JPH08157761A - 水性インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents
水性インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器Info
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- JPH08157761A JPH08157761A JP32923694A JP32923694A JPH08157761A JP H08157761 A JPH08157761 A JP H08157761A JP 32923694 A JP32923694 A JP 32923694A JP 32923694 A JP32923694 A JP 32923694A JP H08157761 A JPH08157761 A JP H08157761A
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Abstract
実質的に解消し、記録ドットの発色性を低下させること
なく、且つエッジがよりシャープな状態での記録が可能
で、更に耐水性に優れた記録画像が提供される水性イン
ク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるイ
ンクを用いた機器を提供すること。 【構成】 色材と液媒体とを含む液組成物からなるイン
クにおいて、水溶性樹脂を溶解してなる油膜形成成分が
含まれていることを特徴とする水性インク、これを用い
たインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機
器。
Description
フィス)から小液滴として吐出、飛翔させ、この小液滴
を被記録材表面へ付着させて記録を行なうインクジェッ
ト記録において使用する水性インクに関し、特に、普通
紙記録におけるカラーブリーディングを実質的に解消
し、記録ドットの発色性を低下させることなく、且つエ
ッジがよりシャープな状態の記録、更に耐水性に優れた
記録画像の提供が可能な水性インク、これを用いたイン
クジェット記録方法、及びかかるインクを用いた機器に
関する。
クとしては、安全性及び臭気等の面から水性インクが主
流であり、インクジェット用インクとして、各種の水溶
性染料又は顔料を、水又は水と水溶性有機溶媒に溶解又
は分散させ、更に必要に応じて、保湿剤、染料溶解助剤
及び防かび剤等を添加したインクが知られている。又、
インクジェット記録は、インクを毎秒数千滴以上のイン
ク滴を吐出することが可能であり、高速記録が容易であ
ること、騒音が少ないこと、カラー化が容易であるこ
と、高解像度化が可能であること、普通紙記録が可能で
あること等の多くの長所を持っており、数年来普及が目
覚ましい。更に、近年パソコンの低価格化、高性能化及
びGUI環境の標準化により、プリンタ等の画像記録
も、高発色、高品位、高堅牢性、高解像度記録及び高速
記録の要求が高まり、記録ドットのエッジを鮮明にし、
特に、混色滲み(ブリーディング)を少なくするという
技術手段が提案されつつある。
制する手段としては、下記の種々の方法がある。先ず、
第1の例として、米国特許5181045号明細書に
は、2色の境界部で混色させることによって、酸−アル
カリ反応により染料を析出させ、ブリードを防止する方
法が開示されている。具体的には、インクの1色の色材
にpHによって溶解度が異なる染料を用い、例えばこれ
をアルカリ性にしておき、他の1色を、該染料が析出す
る様な酸性のpHにしておくことによって、紙面上で2
色のインク滴が接触した際に、これらのインクの境界部
で染料が析出し、ブリーディングが抑えられるというも
のである。
23号明細書に、黒のアニオン染料インクと黄色のカチ
オン染料インクとを、塩化カルシウム等の金属塩により
沈澱させる方法が開示されている。これは、カラーブリ
ードが特に黒色と黄色間で顕著に目立つことから、黄色
インクにカチオン染料に加え、沈澱剤として金属塩を含
有させておくことによってインクの境界でのブリードを
減少させる手法である。更に、第3の例として、米国特
許5211747号明細書には、高速定着、フェザリン
グ及びブリーディングの防止手段として、水又はアルコ
ール可溶の糊抜き剤(ポリオキシアルキレン誘導体、親
水性ポリジメチルシロキサン及び脂肪族イミダゾリン誘
導体等)をインク中に添加しておくことにより、インク
を紙へ高速に浸透させて前記課題を解決することが開示
されている。ここで、糊抜き剤は紙のサイズ度を下げる
働きがあるとしている。
884号公報には、高分子コロイドとCMC(臨界ミセ
ル濃度)以上の界面活性剤を含み、CMC以上の界面活
性剤の添加により形成されるミセルへの染料の吸着作用
と高分子コロイドの会合による染料分子の吸着効果で、
ブリーディングを抑制することが開示されている。
57号明細書には、高分子量のコロイドと2種類の界面
活性剤と水不溶性染料とオイルとからなる熱インクジェ
ット記録用マイクロエマルションインクが開示されてお
り、該インクによって、ブリーディング防止と、シャー
プな文字の印字、及び印字物の耐水性の向上等の効果が
得られることが挙げられている。更に、第6の例とし
て、特開平4−7371号公報には、親水性分散媒と微
粒子とを含有し、さらに乾燥抑制剤として蔗糖エステル
を含有するインクが開示されている。その作用として、
蔗糖エステルがインク表面で薄い保護膜を形成してイン
クの乾燥を抑制するとしている。
記第1の例では、染料の沈澱生成によりブリーディグを
抑制している為、沈澱がインク滴中に浮遊してしまい、
ブリーディグ抑制の効果は少ない。又、第2の例では、
インク中に塩化カルシウム等の金属塩が含有されている
為、熱インクジェット記録方法では熱発生部表面にコゲ
ーションを生成し、記録特性が低下するという問題があ
る。第3の例は、紙のサイズ度を下げることによって、
高速定着、フェザリング及びブリーディングを抑制する
方法である為、インク滴の紙への浸透が過大となり発色
性に劣るという問題がある。更に、第4の例では、CM
C以上の界面活性剤を用いる為、定着時間は短縮される
ものの、第3の例と同様に紙へのインクの浸透量が大き
くなり、発色性が劣るという問題がある。
ンクを用いる為、色材の耐水性には優れるものの、エマ
ルションの分散の為に界面活性剤を多量に使用するの
で、前記従来技術と同じく紙へのインクの浸透量が大き
くなり過ぎ、発色性が劣るという問題がある。又、第6
の例では、蔗糖エステルは蔗糖と脂肪酸とのエステルで
あり、界面活性剤(乳化剤)として機能する為、液媒体
と相溶性があり、接触記録する場合の2ドット間の相互
拡散、即ち、ブリーディングを回避することが出来ない
という問題がある。
けるカラーブリーディングを実質的に解消し、記録ドッ
トの発色性を低下させることなく、且つエッジがよりシ
ャープな状態での記録が可能で、更に耐水性に優れた記
録画像が提供される水性インク、これを用いたインクジ
ェット記録方法及びかかるインクを用いた機器を提供す
ることにある。
明によって達成される。即ち、本発明は、色材と液媒体
とを含む液組成物からなるインクにおいて、水溶性樹脂
を溶解してなる油膜形成成分が含まれていることを特徴
とする水性インク、これを用いたインクジェット記録方
法及びかかるインクを用いた機器である。
以下に詳細に述べる。図1に、本発明の水性インクをイ
ンクジェット記録方法によって、紙等の被記録材表面に
付着させた場合のインクの挙動の模式図を示す。インク
ジェット記録の様に非接触式の記録方法では、記録ヘッ
ドから飛翔する小液滴は、記録ヘッドと被記録材との空
間においては球状の形態を成している。そこで、本発明
のインクの構成成分である油膜形成成分によって形成さ
れる油膜層は、この球状の液滴の表面を被覆した状態と
なっており、図1に示した様に、この状態でインクの球
状液滴が紙等の被記録材上へと着弾する。着弾後、紙等
の被記録材上への浸透速度は、水に比べて油膜形成成分
の方が格段に速く、インク液滴が紙に接触した面及び液
滴の輪郭部分に存在している油膜形成成分が、先ずイン
ク中の大半を占める成分である水に先行して紙中へと浸
透する。該油膜形成成分の浸透の後、遅れて色材成分を
含む水を主とする液媒体が紙中に等方的に浸透して行
く。この結果、紙等の被記録材への水の浸透中の挙動と
して、記録ドットの輪郭部においては紙面(に平行な)
方向への水等の浸透が、先に紙中に浸透した油膜形成成
分の壁によって阻止される為、被記録材へのインク液滴
の着弾時のドット径以上に広がることはない。その為、
記録ドットのエッジが円形に保持され、所謂、フェザリ
ングが抑制され、結果として記録ドットのエッジがシャ
ープになる。
色材の紙中への滲透も、図1に示した様に、該方向へも
インク液滴の油膜層の形成成分が既に球状に浸透してい
る為、油膜形成成分が浸透しているよりも深い層への浸
透が抑制される。この結果、色材がより紙表面近傍に残
り、発色性の向上が得られる。又、記録ドットが紙へ定
着乾燥後は、油膜形成成分が揮発してしまい、水に不溶
な樹脂成分が色材の表面を膜状に覆うことになる為、記
録ドットの耐水性が得られる。一方、カラー印刷した場
合にも、隣接して記録された異なる色のドット間で、や
はり油膜形成成分が既に先に紙中に浸透しているので、
紙表面における水を主とする色材成分はドット相互に混
合することは出来ない。その結果、印字物には混色滲み
(ブリーディング)が殆ど発生しない。
本発明を詳細に説明する。本発明でいう油膜とは、イン
クを構成する主たる液媒体成分である水表面に浮遊して
薄膜状態に存在するものをいい、水とは相互に殆ど溶解
せず、且つ色材成分を含まない無色の油膜形成成分から
なるが、本発明においては、該成分中に水に不溶な樹脂
を含んだ組成物が使用されていることを特徴とする。
な材料について述べる。油膜形成成分に必要な条件は、
2種類の互いに溶解しない液体の表面エネルギーの釣り
合いで決まる。今、液体1を水、液体2を油とし、水面
上に油滴を置いたとき、油滴は3つの張力の作用を受け
る。γwを水の表面張力、γoを油の表面張力、γwoを水
と油の界面張力とすると、γw>γo+γwoのとき、油滴
はレンズ状に浮遊して、γw=γocosθ1+γwoco
sθ2なる釣り合い(θ1及びθ2は接触角)を保つ。従
って、本発明の油膜とは、γw>γo+γwoなる条件を満
足するものを指す。
2.0wt%以下の、実質上水難溶性又は水不溶性であ
るものが油膜形成成分として好ましく使用される。その
様な物性を持つ材料としては具体的には、有機化合物の
中から選択された後述の有機溶剤が好適である。上記の
様な油膜形成成分のインク中における含有量は、0.1
〜15wt%とするのが好ましい。0.1wt%より少
ないと油膜層の厚さが薄すぎて充分な効果が得られず、
15wt%より多いと、臭気、引火性、人体に対する悪
影響、及び記録装置の構成部材に対する悪影響が出てく
るので好ましくない。
して好適な材料を具体的に挙げる。先ず第1に、炭化水
素が好適であり、中でも比較的沸点が高く、常温で液体
であるものが好ましい。例えば、炭素数8以上、20以
下の飽和炭化水素である、オクタン、ノナン、デカン、
ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペ
ンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカ
ン、ノナデカン及びイコサン等を使用することが可能で
ある。これらは直鎖状であっても分枝した異性体であっ
てもよく、且つそれらの混合体であってもよい。
ましく使用することが出来、特に、ヨウ素価が130以
下の化合物が好ましく用いられる。ヨウ素価が130よ
り大きいと、乾性油に属し、空気中に放置すると被膜を
形成してしまい、記録ヘッドのノズル詰まりを生ずる
為、装置の信頼性が得られない。上記の要件を満たすも
のとしては、具体的には、綿実油、大豆油、ヤシ油、ナ
タネ油、ヒマシ油、スクワラン等が挙げられ、その一部
は食用に供することが出来る油脂であり、安全性の高い
化合物である。
能であり、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸(ラウ
リン酸)、テトラデカン酸(ミリスチン酸)及びヘキサ
デカン酸(パルミチン酸)等が挙げられる。更に、炭素
数6以上の、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペン
タノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチル
−1−ブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノー
ル、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタ
ノール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−ノナオー
ル、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−
デカノール、1−ウンデカノール及び1−ドデカノール
等の水不溶性の脂肪族アルコール類(異性体を含む。)
も使用することが出来る。又、メチルイソブチルケトン
(MIBK)、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、4−
ヘプタノン、2,6−ジメチル−4−ヘプタノン、ホロ
ン、イソホロン及びアセトフェノン等の炭素数6以上の
ケトン類も、形成される油膜が上述した物性条件を満足
するので使用することが出来る。
テル;酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチ
ル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸sec−ヘ
キシル、2−エチルブチルアセタート、2−エチルヘキ
シルアセタート、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸ブ
チル、プロピオン酸イソペンチル、酪酸メチル、酪酸エ
チル、酪酸ブチル、酪酸イソペンチル、イソ酪酸エステ
ル、イソ吉草酸エステル、ステアリン酸エステル、ミリ
スチン酸イソトリデシル、アセチルリシノール酸メチ
ル、アセチルリシノール酸ブチル、オレイン酸ブチル、
グリセリンモノオレイン酸エステル、及び脂肪族二塩基
酸エステル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−
ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼラ
イン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、
その他、ホウ酸トリブチル、ホウ酸トリペンチル、リン
酸トリブチル及びフタル酸ジオクチル等も使用すること
が出来る。又、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
等も使用することが可能である。以上述べた化合物は夫
々単体で使用してもよいし、又、混合して使用しても効
果に影響は与えない。
が、前述した物性条件を満たしていれば使用可能である
ことは言うまでもない。又、後述する様な本発明で使用
する水不溶性樹脂を溶解する為に、ジオキサン、ソルベ
ントナフサ、フルフラール、エタノール、トルエン等と
いった樹脂の可溶化剤を使用することも、本発明に用い
られる材料の適用をより広範にすることが出来る為、好
ましい。
膜形成能に依存する為、比較的表面張力が高い油膜形成
成分の場合には、先に述べた油膜と水等の液媒体との界
面張力を低下させると、より効果が上がる為、更に好ま
しい。従って、その目的の為に、上記した様な各種の油
膜形成成分に界面活性剤を添加することが有効である
が、その際、種々の界面活性剤を使用することが出来
る。具体的には、陰イオン界面活性剤として、カルボン
酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩及びリン酸エステ
ル塩等、陽イオン界面活性剤として、脂肪族アミン塩及
び脂肪族4級アンモニウム塩等、非イオン性界面活性剤
として、アルキル及びアルキルアリルポリオキシエチレ
ンエーテル等のエーテル型、グリセリンエステルのポリ
オキシエチレンエーテル等のエーテルエステル型、ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル等のエステル型、脂
肪族アルカノールアミド等、両性界面活性剤として、カ
ルボキシベタイン型、アミノカルボン酸塩及びイミダゾ
リウムベタイン等、を挙げることが出来る。
ル濃度(CMC)以下にすべきである。これは、界面活
性剤の濃度を上げていくと、CMC付近で、界面活性剤
分子が会合して親水性基を外側にしてミセルという集合
体を形成する。CMCより多くなると、液内部に油膜形
成成分を核とするミセルを生成して、基媒体表面に存在
する油膜形成成分を取り込んでしまうことになり、イン
ク中における油膜の効果が減少してしまうからである。
以上に述べた以外の界面活性剤としては、少量の添加で
界面張力低下効果が大きいフッ素系界面活性剤が有効で
ある。これらは数100ppm程度の添加で充分な効果
が得られる場合が多く、特に好ましい。又、フッ素系界
面活性剤は、他の特徴として、耐薬品性及び耐熱性が極
めて高いことも挙げられる。
脂について詳述する。当該樹脂の作用は先述の様に、乾
燥後の記録ドットの表面に水不溶性の被膜を形成し、記
録画像の耐水性の向上を達成するものであり、ラッカー
等と称される塗料用の高分子材料を使用することが出来
る。水不溶性樹脂は、溶剤(本発明においては油膜形成
成分)が蒸発した後に連続的な薄膜を形成させる為に添
加しているので、分子量が比較的大きいものを用いるの
が好ましい。例えば、連続膜を形成させる為には、上記
の様な樹脂を用いる場合は、20,000以上の分子量
の樹脂を使用するのが好ましく、これより分子量の小さ
い樹脂では部分的に膜が不連続になり、記録ドットの充
分な耐水性が得られない。
ては、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸ビニ
ル、〔塩化ビニル〕n−〔酢酸ビニル〕m共重合体(n:
m=85:15程度のもの)、ポリビニルホルマール、
ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール、多価
アルコール(グリセリン、ペンタエリスリトール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール及びトリメチロールエタン等)と多塩基酸
(無水フタル酸、無水マレイン酸、フマル酸、アジピン
酸等)との重縮合物であるポリエステル(無水フタル酸
の様な飽和酸との重縮合物をアルキド樹脂と、無水マレ
イン酸の様な不飽和酸との重縮合物を不飽和アルキド樹
脂等と呼称する)等を使用することが可能である。これ
らの樹脂は単独で使用しても、混合して使用してもいず
れでもよく、本発明の効果に影響を与えることはない。
上記の様な水不溶性樹脂の油膜形成成分中における含有
量は、0.5〜20wt%程度とするのが好ましく、
0.5wt%よりも少ないと油膜形成成分の乾燥後に連
続膜とならず、20wt%よりも多いと、油膜形成成分
が増粘し、紙への浸透速度が遅くなってしまい本発明の
効果が得られない。
することの出来る色材としては、アニオン性の色素イオ
ンを形成する染料が好ましく、例えば、直接染料、酸性
染料及び反応性染料等が好適である。具体的には、C.I.
Direct Black 17、C.I.Direct Black 19、C.I.Dire
ct Black 62、C.I.Direct Black 154、IJA26
0、IJA286、C.I.Food Black 2、C.I.Reactive
Black 5、USP−5,053,495に記載の染料等
のブラック染料、C.I.Direct Yellow 11、C.I.Direct
Yellow 44、C.I.Direct Yellow 86、C.I.Direct Y
ellow 142、C.I.Reactive Yellow 2等のイエロー染
料、C.I.Direct Red 227、C.I.Direct Red 52、I
JR−016、C.I.45100等のマゼンタ染料及びC.
I.DirectBlue 15、C.I.Direct Blue 199、C.I.4
2090、C.I.Acid Blue 9、C.I.Reactive Blue 5等
のシアン染料を挙げることが出来る。これらの染料以外
でも、可溶化基を減らして耐水性を高めたもの、溶解度
をpH敏感にした特殊なグレードのもの等、いずれも本
発明で使用することが可能である。
ので使用され得る。即ち、カーボンブラック(三菱化成
製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、N
o.40、No.52、MA7、MA8、#2200B、M
A−100、コロンビヤカーボン社製のRaven125
5、Raven1060、キャボット社製のRega1330
R、Rega1660R、Mogul L、DEGUSSA社製の
Color Black FW18、Printex 35、Printex U
等)、カーボンブラックの表面を酸化処理、或いはプラ
ズマ処理したもの、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フ
タロシアニン系顔料、イソインドリノン系高級顔料、キ
ナクリドン系高級顔料、ジオキサンバイオレット、ペリ
ノン・ペリレン系高級顔料等の有機顔料、更に、群青
(ウルトラマリン)、紺青(プルシアンブルー)、チタ
ニウムイエロー、モリブデンレッド等の無機顔料を使用
することが出来る。更に、上記顔料に分類される色材材
料である染料を体質顔料に染めつけた、所謂、染色レー
キも本発明の水性インクを構成する色材として使用可能
である。
は、信頼性及び保存安定性等、より優れたインクジェッ
ト記録適性を付与する為に、次に挙げる様な、保湿剤、
或いは溶解助剤を含有させてもよい。この様な材料とし
て、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2,4−
ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ
ール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエレン
グリコール200、ジプロピレングリコール、2,2’
−チオジエタノール、1,2,6−ヘキサントリオール
等のアルキレングリコール類、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコ
ールアミン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−
プロパンスルトン等の非プロトン性極性溶媒、1,2−
ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2
−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジブチルエーテル、2−メトキシエタ
ノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメト
キシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、1−
メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロ
パノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、
ホルムアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロ
リドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ソルビト
ール、ソルビット、尿素、1,3−ビス(β−ヒドロキ
シエチル)尿素等が挙げられる。
は、インク全重量の1〜30%の範囲とするのが好まし
い。又、中でも、保湿成分として、トリエタノールアミ
ン、尿素及び1,3−ビス(β−ヒドロキシエチル)尿
素等の尿素誘導体を添加した場合が効果の点で特に優れ
ている。又、インクジェット記録に本発明のインクを使
用する際に、メタノール、エタノール、プロパノール、
2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等
のアルキルアルコールを含有させると吐出性が向上し、
更に効果的である。これらのアルコール類は、インク全
重量の1〜10%の範囲で含有させることが好ましい。
本発明においては、更に必要に応じて、界面活性剤、p
H調整剤、防錆剤、防かび剤及び酸化防止剤等の添加剤
をインク中に含有させることも可能である。
ット記録に用いられる際、優れた効果が発揮される。本
発明で使用するインクジェット記録方法としては、所期
の目的を達成し得ればいずれのものでもよいが、例え
ば、インクに力学的エネルギーを作用させ液滴を吐出す
る記録方法、及びインクに熱エネルギーを加えてインク
の発泡により液滴を吐出する記録方法があるが、これら
のインクジェット記録方法に本発明のインクを使用する
のが特に好適である。
エネルギーを利用したインクジェット記録装置の主要部
であるヘッドの構成例を、図2及び図3に示す。図2
は、インク流路に沿ったヘッドの断面図であるが、これ
について以下に説明する。ヘッド1は、インクを通す流
路(ノズル)2を有するガラス、セラミック、シリコン
又はプラスチック板等と、発熱素子基板3とを接着して
得られる。該発熱素子基板3は、酸化シリコン、窒化シ
リコン及び炭化シリコン等で形成される保護層4、アル
ミニウム、金及びアルミニウム−銅合金等で形成される
電極5、HfB2、TaN及びTaAl等の高融点材料で形成され
る発熱抵抗体層6、熱酸化シリコン及び酸化アルミニウ
ム等で形成される蓄熱層7、及び、シリコン、アルミニ
ウム及び窒化アルミニウム等の放熱性のよい材料で形成
される基板8より構成されている。
にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板3
の、hで示される領域が急速に発熱する為、この表面に
接しているインクに気泡が発生し、その発生する圧力で
メニスカス10が突出し、インクがヘッド1のノズル2
を通して吐出し、オリフィス11より球状の記録小液滴
12となり、被記録材13に向かって飛翔する。図3
に、図2に示したヘッドを多数並べたマルチヘッドの外
観図を示す。
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は、記録ヘッド65
による記録領域に隣接した位置に配置され、記録ヘッド
65の移動経路中に突出した形態で保持される。又、6
2は記録ヘッド65の吐出口面のキャップであるり、ブ
レード61に隣接するホームポジションに配設され、記
録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、イン
ク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備え
る。更に、63はブレード61に隣接して設けられるイ
ンク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド6
5の移動経路中に突出した形態で保持される。
ク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面
の水分、塵挨等の除去が行われる。65は吐出エネルギ
ー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する
被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載してその移動を行う為のキャ
リッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可
能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
2は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラーで
ある。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接して
キャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの
移動経路中に突出する様に移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッド65のホ
ームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ば
かりでなく、記録ヘッド65が記録の為に記録領域を移
動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジ
ションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行
われる。
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジ45の一例を示す図である。ここで、4
0は供給用インクを収容したインク収容部、例えば、イ
ンク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられ
ている。この栓42に針(不図示)を挿入することによ
り、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならし
める。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
インク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているものが本発明
にとって好ましい。
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体になったものにも好適に用いられる。図6におい
て、70は記録ユニットであって、この中にはインクを
収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納さ
れており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリ
フィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出さ
れる構成になっている。
ンを用いることが本発明にとって好ましい。又、インク
吸収体を用いずに、インク収容部が内部にバネ等を仕込
んだインク袋である様な構造であってもよい。72は記
録ユニット内部を大気に連通させる為の大気連通口であ
る。この記録ユニット70は、図3で示す記録ヘッドに
代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対し
着脱自在になっている。
録装置の第2のものとしては、複数のノズルを有するノ
ズル形成基板と、ノズルに対向して配置された圧電材料
と導電材料とからなる圧力発生素子と、該圧力発生素子
の周囲を満たすインクを備え、且つ印加電圧により圧力
発生素子を変位させてインクの小液滴をノズルから吐出
させる形態のオンデマンドインクジェット記録ヘッドを
有する装置を挙げることが出来る。
ッドの構成例を図7に示したが、ヘッドは、インク室
(不図示)に連通したインク流路80と、所望の体積の
インク滴を吐出する為のオリフィスプレート81と、イ
ンクに直接圧力を作用させる振動板82と、該振動板8
2に接合され電気信号により変位する圧電素子83と、
これらの圧電素子83、オリフィスプレート81及び振
動板82等を支持固定する為の基体84とから構成され
ている。図7において、インク流路80は感光性樹脂等
で形成され、オリフィスプレート81は、ステンレス、
ニッケル等の金属に電鋳或いはプレス加工による穴あけ
等により設けられた吐出口85が形成され、振動板82
は、ステンレス、ニッケル及びチタン等の金属フィル
ム、或いは高弾性樹脂フィルム等で形成されており、圧
電素子83は、チタン酸バリウム又はPZT等の誘電体
材料で形成されている。
83にパルス状の電圧を与え、歪み応力を発生させ、そ
のエネルギーが圧電素子に接合された振動板82を変形
させてインク流路内のインクを垂直に加圧し、インク滴
をオリフィスプレートの吐出口85より吐出、記録を行
なう様に動作する。かかる記録ヘッドは、図4に示した
ものと同様な記録装置に組み込まれて使用される。又、
記録装置の細部の動作は前述したと同様に行なうもので
差しつかえない。
に具体的に説明する。尚、表中のインク組成は、特に断
わりがない限り重量%である。先ず、本発明の各種水性
インクの作製について述べる。始めに、色材に染料を用
いる場合は、適切な濃度の染料水溶液に、保湿剤及び溶
解助剤を順次添加し、必要に応じて界面活性剤及びpH
調整剤等を加え、メンブレンフィルター0.45μmで
濾過し、その後、適当量の適宜な油膜形成成分を加え、
振とう器で4時間振とうする。尚、水不溶性樹脂は、予
め油膜形成成分中に所定量溶解しておく。又、油膜形成
成分に界面活性剤を加える場合には、水不溶性樹脂を溶
解した後、界面活性剤の所定量を添加して油膜形成成分
を作製し、これを上記濾過液に添加する。
顔料を適切な分散剤水溶液に分散しておき、この分散液
の適当量と、必要に応じて、保湿剤、溶解助剤、界面活
性剤及びpH調整剤等を順次添加し、最後に、適当量の
油膜形成成分を加え、振とう器で4時間振とうする。染
料の場合と同様に、水不溶性樹脂は、予め油膜形成成分
中に所定量溶解しておく。又、油膜形成成分に界面活性
剤を加える場合には、水不溶性樹脂を溶解した後、界面
活性剤の所定量を添加して油膜形成成分を作製し、これ
を上記分散液に添加する。
分である水不溶性樹脂の一覧を示した。 表1:水不溶性樹脂一覧
成 蒸留精製した無水マレイン酸0.1molとエチレング
チコール0.2molに、酢酸カルシウム3×10-4m
ol及び酸化アンチモン5×10-4molを加え、真空
攪拌器をつけた重合管に入れる。重合管を油浴に入れて
180℃に加熱し、窒素ガスを通す。この状態で2時間
加熱しかきまぜながら反応させた後、更に280℃に昇
温して3時間加熱後、放冷して重合体Fを得た。
ンクの組成を表2に示す。
k154染料である。 **:カーボンブラックは、三菱化成(株)製MA−10
0である。 ***: スチレン−マレイン酸ポリマーは、顔料分散剤で
あり、酸価70、分子量50,000である。 ****:アセチレノールEHは川研ファインケミカル
(株)製の界面活性剤であり、液媒体に添加した。 *****:ノニポール20は、三洋化成工業(株)製界面
活性剤であり、油膜形成成分に添加した。 ******:水不溶性樹脂は、表1に記載のものを記号で示
した。
成分、界面活性剤(油膜に添加)及び水不溶性樹脂を除
いた成分と同様のものからなるインクを比較例1のイン
クとし、実施例3のインクの成分から油膜形成成分、界
面活性剤(油膜に添加)及び水不溶性樹脂を除いた成分
と同等のものからなるインクを比較例2のインクとし
た。以下同様に、実施例4のインクに相当するものを比
較例3のインクとし、実施例7に相当するインクを比較
例4のインクとし、実施例8に相当するインクを比較例
5のインクとして夫々作製した。尚、これらの比較例で
は、油膜形成成分、界面活性剤(油膜に添加)及び水不
溶性樹脂に相当する分は水に代えて比較用のインクを作
製した。
9〜実施例11のカラーインクを夫々作製した。
クの組成 *:DY86は、C.I.Direct Yellow 86である。 **:DR227は、C.I.Direct Red 227である。 ***:AB9は、C.I.Acid Blue 9である。 ****:SURERON S−141は旭硝子(株)製の
フッ素系界面活性剤であり、油膜形成成分中に添加し
た。
組成から油膜形成成分、界面活性剤(油膜に添加)及び
水不溶性樹脂を除いた成分からなるインクを夫々作製
し、比較例6、比較例7及び比較例8のインクとした。
尚、これらの比較例では、油膜形成成分、界面活性剤
(油膜に添加)及び水不溶性樹脂に相当する分を水に代
えてインクを作製した。
の実施例1〜実施例11のインク、及び比較例1〜比較
例8のインクの各々について、インクとしての性能評価
を行なった。インクの性能評価項目としては、ブリー
ディング、光学濃度(OD値)、フェザリング及び
耐水性の4項目とした。いずれの評価も、評価試験を
温度23℃湿度60%の恒温試験室で行なった。又、記
録装置としては、キヤノン(株)製BJC−600(解
像度360dpi)を使用した。インクの供給は、夫々
の専用インク容器に目的のインクを充填する方法を用い
て行った。以下に各評価の方法及び評価基準について具
体的に説明する。
した2色境界部から混色滲みがどの線の位置まで発生す
るかをブリーディングのレベルとし、ブリーディングを
5段階で評価した。即ち、境界線から1ドットライン以
内でブリーディングが止まっている場合を5とし、以下
どのラインまでブリーディングが発生したかにより、評
価を4、3、2、1とした。図8に示す様に、評価パタ
ーンは、A部はカラー地、B部は黒字パターンであり、
2色の境界を矢印の線で示し、1ドットライン/1ドッ
トスペースの間隔で破線で5ラインの記録がしてある。
尚、この際、記録用紙は、電子写真用の普通紙NP−S
K紙(LotNo.OKK107)を使用した。
5箇所あるパターンをプリントし、30分間以上経過後
のプリントサンプルについて光学濃度の測定を行なっ
た。プリント画像内の5箇所のベタ部の濃度を、マクベ
ス反射濃度計RD914にて測定し、その評価値をOD
値とした。この際に使用した用紙は、評価項目のブリ
ーディングの場合で使用下のと同じである。
漢字を黒色インクで記録し、記録文書のエッジの尖鋭性
を目視にて5段階で官能評価した。最高ランクを5と
し、ランク5の基準用として、上記の評価用の文章と同
じ書体で同じ用紙にレーザービームプリンタ(キヤノン
(株)製LBP−A404E)を用いて記録したものを
用意した。評価はランク数で行い、記録文字のエッジが
シャープであり、LBPで記録したものと判別できない
ものを5とし、以下尖鋭性が劣るに従い、4、3、2、
1と評価した。
ンクを用い、A4用紙(NP−SK紙)に1cm角のパ
ターンを1cm間隔で記録し、記録物の初期のOD値を
測定してOD1とする。次に、パターン記録した紙を純
水中に1分間浸漬した後、乾燥して再びOD値を測定し
てOD2とし、水浸漬前後のOD値の変化量で耐水性を
評価した。
の評価結果を表3に示し、評価項目のフェザリングに
ついての結果を表4に示した。又、評価項目及びの
光学濃度についての比較例の評価結果を表5に示し、評
価項目のフェザリングについての結果を示す。尚、表
3中、評価項目のブリーディング評価は、縦の列のイ
ンクの組み合わせでの結果である。例えば、実施例1の
Bkインクと実施例9のイエローインクを用いた場合の
境界線のブリーディングを評価したものである。又、評
価項目のフェザリング評価結果は、実施例1〜実施例
8のBkインクのみについてであり、表3の最下段に示
した。
クはブリーディング抑制に優れた効果を示し、2色の境
界は従来と比較して極めてシャープな画像と認識される
レベルにあった。これは、2色のインクの境界において
油膜形成成分が色材成分の相互拡散を抑制した結果であ
る。又、表3の光学濃度測定結果においても、本発明の
インクは色材を含有する液媒体の浸透が比較的遅い為、
過度の紙へのインク浸透が少なく、従来例より濃度が高
い傾向にあることが判明した。更に、フェザリング評価
結果(表4)では、いずれも記録ドットエッジでの油膜
形成成分の高速浸透と、紙面内浸透の抑制により色材成
分のドットエッジからはみ出した浸透が抑制されてお
り、シャープさにおいて従来インクを数段上回ってい
た。
インクは全て水浸漬前後のOD値の変化が殆どなく、優
れた耐水性を示した。即ち、画像濃度の変化は目視では
試験前後の差が判断することが出来ないレベルであっ
た。
インクジェット記録による印字物が、レーザービームプ
リンタ等で記録した場合と比較し、満足することが出来
るレベルまでブリーディングが防止され、尚且つ、発色
性も従来のインクによるものよりも優れ、更に、記録画
像のシャープさをももたらし、従来の水溶性の色材を使
用しているにもかかわらず優れた耐水性を有する記録画
像が与えられ、インクジェット記録による高品位・高解
像度記録の実現が達成される。
明する模式図である。
図である。
るヘッドの一例を示す図である。
ある。
る。
ジが一体である仕様の斜視図である。
縦断面図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 色材と液媒体とを含む液組成物からなる
インクにおいて、水溶性樹脂を溶解してなる油膜形成成
分が含まれていることを特徴とする水性インク。 - 【請求項2】 液媒体の表面張力をγw、油膜形成成分
の表面張力をγo、液媒体と油膜形成成分との界面張力
をγwoとしたとき、γw>γo+γwoの関係を満たす請求
項1に記載の水性インク。 - 【請求項3】 油膜形成成分が、20℃における水に対
する溶解度が2.0wt%以下の有機化合物である請求
項1に記載の水性インク。 - 【請求項4】 インク中に油膜形成成分を0.1〜15
wt%含む請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項5】 油膜形成成分中に界面活性剤が臨界ミセ
ル濃度以下の量含まれている請求項4に記載の水性イン
ク。 - 【請求項6】 樹脂を溶解する成分が、飽和炭化水素及
び/又はグリセリドである請求項1〜請求項5に記載の
水性インク。 - 【請求項7】 樹脂を溶解する成分が、炭素数8以上2
0以下の飽和炭化水素である請求項6に記載の水性イン
ク。 - 【請求項8】 樹脂を溶解する成分が、ヨウ素価130
以下のグリセリドである請求項6に記載の水性インク。 - 【請求項9】 グリセリドが、食用可能な油脂である請
求項8に記載の水性インク。 - 【請求項10】 樹脂を溶解する成分が、炭素数6以上
の脂肪族アルコールである請求項1〜請求項5に記載の
水性インク。 - 【請求項11】 樹脂を溶解する成分が、炭素数6以上
の脂肪族ケトンである請求項1〜請求項5に記載の水性
インク。 - 【請求項12】 樹脂を溶解する成分が、炭素数6以上
の脂肪族一塩基酸エステル及び/又は脂肪族二塩基酸エ
ステル、及び/又は炭素数10以上の脂肪酸及び/又は
ホウ酸トリブチル、ホウ酸トリペンチル、リン酸トリブ
チル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル及びフタル酸エ
ステルから選ばれる請求項1〜請求項5に記載の水性イ
ンク。 - 【請求項13】 樹脂を溶解する成分が芳香族炭化水素
である請求項1〜請求項5に記載の水性インク。 - 【請求項14】 水不溶性樹脂が、ニトロセルロース、
エチルセルロース、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアセタール及びポリエステル
(アルキド樹脂含む)から選択される請求項1に記載の
水性インク。 - 【請求項15】 水不溶性樹脂が油膜形成成分中に0.
5〜20wt%含まれている請求項1に記載の水性イン
ク。 - 【請求項16】 油膜形成成分が水不溶性樹脂の可溶化
剤を含む請求項1〜請求項5に記載の水性インク。 - 【請求項17】 液媒体が水と水溶性有機溶剤の混合物
である請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項18】 液媒体が、尿素及び/又は尿素誘導体
を含むものである請求項1に記載の水性インク。 - 【請求項19】 色材が、染料及び/又は顔料である請
求項1に記載の水性インク。 - 【請求項20】 色材と液媒体とを含むインクの液滴を
記録信号に応じて記録ヘッドのオリフィスから吐出させ
て被記録材に記録を行うインクジェット記録方法いおい
て、請求項1に記載の水性インクを用いて記録を行うこ
とを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項21】 インクに熱エネルギーを作用させて液
滴を吐出させて記録を行なう請求項20に記載のインク
ジェット記録方法。 - 【請求項22】 インクに力学的エネルギーを作用させ
液滴を吐出させて記録を行なう請求項20に記載のイン
クジェット記録方法。 - 【請求項23】 インクを収容したインク収容部、イン
クをインク滴として吐出させる為の記録ヘッド部を備え
た記録ユニットにおいて、該インクが請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の水性インクである記録ユニット。 - 【請求項24】 インクを収容したインク収容部、イン
クをインク滴として吐出させる記録ユニットを備えたイ
ンクジェット記録装置において、請求項23に記載の記
録ユニットが用いられていることを特徴とするインクジ
ェット記録装置。
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| JP32923694A JP3809197B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 水性インク、これを用いたインクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置及びブリード緩和方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP32923694A JP3809197B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 水性インク、これを用いたインクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置及びブリード緩和方法 |
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