JPH08157319A - 歯科用グレーズ材原料組成物 - Google Patents
歯科用グレーズ材原料組成物Info
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- JPH08157319A JPH08157319A JP6296251A JP29625194A JPH08157319A JP H08157319 A JPH08157319 A JP H08157319A JP 6296251 A JP6296251 A JP 6296251A JP 29625194 A JP29625194 A JP 29625194A JP H08157319 A JPH08157319 A JP H08157319A
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Links
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Landscapes
- Dental Preparations (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】歯科補綴物の強度を低下させることがほとんど
無い歯科用グレーズ材原料組成物を提供する。 【構成】本発明は、結晶化ガラスからなる歯科補綴物母
材の表面に塗布した後焼成してグレーズ材となる歯科用
グレーズ材原料組成物であって、焼成後の熱膨張係数が
42〜60×10-7/℃であることを特徴とする歯科用
グレーズ材原料組成物を提供する。 【効果】高強度で審美性に優れた歯科補綴物を製造する
ことができる。
無い歯科用グレーズ材原料組成物を提供する。 【構成】本発明は、結晶化ガラスからなる歯科補綴物母
材の表面に塗布した後焼成してグレーズ材となる歯科用
グレーズ材原料組成物であって、焼成後の熱膨張係数が
42〜60×10-7/℃であることを特徴とする歯科用
グレーズ材原料組成物を提供する。 【効果】高強度で審美性に優れた歯科補綴物を製造する
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科用グレーズ材原料
組成物に関する。
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、虫歯等により一部または全部が欠
損した歯を修復するために、インレー、アンレー、フル
クラウン等の歯科補綴物が用いられる。これらの歯科補
綴物を作製するときに、母材の表面を研磨しただけでは
十分な光沢が得られないことが多い。このため、母材の
表面の仕上げには、グレーズ材が使用される。グレーズ
材とは、母材表面に塗布した後焼成することにより、母
材表面に光沢を付与するものである。グレーズ材は、ス
テイン材(色付け材)を塗布するときの濡れ性を改善す
るためにも使用されている。
損した歯を修復するために、インレー、アンレー、フル
クラウン等の歯科補綴物が用いられる。これらの歯科補
綴物を作製するときに、母材の表面を研磨しただけでは
十分な光沢が得られないことが多い。このため、母材の
表面の仕上げには、グレーズ材が使用される。グレーズ
材とは、母材表面に塗布した後焼成することにより、母
材表面に光沢を付与するものである。グレーズ材は、ス
テイン材(色付け材)を塗布するときの濡れ性を改善す
るためにも使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】グレーズ材は、グレー
ズ材原料組成物を歯科補綴物の母材の表面に塗布した後
焼成して得られる。しかしながら、グレーズ材層が形成
された歯科補綴物の強度が歯科補綴物の母材の強度より
も低くなり、歯科補綴物が破壊されやすくなることが多
い。本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、
歯科補綴物の強度を低下させることがほとんど無い歯科
用グレーズ材原料組成物を提供する。
ズ材原料組成物を歯科補綴物の母材の表面に塗布した後
焼成して得られる。しかしながら、グレーズ材層が形成
された歯科補綴物の強度が歯科補綴物の母材の強度より
も低くなり、歯科補綴物が破壊されやすくなることが多
い。本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、
歯科補綴物の強度を低下させることがほとんど無い歯科
用グレーズ材原料組成物を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、歯科補綴物母材お
よびグレーズ材の焼成の時にグレーズ材および歯科補綴
物母材の熱膨張係数が歯科補綴物の強度と相関があるこ
とを見出し、本発明を完成した。
を解決するために鋭意研究した結果、歯科補綴物母材お
よびグレーズ材の焼成の時にグレーズ材および歯科補綴
物母材の熱膨張係数が歯科補綴物の強度と相関があるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、結晶化ガラスからな
る歯科補綴物母材の表面に塗布した後焼成してグレーズ
材となる歯科用グレーズ材原料組成物であって、焼成後
の熱膨張係数が42〜60×10-7/℃であることを特
徴とする歯科用グレーズ材原料組成物を提供する。
る歯科補綴物母材の表面に塗布した後焼成してグレーズ
材となる歯科用グレーズ材原料組成物であって、焼成後
の熱膨張係数が42〜60×10-7/℃であることを特
徴とする歯科用グレーズ材原料組成物を提供する。
【0006】本発明の歯科用グレーズ材原料組成物は、
SiO2 66〜73重量%、B2 O3 6.0〜15.5
重量%、Al2 O3 4.0〜5.5重量%、Li2 O0
〜5,5重量%、Na2 O1.0〜8.0重量%、K2
O0.2〜1.1重量%、CaO0.1〜4.0重量
%、BaO0.1〜5.5重量%、ZnO0〜2,0重
量%およびTiO2 0〜5.0重量%からなることが好
ましい。
SiO2 66〜73重量%、B2 O3 6.0〜15.5
重量%、Al2 O3 4.0〜5.5重量%、Li2 O0
〜5,5重量%、Na2 O1.0〜8.0重量%、K2
O0.2〜1.1重量%、CaO0.1〜4.0重量
%、BaO0.1〜5.5重量%、ZnO0〜2,0重
量%およびTiO2 0〜5.0重量%からなることが好
ましい。
【0007】
【作用】本発明の歯科用グレーズ材原料組成物は、歯科
補綴物母材の表面に塗布した後焼成した場合に、42〜
60×10-7/℃の熱膨張係数を有する。このため、グ
レーズ材の熱膨張係数が60×10-7/℃以下の場合に
は歯科補綴物母材の熱膨張係数よりも小さいため、グレ
ーズ材の表面に圧縮応力が残留する。このため、歯科補
綴物に応力が加わったときに、歯科補綴物が破壊される
には、この圧縮応力を打ち消し、さらに歯科補綴物の限
界応力を越える応力が加えられる必要がある。一方、グ
レーズ材の熱膨張係数が42×10-7/℃以上であるた
め、残留応力によってグレーズ材の表面に亀裂(ひび)
が生じるおそれが少ない。
補綴物母材の表面に塗布した後焼成した場合に、42〜
60×10-7/℃の熱膨張係数を有する。このため、グ
レーズ材の熱膨張係数が60×10-7/℃以下の場合に
は歯科補綴物母材の熱膨張係数よりも小さいため、グレ
ーズ材の表面に圧縮応力が残留する。このため、歯科補
綴物に応力が加わったときに、歯科補綴物が破壊される
には、この圧縮応力を打ち消し、さらに歯科補綴物の限
界応力を越える応力が加えられる必要がある。一方、グ
レーズ材の熱膨張係数が42×10-7/℃以上であるた
め、残留応力によってグレーズ材の表面に亀裂(ひび)
が生じるおそれが少ない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。表1に示す組成からなるグレーズ材原料組成物A〜
Eを調製した。グレーズ材原料組成物A〜Eは次のよう
にして得た。まず、表1に示される原材料を粉砕および
混合した。次に、1450℃まで1時間かけて昇温し、
1450℃で1時間保持し、この後、急冷した。得られ
た塊を粉砕して粉末化した。グレーズ材原料組成物A〜
Eは、グレーズ材となったときに、42、50、60、
66.5および89×10-7/℃の熱膨張係数を夫々呈
する。
る。表1に示す組成からなるグレーズ材原料組成物A〜
Eを調製した。グレーズ材原料組成物A〜Eは次のよう
にして得た。まず、表1に示される原材料を粉砕および
混合した。次に、1450℃まで1時間かけて昇温し、
1450℃で1時間保持し、この後、急冷した。得られ
た塊を粉砕して粉末化した。グレーズ材原料組成物A〜
Eは、グレーズ材となったときに、42、50、60、
66.5および89×10-7/℃の熱膨張係数を夫々呈
する。
【0009】
【表1】
【0010】試験片として、マイカ・βスポジウメン系
結晶化ガラスを、4×3×25mmの曲げ試験片に加工
した。ここで、試験片として用いたマイカ・スポジウメ
ン系結晶化ガラスの組成は、SiO2 40〜45重量
%、Al2 O3 11〜15重量%、MgO16〜23重
量%、F 6.5〜8重量%、Na2 O4.0〜7.0
重量%、Li2 O5〜9重量%、TiO2 <3重量%、
ZrO2 2〜4重量%、ZnO2 1〜7重量%、Fe2
O3 <0.1重量%、CeO2 <3重量%のものを使用
した。これらの曲げ試験片を専用結晶化炉を用いて75
0℃まで13℃/分の速度で昇温し、750℃で2時間
保持した後、900℃まで4℃/分の速度で昇温して、
結晶炉内で放冷せて結晶化した。得られた試験片の熱膨
張係数は、81×10-7/℃であった。
結晶化ガラスを、4×3×25mmの曲げ試験片に加工
した。ここで、試験片として用いたマイカ・スポジウメ
ン系結晶化ガラスの組成は、SiO2 40〜45重量
%、Al2 O3 11〜15重量%、MgO16〜23重
量%、F 6.5〜8重量%、Na2 O4.0〜7.0
重量%、Li2 O5〜9重量%、TiO2 <3重量%、
ZrO2 2〜4重量%、ZnO2 1〜7重量%、Fe2
O3 <0.1重量%、CeO2 <3重量%のものを使用
した。これらの曲げ試験片を専用結晶化炉を用いて75
0℃まで13℃/分の速度で昇温し、750℃で2時間
保持した後、900℃まで4℃/分の速度で昇温して、
結晶炉内で放冷せて結晶化した。得られた試験片の熱膨
張係数は、81×10-7/℃であった。
【0011】グレーズ材原料組成物A〜Eをグリセリン
または蒸留水に混合し、上述の曲げ試験片の側面(3×
25mmの面)にのみ塗布した。その後、グレーズ材原
料組成物A(熱膨張係数42×10-7/℃)を塗布した
曲げ試験片は、450℃で3分間保持して乾燥させ、7
0mmHgの減圧下で850℃まで45℃/分の速度で
昇温し、850℃で3分間保持して焼成した。グレーズ
材原料組成物B〜E(熱膨張係数50、60、66.5
および89×10-7/℃)を塗布した曲げ試験片は、4
50℃で3分間保持して乾燥させ、70mmHgの減圧
下で800℃まで45℃/分の速度で昇温し、800℃
で3分間保持して焼成した。何れの曲げ試験片について
も、このような操作を3回繰り返して行った。曲げ試験
片の表面上に形成されたグレーズ材層の厚さは約0.1
mmであった。
または蒸留水に混合し、上述の曲げ試験片の側面(3×
25mmの面)にのみ塗布した。その後、グレーズ材原
料組成物A(熱膨張係数42×10-7/℃)を塗布した
曲げ試験片は、450℃で3分間保持して乾燥させ、7
0mmHgの減圧下で850℃まで45℃/分の速度で
昇温し、850℃で3分間保持して焼成した。グレーズ
材原料組成物B〜E(熱膨張係数50、60、66.5
および89×10-7/℃)を塗布した曲げ試験片は、4
50℃で3分間保持して乾燥させ、70mmHgの減圧
下で800℃まで45℃/分の速度で昇温し、800℃
で3分間保持して焼成した。何れの曲げ試験片について
も、このような操作を3回繰り返して行った。曲げ試験
片の表面上に形成されたグレーズ材層の厚さは約0.1
mmであった。
【0012】得られた曲げ試験片の曲げ強度は、3点曲
げ試験機(島津製作所製、オ−トグラフ)を用いて、ク
ロスヘッド速度0.5mm/分、スパン距離18mmの
条件で測定した。なお、曲げ試験片を試験機にセットす
るときに曲げ試験片のグレーズ材原料組成物A〜Eを塗
布した面を下にしてセットした。この試験結果を図1に
示す。
げ試験機(島津製作所製、オ−トグラフ)を用いて、ク
ロスヘッド速度0.5mm/分、スパン距離18mmの
条件で測定した。なお、曲げ試験片を試験機にセットす
るときに曲げ試験片のグレーズ材原料組成物A〜Eを塗
布した面を下にしてセットした。この試験結果を図1に
示す。
【0013】曲げ試験片に用いた結晶化ガラスからなる
母材の曲げ強度は約230MPaであった。これに対し
て、熱膨張係数42、50および60×10-7/℃のグ
レーズ材原料組成物A〜Cを塗布した曲げ試験片は曲げ
強度の低下はほとんど認められなかった。しかし、熱膨
張係数66.5および89×10-7/℃のグレーズ材原
料組成物DおよびEを塗布した曲げ試験片は曲げ強度の
低下が認められた。
母材の曲げ強度は約230MPaであった。これに対し
て、熱膨張係数42、50および60×10-7/℃のグ
レーズ材原料組成物A〜Cを塗布した曲げ試験片は曲げ
強度の低下はほとんど認められなかった。しかし、熱膨
張係数66.5および89×10-7/℃のグレーズ材原
料組成物DおよびEを塗布した曲げ試験片は曲げ強度の
低下が認められた。
【0014】曲げ試験片に応力がかけられると、母材の
強度よりもグレーズ材層の強度が小さいため、まずグレ
ーズ材層の破壊が起こる。母材およびグレーズ材層は両
者の界面で拡散しているため、グレーズ材層の破壊が起
こると、母材まで伝播して母材も破壊されると考えられ
る。グレーズ材層の強度が曲げ試験片の強度を左右する
ことになると推察される。
強度よりもグレーズ材層の強度が小さいため、まずグレ
ーズ材層の破壊が起こる。母材およびグレーズ材層は両
者の界面で拡散しているため、グレーズ材層の破壊が起
こると、母材まで伝播して母材も破壊されると考えられ
る。グレーズ材層の強度が曲げ試験片の強度を左右する
ことになると推察される。
【0015】熱膨張係数42、50および60×10-7
/℃のグレーズ材原料組成物A〜Cを塗布した曲げ試験
片は、このため、グレーズ材の熱膨張係数が60×10
-7/℃以下の場合には母材の熱膨張係数(81×10-7
/℃)よりも小さいため、グレーズ材の表面に圧縮応力
が残留する。このため、曲げ試験片に応力が加わったと
きに、歯科補綴物が破壊されるには、この圧縮応力を打
ち消し、さらに曲げ試験片の限界応力を越える応力が加
えられる必要がある。一方、グレーズ材の熱膨張係数が
42×10-7/℃未満の場合は、残留応力によってグレ
ーズ材の表面に亀裂(ひび)が生じるおそれがある。こ
のため、曲げ試験片の強度が低下してしまう。
/℃のグレーズ材原料組成物A〜Cを塗布した曲げ試験
片は、このため、グレーズ材の熱膨張係数が60×10
-7/℃以下の場合には母材の熱膨張係数(81×10-7
/℃)よりも小さいため、グレーズ材の表面に圧縮応力
が残留する。このため、曲げ試験片に応力が加わったと
きに、歯科補綴物が破壊されるには、この圧縮応力を打
ち消し、さらに曲げ試験片の限界応力を越える応力が加
えられる必要がある。一方、グレーズ材の熱膨張係数が
42×10-7/℃未満の場合は、残留応力によってグレ
ーズ材の表面に亀裂(ひび)が生じるおそれがある。こ
のため、曲げ試験片の強度が低下してしまう。
【0016】以上の実験結果から、グレーズ材原料組成
物を焼成して得られるグレーズ材の熱膨張係数が42〜
60×10-7/℃である場合に、歯科補綴物の強度を低
下させることなく、歯科補綴物母材に光沢を付与するこ
とができる。この結果、高強度で審美性に優れた歯科補
綴物を製造することができる。
物を焼成して得られるグレーズ材の熱膨張係数が42〜
60×10-7/℃である場合に、歯科補綴物の強度を低
下させることなく、歯科補綴物母材に光沢を付与するこ
とができる。この結果、高強度で審美性に優れた歯科補
綴物を製造することができる。
【0017】以上の実施例に基づいて、本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能で
ある。ここで、本発明の要旨をまとめると次のようにな
る。
たが、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能で
ある。ここで、本発明の要旨をまとめると次のようにな
る。
【0018】(1)結晶化ガラスからなる歯科補綴物母
材の表面に塗布した後焼成してグレーズ材となる歯科用
グレーズ材原料組成物であって、焼成後の熱膨張係数が
42〜60×10-7/℃であることを特徴とする歯科用
グレーズ材原料組成物。
材の表面に塗布した後焼成してグレーズ材となる歯科用
グレーズ材原料組成物であって、焼成後の熱膨張係数が
42〜60×10-7/℃であることを特徴とする歯科用
グレーズ材原料組成物。
【0019】(1)の発明は、歯科補綴物母材の表面に
塗布した後焼成した場合に、42〜60×10-7/℃の
熱膨張係数を有する。このため、グレーズ材の熱膨張係
数が60×10-7/℃以下の場合には歯科補綴物母材の
熱膨張係数よりも小さいため、グレーズ材の表面に圧縮
応力が残留する。このため、歯科補綴物に応力が加わっ
たときに、歯科補綴物が破壊されるには、この圧縮応力
を打ち消し、さらに歯科補綴物の限界応力を越える応力
が加えられる必要がある。一方、グレーズ材の熱膨張係
数が42×10-7/℃以上であるため、残留応力によっ
てグレーズ材の表面に亀裂(ひび)が生じるおそれが少
ない。
塗布した後焼成した場合に、42〜60×10-7/℃の
熱膨張係数を有する。このため、グレーズ材の熱膨張係
数が60×10-7/℃以下の場合には歯科補綴物母材の
熱膨張係数よりも小さいため、グレーズ材の表面に圧縮
応力が残留する。このため、歯科補綴物に応力が加わっ
たときに、歯科補綴物が破壊されるには、この圧縮応力
を打ち消し、さらに歯科補綴物の限界応力を越える応力
が加えられる必要がある。一方、グレーズ材の熱膨張係
数が42×10-7/℃以上であるため、残留応力によっ
てグレーズ材の表面に亀裂(ひび)が生じるおそれが少
ない。
【0020】この結果、高強度で審美性に優れた歯科補
綴物を製造することができる。 (2)SiO2 66〜73重量%、B2 O3 6.0〜1
5.5重量%、Al2O3 4.0〜5.5重量%、Li2
O0〜5,5重量%、Na2 O1.0〜8.0重量
%、K2 O0.2〜1.1重量%、CaO0.1〜4.
0重量%、BaO0.1〜5.5重量%、ZnO0〜
2,0重量%およびTiO2 0〜5.0重量%からなる
(1)記載の歯科用グレーズ材原料組成物。
綴物を製造することができる。 (2)SiO2 66〜73重量%、B2 O3 6.0〜1
5.5重量%、Al2O3 4.0〜5.5重量%、Li2
O0〜5,5重量%、Na2 O1.0〜8.0重量
%、K2 O0.2〜1.1重量%、CaO0.1〜4.
0重量%、BaO0.1〜5.5重量%、ZnO0〜
2,0重量%およびTiO2 0〜5.0重量%からなる
(1)記載の歯科用グレーズ材原料組成物。
【0021】(2)の発明は、上述の組成を有し、加熱
溶融することにより低融点のガラス材料となる。このガ
ラス材料を歯科補綴物母材の表面に塗布し、焼成するこ
とにより、42〜60×10-7/℃の熱膨張係数を有す
るグレーズ材となる。このグレーズ材は、このため、グ
レーズ材の熱膨張係数が60×10-7/℃以下の場合に
は歯科補綴物母材の熱膨張係数よりも小さいため、グレ
ーズ材の表面に圧縮応力が残留する。このため、歯科補
綴物に応力が加わったときに、歯科補綴物が破壊される
には、この圧縮応力を打ち消し、さらに歯科補綴物の限
界応力を越える応力が加えられる必要がある。一方、グ
レーズ材の熱膨張係数が42×10-7/℃以上であるた
め、残留応力によってグレーズ材の表面に亀裂(ひび)
が生じるおそれが少ない。この結果、高強度で審美性に
優れた歯科補綴物を製造することができる。
溶融することにより低融点のガラス材料となる。このガ
ラス材料を歯科補綴物母材の表面に塗布し、焼成するこ
とにより、42〜60×10-7/℃の熱膨張係数を有す
るグレーズ材となる。このグレーズ材は、このため、グ
レーズ材の熱膨張係数が60×10-7/℃以下の場合に
は歯科補綴物母材の熱膨張係数よりも小さいため、グレ
ーズ材の表面に圧縮応力が残留する。このため、歯科補
綴物に応力が加わったときに、歯科補綴物が破壊される
には、この圧縮応力を打ち消し、さらに歯科補綴物の限
界応力を越える応力が加えられる必要がある。一方、グ
レーズ材の熱膨張係数が42×10-7/℃以上であるた
め、残留応力によってグレーズ材の表面に亀裂(ひび)
が生じるおそれが少ない。この結果、高強度で審美性に
優れた歯科補綴物を製造することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の歯科用グ
レーズ材原料組成物は、結晶化ガラスからなる歯科補綴
物母材の表面に塗布した後焼成してグレーズ材とした場
合に、歯科補綴物母材の強度を低下させることがほとん
ど無い。この結果、高強度で審美性に優れた歯科補綴物
を製造することができる。
レーズ材原料組成物は、結晶化ガラスからなる歯科補綴
物母材の表面に塗布した後焼成してグレーズ材とした場
合に、歯科補綴物母材の強度を低下させることがほとん
ど無い。この結果、高強度で審美性に優れた歯科補綴物
を製造することができる。
【図1】グレーズ材の熱膨張係数および曲げ強度の関係
を示す特性図。
を示す特性図。
Claims (2)
- 【請求項1】 結晶化ガラスからなる歯科補綴物母材の
表面に塗布した後焼成してグレーズ材となる歯科用グレ
ーズ材原料組成物であって、焼成後の熱膨張係数が42
〜60×10-7/℃であることを特徴とする歯科用グレ
ーズ材原料組成物。 - 【請求項2】 SiO2 66〜73重量%、B2 O3
6.0〜15.5重量%、Al2 O3 4.0〜5.5重
量%、Li2 O0〜5,5重量%、Na2 O1.0〜
8.0重量%、K2 O0.2〜1.1重量%、CaO
0.1〜4.0重量%、BaO0.1〜5.5重量%、
ZnO0〜2,0重量%およびTiO2 0〜5.0重量
%からなる請求項1記載の歯科用グレーズ材原料組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6296251A JPH08157319A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 歯科用グレーズ材原料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6296251A JPH08157319A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 歯科用グレーズ材原料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08157319A true JPH08157319A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17831155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6296251A Withdrawn JPH08157319A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 歯科用グレーズ材原料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08157319A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5833464A (en) * | 1996-07-26 | 1998-11-10 | Ivoclar A.G. | Method for manufacturing a ceramic dental replacement |
| JP2016108173A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | クラレノリタケデンタル株式会社 | ガラス材料及び歯科用補綴物 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6296251A patent/JPH08157319A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5833464A (en) * | 1996-07-26 | 1998-11-10 | Ivoclar A.G. | Method for manufacturing a ceramic dental replacement |
| JP2016108173A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | クラレノリタケデンタル株式会社 | ガラス材料及び歯科用補綴物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020205 |