部が銀、亜鉛、銅、ニッケル、
錫からなる群から選択される少なくとも1つの重金属で
置換されていることを特徴とする請求項1に記載の浴槽
用フィルター。 - 【請求項3】 重金属部分置換型水酸化アパタイトの重
金属の置換量は、水酸化アパタイトに対して1%〜飽和
量であることを特徴とする請求項2に記載の浴槽用フィ
ルター。 - 【請求項4】 カルシウム分を含む多孔質硬化体が発泡
軽量コンクリートの廃棄物であることを特徴とする請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の浴槽用フィルタ
ー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6330308A JPH08155223A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 抗菌性石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6330308A JPH08155223A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 抗菌性石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08155223A true JPH08155223A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18231190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6330308A Withdrawn JPH08155223A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 抗菌性石灰系多孔質硬化体からなる浴槽用フィルター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08155223A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020070923A (ko) * | 2002-08-06 | 2002-09-11 | 홍영호 | 경량기포콘크리트를 이용한 폐수중의 중금속 제거 기술 |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP6330308A patent/JPH08155223A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020070923A (ko) * | 2002-08-06 | 2002-09-11 | 홍영호 | 경량기포콘크리트를 이용한 폐수중의 중금속 제거 기술 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |