JPH08165185A - 肥料組成物 - Google Patents
肥料組成物Info
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- JPH08165185A JPH08165185A JP6306372A JP30637294A JPH08165185A JP H08165185 A JPH08165185 A JP H08165185A JP 6306372 A JP6306372 A JP 6306372A JP 30637294 A JP30637294 A JP 30637294A JP H08165185 A JPH08165185 A JP H08165185A
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- waste liquid
- fertilizer
- palm
- fertilizer composition
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05F—ORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
- C05F5/00—Fertilisers from distillery wastes, molasses, vinasses, sugar plant or similar wastes or residues, e.g. from waste originating from industrial processing of raw material of agricultural origin or derived products thereof
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Botany (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】パーム油廃液油の生産国において河川や大気の
汚染等の公害の原因ともなっているパーム油廃液を有効
利用し、化成肥料には無い植物成長の促進効果を期待で
きる肥料組成物を提供する。 【構成】油ヤシの実からパーム油を製造する際に排出す
るパーム油廃液および/またはパーム油廃液の濃縮液
と、窒素、リン酸およびカリウムからなる群より選ばれ
る1以上を有する肥料とを含有することにより、前記目
的を達成する。
汚染等の公害の原因ともなっているパーム油廃液を有効
利用し、化成肥料には無い植物成長の促進効果を期待で
きる肥料組成物を提供する。 【構成】油ヤシの実からパーム油を製造する際に排出す
るパーム油廃液および/またはパーム油廃液の濃縮液
と、窒素、リン酸およびカリウムからなる群より選ばれ
る1以上を有する肥料とを含有することにより、前記目
的を達成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油ヤシ(エライス グ
イネーンシス Elaeis guineensis )の実からパーム油
を製造する際に排出される廃液(パーム油廃液)を利用
した肥料組成物に関する。詳しくは、パーム油の生産国
において、パーム油廃液による環境汚染を防止すると共
に、従来は廃棄されていたパーム油廃液を有効利用し
た、良好な植物成長の促進効果を有する肥料組成物に関
する。
イネーンシス Elaeis guineensis )の実からパーム油
を製造する際に排出される廃液(パーム油廃液)を利用
した肥料組成物に関する。詳しくは、パーム油の生産国
において、パーム油廃液による環境汚染を防止すると共
に、従来は廃棄されていたパーム油廃液を有効利用し
た、良好な植物成長の促進効果を有する肥料組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】油ヤシの実(パーム実)から得られるパ
ーム油(palm oil)は、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等の各種の有効
成分を含み、セッケン、食用、ろうそく、化粧品等の各
種の用途に利用されている。
ーム油(palm oil)は、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等の各種の有効
成分を含み、セッケン、食用、ろうそく、化粧品等の各
種の用途に利用されている。
【0003】このようなパーム油の製造工程において排
出される廃液(以下、パーム油廃液とする)は、蛋白
質、糖質、アミノ酸等の有機化合物や、リン、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の無機成分が各種含ま
れていることが知られているが、従来は、パーム油廃液
には特に用途がなく、大部分は廃棄されているのが現状
である。廃棄方法は、廃棄用の池にパーム油廃液を投入
して嫌気的および好気的に分解した後に、河川等に廃棄
することで行われる。しかしながら、この廃棄方法で
は、広大な土地が必要である上に、池での分解工程にお
ける腐敗等のために悪臭が発生する、分解によってオゾ
ン層を破壊するメタンガスを発生する等、環境汚染の問
題がある。しかも、池で分解された廃液であっても、投
棄可能な環境基準に満たないことが多く、河川の汚濁等
の原因となっている。
出される廃液(以下、パーム油廃液とする)は、蛋白
質、糖質、アミノ酸等の有機化合物や、リン、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の無機成分が各種含ま
れていることが知られているが、従来は、パーム油廃液
には特に用途がなく、大部分は廃棄されているのが現状
である。廃棄方法は、廃棄用の池にパーム油廃液を投入
して嫌気的および好気的に分解した後に、河川等に廃棄
することで行われる。しかしながら、この廃棄方法で
は、広大な土地が必要である上に、池での分解工程にお
ける腐敗等のために悪臭が発生する、分解によってオゾ
ン層を破壊するメタンガスを発生する等、環境汚染の問
題がある。しかも、池で分解された廃液であっても、投
棄可能な環境基準に満たないことが多く、河川の汚濁等
の原因となっている。
【0004】このような問題に対し、特開昭55−51
476号や特開平2−9875号の各公報には、パーム
油廃液を処理する技術として、パーム油廃液を乾燥、焼
却して飼料等に利用する技術や、前処理を施すことによ
ってトコフェロール、トコトリエノール等を製造する技
術が開示されている。ところが、これらの方法では、乾
燥中にパーム油廃液の有効成分の多くが分解してしま
い、廃液中に含まれる成分を効率よく有効利用している
とはいえず、また、処理にも手間がかかる。
476号や特開平2−9875号の各公報には、パーム
油廃液を処理する技術として、パーム油廃液を乾燥、焼
却して飼料等に利用する技術や、前処理を施すことによ
ってトコフェロール、トコトリエノール等を製造する技
術が開示されている。ところが、これらの方法では、乾
燥中にパーム油廃液の有効成分の多くが分解してしま
い、廃液中に含まれる成分を効率よく有効利用している
とはいえず、また、処理にも手間がかかる。
【0005】また、パーム油廃液は各種の肥料成分が含
有されており、油ヤシの肥料として有効であることも知
られているが、肥料成分が希薄であるために、良好な肥
料効果を得るためには多量のパーム油廃液が必要である
と考えられており、輸送コスト等の点で採算が合わず、
また、その割りには良好な肥料効果も得られないため、
油ヤシ林以外の耕地に用いられることは少ない。さら
に、パーム油排液を濃縮することも考えられるが、パー
ム油廃液は濃縮して濃度が高くなると粘性が高くなり、
公知の技術では含有成分を分解することなく固形分含量
40重量%以上に濃縮することは困難である。そのた
め、造粒して肥料等として好適に利用することができな
い。
有されており、油ヤシの肥料として有効であることも知
られているが、肥料成分が希薄であるために、良好な肥
料効果を得るためには多量のパーム油廃液が必要である
と考えられており、輸送コスト等の点で採算が合わず、
また、その割りには良好な肥料効果も得られないため、
油ヤシ林以外の耕地に用いられることは少ない。さら
に、パーム油排液を濃縮することも考えられるが、パー
ム油廃液は濃縮して濃度が高くなると粘性が高くなり、
公知の技術では含有成分を分解することなく固形分含量
40重量%以上に濃縮することは困難である。そのた
め、造粒して肥料等として好適に利用することができな
い。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、パーム油の生産国において河川や
大気の汚染等の公害の原因ともなっているパーム油廃液
を有効利用し、化成肥料には無い植物成長の促進効果を
期待できる肥料組成物を提供することにある。
解決することにあり、パーム油の生産国において河川や
大気の汚染等の公害の原因ともなっているパーム油廃液
を有効利用し、化成肥料には無い植物成長の促進効果を
期待できる肥料組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述のように、パーム油
廃液には多種類の肥料成分が含有されており、肥料とし
て利用が考えられるが、含有される成分が希薄であり、
また、十分な肥料効果も得られないため、油ヤシ林以外
ではほとんど利用されてはいない。しかも、パーム油廃
液は濃度が高くなると粘性が高くなり、それ以上の濃縮
ができなくなってしまうため、造粒して肥料として利用
することができないという問題点がある。
廃液には多種類の肥料成分が含有されており、肥料とし
て利用が考えられるが、含有される成分が希薄であり、
また、十分な肥料効果も得られないため、油ヤシ林以外
ではほとんど利用されてはいない。しかも、パーム油廃
液は濃度が高くなると粘性が高くなり、それ以上の濃縮
ができなくなってしまうため、造粒して肥料として利用
することができないという問題点がある。
【0008】本発明者らは、前記問題点を解決し、油ヤ
シからのパーム油の製造で排出されるパーム油廃液の有
効利用を可能とする方法について鋭意検討を重ねた結
果、パーム油廃液(その濃縮液)に窒素、リン酸、カリ
ウム等の肥料成分を添加することにより、油ヤシのみな
らず、多種の植物に対して化成肥料には無い成長促進の
効果が得られることを見出した。しかも、パーム油廃液
(濃縮液)は液体であるため化成肥料等を直接添加して
容易に混合することができる上に、パーム油廃液にこれ
らの肥料成分を添加することにより、濃縮による高粘度
化を防止することができ、容易に造粒、乾燥等を行うこ
とが可能となることも同時に見出した。また、造粒や乾
燥等に必要なエネルギーはパーム油の製造における余剰
エネルギーを利用できるため、製造コストを非常に低く
押さえることができる。
シからのパーム油の製造で排出されるパーム油廃液の有
効利用を可能とする方法について鋭意検討を重ねた結
果、パーム油廃液(その濃縮液)に窒素、リン酸、カリ
ウム等の肥料成分を添加することにより、油ヤシのみな
らず、多種の植物に対して化成肥料には無い成長促進の
効果が得られることを見出した。しかも、パーム油廃液
(濃縮液)は液体であるため化成肥料等を直接添加して
容易に混合することができる上に、パーム油廃液にこれ
らの肥料成分を添加することにより、濃縮による高粘度
化を防止することができ、容易に造粒、乾燥等を行うこ
とが可能となることも同時に見出した。また、造粒や乾
燥等に必要なエネルギーはパーム油の製造における余剰
エネルギーを利用できるため、製造コストを非常に低く
押さえることができる。
【0009】本発明は、上記知見を得ることにより成さ
れたものであり、油ヤシの実からパーム油を製造する際
に排出するパーム油廃液および/またはパーム油廃液の
濃縮液と、窒素、リン酸およびカリウムからなる群より
選ばれる1以上を有する肥料とを含有することを特徴と
する肥料組成物を提供する。
れたものであり、油ヤシの実からパーム油を製造する際
に排出するパーム油廃液および/またはパーム油廃液の
濃縮液と、窒素、リン酸およびカリウムからなる群より
選ばれる1以上を有する肥料とを含有することを特徴と
する肥料組成物を提供する。
【0010】また、さらに前記肥料組成物に、有機質の
固形分を含有し、またマグネシウム、珪酸、カルシウム
およびマンガンからなる群より選ばれる1以上を有する
肥料を含有するのが好ましい。
固形分を含有し、またマグネシウム、珪酸、カルシウム
およびマンガンからなる群より選ばれる1以上を有する
肥料を含有するのが好ましい。
【0011】また、前記肥料組成物において、前記パー
ム油廃液が乾燥物重量換算で1〜80重量%含有される
のが好ましい。
ム油廃液が乾燥物重量換算で1〜80重量%含有される
のが好ましい。
【0012】さらに前記肥料組成物において、窒素、リ
ン酸およびカリウムの3成分の合計含有量が8重量%以
上で、かつ各成分がそれぞれ1重量%以上含有されるの
が好ましい。
ン酸およびカリウムの3成分の合計含有量が8重量%以
上で、かつ各成分がそれぞれ1重量%以上含有されるの
が好ましい。
【0013】以下、本発明の肥料組成物について詳細に
説明する。本発明の肥料組成物は、油ヤシの実(FFB
=フレッシュ フルーツ バンチ)を出発原料としてパ
ーム油を製造する工程において排出される廃液(パーム
油廃液)、あるいはこのパーム油廃液を濃縮してなる濃
縮液に、窒素、リン酸およびカリウムの少なくとも1つ
含有する肥料を、少なくとも1種含有してなる肥料組成
物である。先ず、本発明の肥料組成物で使用されるパー
ム油廃液について説明する。
説明する。本発明の肥料組成物は、油ヤシの実(FFB
=フレッシュ フルーツ バンチ)を出発原料としてパ
ーム油を製造する工程において排出される廃液(パーム
油廃液)、あるいはこのパーム油廃液を濃縮してなる濃
縮液に、窒素、リン酸およびカリウムの少なくとも1つ
含有する肥料を、少なくとも1種含有してなる肥料組成
物である。先ず、本発明の肥料組成物で使用されるパー
ム油廃液について説明する。
【0014】図1に、FFBからパーム油(およびパー
ム核)を製造する製造工程の一例のフローチャートを示
す。図1に示されるように、油ヤシの木から採取された
FFB(油ヤシの実と花梗とを有する房)は、先ず蒸し
釜に投入され、水蒸気で150℃、40psi程度の条
件下で1時間30分程度蒸される。この際、凝縮液が発
生して廃液となり、本発明で使用されるパーム油廃液と
なる。なお、この凝縮液は、100℃程度の温度で、通
常、4〜6重量%程度の固形分を有し、リン、硫黄、カ
リウム等の無機成分、アミノ酸、タンパク質、油脂、ビ
タミン等を含有するものである。
ム核)を製造する製造工程の一例のフローチャートを示
す。図1に示されるように、油ヤシの木から採取された
FFB(油ヤシの実と花梗とを有する房)は、先ず蒸し
釜に投入され、水蒸気で150℃、40psi程度の条
件下で1時間30分程度蒸される。この際、凝縮液が発
生して廃液となり、本発明で使用されるパーム油廃液と
なる。なお、この凝縮液は、100℃程度の温度で、通
常、4〜6重量%程度の固形分を有し、リン、硫黄、カ
リウム等の無機成分、アミノ酸、タンパク質、油脂、ビ
タミン等を含有するものである。
【0015】蒸されたFFBは、次いでストリッパー
(または脱殻機)によって油ヤシの実と花梗とに分離さ
れ、さらにダイジェスターで油ヤシの実から芯が取り除
かれ、圧搾機によってパーム油を含有する液体成分が絞
りとられる。搾汁はパーム油の製造工程に送られ、残渣
はパーム核(カーネル)の製造工程に送られる。
(または脱殻機)によって油ヤシの実と花梗とに分離さ
れ、さらにダイジェスターで油ヤシの実から芯が取り除
かれ、圧搾機によってパーム油を含有する液体成分が絞
りとられる。搾汁はパーム油の製造工程に送られ、残渣
はパーム核(カーネル)の製造工程に送られる。
【0016】搾汁は、先ず振動スクリーンでスラッジが
取り除かれ、次いで、沈殿タンクに貯留されることによ
って、比重差によって軽質分と重質分、すなわち油分と
水分の画分とに分離される。油分(粗製オイル)は、精
製機によってさらに水分が取り除かれて精製され、真空
乾燥機で乾燥されてパーム油(オイル)とされる。
取り除かれ、次いで、沈殿タンクに貯留されることによ
って、比重差によって軽質分と重質分、すなわち油分と
水分の画分とに分離される。油分(粗製オイル)は、精
製機によってさらに水分が取り除かれて精製され、真空
乾燥機で乾燥されてパーム油(オイル)とされる。
【0017】他方、水画分は砂取り機でスラッジが取り
除かれ、遠心分離機でさらに油分が採取され、残りは廃
液とされる。この廃液も、本発明で使用されるパーム油
廃液である。なお、この廃液中にはパーム油漿液の大部
分が含まれるが、搾汁や沈殿タンク等の処理のため、一
般に水が加えられる。このパーム油廃液は、90℃程度
の温度で、通常、2〜6重量%程度の固形分を有し、リ
ン、硫黄、カリウム等の無機成分、アミノ酸、タンパク
質、油脂、ビタミン等を含有するものである。なお、遠
心分離機で採取された油分は、先の沈殿タンクに戻さ
れ、同様の工程に供される。
除かれ、遠心分離機でさらに油分が採取され、残りは廃
液とされる。この廃液も、本発明で使用されるパーム油
廃液である。なお、この廃液中にはパーム油漿液の大部
分が含まれるが、搾汁や沈殿タンク等の処理のため、一
般に水が加えられる。このパーム油廃液は、90℃程度
の温度で、通常、2〜6重量%程度の固形分を有し、リ
ン、硫黄、カリウム等の無機成分、アミノ酸、タンパク
質、油脂、ビタミン等を含有するものである。なお、遠
心分離機で採取された油分は、先の沈殿タンクに戻さ
れ、同様の工程に供される。
【0018】一方、圧搾機で得られた残渣(固体分)
は、先ず、堅果繊維分離機で繊維分が取り除かれ、乾燥
機で乾燥後、破砕機で砕かれ、吹き分け塔において埃や
軽量果殻等の不純物が取り除かれる。次いでハイドロサ
イクロンによって殻とパーム核とに分離されると共に、
水洗される。従って、ハイドロサイクロンからも廃液が
出るが、この廃液も、本発明で使用されるパーム油廃液
である。このパーム油廃液は、90℃程度の温度で、通
常、0.5〜4重量%程度の固形分を有し、リン、硫
黄、カリウム等の無機成分、アミノ酸、タンパク質等を
含有するものである。
は、先ず、堅果繊維分離機で繊維分が取り除かれ、乾燥
機で乾燥後、破砕機で砕かれ、吹き分け塔において埃や
軽量果殻等の不純物が取り除かれる。次いでハイドロサ
イクロンによって殻とパーム核とに分離されると共に、
水洗される。従って、ハイドロサイクロンからも廃液が
出るが、この廃液も、本発明で使用されるパーム油廃液
である。このパーム油廃液は、90℃程度の温度で、通
常、0.5〜4重量%程度の固形分を有し、リン、硫
黄、カリウム等の無機成分、アミノ酸、タンパク質等を
含有するものである。
【0019】ハイドロサイクロンで得られたパーム核
は、カーネル乾燥機によって乾燥され、パーム核とされ
る。なお、このパーム核からは、パーム核油、パーム核
飼料が得られ、パーム核油は、さらにセッケン、マーガ
リン、菓子、アイスクリーム、化粧品の製造等に利用さ
れる。
は、カーネル乾燥機によって乾燥され、パーム核とされ
る。なお、このパーム核からは、パーム核油、パーム核
飼料が得られ、パーム核油は、さらにセッケン、マーガ
リン、菓子、アイスクリーム、化粧品の製造等に利用さ
れる。
【0020】本発明の肥料組成物においては、このよう
な製造工程で排出される廃液を直接使用するものに限定
されず、上述の各廃液から、さらに油分を取り除いた後
に排出される廃液等、上述の各種の廃液に、各種の処理
を施した後に排出される廃液を使用してもよい。図2
に、前述のパーム油製造の工程で排出される廃液の処理
方法の一例を概念的に示す。
な製造工程で排出される廃液を直接使用するものに限定
されず、上述の各廃液から、さらに油分を取り除いた後
に排出される廃液等、上述の各種の廃液に、各種の処理
を施した後に排出される廃液を使用してもよい。図2
に、前述のパーム油製造の工程で排出される廃液の処理
方法の一例を概念的に示す。
【0021】図2において、符号50は前述の蒸し釜、
符号52は遠心分離機、符号54はハイドロサイクロン
である。蒸し釜50および遠心分離機52から排出され
た廃液は、共に共通のピット56に収集され、このピッ
ト56からデカンタタンク58に送られて、比重によっ
て軽質分と重質分とに分離され、軽質分すなわち油分は
回収され、重質分はスラッジピット60に送られる。一
方、ハイドロサイクロン54から排出された廃液は、直
接スラッジピット60に送られる。
符号52は遠心分離機、符号54はハイドロサイクロン
である。蒸し釜50および遠心分離機52から排出され
た廃液は、共に共通のピット56に収集され、このピッ
ト56からデカンタタンク58に送られて、比重によっ
て軽質分と重質分とに分離され、軽質分すなわち油分は
回収され、重質分はスラッジピット60に送られる。一
方、ハイドロサイクロン54から排出された廃液は、直
接スラッジピット60に送られる。
【0022】スラッジピット60では廃液からさらに油
分が回収された後、廃液はリカバリーピット62に送ら
れる。リカバリーピット62とは、比重差を利用して、
廃液からさらに油分を回収する設備で、リカバリーピッ
ト62で油分が回収された廃液が、最終廃液として排出
され、本発明の肥料組成物に利用される。この最終廃液
は、65℃程度の温度で、通常、4〜5重量%程度の固
形分を有し、リン、硫黄、カリウム等の無機成分、アミ
ノ酸、タンパク質、油脂、ビタミン等を含有するもので
ある。
分が回収された後、廃液はリカバリーピット62に送ら
れる。リカバリーピット62とは、比重差を利用して、
廃液からさらに油分を回収する設備で、リカバリーピッ
ト62で油分が回収された廃液が、最終廃液として排出
され、本発明の肥料組成物に利用される。この最終廃液
は、65℃程度の温度で、通常、4〜5重量%程度の固
形分を有し、リン、硫黄、カリウム等の無機成分、アミ
ノ酸、タンパク質、油脂、ビタミン等を含有するもので
ある。
【0023】なお、本発明の肥料組成物においては、こ
れ以外の処理方法によって排出された最終廃液を利用し
てもよく、あるいは、処理の途中で排出される廃液を利
用してもよい。すなわち、本発明の肥料組成物において
は、パーム油の製造工程に関連し、FFBに含まれる成
分の含有が予測されるすべての廃液を使用できる。
れ以外の処理方法によって排出された最終廃液を利用し
てもよく、あるいは、処理の途中で排出される廃液を利
用してもよい。すなわち、本発明の肥料組成物において
は、パーム油の製造工程に関連し、FFBに含まれる成
分の含有が予測されるすべての廃液を使用できる。
【0024】本発明の肥料組成物においては、このよう
なパーム油廃液を直接使用してもよいが、好ましくは、
パーム油廃液を濃縮してなるパーム油廃液濃縮液(以
下、単に濃縮液とする)がより好適に利用される。ここ
で、パーム油廃液は単なる加熱濃縮を行うと、若干の濃
縮で高粘度化してしまう上、有効成分が分解してしま
い、有効利用はおろか、さらなる環境汚染の原因となる
可能性すらある。そのため、パーム油廃液の濃縮は、減
圧下で加熱して、水分等を留出させて行うのが好まし
い。
なパーム油廃液を直接使用してもよいが、好ましくは、
パーム油廃液を濃縮してなるパーム油廃液濃縮液(以
下、単に濃縮液とする)がより好適に利用される。ここ
で、パーム油廃液は単なる加熱濃縮を行うと、若干の濃
縮で高粘度化してしまう上、有効成分が分解してしま
い、有効利用はおろか、さらなる環境汚染の原因となる
可能性すらある。そのため、パーム油廃液の濃縮は、減
圧下で加熱して、水分等を留出させて行うのが好まし
い。
【0025】減圧濃縮は、温度99℃以下、陰圧600
mmHg以上の減圧条件で行うのが好ましい。濃縮を上記の
条件で行うことにより、有効成分の分解防止、エネルギ
ー効率、減圧装置の耐久性、減圧発生装置の能力、時間
効率等の点で好ましい結果を得る。より好ましくは、温
度80〜95℃、陰圧610〜750mmHg、さらに好ま
しくは、温度84〜95℃、陰圧610〜750mmHgの
条件で濃縮を行うことにより、有効成分の分解防止、エ
ネルギー効率、減圧装置の能力、減圧装置の耐久性、時
間効率等の点で、より好ましい結果を得る。なお、濃縮
装置(設備)としては、減圧加熱が可能な設備であれば
すべて利用可能であり、真空蒸発缶等の公知の濃縮装置
(エバポレータ)や、蒸留塔等の蒸留装置等、公知の濃
縮装置がすべて利用可能である。
mmHg以上の減圧条件で行うのが好ましい。濃縮を上記の
条件で行うことにより、有効成分の分解防止、エネルギ
ー効率、減圧装置の耐久性、減圧発生装置の能力、時間
効率等の点で好ましい結果を得る。より好ましくは、温
度80〜95℃、陰圧610〜750mmHg、さらに好ま
しくは、温度84〜95℃、陰圧610〜750mmHgの
条件で濃縮を行うことにより、有効成分の分解防止、エ
ネルギー効率、減圧装置の能力、減圧装置の耐久性、時
間効率等の点で、より好ましい結果を得る。なお、濃縮
装置(設備)としては、減圧加熱が可能な設備であれば
すべて利用可能であり、真空蒸発缶等の公知の濃縮装置
(エバポレータ)や、蒸留塔等の蒸留装置等、公知の濃
縮装置がすべて利用可能である。
【0026】ここで、先の説明より明らかなように、パ
ーム油製造工場やその付近で得られるパーム油廃液は一
般的に高温(通常、60〜100℃)である上に、濃縮
はパーム油の製造における余剰エネルギーを利用でき
る。そのため、濃縮のために必要なエネルギーは、極め
て少量ですみ、低コストで濃縮を行うことができる。利
用可能なパーム油の製造における余剰エネルギーとして
は、パーム油工場内で油ヤシの果穀等を燃焼させて発生
させる蒸気エネルギー、その蒸気を利用して発電される
電気エネルギー、現在は未利用であるが、バンチを燃焼
させる際発生する熱エネルギー等が例示される。
ーム油製造工場やその付近で得られるパーム油廃液は一
般的に高温(通常、60〜100℃)である上に、濃縮
はパーム油の製造における余剰エネルギーを利用でき
る。そのため、濃縮のために必要なエネルギーは、極め
て少量ですみ、低コストで濃縮を行うことができる。利
用可能なパーム油の製造における余剰エネルギーとして
は、パーム油工場内で油ヤシの果穀等を燃焼させて発生
させる蒸気エネルギー、その蒸気を利用して発電される
電気エネルギー、現在は未利用であるが、バンチを燃焼
させる際発生する熱エネルギー等が例示される。
【0027】このようなパーム油廃液の減圧濃縮につい
ては、本発明者らによる特願平6−221903号の明
細書に詳述されている。
ては、本発明者らによる特願平6−221903号の明
細書に詳述されている。
【0028】本発明の肥料組成物に利用される濃縮液の
濃度には特に限定はないが、固形分量10〜30重量%
のものが好適に利用される。濃縮液の固形分を10重量
%以上とすることにより、濃縮液に各種肥料を添加した
後の造粒等の工程を効率よく行うことができる。また、
濃縮が進むにつれて濃縮液のチクソトロピシティーが高
くなり流動性が低下し、肥料の溶解・混合や、その後の
造粒が困難になるが、濃縮液の固形分を30重量%以下
とすることにより、加工性等に大きな問題を生じること
はない。同様の理由で、固形分15〜25重量%の濃縮
液がより好ましく使用される。
濃度には特に限定はないが、固形分量10〜30重量%
のものが好適に利用される。濃縮液の固形分を10重量
%以上とすることにより、濃縮液に各種肥料を添加した
後の造粒等の工程を効率よく行うことができる。また、
濃縮が進むにつれて濃縮液のチクソトロピシティーが高
くなり流動性が低下し、肥料の溶解・混合や、その後の
造粒が困難になるが、濃縮液の固形分を30重量%以下
とすることにより、加工性等に大きな問題を生じること
はない。同様の理由で、固形分15〜25重量%の濃縮
液がより好ましく使用される。
【0029】このようなパーム油廃液(濃縮液)は、窒
素化合物、リン酸化合物、カリウム化合物、カルシウム
化合物、マグネシウム化合物等の各種の無機成分や、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、リジン、ヒ
スチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イ
ソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシ
ン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、
シスチンなどのアミノ酸のような有機成分等、各種の成
分が含有されている。下記表にパーム油廃液に含有され
る成分の一例を示す。なお、以下の例は乾燥重量中にお
ける含有量(単位:重量%)である。 上記パーム油廃液において、含有されるアミノ酸の主た
る成分は、下記のとおりである(単位:ppm)
素化合物、リン酸化合物、カリウム化合物、カルシウム
化合物、マグネシウム化合物等の各種の無機成分や、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、リジン、ヒ
スチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イ
ソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシ
ン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、
シスチンなどのアミノ酸のような有機成分等、各種の成
分が含有されている。下記表にパーム油廃液に含有され
る成分の一例を示す。なお、以下の例は乾燥重量中にお
ける含有量(単位:重量%)である。 上記パーム油廃液において、含有されるアミノ酸の主た
る成分は、下記のとおりである(単位:ppm)
【0030】本発明の肥料組成物は、このようなパーム
油廃液に窒素、リン酸およびカリウムからなる群より選
ばれる1以上を含有する肥料を少なくとも一種含有して
なるものである。
油廃液に窒素、リン酸およびカリウムからなる群より選
ばれる1以上を含有する肥料を少なくとも一種含有して
なるものである。
【0031】前述のように、このような各種の成分を含
有するパーム油廃液は、油ヤシの成長を促進することが
知られているが、上記表に示されるように含有される有
効成分が希薄、特にリン酸成分が希薄であり、十分な肥
料効果も得られないため、油ヤシ林以外ではほとんど利
用されてはいない。しかも、パーム油廃液は濃縮すると
粘性が高くなって、それ以上の濃縮ができなくなってし
まうため、造粒することができず、これを利用した肥料
等の実用化は困難である。
有するパーム油廃液は、油ヤシの成長を促進することが
知られているが、上記表に示されるように含有される有
効成分が希薄、特にリン酸成分が希薄であり、十分な肥
料効果も得られないため、油ヤシ林以外ではほとんど利
用されてはいない。しかも、パーム油廃液は濃縮すると
粘性が高くなって、それ以上の濃縮ができなくなってし
まうため、造粒することができず、これを利用した肥料
等の実用化は困難である。
【0032】これに対し、本発明の肥料組成物は、パー
ム油廃液と共に窒素、リン酸、カリウム等を含む肥料を
含有することにより、その後の製造工程におけるパーム
油廃液の高濃度化による高粘度化を防止して容易に造粒
が行えると共に、得られた肥料組成物は、パーム油廃液
に含有される肥料成分や有機成分、添加された肥料成分
の相乗効果により、優れた油ヤシの成長促進効果を有
し、また、油ヤシのみならず、多種の植物に対して、化
成肥料には無い成長促進効果を有する。しかも、パーム
油廃液は液体であるため、化成肥料等を直接添加して容
易に混合することができる上に、前述のパーム油廃液の
濃縮でも説明したように、造粒や乾燥等に必要なエネル
ギーはパーム油の製造における余剰エネルギーを利用で
きるため、肥料組成物の製造コストを非常に低く押さえ
ることができる。
ム油廃液と共に窒素、リン酸、カリウム等を含む肥料を
含有することにより、その後の製造工程におけるパーム
油廃液の高濃度化による高粘度化を防止して容易に造粒
が行えると共に、得られた肥料組成物は、パーム油廃液
に含有される肥料成分や有機成分、添加された肥料成分
の相乗効果により、優れた油ヤシの成長促進効果を有
し、また、油ヤシのみならず、多種の植物に対して、化
成肥料には無い成長促進効果を有する。しかも、パーム
油廃液は液体であるため、化成肥料等を直接添加して容
易に混合することができる上に、前述のパーム油廃液の
濃縮でも説明したように、造粒や乾燥等に必要なエネル
ギーはパーム油の製造における余剰エネルギーを利用で
きるため、肥料組成物の製造コストを非常に低く押さえ
ることができる。
【0033】窒素、リン酸およびカリウムを含有する肥
料には特に限定はなく、これらを含有し肥料として利用
される公知の化成品やこれらを含有する肥料組成物が各
種利用可能である。具体的には、窒素を含む肥料として
は、硫酸アンモニウム(硫安)、塩化アンモニウム(塩
安)、硝酸アンモニウム(硝安)、尿素等の肥料他、シ
アナミド系肥料、ウレアホルム、CDU(クロトニリデ
ン二尿素)、IBDU(クロトニリデン二尿素)等の緩
効性肥料が例示される。リン酸肥料としては、リン酸ア
ンモニウム(リン酸一アンモニウムおよびリン酸二アン
モニウム)、リン酸カルシウム、トーマスリン酸、焼成
リン酸、熔成リン酸等が例示される。カリウムを含む肥
料としては、塩化カリウム、硫酸カリウム等の肥料の
他、珪酸カリウム等の緩効性肥料が例示される。
料には特に限定はなく、これらを含有し肥料として利用
される公知の化成品やこれらを含有する肥料組成物が各
種利用可能である。具体的には、窒素を含む肥料として
は、硫酸アンモニウム(硫安)、塩化アンモニウム(塩
安)、硝酸アンモニウム(硝安)、尿素等の肥料他、シ
アナミド系肥料、ウレアホルム、CDU(クロトニリデ
ン二尿素)、IBDU(クロトニリデン二尿素)等の緩
効性肥料が例示される。リン酸肥料としては、リン酸ア
ンモニウム(リン酸一アンモニウムおよびリン酸二アン
モニウム)、リン酸カルシウム、トーマスリン酸、焼成
リン酸、熔成リン酸等が例示される。カリウムを含む肥
料としては、塩化カリウム、硫酸カリウム等の肥料の
他、珪酸カリウム等の緩効性肥料が例示される。
【0034】本発明の肥料組成物において、窒素、リン
酸およびカリウムの含有量には特に限定はないが、2成
分または3成分の合計が8重量%以上で、かつ各成分が
1重量%以上含有されるのが好ましく、この条件が満た
されるように、上記各物質や後述するその他の添加物を
パーム油廃液に添加するのが好ましい。窒素、リン酸お
よびカリウムの含有量が上記条件を満たすことにより、
造粒の容易性、肥料効果の向上等の肥料特性、施用の容
易性や、肥料中に残存する油分の相対含有率を低下させ
る等の点で好ましい結果を得る。なお、これらの各成分
(および後述の添加物)は、本発明の肥料組成物の用途
に応じて各成分の含有量のバランスを調整してもよいの
はもちろんである。また、上記利点をより好適に発現で
きる等の点で、窒素、リン酸およびカリウムの含有量
は、合計が15重量%以上で、かつ各成分が4重量%以
上とするのがより好ましい。
酸およびカリウムの含有量には特に限定はないが、2成
分または3成分の合計が8重量%以上で、かつ各成分が
1重量%以上含有されるのが好ましく、この条件が満た
されるように、上記各物質や後述するその他の添加物を
パーム油廃液に添加するのが好ましい。窒素、リン酸お
よびカリウムの含有量が上記条件を満たすことにより、
造粒の容易性、肥料効果の向上等の肥料特性、施用の容
易性や、肥料中に残存する油分の相対含有率を低下させ
る等の点で好ましい結果を得る。なお、これらの各成分
(および後述の添加物)は、本発明の肥料組成物の用途
に応じて各成分の含有量のバランスを調整してもよいの
はもちろんである。また、上記利点をより好適に発現で
きる等の点で、窒素、リン酸およびカリウムの含有量
は、合計が15重量%以上で、かつ各成分が4重量%以
上とするのがより好ましい。
【0035】本発明の肥料組成物には、上記必須成分に
加え、有機質の固形分をさらに含有するのが好ましい。
有機質の固形分を含有することにより、肥料としてのバ
ランスが良好になる、肥料組成物に良好な緩効性を付与
することができる、植物の肥料ヤケを防止できる、造粒
をより容易に行うことが可能となる、土壌中の微生物の
活動を促進し、植物の根の生育により適した環境を与え
る等の点でより好ましい結果を得ることができる。
加え、有機質の固形分をさらに含有するのが好ましい。
有機質の固形分を含有することにより、肥料としてのバ
ランスが良好になる、肥料組成物に良好な緩効性を付与
することができる、植物の肥料ヤケを防止できる、造粒
をより容易に行うことが可能となる、土壌中の微生物の
活動を促進し、植物の根の生育により適した環境を与え
る等の点でより好ましい結果を得ることができる。
【0036】利用可能な有機質の固形分には特に限定は
なく、公知の各種の物が利用可能であるが、具体的に
は、カカオ豆果外皮、米糠、ヒマシ油カス、大豆油カ
ス、なたね油カス、魚粉、骨粉、甲殻類粉、千蚕蛹粉、
グアノ等が好適に例示される。中でも特に、緩効性、肥
料ヤケ防止等の点でカカオ豆果外皮は好適に利用され
る。
なく、公知の各種の物が利用可能であるが、具体的に
は、カカオ豆果外皮、米糠、ヒマシ油カス、大豆油カ
ス、なたね油カス、魚粉、骨粉、甲殻類粉、千蚕蛹粉、
グアノ等が好適に例示される。中でも特に、緩効性、肥
料ヤケ防止等の点でカカオ豆果外皮は好適に利用され
る。
【0037】有機質の固形分の添加量には特に限定はな
いが、前述の添加効果、中でも特に良好な造粒性をより
好適に発揮するために、パーム油廃液(濃縮液)100
重量部に対して有機質の固形分が10〜1000重量部
程度とするのが好ましく、特に、パーム油廃液100重
量部に対して有機質の固形分が50〜500重量部程度
とするのがより好ましい。また、有機質の固形分の含有
量は、上記範囲を満たした上で、肥料組成物中における
有機質の固形分が10〜70重量%となるように調整す
るのが好ましい。有機質の固形分の含有量を上記範囲と
することにより、肥料ヤケの防止、緩効性の付与等の前
述の添加効果をより良好に発揮できる。
いが、前述の添加効果、中でも特に良好な造粒性をより
好適に発揮するために、パーム油廃液(濃縮液)100
重量部に対して有機質の固形分が10〜1000重量部
程度とするのが好ましく、特に、パーム油廃液100重
量部に対して有機質の固形分が50〜500重量部程度
とするのがより好ましい。また、有機質の固形分の含有
量は、上記範囲を満たした上で、肥料組成物中における
有機質の固形分が10〜70重量%となるように調整す
るのが好ましい。有機質の固形分の含有量を上記範囲と
することにより、肥料ヤケの防止、緩効性の付与等の前
述の添加効果をより良好に発揮できる。
【0038】本発明の肥料組成物には、さらに、必要に
応じてマグネシウム、珪酸、カルシウムおよびマンガン
等の通常の肥料に微量要素として添加される成分を含む
各種の肥料が含有されてもよい。これらの肥料として
は、通常の肥料に利用される各種の化成品やこれらを含
有する組成物が各種利用可能であり、具体的には、前記
成分の塩化物、前記成分を含有する硫酸塩やリン酸塩、
炭酸塩、酢酸塩、ほう酸塩及び酸化物、水酸化物等の化
成品もしくは、食品工業、パルプ工業、化学工業、窯
業、繊維工業、鉄鋼業または非鉄金属業において副産さ
れる化合物等が利用される。これらの含有量には特に限
定はないが、通常、10〜50重量%程度である。さら
に上記成分以外にも、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、ほう
素、モリブデン等も、微量要素として好適に例示され
る。
応じてマグネシウム、珪酸、カルシウムおよびマンガン
等の通常の肥料に微量要素として添加される成分を含む
各種の肥料が含有されてもよい。これらの肥料として
は、通常の肥料に利用される各種の化成品やこれらを含
有する組成物が各種利用可能であり、具体的には、前記
成分の塩化物、前記成分を含有する硫酸塩やリン酸塩、
炭酸塩、酢酸塩、ほう酸塩及び酸化物、水酸化物等の化
成品もしくは、食品工業、パルプ工業、化学工業、窯
業、繊維工業、鉄鋼業または非鉄金属業において副産さ
れる化合物等が利用される。これらの含有量には特に限
定はないが、通常、10〜50重量%程度である。さら
に上記成分以外にも、鉄、銅、亜鉛、モリブデン、ほう
素、モリブデン等も、微量要素として好適に例示され
る。
【0039】また、本発明の肥料組成物には、以上説明
した各種の成分以外にも、用途に応じて各種の公知の肥
料組成物に添加される各種の成分を添加してもよい。
した各種の成分以外にも、用途に応じて各種の公知の肥
料組成物に添加される各種の成分を添加してもよい。
【0040】本発明の肥料組成物は、前述のようにして
生成するパーム油廃液に、このような各種の成分を添加
してなるものであるが、肥料組成物におけるパーム油廃
液の含有量は、好ましくは乾燥物重量換算で1〜80重
量%、より好ましくは10〜30重量%である。パーム
油廃液の含有量を上記範囲とすることにより、パーム廃
液のもつ植物生育の促進効果を保ちながら、造粒の容易
性、肥料成分の補正等の点でより好適な結果を得ること
ができる。
生成するパーム油廃液に、このような各種の成分を添加
してなるものであるが、肥料組成物におけるパーム油廃
液の含有量は、好ましくは乾燥物重量換算で1〜80重
量%、より好ましくは10〜30重量%である。パーム
油廃液の含有量を上記範囲とすることにより、パーム廃
液のもつ植物生育の促進効果を保ちながら、造粒の容易
性、肥料成分の補正等の点でより好適な結果を得ること
ができる。
【0041】本発明の肥料組成物は、基本的に、パーム
油廃液(濃縮液)に上述の各種の成分を添加して混合し
てなるものである。ここで、本発明の肥料組成物は、単
にパーム油廃液に各成分を添加・混合して分散および/
または溶解してなる液体の状態であってもよいが、好ま
しくは、この液体を造粒、乾燥して、固体とされる。造
粒方法には特に限定はなく、固形分が混合(分散あるい
は溶解)されてなる液体から造粒する公知の方法がいず
れも利用可能であるが、一例としては、皿型造粒機、ド
ラム型造粒機、押出し造粒機等により造粒する方法が好
適に例示される。また、乾燥方法は、加熱乾燥、減圧乾
燥等の公知の乾燥方法が各種利用可能である。なお、造
粒された肥料組成物の粒径には特に限定はなく、用途に
応じて適宜決定すればよいが、好ましくは、1mm〜10
mm程度である。造粒や乾燥に必要なエネルギーは、パー
ム油の製造における余剰エネルギーを利用できるため、
コストを非常に低く押さえることができるのは前述のと
おりである。
油廃液(濃縮液)に上述の各種の成分を添加して混合し
てなるものである。ここで、本発明の肥料組成物は、単
にパーム油廃液に各成分を添加・混合して分散および/
または溶解してなる液体の状態であってもよいが、好ま
しくは、この液体を造粒、乾燥して、固体とされる。造
粒方法には特に限定はなく、固形分が混合(分散あるい
は溶解)されてなる液体から造粒する公知の方法がいず
れも利用可能であるが、一例としては、皿型造粒機、ド
ラム型造粒機、押出し造粒機等により造粒する方法が好
適に例示される。また、乾燥方法は、加熱乾燥、減圧乾
燥等の公知の乾燥方法が各種利用可能である。なお、造
粒された肥料組成物の粒径には特に限定はなく、用途に
応じて適宜決定すればよいが、好ましくは、1mm〜10
mm程度である。造粒や乾燥に必要なエネルギーは、パー
ム油の製造における余剰エネルギーを利用できるため、
コストを非常に低く押さえることができるのは前述のと
おりである。
【0042】以上、本発明の肥料組成物について詳細に
説明したが、本発明は上述の例に限定はされず、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更や改良を
行ってもよいのはもちろんである。
説明したが、本発明は上述の例に限定はされず、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更や改良を
行ってもよいのはもちろんである。
【0043】
【実施例】前述のパーム油の製造工程において、遠心分
離機より得られたパーム油廃液を陰圧610mmHg以上、
温度80〜88℃の条件で減圧濃縮して、固形分量20
重量%の濃縮液を得た。この濃縮液に、カカオ豆果外
皮、塩化カリウム、尿素、重アンモニアリン酸をそれぞ
れ添加、混合して、下記表に示される配合の液状の肥料
組成物を得た。なお、配合割合は重量%であり、濃縮液
の配合量は乾燥物重量換算である。
離機より得られたパーム油廃液を陰圧610mmHg以上、
温度80〜88℃の条件で減圧濃縮して、固形分量20
重量%の濃縮液を得た。この濃縮液に、カカオ豆果外
皮、塩化カリウム、尿素、重アンモニアリン酸をそれぞ
れ添加、混合して、下記表に示される配合の液状の肥料
組成物を得た。なお、配合割合は重量%であり、濃縮液
の配合量は乾燥物重量換算である。
【0044】上記肥料組成物を皿型造粒機にて転動造粒
後、重油炉にて発生させた熱風を吹き込んだロータリー
キルンにて乾燥させる条件で粒径1mm〜5mmに造粒し
て、窒素含有量8.50重量%、リン酸含有量8.36
重量%、カリウム含有量8.52重量%の造粒された肥
料組成物を得ることができた。
後、重油炉にて発生させた熱風を吹き込んだロータリー
キルンにて乾燥させる条件で粒径1mm〜5mmに造粒し
て、窒素含有量8.50重量%、リン酸含有量8.36
重量%、カリウム含有量8.52重量%の造粒された肥
料組成物を得ることができた。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の肥
料組成物は、パーム油の製造を行う地域で河川や大気の
汚染等の公害の原因ともなっているパーム油廃液を有効
利用した肥料組成物であって、パーム油廃液に含有され
る肥料成分や有機成分、添加された肥料成分等の相乗効
果により、化成肥料には無い植物成長の促進効果を期待
できる。
料組成物は、パーム油の製造を行う地域で河川や大気の
汚染等の公害の原因ともなっているパーム油廃液を有効
利用した肥料組成物であって、パーム油廃液に含有され
る肥料成分や有機成分、添加された肥料成分等の相乗効
果により、化成肥料には無い植物成長の促進効果を期待
できる。
【図1】パーム油の製造工程の一例を示すフローチャー
トである。
トである。
【図2】図1に示されるパーム油の製造工程で排出する
排液の処理方法の一例を概念的に示す図である。
排液の処理方法の一例を概念的に示す図である。
【符号の説明】 50 蒸し釜 52 遠心分離機 54 ハイドロサイクロン 56 ピット 58 デカンタタンク 60 スラッジピット 62 リカバリーピット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 島 義 夫 東京都港区新橋五丁目36番11号 横浜ゴム 株式会社内 (72)発明者 旭 誠 司 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 マー アー ンギャン マレイシア国 セランゴール州 ダル エ サン カチャン43000 タマン ブキット チャンティック ジャラン3 39番地
Claims (5)
- 【請求項1】油ヤシの実からパーム油を製造する際に排
出するパーム油廃液および/またはパーム油廃液の濃縮
液と、窒素、リン酸およびカリウムからなる群より選ば
れる1以上を有する肥料とを含有することを特徴とする
肥料組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載の肥料組成物に、さらに有
機質の固形分を含有する肥料組成物。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の肥料組成物に、
さらにマグネシウム、珪酸、カルシウムおよびマンガン
からなる群より選ばれる1以上を有する肥料を含有する
肥料組成物。 - 【請求項4】前記パーム油廃液が乾燥物重量換算で1〜
80重量%含有される請求項1〜3のいずれかに記載の
肥料組成物。 - 【請求項5】窒素、リン酸およびカリウムの3成分の合
計含有量が8重量%以上で、かつ各成分がそれぞれ1重
量%以上含有される請求項1〜4のいずれかに記載の肥
料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6306372A JPH08165185A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 肥料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6306372A JPH08165185A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 肥料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08165185A true JPH08165185A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17956255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6306372A Withdrawn JPH08165185A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 肥料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08165185A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017026370A1 (ja) * | 2015-08-12 | 2017-02-16 | 株式会社Ihi環境エンジニアリング | 廃液処理装置 |
| WO2020141967A1 (en) * | 2019-01-03 | 2020-07-09 | Palmite Process Engineering Sdn Bhd | Method for converting palm oil mill liquid effluent to a solid biomass to facilitate recycling |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP6306372A patent/JPH08165185A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017026370A1 (ja) * | 2015-08-12 | 2017-02-16 | 株式会社Ihi環境エンジニアリング | 廃液処理装置 |
| JPWO2017026370A1 (ja) * | 2015-08-12 | 2018-04-12 | 株式会社Ihi環境エンジニアリング | 廃液処理装置 |
| WO2020141967A1 (en) * | 2019-01-03 | 2020-07-09 | Palmite Process Engineering Sdn Bhd | Method for converting palm oil mill liquid effluent to a solid biomass to facilitate recycling |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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