JPH08157676A - 曲面加工用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

曲面加工用塩化ビニル系樹脂フィルム

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JPH08157676A
JPH08157676A JP30746994A JP30746994A JPH08157676A JP H08157676 A JPH08157676 A JP H08157676A JP 30746994 A JP30746994 A JP 30746994A JP 30746994 A JP30746994 A JP 30746994A JP H08157676 A JPH08157676 A JP H08157676A
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JP
Japan
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film
curved surface
weight
base material
parts
Prior art date
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JP30746994A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Sato
裕喜 佐藤
Masakazu Ishibashi
正和 石橋
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分子構造の異なる2種類のアクリル系樹脂の
特性によって優れた曲面加工性を得る。 【構成】 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、メチ
ルメタクリレート−アクリル酸アルキル共重合体、α−
メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメチル
メタクリレート−マレイミド共重合体30重量部以下、
上記メチルメタクリレート−アクリル酸アルキル共重合
体とは構造式の異なるメチルメタクリレート−アクリル
酸アルキル共重合体20重量部以下、可塑剤20重量部
以下を含有させて、基材Aの凹部a1等の曲面形状に沿
って貼り合わされる曲面加工用塩化ビニル系樹脂フィル
ム1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システムキッチン用
扉、家具、クローゼット及び洗面台等の表面層を構成す
る塩化ビニル系樹脂フィルムの改良に関し、特に曲面を
有する基材に対して好適な曲面加工用塩化ビニル系樹脂
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具や建材等の化粧板には、
絵柄を施したり表面を保護するためにポリ塩化ビニルフ
ィルムが一般によく用いられている。このポリ塩化ビニ
ル(PVC)フィルムをMDFやパーチクルボード等の
基材に貼り合わせる貼り合わせ加工は、基材の表面形状
が立体的な三次元曲面等複雑な形状をしている程難し
く、ポリ塩化ビニルフィルムを基材表面形状に沿って適
正に貼り合わせることがなかなかできない。
【0003】そこで、例えば実開平5−65525号公
報に開示されているような曲面ラミネートマシンが開発
されている。この曲面ラミネートマシンによる貼り合わ
せ原理を図7に基づいて説明するに、接着剤が塗布され
たポリ塩化ビニルフィルムaを接着剤層bを基材cの三
次元曲面形状の貼り合わせ面である表面に向けた状態
で、基材cと共に曲面ラミネートマシーンのEPゴム
(エチレン−プロピレンラバー)等の柔軟性及び耐熱性
の良好なゴムロールdと金属ロールeとの間に挿入し、
上記ゴムロールdを弾性変形させながら熱と圧力により
上記ポリ塩化ビニルフィルムaを基材cの曲面形状に沿
って貼り合わせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポリ塩化ビ
ニルフィルムは基材に貼り合わされる際に引き伸ばされ
るため、この引き伸ばされた部分が貼り合わせ後に収縮
して該部分が基材から浮き上がってしまい、最終製品と
しての質感が損われるという問題がある。この貼り合わ
せ時の伸びと貼り合わせ後の収縮とは一般に比例する傾
向にあるため、上記の貼り合わせ後の浮き上がり現象を
防止するには貼り合わせ時に伸びの比較的少ないポリ塩
化ビニルフィルムを採用することが考えられる。しか
し、この場合には、ポリ塩化ビニルフィルムが基材の表
面に適正に沿わず、凹部の底面コーナーに浮き上がり現
象が生ずることになる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、フィルムの配合組成を
改良することにより、貼り合わせ時に基材表面に適正に
沿うとともに、貼り合わせ後に収縮の少ないポリ塩化ビ
ニル系フィルムを得んとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、基材の曲面形状に沿って貼り合わされる
曲面加工用塩化ビニル系樹脂フィルムを対象とし、次の
ような解決手段を講じた。
【0007】すなわち、本発明の解決手段は、ポリ塩化
ビニル100重量部に対して、下記の一般式で表される
メチルメタクリレート−アクリル酸アルキル共重合体、
【化3】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
チルメタクリレート−マレイミド共重合体30重量部以
下、下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−ア
クリル酸アルキル共重合体20重量部以下、
【化4】 可塑剤20重量部以下を含有することを特徴とする。
【0008】フィルムを構成する配合組成のうち、下記
の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリル酸
アルキル共重合体、
【化5】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
チルメタクリレート−マレイミド共重合体を30重量部
以下含有させるのは、これらはポリ塩化ビニルに比べて
ビガット軟化温度、熱変形温度及び柔軟温度が高く、か
つ、ポリ塩化ビニルに相溶性があり、加工直後における
フィルムの温度60〜70℃,及び貼り合わせた製品の
保管及び使用時の温度がmax 60℃と想定した場合の温
度域においてフィルムの温度に対する感受性を抑制し
て、曲面ラミネートマシンにより基材に伸ばして貼り合
わされた部分のフィルムの収縮を抑えることができるか
らである。また、添加しない場合と比べ加工時の伸びを
低下させず、ほぼ同等であるからである。
【0009】さらに、上記一般式で表されるメチルメタ
クリレート−アクリル酸アルキル共重合体とは構造の異
なる下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−ア
クリル酸アルキル共重合体
【化6】 を20重量部以下含有させるのは、ポリ塩化ビニルとの
相溶性に加え、ポリ塩化ビニルよりも数十倍の長さを持
った高重合度の樹脂であるため、ポリ塩化ビニルに添加
することによりポリ塩化ビニルとの鎖の絡まりが密とな
り、60〜120℃の温度で加工時におけるフィルムの
伸び率を向上させるとともに沿い適性を向上させる働き
があるからである。
【0010】可塑剤の含有量を20重量部以下に設定し
たのは、20重量部を超えると曲面ラミネートマシンの
ゴムロールと金属ロールとでフィルムを挟んだ際、フィ
ルムが伸び過ぎ、その後に大きく収縮して基材から剥離
して浮き上がり、製品価値が損われるからである。特
に、5〜12重量部の範囲が好ましい。
【0011】
【作用】上記の構成により、本発明の解決手段では、フ
ィルムに含まれるアクリル系樹脂によって貼り合わせ時
の伸びと貼り合わせ後の収縮が適度に得られ、フィルム
が基材の表面形状に隙間なく沿う。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に図面を
参照しつつ説明する。なお、本発明はここで挙げた実施
例になんら限定されるものではない。
【0013】平均重合度850のポリ塩化ビニル100
重量部に対し、表1に示す配合割合にて可塑剤及び各種
アクリル系共重合体を配合し、カレンダー加工によって
厚み0.2mmのフィルムとして巻き取った。なお、表1
には記載していないが、耐衝撃剤(MBS カネエース
B−11A鐘淵化学工業(株))、Cd−Ba系安定
剤を適量配合している。また、表1中、アクリル系共重
合体メタブレンH−602,H−605,H−630は
共に三菱レイヨン(株)製のものであり、メタブレンH
−602とは下記の一般式で表されるメチルメタクリレ
ート−アクリル酸アルキル共重合体であり、
【化7】 メタブレンH−605とはα−メチルスチレン−アクリ
ロニトリル共重合体であり、メタブレンH−630とは
メチルメタクリレート−マレイミド共重合体である。ま
た、アクリル系共重合体メタブレンP−530,P−5
51も共に三菱レイヨン(株)製のものであり、これら
は共に下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−
アクリル酸アルキル共重合体であり、
【化8】 メタブレンP−530とは平均分子量が300万であ
り、メタブレンP−551は平均分子量が150万であ
る。
【0014】図1に示すように、上述の如くして得たフ
ィルム1の裏面に接着剤を塗布して接着剤層2を形成
し、凹部a1 を有する三次曲面形状の基材(MDF)A
の貼り合わせ面である表面に接着剤層2を向けた状態
で、上記フィルム1を基材Aと共に曲面ラミネートマシ
ン(図示せず)のEPゴム製のゴムロールと金属ロール
との間に挿入し(挿入状態は図7参照)、上記ゴムロー
ルを弾性変形させながら熱と圧力により上記フィルム1
を下記の加工条件にて基材Aの曲面形状に沿って貼り合
わせた。
【0015】<加工条件> EPゴム製のゴムロール/金属ロール挿入時の材料温
度;90〜100℃ 圧力;約10kg/cm2 ライン速度;5m/min 接着剤;主剤NO5490(溶剤系ウレタン):硬化剤
U−70(イソシアネート化合物)=100:5 ノ
ーテープ工業(株)製 接着剤の膜厚(ドライ);100μm
【0016】この基材Aに貼り合わされたフィルム1の
評価を下記の条件にて行い、その評価結果を表1に示
す。
【0017】<凹部への密着度> 成形直後;曲面ラミネートマシンによりフィルム1と基
材Aとを貼り合わせた成形品を切断し、基材Aの凹部a
1 におけるフィルム1の密着度を目視により5段階評価
した。
【0018】60℃×48H後;曲面ラミネートマシン
によりフィルム1と基材Aとを貼り合わせた成形品を6
0℃に設定したギヤオーブン中に2日間(48H)放置
した後に切断し、凹部a1 におけるフィルム1の密着度
を目視により5段階評価した。
【0019】評価のランク;表1中、は図2に示すよ
うにフィルム1が基材Aの凹部a1に隙間なく密着して
いることを表す。は図3に示すようにフィルム1が基
材Aの凹部a1 底面のコーナーから僅かに浮き上がって
いることを表す。は図4に示すようにフィルム1が基
材Aの凹部a1 底面から大きく浮き上がって僅かにしか
接触していないことを表す。は図5に示すようにフィ
ルム1は基材Aの凹部a1 に入り込んではいるが、凹部
a1 底面から完全に離れていることを表す。は図6に
示すようにフィルム1は基材Aの曲面形状に沿おうとは
せず、凹部a1 に上を通り過ぎてフラットになっている
ことを示す。
【0020】<クリープ性>幅25mm、標線100mmの
試料を60℃にて引張試験機に据え付け、1分間放置し
た後、50mm/minの速度で200mmまで引張り、下側チ
ャックを外して試料を解放し、5分間放置する。その
後、試料を取り出して収縮量を測定した(縦方向のみ評
価した)。このクリープ性については、曲面ラミネート
マシンで基材Aに貼り合わせた後のフィルム1の収縮に
ついての代用試験である。
【0021】<引張伸び率>JIS−K−6734に基
づく1号ダンベルにより試験片を作成し、60℃、80
℃、100℃にて縦方向のみの伸び率を引張試験機にて
測定した。
【0022】<総合評価>○×方式にて評価した。◎印
は何等問題がなかったことを、○印は◎印に比べて若干
評価が低かったが、使用に際してはあまり問題がないこ
とを、×印は評価が極めて低く、使用に耐えないことを
それぞれ表す。
【0023】
【表1】
【0024】その結果、実施例1〜8では、全ての評価
項目において満足のいく評価を得ることができた。しか
し、比較例1〜3では、特に凹部a1 への密着度及びク
リープ性において満足のいく評価を得ることができなか
った。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルムを構成する樹脂として分子構造の異なる2種類
のアクリル系樹脂を用いたので、この樹脂の特性によっ
て立体的な三次曲面形状によく沿うとともに、貼り合わ
せ時に伸びた部分が収縮せず、優れた曲面加工性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムを基材に貼り合わせた状態を示す断面
図である。
【図2】フィルムの基材凹部への密着度の5段階評価の
うち完全密着状態を示す断面図である。
【図3】フィルムの基材凹部への密着度の5段階評価の
うちフィルムが凹部底面のコーナーから僅かに浮き上が
った状態を示す断面図である。
【図4】フィルムの基材凹部への密着度の5段階評価の
うちフィルムが凹部底面から大きく浮き上がって僅かに
しか接触していない状態を示す断面図である。
【図5】フィルムの基材凹部への密着度の5段階評価の
うちフィルムが凹部底面から完全に離れている状態を示
す断面図である。
【図6】フィルムの基材凹部への密着度の5段階評価の
うちフィルムが基材の曲面形状に沿わずフラットになっ
ている状態を示す断面図である。
【図7】曲面ラミネートマシンによるフィルム貼り合わ
せ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フィルム A 基材 a1 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 35:00)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の曲面形状に沿って貼り合わされる
    曲面加工用塩化ビニル系樹脂フィルムであって、 ポリ塩化ビニル100重量部に対して、 下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリ
    ル酸アルキル共重合体、 【化1】 α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体又はメ
    チルメタクリレート−マレイミド共重合体30重量部以
    下、 下記の一般式で表されるメチルメタクリレート−アクリ
    ル酸アルキル共重合体20重量部以下、 【化2】 可塑剤20重量部以下を含有することを特徴とする曲面
    加工用塩化ビニル系樹脂フィルム。
JP30746994A 1994-12-12 1994-12-12 曲面加工用塩化ビニル系樹脂フィルム Pending JPH08157676A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITVA20090014A1 (it) * 2009-02-20 2010-08-21 Alfatherm S P A Pellicola incollabile su un substrato per la nobilitazione di superfici esposte all'ambiente esterno
JP2014133961A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Okamoto Kk 壁装材及び表層フィルム
JP2019093582A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 バンドー化学株式会社 加飾フィルム、加飾成形品及び加飾成形品の製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030325