JPH08155580A - 歯状突条をもつ金属成形品の成形方法 - Google Patents
歯状突条をもつ金属成形品の成形方法Info
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- JPH08155580A JPH08155580A JP29685894A JP29685894A JPH08155580A JP H08155580 A JPH08155580 A JP H08155580A JP 29685894 A JP29685894 A JP 29685894A JP 29685894 A JP29685894 A JP 29685894A JP H08155580 A JPH08155580 A JP H08155580A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】外周部にスプラインをもつギヤ部品の鍛造成形
方法において、スプラインの歯すじ方向における寸法精
度を高めること。 【構成】マンドレル4の先端部には、開口46aを備え
た空洞部46が形成されている。ダイス2とマンドレル
4との間のリング状の隙間44に、パンチ55で炭素鋼
製の粗形材を強制的に押し込む。粗形材の材料がダイス
2のダイス孔20の内周部の成形条溝27に流れ込み、
スプラインが成形され、中間成形体が得られる。この
際、空洞部46のため、拘束壁44は径内方向に弾性変
位する。その後、中間成形体の内周部を所定深さぶん切
削除去し、中間成形体をギヤ部品とする。
方法において、スプラインの歯すじ方向における寸法精
度を高めること。 【構成】マンドレル4の先端部には、開口46aを備え
た空洞部46が形成されている。ダイス2とマンドレル
4との間のリング状の隙間44に、パンチ55で炭素鋼
製の粗形材を強制的に押し込む。粗形材の材料がダイス
2のダイス孔20の内周部の成形条溝27に流れ込み、
スプラインが成形され、中間成形体が得られる。この
際、空洞部46のため、拘束壁44は径内方向に弾性変
位する。その後、中間成形体の内周部を所定深さぶん切
削除去し、中間成形体をギヤ部品とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプラインやギヤ歯等
の歯状突条をもつ金属成形品を成形する成形方法に関す
る。本発明は、例えば、車両のトランスミッションに使
用されるギヤ部品に適用できる。
の歯状突条をもつ金属成形品を成形する成形方法に関す
る。本発明は、例えば、車両のトランスミッションに使
用されるギヤ部品に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯状突条をもつ金属成形品と
して、例えば、車両のトランスミッションに使用される
ギヤ部品1(図13参照)が知られている。このギヤ部
品1の外周部には、軸長方向に延びる多数個のスプライ
ン14が周方向に間隔を隔てて列設されている。
して、例えば、車両のトランスミッションに使用される
ギヤ部品1(図13参照)が知られている。このギヤ部
品1の外周部には、軸長方向に延びる多数個のスプライ
ン14が周方向に間隔を隔てて列設されている。
【0003】この様なギヤ部品1を鍛造成形する場合に
は、図14に模式的に示す様に、筒状をなす炭素鋼製の
粗形材700と、ダイス孔201を備えたダイス200
と、ダイス200のダイス孔201内に略同軸的に配置
されたマンドレル400と、ダイス孔201に向けて降
下可能とされたパンチ550とを用いる。そして、パン
チ550を降下することにより、ダイス200のダイス
孔201の内周部とマンドレル400の外周部との間の
リング状の隙間に、筒状の粗形材700をパンチ550
により強圧して押し込む。
は、図14に模式的に示す様に、筒状をなす炭素鋼製の
粗形材700と、ダイス孔201を備えたダイス200
と、ダイス200のダイス孔201内に略同軸的に配置
されたマンドレル400と、ダイス孔201に向けて降
下可能とされたパンチ550とを用いる。そして、パン
チ550を降下することにより、ダイス200のダイス
孔201の内周部とマンドレル400の外周部との間の
リング状の隙間に、筒状の粗形材700をパンチ550
により強圧して押し込む。
【0004】これにより、ダイス200のダイス孔20
1の内周部に形成されている成形条溝270の空隙に、
粗形材700の材料部分が流れ込み、前記した多数個の
スプライン14が成形される。このダイス200は、ス
プライン成形の際の負荷に耐え得る様に、超硬材料で形
成され、更に、ダイス保持型600の保持孔600wに
圧入したり焼き嵌めたりしてダイス保持型600に強固
に保持されている。
1の内周部に形成されている成形条溝270の空隙に、
粗形材700の材料部分が流れ込み、前記した多数個の
スプライン14が成形される。このダイス200は、ス
プライン成形の際の負荷に耐え得る様に、超硬材料で形
成され、更に、ダイス保持型600の保持孔600wに
圧入したり焼き嵌めたりしてダイス保持型600に強固
に保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、スプラ
イン14の寸法精度の一層の向上が要請されている。ス
プライン14の歯すじ方向、即ち軸長方向においても、
寸法精度の一層の向上が要請されている。本発明は上記
した実情に鑑みなされたものであり、その課題は、金属
成形品にスプライン等の歯状突条を成形するにあたり、
スプライン等の歯状突条の歯すじ方向における寸法精度
を確保するのに有利な金属成形品の成形方法を提供する
ことにある。
イン14の寸法精度の一層の向上が要請されている。ス
プライン14の歯すじ方向、即ち軸長方向においても、
寸法精度の一層の向上が要請されている。本発明は上記
した実情に鑑みなされたものであり、その課題は、金属
成形品にスプライン等の歯状突条を成形するにあたり、
スプライン等の歯状突条の歯すじ方向における寸法精度
を確保するのに有利な金属成形品の成形方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、スプライン
等の歯状突条を成形するにあたり、ダイス200のダイ
ス孔201では、粗形材700の材料がダイス孔201
の奥方部201aの先方つまり矢印M1方向に流動する
ため、奥方部201a付近における径外方向つまり矢印
Q1方向への付勢は少ないものの、パンチ550に対向
するダイス200の上面であるパンチ対向面203付近
においては径外方向つまり矢印Q1方向への付勢が大き
く、従って、かかるパンチ対向面203付近の径外方向
の付勢が、スプライン等の歯状突条の歯すじ方向におけ
る寸法精度を低下させる要因であることに着目した。そ
してこれを是正すれば、スプライン等の歯状突条の歯す
じ方向における寸法精度を一層確保できることに鑑み、
本発明方法を完成したものである。
等の歯状突条を成形するにあたり、ダイス200のダイ
ス孔201では、粗形材700の材料がダイス孔201
の奥方部201aの先方つまり矢印M1方向に流動する
ため、奥方部201a付近における径外方向つまり矢印
Q1方向への付勢は少ないものの、パンチ550に対向
するダイス200の上面であるパンチ対向面203付近
においては径外方向つまり矢印Q1方向への付勢が大き
く、従って、かかるパンチ対向面203付近の径外方向
の付勢が、スプライン等の歯状突条の歯すじ方向におけ
る寸法精度を低下させる要因であることに着目した。そ
してこれを是正すれば、スプライン等の歯状突条の歯す
じ方向における寸法精度を一層確保できることに鑑み、
本発明方法を完成したものである。
【0007】すなわち、本発明に係る歯状突部をもつ金
属成形品の成形方法は、外周部において周方向に間隔を
隔てて列設され軸長方向と平行に延びる多数個の歯状突
条をもつ金属成形品を得る方法であり、金属製の粗形材
と、粗形材の外周部を拘束するダイス孔を備え、ダイス
孔の内周部に形成され軸長方向と平行な方向に延び金属
成形品の歯状突条を成形する多数個の成形条溝からなる
成形条溝群と、粗形材が押し込まれる側に位置するパン
チ対向面とを有するダイスと、ダイスのダイス孔内に略
同軸的に配置され、粗形材の内周部を拘束する拘束壁
と、拘束壁のうちパンチ対向面側に形成され拘束壁の少
なくとも一部を径内方向に弾性変位可能とする空洞部と
を備えたマンドレルと、ダイスのパンチ対向面に対向す
る位置に配置され、ダイスのダイス孔に向けて移動可能
なパンチとを用い、パンチをダイスのダイス孔に向けて
移動させることにより、ダイスのダイス孔の内周部とマ
ンドレルの拘束壁との間のリング状の隙間に粗形材を強
圧して押し込み、ダイスの成形条溝群により、粗形材の
外周部に軸長方向と平行な方向に延びる多数個の歯状突
条を成形すると共に、マンドレルの空洞部を区画する拘
束壁の少なくとも一部を、マンドレルの径内方向に弾性
変位させることを特徴とするものである。
属成形品の成形方法は、外周部において周方向に間隔を
隔てて列設され軸長方向と平行に延びる多数個の歯状突
条をもつ金属成形品を得る方法であり、金属製の粗形材
と、粗形材の外周部を拘束するダイス孔を備え、ダイス
孔の内周部に形成され軸長方向と平行な方向に延び金属
成形品の歯状突条を成形する多数個の成形条溝からなる
成形条溝群と、粗形材が押し込まれる側に位置するパン
チ対向面とを有するダイスと、ダイスのダイス孔内に略
同軸的に配置され、粗形材の内周部を拘束する拘束壁
と、拘束壁のうちパンチ対向面側に形成され拘束壁の少
なくとも一部を径内方向に弾性変位可能とする空洞部と
を備えたマンドレルと、ダイスのパンチ対向面に対向す
る位置に配置され、ダイスのダイス孔に向けて移動可能
なパンチとを用い、パンチをダイスのダイス孔に向けて
移動させることにより、ダイスのダイス孔の内周部とマ
ンドレルの拘束壁との間のリング状の隙間に粗形材を強
圧して押し込み、ダイスの成形条溝群により、粗形材の
外周部に軸長方向と平行な方向に延びる多数個の歯状突
条を成形すると共に、マンドレルの空洞部を区画する拘
束壁の少なくとも一部を、マンドレルの径内方向に弾性
変位させることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明方法によれば、パンチをダイスのダイス
孔に向けて移動させることにより、ダイスのダイス孔の
内周部とマンドレルの拘束壁との間のリング状の隙間に
粗形材を強圧して押し込む。これにより、ダイスの成形
条溝で区画されている空隙に粗形材の材料が流れ込む。
故に、成形条溝により、粗形材の外周部に多数個のスプ
ライン等の歯状突条が成形される。
孔に向けて移動させることにより、ダイスのダイス孔の
内周部とマンドレルの拘束壁との間のリング状の隙間に
粗形材を強圧して押し込む。これにより、ダイスの成形
条溝で区画されている空隙に粗形材の材料が流れ込む。
故に、成形条溝により、粗形材の外周部に多数個のスプ
ライン等の歯状突条が成形される。
【0009】本発明方法によれば、マンドレルには空洞
部が形成されているので、マンドレルの拘束壁の少なく
とも一部は、マンドレルの径内方向への弾性変位が許容
されている。従って、歯状突条を成形する際において、
材料の成形抵抗が過大となるときには、マンドレルの拘
束壁の少なくとも一部が径内方向に弾性変位する。これ
により成形抵抗の過大化が抑えられる。よって本発明方
法によれば、歯状突条の寸法精度を低下させる要因、即
ち、ダイスのうちパンチ対向面付近の径外方向の付勢
は、低減または回避される。
部が形成されているので、マンドレルの拘束壁の少なく
とも一部は、マンドレルの径内方向への弾性変位が許容
されている。従って、歯状突条を成形する際において、
材料の成形抵抗が過大となるときには、マンドレルの拘
束壁の少なくとも一部が径内方向に弾性変位する。これ
により成形抵抗の過大化が抑えられる。よって本発明方
法によれば、歯状突条の寸法精度を低下させる要因、即
ち、ダイスのうちパンチ対向面付近の径外方向の付勢
は、低減または回避される。
【0010】なお本発明方法によれば、前述の様にマン
ドレルの径内方向への弾性変位が許容されているので、
金属成形品の内周部の内径が変動するおそれがあるが、
内周部の内径が厳しい寸法精度を要求されない金属成形
品の場合には、その内周部をそのままにしておけば良い
し、或いは、内周部の内径の寸法精度を要する金属成形
品の場合には、内周部を切削加工して規定の内径寸法と
すれば良い。
ドレルの径内方向への弾性変位が許容されているので、
金属成形品の内周部の内径が変動するおそれがあるが、
内周部の内径が厳しい寸法精度を要求されない金属成形
品の場合には、その内周部をそのままにしておけば良い
し、或いは、内周部の内径の寸法精度を要する金属成形
品の場合には、内周部を切削加工して規定の内径寸法と
すれば良い。
【0011】
【実施例】本発明の成形方法の実施例を具体的に説明す
る。 (実施例1)まず図13に基づき、金属成形品としての
ギヤ部品1から説明する。ギヤ部品1は、従来技術で説
明したギヤ部品と同じものであり、自動車のオートマチ
ックトランスミッションに使用されるものであり、炭素
鋼製である。
る。 (実施例1)まず図13に基づき、金属成形品としての
ギヤ部品1から説明する。ギヤ部品1は、従来技術で説
明したギヤ部品と同じものであり、自動車のオートマチ
ックトランスミッションに使用されるものであり、炭素
鋼製である。
【0012】このギヤ部品1は、図13に示す様に、筒
状体10と、筒状体10と一体的に遠心方向に延びるフ
ランジ部11と、フランジ部11から軸長方向に延びる
径大筒状体12とを備えている。径大筒状体12は、筒
状体10と同軸的であり、筒状体10よりも径大であ
る。本実施例では上記したギヤ部品1となる中間成形体
8を成形する。図1は中間成形体8の要部を示す。図2
は中間成形体8の底面を示す。この中間成形体8は、ギ
ヤ部品1と実質的に酷似した形状をもつ。ここで、中間
成形体8は、その外周部には多数個のスプライン14を
備えており、中間成形体8の内周部8iを全周にわたり
所定深さで切削除去して、ギヤ部品1とする。
状体10と、筒状体10と一体的に遠心方向に延びるフ
ランジ部11と、フランジ部11から軸長方向に延びる
径大筒状体12とを備えている。径大筒状体12は、筒
状体10と同軸的であり、筒状体10よりも径大であ
る。本実施例では上記したギヤ部品1となる中間成形体
8を成形する。図1は中間成形体8の要部を示す。図2
は中間成形体8の底面を示す。この中間成形体8は、ギ
ヤ部品1と実質的に酷似した形状をもつ。ここで、中間
成形体8は、その外周部には多数個のスプライン14を
備えており、中間成形体8の内周部8iを全周にわたり
所定深さで切削除去して、ギヤ部品1とする。
【0013】即ち、図1に示す様に中間成形体8の外周
部には、歯状突条としてのスプライン14が形成されて
いる。スプライン14は、中間成形体8の周方向つまり
矢印R1方向にそって間隔を隔てて多数個(合計歯数4
7個;欠歯4個)列設されている。図1から理解できる
様にスプライン14は、横断面略台形状をなしており、
ギヤ部品1となる中間成形体8の軸長方向つまり矢印P
1方向と平行に延びている。図1から理解できる様にこ
のスプライン14は、互いに対向する一対の背向面14
aと、背向面14aをつなぐ外端面14bとを備えてい
る。なお、背向面14aはインボリュート曲線で規定さ
れているが、これに限定されるものではない。
部には、歯状突条としてのスプライン14が形成されて
いる。スプライン14は、中間成形体8の周方向つまり
矢印R1方向にそって間隔を隔てて多数個(合計歯数4
7個;欠歯4個)列設されている。図1から理解できる
様にスプライン14は、横断面略台形状をなしており、
ギヤ部品1となる中間成形体8の軸長方向つまり矢印P
1方向と平行に延びている。図1から理解できる様にこ
のスプライン14は、互いに対向する一対の背向面14
aと、背向面14aをつなぐ外端面14bとを備えてい
る。なお、背向面14aはインボリュート曲線で規定さ
れているが、これに限定されるものではない。
【0014】図1及び図2から理解できる様に中間成形
体8では、スプライン14が形成されていない欠歯領域
16が存在している。即ち図2において矢印M1で示す
基準位置である1番目に相当するスプラインが存在せず
欠歯領域16とされ、また矢印M2で示す12番目に相
当するスプラインが存在せず欠歯領域16とされ、また
矢印M3で示す24番目に相当するスプラインが存在せ
ず欠歯領域16とされ、また矢印M4で示す35番目に
相当するスプラインが存在せず欠歯領域16とされてい
る。
体8では、スプライン14が形成されていない欠歯領域
16が存在している。即ち図2において矢印M1で示す
基準位置である1番目に相当するスプラインが存在せず
欠歯領域16とされ、また矢印M2で示す12番目に相
当するスプラインが存在せず欠歯領域16とされ、また
矢印M3で示す24番目に相当するスプラインが存在せ
ず欠歯領域16とされ、また矢印M4で示す35番目に
相当するスプラインが存在せず欠歯領域16とされてい
る。
【0015】なお、このギヤ部品1において欠歯領域1
6は、例えば次の様な形態で使用される。即ち欠歯領域
16には、その厚み方向に貫通する適数個の油穴が形成
される。そしてギヤ部品1の使用時には、生じた遠心力
により作動油の流入がこの油穴を介して行われる。油穴
の形成にはスプラインが存在しない方が好ましく、この
意味で欠歯領域16とされている。但し、欠歯領域16
の使用形態はこれに限定されるものではない。
6は、例えば次の様な形態で使用される。即ち欠歯領域
16には、その厚み方向に貫通する適数個の油穴が形成
される。そしてギヤ部品1の使用時には、生じた遠心力
により作動油の流入がこの油穴を介して行われる。油穴
の形成にはスプラインが存在しない方が好ましく、この
意味で欠歯領域16とされている。但し、欠歯領域16
の使用形態はこれに限定されるものではない。
【0016】図1において、スプライン14付近の目標
寸法としては、スプライン14の歯底付近の周方向にそ
うスプライン14の厚みAは4.81mm、欠歯領域1
6における周方向にそう歯底の間隔Bは8.03mm、
外径Cは96mm、内径Eは83.7mmとされてい
る。次に、本実施例で使用する鍛造装置の要部について
図3を参照して説明する。図3において、ダイス2はそ
の中央域にダイス孔20を備えており、粗形材7の外周
部を規定、拘束するものである。ダイス孔20は、上面
開口側にリング状の拡径凹部22を備えている。この拡
径凹部22はリング状のテーパ面22e、リング状の縦
壁面22f、リング状の底面22kを有する。ダイス2
の上面は、降下する前の状態のパンチ55に対面するパ
ンチ対向面29とされている。
寸法としては、スプライン14の歯底付近の周方向にそ
うスプライン14の厚みAは4.81mm、欠歯領域1
6における周方向にそう歯底の間隔Bは8.03mm、
外径Cは96mm、内径Eは83.7mmとされてい
る。次に、本実施例で使用する鍛造装置の要部について
図3を参照して説明する。図3において、ダイス2はそ
の中央域にダイス孔20を備えており、粗形材7の外周
部を規定、拘束するものである。ダイス孔20は、上面
開口側にリング状の拡径凹部22を備えている。この拡
径凹部22はリング状のテーパ面22e、リング状の縦
壁面22f、リング状の底面22kを有する。ダイス2
の上面は、降下する前の状態のパンチ55に対面するパ
ンチ対向面29とされている。
【0017】更に、鍛造装置の図略の下ボルスタ側には
リング状の耐圧盤30、31が配置されている。更に鍛
造装置の図略の下ボルスタ側にリング状のホルダ33が
配置され、ホルダ33にダイス2は嵌合されて保持され
ている。そしてリング状の押さえ盤34をボルト35で
ホルダ33に取付けることにより、ダイス2は耐圧盤3
0の上面側に固定されている。
リング状の耐圧盤30、31が配置されている。更に鍛
造装置の図略の下ボルスタ側にリング状のホルダ33が
配置され、ホルダ33にダイス2は嵌合されて保持され
ている。そしてリング状の押さえ盤34をボルト35で
ホルダ33に取付けることにより、ダイス2は耐圧盤3
0の上面側に固定されている。
【0018】マンドレル4は略円柱状をなし、ダイス2
のダイス孔20内に略同軸的に配置されており、粗形材
7の内周部を規定、拘束するものである。そして、ダイ
ス2のダイス孔20の内周部とマンドレル4の外周部と
の間には、拡径凹部22を含むリング状の隙間44が形
成されている。この隙間44は、ギヤ部品1となる中間
成形体8を成形するための成形キャビティとなる。
のダイス孔20内に略同軸的に配置されており、粗形材
7の内周部を規定、拘束するものである。そして、ダイ
ス2のダイス孔20の内周部とマンドレル4の外周部と
の間には、拡径凹部22を含むリング状の隙間44が形
成されている。この隙間44は、ギヤ部品1となる中間
成形体8を成形するための成形キャビティとなる。
【0019】図3に示す様に、マンドレル4とダイス2
との間には、離型用のノックアウトスリーブ50、ノッ
クアウトスリーブ50を押し上げるノックアウトピン5
2が配置されている。ノックアウトピン52はマンドレ
ル4に形成されているピン通路57を通過する。更に上
記した鍛造装置の昇降可能な図略の上ボルタスタ側に
は、押圧型として機能する略円柱状のパンチ55が保持
され、更に、パンチ55を包囲するリング状の押さえ盤
56、57が保持されている。パンチ55の先端部には
凹部55aを区画するリング状の押込部55cが形成さ
れている。図3に示す様に凹部55aはマンドレル4の
先端部に嵌合し、これにより互いの位置決めが行われ
る。
との間には、離型用のノックアウトスリーブ50、ノッ
クアウトスリーブ50を押し上げるノックアウトピン5
2が配置されている。ノックアウトピン52はマンドレ
ル4に形成されているピン通路57を通過する。更に上
記した鍛造装置の昇降可能な図略の上ボルタスタ側に
は、押圧型として機能する略円柱状のパンチ55が保持
され、更に、パンチ55を包囲するリング状の押さえ盤
56、57が保持されている。パンチ55の先端部には
凹部55aを区画するリング状の押込部55cが形成さ
れている。図3に示す様に凹部55aはマンドレル4の
先端部に嵌合し、これにより互いの位置決めが行われ
る。
【0020】図4はダイス2のダイス孔20にマンドレ
ル4が挿入されている状態の主要部を示す。図4から理
解できる様に、前記したダイス2のダイス孔20の内周
部には、成形条溝群26が形成されている。成形条溝群
26は、ダイス孔20の内周部に周方向つまり矢印R1
方向にそって所定間隔で形成された多数個の成形条溝2
7からなる。成形条溝27は、前記したスプライン14
を成形するものであり、ダイス2の軸長方向つまり矢印
P1方向に平行な方向に延びている。成形条溝27は、
互いに対向する一対の型面27aと、一対の型面27a
をつなぐ型面27bとをもつ。
ル4が挿入されている状態の主要部を示す。図4から理
解できる様に、前記したダイス2のダイス孔20の内周
部には、成形条溝群26が形成されている。成形条溝群
26は、ダイス孔20の内周部に周方向つまり矢印R1
方向にそって所定間隔で形成された多数個の成形条溝2
7からなる。成形条溝27は、前記したスプライン14
を成形するものであり、ダイス2の軸長方向つまり矢印
P1方向に平行な方向に延びている。成形条溝27は、
互いに対向する一対の型面27aと、一対の型面27a
をつなぐ型面27bとをもつ。
【0021】図5〜図7はマンドレル4を示す。図5
は、図7のW3−W4−W5にそう断面図である。図6
は図5の矢印W1方向からみた図である。図7は図5の
矢印W2方向からみた図である。図5に示す様にマンド
レル4の外周部は、成形品の内周部を拘束する拘束壁4
4とされている。拘束壁44のうちこれの先端部には円
筒状の空洞部46が区画されている。空洞部46の先端
は、外方に向けて開放された開口46aとされている。
空洞部46は、底面46eとリング状の内壁面46fと
で区画されている。空洞部46のため、拘束壁44の先
端部側は径内方向つまり矢印J1方向に向けて微小量弾
性変位可能とされている。
は、図7のW3−W4−W5にそう断面図である。図6
は図5の矢印W1方向からみた図である。図7は図5の
矢印W2方向からみた図である。図5に示す様にマンド
レル4の外周部は、成形品の内周部を拘束する拘束壁4
4とされている。拘束壁44のうちこれの先端部には円
筒状の空洞部46が区画されている。空洞部46の先端
は、外方に向けて開放された開口46aとされている。
空洞部46は、底面46eとリング状の内壁面46fと
で区画されている。空洞部46のため、拘束壁44の先
端部側は径内方向つまり矢印J1方向に向けて微小量弾
性変位可能とされている。
【0022】筒状の粗形材7の要部の断面を図8に示
す。粗形材7は、鋼材(例えばS45C)を熱間鍛造加
工において所定の荒地形状に熱間鍛造成形したものであ
る。この粗形材7は、粗形筒状体70と、粗形筒状体7
0と一体的に遠心方向に延設された粗形フランジ部71
と、粗形フランジ部71から軸長方向に延びる粗形径大
筒状体72とを備えている。粗形筒状体70は、ギヤ部
品1の筒状体10に相当するものである。粗形フランジ
部71は、ギヤ部品1のフランジ部11に相当するもの
であり、ギヤ部品1のフランジ部11と近似した形状、
寸法をもつ。粗形径大筒状体72は、ギヤ部品1の径大
筒状体12に相当するものであり、ギヤ部品1の径大筒
状体12と近似した形状、寸法をもつ。
す。粗形材7は、鋼材(例えばS45C)を熱間鍛造加
工において所定の荒地形状に熱間鍛造成形したものであ
る。この粗形材7は、粗形筒状体70と、粗形筒状体7
0と一体的に遠心方向に延設された粗形フランジ部71
と、粗形フランジ部71から軸長方向に延びる粗形径大
筒状体72とを備えている。粗形筒状体70は、ギヤ部
品1の筒状体10に相当するものである。粗形フランジ
部71は、ギヤ部品1のフランジ部11に相当するもの
であり、ギヤ部品1のフランジ部11と近似した形状、
寸法をもつ。粗形径大筒状体72は、ギヤ部品1の径大
筒状体12に相当するものであり、ギヤ部品1の径大筒
状体12と近似した形状、寸法をもつ。
【0023】図8において粗形材7によれば、粗形筒状
体70の内径Daは83.8mm、粗形筒状体70の外
径Dbは100.2mm、粗形径大筒状体72の内径D
cは108mm、粗形径大筒状体72の外径Ddは11
8mmが目標値とされている。なお内径や外径は直径を
意味する。図8において、本実施例では、ダイス2の成
形条溝27の谷に相当する部位の大径D4(内径)は、
粗形材7に係る外径Dbに近似した値とされ、即ち9
9.785mmが目標値とされている。成形条溝27の
山に相当する部位の小径D5(内径)は95.786m
mが目標値とされている。拡径凹部22の垂直面22t
の内径D3は118mmが目標値とされている。マンド
レル4の外径D6は、粗形材7に係る内径Daと近似し
た値とされ、83.7mmとされている。
体70の内径Daは83.8mm、粗形筒状体70の外
径Dbは100.2mm、粗形径大筒状体72の内径D
cは108mm、粗形径大筒状体72の外径Ddは11
8mmが目標値とされている。なお内径や外径は直径を
意味する。図8において、本実施例では、ダイス2の成
形条溝27の谷に相当する部位の大径D4(内径)は、
粗形材7に係る外径Dbに近似した値とされ、即ち9
9.785mmが目標値とされている。成形条溝27の
山に相当する部位の小径D5(内径)は95.786m
mが目標値とされている。拡径凹部22の垂直面22t
の内径D3は118mmが目標値とされている。マンド
レル4の外径D6は、粗形材7に係る内径Daと近似し
た値とされ、83.7mmとされている。
【0024】さて本実施例の押込工程では、図8に示す
様に、ダイス2のダイス孔20の内周部とマンドレル4
の外周部との間のリング状の隙間44に、筒状の粗形材
7の粗形筒状体70側を対面させる。そしてこの状態
で、図略の鍛造装置を駆動させて、図9に示す様にパン
チ55を矢印Y1方向に降下させる。すると、パンチ5
5のリング状の押込部55cにより粗形材7は強圧さ
れ、ダイス2とマンドレル4との間の隙間44内に、粗
形材7は強制的に押し込められる。なお、この押込工程
は粗形材7が常温状態である冷間状態で実施される。
様に、ダイス2のダイス孔20の内周部とマンドレル4
の外周部との間のリング状の隙間44に、筒状の粗形材
7の粗形筒状体70側を対面させる。そしてこの状態
で、図略の鍛造装置を駆動させて、図9に示す様にパン
チ55を矢印Y1方向に降下させる。すると、パンチ5
5のリング状の押込部55cにより粗形材7は強圧さ
れ、ダイス2とマンドレル4との間の隙間44内に、粗
形材7は強制的に押し込められる。なお、この押込工程
は粗形材7が常温状態である冷間状態で実施される。
【0025】この押込工程においては、粗形材7のうち
主として粗形筒状体70の材料がダイス2の成形条溝2
7で区画された空隙に矢印N1方向(図9参照)に流れ
込む。この結果、成形条溝27の型面27a、27bに
より、粗形材7の外周部に多数個のスプライン14が成
形される。スプライン14は、成形条溝27と実質的に
型対象の形状となり、軸長方向つまり矢印P1方向と平
行な方向に延びる(図1参照)。
主として粗形筒状体70の材料がダイス2の成形条溝2
7で区画された空隙に矢印N1方向(図9参照)に流れ
込む。この結果、成形条溝27の型面27a、27bに
より、粗形材7の外周部に多数個のスプライン14が成
形される。スプライン14は、成形条溝27と実質的に
型対象の形状となり、軸長方向つまり矢印P1方向と平
行な方向に延びる(図1参照)。
【0026】この様な押込工程においては、ダイス2の
うちパンチ対向面29側は径外方向つまり矢印J2方向
(図9参照)に付勢されがちとなり、これがスプライン
14の歯すじ方向における寸法精度の低下の要因となる
ものである。この点本実施例においては、マンドレル4
には空洞部46が形成されているので、拘束壁44のう
ち先端部側が径内方向つまり矢印J1方向に弾性変位す
ることが許容されている。そのため材料の成形抵抗が異
常過大化し、ダイス2のうちパンチ対向面29側が径外
方向(矢印J2方向)に付勢されるような場合には、拘
束壁44のうち先端部側が径内方向つまり矢印J1方向
に弾性変位する。従って、ダイス2のうちパンチ対向面
29側が径外方向つまり矢印J2方向に付勢されること
が軽減、回避される。よって、スプライン14の歯すじ
方向における寸法精度が確保される。
うちパンチ対向面29側は径外方向つまり矢印J2方向
(図9参照)に付勢されがちとなり、これがスプライン
14の歯すじ方向における寸法精度の低下の要因となる
ものである。この点本実施例においては、マンドレル4
には空洞部46が形成されているので、拘束壁44のう
ち先端部側が径内方向つまり矢印J1方向に弾性変位す
ることが許容されている。そのため材料の成形抵抗が異
常過大化し、ダイス2のうちパンチ対向面29側が径外
方向(矢印J2方向)に付勢されるような場合には、拘
束壁44のうち先端部側が径内方向つまり矢印J1方向
に弾性変位する。従って、ダイス2のうちパンチ対向面
29側が径外方向つまり矢印J2方向に付勢されること
が軽減、回避される。よって、スプライン14の歯すじ
方向における寸法精度が確保される。
【0027】上記した様にして中間成形体8を成形した
ら、その後は、パンチ55を矢印Y2方向に上昇させて
ダイス2から離脱させると共に、ノックアウトピン52
を押し上げてノックアウトスリーブ50を押し上げ、こ
れにより中間成形体8をダイス2のダイス孔20から取
り出す。その後、除去工程を実施すべく、その中間成形
体8を切削加工機にセットする。そして、切削加工機の
切削具により、中間成形体8の内周部8iを所定深さぶ
ん切削除去する。これにより中間成形体8から、スプラ
イン14を備えたギヤ部品1が形成される。
ら、その後は、パンチ55を矢印Y2方向に上昇させて
ダイス2から離脱させると共に、ノックアウトピン52
を押し上げてノックアウトスリーブ50を押し上げ、こ
れにより中間成形体8をダイス2のダイス孔20から取
り出す。その後、除去工程を実施すべく、その中間成形
体8を切削加工機にセットする。そして、切削加工機の
切削具により、中間成形体8の内周部8iを所定深さぶ
ん切削除去する。これにより中間成形体8から、スプラ
イン14を備えたギヤ部品1が形成される。
【0028】(試験例)上記した形態において、前述の
様にダイス2の成形条溝27の大径D4(内径)を9
9.785mmに、小径D5(内径)を95.786m
mに設定している。更にマンドレル4の空洞部46の内
径を50mmと60mmとに2種類設定した。なおマン
ドレル4の拘束壁44のテーパ角は1度に設定されてい
る。この形態に係る成形において、スプライン14の大
径寸法(成形条溝27の大径D4に相当)の歯すじ方向
における変動を試験した。
様にダイス2の成形条溝27の大径D4(内径)を9
9.785mmに、小径D5(内径)を95.786m
mに設定している。更にマンドレル4の空洞部46の内
径を50mmと60mmとに2種類設定した。なおマン
ドレル4の拘束壁44のテーパ角は1度に設定されてい
る。この形態に係る成形において、スプライン14の大
径寸法(成形条溝27の大径D4に相当)の歯すじ方向
における変動を試験した。
【0029】試験結果を図10に示す。図10の横軸
は、スプライン14の軸長方向つまり歯すじ方向におけ
る位置を示す。図10の縦軸は、スプライン14の大径
寸法を示す。図10において○はマンドレル4の空洞部
46の内径が50mmのとき、◇はマンドレル4の空洞
部46の内径が60mmのとき、Fはスプライン14の
規格寸法の範囲内を示す。
は、スプライン14の軸長方向つまり歯すじ方向におけ
る位置を示す。図10の縦軸は、スプライン14の大径
寸法を示す。図10において○はマンドレル4の空洞部
46の内径が50mmのとき、◇はマンドレル4の空洞
部46の内径が60mmのとき、Fはスプライン14の
規格寸法の範囲内を示す。
【0030】図10の特性線に示す様に、マンドレル4
の空洞部46の内径が50mmのときであっても、60
mmのときであっても、スプライン14の大径寸法は規
格寸法F1内におさまることが確認された。更にスプラ
イン14の歯すじ方向の位置が変わった場合であって
も、大径寸法は規格寸法F1内におさまることが確認さ
れた。
の空洞部46の内径が50mmのときであっても、60
mmのときであっても、スプライン14の大径寸法は規
格寸法F1内におさまることが確認された。更にスプラ
イン14の歯すじ方向の位置が変わった場合であって
も、大径寸法は規格寸法F1内におさまることが確認さ
れた。
【0031】(実施例2)次に実施例2について説明す
る。この例は基本的には実施例1と同様の構成であり、
従ってマンドレル4の先端部には空洞部46が形成され
ている。この例においても実施例1と基本的には同様の
作用効果が得られる。以下、実施例1とは異なる点を中
心に説明する。
る。この例は基本的には実施例1と同様の構成であり、
従ってマンドレル4の先端部には空洞部46が形成され
ている。この例においても実施例1と基本的には同様の
作用効果が得られる。以下、実施例1とは異なる点を中
心に説明する。
【0032】この例においても実施例1と同様に、スプ
ライン14が形成されていない欠歯領域16が存在す
る。この様に欠歯領域16にはスプライン14が形成さ
れないので、欠歯領域16に対応する粗形材7の材料部
分は余分となり、本来的には行き場がないものである。
従って、欠歯領域16のため余分となる材料は、バリと
なり易い。この例は、かかる不具合に対処するものであ
る。
ライン14が形成されていない欠歯領域16が存在す
る。この様に欠歯領域16にはスプライン14が形成さ
れないので、欠歯領域16に対応する粗形材7の材料部
分は余分となり、本来的には行き場がないものである。
従って、欠歯領域16のため余分となる材料は、バリと
なり易い。この例は、かかる不具合に対処するものであ
る。
【0033】この例では図11に示す様に、マンドレル
4の外周部4xには逃溝47が形成されている。逃溝4
7はマンドレル4の軸長方向にそってのびている。この
逃溝47は、前記した合計4個の欠歯領域16にそれぞ
れ臨む様に合計4個設けられ、周方向つまり矢印R1方
向において欠歯領域16と同位相となる様に配置されて
いる。図11から理解できる様に、逃溝47は、互いに
対向する一対の溝側面47a、47bと、一対の溝側面
47a、47bをつなぐ溝底面47cとを備えている。
逃溝47の窪み方向は、ダイス2に形成されている成形
条溝27の窪み方向と反対である。
4の外周部4xには逃溝47が形成されている。逃溝4
7はマンドレル4の軸長方向にそってのびている。この
逃溝47は、前記した合計4個の欠歯領域16にそれぞ
れ臨む様に合計4個設けられ、周方向つまり矢印R1方
向において欠歯領域16と同位相となる様に配置されて
いる。図11から理解できる様に、逃溝47は、互いに
対向する一対の溝側面47a、47bと、一対の溝側面
47a、47bをつなぐ溝底面47cとを備えている。
逃溝47の窪み方向は、ダイス2に形成されている成形
条溝27の窪み方向と反対である。
【0034】この例においても実施例1と同様に押込工
程を実施し、ダイス2とマンドレル4との間の隙間44
内に、冷間状態の粗形材7を強制的に押し込める。この
押込工程においては、粗形材7のうち主として粗形筒状
体70の材料がダイス2の成形条溝27で区画された空
隙に流れ込み、多数個のスプライン14が成形される。
程を実施し、ダイス2とマンドレル4との間の隙間44
内に、冷間状態の粗形材7を強制的に押し込める。この
押込工程においては、粗形材7のうち主として粗形筒状
体70の材料がダイス2の成形条溝27で区画された空
隙に流れ込み、多数個のスプライン14が成形される。
【0035】さて、欠歯領域16にはスプライン14が
形成されないので、欠歯領域16に対応する粗形材7の
材料部分は、前述のごとく余分となり、本来的には行き
場がないものである。従って、欠歯領域16のため余分
となる材料は、マンドレル4の逃溝47に流れ込む。こ
れにより図12に示す様な余肉逃がし突部80となる。
従ってこの例では、スプライン14の他に余肉逃がし突
部80(合計4個)をもつリング状の中間成形体8が形
成される。なお、周方向つまり矢印R1方向において、
余肉逃がし突部80と欠歯領域16とは略同位相とされ
ている。
形成されないので、欠歯領域16に対応する粗形材7の
材料部分は、前述のごとく余分となり、本来的には行き
場がないものである。従って、欠歯領域16のため余分
となる材料は、マンドレル4の逃溝47に流れ込む。こ
れにより図12に示す様な余肉逃がし突部80となる。
従ってこの例では、スプライン14の他に余肉逃がし突
部80(合計4個)をもつリング状の中間成形体8が形
成される。なお、周方向つまり矢印R1方向において、
余肉逃がし突部80と欠歯領域16とは略同位相とされ
ている。
【0036】図12は、余肉逃がし突部80付近の拡大
図を示す。図12において仮想線T1、T2は中間成形
体8の半径方向に沿い、余肉逃がし突部80の周方向に
おける端面80h、80iの根元と中間成形体8の中心
軸芯とを仮想的に結ぶ線である。図12に示す様に、周
方向における余肉逃がし突部80の一方の端面80h
(別の見方をすれば、逃溝47の溝側面47a)は、仮
想線T1よりも角度αぶん内側に位置している。また他
方の端面80i(別の見方をすれば、逃溝47の溝側面
47b)も同様に、仮想線T2よりも角度β(α=β)
ぶん内側に位置している。
図を示す。図12において仮想線T1、T2は中間成形
体8の半径方向に沿い、余肉逃がし突部80の周方向に
おける端面80h、80iの根元と中間成形体8の中心
軸芯とを仮想的に結ぶ線である。図12に示す様に、周
方向における余肉逃がし突部80の一方の端面80h
(別の見方をすれば、逃溝47の溝側面47a)は、仮
想線T1よりも角度αぶん内側に位置している。また他
方の端面80i(別の見方をすれば、逃溝47の溝側面
47b)も同様に、仮想線T2よりも角度β(α=β)
ぶん内側に位置している。
【0037】この例では、1個の余肉逃がし突部80の
横断面積(つまり逃溝47の横断面積)をSAとし、1
個のスプライン14の横断面積(つまり成形条溝27の
横断面積)をSBとすると、本発明者が行った試験によ
れば、バリの回避のためには、両者の関係はSB≦SA
であることが好ましい。この例においても、余肉逃がし
突部80を備えた中間成形体8を成形したら、その後
は、パンチ55を矢印Y2方向に上昇させてダイス2か
ら離脱させると共に、ノックアウトピン52を押し上げ
てノックアウトスリーブ50を押し上げ、これにより中
間成形体8をダイス2のダイス孔20から取り出す。
横断面積(つまり逃溝47の横断面積)をSAとし、1
個のスプライン14の横断面積(つまり成形条溝27の
横断面積)をSBとすると、本発明者が行った試験によ
れば、バリの回避のためには、両者の関係はSB≦SA
であることが好ましい。この例においても、余肉逃がし
突部80を備えた中間成形体8を成形したら、その後
は、パンチ55を矢印Y2方向に上昇させてダイス2か
ら離脱させると共に、ノックアウトピン52を押し上げ
てノックアウトスリーブ50を押し上げ、これにより中
間成形体8をダイス2のダイス孔20から取り出す。
【0038】その後、除去工程を実施すべく、その中間
成形体8を切削加工機にセットする。そして、切削加工
機の切削具により、中間成形体8の余肉逃がし突部80
を切削除去する。この場合には、余肉逃がし突部80を
含む中間成形体8の内周部8i全体を所定深さぶん切削
除去する形態としても良い。或いは、余肉逃がし突部8
0のみを切削除去する形態としても良い。これにより中
間成形体8から、スプライン14を備えたギヤ部品1が
形成される。
成形体8を切削加工機にセットする。そして、切削加工
機の切削具により、中間成形体8の余肉逃がし突部80
を切削除去する。この場合には、余肉逃がし突部80を
含む中間成形体8の内周部8i全体を所定深さぶん切削
除去する形態としても良い。或いは、余肉逃がし突部8
0のみを切削除去する形態としても良い。これにより中
間成形体8から、スプライン14を備えたギヤ部品1が
形成される。
【0039】この例において、図11に示す様に逃溝4
7の溝深さをK1とし、逃溝47の溝幅をL1とした場
合には、本発明者が試験したところ、溝深さK1が大き
くても、溝幅L1が小さくなるにつれて、バリが発生し
易くなり、また、溝深さK1が小さくても、溝幅L1が
大きくなるにつれて、バリが発生しにくくなることが確
認された。
7の溝深さをK1とし、逃溝47の溝幅をL1とした場
合には、本発明者が試験したところ、溝深さK1が大き
くても、溝幅L1が小さくなるにつれて、バリが発生し
易くなり、また、溝深さK1が小さくても、溝幅L1が
大きくなるにつれて、バリが発生しにくくなることが確
認された。
【0040】但し、溝幅L1が過剰に大きくなると、成
形条溝27に流れてスプライン14を本来形成するはず
の材料部分が成形条溝27に流れにくくなることもあ
る。この意味では溝幅L1を過剰に大きくすることは、
好ましくない。従って図12に示す様に余肉逃がし突部
80の端面80hとスプライン14の歯元との間には、
ΔLの間隔を設定することが好ましい。
形条溝27に流れてスプライン14を本来形成するはず
の材料部分が成形条溝27に流れにくくなることもあ
る。この意味では溝幅L1を過剰に大きくすることは、
好ましくない。従って図12に示す様に余肉逃がし突部
80の端面80hとスプライン14の歯元との間には、
ΔLの間隔を設定することが好ましい。
【0041】本発明者が行った試験結果から、本実施例
に係るスプライン14の形態においては、逃溝47の溝
幅L1は6mm程度、溝深さK1は2mm程度が好まし
いことがわかった。 (他の例)上記した実施例では欠歯領域16の数は4個
であるが、これに限定されず、それ以下でも以上の数で
も良い。
に係るスプライン14の形態においては、逃溝47の溝
幅L1は6mm程度、溝深さK1は2mm程度が好まし
いことがわかった。 (他の例)上記した実施例では欠歯領域16の数は4個
であるが、これに限定されず、それ以下でも以上の数で
も良い。
【0042】上記した実施例では歯状突条として、スプ
ライン14の成形に適用した形態であるが、スプライン
以外の形態に適用することもできる。例えば、歯状突条
として、軸長方向にのびるギヤ歯に適用する形態でも良
い。上記した寸法関係に限定されるものではなく、必要
に応じて適宜変更できることは勿論である。
ライン14の成形に適用した形態であるが、スプライン
以外の形態に適用することもできる。例えば、歯状突条
として、軸長方向にのびるギヤ歯に適用する形態でも良
い。上記した寸法関係に限定されるものではなく、必要
に応じて適宜変更できることは勿論である。
【0043】上記した例は鍛造成形に適用した例である
が、これに限らず、押出用のダイス及びマンドレルを用
い、粗形材を押出加工することにより、スプラインを形
成する押出成形装置に適用することもできる。その他、
本発明は上記しかつ図面に示した実施例のみに限定され
るものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で必要に応じ
て適宜選択できるものである。
が、これに限らず、押出用のダイス及びマンドレルを用
い、粗形材を押出加工することにより、スプラインを形
成する押出成形装置に適用することもできる。その他、
本発明は上記しかつ図面に示した実施例のみに限定され
るものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で必要に応じ
て適宜選択できるものである。
【0044】(付記)上記した実施例から次の技術的思
想も把握できる。 請求項1の方法において、マンドレルは、周方向にお
いて欠歯領域と略同位相に配置された逃溝を備えてお
り、粗形材の余分な材料を逃溝に流し込み、スプライン
の他に余肉逃がし突部を形成することを特徴とする歯状
突条をもつ金属成形品の成形方法。この方法によれば、
余肉となる材料部分がバリとなることを軽減、回避する
のに有利となる。よってバリに起因するキズの軽減、回
避に有利である。
想も把握できる。 請求項1の方法において、マンドレルは、周方向にお
いて欠歯領域と略同位相に配置された逃溝を備えてお
り、粗形材の余分な材料を逃溝に流し込み、スプライン
の他に余肉逃がし突部を形成することを特徴とする歯状
突条をもつ金属成形品の成形方法。この方法によれば、
余肉となる材料部分がバリとなることを軽減、回避する
のに有利となる。よってバリに起因するキズの軽減、回
避に有利である。
【0045】
【発明の効果】本発明方法によれば、マンドレルには空
洞部が形成されているので、拘束壁の少なくとも一部
は、マンドレルの径内方向への弾性変位が許容されてい
る。従って、歯状突条を成形する際において、歯状突条
の歯すじ方向における寸法精度を低下させる要因、即
ち、ダイスのうちパンチ対向面付近の径外方向の付勢
は、低減または回避される。よって、スプラインを成形
する成形条溝をもつダイスのパンチ対向面付近における
弾性変形が低減、回避される。
洞部が形成されているので、拘束壁の少なくとも一部
は、マンドレルの径内方向への弾性変位が許容されてい
る。従って、歯状突条を成形する際において、歯状突条
の歯すじ方向における寸法精度を低下させる要因、即
ち、ダイスのうちパンチ対向面付近の径外方向の付勢
は、低減または回避される。よって、スプラインを成形
する成形条溝をもつダイスのパンチ対向面付近における
弾性変形が低減、回避される。
【0046】そのため本発明方法によれば、歯状突条の
歯すじ方向における寸法を高精度に確保するのに有利で
ある。
歯すじ方向における寸法を高精度に確保するのに有利で
ある。
【図1】ギヤ部品となる中間成形体のスプライン付近の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】中間成形体の底面図である。
【図3】鍛造装置の要部の縦断面図である。
【図4】ダイスのダイス孔にマンドレルを挿入している
状態を示す要部の拡大斜視図である
状態を示す要部の拡大斜視図である
【図5】図7のW3−W4−W5に沿うマンドレルの断
面図である。
面図である。
【図6】図5を矢印W1方向からみた状態の図である。
【図7】図5を矢印W2方向からみた状態の図である。
【図8】ダイスの上方に粗形材を位置させた状態の断面
図である。
図である。
【図9】パンチで粗形材をダイスのダイス孔に押し込め
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図10】スプラインの歯すじ方向におけるスプライン
の大径寸法の変動を示すグラフである。
の大径寸法の変動を示すグラフである。
【図11】実施例2に係り、ダイスのダイス孔にマンド
レルを挿入している状態を示す要部の拡大斜視図である
レルを挿入している状態を示す要部の拡大斜視図である
【図12】実施例2に係り、スプライン及び余肉逃がし
突部付近の要部の構成図である。
突部付近の要部の構成図である。
【図13】一部切断した状態を示すスプラインを備えた
ギヤ部品の斜視図である。
ギヤ部品の斜視図である。
【図14】従来技術に係り、パンチで粗形材をダイスの
ダイス孔に押し込めた状態を模式的に示す断面図であ
る。
ダイス孔に押し込めた状態を模式的に示す断面図であ
る。
図中、1はギヤ部品(金属成形品)、14はスプライン
(歯状突条)、16は欠歯領域、2はダイス、26は成
形条溝群、27は成形条溝、29はパンチ対向面、4は
マンドレル、44は拘束壁、46は空洞部、55はパン
チ、7は粗形材、8は中間成形体を示す。
(歯状突条)、16は欠歯領域、2はダイス、26は成
形条溝群、27は成形条溝、29はパンチ対向面、4は
マンドレル、44は拘束壁、46は空洞部、55はパン
チ、7は粗形材、8は中間成形体を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】外周部において周方向に間隔を隔てて列設
され軸長方向と平行に延びる多数個の歯状突条をもつ金
属成形品を得る方法であり、 金属製の粗形材と、 該粗形材の外周部を拘束するダイス孔を備え、該ダイス
孔の内周部に形成され軸長方向と平行な方向に延び該金
属成形品の該歯状突条を成形する多数個の成形条溝から
なる成形条溝群と、該粗形材が押し込まれる側に位置す
るパンチ対向面とを有するダイスと、 該ダイスのダイス孔内に略同軸的に配置され、該粗形材
の内周部を拘束する拘束壁と、該拘束壁のうち該パンチ
対向面側に形成され該拘束壁の少なくとも一部を径内方
向に弾性変位可能とする空洞部とを備えたマンドレル
と、 該ダイスの該パンチ対向面に対向する位置に配置され、
該ダイスの該ダイス孔に向けて移動可能なパンチとを用
い、 該パンチを該ダイスのダイス孔に向けて移動させること
により、該ダイスのダイス孔の内周部と該マンドレルの
拘束壁との間のリング状の隙間に該粗形材を強圧して押
し込み、 該ダイスの成形条溝群により、該粗形材の外周部に軸長
方向と平行な方向に延びる多数個の歯状突条を成形する
と共に、 該マンドレルの該空洞部を区画する該拘束壁の少なくと
も一部を、該マンドレルの径内方向に弾性変位させるこ
とを特徴とする歯状突条をもつ金属成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29685894A JP2881385B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 歯状突条をもつ金属成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29685894A JP2881385B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 歯状突条をもつ金属成形品の成形方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08155580A true JPH08155580A (ja) | 1996-06-18 |
| JP2881385B2 JP2881385B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=17839079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29685894A Expired - Fee Related JP2881385B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 歯状突条をもつ金属成形品の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2881385B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4428581B1 (ja) * | 2008-08-11 | 2010-03-10 | 株式会社ユニオン精密 | 鍛造工具の設計方法及び鍛造工具 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29685894A patent/JP2881385B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2881385B2 (ja) | 1999-04-12 |
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