JPH08157604A - 硬化剤の貯蔵安定性改善方法 - Google Patents

硬化剤の貯蔵安定性改善方法

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JPH08157604A
JPH08157604A JP33100194A JP33100194A JPH08157604A JP H08157604 A JPH08157604 A JP H08157604A JP 33100194 A JP33100194 A JP 33100194A JP 33100194 A JP33100194 A JP 33100194A JP H08157604 A JPH08157604 A JP H08157604A
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JP
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storage stability
group
curing agent
improving
organic
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JP33100194A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Nakagawa
佳樹 中川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含
有する有機系化合物(A)と多価ハイドロジェンオルガ
ノシリコン化合物(B)とを用い、反応後もヒドロシリ
ル基が残存するようにして、金属触媒によりヒドロシリ
ル化を行うことにより合成されたヒドロシリル基を含有
する有機系硬化剤に対し、チアゾール類、ホスフィン類
から選ばれる化合物を添加することにより貯蔵安定性を
改善する方法。 【効果】 本発明の方法により、ヒドロシリル基を分子
内に2つ以上持つ有機化合物変性シリコン化合物の貯蔵
安定性を高めることができる。この有機化合物変性シリ
コン化合物は付加型硬化性組成物の硬化剤として使用さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロシリル基を有す
る有機系硬化剤の貯蔵安定性改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィンに対してヒドロシリル基を付
加させるヒドロシリル化反応は有機ケイ素化合物を製造
する方法として広く知られ、様々な目的で利用されてい
る。そのうちの一つとして、ヒドロシリル化反応により
ポリマーの架橋を行い硬化してゴム状物質を生成する深
部硬化性に優れた硬化性液状組成物として各種のものが
開発されている。具体的には、末端もしくは分子鎖中
に、1分子中に平均2個またはそれ以上のビニル基を持
つポリオルガノシロキサンを、珪素原子に結合する水素
原子を1分子中に2個以上有するポリオルガノハイドロ
ジェンシロキサンで架橋するものが開発され、その優れ
た耐候性、耐水性、耐熱性を利用して、シーリング剤、
ポッティング剤として使用されている。更に、最近、特
開平3−95266号公報に記載されているように、従
来ヒドロシリル化による硬化反応に用いられてきたポリ
オルガノハイドロジェンシロキサンの代わりに、分子中
に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有する重合体で
ない有機系硬化剤が開発され、それはアルケニル基を含
有する有機重合体に対し一般に相溶性が良好であること
が開示された。そこで、ヒドロシリル化触媒を用いて前
記重合体でない有機系硬化剤とアルケニル基を含有する
有機重合体とを硬化させれば、均一で、且つ速硬化、深
部硬化性に優れ、硬化物が十分な引張特性等の機械特性
を有する硬化性組成物が得られることが見い出されてい
る。また、あらゆる種類の主鎖骨格を有するアルケニル
基含有有機重合体を用いることができるので、非常に幅
広い用途に適用できる硬化物を作成することができるこ
と、更に前記重合体でない有機系硬化剤は一般に低粘度
を有し、硬化物作成時に作業を行なう上で有利であるこ
とが見い出されている。この有機系硬化剤の製造におい
てもヒドロシリル化反応は利用される。
【0003】前記重合体でない有機系硬化剤を用いた付
加型硬化性組成物の貯蔵安定性改良剤については各種の
化合物が知られている。例えば、エチレン性又は芳香族
不飽和アミド(米国特許第4337332号);アセチ
レン系化合物(米国特許第3445420号);エチレ
ン性不飽和イソシアネート(米国特許第3882083
号);オレフィン系シロキサン(米国特許第39896
67号);供役エン−イン類(米国特許第446581
8号及び第4472563号);不飽和炭化水素ジエス
テル抑制剤(米国特許第4256870号);及びビス
−ヒドロカルボキシアルキルマレエート抑制剤(米国特
許第42562096号)などの明細書に記載されてい
る貯蔵安定性改良剤が挙げられる。しかし、これらは全
て硬化反応を遅延させることを目的とするもので、硬化
剤そのものの貯蔵安定性改良については触れられていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、オレフィンに対
してヒドロシリル基を付加させるヒドロシリル化反応を
行う場合、触媒としてコバルト、ロジウム、ニッケル、
パラジウム、白金などの種々の遷移金属錯体が使用され
ている。一般にアルケニル基を含有する有機系化合物と
多価ハイドロジェンオルガノシリコン化合物とを用い
て、反応後もヒドロシリル基が残存するようにして、金
属触媒によりヒドロシリル化を行うことにより合成され
たヒドロシリル基を含有する有機系硬化剤の場合、この
生成物中に反応に使用した金属触媒が残留している。こ
の触媒はヒドロシリル基を活性化させる作用をもってお
り、そのため、ヒドロシリル基の加水分解やその他の予
期せぬ副反応を引き起こすことがある。このため、合成
した有機系硬化剤の貯蔵安定性を悪化させることにな
る。
【0005】本発明の課題は、アルケニル基を含有する
有機系化合物と多価ハイドロジェンオルガノシリコン化
合物とを用いて、反応後もヒドロシリル基が残存するよ
うにして、合成されたヒドロシリル基を含有する有機系
硬化剤の貯蔵安定性を改善することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる実情に鑑
み鋭意研究の結果、前記ヒドロシリル基を含有する有機
系硬化剤に対し、触媒毒となるものを添加することによ
り、貯蔵安定性が改善されることを見出し本発明に達し
た。すなわち、本発明は、分子中に少なくとも1個のア
ルケニル基を含有する有機系化合物(A)と多価ハイド
ロジェンオルガノシリコン化合物(B)とを用いて、反
応後もヒドロシリル基が残存するようにして、金属触媒
によりヒドロシリル化を行うことにより合成されたヒド
ロシリル基を含有する有機系硬化剤に対し、チアゾール
類、ホスフィン類から選ばれる化合物を添加することに
より貯蔵安定性を改善する方法である。
【0007】本発明においては、前記チアゾール類とし
て特に制限はないが、好ましくはベンゾチアゾールであ
る。また、前記ホスフィン類として特に制限はないが、
好ましくはトリフェニルホスフィンである。
【0008】貯蔵安定性を改善するために添加される前
記化合物の添加量には特に制限はないが、多すぎると、
添加剤が生成物中に残存する場合にこの生成物を硬化剤
として使用する際に、硬化反応に悪影響を与える可能性
がある。逆に少なすぎた場合には十分な効果が得られな
い。一般的な場合には合成に使用した触媒に対して1〜
1000倍モル、特に5〜50倍モル程度が好ましい。
【0009】貯蔵安定性を改善するために添加される化
合物の添加は、反応終了後の反応混合物に対してでも、
濃縮などの後処理後でも構わない。
【0010】触媒として用いられる金属錯体としては、
特に制限はなく、白金触媒、ロジウム触媒(例えばRh
Cl(PPh33 、RhAl23)、ルテニウム触媒
(例えば、RuCl3)、イリジウム触媒(例えば、I
rCl3)、鉄触媒(例えば、FeCl3)、アルミニウ
ム触媒(例えば、AlCl3)、パラジウム触媒(例え
ば、PdCl2・2H2O)、ニッケル触媒(例えば、N
iCl2)、チタン触媒(例えば、TiCl4)などが挙
げられるが、好ましくは白金触媒である。
【0011】本発明のヒドロシリル基を含有する有機系
硬化剤の合成に有用な白金触媒は、担体上の白金金属、
白金化合物及び白金錯体から選ぶ。白金化合物及び白金
錯体は、塩化白金酸、塩化白金酸六水和物、塩化白金酸
とアルコール、アルデヒド、ケトンなどの錯体、白金−
オレフィン錯体(例えば、Pt(CH2=CH22
2)、白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、Pt
n(ViMe2SiOSiMe2Vi)m、Pt[(MeV
iSiO)4m)(式中、Meはメチル基、Viはビニ
ル基を表し、m、nは整数を表す。)、ジカルボニルジ
クロロ白金などを挙げることができる。また、アシュビ
ー(Ashby)の米国特許第3,159,601号明細書
及び同第3,159,662号明細書中に記載された白
金−炭化水素複合体、並びに、ラモロー(Lamoreaux)の
米国特許第3,220,972号明細書中に記載された
白金アルコラート触媒も挙げることができる。さらに、
モディク(Modic)の米国特許第3,516,946号
明細書中に記載された塩化白金−オレフィン複合体も本
発明において有用である。白金金属は、木炭、アルミ
ナ、ジルコニア等のような担体上に付着される。水素化
ケイ素と不飽和化合物の不飽和部分間の反応をさせる白
金含有材料も本発明に有用である。触媒量としては特に
制限はないが、炭素−炭素二重結合1molに対して、1
×10-1〜1×10-8molの範囲で用いるのがよい。さらに
は1×10-3〜1×10-7molが好ましい。
【0012】本発明のヒドロシリル基を含有する有機系
硬化剤を合成する際に、ヒドロシリル化反応の暴走や副
反応を防止するために、発明者らが別に発明したヒドロ
シリル化反応の制御方法を利用することは好ましい。即
ち、チアゾール類、ホスフィン類から選ばれる化合物を
添加し反応を制御する。この添加剤添加系においては、
添加剤も生成物中に残存する場合には、そのような副反
応を抑制し貯蔵安定性を向上させる効果を持つが、貯蔵
中の生成物の更なる安定化を図るために、本発明のよう
にホスフィン類、チアゾール類から選ばれる化合物を更
に添加することが好ましい。
【0013】本発明のヒドロシリル基を含有する有機系
硬化剤の合成に用いられるオレフィンとしては特に制限
はないが、好ましくは末端オレフィンである。例えば、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセ
ン、1−へプテン、1−オクテン、1−デセンなどの線
状アルケニル化合物;1,5−へキサジエン、1,9−
デカジェン、4ビニルシクロヘキセンなどのジエン化合
物;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン化合
物;塩化ビニル、臭化アリル、ヨウ化アリル、臭化アリ
レン、トリ−及びテトラクロロエチレン、テトラフルオ
ロエチレン、クロロプレン、塩化ビニリデン及びジクロ
ロスチレンなどのハロゲン化オレフィン性不飽和官能性
アルケニル化合物;アリルエーテル、ビニルエーテル、
アリルアルコール、メチルビニルカルビノール、アクリ
ル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、オレイン酸、リノレ
ニン酸、チアウルムグラ酸、酢酸ビニル、酢酸アリル、
酢酸ブテニル、ステアリン酸アリル、メタクリレート、
エチルクロトナート、コハク酸ジアリル、フタル酸ジア
リルなどの酸素含有オレフィン性不飽和官能性アルケニ
ル化合物;インジゴ、インドール、アクリロニトリル、
シアン化アリルなどの窒素含有オレフィン性不飽和官能
性アルケニル化合物;ビニルトリメチルシラン、アリル
トリメチルシランなどの不飽和ケイ素化合物;ポリイソ
プレン、ポリブタジエンなどの共役ジエンポリマー;オ
レフィン末端ポリプロピレングリコール、オレフィン末
端水添ポリイソプレン、オレフィン末端ポリイソブチレ
ン、オレフィン末端ポリエステル、オレフィン末端ポリ
カーボネートなどのオレフィン末端ポリマー;アルケニ
ル基含有オルガノポリシロキサンなどが挙げられる。
【0014】なかでも、分子中に少なくとも1個のアル
ケニル基を有する一般式(1)から一般式(4)までか
らなる群より選ばれる有機化合物が好ましい。 一般式(1) [CH2=C(R1) −R2−O]a 3 一般式(2) [CH2=C(R1) −R2−C(=O)]a 4 一般式(3) [CH2=C(R1)]a 5 一般式(4) [CH2=C(R1) −R2−C(=O)−O]a 6 (但し、一般式中、R1は水素またはメチル基であり、
2は炭素数0〜18の炭化水素基で1個以上のエーテ
ル結合を含有していてもよく、R3、R4、R6は炭素数
1〜30の1〜4価の有機基であり、R5は炭素数1〜
50の1〜4価の炭化水素基であり、aは1〜4から選
ばれる整数である。) 本発明のヒドロシリル基を含有する有機系硬化剤の合成
に用いられるヒドロシリル基を持つ化合物は一分子中に
少なくとも2つ以上のケイ素原子結合水素原子を持つ多
価ハイドロジェンオルガノシリコン化合物である。この
多価ハイドロジェンオルガノシリコン化合物としては特
に制限はないが、下記一般式5および一般式6で表され
る化合物などが挙げられる。
【0015】
【化1】
【0016】(但し、一般式中R7〜R13はそれぞれ同
一もしくは異種の置換もしくは非置換のアルキル基、シ
クロアルキル基又はアリール基であり、Xは水素原子、
置換もしくは非置換のアルキル基、シクロアルキル基又
はアリール基であり、mはXが水素原子のときm≧0の
整数、Xが水素原子でないときm≧2の整数であり、n
はn≧0の整数である。)
【0017】
【化2】
【0018】(但し、一般式中R14〜R16はそれぞれ同
一もしくは異種の置換もしくは非置換のアルキル基、シ
クロアルキル基又はアリール基であり、p≧2、q≧
0、p+q≧3である。)
【0019】さらに具体的には、1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、1,1,3,3,5,5−へキ
サメチルトリシロキサン、末端トリメチルシリル基封止
メチル水素シロキサン重合体(Hオイル)、ジメチルシ
ロキサン/メチル水素シロキサン共重合体、1,3,5
−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサンなどが挙げられ
る。なかでも、1分子中に3個以上のヒドロシリル基を
有する分子量500以下の多価ハイドロジェンポリオル
ガノシロキサンが好ましい。
【0020】これらのオレフィンとヒドロシリル基を持
つ化合物の組み合わせには特に制限はないが、一般には
大きく分けて2つの組み合わせが挙げられる。オレフィ
ンが一分子中に1つだけのオレフィンを持っている場合
と複数のオレフィンを持っている場合である。オレフィ
ンが1つだけの場合は、オレフィン分子により架橋され
ることがないので、オレフィンとヒドロシリル基を持つ
化合物の組み合わせは自由度が大きく、その比も生成物
中に2つ以上のヒドロシリル基を持つ条件であれば任意
の比で可能である。この場合の具体例としてはトリメチ
ルシリル基末端ポリメチルヒドロシロキサン(Hオイ
ル)のα−オレフィンによる変性が挙げられる。複数の
オレフィンを持っている場合は、オレフィンによる架橋
が起こり反応系全体がゲル化してしまう可能性があるの
で、それを考慮する必要がある。この場合、ヒドロシリ
ル基を持つ化合物をオレフィンに対して過剰に使用する
ことが好ましい。更に、反応終了後に過剰量が除けるこ
とが好ましい。蒸留により除去する場合には、分子量が
500以下のものが好ましい。本発明のヒドロシリル基
を含有する有機系硬化剤を合成する際は、一般に0〜1
50℃の温度範囲で行われるが、活性なヒドロシリル基
が過剰に存在し、期待されない副反応が起こりやすい状
態にあるので、60〜90℃が好ましい。
【0021】反応に対しては、反応温度の調節、反応系
の粘度の調節、添加する基質の拡散性の向上など必要に
応じて、n−ペンタン、n−へキサン、n−へプタン、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの溶剤又はプロセス
オイルなどの可塑剤を用いてもよいし、また、発明者ら
が別に発明した無溶媒条件において合成しても構わな
い。
【0022】本発明のヒドロシリル基を含有する有機系
硬化剤を合成する際の装置としては、特に制限はない
が、オレフィン、ヒドロシリル基を持つ化合物及び溶媒
の沸点以上での反応を行う場合にはオートクレーブなど
の耐圧容器が好ましい。さらに、均一に反応を進行させ
るために、十分な撹拌能力を持った装置が好ましい。
【0023】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0024】製造例1:撹拌可能な50リットル容積の
ステンレス製反応容器中に1,3,5,7−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサン44.25kg(184.0mo
l)を入れ、窒素下80℃に加熱した。10分後にビス
(1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジ
シロキサン)白金錯体触媒キシレン溶液(0.56g;
5.4×10-2mmol)を入れた。更に10分後に十分な撹
拌を加えながら1,9−デカジエン2.874kg(2
0.8mol)と1,3,5,7−テトラメチルシクロテ
トラシロキサン5.75kg(23.9mol)の混合物を
1時間かけて添加した。全量添加後、ガスクロマトグラ
フィーで1,9−デカジエンの残存量を定量し、消失す
るまで80℃で撹拌を続けた。反応混合物を濃縮し、残
留物として10.8kgの無色透明なSi−H基含有硬化
剤を得た。この生成物はGPC分析により、下記式
(1)の構造を有する化合物が主生成物であることが解
った。また、この生成物をアルカリ水により加水分解し
た時に発生する水素ガス量よりこの生成物のSi−H基
含量は0.976mol/100gであることがわかっ
た。
【0025】
【化3】
【0026】実施例1:製造例1で合成されたSi−H
基含有硬化剤1kgにベンゾチアゾール23mg(0.17
mmol)を1wt%トルエン溶液で添加し、よく混合し
た。この内の一部をスクリュー瓶に入れ密栓して40℃
で2ケ月間保存した。Si−H基含量は0.964mol
/100gでほとんど変化なく、GPCによる分析でも
高分子量化したものは観察されなかった。
【0027】比較例1:製造例1で合成されたSi−H
基含有硬化剤の内の一部をスクリュー瓶に入れ密栓して
40℃で2ケ月間保存した。全体がゲル状になった。
【0028】製造例2:撹拌可能な5リットル容積のガ
ラス製反応容器中にH−オイル(トリメチルシリル封止
ポリメチルヒドロシロキサン;Si−H 15.8mmol
/g)63.3g(Si−H 1.00mol)を入れ、
窒素下80℃に加熱した。10分後にビス(1,3−ジ
ビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン)
白金錯体触媒(6.5×10-7mmol)を入れた。更に10
分後に十分な撹拌を加えながらスチレン26.0g
(0.25mol)を30分間かけて添加した。全量添加
後、2時間加熱撹拌を継続した。反応混合物を濃縮し、
残留物として83gのSi−H基含有硬化剤を得た。ま
た、既述の分析によりこの生成物のSi−H基含量は
0.78mol /100gであることがわかった。この生
成物は室温で1カ月貯蔵後も性質に大きな変化は見られ
なかった。この反応の体積当たりの生成量は約880g
/リットルである。
【0029】実施例2:製造例2で合成されたSi−H
基含有硬化剤42gにベンゾチアゾール0.38mg
(2.8×10-6mmol)を1wt%トルエン溶液で添加
し、よく混合した。この内の一部をスクリュー瓶に入れ
密栓して40℃で2ケ月間保存した。Si−H基含量は
0.75mol /100gでほとんど変化なく、GPCに
よる分析でも高分子量化したものは観察されなかった。
【0030】比較例2:製造例2で合成されたSi−H
基含有硬化剤の内の一部をスクリュー瓶に入れ密栓して
40℃で2ケ月間保存した。全体がゲル状になった。
【0031】製造例3:特開昭53−134095号公
報に開示された方法に従って、末端にアリル型オレフィ
ン基を有するポリオキシプロピレンを合成した。平均分
子量3000であるポリオキシプロピレングリコールと
粉末苛性ソーダを110℃で撹拌し、アリルクロライド
を加えて、110℃で末端をアリルエーテル化した。こ
れをケイ酸アルミニウムにより処理して、精製末端アリ
ルエーテル化ポリオキシプロピレンを合成した。
【0032】ヨウ素価からオレフィン含量は0.064
mol/100gであった。
【0033】製造例4:撹拌可能な5リットル容積のス
テンレス製反応容器中に1,3,5,7−テトラメチル
シクロテトラシロキサン443g(1.84mol)を入
れ、窒素下80℃に加熱した。10分後にビス(1,3
−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン)白金錯体触媒キシレン溶液(0.022g;2.1
6×10-3mmol)を入れた。更に10分後に十分な撹拌を
加えながら製造例3の末端アリルエーテル化ポリオキシ
プロピレン656g(オレフィン0.42mol)と1,
3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン5
7.5g(0.24mol)の混合物を1時間かけて添加
した。全量添加後、IRでオレフィン量をモニターし、
消失するまで80℃で撹拌を続けた。反応混合物を濃縮
し、残留物として740gの無色透明なSi−H基含有
硬化剤を得た。また、既述の分析によりこの生成物のS
i−H基含量は0.14mol/100gであることがわ
かった。
【0034】実施例3:製造例4で合成されたSi−H
基含有硬化剤100gにべンゾチアゾール0.67mg
(4.9×10-3mmol)を1wt%トルエン溶液で添加
し、よく混合した。この内の一部をスクリュー瓶に入れ
密栓して40℃で2ケ月間保存した。Si−H基含量は
0.13mol/l00gでほとんど変化なく、GPCに
よる分析でも高分子量化したものは観察されなかった。
【0035】比較例3:製造例4で合成されたSi−H
基含有硬化剤の内の一部をスクリュー瓶に入れ密栓して
40℃で2ケ月間保存した。全体がゲル状になった。
【0036】
【本発明の効果】本発明の硬化剤貯蔵安定性改善方法
は、ヒドロシリル基を分子内に2つ以上持つ有機化合物
変性シリコン化合物の貯蔵安定性を高める方法を与え
る。このヒドロシリル基を分子内に2つ以上持つ有機化
合物変性シリコン化合物は付加型硬化性組成物の硬化剤
として使用される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に少なくとも1個のアルケニル基
    を含有する有機系化合物(A)と多価ハイドロジェンオ
    ルガノシリコン化合物(B)とを用いて、反応後もヒド
    ロシリル基が残存するようにして、金属触媒によりヒド
    ロシリル化を行うことにより合成されたヒドロシリル基
    を含有する有機系硬化剤に対し、チアゾール類、ホスフ
    ィン類から選ばれる化合物を添加することにより貯蔵安
    定性を改善することを特徴とする硬化剤の貯蔵安定性改
    善方法。
  2. 【請求項2】 前記チアゾール類がベンゾチアゾールで
    あることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵安定性改善
    方法。
  3. 【請求項3】 前記ホスフィン類がトリフェニルホスフ
    ィンであることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵安定
    性改善方法。
  4. 【請求項4】 前記金属触媒が白金触媒であることを特
    徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記
    載の貯蔵安定性改善方法。
  5. 【請求項5】 前記(A)成分が、分子中に少なくとも
    1個のアルケニル基を有する下記一般式(1)乃至一般
    式(4)からなる群より選ばれる有機化合物であること
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項
    に記載の貯蔵安定性改善方法。 一般式(1) [CH2=C(R1) −R2−O]a 3 一般式(2) [CH2=C(R1) −R2−C(=O)]a 4 一般式(3) [CH2=C(R1)]a 5 一般式(4) [CH2=C(R1) −R2−C(=O)−O]a 6 (但し、一般式中、R1は水素またはメチル基であり、
    2は炭素数0〜18の炭化水素基で1個以上のエ一テ
    ル結合を含有していてもよく、R3、R4、R6は炭素数
    1〜30の1〜4価の有機基であり、R5は炭素数1〜
    50の1〜4価の炭化水素基であり、aは1〜4から選
    ばれる整数である。)
  6. 【請求項6】 前記(B)成分がトリメチルシリル基末
    端ポリメチルヒドロシロキサン(Hオイル)であること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項
    に記載の貯蔵安定性改善方法。
  7. 【請求項7】 前記(B)成分が1分子中に3個以上の
    ヒドロシリル基を有する分子量500以下の多価ハイド
    ロジェンポリオルガノシロキサンであることを特徴とす
    る請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の貯
    蔵安定性改善方法。
  8. 【請求項8】 前記(A)成分が1,9−デカジエンで
    あることを特徴とする請求項1から請求項7までのいず
    れか1項に記載の貯蔵安定性改善方法。
  9. 【請求項9】 前記(B)成分が1,3,5,7−テト
    ラメチルシクロテトラシロキサンであることを特徴とす
    る請求項1から請求項5までと請求項7及び請求項8の
    いずれか1項に記載の貯蔵安定性改善方法。
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WO2008136351A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Hitachi Chemical Company, Ltd. 熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物を用いた光学部材
JPWO2008136351A1 (ja) * 2007-04-26 2010-07-29 日立化成工業株式会社 熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物を用いた光学部材

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